数種殺線虫剤のテンサイシストセンチュウに対する防除効果の比較
1
(長野県野菜花き試験場)
Comparison Among Nematicides on Control Effect of Sugar Beet Cyst Nematode,
Heterodera schachtii
Schmidt
Masao K
ANEKO2,†and Satoshi K
ITABAYASHIAbstract
The sugar beet cyst nematode, Heterodera schachtii Schmidt, is an economically important pest of sugar beet (Beta vulgaris L.), and the nematodes occurrence had not been confirmed in Japan. However, in September 2017, H. schachtii was detected on roots of Brassica sp. cultivated in a field in Hara Village, Nagano Prefecture, Central Japan. The host plant range of H. schachtii is broad including crops of Brassica, Beta, Rheum and
Spinacia spp. The impact of H. schachtii spread is of immeasurable importance in Nagano Prefecture because it is a production area specialized in Brassica crops. Since April 2018, emergency measures to eradicate H.
schachtii and to prevent its spread have been implemented with application of lime nitrogen and multiple
treatments of fumigants. As one of the measures to prevent recurrence of H. schachtii, the difference in control effects among various nematicides should be examined. In this paper, we report the control effects of nematicides registered on crops mainly produced in the H. schachtii outbreak area. We found that soil fumigants were generally effective. Non-fumigants, which were easy to handle and applied just before planting or seeding also had some control effects although not as highly effective as the fumigants.
Key words: fumigant, Heterodera schachtii, nematicide, non-fumigant, sugar beet cyst nematode
1 本報の一部を,第63 回日本応用動物昆虫学会大会(2019 年 3 月 25 ~ 27 日)において口頭発表した。
2 Address:Nagano Vegetable and Ornamental Crops Experiment Station, Sogatokoo 1066-1, Shiojiri City, Nagano, Japan
† [email protected] 2019 年 4 月 19 日受領 2019 年 7 月 31 日登載決定
金子政夫
†・北林 聡
2017 年 9 月に長野県諏訪郡原村のアブラナ属野菜の栽 培圃場で,国内未発生であったテンサイシストセンチュウHeterodera schachtii Schmidt(以下,Hs と表記)が初確認
