社会系教科教育学会
『社会系教科教
育学研究』第
8号 1996
(pp.
卜8)
歴
史学習における理解の
一
歴
史理
解
の
観
点の
分
析
を手が
か
変容の評価法
りと
して
−
A Study on the Evaluation of History Understanding in the Social Studies Lessons
―Analysis of Cognitive Frames for History Understanding
―
1。目
的
歴史学習
では
,子どもの歴史理解
を深めることが中
心的
目標
となっている
。この
目標は
,具体的な歴史事
象の理解に支
えられ
て達成
され
ていく
。歴史理解は歴
史事象の理解の上位に
あって
,理解
(知識や
表象
)の
階層的構造
を形成
していく
。しか
し,
この形成は階層
毎に
下層か
ら順
を追ってな
され
るの
ではは
ない。一方
でこの
ような階層構造
を歴史理解の縦軸の尺度に
とれ
ば
,他
方では横軸に内容,
すなわ
ち一定の概念を中核
とするテ
ーマや領域
を指標と
した理解の
尺度が想
定で
きる
。歴
史理解は
,
階層性と内容領域性
との
2つの性
格
を同時にもちながら
,
学習の
初発
段階か
ら上記の縦
軸と横
軸の要素とがいわば綾
をなすかたちで互いに有
機的関係
をも
つ組織的構造的なものへ
と形成され
るの
である
。
この
ような歴史理解の深
化を
,子どもに確
実に
達成
させていくためには
,
学習の途上あるいは終結段階で
の子どもの理解の様相や
変容
を
,教師が
的確
に把握
し
ていなければな
らない
。なぜな
ら,
子どもの理解の深
ま
りが把握
できていなけれ
ば
,
目標の
達成度の判定す
なわち評価ができないか
らである
。また
目標の着
実な
達成に向けて
,子どもの
理解の
実
態に合
った
指導
を行
っ
ていくには
,教師が子どもの歴史理解の様相
を的確に
捉
えてお
くことが
不可欠だか
らである。
以上の理
由か
ら
,
歴史学習
では歴史理解の様相や変
容を捉
える方法
,すなわ
ち評価法
を確
立
してお
くこと
が
極めて重要と考
えられ
る。
これ
まで歴
史理解の
深ま
りは
,
知識の
量や質,推理
力や資料活用能
力などを指標に
して捉えられてきた
。
いずれ
も重要な指標であるが
,
これ
らの
指標だけでは
理解の的確
な把握はできない
。その他の
重要な指標
と
して
,
歴史理解の
「観点」
゛1
が
あげられ
る
Oとこ
ろが
,
後述す
るよ
うに
,
この
「観
点」は歴史理解に
おいて極
め
て重要なは働
きを
しているにもかかわ
らずその
意義
が
充分に認められ
そこで本稿では,
てこなかった
歴史理解の
「観
。
点」に焦点
を当て,
−1−
寺
(福井大学)
尾
健夫
この
分
析
に基
づい
て
子
ども
の
歴
史理
解
の
変
容
を探
る
評
価
法
の
解
明
を試み
た
。
こ
こで
は特
に
以
下の
2つの
方
法
に焦
点づ
け
て解
明
を試
み
た
。
①匚
観
点
」に
基
づ
く歴
史事
象
理
解の
変容
の
分析
方法
②
この
方法
の
適
用
に
よ
って
得
られ
る情
報
の
学
習指
導
へ
の
活
用
方法
本
研
究
では
,
分
析
事例
と
して
中学校
社
会
科歴
史分
野
の
単
元匚
日清
・日露戦
争
と近
代
日本
」の
授
業
を取
り上
げた
。この
授
業の
詳細
と分
析
に
つ
いて
は
別の
文
献で
報
告
して
い
る1
几本
稿
では
,
事例
授
業の
構
成
や
実践
結果
の
詳
細
に
つ
い
ては
この
文献
に依
拠
して論
を展
開す
る
。
2
。対
象
2.
