• 検索結果がありません。

<研究ノート>多国籍企業の調整メカニズムと経営伝統に関するノート (<特集>国際化社会における経営と文化)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "<研究ノート>多国籍企業の調整メカニズムと経営伝統に関するノート (<特集>国際化社会における経営と文化)"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)弓千ヲ ノート 巳. 企業の調整メカ ニズム. ノ. 多国. 茂. 垣. 同槻そぁ 。. B;artlett 枝. (;h()sh㎡ (1989) のトランスナショナル , He Ⅲ und 1990) の へ テラルキⅠ. 忠. white & P( ヅ Ⅲ er. (l9goJ. の水 ド的 組織などであ る. さらに, %台斉ャ 生や柔軟性,. 」. -. ト. 志. 指す 戦 fwwS 提携, 国際的アライアンスが 注目されている すなわち,世界規模での 競争優位の形成のために , 当. 企業内での企業家的活動をより 有効に発生させ. ,. そ. れらを相互移転できる 組織龍 メ ] を形成するとともに ,. これら 3 地域. ないし珂における 合装の国際戦略とそのマネ 、 ジメント の相違について , それらがどのように 生- じたのか,. ま. たどのような 万 Ⅱ へ 進もうとしているのかを 概観する 1 .. ヨーロッパ系多国籍企業の 特徴 -- 一介権 化. の組織伝統. さらに技術的規格の 世界標準 フ オーマットの 獲得を目. 核. る. メントの特徴を 浮き彫りにするために ,. 手背において 戦略とマネ 、 ジメントに関し. て新たな考え 力 が登場してきている.. 。. 経営伝統に関す. ここでは. 日本企業の多国籍化における 戦略とマネ 、 ジ. 1 . はじめに 近年,. と. ヨーロッパといってもその 内部はあ る共通性を持ち つつも大きな 多ネ玉,性に満ちている ンソン, 1990. ・.. われわれは. ( ホ ガード 及 ジョ. -つのイメージ. (例えば. 西洋文化 ) でとらえがちだが , 国ごとにその 文化もか. 柔軟に戦 Bゐ捉 携を活用する. さまざまな内部と 外部の. なり興-なっており, 企業や企業経常に 対する考え方も. ネットワークを 通じて,新たな子安 ア 資源を形成し , 蓄. 英仏独で 異 なっている. 横し 4冊村を巻き込んで 白 社内部でそれらを 活用する. 化の展開については ,. あ る程度共通性を 見て取ること. 能力が重要祝される. これら新たな 考え万は。 このよ. もできる. ここでは,. ヨーロ, パ 全体ではないが. うな組織能力をいかに 高めるかが鍵であ るという内で. ィム独およびスウェーデンを 念頭において ,. ,致している.. このように。. 最近の組織モデルは. 統的な「戦略 一 構造」適合を 超えてよ. い. ,伝. 広 い 「組織能. 力」の概俳へと 展開してきている.. ( 占森. , 1993). だが, 多同辮 , 英. そこで鬼ら. れる国ごとの 違いよりも,その共通性から多国籍企業 の特徴を描きだすことにする.. ただ,. - ロに ヨーロッ. パ といっても国ごとにかなりの 多様性があ るという認. さらに, この組織能力の 形成には, 企業の出自国な. いし地域によって ,あるいは産業によって 異なること. 識は留めておく ョ. 必要があ る.. 一ロソバ系多国籍企業の 特徴は, まずそのその 国. 日米欧にみられるこれら 組. 際展開の歴史の 円さであ る. 19 世紀から 20 世紀初頭に. 織能力の形成パターンの 違いと本社 一 親会社の調整バ. かけて, ョ一 ロッ バ は世界の中心であ ったが, それぞ. ターシを経常伝統の 観点から概観し。 日本企業の特徴. れの国内市場。 人口 ) はそれほど大きくない. l % 先. が指摘される.本稿では ,. についてその 課題を中心に 検討する. 1. 、 日米欧企業の 多国籍化に関する 経営伝統. 進国であ りながら国内市場の 相対的小ささは , 企業成 長のための海外進出をいち 早く想起させる.. 19 世紀に. 多国籍企業は , 細.職能力におい. すでに後国籍化の 動きをみせ.第2 次世界大戦以前に 多くの企業が 多国籍企業に 発展していた.当時の 国際. てそれぞれ違った 特徴を有していることが 指摘される. 環境は, 各回が高い関税障壁を 設定し, 保護主義的動. 口米欧に本拠をおく. それぞれの国あ るいは地域で , 多国籍化が進行した 時. きをとっていた.そのため ,各国のボーダーが高く,. 代背景, 国家政策, 社会文化, あ るいは経営風上が メ、. 海外了 -会社は, その国の市場に 限定してみ モ , 胃 活動をす. きく , 呉 なるからであ る (Bartlett&. るのが. G;hoshal. 1989).. ". 般 的であ った. まだ,その国に 限 "なしても 利.