された(Sekimoto et al., 2019)。Hs は国内にまん延すると 有用な植物に重大な損害を与えるおそれがある検疫有害動物 のひとつであり(植物防疫法施行規則第5 条の 2),同県で 広く栽培されているハクサイやキャベツ等のアブラナ属植物 をはじめ,テンサイ等のフダンソウ属植物,ルバーブ等のダ イオウ属植物,ホウレンソウ属植物等の幅広い植物群の地下 部に寄生することから,定着すると野菜生産の大きな障害 となる(Steele, 1965; Kim et al., 2016)。2018 年 4 月から 植物防疫法第17 条に基づく緊急防除が展開され,石灰窒素, およびくん蒸剤の複数回処理によるまん延防止対策が実施さ れている。八歩幅法(古川, 2014)による土壌検査により Hs が検出限界以下になった圃場では寄主作物の作付けが再 開されるが,Hs が残存していた場合の対策として殺線虫剤 の使用が考えられる。そこで, Hs の寄主となる主要な作物 に登録がある殺線虫剤(ホスチアゼートはブロッコリーおよ びカリフラワーにおいて2019 年 7 月現在未登録)について, Hs に対する防除効果と Hs の密度低減による生育への影響 を検討した。 材料および方法 1.試験圃場 長野県諏訪郡原村におけるHs 発生範囲の特定調査の結果, 名古屋植物防疫所の同定によりHs シストが検出され,かつ 生産者への聞き取りによりアブラナ科根こぶ病の発病がみら れない圃場を1 筆選定した。選定圃場では,複数年に渡り アブラナ属野菜が作付けされていた。土質は礫質普通アロ フェン質黒ボク土である。 2.殺線虫剤の処理方法 供試した殺線虫剤,供試作物および薬剤処理日をTable 1 に示す。全ての殺線虫剤の処理直前に,歩行型耕うん機 (RYOBI RCVK-4300)を用いて深さ 15 cm 程度に耕起した。 くん蒸剤の1,3- ジクロロプロペン(以下,1,3-D),1,3-D と メチルイソチオシアネート(以下, MITC)の混合剤(以下 , MD 剤)は土壌消毒機(丸山製作所製 MI-3A)を用いて縦 横30 cm 間隔で格子状に,深さ 19 cm の位置に所定量の薬 液を潅注し踏圧した。くん蒸剤のクロルピクリン錠剤は縦
横30 cm 間隔で深さ 15 cm 程度の位置に埋め込み踏圧した。 くん蒸剤のダゾメット微粒剤,ならびに非くん蒸剤のイミシ アホス粒剤およびホスチアゼート粒剤は手で均等に散布した 後,歩行型耕うん機を用いて耕起し土壌混和した。ダゾメッ ト処理区は散布直前にジョウロを用いて土壌表面が湿る程度 に潅水した。イミシアホスは定植または播種の直前に処理し, ホスチアゼートは登録申請時に予定されている使用時期に合 わせて定植21 日前に処理した。ダゾメットおよびクロルピ クリン処理区は,処理後に速やかにシート(ポリ塩化ビニー ル製,0.07 mm 厚)で被覆した。くん蒸剤処理区はガス抜 き耕起の直前に,非くん蒸剤処理区は処理時に,無処理区は 定植直前にアブラナ科根こぶ病予防としてフルスルファミド 粉剤20 kg/10 a 相当を手で均等に散布し,歩行型耕うん機 を用いて耕起し土壌に混和した。処理からガス抜きまでの期 間は,夏どり作型では14 日間,秋どり作型は 10 ~ 13 日間 とした。なお,試験区は1 区 15 ㎡(3 × 5 m)の 3 連制とし, 供試作物の栽植密度はキャベツ,ブロッコリーおよびカリフ ラワーは1 区 56 株(畝間 45 cm ×株間 35 cm),ハクサイ は40 株(同 45 cm × 50 cm),ホウレンソウは 500 株(50 株5 条 2 畝)とした。栽培期間中は適宜,潅水チューブやジョ ウロを用いて潅水した。 3.調査方法 土壌採集日と,根部シスト数および地上部重の調査日を Table 1 に示す。土壌中シスト数の調査は,まず各調査区を 9 分割し,それぞれから線虫スコップ(藤原製作所 , 内径 2.5 cm ×長さ 20 cm)を用いて深さ 20 cm 程度までの土壌を各 1 点採集し混和した。調査区ごとに風乾土壌 100 g を秤量し, ふるい分けシスト流し法(相場, 2014)によりシストを抽出 した。濾紙上に回収したシストを実体顕微鏡下で柄付き針を 用いて破壊し,外観から生きている卵や幼虫が認められたシ ストを計数した。根部シスト数は各区中央の連続する5 株に ついて,ショベルを用いて調査株を中心に直径40 cm,深さ 30 cm 程度で掘り上げ,軽く土を払い落として根部に寄生す るシストを肉眼またはルーペで計数した。作物体の地上部重 は,根部シスト数を調査した5 株とさらに連続する 5 株の 計10 株を地際部から切除し,ばねばかりを用いて計量した。 ブロッコリーおよびカリフラワーの花蕾重は花蕾頂部から 15 cm に調製したときの重量を計測し,花蕾径は花蕾の直径 の中位な部分についてノギスで計測した。なお,全ての試験 区における処理前の風乾土壌100 g 中に確認された Hs シス ト数の平均は185.2 ± 65.2 SD と,多発生条件下での試験 となった。 4.防除効果の比較 シスト数の確率密度分布はポアソン分布に従うと仮定し, 一般化線形モデル(GLM)を用いて統計解析した。応答変 数を根部シスト数とし,供試薬剤,品目および作型を説明変 数,処理前の土壌中シスト数をオフセット項として考慮し, 薬剤処理による根部シストの低減程度を示す係数により殺線 虫剤の防除効果を比較した。統計解析にはR(version 3.5.3, package lme4)を用いた。
Table 1. Tested nematicides and plants, and schedule of examination in 2018.