1
歴
史
理
解
の観
点
歴
史
理
解の
観
点は
,
子
ど
もの
理
解の
様
相
を捉
える際
に鍵
とな
る
もの
で
,
本
稿の
中心
的な考察
対象で
ある。
そ
こ
でま
ず
,
歴
史理
解
の
観
点の
基
本
的性
格
や
特
徴
を確
認
して
お
こ
う。
わ
れわ
れ
が
新
た
に
歴
史事
象
を理
解す
る際
は
,
歴史事
象の
解
釈
や意
味
づ
け
を行
う
。解
釈
や
意
味
づ
けで
は
,個
人
に既
有
の歴
史理
解の
観
点が
影
響
す
る
。
この
歴
史理
解
の
観
点は
,
既
有の
理
解
の
中
に
あ
って
,
記
憶
され
て
いる
知識
や
表
象
を構
造
化
組織
化
して
結
び
つ
け
,
束ね
る働
き
を
しなが
ら個
人に
保
有
され
て
いる
もの
で
ある
。
歴
史理
解は
,
歴
史事
象の
理
解
の
積み
重ね
を通
して深
め
られ
て
い
く
。
この
過
程
では
,
個
人は
既
有の
観
点に基
づ
い
て新
た
な
情報
と既
有の
理
解
と
を照
合
し
,
これ
らを
相互
に関
係
づ
け
なが
ら再構
成
し
,
理
解
を
深め
て
いる
と
思わ
れ
る
。
しか
し,
理
解の
よ
り本
質
的
な
深ま
りは,
既
有の
歴
史
理解
の
観
点の
発展
に
よっ
て
もた
ら
され
る
と考
え
られ
る
。つ
ま
り,
歴
史
事
象の
理
解
では
,
知識
や表象
を結
び
つ
けた
り束
ね
た
りす
る働
き
をす
る観
点そ
の
もの
が
よ
り多様
で
質の
高
いもの
へ
と発
展
す
る
こ
とが
,
歴
史
理
解の
深
化の
中核
を
なす
と考
え
られ
る
の
で
ある
。
歴
史理
解
に
おけ
る観
点の
働
き
に
つ
いて
,
分析
事例
に
取
り上
げた
授
業での
生徒
の
歴
史理
解
の
変容
を
手が
か
り
に し て ,さ ら に説 明 し て い こ う。 2 .2 授業 事 例 事 例 授 業 「 日 清 ・ 日 露 戦 争 と 近 代 日 本 」 の概 要 は以 下 の よ うで あ る2)。 < 単 元 目 標> ① 日 清 ・ 日露 戦 争 は 日 本 の国 際 的 地 位 を 向 上 さ せ ,産業 革 命 に よ る 経 済 発 展 を も た ら し た が , 朝 鮮 ,中国 の 植 民 地 化 と 国 内 農 村 の 貧 困 化 や労 働 条 件 の劣 悪 化 ,公 害 の 発生 な ど の相 反 す る二 面 性 を も っ て い た こと に気 づ く 。 ( 理 解 ) ② 学 級 全 体 の学 習 問 題 や 自 分 の追 求 問 題 を 資 料 を 利 用 し て 解 決 す る 課 題 学 習 を 展 開 す る な か で ,調 査 力 ・ 討 論 力 を 伸 ば す 。 ( 方 法 的 能 力 ) < 単 元 の 中 心 発 問 > 厂日 清 ・ 日露 戦争 を ,当時 の人 々 は歓 迎 した だ ろ うか ?」 < 授 業 過 程> 授 業 は中 心 発 問 を 基 軸 に し て ,以 下 の 3 段 階 で 展 開 し て い る O歴 史 理 解 の変 容 分 析 の手 が か り と な る の は ,第 1 段 階 と第 3 段 階 の作 文 で あ る。 第 1段 階 研 究 問 題 の設 定 ( 2時 間 ) < 発問 を め ぐ る討 論 と初 発 段階 の 歴史評 価 の 作文 第 2 段 階 研 究 問 題 の探 求 ( 3 時 間 ) < 資 料 に 基 づ <調 査活 動> 第 3段 階 研 究 レ ポ ー ト の 作 成 ( 2時 間 ) < 終 末 段 階 の 歴 史 評 価 の作 文> 2 .3 観 点 を 基 に し た 歴 史 理 解 の モ デ ル 事 例 授業 で は ,中 心 発 問 匚日清 ・ 日 露 戦 争 を 当 時 の 人 々 は歓 迎 し た で あ ろ う か」 を もと に ,生 徒 が 日 清 ・ 日露 戦 争 の評 価 を 段 階 的 に 行 い な が ら, 近 代 日 本 の二 大 戦 争 の理 解 を 深 め て い く 構 成 に な っ て い る。 こ の 中 心 発 問 に答 え る に は, 日 清 ・ 日 露 戦 争 に つ い て の 理 解 ( 解 釈 や 評 価) が 不 可 欠 で あ る。 生 徒 の 作 文 の 分 析 か ら は ,理 解 の内 容 は生 徒 間 で 多 様 な こ と が わ か る3)。 