(2) 60 (60). 横浜経営研究. 第Ⅹ V 巻. 第 1 号 (1994) 一に強く影響を 受けている. 一ロ. 益 が出るように 巧みに競争は 排除されていた , 古森. して創業者ファミリ. (1993) によれば,競争忌避と競争制限行動が. ,パ企業は, しばしば子会社の 経営をファミリー・メ ン ノド 一 (あ るいは信頼できる 家臣 ) に委せた. その マ. ,パ. ョ. 一ロ. (英 4ム 独 ) 企業行動の特徴であ り,競争,特に 価. ョ. 格競争は一般に 不公正であ り,反社会的であ ると非難. ネジメント・プロセスは ,. される.競争は, 限界生産者をつぶさないことを 前提. ついての理解と 彼らの緊密な 人間関係に依存していた. として行われ ,売上を大きくして利益の絶対額を 増大 させるよりも ,単位当たりの売上に対する 利益 (売上 利益率 ) を極大化することを 好んだ (p. 188). 競争 者同士の社会階級の 類似性 と, 反トラスト法の 欠如は,. それゆえ,支配的な調整プロセスは ,主要な意思決定 者の慎重な選抜,育成,異文化適応に依存していた」 (p. 163). そして,親会社と 子会社の活動の 調整は 社会化に大きく 依存していることを 見ぃ だしている. たとえば,彼らによれば,ユニリーバ社は,国際化の. カルテル締結を 容易にし. またボーダ一の 高さが第三. これらの人間の 企業目的に. 国立地企業からの 輸出参入を防いでいた. つまり, 環 境 りには, ポータ一のいう 「マルチドメスティック 戦. 初期の段階から , 知識の移転を 行な い , 親会社の価値. 略」を選好させる 要因が多く存在していた.. に大きく依存していた.. 白. 目標と一致した 事業を国外で 開発するために 派遣 員. と. もう一つの大きな 特徴は, 同族主義的経営の 伝統で. このように戦略的にはマルチドメスティック. 戦略を. あ る・ たとえば, Chandler (1986) は, 「イギリスの. 採用し組織構造的には 分権 化,そして調整メカニズ. 事業家たちは , 同族以外のサラリーマン 経営者に事業. ムとしては社会化をその 特徴としていた.. 管理を任せるよりも , 自分の企業を 自分の手で管理し. しかし. この ょう な構造も, 1960 年代後半から 1970. ようとした. 自分たちの会社を 単なる金もうけの 機会. 年代初頭にかけで 消滅し. と考えるのではなく ,大事に育てる同族資産であ り, 子孫に相続させるべきものだと 考えたからであ る」と 述べ, イギ・リスの 経営体制を「同族資本主義」と 名づ. 造. けている. 同様に, フランスやドイツにおいても 同族. いる. すなわち, 第 1 に, 1968 年に始まる EC 域内で. 経営の多さが 指摘される. そしてそれら 同族企業は ,. の関税障壁の 撤廃であ り,第2 に,反トラスト 法の制. その経営において 規模の拡大よりも 同族による企業の 所有と支配の 永続化をより 重視することが 指摘される (古森, 1993:43-44). 以上のような 時代背景と同族経営の 特徴は,海外子 会社経営に大きな 影響を与える. F,anko (1976) は,. 定, 第 3 にアメリカ企業や 日本企業のような 新しい. (世界的製品別事業部市. これに代わりグローバル 構. lJ/世界白9 地域別事業部別. ). が 主流になってくる. その理由として , Frankn は,. 先に述べた協調的環境が 壊れたためではないかとして. タ. イ ブ の企業が進出してきたことにあ る. より具体 りに 自. は, 日米の企業が 標準化製品をもって 規模の経済の 発 揮,すなわち低コストを武器に 欧州市場に乗り 込んで, 価格競争を仕掛けたことであ る. これらに. よ. り. , 激し. 調査し海. い国際競争に 巻き込まれ,特にコスト りには規模の 経. 井子会社の経営者が 直接本国本社のトップに 報告する という関係を 見出している.海覚子会社へは ,同族の. 済を武器とする 日米企業に太刀打ちできなくなる. こ. うちの - 入あ るいは現地に 精通している 自分の最も信. 子会社間での 連係の重要性が 高まり,構造上の変革を. 頼できる人間. 促したと思われる. しかし. 1950. 一 60. た人間. ). 年代のヨーロッパ 系多国籍企業を. ( 自分と同じ階級で 同じ教育を受けてき. をその社長として 任命する. そしてその社長. 白. れらの要因により ,国境を超えた海外子会社間や 本社. の恩想は ,. ョ. 一方で , 長 い 間の分権 化. 一ロ, パ 企業の組織伝統として 残ってお. る.配当期待を充たす限り,本国本社からはほとんど. り,他方で,国際競争の高まりとともに EC 再 統合化 は, EC 域内での子会社間の 連携を強める 方向に作用. 制約を受けず ,大きな自由裁量権をもって現地経営に. している. このため, それら活動間の 調整をどのよう. あ たった.本社一子会社関係は ,公式システムではな ,個人的人間関係や私的な接触をもとに 成り立って いた. Franko はこれをマザー・ ドタ一 構造と名づけ た. 同様に, BartIett& Ghoshal (1989) は・ ョ 一ロ ,パ系多国籍企業における 伝統 69調整方法について 次. に行うかが,大きな 課題であ ると思われる.. のように記している.すなわち,「その多くが 依然と. らもたらされている.. は,. その信頼に応え 現地経営にあ たるというものであ. く. 2.. アメリカ系多国籍企業の 特徴 組織伝統. 公式化の. アメリカ企業経営の 特徴は, やはりその発展過程 か アメリカの工業化は ,. ョ一 ロッ.