Cystsc) Cystsc)
Befor After and Befor After and
trt. trt. weight trt. trt. weight 1,3-Dichloropropene Cabbage 5/ 1 5/18 6/ 8 6/12 8/13 5/23 6/19 7/4 7/ 3 9/ 5 Chinese cabbage 5/ 1 5/18 6/ 8 6/12 7/31 5/23 6/19 7/4 7/ 3 8/31 Spinach 5/ 1 5/18 6/ 8 6/12 7/19 5/23 6/19 7/4 7/ 3 8/ 3 Dazomet Broccoli 5/ 1 5/17 6/ 8 6/12 8/ 2 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10 Cauliflower 5/ 1 5/17 6/ 8 6/12 8/ 3 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10 Chloropicrin Cabbage - - - - - 5/23 6/19 7/4 7/11 8/31 Chinese cabbage - - - - - 5/23 6/19 7/4 7/11 8/31 Spinach - - - - - 5/23 6/19 7/4 7/ 3 8/ 3 Broccoli - - - - - 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10 Cauliflower - - - - - 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10 Methyl isothiocyanate - - - - - & 1,3-Dichloropropene - - - - - Imicyafosd) Cabbage 5/ 1 5/16 5/16 - 7/19 5/23 7/10 7/10 8/13 9/11 Spinach 5/ 1 5/16 5/16 6/25 7/19 5/23 7/10 7/10 8/ 3 8/ 3 Fosthiazatee) Broccoli 5/ 1 5/16 6/6 6/ 6 8/ 2 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10 Cauliflower 5/ 1 5/16 6/6 6/ 6 8/ 3 5/23 6/19 7/10 7/11 9/10
a) Dates are shown as month / day.
b) Soil were sampled bofore and after treatment. (Trt.: Nematicide treatment, Tp.: Transplanting or seeding) c) Date of counting cysts on root and weighing aerial part of crop.
d) Imicyafos was treated on the same day as transplanting or seeding. e) Fosthiazate was treated 21 days before transplanting.
f) Hyphen indicates examinations were not conducted.
7/11 9/11
(Trt.) (Tp.)
Cabbage 5/23 6/19 7/10
Active ingredient (CommonPlants
name)
Summer cultivationa) Autumn cultivationa)
Soil samplingb) Soil samplingb)
結果および考察 1.くん蒸剤による防除効果 各試験区における処理前後の風乾土壌100 g 中のシスト数, 株当たり根部シスト数および地上部重をTable 2 に示す。 1,3-D の 20 L/ 10 a 処理により,夏どり作型のキャベツを 除いて土壌中シストの補正密度指数はおよそ40 ~ 50 まで減 少し,根部シスト数は無処理と比較し有意に少なかった。地 上部重は全ての試験区において,無処理と比較し有意に大き い結果となった。さらに,1,3-D の 30 L/ 10 a 処理後にハク サイを作付けした区では20 L/ 10 a 処理と同等かそれ以上の 根部シスト数の低減効果が認められた。夏どり作型のキャベ ツにおいて土壌中シストの補正密度指数が高く,根部シスト 数の減少程度が低かった理由として,薬剤処理前の土壌中シ スト数が無処理と比較し有意に多い高密度条件であったこと (Table 2, 注釈 f),また無処理区におけるキャベツの地上部 重は他の作物と比較し大きいことから,Hs 幼虫の寄生に伴 う生育への影響が小さく,寄生部位となる根部の生育が確保 されたことに起因すると考えられた。