• 検索結果がありません。

家庭における子育てのあり方:羽仁もと子の子育て論を手がかりに

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "家庭における子育てのあり方:羽仁もと子の子育て論を手がかりに"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1) 家庭における子育でのあり方 一羽仁もと子の子育て論を手がかりに一 専  攻:学校教育. コース:幼年教育 学籍番号:M08026K 氏  名:谷内 繁子. 序章. し、現在の子育て中の親に対する道しるべとし.  第1節 問題と目的. たい。.   筆者は、こ∫数年来の幼稚園に入園してくる. 第2節研究方法.  子どもの状況が変化してきているように思っ.  羽仁の文献『羽仁もと子著作集』21冊全文を.  た。例えば4歳児として入園してきた時、まだ. 精読し、その後家庭教育に関するところを抜粋.  おむつが取れていなかったり、コミュニケージ. し、家庭における子育でのあり方を明らかにす.  ヨン能力が極端に低かったりする幼児が結構. る。また、自由学園等を訪間し、得ることがで.  多くいた。また保育所においても、ややもする. きた貴重な資料も生かした。.  と親が子育てを保育所に任せているような風  潮がみられる。そして子育て相談の現場では、. 第1章 羽仁もと子の実践と教育観.  子育てに楽しみを見出せにくくしんどい思い.  第1節 自由学園の教育と実践.  をしていたり、些細なごとのように思えること.   当時、家庭教育という声はすでに日本国中に.  で悩んでいたり、自らの子育てに不安を抱えて.  響き渡り、学校教育という声もなおさら高く叫.  いる母親が増えてきている。.  ばれていた。羽仁は、子どものための家庭教育.   その原因として、現在は子どもの発達にとっ.  は,家庭生活で行われるのであり、よい学校教.  て大事な子育て文化を伝えていく機能が家庭.  育はよい学校生活であると考えていた。大正10.  でも地域でも失われてきていると、筆者は同頃.  年に朱書一の協力のもとに自由学園を創立し.  の相談活動をとおして感じている。.  たが、彼女が自由学園の教育にもとめたこと.   ては、先人たちは、家庭教育をどのように考.  は、自身の家庭教育論の基本理念と捉えられ.  えていたのか。そのような思いを強く抱いでい.  る。.  る時、羽仁もと子(以下羽仁とする)の著作集.  第2節 教育の本質.  との出会いがあった。力強く、心に染み入るよ.   当時の多くの家庭の両親は、わが子の長所や.  うに語りかける深い信仰から発する一語一語.  短所を見定めようとしないで、世間体を気にし.  は、読むうちに時代を越えて筆者の心の奥底に.  ながら育てていたことを指摘している。世間に.  ある思いが呼び覚まされた。羽仁が心魂傾けて.  囚われてばかりでは、人生に何の値打ちもない.  綴った著作集を精読し、考察していきながら、.  ので、自らが世間という審判官から解放するこ.  本研究では羽仁の家庭教育論を明らかにし、.  とが、教育の大切な一歩と強く説いている。. 一28一.

(2) 第2章 羽仁もと子の家庭教育観.  一家の整頓という理想を「ガラクタがなく、よ.  家庭のあり方をめぐってさまざまな議論が繰. い道具のみでその置き場所がきまっている。茶室. り広げられる中で、抽象論を重ねることを避けて. のような家でなくてはならない」と述べ、家族全. 理想を実現するため日々の生活に着目するとい. 員でそれぞれの力に応じた仕事を、幼い時から習. う個性的な着眼があったと考えられる。文献を整. 慣化することを訴えている。. 理した結果から以下4つの観点に分けて述べる。.  第1節 身体・精神・霊性の三つを含む活力. 第3章羽仁もと子が捉える親自身の心得.   羽仁はやや極端にいえば、身体と精神と霊性.  子どもは、親を見ながら大きくなっていくの.  とこの三つを含む活力を強くしてやりさえす. で、親はあらん限りの知恵を絞り出して真剣に生.  れば、そのほかのことは何もいらないと述べて. きることが大切である。親の意志の強さいかんが.  いる。. 子どもの成長に作用することを述べている。.  第2節 人格の真の成長   子ども一人一人の人格を認め、それぞれの思. 終章 今求められる家庭教育のあり方.  い、考え方、感じ方を受け入れるよう努力し、.  羽仁の家庭教育思想の価値は、時代が変わろう.  幼子であっても絶対的自由をみとめてこそ、責. とも揺らぐものではないと認識した。家庭におけ.  任を感じて多くの誘惑や過ちから強く自身を. るよい生活こそが人間としての魂を磨くもっと.  護ることができると主張している。そして子ど. も重要な使命であるという羽仁の子育て論をふ.  もに善い規律を与え、我がままな心にならない. まえたい。羽仁は特に母親の人柄の大切さを説.  ようにし、さらに深い思いやりの心を与えてそ. き、論述に家庭教育における父親の役割について.  の人柄を高尚にしなければならないと述べて. 言及が少ないのは、当時の父親像や羽仁の生育歴.  いる。. と関連するのではと考える。羽仁は子どもの教育.  第3節 家族関係. には三代がかると述べているように、育児の方法.   赤ちゃんを育てるのには、一番適している人. や考え方はその民族固有のものであると捉える。.  間は母親であり、父母きょうだいのすむ家庭で.  しかし、社会の急速な変化により、物質的には.  あると同時に家族のありようはありのままで. 豊かになってきているが、子ども達が育つ環境と.  なくてはと述べている。子どもは親やまわりの. しての最も大切な家庭が弱体化している。めまぐ.  家族が不足に思っていると感じると、子ども自. るしく変化している今の時代の子育て環境を見.  身も親やまわりの家族のことを不足に思う。あ. つめ、時代に見合った家庭教育力をつけていくた.  りのままでいいと思っていると、相手もそう. めの方策はいかにあるべきかを探り、まとめとし.  思う。これは、人間関係の鉄則と説いている。. た。.  第4節 よい生活環境   子どもたちの住む環境をできるだけよいも. 主任指導教員 名須川知子.  いのにしょうと日々努力すること、そのこと. 指導教員名須川知子.  が子どもにとって活きた教育になる。羽仁は. 一29一.

(3)

参照

関連したドキュメント

天を衝 衝 つ つ け」。市役 所 け」。市役 所 別館北側・枚方市駅 別館北側・枚方市駅 2階コンコース・市民 2階コンコース・市民

男役を目指したのは中学2年生の秋。部活でバレ

この数日前に、K児の母から「最近、家でも参観曰の様子を見ていても、あまり話をし

教育・保育における合理的配慮

婚・子育て世代が将来にわたる展望を描ける 環境をつくる」、「多様化する子育て家庭の

と言っても、事例ごとに意味がかなり異なるのは、子どもの性格が異なることと同じである。その

 ファミリーホームとは家庭に問題がある子ど

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき