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中学社会(公民的分野)における総合的単元の開発 : 国際空港を素材とする学習単元の試み

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(1)

社会系教科教育学会

『社会

系教科教育学研究』第12

号 2000

(pp.9 -16)

中学社会

(公民的分野)における総合的単元の開発

を素

とす

Development of

In the Case of International Airport

Integrated Learning Unit for Social Studies:

in Japan

じめ

に一

問題意

2002

り実

され

中学校

指導

要領

(公

民的分野

)では

しい試み

して匚

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日本

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日本の

特色や

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課題

など

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分野

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日本の

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とも

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社会

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ぞれ

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日本の

々な事象に

ついて

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日本

経済の

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貿

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日本

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究は

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を試み

社会

おける

総合

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元の

課題

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とす

るもの

ある

1 

元開発の方略

1.1

単元名

「国際空港

−モノに国境な

し,

人に国境あ

り」

(5

∼6

時間)

1。2.

元設

定の

国際

空港が

素材

して匚3

分野

関連

単元

」に適

して

いる

と考

える理

由は

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3点

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易港

しての

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日本の

業構造

高度

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経済

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人の

国の

トと

しての

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港は

海外

をは

じめ

とす

るわ

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ちの

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生活

多様

化,

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いる

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出入

国の

トと

しての

国際

港は

貿

とは

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人の

動の

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「窓

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日本の

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とわ

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生活

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るもの

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1。3.

単元のね

らい

日本の高度成長以後二重厚長大

」型から

「 ̄

薄短小

」型へ

と推移す

る産業構造

を,

貿易港と

しての空港の変化

を示す資料の分析

を通

して理

解する。

②24

時間型空港や

「 ̄

成田漁港

」という言葉の背景

にある

結び

つき,

私たちの

相互依存の深ま

生活の変化や

りについての社会認

日本と世界

との

−9−

(2)

を育て

旅行

国人の

いった

人の

いて

貿易の

自由度

と比較

し,

ちの

来社

国際

流の

意味

いて

える

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して

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ドゲー

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イズ

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題に

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ろう

とす

る態

を育て

1。4

交通

名授

業場

関の

面の

と縮

と3

小す

分野

る世

(地

・歴

分野

と関連

日本や

私た

ちの

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いて

国際

空港

にかかわ

る交

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人の

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て,

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・関心

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導入

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高度経

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日本の

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以後の

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日本の

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貿易

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貿

貿

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目の

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に現れ

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と関連

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とに

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人の

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約8

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えて

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変化

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日本

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私たちの課

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国際社会に

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日本の

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(公

民的

分野

と関連

人の

動の

自由度

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地球

規模

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(開発

上地域

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ら北

(先進

地域

)への

人口

と経済

の格

を要

因とす

移動は

国境

を越

えて

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とな

って

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って

も続

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を理

解す

。その

国際

会の

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日本

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これ

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民的分

野の

習に

いて課

題意

を持

ことが

きる

うにす

2授

業展

開例

2.1.

交通機

の発

と縮

小す

る世界

(第

1時)

元の

入場

面に

当た

って

この

元で学

習す

る基

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をク

イズ

形式

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かめ

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1に

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国際

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うそ

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とカー

ド」

4人

1組の

グル

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って

始め

日は

『国際空港

うそ

・ぽん

とカー

ド』

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をやってみ

しょう

。 15

枚の

カー

ドを工

つとって

こに書かれ

ている

ことが

‘ほん

と’

がうそ

’か

しあいます

。決

まった

ら,

カー

ドに

ある指

示どお

りに次のカー

ドに進み

ます

。カー

は何番か

らは

じめ

てもかまいません

。全開正解な

らば

カー

ドは

手元か

らな

くな

ってすべて

つなが

ます

。 

1つでも間違っている

と手元に残

ります

さあ,

知恵を出

してや

ってみ

しょう。

∼⑩のカー

ドは次時への展

開を考慮

して,

元内容にそって次のように作成

してある

)交通機関の発達と縮小する世界

①航空機の

所要時間

2)高度経済成長以後の交通の発達と貿易港の移

り変わ

および③

高度経済成長以後の

日本の

交通の発

達,④

日本の貿易港と国際空港,⑤

日本の貿易

と国際空港

3)私た

ちの

生活の変化

と海外旅行

日本の航空機利用者数

,⑦

日本の海外旅行者

日本人の海外旅行先

4)世界

との結びつきと外国人の就労

人の

国者数,

人の

来日

目的

とニ

ュー

(3)