本剤は線虫体内の基礎 代謝に係る複数の酵素の活性を阻害する作用機作を有するこ と,また本剤の有効成分は常温で徐々にガス化し,土壌間隙 をガスで満たしながら拡散し処理むらが生じにくいこと等が (1, 3- D 技術協議会 , 2015),高い防除効果を示す要因である と考えられた。 ダゾメット処理により土壌中シストの補正密度指数がおよ そ50 ~ 70 に低下したものの,夏どり作型のブロッコリーお よびカリフラワーでは根部シスト数が無処理と比較し有意に 多い結果となった。地上部重は無処理と比較し有意に大きい ことから,薬剤処理によりHs の寄生に伴う生育抑制が抑え られ,Hs の寄生部位となる根域が拡大したことにより,収 穫時の根部シスト数が増加したと考えられた。一方で,秋ど り作型のブロッコリーおよびカリフラワーでは根部シスト数 が無処理と比較し少ない傾向が認められたものの,地上部重 に有意差は認められなかった。収穫期における花蕾重および 花蕾径を比較したところ,夏どり作型ではいずれの品目でも 処理区と無処理区の間で有意差が認められたが,秋どり作型 では有意差は認められなかった(Table 3)。2018 年 7 月に おける原村の月平均気温が平年よりも2.6℃高く推移したこ とから(気象庁, 2018),高温遭遇による花蕾の発育障害が 生じた可能性が考えられた。この結果,処理区と無処理区の 間で地上部の生育に差が生じず,Hs 幼虫が寄生できる根域 量にも差が生じなかった可能性が考えられた。 クロルピクリン処理後の根部シスト数は,秋どり作型のハ クサイを除いて無処理と比較し有意に少なく,地上部重は全 ての供試作物で有意に大きいことから,高い防除効果が確認 された。秋どり作型のハクサイの株ごとの根部シスト数をみ ると偏差が大きく,処理むらが生じていた可能性が考えら れた。 MD 剤処理区では,無処理と比較し根部シスト数が有意に 少なく,地上部重は有意に大きい結果となったものの,土壌 中シストの補正密度指数は100 を超える結果となった。本 剤は1,3-D を 40%,ダゾメットの分解産物である MITC を 20%含有した薬剤であり,前述の 1,3-D(97%製剤)と比較 し1,3-D の割合が低いこと,MITC は土壌中では水平方向に ほとんど移行しないこと(日本曹達, 2003)が,土壌中シス ト数の低減効果が低い要因と考えられた。 2.非くん蒸剤(接触剤)による防除効果 イミシアホスをキャベツの定植当日,ホウレンソウの播種 当日に処理した区では,土壌中シストの補正密度指数は30 ~50 まで減少した。無処理と比較し,根部シスト数は秋ど り作型のキャベツを除いて有意に少なく,地上部重は夏どり 作型のホウレンソウを除いて有意に大きい結果となった。秋 どり作型のキャベツの根部シスト数に有意差が認められな かったのは,処理区の地上部重が有意に大きく,Hs 幼虫の 寄生部位となる根部の生育が確保されたことに起因すると考 えられた。また,夏どり作型のホウレンソウの地上部重に有 意差が認められなかったのは,無処理区の根部シスト数が他 の供試作物と比較し絶対的に少なく,地上部の生育が順調に 進んだためと考えられた。一方で,ブロッコリー,カリフラ ワーの定植21 日前にホスチアゼートを処理した区では,い ずれの作型においても根部シスト数は無処理と比較し同等か 多く,特に秋どり作型では地上部重が無処理よりも小さい結 果となった。イミシアホスとホスチアゼートはいずれも有機 リン系の殺線虫剤で,卵から孵化した2 期幼虫が薬剤に接触 することで制線虫作用や殺線虫作用を示す(大崎ら, 2010; 小柳ら, 1998)。イミシアホス処理区では,寄主植物の根か ら滲出した孵化促進物質により,卵から孵化した2 期幼虫が 定植または播種直前に処理した薬剤に接触して防除効果が発 現したと考えられた。一方で,ホスチアゼート処理区では薬 剤処理から定植まで21 日間空き,その間に降雨による有効 成分の流失や分解等が進み,寄主植物の定植により孵化した 2 期幼虫が薬剤に接触する機会を逸したことが,防除効果が 低下した一因ではないかと考えられた。今後,ホスチアゼー ト処理から定植までの期間を短縮した場合の防除効果を検証 する必要がある。 3.殺線虫剤処理による防除効果の比較 統計解析の結果をTable 4 に示す。薬剤処理による根部シ スト数の低減効果が大きいほど係数(Estimated coefficient) は低い数値を示すことから,最も防除効果が高いと推測され たのは夏どり作型では1,3-D の 30 L/ 10 a 処理で,クロルピ クリン,イミシアホスの定植または播種直前処理,1,3-D の 20 L/ 10 a 処理と続いた。秋どり作型でも 1,3-D の 30 L/ 10 a 処理が最も防除効果が高いと推測され,同 20 L/ 10 a 処理, クロルピクリン,MD 剤,イミシアホスの定植または播種直 前処理,ダゾメットと続いた。くん蒸剤は防除効果が高いも のの,土壌潅注器等の処理機器が必要なこと,ガス抜き作業 が必要なこと,処理時に臭気に曝され眼や皮膚に対して刺激 性がある等,生産者個人でのくん蒸剤の導入は容易ではない。 しかし,ダゾメットやMD 剤はアブラナ科根こぶ病対策とし て,クロルピクリンはホウレンソウの立枯病や雑草対策とし て処理されるケースがあり,同時にHs の密度抑制効果にも
