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中華人民共和国民法〔草案〕・物権編 (1)

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(1)@. 資. 料. 中華人民共和国民法. ( 草案 コ. ・物権 編. (1). 市川英一 [. 本稿は, 2002 年 12. 月. 前注. ・解説 ]. 23 日に中国の立法機関であ る全国人民代表大会常務委. 員 会に上程された「中華人民共和国民法. ( 草案 ) 」の「第 2. 訳であ る。 本誌第 13 巻第 2 号に掲載された 日草案「第 1 編. 編. 物権 法」の全. 総則」に続くもの. であ る。. 中国では,社会主義革命以降,物権は資本主義的な 概念であ るとの意識から 物権 アレルギーが 強く, これまで物権 という概念を 正面から承認することが タ ブ一 視されてきた。 1986 年に民事基本法としての 性格を付与すべく 制定され. た「中華人民共和国民法通則」においても. ,その第5 章第 1 節で「財産所有権. および財産所有権 と関連する財産権 」という言葉が 使われるのみであ り, もそこでは個別の 財産が全人民・ 労働大衆集団組織・. しか. 公民たる個人等のうち い. かなる主体に 帰属するかに 関する規定が 中心であ って権 利の内容に力点が 置か れておらず,所有権以外の財産権 をも包含する 物権 の取得・物権 変動・物権 の 消滅等の物権 総則に該当する 規定が完全に 脱落していた。 経済体制改革の 進展に伴い, 1990 年代に入ってこの 方面でも法整備が 進み, 1995 年には人的担保たる 保証とともに 抵当・ 質 等の物的担保について 規定し 97.

(2) 撤兵国隣 壬 ;斉 ;去学第 14 巻第 1 号。2005 年. 9. Ⅲ. た 「中華人民共和国担保 法 」が制定され ,また社会主義公有制の 下それが物権. 的性格を有するものなのか 債権 的性格を有するにすぎないものなのかについて 争いがあ った国有土地使用権. ・農地使用権. 「中華人民共和国土地管理法」. (1986年制定・ 98 年改正 ). 都市不動産管理法」は 994 年制定 ) 制定 ) 等 一連の単行法の 制定により. ( 農地請負経営権 ). .. についでも,. 「中華人民共和国. 「中華人民共和国農村請負、. 法」. (200)2年. その用益物権 性が次第に明らかにされて. きたが,物権全般にわたる 通則的規定が 定められることは 一貫してなかっだ。. ぼ. しかし 2001 年 12 月の中国のⅥ 0 加盟に. よ. り外資の中国進出が 加速される. とともに, 2004 年の憲法改正により 個人経 冨 ・私営経済等の 非公有制経済の 保護. (第. 21 条 ). .. られたのを受けて ,. 公民の合法的な 私有財産不可侵. (第. 22 条 ) 等の規定が設け. もはや物権 総則規定を含む 体系的な物権 法の制定が避け. ろ. れない情勢となった。 本編の立法化は ,物権に関する核となる 基本的な法典を 欠くこれまでの 不安定な状態に 終止符を打つものであ る。 なお,当初は, 2010 年までに体系的な 民法典を一括して 制定することが 予. 定 されていたが ,その後緊急性を要する編を先行して 立法化する分割制定方式 への移行が決定された ,。 そして,本稿で紹介する物権 法 は ついては,早けれ ば 本年 (2005 年 ) 3 月の全国人民代表大会で 可決されることが 期待されていた が ,本草案の叩き 台となる学者バループによる 私案の作成に 参画された中国社. 全 科学院法学研究所 干 政則研究員のお 話によれば,物権法はいまだ論争点が. 多. いために今年度の 可決は見送られ ,来年の全国人代で第 8 編の不法行為法とと もに可決される 予定であ るとのことであ った。. まだまだ難産が 予想されるが ,本編は,計画経済の 暗黒の時代を 経て,社会 主義体制との 折り合いを つ けながら,改革・ 開放後 20 有余年を経て 中国物権 法学・ る. 法 実務が辿りつけた 到達点であ り, 日本国内でも 中国法への関心が 高ま. 中 ,本編の紹介は日本国内の研究者の 中国法への理解に 資する点が少なくな. いように思われるので , ここに紹介する 次第であ る。.

(3) 中華人民共和国民法. 中華人民共和国民法. ( 草案. コ. (草案 ・物権編 Ⅲ コ. ・物権 編 ". (2002年 10 月全国人民代表大会常務委員会法制 ¥ 作 委員会起草 ) く目. 次). [総. 則]. 第 「章 一般規定 第2 章. 譲渡及び消滅 物権 の設定,変更,. 第 節. 不動産登記. 第2 節. 動産の引渡し. 第3 節. その他の規定. 「. 第3 章. 物権 の保護 [所有権 ]. 第4 章. 一般規定. 第5 章. 国家所有権. 第6 章. 集団所有権. 第7章. 個人所有権. 第8 章. 建物区分所有権. 第9 章. 相隣関係. 第 0章. 共. 第Ⅱ 章. 所有権 取得に関する 特別規定. 「. 有 [用益物権 ]. 第 12 章. 一般規定. 第 3章. 土地請負経営権. 第 14 章. 建設用地使用権. 第 15 章. 敷地利用権. 第 16 章. 隣地使用権. 第 17 章. 典. 第 18 章. 居住権. 第 19 章. 試掘権 ・採掘権. 第 20 章. 取水楼. 第 21 章. 漁業権. 「. 権. [担保物権 ]. 第 22 章. 一般規定. (以上本号 ) (以下次号 ).

(4) 横浜国際経済法学第. 14 巻第 1 号. 第 23 章. (2005 年 9. 月. 抵当権. 第 節. 一般抵当権. 第2節. 根抵当権. 「. 第 24 章. 質. 権. 第 節. 動産質. 第2節. 権 利質. 「. 第 25 章. 留置権. 第 26 章. 譲渡担保 権 [占. [糸. 第. 第]条. 1. 古ミ. 章. 有]. 貝. U]. 一般規定. (本法の目的 ). 自然人及び法人の 物権 を保護し社会・ 経済の秩序を. 維持し社会主義現代. 化 建設を促進するため ,本法を制定する。 第2条 1. (物権 及び不動産・. 本法にい. う. 動産の定義 ). 物権 とは, 自然人又は法人が 不動産又は動産を 直接支配する. 権 利のことであ る。 これには,所有権,用益物権及び担保物権 が含まれる。 2. 不動産とは,上地・建物等の上地及び 土地定着物のことであ る。 動産と. は,機械・設備等不動産以覚の物のことであ る。 法律が特定の 権 利を物権 の客 体 と定めるときは ,その定めによ る。 第3 条. (物権 の種類及び内容 ). 物権 の種類及びその 内容については ,本法又は物権に関する他の 法律の定め による。. 第4 条. (物権 の取得・行使に. 際しての遵守事項. ). 物権 の取得及び行使に 際しては,法律の定めが遵守されなければならない。. Ⅰ. 00.