カ マ ー , ⑩ 外 国 人 の 上 陸 拒 否 , ⑩ 上 陸 拒 否 外 国 人 の 国 籍 ,⑩ 難 民 の 受 け 入 れ , ⑩ 日 本 に 在 住 す る 外 国 人 と オ ー ル ド カ マ ー 5 ) 私 た ち の 課 題 一 国 際 社 会 に 果 た す 日 本 の 役 割 ⑩ 国 際 労 働 力 移 動 資 料1 「 国 際 空 港 う そ ・ ほ ん と 」 カ ー ド ( 筆 者 作 成6)) ①  日 本 か ら 出 発 す る 直 行 便 の う ち 南 極 を 除 く 各 大 陸 に は12 時 間 以 内 に 到 達 す る こ と が で き る 。 ほん と→ ⑩ う  そ → ⑩(正 解) ②  青 函 ト ン ネ ル と 瀬 戸 大 橋 の 開 通 は , 関 西 国 際 空 港 の 開 港 よ り も早 い。 ほ ん と→ ⑩(正 解) う  そ → ③ ③  成 田 空 港 ( 新 東 京 国 際 空 港) の 開 港 は , 山 陽 新 幹 線 の 開 業 よ り も遅 か っ た 。 ほ ん と→ ⑨(正 解) う  そ → ⑥ ④  貿 易 額 で は , 横 浜 港 が 日 本 で 最 大 の 貿 易 港 で あ る 。(1997 年 ) ほ ん と→ ⑤ う  そ→ ⑩(正 解) ⑤  日 本 の 国 際 空 港 全 体 の 貿 易 額 は 全 貿 易 額 の 工5% を 占 め て い る 。(1997 年 ) ぽ ん と → ⑦ う  そ→ ⑩(正 解) ⑥  日 本 で は , 年 間 約 工億 人 が 航 空 機 を 利 用 し てい る。(1997:年 ) ほ ん と→ ④( 正 解 ) う  そ → ⑩ ⑦  日 本 で は , 年 間 約1600 万 人 が 海 外 旅 行 を し て い る。(1998 年 ) ほ ん と→ ⑩( 正 解 ) う  そ → ⑧ ⑧  日 本 人 が 訪 れ る 海 外 の 旅 行 先 を 多 い 順 に あ げ る と , ア メ リ カ 合 衆 国 ,韓 国 , 中 国 で あ る。 (1998 年) ほ ん と→ ①(正 解) う  そ → ⑩ ⑨ 1996 年 に は , 約200 万 人 の 外 国 人 が , 国 際 空 港 を 利 用 し て 日 本 を 訪 れ た 。 ぽ ん と → ④ う そ → ⑥(正 解) ⑩  働 く こ と を 目 的 に 来 日 す る 外 国 人 の な か で 最 も 人 数 が 多 い の は ブ ラ ジ ル 人 で あ る 。 ほ ん と→ ⑩(正 解) う  そ → ② ⑨ 1997 年 の 日 本 で は ,毎 日 約4 0 人 ( 年 間 約1 万4 000 人 ) の外 国 人 が 入 国 を 拒 否 さ れて い る 。 ぽん と → ⑦( 正 解 ) う  そ → ⑩ ⑩  最 近 5年 間 (1992-97 年) , 国 際 空 港 で 入 国 を 拒 否 さ れ た 外 国 人 は , 中 国 人 が 連 続 し て1 位 で あ る。 ぽん と→ ① う  そ→ ⑧(正 解) ⑩  日 本 は , 国 連 の 「 難 民 の 地 位 に 関 す る 条 約 」 に 調 印 し て い る。 日 本 が 受 け 入 れ た 難 民 の う ち , 最 も 多 い の は ベ ト ナ ム人 で あ る。 ほん と → ⑤( 正 解) う  そ→ ⑩ ⑩  日 本 に 在 住 す る 外 国 人 は 約1 50万 人 に 達 す る。 こ の う ち 最 も多 い の は 韓 国 朝 鮮 人 で, 40% 余 を 占 め て い る(1997 年)。 