筆 者 の考 え る 歴 史 理 解 の モ デ ル を 図 1 に 示 し た 。 こ の 図 のA の レ ベ ル に 示 す よ う に ,授 業 で は生 徒 か ら政 治 的 ,経 済 的 ,社 会 的 ,あ る い は階 級的 視点 など の様 々 な 観 点 が 提 出 さ れ ,生 徒 は 日 清 ・ 日露 戦 争 に つ い て こ れ ら の 観点 の も とで 理 解 を 深 め て い っ た と 思 わ れ る。 し か し こ の 授 業 の場 合 ,中 心 発 問 と し て 日 清 ・ 日 露 戦 争 の評 価 を 求 めて い る こ と か ら ,よ り 本 質 的 な理 解 は, よ り 基 底 的 な 観 点 で あ る 「 戦争 」 と い う 観点 の 発 展 を 通 し て 実 現 さ れ て い る と考 え ら れ る。 つ ま り ,日 清 ・ 日 露 戦 争 の学 習 を 通 し て , 丁戦 争 」 と い う 言 葉 で 表 さ れ る知 識 自 体 が , そ の 意 味 内 容 の拡 大 や 多 様 化 ,他 の 知 識 (概 念 ) と の関 係 の 緊 密 化 な ど に よ って 発 展 し て い る と 考 え ら れ る ので あ る112. そ し て ,学 習 の 終 末 段 階 で は,発 展 し た 「 戦 争 」 と い う 観 点 の も とで組 織化 構 造 化 さ れ た 歴 史 理 解 を 通 し て , 日 清 ・ 日 露 戦 争 の よ り 深 い理 解 が な さ れ る よ う に な っ て い る ので あ る。
鬻
諧
よ り 汎用 的な歴 史理 解の 観 点 図 1 歴 史 理 解 の モ デ ル 観 点 「 戦 争 」 は 歴 史 事 象 の理 解 に 際 し て よ り汎 用 的 に利 用 で き る観 点 で あ り ,日 清・ 日 露 戦 争 の 理 解 の た め の 鍵 概 念 と し て ,生 徒 に授 業 の 初 発 段 階 か ら 利 用 さ れ て い る と考 え ら れ る 。 ま た ,生 徒 は小 学 校 や 中 学 校 の歴 史 学 習 で 既 に‘「 戦 争 」 の観 点 を 獲 得 し 発 展さ せ て き て い る。 例 え ば ,こ の 2 つ の戦 争 の 他 に, 源 平 の 戦 い ,応 仁 の 乱 ,関 ヶ原 の 戦 い ,太 平 洋 戦 争 等 の 戦 争 が あ げ ら れ る 。 こ れ ら の 学 習 過 程 で は ,戦 争 が も つ 機 能 や 意 味 を ,殺 し 合 い ,破 壊 ,侵 略 , 社 会 的 混 乱 ,支 配 者 に よ る 政 権 の争 奪 ・ 交 代 ,民 衆 や 国 民 生 活 の 窮 乏 , 外 交 的 断 絶 や 国 際 的 台 頭 へ の節 目 ,経 済 的 破 綻 と い っ た 様 々 の概 念 で 捉 え て い る 。 そ し て こ れ らを 下 位 の 観 点 と し て 匚戦 争 」 の 観 点 に 包 含 あ る い は結 合 さ せ て い る と 考 え ら れ る。 こ の 前 提 の上 に ,授 業 で は 図 1 の B の レ ゛ ル に 示 す よ う に ,歴 史 事 象 の 理 解 を 通 し て 戦 争 の もつ 機 能 の 把 握 や 意 味づ け を 精 緻 化 し な が ら ,「 戦 争 」 とい う観 点 を よ り 一 般 化 し ,発 展 さ せ て い る の で あ る ( 図 1 の C のレ ベ ル ) 。 も ち ろ ん, 日 清 ・ 日 露 戦 争 に固 有 な 歴 史 的 意 味 や 特 徴 の 理 解 も重 要 で あ る 。 こ の よ う な 理 解 は ,観 点 を 具 体 化 や多 様 化 の方 向 へ と 発 展 さ せ る 。 し か し よ り 深 い 理 解 は,既 有 の観 点 を 発 展 さ せ な が ら 歴史 事 象 を 理 解 す る こ とで 行 わ れ る 。 具 体 的 な 歴 史 事 象 の理 解 を 通 し て ,既 有 の 匚戦 争 」 の 概 念 の 中 に , よ り 具 体 的 個 別 的 機 能 の 部 分 を 設 定 し て 包 含 し ,新 た な 意 味 を 付 け 加 え る。 同 時 に ,歴 史 理 解 に 汎 用 的 に 利 用 可 能 な 基 底 的 観 点 が さ らに 発 展 し ,歴 史 理 解 自 体 を よ り 高 い レ ベ ル へ と 発 展 さ せ て い る ので あ る。 − 2 −3。方
法
3.