Ta bl e 2. E ffi ca cy o f n em at ic id es e xa m in ed a ga in st H et er od er a sh ac ht ii in fi el d ex pe ri m en t i n 20 18 . 1,3-Dichloropropene (O, 97%) ** 8. 62 3± 4. 72 0, 2 ** 3. 5 ± 0. 9 3. 35 8. 8 ± 3. 14 5. 02 ± 7. 51 1 ** 0. 97 2± 0. 99 7, 1 sn 8. 11 ± 3. 95 3. 69 2. 4 ± 0. 46 8. 24 ± 0. 85 2 L0 2 Contro l 141. 0 ± 23. 2 36. 3 ±16. 1 10 0 76. 5 ±38. 4 932. 1 ±281. 7 126. 7 ±25. 4 85. 0 ± 5. 4 10 0 127. 2 ±84. 6 900. 2 ±329.0 20 L 221. 3 ± 48. 0 53. 0 ±15. 1 41. 3 11. 5 ± 5. 8 b 2,236. 6 ±375. 4 a 123. 7 ±20. 4 46. 7 ±12. 7 49. 4 1. 4 ± 2. 0 a 1,996. 9 ±591. 9 a 30 L 173. 0 ± 49. 1 21. 7 ±14. 3 21. 6 1. 9 ± 1. 4 a 2,008. 0 ±455. 6 a 158. 7 ±38. 2 34. 3 ±13. 0 28. 3 2. 0 ± 1. 5 a 2,014. 8 ±706. 3 a Contro l 204. 0 ± 53. 1 118. 3 ±11. 6 10 0 31. 3 ±14. 5 c 419. 8 ±268. 1 b 126. 0 ±34. 7 96. 3 ±12. 5 10 0 28. 9 ±14. 2 b 704. 8 ±276. 9 b 20 L 220. 7 ± 48. 8 56. 0 ± 8. 8 47. 2 4. 7 ± 2. 4 ** 65. 3 ± 19. 2 ** 146. 3 ±20. 4 34. 3 ±10. 0 38. 0 0. 6 ± 1. 4 ** 37. 9 ± 22. 5 ** Contro l 232. 0 ± 57. 9 124. 7 ± 5. 0 10 0 19. 6 ±11. 1 19. 9 ± 12. 9 163. 0 ±15. 6 100. 7 ±10. 8 10 0 7. 4 ± 6. 8 6. 1 ± 4.9 Dazomet (MG, 96.5%) sn 7. 47 1± 0. 35 7 sn 9. 04 ± 2. 85 0. 37 7. 5 ± 0. 55 5. 54 ± 7. 22 1 ** 5. 37 1± 9. 68 7 ** 1. 45 ± 5. 83 1 2. 55 9. 2 ± 3. 54 5. 35 ± 0. 54 2 gk 03 Contro l 257. 7 ± 65. 0 86. 3 ±11. 5 10 0 66. 2 ±47. 9 520. 4 ± 97. 9 185. 0 ±46. 3 113. 7 ±11. 8 10 0 97. 1 ±72. 8 823. 4 ±254.9 30k g 250. 3 ± 57. 3 47. 0 ±11. 2 58. 3 98. 9 ±50. 3 ** 927. 4 ±221. 1 ** 222. 7 ±81. 6 62. 7 ±17. 0 43. 6 74. 6 ±45. 6 ns 1,138. 4 ±281. 8 ns Contro l 281. 3 ± 95. 4 90. 7 ± 2. 5 10 0 35. 1 ±42. 0 325. 8 ±186. 5 147. 7 ±57. 1 95. 3 ±22. 2 10 0 116. 3 ±87. 6 1,153. 7 ±290.4 Chloro picrin (TB , 70%) h) 11,000 tb. ** 2. 33 3± 1. 42 0, 2 ** 3. 8 ± 5. 92 9. 05 ± 0. 29 1 Control 0. 92 3± 2. 00 9 6. 48 ± 2. 72 1 4. 52 ± 7. 62 1 11,000 tb. ** 4. 