ほ ん と→ ③(正 解) う  そ → ⑨ ⑩  地 球 規 模 で 見 た 場 合 , 多 く の 出 稼 ぎ 外 国 人 労 働 者 が 日 本 に 向 か い は じ め た の は , 高 度 成 長 を 達 成 し た1970 年 代 か ら の こ と で あ る。 ぽ ん と→ ⑩ う  そ→ ②(正 解) ( 注 : 正 解 の 表 示 は実 際 のカ ード に は な い) -カ ード ゲ ー ム( ク イ ズ) の 目 的 は ,こ れ か ら 学 習 す る で あ ろ う 基 本 的 事 項 に つ い て ,ゲ ー ムを 通 し て 固 定 観 念 を 揺 さ ぶ り ,興 味 や 関 心 を 引 き起 こ す こ と に あ る。 た と え ば 国 際 空 港 や 外 国人 に つ い て 固 定 観 念 を も って い い る と 間 違 っ て し ま う カ ー ド は ④ ⑤ ⑩ ⑩ ⑩ な ど で あ る 。 カ ー ド ゲ ー ム が 終 わ っ た あ と ,ひ と と お り 解 答 を 伝 え ,ま ず カ ー ド ① を と り あ げ 交 通 機 関 の 発 達 と 縮 小 す る 世 界 につ い て 説 明 し て い く。 カ ー ド ① の 正 解 は 厂う そ」 で あ る が ( ア フ リ カ や 南 米 に 行 く に は12時 間以 上 か か る),航 空 会 社 の ル ート マ ッ プ ( 地 理 的 分 野 で 履 修 し た 東 京 か ら の距 離 と 方 位 が わ か る 地 図 ) な ど を み な が ら ,日 本 か ら ロ ン ド ン ,ニ ュ ー ヨ ー ク, シ ド ニ ー ,シ ン ガ ポ ー ル な ど 世 界 の主 要 都 市 に 航 空 ル ー ト が 確 保 さ れ て い る 様 子 を 知 る。 同 様 に,徒 歩 か ら小 舟 ,馬 車 へ ,帆 船 か ら 鉄 道 ,自 動 車 , ジ ャ ン ボ ジェ ッ ト 機 へ と ,乗 り 物 の 進 歩 によ って 人 類 の 移 動 時 間 が「 ̄J カ ー ブ」 を え が い て 短 く な っ て い る こ と を 図 な ど で 示 し7 ), 世 界 は 縮 小 し つ つ あ り ,そ の 象 徴 が 航 空 機 で あ り 国 際 空 港 で あ る こ と に気 づ い て い く。 最 後 に ,交 通 手 段 だ け で は な く 匚衛 星 放 送」 や 匚イ ン タ ー ネ ッ ト 」 な ど 情 報 通 信 の 発 達 も 私 た ち の 生 活 に 大 き な 影 響 を 与 え て い る こ と に も ふ れ 厂宇 宙 船 地 球 号 」 や 「 地 球 社 会 」 の 意 識 化 を 図 り , 次 時 へ と つ な ぐ。 2。2. 高 度 経 済 成 長 以 後 の 交 通 の 発 達 と 貿 易 港 の 移 り 変 わ り ( 第 2 時 ) カ ード ② と ③ を と り あ げ, 高 度 経 済 成 長 以 後 の 日 本 の主 な 交 通 の 発 達 につ い て ふ れ る。 高 速 道 路 , 新 幹 線 な ど 日 本 列 島 を 縦 断 ・ 横 断 す る 交 通 網 と 海 外 と の新 た な窓 口 で あ る国 際 空 港 が 経 済 成 長 に 応 じ て 整 備 さ れ て き た こ とを 振 り 返 る ので あ る。 次 い で ,カ ー ド ④ と ⑤ を 取 り 上 げ る。 両 方 と も 間 違 え や す い カ ード で あ る。 厂実 は 最 大 の 貿 易 港 は 成 田 で す 」 と 告 げ ,資 料2 ,3 を 分 析 し な が ら , 貿 易 と か か わ る 日 本 の 産 業 構 造 の変 化 に 気 づ い て い く 。 以 下, 展 開 例 を 示 して み る。 11 −