1
歴史理解の分析方法
本稿の
目的は
,①
歴史理解の様相
を捉
える方法,②
この方法の適用によって明
らか
になった理解の様相の
評価
への
利用方法,
この
2つ
を解
明する
ことで
あった
。
解明の
手続きと
して
,
事例授
業の考
察をもとに①②の
方法を明らかに
し
,
この成果に基づいて
さらに①②の
方法が
満たすべき条件
を一般化する
。以下,
その方法
と手順
を説明する。
観点を指標と
した場合
,
歴史理解の深ま
りは
どの様
な方法
で捉
えられ
るだ
ろうか
。この場合,
歴史理解の
深ま
りを捉
えるには理解の
様相の
変容を捉える必要が
ある
。これには以下の
ような方法が考
えられる
。
第
一の方法と
して,
観
点の内容を分析者の側で定義
し
,
固定され
た定義内容
を指標
(外的基準)に
して子
どもの歴史理解の
変容
を判定
していく方法が考
えられ
る
。観
点の定義内容は,
事前と事後の子どもの記述や
発言の
内容
を総合的に分析
して抽出する場合
と
,専門
科学の体系化された知識に基づいて決定される場合
とが
ある
。どちらの場合も,予め定義づけられた観
点
を指標に
して歴史理解の変容を捉
える点で共通
してい
る。
第
二の方法は,
観
点を外的に定義せず,
事前と事後
の
子どもの記述や発言内容を別
々に分析
し
,
前後の特
徴
を総合的に比較する方法
である
。これは記述的な分
析
方法であ
り
,
理解の典型的な特徴の説明には有効で
ある
。
しか
し,
理解の様相の
客観的判定方法
としては
さらに緻密な検
討が必要と思われ
るの
で
,
今回はこの
タイ
プの方法の存在
を指摘するにと
どめ
る
。
第
一の方法によれば,
歴史理解の変容を,さらに個
人の
レベルと学級
(学級集団)の
レベル
で捉
えられ
る
。
まず
,
個人の歴史理解の
変容を捉
える場合では,次
の
3つの指標
で理解の深ま
りが捉
えられる
。す
なわ
ち
,
①観
点の保有数の
変化
,②観
点の種類の
変化,③観点
間の関係の変化,
で
ある。
学級の生徒
全体の観
点の
深ま
りについても
,これ
ら
の
3つの指標
で同様に捉えられ
る。
①②の指標
による分析は
,記述統
計的な方法で可能
である
。しか
し,
③の指標
で,は複
数の観
点同士の関
係
づけが必要であり
,
分析が複雑で,
これまで客観的
な判定が困難であった
。そ
こで
,この問題
を解決す
る
方法
と
して
,個
人の観点の保有状況にもとづいて観点
間の関係
を分類
した
り
,個
人を特徴の
あるグルー
プに
分類する統計解析
手法である数量化Ⅲ類を利用
した
。
①②の基準に基
づく分析結果については
,既に別稿
で報告
した4
)
Oここでは③の
基準による方法の適用に
よって歴史理解の
深ま
りを分析
し,
本稿の
目的
に
応
える
。
3−
3.
2
分析の手順
事例授業の分析では
,
歴史理解の
変容を歴史事象の
理解の
レベル
で捉
えることになる
。この場合,
日清
・
日露戦争が歴史事象に当た
り
,
生徒
による
日清
・日露
戦争の評価の観
点が歴
史事象の理解の観
点に当たる
。
数量化Ⅲ類は
,個体
と特性項
目
(ここでは前者が生
徒
,
後者が観
点)
,
また
ときには特性項目と特性項目
が相互に該当
し合う関係
を行列表現
したデ
ータ
(該
当
する場合は
1,
そ
うでない場合はO
と
した
2値の行列
デ
ー
タ)と
して得られた
とき,
そのデータ行列をもと
に行側
と列側の類似の
該当パ
タ
ーン
を集め,
両者を同
時に分類する成分分析的な質的デ
ータの
解析
法で
ある
。
別名
,パター
ン分類法
とも呼ばれて
いる。また,この
解析法は
,データが織
りなす現象の縮図をその全貌が
理解
できる最小次
元の空間の
散布
図で表現
し
,
特性項
目
(観
点)
や個体
(生徒)
の関係の特徴
を視覚的に探索で
きる方法である5
)
。この手法では
,特徴の推定に,計
算で得られ
たカテ
ゴリ
ー
・ス
コア
(観
点の数値)
とサ
ン
プル
・ス
コア
(生徒の
数値
)
が直
接の手がか
りとなる。
この統計手法を利用
した歴史理解の
変容の分析手順
は,以下の通
りである
。
〈1〉子どもの研究計画書
(授
業の第
1段階)と研究
報告書
(第3段階
)の記述内容の分析
による観
点
の抽出
(外的基準の設定)
〈2〉数量化分析のためのデ
ー
タ表の作成
〈3〉多変量解析
・数量化Ⅲ類によるデータ解析
〈4〉カテゴリ
ー
・ス
コアに
よる成分
(軸
)の解釈
〈5〉カテゴリース
コア
とサン
プルス
・コアによる2
次元布置図
(散布図)の
作成
〈6〉布置
図に
よる観点と生徒のグル
ー
プ化
・類型化
〈7
〉数量化Ⅲ類による分析結果の
評価への利用
(歴
史理解の様相の把握と指導の方向の解
明)
以下,
これ
らの
手順に沿って,分析結果の提
示とそ
の考
察を行う。
4。結
果
お
よび考
察
4
.