(5) 中華人民共和国民法. (草案 ・物権編 (1) コ. 法律の定めに 違反する行為が 行われるときは ,物権を取得することはできない。 物権 の行使に際しては ,社会の公共利益及び他人の合法的権 利・利益に損害が 及ぼされてはならない。. 第5条. (権 利者が有する. 物権 に対する法律の 保護 ). 権 利者が有する 物権 は法律の保護を 受ける。 いかなる者もその 物権 を侵害し てはならない。. 第6条. (物権 の成立要件 ). 物権 の設定,変更,譲渡及び 消滅に際しては ,法律に別段の定めがあ る場合 を. 除き,不動産については登記を要し動産については 引渡しを要する。 不動. 産 登記簿に記載された 権 利者が当該不動産の 権 利者であ り,動産の占有者が当 該動産の権 利者であ る。 但しこれに反する 証拠があ る場合は,この限りでは ない-. 第7条 1. Ⅰ・. ( 物権 の保護に係る. 優劣 ). 特定の不動産又は 動産が物権 の目的物であ るとともに債権 の目的物にも. なっているときは ,物権の保護が優先される。 但し法律に別段の 定めがあ. る. 場合は, この限りではない。 2. 特定の不動産又は 動産に二 つ 以上の物権 が設定されているとき ,先に設. 定された物権 の保護が優先される。 但し,法律に別段の定めがあ る場合は ,こ の限,りではない。. 第8条. ( 本法の適用除覚 ). 物権 の内容・保護等について 他の法律に別段の 定めがあ る場合は,その定め による。. 101.

(6) 横浜国は 。蚤 i斉 i共学第 14 を第 1 号 (2005色 9 Ⅲ. 第2 章. 物権 の設定, 第. 第9条 1. 「. ( 効力発生要件としての. 法律に. よ. 節. 変更,譲渡及び消滅. 不動産登記. 不動産登記とその 例外 ). り土地・鉱物資源等の 自然資源が国の 所有に帰すると 定められ. ているとき,国は,登記を受けることなく ,当該法律の施行日よりそれらの 物 に 対する物権 を有する。. 2. 法律に別段の 定めがあ る場合を除き , 国 ,集団,及び 個人に. よ. る不動産. 物権 の設定,変更,譲渡又は 消滅に際しては ,登記を受けなければならない。 登記を受けない 限,り,物権の効力は生じない。 第 10 条. (不動産登記の. 管轄機関,登記機関の設置・登記手続. ). 不動産登記は ,当該不動産の所在地を管轄する 県 レベル以上の 登記機関にお いて,これを行 う ものとする。 登記機関の設置及び 登記手続きについては , 法 律及び行政法規の 関連規定に. 第Ⅱ条 1. よ. る。. (登記機関の職責,登記申請者の. 協力義務 ). 登記機関は以下の 職責を果たさなければならない。. (1) 登記申請者が 提出した必要資料の 審査 (2) 登記申請者に 対する登記事項に 関する照会 (3) 事実に即し且 つ 遅滞な い 関連事項の登記. (4) 法律又は行政法規に 定めるその他の 職責 2. 登記申請がなされた 不動産の実際の 状況について 調査を要すると 登記 機. 関 が判断するときは. 第 12 条 1. ,申請者はこれに協力する義務を 有する。. (不動産登記簿の. 記載事項及びその 管理者 ). 不動産登記簿の 記載事項は,権利者及びその 物権 の内容に基づくものと. する。 2 102. 不動産登記簿は 登記機関が管理する。.

(7) 中華 ソ、 民共和国風 去庫剰 ・物権編 。 1). 第 13 条. (権 利者・利害関係人の. 不動産登記簿記載事項の 調査・複写 権 ). 権 利者及び利害関係人は ,不動産登記簿の記載事項を調査・ 複写する権 利を 有する。 第 14 条. ( 不動産権 利証 ). 不動産権 利証とは,権利者が当該不動産に 対する物権 を有することの 証明で あ. る。 不動産権 利証の記載事項は ,不動産登記簿の記載事項と一致しなければ. ならない。 両者の記載が 一致しないときは ,不動産登記簿の記載を標準とす る。. 第 15 条. ( 不動産物権. の効力発生時期. ). 不動産物権 の設定, 変更,譲渡及び消滅の効力は ,それらの行為が不動産 登 記簿に記載された 時に生 , じる。. 第 16 条 1. (権 利者及び利害関係人の. 登記簿への異議記載請求権. ). 権 利者及び利害関係人は ,不動産登記簿の記載に誤りがあ ると判断する. ときは,異議を 登記簿に記載することを 求める権 利を有する。 この場合,登記 機関は,当該異議を不動産登記簿に 記載しなければならない。. 2. 当該異議が登記簿に 記載された日から. 3. ヵ月以内に,登記申請者が登記. 機関に更正登記の 申請をしないとき ,登記簿に記載された 当該異議の効力は 失 われる。. 第 17 条. (異議が登記簿に. 記載された場合の 取扱い ). 1 異議が登記簿に 記載された後,不動産登記簿上の権 利者は,異議が登記 簿に 記載されている 期間中,当該不動産を 処分してはならない。. 2 登記簿に記載された 異議が不当であ るため,権利者に損害が 及ぼされる ときは,権利者は,当該異議を登記簿に記載することを 申請した者に 対し 損 害 賠償を請求することができる。. 第 18 条. (更正登記 ). 権 利者及び利害関係人は ,不動産登記簿の記載に誤りがあ ると判断するとき ,更正登記の申請をする権 利を有する。 登記事項が疑いなく 誤りであ る. と. き. 103. は.