(4)

教 師 によ る 発 問 予 想 さ れ る 答 え ・ 引 き だ し た い 知 識 ・ 高 度 経 済成 長 (1955 年 ご ろ か ら1973 年 ぐ ら い ま で ) を 象 徴 す る交 禳 罔は伺だっ た か ?( 資 料2 ) ・80 年 代 ,90年 代 を 象 徴 す る 交 通 網 は何 か ? ( 資 料2 ) ・ 東 海 道 新 幹 線 と 名 神 ・ 東 名 高 速 道 路 ( 世 界 銀 行 か ら 援 助 を 受 け た 国 家 プ ロ ジ ェ ク ト で ,日 本 の 高 度 経 済 成 長 を 交 通 網 か ら 支 え る)。 ・ 成 田 空 港 ( 新 東 京 国 際 空 港 ) と 関 西 国 際 空 港 ( 日 本 の 産 業 の高 度 化 と 経 済 の 国 際 化 を 交 通 網 か ら 支 え る)。 ・主 要 港 貿 易 額 の デ ー タ か ら 何 か 読 み取 れ る か ?( 資 料3 ) ・1970 年 で は 成 田 ・ 関 空 と も 未 建 設 で 貿 易 は ほ と ん ど 横 浜 や 神 戸 に 偏 っ て い た 。 ・ 成 田 や 関 西 空 港 が で き 空 港 で の 貿 易 が ふ え て き た 。 ・ 現 在 で は 空 港 で の 貿 易 額 は20 % を 超 え る よ う に な っ た 。 ・ 成 田 と横 浜 の 貿 易 品 目 の 特 徴 は な ん だ ろ う か ?( 資 料4, 5) ・ 自 動 車 が 海 の 港 で ,半 導 体 が 空 の 港 。 重 く て か さ ば る も の は 船 で 運 び , 小 さ く て 軽 い も の は航 空 機 で 運 ぶ 。 ・ 成 田 の 比 重 が 高 く な り ,自 動 車 な ど の 重 厚 長 大 型 工 業 製 品 か ら , コ ン ピ ュ ー タ ,半 導 体 な ど 軽 薄 短 小 型 工 業 製 品 へ と 日 本 の 貿 易 ( 輸 出 ) が 変 わ っ て き た。 ・ 成 田 で は 他 に ど ん な も のを 輸 入 し て い る だ ろ う か ?( 資 料4) ・ 冷 凍 マ ク ロ や エ ビ , ウ ナ ギ な ど の 生 鮮 魚 介 類 ( 匚成 田 漁 港 」 と い わ れ る ) や マ ツ タ ケ ,野 菜, 牛 肉 な ど を 輸 入 し て い る 。 ・ 高 級 衣 料 , 金 な ど の 貴 金 属 も多 く 輸 入 し て い る。 ・ 国 際 空 港 は 現 代 社 会 の ど ん な 特 徴 を 表 し て い る だ ろ う か ? ・ 日 本 の 産 業 構 造 の 変 化 ( ハ イ テ ク 化 , ソ フ ト 化 ) が 国 際 空 港 の 貿 易 品 目 の変 化 に 表 れ て い る。 ・ 国 際 空 港 は ,貿 易 の 拡 大 が も た ら し た 経 済 の 国 際 化 の 最 先 端 の 場 所 で あ る 。 資 料 2  高 度 経 済 成 長 以 後 の 交 通 網 の 整 備 (1859年 横浜港 開港 1867年 神戸 港開 港) 1952年 羽田空港 (東京国際空 港) 開港 1964年 東海道新幹 線開業(東京 オ リンピック) 1965年 名神高速道 路開通 1969年 東名高速道 路開通(1970年大阪万 博) 1975年 山陽新幹 線(博多 まで) 開業 1978年 成田空 港(新東京国 際空港)開 港 1982年 東北 (盛岡 まで) ・上越 新幹 線開業 (91年 東 京乗り入 れ,92年 山形 ・97年 秋田延伸) 中央 自動 車道開通 1983年 中国 縦貫 道開通 1987年 東北 縦貫 道(青森 まで) 開通 1988 年 1994 年 1997 年 青 函 ト ン ネ ル,瀬 戸 大 橋開 通 関 西 国 際 空 港 開 港 長 野 新 幹 線 開 業(1998 年 長 野 オ リ ン ピ ッ ク ) 資 料 3  主 要 港 貿 易 額 (『 日 本 国 勢 図 会 』 よ り8 )) 主 な港 1997年 1987年 1970年 億 円 % 億 円 % 億 円 % 1.成田 空港 154,930 16.9 61,926 n.2 - -2.横浜 109,900 12.0 80,841 14.7 28,573 20.8 3凍 京 96,108 10.5 64,745 n.8 10,773 7.8 4.名古 屋 93,730 10.2 51,498 9.4 10,901 7.9 5.神戸 72.654 7.9 59,406 10.8 24,087 17.5 6.大 阪 44,688 4.9 20,847 5.5 8,404 6ユ 7.関西 空港 39,827 4.3 - - - -計 918,942 100 550,521 100 137,516 100 資 料 4 成 田空 港の貿 易品目 の変化(『日本国 勢図 会』より) 1997年 1987年 輸 出品目 % 輸 出品目 % 半導体等電 子部品 19.3 事務用機 器 工8.0 事務用機 械 15.8 集積回路 14.8 電 気計測 機器 4.0 時計 5.5 電 気回路 用品 3.8 電 気回路用 機器 4.0 通信機 器 2.6 - -輸入品目 % 輸 入品目 % 事務用 機械 21.4 金 15.0 半導 体等電 子部品 13.8 事務用機 器 9.0 衣類 4.1 航空機 6.3 電気計測 機器 3.9 白金 5.8 通信機 器 2.9 集積回路 4.3 資 料 5  横 浜 港 の貿 易 品目 の 変化 (『 日本 国 勢図 会 』よ り) 1997年 1987年 1970年 輸出品目 % 輸 出品目 % 輸 出品目 % 自動 車 13.0 自動車 15.0 自動車 12.3 事務 用機械 6.2 事務 用機器 6.8 ラ ジ カ セ 6.2 自動 車部品 5.5 テー プレコー ダー 5.1 光学機 器 5.3 半導体等電子部品 4.0 原動 機 3.2 鉄鋼 5.4 金属加工機械 3.1 - - - -輸入品目 % 輸入品目 % 輸 入品目 % ア ル ミ ニ ウ ム 6.9 自動車 8.9 石油 n.9 衣類 6.2 石 油 7.7 銅 5.2 石油 5.6 ア ル ミ ニ ウ ム 7.5 事務用 機器 3.8 自動車 4.6 衣類 2.8 大豆 2.5 事 務教機械 2.6 魚 介類 2.8 -

(5)

-2。3. 私 たち の生 活 の 変化 と 海 外 旅 行 ( 第 3∼ 4

時)