(3) 多国籍企業の 調整メカニズ. ノ. 、. と経営伝統に 関するノート. パに 続き , 特に 19 世紀後半から 急速に展開するが ,. そ. 立した. @. (蔵 垣. 広恵Ⅰ. 61. (61). えば, バーノンの PLC モデル @.. の時期はまた ,大量の移民が主に南欧から 流れ込んで きた時期でもあ る.彼らは後期移民と 分類され,初期. アメリカ企業の 国際競争戦略の 特徴は・ この革新的 製品の大量生産による「規模の 経済」の発揮と「比較. 移民とはその 移民目的によって 区別される. 初期移民. 優位」の利用であ る. この規模の 至情と比較優位, そ ポ. 検討し工場の 配置を決める. は宗教上の迫害から 逃れてきたが , 後期移民に分類さ. して市場へのアクセスを. れる彼らは主に 母国での農業不況により 上地を追われ. 当時の技術は , 少 品種大量生産が 基本であ り,一つの. た農業 出 易者が多く,. 製造ラインに - つの製品を流すことになる. そして比. また, 出身国,言語,宗教にお. いて多様であ る. 19 世紀にはアメリカでは 彼らの多く. を工場労働者として 受け入れたが ,工場労働の経験が なく,言葉もあまり通じない 異文化の人々にどのよう. 較優位および 市場へのアクセスを 考慮し水平および 垂 直分業を行うのであ るから,全世界規模でのロジス テ イソクス を構築しなければならない. そのためには ,. にして協働させるのか. アメリカの経営学が 実践的マ. 国ごとにバラバラに 子会社が行動することは 許されず,. ネジメントとして 生成したのはこのような 切実な課題. 中央計画に基づいた 統一的行動をとる 必要があ る (安. が存在したことによる. その d つの答えが,作業を細. 室, 1992). その行動の調整メカニズムとして. 分化,単純化,反復化することであった, 複堆 な作業 を 教え込むのは 大変だが,それを細かく分け.単純化. にとられたのが 先に述べた公式化であ る. つまり, 海 針子会社経営という 異文化のもとでのマネジメントを. することによって 習 執しやすくする. さらに, それら. 公式化によって 統 - 化しようとするのもであ. の作業方法を 標準化しマニュアル 化することで 作業 のばらつきを 極力おさえる. このようなアメリカ 国内 における「異文化のマネジメント」で 当時なされたの は ,文化の違いる 標準化によってその 多様性をマネジ メントすることであ ったといえる. いわ める標準化 く slandardization フに 基づく 「公式化く formalizationⅠに よ る諸活動の調整が 中心となる. これが ァメ リカ企業のマネジメントの - つの大きな特徴であ ) 。 Ⅱ. 多国籍化した 場合も, それが組織伝統として 子会社の マネジメントに 大きな影響を 与えている. アメリカ企業の 多国籍化は, 第 2 次大戦後に本格化. した. それ以前に多国籍化した 企業もあ るが,その場 合 ,先のョ一 ロッパ企業と 同じように各国のボーダ. 一. の高さからかなり 分権 化した行動をとらざるを 得なか った. ところが,大戦後の国際環境は, 自由貿易主義 へと移行した.先に述べたように EC の発足の - つの 大きな契機であ る. もう -- つは, アメリカが名実とも に 自由主義世界のリーダ 一になれ), いわゆるパック. この公式. ィヒ. 特徴的. る・. 利用のメリットは ,第1 に,本国で蓄積. された経営資源,特に 情報的資源をマニュアルのよう. な形で,現地国に移転しやすいことであ. る・. 第 2 には,. そのため.現地人マネジャ 一の登用がしやすいという 側面があ る. この意味で ヒト の現地化が促進される.. 第. 3. に,本社の統制は受けるが,ある程度の権 限委譲. が促進されることであ る.現地マネジャ 一のすべき役 割は明確にされており , ルールおよび 手続きが明確化 されている. そのため, 本社 i 十両の枠内ではあ るが,. 後述する日本企業に. 上ヒ. ベ 相対的に権 限委譲が進む 傾向. にあ る. 第 4 に,管理体制の中に規則的に ,情報を流す. ルートが確立しており・. チ 会社間の日常的な 調整には 比較的コストがかからない. つまⅠ), 日常的な調整コ ストは低いというメリットを 有している. また, 公式 化に基づく意思決定のルーチン 化は, マネジメントの 効率化をうながす. ところが, この公式化への 俊存は , 大きな欠点も 有. ス・アメリカーナの 時代が到来したことであ る. 