23 5± 0. 70 7, 1 sn 8. 02 ± 5. 71 4. 02 ± 3. 52 1 Control 9. 67 2± 8. 40 7 2. 41 ± 9. 82 7. 43 ± 0. 62 1 ** 0. 7 ± 2. 51 ** 8. 2 ± 8. 1 9. 05 ± 0. 29 1 ** 1. 62 ± 0. 16 ** 5. 1 ± 9. 1 8. 05 0. 9 ± 7. 56 2. 53 ± 7. 04 2 .bt 00 0, 11 5. 3 ± 9. 5 0. 91 ± 5. 12 1. 82 ± 0. 51 1 9. 21 ± 9. 91 1. 11 ± 6. 91 00 1 0. 5 ± 7. 42 1 9. 75 ± 0. 23 2 lo rt no C 11,000 tb. ** 4. 98 2± 5. 42 3, 1 ** 4. 71 ± 6. 13 4. 02 ± 3. 52 1 Control 9. 45 2± 4. 32 8 8. 27 ± 1. 79 3. 64 ± 0. 58 1 11,000 tb. ** 8. 38 4± 9. 95 5, 1 ** 3. 11 ± 7. 11 4. 02 ± 3. 52 1 Control 4. 09 2± 7. 35 1, 1 6. 78 ± 3. 61 1 1. 75 ± 7. 74 1
Methyl isothiocyanate (O, 20%
) 30L 135. 0 ±18. 8 90. 7 ± 5. 5 104. 3 42. 5 ±11. 7 ** 1,749. 4 ±570. 5 **
& 1,3-Dichloropropene (O, 40
%) Control 158. 3 ±27. 5 102. 0 ±19. 7 10 0 96. 9 ±58. 0 1,050. 2 ±366.7 Imicyafos (GR, 1.5%) i) ** 3. 62 3± 7. 28 6, 1 sn 8. 04 ± 9. 36 0. 05 9. 2 ± 3. 44 6. 64 ± 7. 73 1 ** 7. 08 2± 0. 86 6, 1 ** 1. 2 ± 5. 3 8. 76 ± 7. 94 2 gk 02 7. 66 3± 2. 05 0, 1 0. 85 ± 9. 69 00 1 8. 72 ± 0. 20 1 0. 93 ± 3. 85 1 4. 54 2± 1. 65 3, 1 9. 4 ± 9. 01 1. 23 ± 3. 89 1 lo rt no C 20k g 221. 0 ± 40. 4 34. 0 ±21. 3 30. 3 2. 5 ± 2. 8 ** 42. 7 ± 17. 0 ns 170. 0 ±32. 7 51. 0 ±54. 0 33. 3 11. 7 ±11. 9 * 11. 8 ± 6. 9 ** Contro l 246. 0 ± 13. 1 125. 0 ±10. 8 10 0 11. 8 ± 7. 9 42. 5 ± 13. 8 115. 0 ±28. 1 103. 7 ±22. 9 10 0 21. 5 ±19. 0 5. 9 ± 3.5 Fosthiazate (GR, 1.5%) j) 20k g 217. 7 ± 51. 1 97. 7 ±18. 1 133. 9 82. 6 ±48. 4 ns 623. 9 ±165. 2 ** 130. 0 ±15. 3 53. 0 ±10. 2 66. 4 149. 3 ±57. 4 * 582. 2 ±174. 5 ** Contro l 257. 7 ± 65. 0 86. 3 ±11. 5 10 0 66. 2 ±47. 9 520. 4 ± 97. 9 185. 0 ±46. 3 113. 7 ±11. 8 10 0 97. 1 ±72. 8 823. 4 ±254.9 20k g 191. 3 ± 64. 2 127. 0 ±29. 5 206. 0 68. 9 ±47. 0 ns 740. 4 ±250. 0 ** 144. 3 ±26. 2 69. 0 ±10. 0 74. 0 110. 3 ±27. 8 ns 1,114. 7 ±228. 1 ns Contro l 281. 3 ± 95. 4 90. 7 ± 2. 5 10 0 35. 1 ±42. 0 325. 8 ±186. 5 147. 7 ±57. 1 95. 3 ±22. 2 10 0 116. 3 ±87. 6 1,153. 7 ±290.4 a) O: Oil , GR: Granule , MG: Micro Granule , noi tai ve D dr ad nat S: DS )b tel ba T: BT c) * p <.05 , ** p <.01 , ns: not si gnificantl y different com
pared to control (Welch's
t
-test)
.