カ ード ⑥の正 解( ぽんと) の理由 か ら,日本 で

航空機 を利用 し た人 の数 が国内線 ・国 際線合 わせ

て 約 工億大 に達 し30 年前 の6倍に増 え たこと,中

で も国 際線 の増加 が著 しい こ とにふ れ,本 時 の主

な内容 であ るカ ード ⑦を とりあ げて いく。以 下 ,

展 開例を示 して み る。

教 師 に よ る 発 問 ・ 説 明 予想される答え・引きだしたい知識 ・1985 年,90 年 ,95年 と い う 区 切 り で み る と ど の よ う な 増 え 方 を し て い る か ?( 資 料6) ・85 年 が 約500 万 人 ,90 年 が 約1000 万 人 ,95年 が 約1500 万 人 ,5年 ご と に500 万 人 づ つ 増 え て い る 。 ・ こ の う ち の 約80 % が 観 光 だ が , な ぜ 増 え た の か ? ・ 円 高, 休 みが とり や す くな っ た ,ノ゛ブ ル ,旅 行 代 理 店 の 安 い パ ッ ク 旅 行 商 品 な ど 。 ・ ど こ に 出 か け て い る か ?( 資 料7) ・ ア メ リ カ ( ハ ワ イ か お る か ら)。 韓 国 ,中 国 ( 近 い ,安 い , 短 い 日 数 だ か ら)。 ・ 海 外 旅 行 は ,私 た ち の 考 え 方 や 暮 ら し 方 に ど ん な 影 響 を 与 え る だ ろ う か ? ・ 国 際 空 港 が 身 近 に な っ た。 ・ い ろ い ろ な 人 が 暮 ら し て い る こ と が 実 感 で き る。 ・ 視 野 や 考 え 方 が 広 く な る 。 資 料 6  日 本 人 の 海 外 旅 行 者 数 ,訪 日 外 国 人 数 の 推 移 ( 単 位 千 人,)(『 観 光 白 書 』 よ り9)) IOUUU 15000 12000 9000 6000 3000 0

→ ヽヽ。

」 /

Jィ 恍 。.』 一一, 、, 、 4 4 .t − − −’ 1鰯 1970 1980 1985 1990 1995 1997 1998 − ●一 肺 人 159 663 3909 4948 10997 15298 1680315806 −l 一 一外囚人 367 854 13口 2327 2835 3345 4218 4106 -資 料 7 日 本 人 海 外 旅 行 者 数 の 旅 行 先 (『 観 光 白 書 』 よ り10)) 旅 行先 1998年( 人) 順 位 1996年(人) 順位 ア メ リ カ 4,951,065 5,182,940 韓国 1,898,940 2 1,438,086 2 中国 1,001,590 3 1,018,621 4 タ イ 777,552 693,657 台湾 766,000 5 834,660 5 オ ー ス ト ラ リ ア 726,787 6 773,910 6 香港 651,422 7 1,508,657 3 シ ン ガ ポ ー ル 556,273 740,047 イ タ リ ア 477,580 477,580 イ ギ リ ス 398,889 10 400,890 10 北 マ リ ア ナ 331,281 13 375,417 10 2。4. 世 界 と の 結 び つ き と 外 国 人 の 就 労 ( 第 3∼ 4 時 ) こ れ ま で は,こ の20 年 間 に 海 外 旅 行 が大 衆 化 し , 私 た ち の 暮 ら し が 世 界 に む け て 開 け る よ う にな り, そ の窓 口 が 国 際空 港 で あ っ た こ と を 学 習 し て き た た。 こ こ で は ,「 国 際 空 港 は, 観 光 ( 海 外 旅 行 ) の 出 口 だ け だ ろ う か ?」 と 問 い か け ,カ ード ⑨ を と り あ げ ,資 料 8 の 分 析 か ら ,外 国 か ら も 日 本 に 来 る人 々 が い る こ と に気 付 か せ ,授 業 を 展 開 し て い く。 教 師 に よ る 発 問 ・ 説 明 予想される答え.引きだしたい知識 ・ 約400 万 人 の外 国 人 が 毎 年 日 本 を 訪 れ て い る 。 空 港 別 集 計 を み て , 入 国 す る 外 国 人 の 数 で 気 付 く こ と は 何 か ? ( 資 料8) ・1989 年 と 比 べ て ,全 体 と し て1.4 倍 に な っ て 増 え て い る 。 ・ 全 体 よ り も多 い の は 関 西 / 大 阪 と名 古 屋 で あ る。 ・ 名 古 屋 が3 倍 も 増 え て い る 。 ・ な ぜ 関 西 / 大 阪 と 名 古 屋 が 増 え た の か ? ・ 名 古 屋 ( 愛 知 県 ) の 代 表 的 な 産 業 は な ん だ ろ う ? ・ 主 に ど こ か ら 来 た 人 か ? ・ 関 西 空 港 が で き た か ら。 国 際線 が 移 り,規 模 も大 き く な っ た か ら ・ ト ヨ タ 自動 車 ・ ト ヨ タ の 関 連 工 場 で 働 く 外 国 人 が 増 え た か ら 名 古 屋空 港 の利 用 が 増 え た 。 ・ ブ ラ ジ ル な ど ,日 系 人 ・ カ ー ド ⑩ か ら わ か る こ と は 何 か ? ・ 日 系 ブ ラ ジ ル 人 は ど れ だ け 増 え て い る か ? ( 資 料9) (1990 に 法 律 が 改 正 さ れ て 日 系 人 は 合 法 的 に 働 く こ と が で き る よ う にな っ た ) ・ 日 本 で 働 く こ と が が 認 め ら れ て い る外 国 人 の う ち 日 系 ブ ラ ジ ル 人 が 最 も多 い 。 ・1986 年 が2000 人 ほ ど だ っ た の に1997 年 は23 万 人 に な っ て い る。 約100 倍 も 増 え て い る 。 13 −

(6)