第 2. している.過度の 公式化は官僚制化につながり ,海外 子会社のイノベーションを 疎覚する可能性を 有してい. 次大戦で大、 きな被害を被ったヨーロッパ 諸国に比べ,. ることであ る. このことは,バーノン・モデルに 見て. アメリカはほとんど 無傷で,世界の超大国として 君臨. とれるように ,アメリカで技術革新が起こり ,革新的. することになる. そしてヨーロッパ 経済復興のために ,. 製品がアメリカでつくられる. アメリカ政府は. 優位性をもつ 経営資源が形成される. 対 欧 直接投資を促進する 政策をとった・. (つまりアメリカ 本国で ). という前提に 立. 企業にとっても 当時のドルの 強さは, 海外資産取得に. っ 限り問題はない. そのように優位,性をもっ 資源を ァ. 有利であ り,輸出よりも 海外直接投資を 促進させた また,技術的にもアメリカが先行し革新的な 製品が 次々と産み出され ,アメリカ企業の技術的優位性が 確. メリヵ から他国へ移転するには 有利なシステムであ. る. からであ る. しかし現在では 革新的技術ないし 製品 が アメリカからだけ 生まれているわけではない.. さら.

(4) 62. く. 62. 横浜経営研究. Ⅰ. 第Ⅹ V 巻. 筆 1 号 (1994). に 重要なことは ,多国籍化のメリットは ,異なる環境. ように, 現地ニーズに 対応した製品の 開発,差別化. (同 ). マーケティンバや 技術サービスの 必要性から, コスト. でさまざまな 刺激を受け,それに対する様々な. 反応が,多くのイノベーションを 産み出すということ. 上 有利な商社などの 介在する間接輸出の 形態をとらず ,. であ る.過度の公式化はこのメリットを 生かせなくす. 日本本社と海外消費者との 情報ループを 築くために海. る. したがって,仝後の 方向としては ,活動の調整を. 外子会社を設立する.. 公式化から社会ィヒ へ とそのウエイトを 移すことであ る. アメリカで 1980 年代より. 「企業文. ィヒ. 言お」「組織文化論」. が流布したのはその 現れであ るともいえる.. 3.. 日本企業は,海外市場にも 受け入れられる 製品を本 国 で集中的に開発,生産し , それを海外市場へ 大量に. 輸出することによって ,研究開発費を世界的売上に 分. 日本企業の多国籍化の 特徴一一集権 化に る 統合. ょ. 1970 年代から 1980 年代半ばまでの 日本企業の国際戦 略は,輸出戦略,特に 家電メーカーや 自動車メーカ. 一. の直接輸出によって 特徴づけられる , Porter (1986). 散させ,生産において 規模の経済および 範囲の経済を 利用し 多様な製品群を 低コストで提供するシステム を 構築した. また,海外での 価格設定も,経験曲線を 利用したマーケットシェア 優先主義をとり ,低価格設 定をとる傾向にあ った. しかし. このようにして ,先進諸国を中心にした 輸. の類型でいえば「シンプルバローバル 戦略」, 安室. 出によるマーケットへの 参入は , 大きな弱点を 有して. (1992) のいう 「バローバル・サプライ 戦略」であ る. この戦略の特徴は ,マーケティンバ機能を除いて 多. い る. それは, 国際環境の変化に 脆弱であ り,保護費. 房主義の台頭や 為替レートの 変動によって 利益に大き. くの機能を本国 ( 日本 ) に集中させ,規模の 経済を発 揮し機能間の 調整を容易にするところにあ る.製品. 1985 年のプラザ合意以降の 急激な円高の 進行による 為. 開発は,海外市場をも 射程に入れて 考案され,. 替 差損の発生や ,輸入国側の国内産業保護のための 輸. 自社が. 直接海外販売子会社へと 輸出を行う (直接輸出 ). 海 外に自社の販売子会社を 設立する理由は ,現地ニーズ 情報の qx 集 と現地での積極的なマーケティンバ 活動の 必要性であ る (吉原, 1988). これら直接輸出と 間接輸出のいずれかを 採るかは, 海外売上依存度と 製品属性によって 大きな影響を 受け. な変動をもたらすことであ る. これら不安定要因は ,. 入規制措置, 現地国政府に. よ. るプレッシャ 一の高まり. により顕著になった.そこで 日本企業は,すでに 確保 した海外市場防衛のため ,現地生塵を中心としてた 海. 外進出を急速に 展開してきた. うな海外マーケティンバを. このことは,以前のよ. 除いてほとんど 本国. @. 村 に集中してきた 機能の分散化をもたらす. そうす. る. 