(8) 横浜国隣 翻斉法学第 14 巻第 l 号 (2005年. g. H. は,更正されなければならない。 第 19 条. ( 予告登記 ). 1 債権 者は,債務者による不動産の処分を 制限し 自らの将来における 権 取得を保障するため. 2. ,登記機関に予告登記の申請をする. 物. 権 利を有する。. 予告登記がなされた 後に,債務者が予告登記の内容に 反して当該不動産. について行った 処分は,効力を生じない。 第 20 条. ( 予告登記の失効 ). 予告登記がなされた 後,債権者が不動産登記の 申請をすることができる ら3. 日か. ヵ月以内に登記を 申請しないとき ,又はその債権が消滅するとき ,その子. 告 登記は効力を 失. 第 21 条. う. 。. ( 不動産物権. の内容の変更・ 放棄 ). 権 利者は,不動産物権の内容を変更し 又は放棄することができる。 不動産物 権 の内容が変更され 又は放棄されるときは ,当該行為が不動産登記簿に 記載さ れた時から効力を 生じる。 不動産に二 つ 以上の物権 が存在するときは ,その内 一つの物権 の内容が変更され 又は放棄されても ,他の物権の効力に影響は 及ば ない。. 第 22 条. (不動産登記簿の. 記載に基づき 享有される物権 に対する法律の 保護 ). 不動産登記簿の 記載に基づき 享有される物権 は,法律の保護を 受ける。 但し 不動産登記簿に 記載された権 利者がその権 利に 暇疵 があ ることを知っている 場 合は, この 眼,りではない。. 第 23 条. (登記機関の誤登記による. 損害賠償義務 ). 登記機関は , 自らの故意・ 過失により不動産登記簿に 誤った記載をし 他人. に損害及ぼすときは ,その損害を賠償する責めを 負わなければならない。 第 24 条. ( 不動産以覚の. 登記を要する 物権 への関連規定の 準用 ). 不動産以覚の 物権 の設定,変更,譲渡及び 消滅について ,法律の定めによ @) 登記を要するときは ,不動産登記の関連規定が準用される。. 104.

(9) l Ⅱ Ⅰ l. の譲渡・動産質権 の設定等の効力発生時期. 編 権 物. 案 ) 一車. 法 民 国. ゴ, 上木、. 民し. の. 自 ヰ由. 圭 ;Ⅰ. 2. (動産所有権. 々且 口. め弔. 第 25 条. ). 動産所有権 の譲渡・動産質権 の設定等については ,法律に別段の定め又は当 事 者に別段の約定があ る場合を除き ,引渡しの時から 効力を生じる。 第 26 条 しての登記. (船舶・航空機・. 自動車等の物権 の設定・変更・ 譲渡,消滅要件と. ). 船舶・航空機・. 自動車等の物権 の設定,変更,譲渡及び 消滅に際しては , 発. 記されなければならない。 登記を経ないときは ,善意の第三者に対抗すること ができない。. 第 27 条. ( 動産物権. の設定・譲渡双に 権 利者がその動産を 占有している 場合. の取扱い ) 動産物権 の設定又は譲渡双に ,権利者がすでにその 動産を占有しているとき は,その効力は契約の効力発生時に 生じる。 第 28 条. ( 動産物権. の設定・譲渡双に 第三者がその 動産を占有している 場合. の取扱い ) 1.1 動産物権 の設定又は譲渡双に ,第三者がその動産を占有しているときは , 原物返還請求権 の第三者への 譲渡をもって ,引渡しに代替させることができる。 この場合,その 効力は,原物返還請求権が第三者に譲渡された 時に生じる。 2. 原物返還請求権 が第三者に譲渡されるとき ,譲渡人は第姉者にその旨を. 通知しなければならない。 第 29 条. (動産物権 の譲渡における. 譲渡人の譲受人への 引渡 義務 ). 動産物権 が譲渡されるとき ,譲渡人はその動産を譲受人に 引き渡さなければ ならない。 但し当事者双方の 約定に. よ. り譲渡人が継続してその 動産を占有す. るときは,譲渡ソⅠが引き続きその 動産を占有することができる 。 この場合, す でに引渡しがなされたものとみなされる。. Ⅰ. 05.

(10) 横浜国際経済法学第 14 巻第 1 号 (2005年. 9. 円. その他の規定. 第3 節. 第 30 条. ( 人民法院の判決・. 人民政府の収用等の 行為により物権 が設定・変. 更・譲渡・消滅する 場合の効力発生時期 人民法院の判決・ 人民政府に. よ. ). る収用等の行為に. よ. り物権 が設定され,変更. され,譲渡され又は消滅するとき ,その効力は,当該判決が効力を生じた は 人民政府による. 第 31 条. 攻白. 収用等の行為が 行われた時に 生じる。. ( 相続・遺贈により. 相続又は遺贈に. 回文. よ. 物権 が設定される 場合の効力発生時期. ). り物権 が設定されるとき ,その効力は,相続又は遺贈が開. された 日手 に生じる。. 第 32 条. (住宅等の事実行為により. 物権 が設定・消滅する 場合の効力発生時. 期 ,、 ). 住宅の建築等の 事実行為に. よ. り物権 が設定され又は 消滅するとき ,その効力. は,当該事実行為が成就した時に 生じる。 第 33 条. ( 不動産等の物権. 変動に際しての 登記義務 ). 本法第 30 条ないし第 32 条の定めに. よ. り,不動産・ 船舶・航空機・. 自動車等. の 物権 が設定され,変更され,譲渡され又は消滅するときは ,遅滞なく登記手. 続がなされなければならない。. 物権 の保護. 第3 章. 第 34 条. (利害関係人による. 物権 の帰属・内容の 確認請求権 ). 物権 の帰属及び内容について 紛争が生じるとき ,利害関係人はその権 利の確 認を請求することができる。 第 35 条. (物権. 者の原物返還請求権. ). 何人であ れ, 無 権 限で他人の不動産又は 動産を占有するときは ,権利者は原 物の返還を請求することができる。 106.

