運動部活動場面での部員の自律を促す取り組みに関する事例的研究 : チームとしての集団の発展段階の中で
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(2) 目 次. 緒言 1 1 研究の動機および目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 1 11研究方法・・・・・・・・・・・・・・・・・… 9・・・・… 3 111用語の限定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 3 〈注〉. 第1章プログラムの作成 6 第1節部活動の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 6 (1)部活動に求められるもの・・・・・・・・・・・・・・・・・… 6 (2)個人の「自律」と集団との関わり・・・・・・・・・・・・・… 了 (3)個人の発達段階と集団の発展段階・・・・・・・・・・・・・… 9. 第2節プログラムの作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 11 (1)初期段階における「指導者と部員の信頼の構築」… 9・・・… 12 (2)中期段階における「チャレンジ精神の育成」「役割の明確化」・… 12 (3)後期における「集団・個人の自律の確立」「目標達成へのあくなき探求」. 「部員同士の信頼による部活運営」・・・・・・・・・・・・・・… 13 〈注〉. 第2章 プログラムの有効性の検討 15 第1節 目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 9・・・… 15. 第2節 方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 15 第3節 結果と考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・… の… 18 (1)各段階における成果とその取り組み・・・・・・・・・・・・… 18 (2)データの示すもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・… 32 (3)部員の人問的な成長への考察と課題・・・・・・・・・・・・… 35 糸吉章。 ・ 。 ・ ・ 。 ・ ・ 。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ … 。 。 ・ 。 ・ 。 ・38. 〈注〉. 謝辞. 資料.
(3) 緒言 1 研究の動機およぴ目的. スボーツにおいて必要なことは,競技を始めたころは誰でもそうであったように,「楽 しい」「上手になりたい」という内発的な動機づけによって,自らが主体的に競技を行う. ことである.筆者は,小・中学校時においては,身体的にも肥満で運動が苦手であり,運 動に対しコンプレックスを抱いていた,しかし高校時代に卓球という競技に出会い,自ら. の運動に対するコンプレックスを払拭した.それは,筆者自らが主体的に部活動に取り組 むことで内発的な動機づけが行われ,無我夢中で,すなわちロバート・ヘンリ1)のいう「存. 在の本質的状態,高い次元で活動している状態,普通に存在している以上の状態jで競技 に打ち込むことができたからである.自律的に取り組み,また他の部員から認められ上達 とともに運動に対する自己の有能感が高められた.その結果として,目常生活において身 のまわりに起こる様々なできごとに対しても自律的に行動できるようになった.さらに,. 卓球というスポーツを通じ,国籍・年齢・性別を超えた人との出会いも経験することがで きた.. その後,筆者は教員になり,部活指導を指導するようになったが,そこではまず,生徒 にも何か夢中になるものを見つけてほしいと考えた.何かに夢中に取り組むことにより自 らを知り,さらにより良い自分になるために自らの中に規準をもち,努力をしていく.本. 当の自分の価値に気づき,生まれてきた喜びを味わう.そのことが,生徒のその後の人生 には必要であると考え,これまで指導に携わってきた.実際,教え子の中には高校卒業後 にトレーナーになるために苦手な英語を克服し渡米したものもいる.またあるものは,身 寄りのない子どもたちの世話をするとともに,スポーツを通じ自信をつけさせていったも のもいる.. 具体的に述べると初期の部活指導(以後指導)においては,競技技術を高めることこそ. が,部員の自信につながり,卓球という競技に夢中になると考えた部員を勝たせるため に情熱を傾け,筆者が今まで培ってきたものをすべて部員に伝えようとしたのである.振 り返るとその活動は,指導者主体に行われていたと言えよう.その結果は次のようであっ. た,入部時に,向上心・競技意欲が高い部員には,この競技力を高め勝てるようにする指. 導は功を奏したのか,部員はさらに熱心に部活動に取り組み地区大会・県大会,さらに は近畿大会に出場することができた.その経験は,部員にとっても筆者にとっても,大き. な自信となり,その後の人生にとってかけがえのないものとなった.しかし,その一万で. いくつかの課題も認められたそれは,①競技意欲は高いが精神的な緊張により試合でカ が発揮できない部員が存在したこと,②高い競技技術を持つが,目標の設定が不明確なた めに挑戦的態度が見られない部員が存在した,ことであった.. 筆者はこれらの課題を解決するために,次に,メンタルスキルトレーニング(以下M T). を導入した.M Tとはスポーツ選手が技能や体力をトレーニングと同じく,試合場面で最. 1.
(4) 高の能力を発揮できるように心理的なトレーニングを行い,やる気などの精神力を高め,. 自己をコントロールできるようになることを目的とし開発されたプログラムである7と. まず,筆者がM Tを導入した第一の目的は,「アガリjの克服であった.人は,試合な どでの場面において緊張や不安が高すぎたり,または低すぎたりする時に十分にカを発揮 できない.「アガリ」は,興奮水準が高くなり緊張が強すぎる場合に生じ,過度の緊張に. より身体にさまざまな症状を生じさせる.その結果望ましくない生理的・心理的・行動 的変化が生じる.MTのリラクセーション技法を用いて興奮水準を下げることで,プレー ヤーは,望ましい心理状態に戻すことができるのである.このリラクセーション技法には,. 呼吸法,漸進的筋弛緩法,自律訓練法などがあり,筆者は,リラクセーション技法を部員 が身につけることで試合においてカが発揮できると考えた.. 次にM T導入の第二の目的は,部員の目標設定の明確化であった.M Tにおける目標設 定とはプレーヤー自らが夢のような競技目標と達成可能な競技目標を設定し,次にその達 成期限を設定,目標達成の期限から現在までを降順にカリキュラムをデザインする手法で ある.現在の自らの目標を明確にすることとで,プレーヤーの不安を軽減させたり,集中 させたり,満足感を与えたりできる.また,筆者は,指導者が部員の心理的特徴を理解し,. 部員が自分自身の心理状態を把握するために,心理検査を使用した.検査としては,体協 競技動機検査(TSMl)2)と心理的競技能力診断検査(DIPC八3)3)を行った.TSMIは部員 の心理的特徴を筆者が把握するために,DlPC八3は,部員の試合における課題を見つける ために用いた.. これらのM Tを部活指導に取り入れた結果,リラクセーション技法により部員が試合の 後半において積極的に攻める場面が増え,自らの能力を発揮できるようになってきた.さ らに試合中にM Tの目標ともいえる理想的な心理状態(IPS:Ideal Performance State,. または,fIow)4)を体験する部員も現われてきた.また,目標設定により筆者と部員のみ ならず,部員全員がチームとしての共通の認識を持ち,団結力も高まりチーム全体の競技. 意欲も向上した.目標設定や心理検査の導入により,目々の目標が明確になり,普段の練. 習の質が高まったといえる.このように,町を取り入れたことにより,チームの状態は著 しく改善され,部員は効率的に,飛躍的に戦績を伸ばすことができた。. ところが,筆者が積極的に部員にかかわればかかわるほど,部員には指導者である筆者 への依存心が生まれ,一方で筆者ほど勝利に対しこだわりを持っていない部員のなかには,. それが押し付けに感じられ反発が生じた.また,筆者の指導は部員個人を対象に行い,個. 人が強くなれば集団に貢献できると考えたもので,その中心は部員同士の競争心やライバ ル心を利用し,チーム目標の達成のためのチームづくりであった.しかし,そこには時折,. 信頼関係でなく,お互いがいがみあう合う状況も見られ,チーム自体がうまく機能してい ない場面も見られた.今後の指導を考えていく際には,これまでに指導してきたことを冷 静に評価することが必要に迫られた.. 一般に,教育的営為を考えるとき,目的・目標一内容一万法と言う手順で考えていくこ. 2.