全体に占める 海外売上の割合が 低い (海外売り上. ると, これまでほとんど 日本というローカルの 地域で. げ依存度が低い ) 場合には,直接輸出を 行うために輸 出部ないし海覚事業部を 設置することは 間接費の増大. 行っていた諸活動の 調整を,国境を超えて行う ノ、 要 ,性. は っながり, むしろ商社等の 輸出仲介業者を 用いた方. れているいくつかの 側面で問題が 生じてくる.. がコストダウンにつながる. ( 自社輸出業務管理,コスト. がでてくる. ここに, いわゆる「日本白 9 経営」と呼ば. と商社等の輸出代行手数料 ). また,取扱い製品が非. 大きな問題のひとっは ,吉原 け 989) の いう 「日本 からのワンウエイ」という 図式であ る. 多くの場合,. 差別化製品であ る場合には,価格競争になるため , コ. 日本企業は,海外 拠肯は 多くの日本人管理者を 派遣し. スト低下手段が 選好される. しかし差別化製品の 場 合 ,他社製品に対する差別化を 行うためには 現地市場 ニーズを中心とした ,情報が極めて重要になり, また,. 日本人が海覚子会社をマネジメントしている. 派遣 管. 理 者の多さが指摘される. しかも,かつての 欧州系多 国籍企業のように 彼らに多くの 権 限を与えているわけ. 自社製品を積極的に 現地市場でアピールするためには ,. ではない. しかも帰国後のポストのために 彼らは現地. 積極的にマーケティンバ 活動を行わなければならない.. よりも日本本社を 向いて経営にあ たりがちであ る. っ. そうすると,現地に 自社の販売子会社を 設立し. まり, このことは日本本社への 集権 化の程度が高いこ とを意味している.海外での 経営の経験が 浅い企業ほ どこの傾向が 強い. というのは, これまでほとんど 日. 情報. 収集とマーケティンバ 活動を行う必要性が 高まる.. し. たがって, 海外で製品差別化を 積極的に展開しようと すると, 間接輸出の形態ではなく ,. 選 托 するようになる. (吉原・. 直接輸出の形態を. 本国内で形成された 競争優位を失わずに , 海外拠点の. サ ・安室, 1988). この. 展開を図るためであ る.多国籍化の 初期にあ っては,. -". "" " ‥. 下.

(5) 多国籍企業の 調整メカニズムと 経営伝統に関するノート. @. 垣. 広志 ). (63. 63. 競争上優位をもっ 経笘 資源, とりわけノウハウ や 知識. しやすい・. のような情報的 経笘 資源を国内の 各事業部が占有して. 標準化の程度が 高ければ,異文化にそれを 伝えること. いる. そしてそれらが 持つ競争優位性を 失わない形で. は比較的容易になる. の移転が図られる. いわぬ る 「日本的経 苦 」の海覚移 植が議論されるのはこの 文脈で重要注が 認識されるか. 甘から段階的に 国際化を進めている 企業では, このよ うに 上ヒ較的製造の標準化の 進んでいる製品から 現地 牛-. らであ る.. 産 をはじめ, その後により 高度な製品の 製造に移ると. アメリカの 経寓が 公式化の程度が 高いのに比べ ,. テーション ョン ,. ドキュメン. ホワイトカラⅠ特に. ・フェイ ス のコミュニゲーショ. - -般職より総合職につ. たとえば日本企業で 行なわれている 意ぜ. 決正 のやり方とか.. ー. ツウ. 他 "万 ,. いてみると・. @-文善化 ) よりも口頭でのコミュニ ケーシ. フェイス・. (安室。 1992). Ⅱ本の企業でも. いう手順を踏んでいる 場合も見られる.. 日. 本企業の経 笘 では公式化が 低く,調整のために「濃密 な人間関係」に 依存している. つまり,. この ょう に,技術的に合理性があ り, その. あ るいは 什婁 をどのように 進めて. いくか, という。 になると極めてあ かまいであ り. 標. ンに 依 作している部分が 多い. メンバ一同士㈹ 接触に. 準化のレベルは 低く , 先に述べたように 公式化の程度. よるコミュニケーションにより 高度の情報交換を 行っ. は低い. その職場や異動を 通じた会社でのさまざまな. ている. そしてそのことを 通じて。 高度の「価値の 共. 経 .$食 や 0)JT を通じて身についていく.先に見た日本. 有 化」を実現している. しかも, 以 心伝 屯 というよう. 企業における「価値の 共有化」の方法のように ,極め. つ. な 円本語の暖 昧 , 性と、. ・. 円本文化の中で 行っでいる. て暗黙的であ る. こヵL を外国の異文化の 人間に説明す. 