d) Means with a same letter in a column were not si
gnificantl y different (Tuke y's Test , p <.05) . e) Sam
ple sizes of each examinations are as follows; c
ysts in soil (n=3)
, c
ysts on root (n=15) exce
pt s pinach (n=30) , wei ght of aerial part (n=30) exce pt s pinach (n=60) , chinese cabba ge on chloro picrin plot (n=24) ,
broccoli and cauliflower on chloro
picrin
plot (n=15).
f) Number of c
ysts between treatment and control
plot before treatment was not si
gnificantl y different , exce pt 1 ,3-Dichloro pro pene on cabba ge
plot in summer (Welch's
t -test , p <.05) . g) ODI(Offset Densit y Index): {( A × b ) / ( a × B )} × 100. A: number of c ysts on control
plot before treatment
, B: numbe of c
ysts on control
plot after treatment
, a: number of c
ysts on treated
plot before treatment
,
b: number of c
ysts on treated
plot aftertreatment.
h) Soil before treatment in both cabba
ge and s pinach plot , and amon g chinese cabba ge
, broccoli and cauliflower
plot were sam
pled as same
plot.
i) Imicyafos was treated on the same day as transplanting or seeding. j) Fosthiazate was treated 21 da
ys before trans
plantin
g.
k) H
yp
hen indicates examinations were not conducted.
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - Broccoli / ‘SK9-099’
Cauliflower / ‘Snow crown’ Cabbage / ‘Shinshu 868’
Non -fu mig ant Cabbage / ‘Shinshu 868’ Spinach /
‘Banchu sun hope’
Broccoli / ‘SK9-099’ Cauliflower / ‘Snow crown’
Fum iga nt
Cabbage /
‘Shinshu 868’
Chinese cabbage/ ‘Shinshu daifuku’
Spinach /
‘Banchu sun hope’
Broccoli / ‘SK9-099’
Cauliflower / ‘Snow crown’ Cabbage / ‘Shinshu 868’ Chinese cabbage/ ‘Shinshu daifuku’
Spinach /
‘Banchu sun hope’
Mean weight of aerial part (g)
± SD Before f) After Before f) After tn e mt ae rt tn e mt ae rt tn e mt ae rt
Mean no. of cysts / roots of one plant
± SD treatment - - - - - Active ingredient
(dosage form, content)
a)
Tested plant /
variety
Amount of application / 10a
Summer cultivation
b) c) d) e)
Autumn cultivation
b) c) d) e)
Mean no. of cysts / roots of one plant
± SD
Mean weight of aerial part (g)
± SD
g)
ODI
g)
ODI
Mean no. of cysts ± SD
/ 100g dried soil
Mean no. of cysts ± SD
期待できると考えられた。また,取り扱いが容易なイミシア ホスを定植または播種直前に処理した場合にも高い防除効果 が確認できた。 なお,根部シスト数の調査は収穫期に実施したため,成熟 したシストが脱落している可能性が残る。この点も踏まえて, 今後,これら薬剤によるHs の再発防止効果を検討する必要 がある。 謝 辞 本研究の実施に際して農研機構北海道農業研究センターの 奈良部孝博士,同中央農業研究センターの岡田浩明博士,植 原健人博士から,また統計解析に際して同果樹茶業研究部門 の中野亮博士から多大なるご助言を賜った。また,圃場試験 の実施に際して,例年にない猛暑が続く中,諏訪農業改良普 及センターの宮下純氏,伊藤博之氏,池田友明氏,野菜花き 試験場の塚田篤氏,山村まゆ氏,笹川まゆ子氏,南山千香子 氏,学正晴美氏,三溝重樹氏に多大なるご助力を頂いた。こ の場を借りて厚く御礼申し上げる。 引 用 文 献 相場 聡 (2014) 線虫学実験 (水久保隆之ら編). 京都大学学術 出版会, 京都. pp. 199-200. 古川勝弘 (2014) 線虫学実験 (水久保隆之ら編). 京都大学学術 出版会, 京都. pp. 210-212.