(11) 中華 、民斯国国財兵庫 寒 ノ. 第 36 条. ・. 桝崔編 (1). (物権 者の原状回復請求権 ). 何人であ れ,他人の不動産又は 動産を致損するときは. ,権利者は原状回復を. 請求することができる。. 第 37 条. (物権 者の妨害排除請求権 ). 何人であ れ,他人の物権の行使を妨害するときは ,権利者は妨害の 排除を請 求することができる。 第 38 条. (物権 者の危険排除請求権 ). 何人であ れ,他人の物権行使を脅かす 恐れがあ. るときは,権利者はその危険. の 除去を請求することができる。. 第 39 条. (物権 者の損害賠償請求権 ). 何人であ れ,他人の物権を侵害し権 利者に損害を 及ぼすときは ,権利者は 損害 賠償を請求することができる。 こ. [ 所有権 ]. 第4 章. 第 40 条. (所有権 者の保有不動産・. 一般規定. 動産支配権 ). 特定の不動産又は 動産を保有する 所有権 者は,その不動産又は動産を全面的 に 支配する権 利を有する。. 第 41 条. (所有権 者の保有不動産等に. 対する処分権 の他人への許可 ). 所有権 者は,法律の定め又は当事者の 約定に従 い, 自らの不動産又は 動産を 占有し使用し. 収益する権 利,及び用益物権を処分する権 利を他人に許可す. ることができる。 第 42 条. (所有権 の取得に際しての. 法律遵守義務 ). 所有権 の取得に際しては ,法律の定めが遵守されなければならない。 法律の 定めに. よ. り国のみが所有することができるときは ,集団及び個人は所有権 を取 Ⅰ. 07.

(12) 横浜国際 %安 i斉 ;兵学第 14 巻第 1 号。2005 年 9. 月. @. 得することができない。 第 43 条. (法律による所有権. の保護・他人の 所有権 への侵害の禁止 ). 国家所有権 ,集団所有権及び個人所有権 は,法律によ り保護される。 い かな る組織 X は個人も , 何れかの手段を 用いて,. 国 ,集団又は個人の不動産又は動. 産を横領し又はこれを 破壊してはならない。 第 44 条. (社会公共の利益の. 要請に基づく 単位・個人の 不動産・動産の 収用 ). 県 レベル以上の 人民政府は,社会公共の 利益の要請に 基づき,法律に定める ・及び個人の 不動産又は動産を 収用することがで 権 限及び手続きに 従 い ,単位。 きる。 但し,合理的な補償がなされなければならな、. 第 45 条. (緊急の要請に. 被災者の救援・. 基づく単位・ 個人の不動産・ 動産の収用 ). 戦争等の緊急の 要請に基づき , 県 レベル以上の 人民政府は ,. 法律に定める 権 限及び手続きに 従 い ,単位及び個人の不動産又は動産を 収用す ることができる。 但し合理的な 補償がなされなければならない。 なお,収用 された不動産又は 動産は,使用後,被 収用者に返還されなければならない。 収 用された不動産又は 動産が 股損 ,又は滅失するときは ,合理的な補償がなきれ なければならない。. 第5章. 第 46 条. (鉱産物・水資源・. 国家所有権. 都市部土地の 所有権 の帰属. ). 鉱産物,水資源及び都市部の土地の 所有権 は , 国に帰属する。 国の所有とは 全人民による 所有のことであ る。. 第 47 条. (各種自然資源の. 所有権 の帰属. ). 森林・連峰・ 草原・荒地・ 砂浜等の自然資源の 所有権 は国に帰属する。但し 法律が集団に 帰属すると定めるときは ,この限りではない。. 第 48 条. (農村部・都市郊覚の. 土地・野生動物資源等の 所有権 の帰属. ). 農村部及 び 都市郊 タトの土地・野生動物資源等については ,法律により 国が所 108.

(13) 中華人民共和国民法. (草案 ・物権編 (1, コ. 有すると定めているときは ,その所有権は国に帰属する。 第 49 条. ( 中央人民政府・. 地方人民政府の 国有資産に関する 職責・権 利利益 ). 中央人民政府及び 地方人民政府は , 法の定めるところに. よ. り,それぞれ 国を. 代表して,国有資産への 出資者としての 職責を果たし 所有権 者としての 権 利. ・利益を有する。 第 50 条 1. (国. ・国有仝 業 等が保有する 不動産等をめぐる 権 利関係 ). 国が所有する 不動産又は動産が 企業に出資されるとき ,出資者は,出資. 額 に応じて,資産の受益・重要な 意思決定・経営管理者の 選任等の権 利を有す る。. 2. 国有企業又は 国有持株会社は ,. 自ら保有する 不動産又は動産について ,. 当該企業の存続期間中,法人財産権 を有する。 国有企業又は 国有持株会社の 財 産は ,無償で又は明らかに不合理な 低価格で,他人に譲渡されてはならない。 国が任命・派遣する 出資者の代表は ,企業の定款の定めを通じて ,出資者とし ての権 利を有し株主総会,取締役会及び 監査役会を通じて 権 利を行使し当 該 企業の経営活動を 監督・管理するものとする。 第 51 条. ( 国家機関の保有不動産等に. 対する占有・ 使用・処分権. ). 国家機関は,法律及び国務院の関連規定に 従 い, 自ら保有する 不動産又は動 産を占有し使用し 処分する権 利を有する。 第 52 条. ( 国が設立した. 各種事業単位の 不動産等に対する 占有・使用・ 収. 益 ・処分権 ) 国が設立した 学校・病院・ラジオロ・テレビ 局・新聞社・ 出版社・図書館. 博物館等の単位は ,法律及び国務院の関連規定に従 い, 自ら保有する 不動産又 は動産を占有し. 使用し収益し 処分する権 利を有する。. 109.

(14) 横浜国際経済法学第 14 巻帯 1 号 。 2005 年. 9. 月・. 第6章. 第 53 条 勤労大衆. (勤労大衆が集団で (原話 :. 集団所有権. 所有する不動産・ 動産 ). 労働群集 ) が集団で所有する 不動産又は動産には 以下のも. のが含まれる。. (1) 法律に集団が 所有すると定められている 土地・森林・ 連峰・草原・ 荒 地. ・砂浜等. (2) 集団経済組織が 保有する財産 (3) 集団が所有する 建物,貯水池及び農業用田畑の 水利施設 (4) 集団が所有する 教育・科学・ 文化・衛生・スポーツ 等に関する施設 (5) 集団が所有するその 他の不動産又は 動産 第 54 条. (集団所有権. の行使 ). 上地・森林・ 連峰・草原・ 荒地・砂浜等の 集団所有権 の行使方法には ,以下 のものがあ る。 は ) 村内の二 つ 以上の集団経済組織に 別個に所属する 農民が集団で 所有する. ときは,その 村内の各集団経済組織又は 村民の班組織. (原語. : 小組 ) が 所. 有権 を行使する。. (2) W の農民が集団で 所有するときは ,その村の集団経済組織又は 村民委員 会 が所有権 を行使する。. (3) 郷 (鎮 ) の農民が集団で 所有するときは ,その郷 (鎮 ) の集団経済組織 が所有権 を行使する。 第 55 条 1. (農民が集団所有する. 土地等の用途 ). 農民が集団で 所有する土地等については ,当該集団経済組織の家庭請負、. 経営に. よ. り,栽培業 ,林業,牧畜柴又は 漁業に. よ. る生産に使用されなければな. らない。 2. 農民が集団で 所有する土地等については ,当該集団経済組織の構成員か. ら 成る村民会議の 110. 構成員の三分の 二以上又は村民代表の 三分の二以上の 同意を.