野中 (1992 Ⅰは,知識創造・ 共有化の特徴として ,米. ることはなかなか 困難になる. そうすると現地の 入間. 国企業が「形式 知 」の「連結化」によって 行っている. や 第 3 国の人間は. なかなか理解しづらく ,. のに対し. 円本企業が「暗黙 知 」の「共同化」による. しかも,. 「日本からの ワ ン ウ ニ ィ 」が加わるから。 やがてそれ. 共有化に傾斜している 傾向を指摘している. @,かし. が 日本人派遣十Ⅱ 員 とのコンフリクトを. このような情報共有化および 価値共有化は。 円本とい うローカルでは 実現可能であ るが,海外。 その拠点を. 人派マネジャーが 重要な情報を 握り・ 日本人同士で 意 見を交換し本社との 連携の上で意思決定を 下すと,. 展開すると. その 仕 組みに限界が 生じる. 現地ホワイトカラーから 批判される.. (青木 地 ,. 1989). この占から言えば。 日本企業の場合・ をどの程度までどのように 整備して い つとい えよ. う. 公式化. くかが課題の. -. みだす. 円本. しかし,不十分な 経営資源の移転のうちに ,. 日本人. 管理者が引き 上げることにも 問題はあ る. M ぁ A によ. り海外 千 会社を入手し.. .. ぅ. そこですでにかなりの 能ソJ が. ここで, この公式化度の 低さと先の「日本的経営」 の海外移転の 議論と結びつけて 考えてみる必用があ る. 形成され. それが保持されている 場合には, それほど 問題にはならないが ,ただし他のユニットとの 調整を. だろう・. - 般にⅠ 場 レベルでは「日本的経営 -。 が受け. どのように行うかという 問題は残るが ). そうではな. ソ、れら .. ホワイトカラ 一に関してはそうでもないとい. い 場合, 当然のことながら ,競争力は若しく 低下する. うことがいわれている. これに付しては ,. 日本におけ. ことが考えられる・. また, それによる業績悪化は , 当. る現場 ギ 義の導入による 現場重視の姿勢や・それに 基. 該子会社の従業員の 満足度の低下を 引き起こす. 尼子. づくフル一ヵラ ーと ホワイトカラ 一の扱いに対する 相. (]992) は. 在 ベルギ一口宗子会社の 調査から, 日本 人 が引き上げても 自動的に満足度を 高めることにはな. 対的なに等,性も 大きいであ ろう. また, 日本企業の製 迫技術のレベルに 対する評価の 高さもその一因かもし. らないことを 示唆して、、 る . そこで重要-なのは。 円本. れない. しかし, 重要な点は ,. レベルでは比較的. 人 派遣者が引き 上げる前に現地の 人を育てる手立てを. その「技術的合理,性 」によっで「作業の 標準化」が 比. 打ち,実際に現地の人が育ち. うまく事業計画が 立て. 較的進んで か るということであ る. その ょう な技術的. られ, その確実な遂行ができる よう にすることであ る. イァ理,性が進んでいる. 業績の悪化を 招き,それが従業員の満足の 低下に結 び. ㍉ .場. 分野では,それによってそのやり. 方の説明が合理的にできるし. また, そのやり方を 教. づ. く. (pp. l コ -129).. L, かし, このような日本人派. えるにしても 標準化が進んでいれば ,その標準的作業. 追考を中心とした ,本国からの経営資源の移転の 方法. 方式をマニュアル 化して伝えることが 容易になる.. の改革も検 ,,f きれる必用もあ る.. ま. た,実際に現場でそのやり 方を見せれば 相手も理解も.

(6) 64@ (64). 第ⅩV 巻. 横浜経営研究. 第 1 号 (1994). ような世界観, もののみ 方 ,解釈の仕方,評価の 仕方 をする傾向にあ る. これに対し,文化的に 多様で,異. Ⅱ.多国籍企業におけるマネ、 ジメント. 国内的企業に 対して多国籍企業の 持っ本質的優位性 の源泉は,その分散した立地特殊優位に 求められる.. 質性が大きいグループは ,それらの違いが大きい・ れにより,一つの問題に対して ,. こ. さまざまな見方を 持. これは伝統的な 比較優位の利用とそれに 基づくロジス. つことが示唆され ,異質なアイディアの創出,創造性. ティック ス の構築という 経済性のみならず , その国の. の 増大につながることが 期待される.他方,文化的多. 特有の資源 ( とりわけ人材 ) を使用できることにあ る 国内とは異質な 環境の下で,異質な人材 (発想や思考 様式の異なる 異文化の人間 ) を用いることの 潜在的メ. 