1
観
点
に基
づ
く生徒
の
歴
史
理解
の
特
徴
分
析
(
1)歴
史
理
解
を規
定
す
る
成分
の
解
釈
まず
,
観
点に基
づ
いて
生
徒
(37
名
)の歴
史理
解の特
徴
を探
ってみ
よ
う
授
業の
第
1段階
に
おけ
る
討
論で
の
生徒
の
発
言
内
容
と
研究
計
画
書
に
書か
れ
た
日清
・日露
戦
争
に
対す
る
個
々の
生徒
の
歴
史
評価
の
観
点
を分析
し
,
学
級
全体
の
観
点をま
とめ
た
と
こ
ろ
,
表
1に
示す
よ
うな
6
つの歴
史理
解の
観
点が抽
出
でき
た
。
こ
こで
は
,その
名称
か
ら観
点の
意
味
内容
や含
まれ
る考
えが
判
別
可
能
な
よ
うに
各
観
点に
名
前
を付
けた
。
表 1 歴 史 事 象 理解 の 観 点 の 日 賢 の 日 観 露 幃
嘉
的
1.国民 意識高揚論 2. 産業 経済成長論 3. 欧米対等 外交論寔
的
4. 重税負担 増大論 5. 国民生活 荒廃論 6. 大陸人民 犠牲論 1 ∼ 3 は戦 争 は歓 迎 さ れ た と す る立 場 に 中 心 的 な 観 点 , 4∼ 6 は 歓 迎 さ れ な か っ た と す る立 場 に 中 心 的 な 観 点 で あ る。 ま た ,1 ∼ 3 は 国 民 意 識 , 産 業 や 経 済 , 欧 米 と の外 交 の点 か ら み て当 時 の人 々 に 2 つ の戦 争 は 歓 迎 さ れ た と評 価 す る観 点 で , 4∼ 6 は ,税 負 担 の 増 加 ,国民 生 活 の窮 乏 ,大 陸 ( 朝 鮮 ・ 中 国 ) の 人 々 へ の 加 害 と い っ た点 か ら 2つ の戦 争 は歓 迎 さ れ な か っ た と す る 観点 で あ る。 次 に ,各 生 徒 の 観点 の 表 出 状 況 に 基 づ い て統 計 解 析 を 行 っ た6)。 数 量 化 Ⅲ 類 の計 算 か ら ,表 2 と 表 3 に 示 す よ う な 固 有 値 と カ テ ゴ リ ー・ スコ ア ,サ ンプ ル ・ ス コ ア が 得 ら れた 。 続 い て 次 元 数 の確 定 と 成 分 の推 定 を 行 っ たO 表 4− 2を み る と ,固 有 値 は 第 3 段 階 で は 3 次 元 で 急 に 値 が 下 が っ て い る こ とか ら ,2 次 元 の成 分 ま で の採 用 が 妥 当 と 考え ら れ る 。 ま た 今 回 の事 例 で は変 数 ( 観点 ) が 6個 と少 な い こ と か ら も こ の判 断 が 妥当 と 考え ら れる。 2 次元 の 成 分 によ る 分 析 で は ,カ テ ゴ リ ー・ ス コ ア とサ ンプ ル・ スコアを 2次元空 間に表 現 で き る。 こ れ は 布 置 図 と 呼 ば れ る図 ( 図3,4) で あ り ,こ の 図 か ら は, 歴 史 事象 の 理 解 を 規 定 し て い る成 分 に 基 づ い て, 観 点 間 や 生 徒 間 に 隠 さ れて い る 特 徴 的 関 係 が 読 み 取 れ る 。 ま ず ,カ テ ゴ リ ー・ ス コ ア に 基 づ い て ,次 元 を 規 定 し て い る成 分 を 個 別 に推 定 し た。 授 業 の 第 1段 階 の カ テ ゴ リ ー ・ ス コ アを 表 3 に示 し た 。 表 2 固 有 値J
響
1次元 2次元 3次元 4次元 5次元 第1段階 0.9301 0.8298 0.5637 0.5431 0.2950 第3段階 0.6341 0.5814 0.3554 0.2099 0.1720 表 3 カ テ ゴ リ ー ・ スコ ア二卜
芒 サ
1次 元 2次元 1. 国民意識 高揚論 2. 産業経 済成長論 3. 欧米対等 外交論 4. 重税負担 増大論 5. 国民生活 荒廃論 6. 大陸人民 犠牲論 1.89598 -0.47950 1.18873 -0.65200 -0.59490 -1.02550 0.25955 −O。63930 0.02403 -0.51330 −0.08440 3.99343 − 4 − は じ め に, 1 次 元 の 成 分 を 推 定 し た 。 表 で は , 授 業 の第 1段 階 の 1 次 元 の 数 値 は観 点 ( カ テ ゴ リ ー ) 1 , 3で 正 の 値 を と り ,観点2, 4, 5, 6 で負 の値 を と っ て い る 。 値 の 大 き さ を 見 る と ,正 の方 向 に 欧 米 対 等 外 交 論(1.0) → 国 民 意 識 高 揚 論(2.1) と 増 加 し て い る の が 特 徴 的 で あ る 。 ま た ,負 の 方 向 で は, 国 民 生 活 荒 廃 論 ( −0.5 ) → 重 税 負 担 増 大 論 ( −0.6) → 大 陸 人 民 犠 牲 論 ( −0.9 ) と 減 少 し て い る の が 特 徴 的 で あ,る 。 6 つ の 観 点 の こ の よ う な 順 位 や 数 値 の 特 徴 を も と に , 生 徒 の 歴 史 事象 理 解 ( 日 清 ・ 日 露 戦 争 の 評 価 ) を 規定 し て い る 1 次 元 の 成 分 を 推 定 す る と ,こ の成 分 は, 政 治 の主 体 や 享 受 者 を 誰 と み る か と い う, 国 家 や国 民 に 対 す る 政 治 意 識 に 関 す も の と推 測 で き る 。 こ の場 合 , 正 の方 向 の政 治 意 識 は , 国 家 を 優 先 ( 重 視) す る 考 え や 国 家 主 義 的 な ナ シ ョ ナ リ ズ ム の 政 治 意識 と思 われ る。 ま た負 の 方 向 の政 治 意 識 は ,国 民 や ア ジ ア大 陸 の 人 民 を 尊 重 す る 政 治 意 識 と 思 わ れ る。 続 い て, 2 次 元 の 成 分 を 推 定 し た。 2 次 元 の カ テ ゴ リ ー・ スコ ア は, 観 点 1 , 6で 正 の 値 を と り ,観点 2, 3, 4, 5 で 負 の値 を と っ て い る。 値 の 大 き さ を 見 る と , 正 の方 向 で ,国 民 意 識 高 揚 論 (0.31 ) → 大 陸 人 民 犠 牲 論(4.00) と 増 加 し て い る 。 ま た 負 の方 向 で , 欧 米 対 等 外 交 論 ( −0.06 ) → 国 民 生 活 荒 廃 論 ( −0.07 ) → 重 税 負 担 増 大 論(-0.49) → 産 業 経 済 成 長 論 ( −0. 62) と減 少 し て い る 。 6 つ の観 点 の こ の よ う な 順 位 や 数 値 の特 徴 か ら ,2 次 元 の 成 分 は認 識 方 法 の タ イ プ と 推 測 さ れ る。 こ の場 合 ,正 の 方 向 は, 心 情 や 意 識 を 基 準 と し た認 識 方 法 と推 測 さ れ る 。 こ れ は共 感 的 認 識 , 感 性 的 認 識 と い っ た 認 識 方 法 と もい え よ う 。 ま た 負 の 方 向 は, 社 会 ・ 経 済 的 な 観点 で の認 識方 法 の タ イ プ と 推 測 さ れ る。 こ れ は ,分 析 的 認 識 とで も 呼 べ よ う 。 推 測 さ れ た 2 つ の成 分 の 内 容 を 総 合 す る と ,図 2 の よ う な 2 次 元 の 図 に ま と め ら れ る。 こ の 図 で は ,生 徒 の 歴 史 理 解 の様 相 が ,以 下 の よ う な 特 徴 を もつ タ イ プ と し て ,4 つ の象 限 で 視 覚 的 に 表 さ れて い る 。 第 1象 限 : 国 家 を 重 視 す る政 治 意 識 の も と に民 衆 や国 民 の 心 情 や 意 識 を 基 準 と し て 歴 史 理 解 を す る タ イ プ 第 2象 限 : 国 民 を 重 視 す る政 治 意 識 の も と に民 衆 や国 民 の 心 情 や意 識を 基 準 と し て 歴 史 理 解 を す る タ イプ 第 3象 限 : 国 民 を 重 視 す る政 治 意 識 の も と に 社 会 ・ 経 済 的 観点 か ら 歴史 理 解 を す る 歹イ プ 第 4象 限 : 国 家 を 重 視 す る政 治 意 識 の も と に 社 会 ・ 経 済 的 観点 か ら 歴史 理 解 を す る タ イ プ ( 2) 歴 史 理 解 の タ イプ 図 2を 手 が か り に カ テ ゴ リ ー ・ スコ ア と サ ン プ ル・ ス コ ア の布 置 図 を 視 覚 的 に分 析 し ,観 点 や生 徒 を 分 類 し て ,授 業 に お け る 歴史 理 解 の変 容 の 特 徴 を推 測 し た。先 に推 測 し た 2つ の 成 分 の 解 釈 に も とづいて, 2次 元 空 間 に 布 置 さ れ た 観 点 や生 徒を ,授 業 の 第 1 段 階 と 第 3 段 階 とで 別 々 に 分 類 し た ‰ そ の結 果 ,下 に 示 す 4 つ の 布 置 図 が 得 ら れ た。 