(5) とが必要であろう.したがって,第一に筆者の携わった部活動の目的・目標が適切であっ たのかどうか検討する必要がある.. 筆者は自らの指導において,部員の成長を目指して,そのために競技技術の向上を図ろ うとした.久保5)は,『勝利または,勝利への追求』を『罠いもの(役に立つもの)』と考. え,生徒の成長の『手段』として位置づける必要があると述べている.. この考えに依拠して筆者の指導を検討するならば,勝つことにより部員が成長できると 考えていた筆者は,「勝利および,勝利への追求」を指導の「目的」と位置づけていたこ とになる.ゆえに,試合に勝たなければその「目的」は達成できず,部員は自信をなくし,. やる気を失っていたのではないか.もし,久保のいうように「勝利および,勝利への追求」. を「部員の成長」への「手段」とするならば,試合に勝つことができなかったとしても,. 部員は,「勝利および,勝利への追求」を目指してきた自らの努力に対し自信をなくすこ とはないだろう.. 森田6)も,「学校教育においては,勝利や敗北といった結果が問題ではなく,極論すれ. ば負ける経験さえも必要かつ意義を持つ」と述べている.そうであるならば,部活動の 本来的な狙いは,「1つのこと(目標)にむけて努力する過程の中で得られるもの」であり,. それをいかに有意義に生徒に経験させるかが重要なのである.つまり,「勝てる部員」「勝. てない部員」に関係なく全員に対して部活動という場を動機づけることができるのである. よって,筆者の指導はその部活動の指導方針自体が適切でなかったと考えられる.. したがって,指導者である筆者が「勝利または,勝利への追求」を「罠いもの(役に立 つもの)」と考え,生徒の成長の「手段」として部活を指導していく必要がある.. そこで,本研究においては,指導者の指導方針の目的を「生徒の成長」とし,「勝利ま たは,勝利への追求」を生徒の成長への手段としたブログラムの作成を行い,その実践を行 うとともに,合わせて成果の検討を行うことを目的とした.. II研究万法 上記の目的を達成するために以下の手順で研究を進めた.. 1.部活動の本来的課題を追求するプログラムの作成. 部活動の目的を「部員の成長のため」ということは疑う余地はない.しかし,このまま では,「勝利への追求」を手段にした指導について具体化することができない.そこで,. 部活動に本来求められる人間形成とは何かを探る.なお,部活動という競技集団において は,個人の人間形成が達成されなければならなし\そこで,竹内の自治的集団の発展過程. の指導と内藤の生徒一人一人の自己実現への援助の過程の指導を参考に,その発展・発達 段階で個人がどのように自律していくのかを具体化したプログラムを作成する.. lll用語の限定 「目的」「目標」という言葉は,同意として用いられ,その違いが曖昧であるが,本. 3.
(6) 研究においてはこれらの意味の違いを明らかにする必要がある.よって,「目的」,「目 標」の概念を以下のように限定する,. 「目的」とは,意思によってその実現が欲求され,行為の目標として行為を規定し, 万向づけるもの.. 「目標」とは,目的を達成するために設けためあて.. 文献研究において「自律」を単に自己を律するセルフコントロールの意味に用い,. 「目立」を教育における指導の目的とする文献が多く見られた.しかしながら,教育. における「自律」とは,カントの述べる「自律」の概念「実践理性が理性以外の外的 権威や自然的欲望には拘束されず,自ら普遍的道徳法を立ててこれに従うこと」と同 意と考えるべきである.よって,本研究における「自律」,「自立」の概念を以下のよ うに定義する.. 「自律」とは,外部からの制御から脱して,自分自身の立てた規範に従って自分自身. の行為を規制し,行動すること.=autonomy 「自立」とは,他の援助や支配を受けずに自分のカで身を立てること.ニindependence. 4.
(7) 〈注〉. 1)デシ・フラスト:桜井茂男訳(1999)入を伸ばすカ.新曜社:臥2了 2)スボーツ選手の意欲をできるだけ広範囲に,競技の状況に即したかたちで図ることに より,選手の競技に対する「やる気」を総合的に評価・診断し,その結果を指導者が実際 の指導現場に容易に利用することができるように考慮されたものである.146質問項目か らなり,回答万法は「まったく当てはまらない」(1点)から「よく当てはまる」(4点). の4件法である 3)徳永らによって,スボーツ選手用の検査である.この検査は,試合場面で実力発揮す るために必要な能力(精神力)を測定することができる.52項目からなり,自己採点でき る.回答万法は,「ほとんどそうでない」(1点)から「いつもそうである」(5点)の5件 法である.総合点を求め,尺度別プロフィールと因子別プロフィール(12尺度)を作成す る.レーダーチャートで表示される尺度別プロフィールは,得点が高く,外側に大きく広 がり,バランスが取れているほど望ましい.因子別プロフィール(5因子)の判断は5段 階のランクで「5」がもっとも望ましく,全体のプロフィールは右側に寄っているほど心 理的競技能力が高いことを意味する.嘘尺度が12点以下の場含は信頼性が乏しいため診 断しない.. 4)ジム・レーヤーは,理想的な心理状態を「筋肉がリラックスしている」「プレッシ†・ 一を感じない」「やる気がある」「心が落ち着いている」「うまく行くような気がする」「こ ころが落ちついている」「プレーが楽しい」「無理がない」「無心にプレーする」「機敏に動 ける」「自信がある」「集中力がある」「自分をコントロールできる」という12の特徴をあ げている.. 5)久保正秋(1998)コーチング論序説.不昧堂:pp2了2−283 6)森田啓之(1993)体育哲学・スボーツ哲学研究 第15巻 第1号.目本体育スボーツ 哲学会:p.12. 5.