様性は, それらの見方を 集めて評価することの 困難さ. リットを認識することは 重要であ る. すなわち,異な. 味 ではメリットが 潜在的に存在するが ,. る 環境からさまざまな. イディアを選択し. 刺激を市場から 受け,それを単 一的な視点からだけではなく ,多様な思考様式でとら える機会に恵まれているのであ る (Ba ㎡ ett & Ghoshal, 1989). 更にその刺激に 対処するプロセスか ら新たな知識, 白り. ノウハウ,スキルなどの 無形的,情報. 経営資源が形成され ,蓄積される可能性があ. る・. こ. のことは,海外子会社が自主的,積極的に各国の市場. をうみ出す. それぞれの評価基準が 異なるからであ る. したがって,文化的多様性は ,創造性の増大という 意 活動をり. どのようなア. x 叙 化していくかという 側. 面では潜在的にデメリットがあ. る. また, これらの特. 徴から,革新を必要とする,困難で自由裁量の余地が 大きいタスクの 場合 (たとえば R&D) 創造性の メリ ット は効果が大きいと 期待される.他方,ルーチンで. 単純なタスクの 場合,多様性はそのメリットよりもデ メリットが顕在化しやすい ,. ということがいえる・. の 要求に答えられるような 子会社経営のシステムを 創. 文化的に多様なチームの 潜在的な創造性が 高いこと. 出すかが重要な 課題となる. それに対する 答えは, 「経営の現地化」や「自主経営」という キ イワードで 示されてきた (吉原, 1989). また, よりミクロには , 文化的背景の 異なる組織メンバ 一のマネジメントをど のように行うかという 側面も重要であ る (Adler, N. J 。 1991). およびそこで 発生したイノベーションを 批 界 中の関連会社に 普及させるためのプロセスの 管理も. が示唆されるが , その実現はなかなか 難しい.価値観. り. の 違いから,不信感や誤解,異文化間コミュニケー、 ン コシでのミス ,. ストレス, そしてそれらからもたらさ. れる一体感の 欠如が原因となる. また, リーダーが自 国文化を背景にした 価値に基づく 行動は, これらの原. 問題となる. ここでは後者の 2 つ ,異文化組織のマネ. 因を増幅する.効果的なリーダ一の行動は,文化によ って異なる. ホ一 フステッド (1984) は, アメリカで 開発された参加型のリーダーシップが ,すべての文化. ジメント. に適合するものではないと 結論づけている. その理由. と. ,多国籍企業グループとしての統合化の側. 面について考えてみる.. としては,それぞれが文化を背景に『暗黙のマネジメ. 1 . 異文化組織のマネジメント. ン Ⅱ (安室, 1992) を有していると 考えられるから であ る, マルチカルチャーチームの 管理において ,創. アドラー (Adler, N.J. 199]) は,組織内における 文化的多様性に 関するそのメリットとデメリットを 認、 隷 する必要性を 強調している.多くの日本企業のよう に多国籍化の 初期にあ っては,現地での事業の指揮を とるための多くの 派遣管理者が 本国から送られる (前 述の理由で,公式化の低い日本企業では 特に多いど ). この場合,本国国籍人 と現地国国籍 人 とのバイカルチ. 業のあ るべき姿を標 傍 する指導原理」とし. ャーチームを 形成するが,多国籍化が進行するにつれ ,. ンバ一の活動指針や 行動規範となる. 本社を始めさまざまな 局面で多くの 国籍を有するメン. たもの」と規定しておこう.ここで 上記の観点から. バーからなるマルチカルチャーチームを. 要なのは・. 形成するよう. 造性を失わせずに , いかにそれらを 収鍛 化していくか が大きな課題であ るといえる. これに関する 一つの考えは ,経営理俳の明示化とそ れに伴う評価基準の 設定であ る.経営理俳は, さまざ まな定義がなされており , いまだ統一的な 概念をもっ. て論じられているわけではない.. ここでは,一応「企 「企業メ. " 価値 " を表明し 重. まず, その ょう な経営理俳を 明示化するこ. になる. このことは,チームにおける 文化的異質性,. とによって,今後将来にわたってわが 社がどのような. 多様性の増大を 意味する.. 方向に進も. 彼女によれば ,文化的に同質的なグループが, 似た. ことを. 目. う. としているのか ,. f旨しているのか ,. どのような企業になる. というような 経営ピジョン.