・ 他 に 増 え て い る の は ど の国 籍 の人 た ち か ? ( 資 料9 ) ・ ブ ラ ジ ル を 含 め て 全 体 に 占 め る 割 合 は ど れ く ら い か ?( 資 料9 ) ・ 減 っ て い た り ,そ れ ほ ど変 化 が な い の は ど こ の 国 の 人 だ ち か ?( 資 料9 ) ・ 中 国 ,フ ィ リピ ン,ペ ル ー が お よ そ10 年 間 で 増 え て い る。 ・ 4つ 合 わ せ る と86 年 で は1 2.2% だ っ た の が ,97 年 で は 扛7 % に な っ て い る。 ・ 減 っ て い る の は 韓 国 ・ 朝 鮮。 ・ 少 し増 え て い る の は米 国。 ・ 韓 国 ・ 朝 鮮 の 人 た ち は 「 永 住 者 」 と い う 資 格 で 暮 ら し て い る が ,な ぜ 日 本 に い る のだ ろ う か ? ・ 第 2 次 大 戦 前 や 戦 時 中 に 日 本 に 強 制 的 に つ れ て こ ら れ た 人 た ち の 子 ど も や 孫 が 外 国 人 と さ れて い る か ら 。 資 料 8  主 要 港 の 出 入 国 外 国 人 ( 人 )(『 出 入 国 管 理 統 計 年 報 』 よ り11))

入国外国人 出国外 国人 1996年 * % 1996年 * % 総 数 4,244,529 1.4 100 4,155,419 1.4 100 成田 2,262,009 1.2 55.9 2,231,581 1.2 56.7 関西/大 阪 920,491 1.6 19.6 889,243 1.6 20.1 名古屋 240,506 3.0 5.7 217,644 3.1 5.2 空港 4,142,593 - 97.6 4,049.279- 97.4 ( 注) *1989 年 に 対 す る 人 数 比 資 料 9  国 籍 別 外 国 人 登 録 者 数 の推 移 ( 人 )(『 国 際 人 流 』 よ り12))

1997年(A) % 1986年(B) % L 韓国・朝鮮 645,373 43.5 677,959 78.2 2.中国 252ユ64 17.0 85,397 9.7 3.ブ ラジル 233,254 15.7 2ユ35 0.2 4.フィリピン 93,265 6.3 18,897 2.2 5.米国 43,690 3.0 30,695 3.5 6.ペルー 40,394 2.7 553 01 総 計 1,482,707 100 867,237 100

(注:日本に3ヵ月以上滞在する外国人の登録者数)

次に ,ブ ラ ジルや ペル ーの日系 人 だけで な く中

国 やフ ィ リピ ン,タイなど か ら外国人 が 日本 に働

きに来 る理 由につ いて 問 いか け,同 じ動機 で来 日

してい るとはいえ ,日系人 と他 の外国 人 とで は日

本 へ の入国 に大 きな差 がある ことなど を検証 して

いく。

教 師 に よ る 発 問 ・ 説 明 予想きれる答え・引きだしたい知識 ・ ブ ラ ジ ル は 新 興 工 業 国 で 経 済 力 も あ る し , 地 下 資 源 も豊 富 で あ る 。 ま た 日 系 人 は そ ん な に 貧 し く な い と い わ れ て い る 。 な ぜ 日 系 人 は 日 本 に来 る の だ ろ う か ? ・ イ ンフ レ で 物 価 騰 貴 が 激 じ い 。 ・ 円 高 の 日 本 で 稼 ぐ お 金 は 大 変 魅 力 的 。 ・ 日 系 人 に 比 べ て 他 の 外 国 人 は 仕 事 の 種 類 が 制 限 さ れ て い る の に , そ れ で も中 国 や フ ィ リ ピ ン , タ イ か ら く る の は な ぜ な のか ・ 母 国 で は 仕 事 が な い 。 家 族 に 送 金 す る 必 要 が あ る。 ・ 日 本 で 働 い て 成 功 す れ ば 大 き な お 金 に な る 。 ・ 無 理 を し て 来 る こ と に な ら な い の だ ろ う か ? ・多 額 の お 金 を 借 り て で も来 る。 ・ 観 光 で や って 来 て 働 い て い る。 ・ ど の 国 の 人 が 無 理 を し て で も や っ て 来 て , 上 陸 を 拒 否 さ れ て い る か ? ( カ ー ド ⑩ ,⑩ の 確認, 資 料10 の分 析 ) ・ 中 国 人 の密 航 な ど 耳 に す る が 韓 国 の人 が多 い 。 ・ 年 に よ っ て 多 い 国 が ち か っ て い る。 資 料10  主 な 国 の 国 籍 別 上 陸 拒 否 数 の 推 移 ( 人 )(『 国 際 人 流 』 よ り13))

1997年 1996年 1995年 総数 14ユ89 16,166 19,199 韓 国 2,530 3,339 4,264 ペ ノレ ー 1,343 530 1,732 中 国 1,000 1,307 1,235 フ ィ リ ピ ン 867 1,029 1ユ55 マ レ ー シ ア 671 1,635 1,768 タ イ 564 1,061 1,388 最 後 に,入 国 拒 否 の 理 由 は ,虚 偽 の 申 請 ( 観 光 , 短 期 商 用 ,親 族 ・ 知 人 訪 問 ,全 体 の66.4%), パ ス ポ ート ・ ビ ザ の 偽 造 ( 同14.5%) な ど で ,そ れ ら が 空 港 の 入 国 審 査 の 際 に 見 つ か っ て し ま う こ と, 空 港 別 に 見 る と ,成 田 が も っ と も多 く ,関 空 ,名 古 屋 が そ れ につ づ い て い る こ と な ど の 事 実 を 紹 介 し ,貿 易 ( モ ノ の 移 動 ) や 日 本 人 の海 外 旅 行 に 対 し て ,日 本 で 働 き た い と い う 外 国 人 に と っ て は , 国 際 空 港 は一 つ の 匚壁 」 に な っ て い る こ と ,「 人 の 移 動 」 で は ア ン バ ラ ン ス に な っ て い る こ と な ど を 説 明 し て 本 時 を 終 え る。