(15) 中華 、民共和国財 去悼剰 ノ. 得 ,且つ郷. (鎮 Ⅰ人民政府に. ・生り. ヰ. 崔編 (1) 、. 報告されてその 承認を受ければ ,当該集団経済組. 織以外の単位 又は 個人に請負経営させることができる。 3. 土地請負経営権 者は,法律の定めるところにより ,当該土地の用益物権. を 有する。. 第 56 条. (農民が集団所有する. 農業用地の用途制限. ). 農民が集団で 所有する農業用地は ,農業以外の建設に使用されてはならない。 農業用地を建設用地に 転換しなければならないときは ,法律の定めるところに よ. り,農業用地転用審査・ 許可手続きがとられなければならない。. 第 57 条. ( 国による集団所有土地の. 収用 ). 社会公共の利益の 要請に基づき ,国は集団によ り所有されている 土地を収用 することができる。 但し上地補償費等の 費用が支払われなければならない。 土地補償費等の 費用の分配方法については ,当該集団経済組織の 構成員の三分 の :. 以上又は構成員代表の 同意を得なければならない。. 第 58 条. ( 都市集団企業・. 郷鎮. (村 ). 集団仝業の保有不動産・ 動産に対する. 法人財産権 ) 都市集団企業及び 側鎖. (村 ). 集団企業は,企業の存続期間中, 自ら保有する. 不動産又は動産に 対し法人財産権 を有する。 第 59 条. (集団経済組織の. 管理者・重要な 経営上の意思決定. ). 集団経済組織の 管理者は,法律,定款等の 関連規定に従 い ,集団経済組織の 収 <-,> 上の意思決定 構成員による 選挙により選出される。 集団経済組織の 重要な在昌 は ,法律・定款等の 関連規定に従い. ,集団経済組織の 構成員により 決定される。. 集団が所有する 財産は,無償で又は明らかに 不合理な低価格で ,他人に譲渡さ れではならない。 集団経済組織の 管理者が下す 決定が法律・ 定款等の関連規定 に 違反し集団経済組織構成員の 権 利・利益を侵害するとき ,その集団経済組. 織の構成員は ,訴訟等の方法によ り,集団の所有権 及び構成員の 権 利・利益を 擁護することができる。. Ⅰ. 11.

(16) 横浜国は 。至情法学第 14 巻第 1 号 (2005年 9 Ⅲ. 第7章. 第 60 条. (個人所有権. の定義. 本法にいう個人所有権 済 主体が ,. 個人所有権. ). とは,自然人及び個人経済・私営経済等の. 非公有制 経. 自ら保有する 不動産又は動産を 全面的に支配する 権 利のことであ. る。. 第 61 条. (個人の生活資料に. 対する所有権 ). 個人は , 法の定めるところに 従 い 自ら取得した 賃金,賞与・ 家屋・生活用品. 等の生活資料に 対し所有権 を有する。 第 62 条. (個人の生産資料に. 対する所有権 ). 個人は , 法の定めるところに 従い自ら取得した 勤労用具・原材料等の 生産 資. 料 に対し所有権 を有する。 第 63 条. ( 私営企業の不動産・. 動産所有権 の帰属. ). 私営企業が保有する 不動産又は動産の 所有権 は,その企業が法人格を備えて いるときは,その 所有権 はその法人に 帰属する,法人格を 備えていないときは ,. 法律又は定款の 定めるところにより ,所有権が享有される。 第 64 条. ( 国による個人の. 貯蓄・投資等の 保護 ). 1 国は,個人の貯蓄を保護するものとする。 2. 国は,個人による投資及び投資により 取得された収益を 保護するものと. する, 第 65 条. ( 国による私有財産の. 相続権 等の保護 ). 国は,私有財産の相続権 その他の合法的な 権 利・利益を保護するものとす る。. 112.

(17) 1.1. 編 権 物. ( 建物区分所有者が. 案コ ゃ早. 汁@ 民 国. 区 物. 土牢 8 外弟. 第 66 条. 有する権 利 ). 建物区分所有者は ,建物内の居室等の専有部分に対し 所有権 を有し廊下 ェ レベータ一等の 共用部分に対し 共有権 を有し建物及び 付属施設の維持・. 管. 理等 共同で管理する 権 利を有する。 第 67 条 (建物区分所有者の 専有部分に対する 占有・使用・ 収益・処分権 ). 建物区分所有者は , 自ら保有する 専有部分を占有し ,使用し収益し 処分. する権 利を有する。 但し当該建物の 管理に関する 規定に違反すること ,及び 他の区分所有者の 合法的な権 利・利益に損害を 及ぼすことをしてはならない。 第 68 条. (専有権. と共有権 ・共同管理権 の付 ィま性). 建物区分所有者が 自ら保有する 専有部分の所有権 を譲渡するとき ,共用部分 に 対して有する. 共有権 ,並びに建物及び付属施設に対して 有する共同管理権. も. 一括して譲渡するものとみなされる。 第 69 条. (建物区分所有者の. 専有部分以外の 不動産に対する 権 利義務 ). 建物区分所有者は ,建物の販売コストに 組み込まれている 管理人 室 ・テナン トが 入居する部屋等の 建物,及び団地内の土地を共有する 権 利を有しそれら の 不動産を共同で 管理する権 利を有する " なお,それらの不動産の維持管理. 費 ・補修費は,関係する 共有者が負担するものとする. 第 7Q 条. ". ( 建物区分所有者会議 ). 建物区分所有者会議は ,建物区分所有者全員から 構成される,当該建物及び 付属施設を管理する 機関であ る。 第 7.M条. (建物区分所有者委員会 ). 建物区分所有者が 多数存在するとき. ,建物区分所有者委員会を 設置すること. ができる。 同委員会は,建物区分所有者会議の 決定に従い,建物管理の 職責を 果たすものとする。. 第 72 条. (建物区分所有者会議・. 建物区分所有者委員会の 権 利義務 ) 113.