(8) 第1章 プログラムの作成. 第1節部活動の目的 (1) 部活動に求められるもの 部活動においてすぺての指導者が,部員の人間的な成長を目的とし指導を行っていると. 考えられる.しかしながら,筆者の指導を含め,勝利至上主義にともなう体罰問題,過度 の練習による身体の損傷や学習の圧迫,家庭における部活と塾とのストレスや寝不足,先 輩・後輩の上下関係によるいじめ・しごきなどにあらわされるようにさまざまな問題を抱え た指導が行われている.. その理由を考察すれば,「人間形成」という概念の捉え方自体が指導者によって異なって おり,「勝つために指導者の言われるままにプレーをすること」,r礼儀正しい振る舞い」,「苦. しさに耐えること」,などが人問形成であるという表現に象徴されるように,明確な「目的」. と付随する結果とが混同されていることが推測できる.そこで,部活動において何を目的. に指導しなければならないかを明確にする必要があり,そのためには部活動における本来 の教育的意義を知ることから始めなければならなし、. 部活動における教育的な意義とはどのようなものであろうか.山ロ1)は,第一に,「生徒. がする・しないを含む選択権の自由が認めている部活動は,生徒が各自の明確な目的意識 や動機に墓づいて積極的に行う自発的な学習活動である」.第二に,「生徒が同じ興味・関 心や目的を共有する集団を活動単位とする自発的・自治的に活動できなければならない」.. 第三に,「部活動は学校生活に奉仕する活動だということである.したがって,生徒は,自. 発的に部活動を楽しむ反面,特定の部に所属したならば,それなりの責任と義務感を持っ. て学校運営に積極的にかつ協力的に参加していかなければならない.それだけに,部活動 には学校における規律やルールを守ることが要求される」.第四に,「標準レベル以上の技 術や忍耐力・精神力を身につけることができる」第五に,「異年齢の生徒同士や顧問教師,. ときには外部指導者との持続的なかかわりのなかから,望ましい人間関係を構築すること ができる」と述べている.. また,山口2)は,自治的活動の場で,自一他お互いの分担された働きがけのなかで自律 (self−control)が形成される.自己と他者とのズレ,差異性を理解し,共に生きていくこ. との深まりを自覚することで生徒に自律と社会的制御(social−control)が身につくことが できるとも述べている.. 上記のことをまとめるならば,部活動の教育的意義とは,自治的活動を通して集団社会 の一員としての自らの役割を認識し,他者の考えを尊重しつっ個人の興味・関心を高め, 精神的に成長することであると考えられる. つまり,部活動における人間形成を表現すると,「自律」であり,「部員一人ひとりが,『よ. り良い自分』になるために自らの考えや要求を主張しながらも,集団のなかでお互いが競. 6.
(9) 技の目的である『勝利,または勝利への追求』に向け,他の部員の考えや要求を尊重できる.. その集団は,自発的・自主的な自治活動により,全部員が自ら求める共通した目標の達成 にむけ,『より罠い集団』になるために部員一人ひとりが自らの役割と責任を持ち,目標の 実現に向けて自己を規制すること」であると言える.. 部活動場面で具体的に当てはめると,新入生が「うまくなりたい」と目標をもち期待に 胸をふくらませ入部をする.入部後,よりうまくなるために主体的に練習をする.自らの 目標を達成するために,普段の生活のなかで健康,食事に気をつけなければならない.休 日の過ごし方も異なってくるであろう.さらに,チームには顧問・先輩・仲間などさまざ まな意識の人間が存在し,自分の要求を実現するためには他者と協調する必要がある.自 分の考えを他者に合わすのではなく,自らの考えを主張でき,同時に他者の考えを尊重し なければ賛同は得られない.努力をしてもレギュラーになれないかもしれない.それでも,. チームの目標を自らの目標とし,達成するために,葛藤をくり返し,自らの役割を考えて 行動できるようにならなければならない.. つまり,「自律」した行動とは,他者との関係のなかで,自ら課題を見つけ,主体的に取. り組み,その結果に対して資任をもち,新たに課題へと挑戦し続けることであると推測で きる.. また,「自律」した行動に必要な能力とは何かを考えるならば,自ら目標を決定するカ(決. 断力),目標達成への意欲(自己実現意欲・勝利意欲・闘争心),目標に対し努力し続ける 力(忍耐力),目標を達成できるというカ(自信),結果を受け入れるカ(自己内省力),新. たな課題を見つけ出すカ(判断力),自己を規制するカ(自己コントロール),他者ととも に行うカ(協調性),であると考察できる.. (2)個人の「自律」と集団との関わり. 部活動の目指すべき目的は,「自律」であると述べたが,その「自律」についてもう少し掘. り下げてみることにする.個人の「自律」は,他者とのかかわりのなかで,つまり集団に. よって行われる.では,集団は,個人の「自律」にどのようなかかわりを持っているので あろうか.江川3)は,個を指導することが,集団に影響を及ぽし,逆に集団のあり方によっ. て,個は規定されると述べ,集団の個への教育力として次の4つをあげている.①欲求満足 機能:集団の中で墓本的な欲求が満たされることにより,児童生徒は,より高次の自己実 現を思考するようになる.②発達促進機能:自己とは異なるいろいろな考え万に出会った り,協調したりすることにより,児童生徒は知的,情緒的,社会的発達をとげる.③診断. 的機能:集団のなかでは社会的技能の欠如や自己統制能力の欠如など,発達上の問題が表 面化する.④矯正的機能:たとえば自己中心的な子どもは,他の子ども達から批判され, 行動を変えざるをえないなどにより,集団には治療機能がある.. っまり,個人は集団とのかかわりにおいて,自己の考えを主張する祭に,自分の中にも う一人の自分を意識するようになり,自分の考えがわがままでないのか,自分が正しいこ. 了.
(10) とをしようとしているのか判断できるようになるのである. また,白井は4),集団の成員を結びつけ,集団としての働きを高める作用として以下の条. 件を示している.①目的が明確であり,目標設定の万法が具体的であること。②成員間に協. 同的な雰囲気があること.③対人的に十分の相互作用・コミュニケーション・接触がある. こと.④成員間に対面性が保障される程度の大きすぎない人数であること.⑤集団内で自. 分の地位が向上ないし維持できるという見通しがあること.⑥受容的雰囲気が存在し,心 理的安定が得られること.⑦成員間に類似性が見られること.⑧共通体験や共通の運命と いう意識があること.. 以上のことを考えるならば,部活動という集団の場においては,目的が明確であり共通 している,目標達成に向けて協同的に合宿など共通の経験を体験する.さらに,人数的に も適切であり,集団の教育力は高められ,集団による個の「自律」への働きがけは,より強 いものであると推測できる.. しかしながら,集団において個人が自然に「自律」へといたるのではなく,そこには教 師の集団への関わりが必要である.. 竹内は5〉,自律性を「社会の強制的規範に抗して,自分の生き万を自主的に選択し,自分. の行動を律すること」と捉え,集団づくりの目的を「諸個人が自由な意思にもとづいて人. 格的に呼応しあう個人的・集団的自律性を導き出すことjと述べている.竹内のこの見解 は,それが生み出された時代的背景が関係しているものの,彼の述べる集団づくりの根本 的な主旨は,お互いが他を尊重するなかで,集団がその集団の規律により運営されること,. またその過程で個人が自らの規律に従い行動することであると要約でき,部活動における. 自主的・自治的活動を通して部員の「自律」を促進しようとする試みに対して有効な示唆 が得られると考えられる.. 生徒の「自律」への取り組みについて竹内は6),生徒同士で集団を運営していけるように,. 教師が個人・集団に対する指導を統一的に展開しなければならないと述べている.. 個人指導とは,教師が一人ひとりの子どもを理解し,励ますことで,集団に参加できる ように促し,やがて子どもに対し自己実現に取り組むように要求することで「自律」を促 すこととであると記している.. 一万,集団指導とは集団を民主的に発展させることを通じて,子どもを「自律」へ導く. ことであると示し,その発展を次の三つの段階とした.すなわち,①前自治的段階:指導 者が子どもの支持を得てクラスの要求を実現する段階である.②自治段階の前期:クラス. の中で,リーダー集団が育ち,教師から主導権を徐々に取り,クラスの要求を実現する段 階である.また,フォロアーがリーダーに対し自らの要求ができる段階でもある.③自治 的段階の後期:クラスのリーダー集団が大きくなり集団が自らの要求を実現するために自 己管理・自己指導を行う段階である.. このように,竹内は,望ましい集団として発展させていくみちすじについては,記して いるが,個人の目的達成に向けてのたかまり,つまり,竹内の言葉でいうと,「要求」を出. 8.