(7)

2。5. 私 た ち の 課 題 一国 際 社 会 に 果 た す 日 本 の 役 割 ( 第 5 時 ) こ こ ま で は ,貿 易 や 海 外 旅 行 の 玄 関 と し て の 国 際 空 港 だ け で は な く ,日 本 に 働 き に 来 た い と い う 外 国 人 に対 す る 制 限 の窓 口 と し て の 国 際 空 港 につ い て も学 ん で き た。 本 時 は こ れを 踏 ま え て ,地 球 規 模 の人 の移 動 に 視 野 を 広 げ ,そ の 中 で の 日 本 の 課 題 につ い て 考 え て い く。 カ ー ド ⑩ を と り あ げ ,そ の 正 解 に つ い て ふ れ 日 本 で 働 き た い と 望 む 大 は ,こ の10 年 ほ ど の 間 に増 え た こと や ,日本 だ けで は な く ア メ リカ や ヨ ーロ ッ パ で も働 き た い と 思 っ て い る 大 は多 い こ と を 説 明 し た あ と ,次 の よ う に展 開 す る。 教 師 に よ る 発 問 予想される答え・引きだしたい知識 ・1970 年 や1980 年 ご ろ 地 球 規 模 の 人 の 動 き は ど う だ っ た か ( 資 料n ) ・1970 年 ご ろ は , ア メ リ カ , 西 ヨ ー ロ 中 東 へ矢 印 が 向 か っ て い る 。 ・1980 年 ご ろ は ,東 南 ア ジ ア か ら ア メ リ カ へ矢 印 が 向 か い だ し た 。 ・ 日 本 に 矢 印 が 向 か い だ す の は い つ ご ろ か ら か ? ・ 矢 印 は ど こ か ら か ? ( 資 料n) ・1990 年 ご ろ か ら。 最 近 で あ る。 ・ 東 南 ア ジ ア ,中 国 ,ブ ラ ジ ル ,中 東 か ら 日 本 へ 向 か っ て い る。 ・ 矢 印 は 全 体 的 に 見 て ど ち ら か ら ど ち ら へ 向 か っ て る か ?( 資 料n ) ・ ア フ リ カ と ヨ ー ロ ッ パ ,メ キ シ コ と ア メ リ カ ,東 南 ア ジ ア と 日 本 で は 矢 印 が 縱 ・ 垂 直 にな っ て い る。 ・ 厂南 」 か ら 匚北 」 に 向 か っ て い る。

こ うして 図を見 な が ら,南北 の関 係に気 付 いた

ところで,次 のよう に説 明 する。

地 球 上 の 匚南 」 に あ る 国 々 を 発 展 途 上 国 とい い , 匚北 」 にあ る国 々 を 先 進 国と い う。 発展 途上 国 で は, 人 口 増 加 や 経済 の 停 滞 や貧 困, 失 業 な ど い くっ か の 問題 を抱 え て いお り,「 北」 の 先 進 国 と は大 きな 経 済 格 差 が あ る。 そ こ で 先 進 国 に 行 っ て 働 こ う と す る。 航 空 機 に よ っ て 地 球 規 模 の 移 動 が 簡 単 に な っ た。