Kim, D. H. et al. (2016) Korean J. Appl. Entomol. 55 (4): 389-403. 気象庁 (2018) 長野県原村気象データ. https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php, (参照 2019-6-13). 小柳 徹ら (1998) 日本農薬学会誌 23: 174-183. 日本曹達 (2003) バスアミド微粒剤技術資料: 10. 大崎憲生ら (2010) 植物防疫 64(5): 47-51.
Sekimoto, S. et al. (2019) Plant Disease. https://doi. org/10.1094/PDIS-09-18-1541-PDN, (参照 2019-4-20). Steele, A. E. (1965) J. Am. Soc. Sugar Beet 13: 573-603. 1, 3- D技術協議会 (2015) D-D剤技術資料: 4-7.
Table 3. Mean weight and diameter of flower head on nematicide treated plots in 2018.
Dazomet (MG, 96.5% ) 30kg 283.0 ±112.2** 11.5 ± 2.1 ** 242.2 ± 75.4 ns 9.6 ± 2.3 ns Control 162.4 ± 35.5 6.5 ± 1.6 247.2 ± 93.2 9.1 ± 2.8 30kg 311.3 ±128.2** 10.7 ± 3.4 ** 191.9 ± 74.6 ns 3.0 ± 2.3 ns Control 67.9 ± 45.9 1.8 ± 2.6 168.5 ± 50.0 2.5 ± 2.1 a) MG: Micro Granule b) SD: Standard Deviation
c) **p <.01, ns: not significantly different compared to control (Welch's t -test) . d) n=30 (except dazomet treated cauliflower plot in autumn cultivation; n=20).
Broccoli / ‘SK9-099’ Cauliflower / ‘Snow crown’ Mean weight of flower head (g) ± SD diameter of flower head (cm) ± SD Mean weight of flower head (g) ± SD diameter of flower head (cm) ± SD Active ingredient
(dosage form, content)
a) Tested plant / variety Amount of application / 10a
Summer cultivation b) c) d) Autumn cultivation b) c) d)
Table 4. Generalized linear model results, assuming a Poisson distribution, with number of Heterodera shachtii cyst on root set as response variable, treatment, plant and cultivation as explanatory variables, and number of cyst in soil set as an offset in 2018.
Active ingredient a) /
amount of application in 10a
1,3-Dichloropropene O / 30 L -2.587 0.421 -6.143 <.001 Chloropicrin TB / 11,000 tb. -2.505 0.466 -5.378 <.001 Imicyafos GR / 20 kgd) -1.399 0.266 -5.265 <.001 1,3-Dichloropropene O / 20 L -0.946 0.084 -11.194 <.001 Fosthiazate GR / 20 kge) 0.643 0.074 8.638 <.001 Dazomet MG / 30 kg 0.928 0.069 13.542 <.001 1,3-Dichloropropene O / 30 L -3.087 0.460 -6.713 <.001 1,3-Dichloropropene O / 20 L -2.621 0.180 -14.575 <.001 Chloropicrin TB / 11,000 tb. -1.486 0.067 -22.108 <.001 Methyl isothiocyanate & 1,3-Dichloropropene O / 30 L -0.670 0.106 -6.297 <.001 Imicyafos GR / 20 kgd) -0.545 0.182 -2.987 <.01 Dazomet MG / 30 kg -0.540 0.065 -8.294 <.001 Fosthiazate GR / 20 kg e) 0.392 0.053 7.334 <.001
a) O: Oil, GR: Granule, MG: Micro Granule, TB: Tablet
b) EC: Estimated Coefficient. Smaller values indicate greater nematicidal effect. c) SE: Standard Error
d) Imicyafos was treated on the same day as transplanting or seeding. e) Fosthiazate was treated 21 days before transplanting.
Cultivation
Summer
Autumn
z value Probability (>|z |)