(11) せる人間へと育てていくみちすじを示す必要がある.. (3)個人の発達段階と集団の発展段階 そこで,個人指導についての示唆を得るために,内藤7)による,生徒の自己実現を目指す. 指導過程を参考にしてみる.内藤は,生徒指導の目的の一つとして「自己教育力」をあげ,. 生徒が「何事にも他者からの命令や指示に頼らず,目標をもち,自分で計画を立て,全力. で取り組みを実践し,自分でその結果を評価し,自分でその責任を取ることである.孤立 したり,独善に流されず,社会的な共同生活のなかで協調性と共にこのような主体的な態. 度を育てること」と述べている.これは,竹内の集団づくりの根拠であるお互いが他を尊 重するなかで,個人が自らの規律に従い行動することであり,まさに,生徒の「自律」し た状態であると考える.内藤は,生徒の自己実現を図る取り組みを,「自・他との関係にお. いて,自己理解→自己決定→自己指導→自己実現の過程を通しながら,充実感・安定感・ 有用感を実感することにより,生きがいを感じ,自己教育力が育ち,自己実現へと進む」. としている.自己理解とは,教師が生徒を理解し,励ますことで,生徒があるがままの自. 分を受け入れ,自分の可能性 を理解し,自信と仲間の気持 ちを理解し,受け入れること である.自己決定とは,他者 話合い活酌 係活動 集全譜紬. とのかかわりのなかで,理解. 学縁生括 教師の適切な指導 慧欲づくり 充実・向上 学枚生活 理解し合う ’ 支え舎う 教え合’う. し合い,同時に思いやりの気. 自律的 一 自主的. 持ちを持つことで,自由な雰. 始のL見つめる一悶いか‘幡一β己‘盧一配餌・激. 囲気とお互いの信頼関係が構. ’ 、 滋体的 : : 1. ロむまあ き し £. 自己呉現. 自己決建 自己揃導 3 〔自由1 (槍頼》 有. 生きがい. 奏 皇 難辮 (貴任,(自㈲ 感 疑. 築され,生徒が自分自身の責 任において,自ら判断し,行. 用 裂 感. 動を選ぶことである.自己を. , : 1 ロ じ じ. 尊重すると共に他者をも尊重. こ : 1. :〔儲)r見効る一思いやる一纏軸一儲餌. (黛肇5》縷鱒]1. する気持ちが育まれる.自己. (慧織). 図1 自己実現を図る生徒指導の過程[内藤,1993]. 蕪llll麟ill…lllil. 指導とは,生徒自身が他の援 助なしに,自主的に自らをコ ントロールしていくことであ. る.自らのカで適切な判断に. 基づき行動しようと考え,他 者の考えや行動を受け入れお 図2 生きがいを感じさせる生徒指導の構え[内藤,1993]. 互いに協力しながら活動でき. る.目己指導においては,自. 分目身の生き万や在り方をあ. 9.
(12) りのまま受け入れる目己受容とともに,他者の考えや生き万を積極的に受け入れていく他 者受容が育まれる.. 内藤は,自己実現への原動力として生徒に生きがいを感じさせこととし,そのねらいと して,三つの要素,「安定感」・「充実感」・「目己有用感」を高めることとした.「安定感」. とは,愛・理解の要素であり,教師と生徒,生徒同士の愛情関係の良好さである.つまり,. 相互に気持ちがわかりあう共感的な理解の関係である.「充実感」とは,生徒のカの要素で. あり,何か一つのことに打ち込むエネルギーの燃焼が必要とされる.自己との戦いの中で 厳しさへの挑戦が望まれる.「有用感」とは,「自分も集団のために役に立っている」とい. う実感,すなわち「自己有用感」である.この三つの要素が,高められることにより生徒 が,自己理解・自己決定・自己指導へと自己教育力を高め,自己実現に向けて「自律」す るものと考える.. 10.
(13) 頴N晋風□貞守レ冷潟. 平日2時間半/休83時間−月耀休み 試験一週悶前より1蒔問の自主練習. 平日2晦闇/休B3瞬閤−月醒休み. 平B・ 体目3時間/月曜自主 入試前後3日問練習中止 試験後、 4時間/月躍目主. 試験︸週間前より活動中止. 平日1時間〆休日4時間/月曜体み 入試前日・当日練習禁止. 3時閤/月醒自主. 平日1時間−休83時間−月曜休み 試験後、. 試験一週間前より活動中止. 平81時閻半−休巳3時間−月曜休み 試験﹁週間前より活動中止. 平巳2時閤/休84時間/月曜自主. 4時間−月曜自主. 平B。体B4時閤/月曜目主 午前3時間/午後3時閥−夜2晴間. 試験後、. 試験一週問蔚より活動中止. 練習時間. 階段閉後. 段期中. 段期初. 階段. ねらい. 明の研暑役. ヒ■−確. 求. 体阪 神 予 選 会 内リーグ戦 間考査 体畷神予選会内大会. 内Vグ戦心理テスト・面接の実施一学期閣始 校攣球研修会︵三日間︶. 庫県選手権大会ジュニアの部神選手権大会. 接の実施 公立高校選抜学力減さ. 業式. 葎末考査. 心理テストの実施 父内リーグ戦 コ!ス入試 マラソン大会 学旅行︵三泊四目︶. や. 平B2時間/休目4時間−月曜自主. 階. 階. ;学期開始 、季休業末考査. 体県予選会への叡り組み O理テ ス ト 面 接 の 実 施. 庫県新人大会 問考査. 神新人大会 シャパンオーブン︵国際大会︶観載. 一学期開始. 心理テ ス ト 面 接 の 実 施. 神選 手 権 大 会. 期休業末考査. 化祭. 体県予選会 面接の実施. 体阪神予選会 理テストの実施 体糊 へ の 取 り 絶 み. 校行 事 ・ 公 式 賦 合. ゴ. 部活動場面におげる部員の「自律」を促すプログラム 表1. 営運活部. 員部. 成岡の神. 蒲ンレヤチ. のと員邸と. 者導ごa︸.