最 後 に,こ れまで 学習 して き た ことを,地 球規

模 の大 きな 流 れや構造 の中で とらえ るとど うな る

か,図 にし て みよ うと問 い かけ,たとえ ば資料12

の図 「匚

国 際空 港か ら みえ る世 界」

) を もと に,こ

れか ら公民的 分野 で学ぶ べき課題 は何 かにつ いて

考 え ,こ の 単 元 を 終 え る。 教 師 に よ る 発 問 予想 される答え 引 きだし たい知識・ 関心 ・ こ れ ま で の 学 ん で き た こ と を 図 に す る と ど う な る だ ろ う か ? ・ 方 向 と 太 さ の違 う2っ の 矢 印 は 何 を 意 味 し て い る だ ろ う か ? ( 資 料12) ・ 図 中 ( 資 料12 ) の 太字 ( 先 進 国 と 開 発 途 上 国 ) と 太 い 矢 印 の 関 係 ( 垂 直 関 係 ), と 「 壁 」。 ・ 先 進 国 か ら は 商 品 や お 金 が 開 発 途 上 国 に 行 く が ,途 上 国 か ら の人 の 動 き に は 先 進 国 は 「 ̄壁 」 を つ く っ て 制 限 し て い る。 ・ 矢 印 の 太 さ は 移 動 の ア ン バ ラ ン スを 表 し て い る 。 ・ 移 動 の 自 由 は 世 界 的 に 認 め ら れ た 人 権 の 1 つ な の に , な ぜ 先 進 国 は 「 壁 」 を つ く る の だ ろ う か ? ・ 「 壁 」 を な く し て し ま う と 南 か ら北 に多 く の 人 が や っ て く る か ら。 ・ 違 った 文化 を もっ た人 が入 っ て き て 国 の ま と ま り が つ き に く い か ら。 ・20 年 後 の 地 球 で ,2つ の 矢 印 は ど う な る だ ろ う か 。 先 進 国 の 匚壁」 は ど う な る だ ろ う か ? ( 資 料12) ・ 「 壁 」 は な く な っ て い く だ ろ う。 ・ 先 進 国 に 向 か う人 の流 れ の 矢 印 が も っと 太 く な っ て「 壁 」 は壊 れ る だ ろ う。 ・ 先 進 国 の 「 ̄壁 」 は も っ と 高 く な る だ ろ う 。 ・ こ れ か ら ど ん な こ と に 関 心 を も っ て 学 習 し て い け ば い い だ ろ う か ? ・ 国 境 を 越 え た 動 き が 増 す 中 で 多 様 な 文 化 を 持 っ た 人 だ ち と ど う 付 き 合 っ て い け ば よ い か 。 ・ 日 本 が 国 際化 す る 世 界 の 中 で 果 た し て い く 役 割 は 何 だ ろ う か 。 資 料11  主 な 国 際 労 働 力 の 流 れ( 筆 者 作 成“)) ( 凡 例) [ ==:〉1970 年, 1980 年, 1990 年 →1970 年, 1980 年 ・・1990 年 15 −

(8)

資料12 

国際空港か

らみ

える世界

(筆者作成)

匹〕

国際

空港

人の動き15

?E

9.χ

おわ

りに

「3分野関連単元」開発の課題

冂分野関連単元

」については,

どの

ような素

を社会科本来の総合的な単元として

どう構成

していくかが課題になる

。本稿では

国際空港が,

その建設時期や発展の歴史

業や経済

との

関わ

身近な生活への影響,

世界との結び

っきなど

点て

「3分野関連単元

」にふ

さわ

しい素材

であ

ることをあきらかに

それ

らの

内容を総合的な

単元

して構成

料分析

などの

学習方法によっ

て学習指導要領のね

らいにこた

えていく単元案を

提示

した16

国際空港は言 ̄

モノに国境な

大に国境あ

り」

という副題が

示す

ように

高度経済成長以後の現

代日本をとりま

く世界のなかにあって

国境

を越

えたモノや人の移動

を象徴する場所であり

また

国民国家の規制が現れる場所

でもある

。またその

ような動きを発見することによって

現在

および

将来の私たちの生活や

日本社会のお

り方に

ついて

課題

を持つことができるの

である。

[註]

1)文部省

解説一社会編−』大阪書籍,

『中学校

学習指導要領

1999

(平成12

年,7

頁。

年12

月)

2)同上,

n頁。

)文部

『中学校学

習指

導要領

(平成12

年12

月)

大蔵省印刷局,

1999

,29

頁。

4)同上,3

卜32

頁。

5)筆者の前任校

(兵庫

県西宮市私立報徳学園中

学校

・高等学校

)では,

中学3年時の海外研修,

高校2年時の海外修学旅行が実施

され

国際空

港は

身近になって

いる

。本単元はそのような学

の特色も考慮

して構想

されて

いる。

)クイズの

形式に

ついては,

筆者が1998

年に

ズ開発教育センタ

(英国)を訪問

した際,

こでのワ

ークシ

ョッ

プの手法に学んだ。

7)匚

旅の速度に見る変化

」の図

(G。

バイク

・D.

セル

『地球市

民を育む学習』明石書店,19

97年,

29

P

)などが参考になる

8)資料3

∼5

『日本国勢図会』

(国勢社)より

作成

。工997

年は

『1999/2000

年版』347-348

頁,

1987

年は

『工989

版』390-391

頁,

1970

年は

『197

2年版』182-183

頁より引用

9)総理府

『観光白書

(平成

n年版)

』大蔵省印

刷局,34

頁よ

り作成。

10)同上,

平成

n年版35

頁よ

り作成

n)法務大臣官房

司法法制調査部編

『出入国管理

統計年報』

(平成元年版,

平成九年版)よ

り作

成。

12)

『国際人流』

(入管協会),

1997

年10

月号,

199

8年8

月号よ

り作成。

13)同上,

1998

年7

月号よ

り作成

皿)桑原靖

『国境

を越える労働者』岩波書店

199

年,

39,

47,

53

頁をもとに作成

15)単元の学習内容からいえば

先進工業国か

発展途上地域へ

と向かう匚

人のグ

ーバル

化」

の動きのなかに海外旅行者が入るが

図では,

光よりも労働に

よる人の移動

を主に取

り上げ

16)身近な生活に関連

して

高度経済成長以後の

「 ̄

食材の即席化

,冷凍化,パック化と輸入食品

の増加

」匚

全国高速道路網の拡大

とモー

リゼー

ョン

日本の産

業構造や地域社会の

変化,

方空港の国際化」なども単

元の総合化の素材と

なるだろう。

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