(18) 櫛異国R祭ボ王 ;斉 ;共学第 14 巻第 1 号 ワ005 年 9 Ⅲ. 建物区分所有者会議又は 建物区分所有者委員会は ,当該建物及び付属施設に 関する土地使用権 利証,居住区の 管理人室及び 居住区の計画図,竣工総平面図, 地下地上の配管 網 竣工 図 その他の必要とされる 工事建築資料を 取得する権 利を. 有する。 建物区分所有者会議又は. 建物区分所有者委員会は. ,土地使用権利証を. 取得した後,土地使用権者の変更登記を 行わなければならない。 第 73 条. ( 建物区分所有者会議・. 建物区分所有者委員会の 職責 ). 建物区分所有者会議及び 建物区分所有者委員会は ,当該建物及び付属施設に 関する管理規定を 定めること,並びに不動産管理機関に 委託して当該建物及び 付属施設を管理させることができる。 第 74 条. (建物等の管理規定の. 制定等重要事項の 決定方法 ). 建物及びその 付属施設の管理規定の 制定,並びに建物等の維持管理・ 建替 え. ・費用の分担・ 収益の分配等の 重要事項については ,建物区分所有者会議に. おいて全議決権 の三分の二以上を 有する者の同意を 得なければならない。 第 75 条. ( 建物区分所有者会議・. 建物区分所有者委員会の 権 限 ). 建物区分所有者会議又は 建物区分所有者委員会は ,ごみの放置,通路の 占拠, 大気汚染物の 排出,騒音の放出,規定に反する動物の 飼育等公共の 利益又は他 人の権 利・利益に損害を 及ぼす行為に 対し,建物区分所有者会議で 可決された 不動産管理規定に 従 い , これを処理する 権 限を有する。. 第 76 条. (建物等の建替えに. 反対する少数区分所有者の 保護 ). 建物及びその 付属施設の建替えに 際し少数の区分所有者が 反対意見を表明 するとき,有効な採決に基づく 同意があ る場合においても , 補償等の措置が 講. じられ,反対意見を 泰明した区分所有者の 権 利・利益が合法的に 保護されなけ ればならない。. 114.

(19) 1. 編 権 物. 案コ. 一 早. 法. 民 国. エ作 ヰ、 上ノ. 民. 中関. 隣. 幸小 Ⅰ. 目. 土牢. 9. め弗. 第 77 条. ( 不動産相隣関係 ). 不動産に関する 相隣 の各権 利者は,生産に有利,生活に便利,団結互助及び 公平・合理的の 諸原則に基づき ,相隣関係を処理しなければならない。 第 78 条 1. ( 不動産相隣関係における. 用水・排水の 取扱い ). 不動産の権 利者は, 相隣 の各権 利者のため,用水及び排水に関する 必要. な 便益を提供しなければならない。. 2. 自然的流水の 利用については ,不動産に関する各権 利者の間で,合理的. に 配分されなければならない。 自然的流水の 排水に際しては , 自然な流水方向. 第. 79 条. (不動産権 利者の保有土地への. 他人の侵入禁止権 限とその例外 ). 不動産の権 利者は , 自らの土地に 他人が侵入するのを 禁じる権 限,を有する。 但し,以下のいずれかの事由が存在する 場合は, この限りではない。. (1) 相隣 の各権 利者が通行のためその 土地を利用する 必要性の存在 (2) 相隣 の各権 利者が建物及びその 付属施設の建築又は 修築のためその 土地 を利用する必要性の 存在. (3) 当地の習慣に 基づきその上地を 利用する必要性の 存在 第 80 条. ( 建物の建築に. 際しての 相 隣の建物への 配慮義務 ). 建物の建築に 際しては, 相 隣の建物との 間に適当な間隔を. 保持し且 つ その. 高さを適当に 制限しなければならない。 相 隣の建物の通風,採光及び日照が 妨 げられてはならない。. 第 81 条. ( 不動産権. 利者が各種電線・パイプ 等の敷設のため 相 隣の土地・ 建. 物を利用する 必要があ る場合における 相隣者の協力義務. ). 不動産の権 利者が電線,ケーブル,水道管,ガス 管等の各種電線・パイプ 等 の敷設のため 相 隣の上地又は 建物を利用する 必要があ るとき,その上地又は建 物の権 利者は必要な 便益を提供しなければならない。 115.

(20) 撒兵 国はポ蚤 iき i共学窮 U4 巻第 1 号。2005 年 9 Ⅲ. 第 82 条. ( 不動産権 利者の相隣者に. 対する有害物質等放出禁止権 限 ). 不動産の権 利者は,法律の定めるところにより , 相隣 の各権 利者による大気. 汚染物, 水 汚染物及び固体汚染物の 排出又は漏出,並びに騒音・振動の 発生及 び光. ・電磁波の輻射等有害物質の 放出を禁じる 権 限を有する。. 第 83 条. ( 不動産権 利者の相 隣 不動産に対する. 配慮義務 ). 不動産の権 利者は,土地の穿 掘 ,建物の建築,各種電線・パイプの 敷設, 設 備の据付け等の 行為を行. う. ときは, 相 隣の不動産の 正常な使用及び 安全に危害. を 加えてはならない。. 第 84 条. ( 不動産権 利者の相隣者に. 対する補償請求権. ). 不動産の権 利者は, 相隣 の各権 利者への用水,排水,通行,各種電線・パイ ブの敷設等の 便益提供により 損害を被るときは , 相隣 の各権 利者に適当な 補償 を 請求することができる. 第 85 条. (相隣関係の処理に. 際しての準拠規範. ). 相隣関係の正確な 処理に際し法律又は 法規に定めがあ るときは,その定め に よ る。 法律又は法規に 定めがないときは ,当地の習慣によ ることができる。. 第 0章 「. 第 86 条. ( 持分に基づく. 持分に基づく 共有者. 共. 有. 共有者の権 利 ) ( 原語. : 按分共有人 ) は ,. 自らの持分に 基づき,共有本. 動産又は動産を 占有し,使用し,収益し,処分する 権 利を有する。 第 87 条. ( 合 手酌共有者の 権 利 ). 合 手酌共有者. (原語 :. 共同共有人 ) は,共有不動産又は 動産を共同で 占有し. 使用し収益し 処分する権 利を有する。 第 88 条. ( 共有者の共有不動産・. 動産に対する 維持・管理義務. ). 共有者は,約定に従い,共有不動産又は動産を維持・ 管理するものとする。 約定がないとき 又は約定が不明確なときは ,各共有者は,いずれも共有不動産 116.

(21) 中華人民共和国民法. (草案 ・物権編は ) コ. 又 は 動産に対する 維持・管理義務を 有する。 第 89 条. ( 共有不動産・. 動産の処分,重要な修築における 定足数 ). 共有不動産又は 動産の処分及びこれらに 対する重要な 修築に際しては ,持分 の三分の二以上を 有する持分に 基づく共有者,又は合千日 り 共有者の三分の 二 以 上 (7)同意を得なければならない。. 第 90 条. (持分に基づく. 共有における 共有不動産・ 動産の分割 ). 持分に基づく 共有者の間において ,共有不動産又は動産の分割を 禁止するこ とにより共有関係を 維持することが 約定されているときは ,その約定によらな ければならない。 但し持分に基づく 共有者は,分割を必要とする重要な 理由 があ るときは,分割を 請求することができる。 約定がないとき 又は約定が不明 確なときは,持分に基づく共有者はいつでも 分割を請求することができる。 分 割により他の 持分に基づく 共有者が損害を 受けるときは ,神封賞されなければな らない。. 第 91 条. (合 手酌共有における. 共有不動産・ 動産の分割 ). 合 手酌共有者は ,共有期間中,共有不動産又は動産の分割を 請求してはなら ない。 共有関係が解除された 後は,共有不動産又は動産を分割することができ る。. 第 92 条. (共有不動産・. 動産の分割方法. ). 共有者は,共有不動産又は 動産の分割について 協議することができる。 協議 が 不調に終わる 場合において ,共有不動産若しくは動産が分割可能なとき , 又 は 分割に 2 %)価値が損なわれることがないときは ,現物にょ ばならない。 分割が困難なとき 又は分割に 又は換金に. 第 93 条. よ. よ. 0. 分割されなけれ. り価値が損なわれるときは ,競売. り分割されなければならない。. (持分に基づく. 共有における 持分の譲渡 ). 持分に基づく 共有者は,共有不動産又は 動産における 自らの持分を 譲渡する ことができる。 持分に基づく 共有者が共有不動産又は 動産における 自らの持分. を譲渡しょうとするとき ,他の共有者はその持分にっき,先買権を有する。 Ⅰ. 17.

(22) 撒兵 国は繁ポ 蚤 ;斉 i共学第 14 巻第 1 号 (2005年 9. 第 94 条. (共有不動産・. 月. ). 動産により生じる 債権 ・債務の取扱い. ). 共有不動産又は 動産により生じる 債権 及び債務については ,対外関係上は, 共有者が,法律の定め又は契約の 約定に従 い ,債権を有し債務を 負. う. 。 共有. 者の内部関係においては ,共有者に別段の約定があ る場合を除き ,持分に基づ {. 共有者が , 自らの持分に 従 い ,債権を有し債務を 負. 合は,連帯して債権 を有し連帯して 債務を負. う. う. 。 合 手酌共有者の 場. 。 債務の弁済額が 自らの負担. 分を超過する 持分に基づく 共有者は , 他の共有者に 求償する権 利を有する。. 第 95 条. ( 共有関係における. 一部の共有者離脱の 場合における 取扱い ). 持分に基づく 共有の場合において ,以下の事由の一つが存在するとき ,他の 持分に基づく 共有者が自らの 持分に応じてその 持分を取得するものとする。 但 し 別段の約定があ る場合は,この眼,りではない, 合 手酌共有の場合は , 他の. 共有者が取得するものとする。. (1) 共有者による 自らの権 利の放棄 (2) 共有者死亡の 場合における 相続人の不在又は 相続人の相続放棄 (3) 共有者が遺贈した 場合における 受贈者による 受贈の放棄 第 96 条. ( 共有の性質が. 不明確な場合の 取扱い ). 共有者が共有不動産又は 動産について 持分に基づく 共有又は合手酌共有する 場合において ,約定がないとき又は約定が不明確なとき ,共有者間に夫婦関 係 ・家族関係等が 存在する場合を 除き,持分に基づく共有とみなされる。 第 97 条. (共有不動産・. 動産における 持分の決定 ). 持分に基づく 共有者が共有不動産又は 動産に持分を 有する場合において , 約. 定 がないとき又は 約定が不明確なとき ,持分は出資額に応じて定めるものとす る。 出資額を確定することができないときは , 等 額の持分による 共有とみなさ れる。. 第 98 条. (本章の規定の. 準用 ). 二人以上の者が 特定の不動産上に 共同で用益物権 を有するとき ,本章の定め が 準用される。 118.

(23) 中華 、 民共和国民法 ノ. 第Ⅱ 章. 第 99 条 1. 嘩組. ・物権編 。 1,. 所有権 取得に関する 特別規定. (処分権 のない者による. 不動産・動産譲渡の 場合における 取扱い ). 処分権 限のない者が 他人に不動産又は 動産を譲渡する 場合において , 以. 下の事由の一 つが 存在するとき ,その譲受人は直ちに当該不動産又は 動産の所 有権 を取得する。. (1) 譲渡時に譲渡人に 処分権 がないことについての 譲受人の不知又は 知る可 能 ,性の不存在. (2) 合理的な価格での 有償に. よ. る譲渡. (3) 譲渡不動産の 登記の完了又は 譲渡動産の譲受人に 対する引渡しの 完了 (4.)法律の譲渡禁止又は 譲渡制限規定の 不存在 (5) 無効ではない 譲渡契約の存在又は 取消しの不存在 2. 当事者が善意でその 他の物権 を取得するとき ,前項の定めが準用される。 第 00 条 「. ( 善意の譲受人が. 正当な手続きにより 盗品・遺失物を 購入する場合. の 取扱い ) 善意の譲受人が 競売に よ り又は営業資格を 有する経営者から 盗品・遺失物等 を 購入するとき. ,所有権者・遺失者等の 権 利者は,処分権を有しない者に 対し. 損害賠償を請求することができる。 但し,譲受人に原物返還請求をすることは できない。 第 0 条 「. 「. (譲受人が正当な. 手続きによらずに 盗品・遺失物を 購入する場合の. 取扱い ) 譲受人が競売によらず 又は営業資格を 有しない経営者から 盗品・遺失物等を 購入するとき ,所有権者・遺失者等の 権 利者は,占有を喪失した日から. 2. 年以. 内であ れば譲受人に 原物の返還を 請求すること ,及び処分権を有しない者に 損、 害 賠償を請求することができる " 譲受人は,盗品又は 遺失物を返還するときは ,. 処分権 を有しない者に 損害賠償を請求することができる。. ⅠⅠ. 9.