(14) (1)初期段階における「指導者と部員の信頼の構築」. これまでの考察をふまえ表1のようなプログラムを設定した.初期の段階は,指導内容 を「部員理解の提示」とする.指導者が部員に対し,部員の考えを尊重し,部員とお互い 対等な立場で話を聞くことによって,部員に対し深く理解を示すことができる.部員は,. 指導者が自分を理解してくれていると感じることで安定感が高まり,部員の自己に対する 理解が進み,自らの価値に気づき,「やればできるかもしれない」という気持ちが生じる.. 部員は,部活動に対し「生きがい」,つまり意欲を向上させ,自主的・自発的に部活動の目. 標である「勝利・および勝利への追求」を求め始めるようになる.同時に,指導者との関. 係において「安定感」を感じた部員は次の段階として仲間など周囲への信頼関係におい て「安定感」を求めるようになる.しかしながら,集団における「自律」の段階において は,部員と指導者との関係における改善は見られるもののチームヘの意識は統一しておら ず指導者が部活動を運営している段階である.. 「安定感」の高まりによる意欲の向上が現われた部員の現われる時期が,次の段階に進 む目安になると考えるが,部員の指導者に対する「安定感」,つまり部員の「自律」への成. 長度合いは個人差があると考えられる.よって,以上の取り組みは中期においても引き続 き行われなければならない.. (2)中期段階における「チャレンジ精神の育成』「役割の明確化」. 次に,中期段階の指導内容を「部員の自己決定による,目標と役割の決定』とする.指 導者が部員に目標設定への取り組みを行う場面において,部員同士がチーム内で自由に発 言できる環境をつくり,適切なコミュニケーションが行われるようにサポートをする.そ の結果,指導者と部員,部員同士の信頼が深まり「安定感」が向上する,さらに,部員た ちが目標を自らの意思によって設定することで,自己決定による自己実現への「充実感」. が向上し,意欲の向上,責任感がめばえ,自信の高まり,が推測できる,そのためにも目 標設定に向け部員が望む情報提供を指導者が行うことが重要となる.. また,適切で明確な目標の設定は,部員に,今何をすべきかを自覚させ,練習の充実,. 自らの役割の意識,役割への周囲からの期待,ふさわしい役割配分,役割の遂行により有 用感の高まることが予想される.指導者や仲間の信頼に支えられ,失敗を恐れずにチャレ ンジできる精神の育成が形成されると推測できる.. 同時に,チーム内における役割の明確化に伴い「自律jが促され,自らの役割を意識し たリーダー集団が形成され,チームの万針を決定し,彼らの意思により集団が運営される ようになる.リーダーの育成への取り組みとして,指導者はリーダーと話し合いを持ち,. 彼らの考えを受け入れ,リーダーが他の部員の前で主導する場面を多く作り,の自覚を高 めるとともにチーム内でのリーダーの役割を明確にする必要がある.. リーダーの役割が明らかになるとフォロアーの存在が生じ,リーダーとフォロアーに意 識のズレが生じないように指導者がフォロアーへの理解をします必要がある.また,フオ ロアーが部活場面において受動的にならないよう,ミーティングや練習の最後の場面にお. 12.
(15) いて発言をさせる機会を持つ必要がある.チームの目標づくりにおいても部員の一人ひと りの意見を反映させ,リーダーとフオロアーの意識のズレを作らないようにしなければな らない.. リーダーがフォロアーに対して一万的に影響を及ぼしながら部活運営をしていく一万的 影響プロセスは,部員が自分の意思で部活動を行っているという意識を低下させる.よっ て,チームを活性化させるために,上万向(フォロアーからリーダーヘ),下方向(リーダ ーからフォロアーへ),水平万向(フオロアーからフォロアーへ)にと,相互に影響を及ぼ す関係を構築しなければならない.. この段階においては,全部員が「充実感」を高めることが期待される,よって,全部員の 意欲の向上が,次の段階に進む目安と考えられる. (3)後期における「集団・個人の自律の確立」「目標達成へのあくなき探求」「部員同士の 信頼による部活運営」. この段階における指導内容を「部員の自己指導・自己管理」とする.この段階の初期に は,部員が目標達成へ自己決定による自らのふさわしい練習・役割を行うことで,「有用感」. が高められる.そのためには,指導者が部員を側面から支援をし,部員の活動が指導者の 評価ではなく部員自身による評価で行われなければならなし\すなわち,部員自らの練習・. 役割において,自己評価→(練習の)決定→(練習)手段の工夫・計画→(練習の)実施 →評価によるフィードバックという目標設定のプロセスを行ない,部員の「自律jした練 習・部活運営が行われる.その過程で充実感が高められ,目標へのあくなき探求が行われ る.. この段階の後半には,部員同士がミーティングを通し自らの意見を自由に述べ合い,部 活運営が行われ,レギュラーの決定・試合のオーダー・練習試合のEヨ程にいたるまですぺ て全部員の意思を反映させた万法で決定される.. さら‘乙最終段階で期待されることは,レギュラー部員の決定後におけるレギュラー部 員・非レギュラー部員の自らの役割の認識である.集団の目標達成を自らの自己実現とし,. 部員それぞれが役割を持ち,葛藤をくり返すことで,「自律』が形成される段階となる.全 部員が,チーム目標に対し主体的・目発的に取り組むことができたとき,部活動において, 個人・集団としての「自律」が確立されたと考えられる.. 最終段階において,部員の指導者への依存心を高めないように,指導者は多くを求めず,. 部員を励まし続け,失敗をも含め目標達成への取り組みの意義を理解させる必要がある.. 13.
(16) <注> 1)山ロ満(1990)特別活動と人間形成学文社:船169−1了1 2)山ロ満(1990)特別活動と人閤形成学文社:pp・154−155. 3)江川政成(1992)生徒指導の理論と万法.学芸図書:pp.49−51 4)白井利明(1999)生活指導の心理学・動草書棒:p臥62−63. 5)竹内常一(1995)教育のしごと第5巻「共同・自治論」.胃木書店:p.190 6)竹内常一(1995)教育のしごと第5巻「共同・自治論」.胃木書店:pp・135−150. 了)内藤勇次(1993)生きるカを育てる 一人一人を生かす教育的かかわり.東洋館出 版社:p似12−46pp.185−209. 14.
(17) 第2章 プログラムの有効性の検証 第1節 目的 「部活動において自律を促すプログラム」に墓づいて実践を行い,その成果と問題点を検 証する.. 第2節 万法. (1)対象 兵庫県立N高等学校 卓球部男子9名. (2)期日 平成15年6月兵庫県高校総体予選会前日∼平成16年6月兵庫県高校総体最終目 (3)面接・測定内容・万法 1)自律の測定. 了べ一ジにおいて述ぺた「自律」の要因の10項目のうち,忍耐力,闘争心,自 己実現意欲,勝利意欲,自己コントロール,自信,決断力,判断力,協調性の9 項目は,心理的競技能力診断検査(DIPCA)の下位尺度を用い測定した.「目律」. の要因の残る1項目である自己内省力については,各段階における面接,部内の. 回覧ノートにおける部員の言葉,部員の行動の変化,県総体予選後に行った面接 によるアンケート調査から測定を行った.. 2)初期段階の指導者と部員の信頼の測定 体協競技意欲検査(TSMi)を測定し,「コーチ受容」口AC(コーチに対する反発)」. の全部員の得点を平均した.. 3)初期段階の指導者と部員の信頼への問題把握 チームにおける個々の部員の心理的な課題を明確化するために心理的な問題の. 要因として人閤関係・環境の要因を置いた.それぞれの下位項目として「人間関 係の要因」,さらにその下位項目とし,「部内」「部外jを考えた.「部内」におい. ては他の部員,顧問,フィジカルトレーナー,技術コーチとの関係,卓球への興 味,技術的,金銭的,体調的問題を想定した.「部外」として家族との関係,クラ. スでの人閤関係,学力の低下について調査した.「環境的要因」の下位項目として 「人的」「時期的」のものを設定,「人的」には3年生の引退,新入生の不在,「時. 期的」にはシーズンオフに入ったこと,梅雨による不快さ,に関して面接により 測定を行った(図3).. 15.
(18) /!割. 初期段階以降の部員の「自律」. アー一−〆. への取り組みに対する成果と課. 、\、、. \」圃. 題の考察 人聞閥f系. 吉澤らによって作成された競 技意欲検査(SMl)1)を用いた.. 圏 囲 盆賊的問臨. また,チーム全体の問題を探る. 1・ 囲. ために,その測定を平均し,傾. 回. 向を調べた.. モ の クラ;コの. 4〉上記の(4)において測定した. ド 環騰. 結果を墓に,面接による,部 員の「自律」への取り組みに. 巨症コー一一一巴iコ. 対する成果と課題の考察 部員一人ひとりへの面接にお. 図3. 面接の質問項目の設定. ける部員の言動により,取り. 組みが適切に行われているかを判断した (4)分析方法. 1)「自律」の測定 表2.心理知己競技能力の競技レベル差(男子) 競技レベル. N 尺度。因子. 1.国際大会. 34名. M. 2.全国大会. 3.九州大会. 286名. 187名. M. M. 4。県大会 5.地区大会. 232名. M. 278名. M. 6.市町村大会. 37名. M. 1.忍耐力 2.闘争心. 14.92.98 15.02.77 14.52.83 14.42.98 13.92.75 14.42.61. 3.自己実現意欲 4.勝利意欲. 17.42.37 16.72.91 16.62.60 16,42.93 15.72.88 15,22.91. 16.12.93 16.02.86 15.53.09 16.02.67 15.02.92 15.42.85. 5、自己コントロール. 15.62.97 15.03.12 14.73.07 13,83.32 14.23.17 12.83.31. 17.92.28 17.03.04 16.83.02 16.53.06 16、13.36 14.64.05. 6,リラックス能力 13.93.88 13.43.62 12.83.93 11.84.05 12.94.04 10.63.80. 7、集中力 8.自 信 9,決断力. 15.53.24 15.72.98 15.72.92 14.83.17 15,13.18 13.73.17. 15,02.70 13.53.04 13.03.16 12.63.11 11.63.26 10.52.95 14.02.76 13.33.12 12.63.17 12.43.02 11.73.12 10.32.80. 10.予測力 11.判断力 12.協調性. 13.62.81 12.63.13 11.93.14 11.92.90 11、23.15 10.62.98. 1.競技意欲. 66.36.97 64.68.39 63.48.04 63.38.70 60、68.98 59,610.3. 13.43.01. 12.93.25 12.43.25 11.93.00 11.63.00 10.82.65. 16.33.27 16.43.19 16.23.19 16.33.07 16.13.17 14.73.96. 2.精神の安定・集中. 44.98.98 44.18.59 43.28.51 4G.39.48 42.29.32 37.19.51. 3.自信. 29.14.69 26.95.77 25.65.84 25、05.71 23.36.02 20.85.36. 4.作戦能力. 27.05.30 25,65.92 24.45.87 23.85.44 22.75.50 21.35.30. 5.協調性 総合得点. 16.33.27 16.43.19 16.23.19 16.33.07 16.13.17 14.73.96 183,620.3. 177,622.65172,822.2. 16. 168,923.0. 164,924.49153,526.41.
(19) DIPCAの下位尺度のうち9項目については,前後2回の測定をそれぞれ平均しサ イン検定により分析した.さらに,競技レベルの高い選手ほど「自律」の形成が 行われていると推察し,合計得点の平均を,徳永2)のDlPCAによる心理競技能力. の競技レベル差(図13)の「自律」の因子に当てはまる9項目のそれぞれのレ ベルの合計,市町村大会レベル(118.了),地区大会レベル(125・9),県大会レペ ル(130・3),地万大会レベル(132,3),全国大会レベル(135・8),国際レベル(14α6). と比較し「自律」の目安とした.また,面接,回覧ノート,行動,アンケート調 査における部員の記述・行動を,自らの役割を意識し,自らの規律に即したもの であるか否かにより,部員の「目律」への発達を分析した.. 2)初期段階における部員と指導者との信頼の測定 前年度のTSMIの「コーチ受容」「コーチヘの反発心」の得点を比較し,「コーチ. 受容」については得点の向上により,「コーチヘの反発心jにおいては得点の低 下により罠好であると判断した.. 3)初期における信頼に関する問題把握. TSMlの得点変化より,想定した項目について面接で部員に質問をし,その回答 により「信頼」その他に関する問題点を探り,明らかにした.. 4)初期段階以降の部員の「自律」への取り組みに対する成果と課題の考察. SMIの測定における得点を前回の得点と比較し,信頼に関しては「コーチ受容」 「反発心」より,競技意欲に関しては「やる気」「闘争心」より,試合に関しては 「冷静さ」「不安」よりその成果と課題を考察した.「コーチ受容」「やる気」「闘. 争心」「冷静さ」は,得点の向上により,「反発心」「不安jに関しては得点の低下. により取り組みが適切であると判断した.ただし,「コーチ受容」が高く(14点. 以上)「反発心」が低い(6点以下)の場合は,部員の自律による信頼関係ではな く依存関係であると判断した.. 4)上記の(4)において測定した結果を墓に,面接により,部員の「自律」への取. り組みに対する成果と課題の考察 各段階における課題に対し部員が自覚して行動できているかにより,取り組 みが適切であるかを判断した.. 17.
(20) 第3節結果と考察 (1)各段階における成果とその取り組み. 1)初期段階における成果とその取り組み プログラムの初期の段階として取り組んだのは,総体兵庫県予選会が行われた6月初頭. であった.この大会は,3年生の最後の大会にあたり2年生ヘチームが移行する時期でも あり,新たに取り組みを始めるにはふさわしい時期と考えた.. ①初期段階における成果 SMlの測定により,6月と9月を比ぺると全体の傾向として「反発心」の得点の低下が見 られた(図4).また,レギュラー部員のrコーチ受容」が高まった(図5).これは,ミ. ーティングによる取り組みの結果,より自律できている部員が自分たちの要求通りの練習 が行われ,合宿・試合での自らの競技技術の向上を実感でき,精神的に充実感が得られた ことによるものであると考えられた.そのことは,面接での部員の「以前よりも卓球が面白. くなってきた.もっと力が出せると思う(部員A)」,「心理的に罠い状態になってきた.. 0平均平成15年6月6目. 全体平均. 得点. 目平均平成15年9月3日.. 160 140 120 100. 80 60. 40 やる気. 闘志. 冷静 さ. 不安 コーチ受容 反発心. 図4 SMl平均(全体)の変化 6月∼9月 目平成15年6月6目. レギュラーの変化 点. 平成15年9月3日 16.0 4.0 2.0. 0.0 .0. .0. .0. やる気 闘志 冷静さ 不安 コーチ受容 反発心. 図5 SMI平均(レギュラー)の変化 6月∼9月. 18.
(21) 体調も良く疲れない.卓球をすることが楽しい(部員D)」,「勝つことは,練習の成果を出. せたことだと思う.自信ができた(部員H)」という言葉からもうかがえた.指導者が部員 への理解を示したことで指導者への反発が薄れ,ミーティング以降,指導者と部員の雰囲 気は良くなり,部員から指導者ヘアドバイスを求めてくるようになるなど.意欲の高まり や,練習に対しする積極性が見られた,初期段階においてのプログラムが適切であったと考 えられた.. ②初期段階における取り組みの実際 まず,初期段階の「部員と指導者との信頼構築」への部員理解のために,TSMIの測定を 行った.昨年度との数値の変化より指導者と部員との現状を把握しようとした. TSMlの結果から,. a.コーチ受容が低く,IAC(コーチに対する反発心)が高いことがうかがえた(図6).. b.部員と指導者との人間関係における問題が,競技への意欲の低下,および競技の価値. TSMI. 0 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0. ロ平均平成14年 ■平均平成15年. ゐ/ノノノ!学ツノノノソ/避 〆. 図6 TSMIの前年度との平均(全体)の比較. 観を低下させる原因になっていると推測できた. 面接により,. 指導者に対し,. a.考えを押し付けるような指導に対する不満, b。レギュラー中心の指導に対する不満,. チーム状況に対し,. 指導者が不在のために規律がなくマンネリ化した練習内容・雰囲気に対する不満,. 19.
(22) が明らかになった.. 3年生が引退となる最後の試合において,目標である近畿大会に出場できずに終わり,. そう体験予選会直後に行った1年閤の取り組みを振り返ったアンケートには,「3年生は,. 目標達成(近畿大会出場)ができず完全燃焼できなかったと思う(部員G)」,「まじめで やる気はあったが,試合で空回りをしていた(部員A,H)」という意見に代表されるように,. 上級生の努力が結果に結びつかなかったことに対し,自分たちの今までの努力への価値を. 見失っている言葉が述べられていた.これは,指導者が,経過でなく結果を重視した指導 を行ったことを裏付けていた.. また,試合に参加したA・Cは,プレッシャーにより力を十分に発揮できず,自分たち が本当に近畿大会に出場できるのか,不安とあきらめを感じている様子であった.特に,. Cが面接において「僕たちは先生ほど卓球が好きじゃないから」と述べた言葉からも判断 できる.. ミーティングにおいて,部員の不満へ理解を示すことにより,指導者と部員の信頼関係を 高めた.. a.部員たちで練習内容・練習日程を相談し決定した.. b.部員の希望により技術指導を外部コーチに依頼を決定した.. ③初期段階における課題 部員の練習態度からは,意欲の高まりを感じていたが,SMIの得点によれば,「やる気」 「闘志」の低下が見られた(図4).具体的には,部員H,1を除く了人の部員に「やる気」 の低下が見られた.. 面接において,非レギュラー部員を中心に自分が強くなっていないと感じ,自信をなく している部員が存在した.これらの部員は,練習において自らを律することができず,顧 問が見ていないところで手を抜いていた結果,試合において他の部員と技術的な差が生じ たと考えられた.それは,「他の選手は強くなっているが,自分は強くなっていない(部員 G)」,「周りにおいていかれた気分がする,前より差を感じる(部員E)」などからも推察. することができる.「自分は,レベルの低い部員に負け,強くなっている実感がない(部員 B)」という発言が聞かれた,特に,部員B,Gは,試合結果にこだわりすぎており,地区大会. で負けたことが大きく影響しているように感じた,. 指導者は,部員の意欲の低下を,部長であるBが練習で頑張りきれずに自分に対し言い訳 行動(セルフハンディキャッピング)を取り,その言動が他の部員の意欲を低下させている. 20.
(23) のではないかと推測した.また,部員F,Gは,団体戦で負けた部員Eに対して中傷するよう. な言葉をかけており,部内でのこのような言動がチーム全体の意欲の向上を妨げていると 考えた.. 2)中期段階(11月)における取り組みとその成果 ①中期段階における成果. SMIの測定の結果より,9月における課題であった「意欲」に関する項目「やる気」「闘 志」において,チームとしてほとんど向上が見られなかった(図了).しかしながら,11月. には,レギュラー部員(A,B。C,D)全員の得点が上昇した.目標設定による意欲の向上 への取り組みが,レギュラー部員において有効であった(図8).それは,県新人大会への 目標設定などの取り組みにより,部内における自らの役割を意識できたことによるもので はないかと考えた.. 得点. 14.0 12.0. TT. 16.0. 10.0. 8.0 6.0 4.0. やる気 闘志 冷静さ 不安 コーチ受容. 図了 SMl平均(全体)の変化 6月∼11月 口平成15年6月6日 0平成15隼9月3日. 得点. 14,0 12.0. TT. 16.0. ■平成15年11月日. 丁. 10.0. 8.0 6.0 4.0. 図8 S剛平均(レギュラー)の変化6月∼11月 21.
(24) 部内における役割について,部員Aは,「試合へ向けて体調を整えた」と述べておりチー ムのエースとしての役割を果たそうとした,部員Bは,「最後まであきらめず,粘り強く試合. をした,部長として,信頼を得られるようになりたい」と述べ,以前は他の部員から「練習 中にだらだらとして,部長として自覚がない.」という声を聞かれたが,部長としての役割 を意識できるようになった,部員Cは,「自分は,もっと真剣にいろいろなことに取り組まな. いと成長していかないと思った」と,前回の試合で試合における自らの役割を果たせなか ったことに対して内面の変化の必要性を感じていた,部員Dは,「やる気がコロコロ変わる 部員が多いので,チームの中でいつもやる気を安定させたい」と述べ,副部長としてチーム. における自らの役割を考えるようになった.部員Fは,「自分がチームを悪い万に導いてい るような気がする.自分にできることをもっと考えていきたい」と,内省的な言葉がうかが えた.このような言葉からも理解できた。. ②中期段階(9月∼11月)における取り組みの実際 面接により,. レギュラー部員は練習試含を通じ,自らの競技力の向上を感じていた.しかし,部員同 士での不平不満がまだ解消されていなかった.それは,部員の「卓球部は,不平不満を言っ たり,けなしあったりするチームだと思う(部員E)」,「勝てるチームになるために,もっ. と言い訳やマイナスの言葉,練習中にふざけあったりしないようにしなければならない(部 員1)」「本気だったらもっと多くの部員が目主練習に来ると思う(部員H)」という言葉か らも理解できる.. ミーティングにおいて,初期段階における課題の解決を行った.. a.目前の阪神地区新人戦大会にむけチーム・個人の目標設定を行った.. bコミュニケーションの充実への働きかけ 阪神地区新人大会後,リーダーの育成の育成を行った(10月上旬).. a部長Bの継続を確認した. b.部長・副部長のチーム万針を指導者と話し合った. 県新人大会に向けて,部員の役割の確認を行った(10月2了日).. a.チーム方針を,「県大会において上位に入れるようなチームになる」を目指すことに決 定した.. b.指導者・部長・副部長の役割(部員内首脳型)の確認をした.. c.フォロアーの育成を目的とし,非レギュラー部員に対し,県大会における役割を考えさ. 22.
(25) せて,県大会で全部員が自分の可能性にチャレンジできるように話し合った. ③中期段階(11月)における課題 SMlの得点変化により, 非レギュラーの「やる気」「闘志」の数値は,ほとんど変化が見らなかった(図9).面談よ. り,県大会おけるチームのためのサポートに対し, a.他の部員より自分の取り組みが評価されていないと感じている(9人中了名),. しチームサボートに意義を感じていない部員(非レギュラー部員6人中5名),の存在が 認められた.. 以上のことから,リーダーの育成は行われたが,フォロアー(非レギュラー)の育成が 不十分であったと考えられた.それは,非レギュラー部員においては,やはり試合に出た いという欲求があり,県大会においてチームのためにサボートをするというように自分の 気持ちを割り切れなかったのではないかと思われた.. 3)中期段階(2月)における成果と取り組み. ①中期段階(2月)における成果 SMIの得点変化より,「コーチ受容」が上昇していることから指導者と部員の間に「信頼 関係の構築」が高まったことが理解できた(図9).. 0平均平成,5年6月6日. 得点. 0平均平成15年9月3目. 14.0 12、0 10.0. 0平均平成15年11月5日. TTT. 16.0. ■平均平成16年2月22日. 8.0 6.0 4.0. 図9 SMI平均(全体)の変化6月∼2月 11月からの課題であった非レギュラー部員の「やる気」の向上が確認された(図10). 実際,練習時においても非レギュラー部員が,積極的に指導者・他の部員にアドバイスを. 求めていた.また,リーダーも,目分たちの役割を理解し,他の部員に対して技術や練. 23.
(26) 習万法をアドバイスするようになり,部員間の信頼も高まったように思えた.フォロアー. 16.0 14.0. 12.0 10.0. TT. 8.0 6.0. 4.0. 図10SMl平均(非レギュラー部員)の変化 6月∼11月 は目らがレギュラーを目指すことが,チームヘの貢献であると考え,積極的に練習に取り. 組むようになった.面接において,すべての部員の要求が競技技術によるものであったこ とからも,目標設定による部員間の「勝利」への意識のズレを解消への働きがけが適切で あったことがうかがえた.. ②中期段階(11月∼2月)における取り組みの実際 「不安」の得点の同上への原因理解のために,面接を行った.その結果,戦術・技術に関す る未熟さによる不安であることが理解できた.. ミーティングにおいて,中期段階(11月)の課題の解決を行った(11月15日) a.来年度総体県予選会に向けて,多くの指導者からのアドバイスを聞き,それを参考にこ の1ヶ月問をこれからの自分達のチームに必要な取り組み,適切な目標を考える. b。目標達成への取り組みについて,全員で意見を出し合った.. c.フォロアーの育成のために,非レギュラー部員に意見を求めた.. 目標設定と目標達成への具体的な実践内容を決定した(12月14日).. a.来年度のチーム目標を「3月までに,現県大会2位のチームに勝てるカをつける」. 個人の目標として,r各自が団体戦のレギュラーを目指す」.. c・学校における卓球部の環境を高めるために,体育館のトイレ掃除を毎週末にする. d.来年度県総体に同けての具体的な実践として,「基本練習と実践練習のバランスを取る」.. 24.
(27) ③中期段階(2月)における課題 SMIの得点変化より,「不安」の高まりが見られた(図9).. レギュラーにおいては,「冷静さ」は,向上したが,非レギュラーにおいて低下した.. 面接より,1月の練習において学校行事による練習不足,実践練習不足により,練習試 合においてうまく試合ができていないことが原因であると理解できた.「スマッシュが入ら. ずドライブに頼ってしまっている(部員B),r最終セットの戦い万がわからないので,逆 転負けが多い(部員D)」,「フォアとバックの切り替えがスムーズにできていない(部員E)」,. 「試合で,点数が離れると何をすれば罠いのかわからない(部員F)」.. これまでは,人閤関係における不平・不満が主であったが,今回の面接においては競技 技術・戦術における要求が主であった レギュラー部員・非レギュラー部員に関わらず, 全員が試合でカを発揮したいというチ†・レンジ精神の向上,つまり「充実感」の高まりが 理解できた.. 4)後期段階(4月)における成果と取り組み. ①後期段階(4月)における成果. 口平成15年6月6日. 得点. 0平成15年11月5日. 0平成16年2月22日. 16.0. ■平成16年4月17目 14.0 12.0. 10.0 8.0 6.0. 4.0. 図11 SMI平均(全体)の変化 6月∼4月 SMIを測定の結果,3月以降,「冷静さ」の数値が「不安」を上回った(図11).これは,. 2月からの実践練習の充実により戦術面が向上し,チームがプラス思考へ転位したことを 示している.. 「やる気」が向上し,目標達成へむけた部員の役割作りを行い,チ†・レンジできたことが. 示された.とくに,非レギュラーにおいて顕著な向上が見られた(図12).それは,面接に. 25.
(28) 口平成15年6月6日 ロ平成15年9月3日. 非レギュラー平均. 得点 16.0 1生0 12.0 10.0. 這. 1. i’. 8.0. l. 露 6.0. f. 手. 11. r. 4.0. 哩. やる気. 闘志. ξ. 『. 不安. 冷静さ. ↑. II1[il. ロ平成15年11月5日 0平成16年2月22日 ■平成16年4月17日. 一. コーチ受容. 反発心. 図12SMI非レギュラー(平均)の変化 おける,「部内のリーグ戦で,レギュラーのB君に勝てて,やる気が高まった(部員F)」,. 「自分がすべきことが分かってきた.卓球をしていることが楽しい(部員G)」の言葉から もうかがえた,. ②後期段階(4月)における取り組みの実際 面接により,部員一人ひとりにさまざまな変化が見られるようになった.特に変化のあ る部員に対し,面接においての個々の要求を解消した. ミーティングにより,中期段階(2月)における,課題解決を行った.. a.メンタル面・技術面・練習内容面での講和・講習を依頼し,試合で自分のカが発揮でき るようにアドバイスを聞き,練習の質を高めることを行った.. b.チームの主導権を,リーダーに移行させるために,ミーティングでの話し合いを討議に. 高める必要があると考え,「N高校卓球部が強くなるには」をテーマに自由な雰囲気の話 し合いを設定した(3月14日).. c.個人の目律を促すために,一週間毎に目己評価用紙3〉を用い,自己評価→練習の決定→. 練習手段の工夫・計画→練習の実施→評価というフィードバックによる目標設定のプロ セスが行われるようにした.. ③後期段階(4月)における課題. SMIの得点変化より,レギュラーの変化において,rやる気」r闘志」の低下が見られた (図13).. 特に,部員Cに顕著な変化が見られた,Cは,これまで「コーチ受容」が低く,「反発心」. 26.
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