カ テ ゴ リ ー ・ スコ アを も と に し た 図 3 と サ ンプ ル ・ スコ アを も と に し た 図 4 で あ る ( そ れ ぞ れ 第 1 段 階 と 第 2段 階 と の 2種 類 があ る )。 4つ の布 置 図 か ら は ,日 清 ・ 日 露 戦 争 に 対 す る 生 徒 の歴 史 理 解 の変 容 の 様 相 が 以 下 の 様 に 推 測 で き る 。 C,情 や 意 識 を _゛_と し た 理 _ ( 共 感 的 ・ 感 性 的 認 識) <2 次元 の軸 > 認臓方 法 のタ イプ 眼 莨亶 爾 <1 次元の軸 > 政 治意識 匹 蕈瑪 匹 豆 亙四 腰 7 雇泪 m 珥 ( 分析的認霾) 図 2 歴 史 理 解 を 特 徴 づ け る 成 分 5 4 3 2 1 0 1 ク ` 一 一 6.大陸人民犠牲踰 ① グループA s.国民生活荒7ji へ丶 1.国民意識高搗諭 -シ 一 一 采 ) l l 即│ ぷ 謡。 匹 。 1 に ニ ニ ノ 3.欧米対等外交踰 食経済成長諭 -2 -1.5 -1 -0.50 0.5 1.5 2 2.5 図3-1 カテゴリ ー・ スコアの布 置(第1段階) 5 4 3 2 0 -1 グル ̄プ しし 。 八
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よ ㈹ (
/匹●1 1● 1 1 。 -2 -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 図 4 −1 サ ン プ ル ・ ス コ ア の 布 置 ( 第 1 段 階 ) まず , 図3-1 ( 授 業 の第 1 段 階 ) で の 観 点 の 布 置 の状 態 か ら ,図 に示 す よ う に, 6 つ の観 点 は 歴 史 理 解 の タ イ プ を 形 づ く るA, B, C の 3つ の グ ル ー プ に 分 類 で き る 。 各 グ ル ープ が 内 包 す る 観 点 お よ び グ ル ープ の 特 徴 を ま と め る と表 5 の よ う にな ろ う 。 表 4 で は, 3 つ の グ ル ー プ が , そ れ ぞ れ 第 1 成 分 ( 政 治 意 識 ) と 第 2 成 分 ( 認 識 方 法 ) と の 2 つ の 要 因 で 特 徴 づ け ら れて い るO み る と ,表 に 記 述 し た よ う な 特 徴 が 確認 で き る。 一 方 ,図3-2 (第 3段 階 ) で は, 6 つ の観 点 が 第 1 段 階 よ り も広 く分 散 し て い る こ と が わか る。 観 点 の こ の よ う な 布 置 状 態 か ら ,第 3段 階 で は, 歴 史 理 解 の 夕 イ プ は , 表 5 に示 す よ うな 3 つ の グ ル ー プ(A' ,B' , (ン )に 分類 で き る。 こ れ ら の 3 つ の グ ル ープ は ,第 1 段 階 で 分 類 さ れ た グ ル ープ に ほ ぼ対 応 し て い る と 考 え ら れ る 。 し か し , 各 グ ル ープ が 含 む 観 点 の 内 訳 と 分 布 状 況 と が 若 干 変 化 し て い る。 第 1 段 階 と 第 3 段 階 の布 置 図 の比 較 か ら は, 生 徒 の歴 史 理 解 の変 容 に つ い て 以 下 の こ と が わ か る 。 布 置 図 で の観 点 の 分 布 にお い て, 特 徴 的 な 移 動 を し た の は ,観 点2,3,4,5 で あ る 。 こ の 動 き は 2 つ の 5 4 3 2 1 0 1 ﹃ / ﹄ 一 ﹄ 6.大陸人民犠畦蟄 言 3.欧米対等外交謐 二ニ プ
1 1 1 111民意瞰高橋陰 )ぶ 二 -2 図 3 −2 5 4 3 2 1 0 -1 -2 1。5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 カ テ ゴ リ ー ・ ス コ ア の 布 置 (第 3段 階 )☆
∧
八掛
こ と
∠ 二