(24) 横浜国ほ祭 #蚤 @斉 法学第 14 巻第 1 号 (2005年 9 Ⅲ. 第 02 条. ( 返還請求がなされる. 「. 盗品・遺失物等が 貨幣・無記名証券であ る場. 合の取扱い ) 前条の定めに 従い,返還が請求される盗品・ 遺失物等が貨幣又は 無記名証券 であ るとき,原物の返還を請求することはできない。 第 103 条 1. (遺失物の ォ き信 ). 遺失物の拾得者は ,遺失物を返還しなければならない ,. 2 遺失物の拾得者は ,遺失物を拾得した日から 30 日以内に,所有権者・遺 失者等の権 利者に引取りを 求める通知を 行い , 又は関係部門に 引き渡さなけれ ばならない。. 3 遺失物の拾得者が 所有権 者・遺失者等の 権 利者に遺失物の 引取りを通知 する場合において ,権利者が引き取らないとき ,遺失物の拾得者は,その通知 な 行った日から. 第 04 条 「. 60 日以内に,遺失物を 関係部門に引き 渡さなければならない。. ( 関係部門が遺失物を. 受け取る場合の 取扱い ). 関係部門が遺失物の 引き渡しを受けた 場合において ,所有権者・遺失者等の 権 利者が明らかであ るとき,遅滞なくそれらの 者に対して引取通知が 発せられ なければならない。 所有権 者・遺失者等の 権 利者が明らかでないときは ,遺失 物の引渡しを " 受けた後速やかにその ポ "" " " 引取りを求める , " 公口がなされなけれはばら "生 " ね " ない。. 第 105 条. (遺失物の拾得者・. 関係部門の遺失物保管義務. ). 遺失物の拾得者は ,遺失物を関係部門に 引き渡すまでは ,遺失物を適切に保 管しなければならない。 関係部門は,遺失物が引き取られるまでは ,遺失物を 適切に保管しなければならない。 遺失物の拾得者又は 関係部門は,故意又は重 大な過失に. よ. り遺失物を殺損し 又は滅失するときは ,損害賠償責任を負わなけ. ればならない。. 第 106 条. (遺失物の権. 利者の必要経費・ 報酬支払義務 ). 遺失物の所有者・ 遺失者等の権 利者は,遺失物の引取りに際しその 拾得者 又は関係部門に 遺失物の保管 科等 必要経費を支払わなければならない。 遺失物 120.

(25) (草案) . 物権編 (1). 中華人民共和国民法. の 所有者・遺失者等の 権 利者は,懸賞をかけて遺失物を捜索するときは ,その. 引取りに際し 第 07 条 「. 自らの承諾に 従 い ,拾得者に報酬を支払わなければならない。. (拾得者等の遺失物に. 対する留置権 ). 遺失物の所有者・ 遺失者等の権 利者が遺失物の 引取りに際し 保管 料 等の必要 経費又は報酬を 支払わないとき ,その拾得者又は関係部門は,その遺失物を留 直 する権 利を有する。 第 108 条. (遺失物の拾得者の. 必要経費・報酬請求権 の喪失. ). 遺失物の拾得者は ,遺失物を横領するときは ,遺失物の保管料 等の必要経費 又は報酬を請求する 権 利を失. 第 109 条. う. (遺失物の引取人が. 。. 現れない場合の 取扱い ). 関係部門に遺失物が 引き渡された 日から 2 年以内に引取人が 現れないとき ,. その遺失物は ,保管料 等の必要経費を 控除した後,国庫の所有に属する。 第Ⅱ0 条. (遺失物拾得の. 関連規定の準用 ). 漂流物が拾得されるとき ,又は埋蔵物若しくは隠匿 物 が発見されるとき , 遺. 矢切拾得の関連規定が 準用される。 第Ⅱ1条. (主物・従物の. 主,物が譲渡されるとき. 付 従性 ). ,従物もそれに伴 い 譲渡される。 但し当事者に 別段. の 約定があ る場合は, この限りではない。. 第Ⅱ2 条. ( 天然果実・法定果実 ). 天然果実は用益物権 を有する者が 取得する。 但し当事者に 別段の約定. 1. があ る場合は, この限りではない。 2. 法定果実の取得については ,当事者に約定があるときは,その約定に. よ. る。 当事者に約定がないときは ,取引習慣に従 う 。. 1, 「問注立法 : 中国民法典草案 Ⅰ. 2,. 0. 月. 将以分編. 審議通過」金革ネット㎞ww.ycwb.com). 2004 年-. 2-i 日付による,. 訳文中の 1, 2, 3,. . . . は第 1 項,第2 項,第3 項・・・を示す 点,本草案の原文は「法律. 思想 締め ホームベージ. (wwvwlaw-thinker.com,. からダウンロードしだ. 屯 ,総則編 の 拙訳と. 12l.

(26) 横浜国際経済法学第 14 巻第 1 号。2005 年 9. 月. 同様であ る。. 3, 中国は公有制を 採用する社会主義国家であ. るが,中国における 公有は国有と 集団所有どに 大. 別される,このうち後者は。 都市部における 国有企業等の 集団所有制企業に 部における農村経済組織等に. ょ. 6. 周知の事実であ るが,国有や集団所有の概. 念は,今日でも 中国を語るときに 欠かせない概念であ の「所有制」の 項目 (木崎華氏執筆部分. 122. る所有,農村. 所有等に分かれる。 近年は,私営企業や外資企業等の 非分. 有利セクタ一による 経済が急成長していることは. 4. よ. コ. る. 参照,。. ) 「単位」については ,本誌第 13 巻第 2 号の注 5, を参照。. (詳しくは,『岩波現代中国事典』.

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