-2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 2.5 図 4-2 サ ンプ ル ・ スコ ア の 布 置(第 3段 階) 5−成 分 を 基 に し て 特 徴づ け ら れ る。 布 置 図 に お い て は, 観 点 同 士 は あ く ま で 相 対 的 な 関 係 の も と に 分布 し て い る。 こ の点 に 注 意 し な が ら観 点 の 移 動 を 総 合 的 みる と, さ ら に以 下 のよ う な 特 徴 か 読 み取 れ る 。 ま ず 第 1 成 分 に 焦点 を 当 て て 見 る と ,特 徴 的 な 移 動 を し た 観 点 と して ,1. 国民 意 識 高 揚 論 ,2.産 業 経 済 成 長 論 ,4.重 税 負 担 増 大 論 が あ げ ら れ るO2 は 国 家 重 視 の方 向 へ ,1 と 4 は 国民 重 視 の方 向 へ と 移動 して い る。 中 で も観 点 4 の動 き は とり わ け 大 きい 。 次 に 第 2成 分 に 焦 点 を 当 て て 見 る と ,特 徴 的 な 移 動 を し た 観 点 と し て ,3.欧 米 対 等 外 交 論 ,4.重 税 負 担 増 大 論 ,5.国 民 生 活 荒 廃 論 が あ げ ら れ る。 こ の 中 で 心 情 や 意 識 を 基 に し た 理 解 の タイ プ へ と移 動 し た の は 観点 3 と 4で あ る。 ま た社 会 ・ 経 済 的 な 認 識 の タ イ プ へ と 移 動 し た の は 観 点 5 で あ る 。 各 グ ル ープ が 内 包 す る 観 点 の内 訳 に 焦 点 を 当 て て み る と ,2.産業 経 済 成 長 論 と4.重 税 負 担 増 大 論 が そ れ ぞ れA ’ B´ お よ びy (ン と ,2つ の グ ル ープ に 重 複 し て 含 ま れ て い る。 4.重 税 負 担 増大 論 は, 第 1 段 階 で は経 済 や 国 民 生 活 重 視 の グ ル ープ へ の所 属 で あ っ た の が ,第 3 段 階 で は人 民 史 観 的 な 観点 を と る グ ル ープ に も属 す る よ う に な っ て い る。 2 つ の 成 分 を 基 準 と し た 位 置 づ け と グ ル ープ が 内 包 す る 観点 の内 訳 と を 総 合 し て 考 え る と ,各 グ ル ー プ で の 歴 史 理 解 の タ イ プ の変 化 に は以 下 の よ う な 特 徴 が あ る と 推 察 さ れ る。 す な わ ち ,グ ル ープ A で は, 国 民 重 視 ,心 情 や 意 識 を 重 視 す る 傾 向 は変 わ ら な い が , 国 民 の 生 活 レ ベ ル に お け る経 済 的 困 窮 につ い て も考 慮 す る 観 点 を も っ て , 当 時 の人 々 に 共 感 的 な 理 解 を す る よ う に な った。一 方 , グ ル ープ B で は , 内 包 す る 観 点 の内 訳 に は変 化 が な い が ,既 存 の 3 つ の観 点 の多 様 化 や 質 の 向 上 が あ っ た と 考 え ら れ る 。 歴 史 理 解 の 様 相 で は ,社 会 ・ 経 済 的 認 識 が 強 ま り ,経 済 や国 民 生 活 重 視 の 傾 向 が 拡 大 し ,心 情 や意 識 の 要 素 も組 み 込 ま れて き た と 考 え ら れ る 。 さ ら に グ ル ー プ C で は ,国 家 を 重 視 す る 傾 向 は 変 わ ら な い が ,経 済 的 成 長 を 基 に 国 家 の 発 展 を 考 え た り , 欧米 と の外 交 関 係を 社 会 ・ 経 済 的 条 件 か ら も 考 え る歴 史 理 解 の傾 向 を 持 つ よ う に な っ た と考 え ら れ る 。 布 置 図 に お け る 観 点 の 分布 の変 化 は, 必 ず し も因 果 関 係 の 直 接 的 裏 付 け と は な ら な い 。 し か し ,第 1 段 階 と 第 3段 階 の 間 の歴 史 理 解 の 様 相 が変 化 し た 理 由 と し て は, 以 下 の よ う な 因 果 関 係 が 推 測 さ れ る 。 ま ず ,4.重 税 負 担 増 大 論 に 関 す る資 料 が 第 1 段 階 以 後 の学 習 過 程 で はあ ま り 増 え な か っ た こ とが あ げ られ る 。 た と え 検 討 さ れ て も ,評 価 を 明 確 に す る論 拠 へ と 発 展 さ せ る まで に は 至 らず ,こ の 観点 で の 理 解 は 深 ま 表4・ カテ ゴリ ー・ スコ アに基 づく グ ループ の特 徴( 第1 段階)