(7) 多国籍企業の 調整メカニズムと 経営伝統に関するノート. (茂垣. 広恵 ). (65). 65. を 明らかにすることであ る. そしてさらに ,そのよう. の 根底にあ る -- 連の流れは, 各海覚子会社でのイノ. な方向性に応、 じた ガイドラインとなるような 評価基準. ベーションを 促進させるための 権 限委譲,経営の現地. を設定することであ る. このような理念の 明示化と基. 化と同時にそれらをグループ 全体で共有化し. 本的評価基準の 設定によって 多様な考え方や 意見をあ. 競争力を増大させるために ,統合化を促進するという. る程度は x 鍛 化することは 可能になる. そしてこのよ. 相反する要求を 満たすための 仕組みの究明であ る.. り. うな理念の浸透が 重要になるであ ろう. この意味で,. 全体の. Ghoshal. & Nohria (1989) は.環境の複雑性が 高. 経営理俳と組織文化ないし 企業文化との 関係がでてく. まれば相互 -依存性が高まⅡ ),. る.組織文化とは- 般に「紬織メンバ 一によって共有. ニズムとしては。 社会化. 化された価値ないし 信念」をさしている. この組織文. 思決定の基準としてのコンセンサスと. その際適合する 管理-メカ. (規範的 統そテ),. すなわち意. 共有された価値. 化の中核的部分になるべきものが 経営理俳であ る. こ. のウェイトが 増すことを示唆している・. のような組織文化が 形成され, あ る 主 価値的部分が 異. Martinetz@&Jarillo@(1991) , JarH o@&@ Martinetz@ (1991) は .統合と分化の同時追求 ( グローパル統合化と 現地. 文化の組織メンバー 間で共有化できるかどうかが・. 異. 同様に.. 文化マネジメントにおける 一つのポイントになるよう. 化の同時達成 ) を実現する調整メカニズムとして , 集. に思われる. ただし. 権 化, 公式化,計画, コントロールのみならず , ラテ. このことは,親会社の 組織文化. を海外の子会社に 押しつけることであ ってはならない. ラル・リレーション. また。 そのようなやり 方は文化摩擦を 増幅させるだけ. 、ジョン,組織文化が 付与されることを. であ ろう (.この意味においても 既存の経営理俳の 見直. 彼らのいう. しが ノ、要とされる場合もあ るだろう ). ここで重要な. ,. インフオーマル・コミュニケー 見いだしている. う テラル・リレーションは ,垂-回構造をカ. ットし 問題を共有している 部門間あ るいは子会社マ 間の直接的コンタクトであ り, インフォー マ. のは,経営理俳を反映したあ る共通の価値部分を 有す. 不ジャー. ることであ り,各組織文化が全く同一であ ることは望. ル ,コミュニケーションは , 同じくマネジャ 一間の個. めないし またむしろ,先に 述べた文化的多様,性に 基. 人的なコンタクトのネットワークの. づく創造性の 発揮という点からはむしろマイナスにな. 組織文化による 調整は。 先の Ghoshal&. る.. また, 通常よく言われている. 第 3 経 百体の形成と. 創造を指している. Nohr ねの社. 会化・規範的統合に 相応するのものであ る. 「異文化. いうような「 ハ ・イブリッド 組織」は現在のところ 実現. 組織のマネジメント」のところで. されえない. ホ一 フステッド (1984) やその他の調査. 理念を中核とした 価値の共有化がなされていれば。 そ. によっても,. 同 ・. 多国籍企業内における 各子会社間で. の 価値から覚れない 限、 り ,. 述べたような. 経常. いちいち本社に 問い合わせ. はむしろそれぞれの 現地国文化が 強く反映されている. なくとも意思決定が 町 能 になる. むしろ, そうするこ. ことが報告されでいる. このように見れば ,組織文化. とによって, 海外子会社がイニシアティブをとり.. は,経営理俳を中核とした共通的価値部分と 各国の文. た, クリエイティブであ ることを 吋能 にする・. ま. また。. 化を反映した 多様な価値部分からなる 複合的な体系に. 複数の海外子会社間にまたがるような. なるであ ろう. また, このような組織文化は. 垂直的な権 限階層に頼るというよりも ,子会社のさ テ. , 次の. 問題の解決も ,. 「統合化のマネジメント」でも 各子会社間の 調整メカ. ラ ル な関係. ニズムの 一 っとしても大きな 役割が期待されている.. なる. その問題解決において ,共有化された価値部分. 2. 統合化のマネジメント. は , 自己の部門や 子会社の枠を 超えた解決を 可能にす るだろう, つまり, 共有化された 価値は, 共通の決定. 多国籍 業 という国境を 超えた企業グループにおける. (水平的関係 ) で処理できる 吋能 ,性が多く. 前提として作用する.機能的な 違い. ( たとえば製造と. 個々の行動をどのように 統合化していくかという 問題. 販売 ) や, 各国の子会社の 個別的利害による 協働や協. は,古典的には組織構造の問題としてとらえられてき. 力への障害は. 多国籍企業全体の 価値部分によって 綬. た. 世界的製品別事業部別 や マトリックス 構造という. 利される. この意味において ,組織文化は,一種の調. ようマクロの 公式構造がその 研究対象であ り,戦略と. 整メカニズムの 役割を果たすといえる.. 構造の適合概念を 中心に議論が 展開されてきた.. 企業が現地化と 統合化を新たな 競争優位の形成のた めに選択するならば. このようなかなり 多様な調整メ. しかし. 近年では, より非公式的な 側面やミクロ 構. 造とも呼べる 次元の重要性が 認識されてきている. そ. カニズムを準備する 必要があ る. ただし これら追加.

(8) 66@ (66). 第Ⅹ V 巻. 横浜経営研究. 的な調整メカニズムは , インフォーマル・コミュニ ケーションにせよ ,組織文化にせよ,人事管理や評価 -ンステム,計画化システムおよびそれらのプロセスに. 関わる問題であ り,時間と継続りな維持発展のための 自. 投資を必要とする・たとえば ,先にヨーロッパ系多国 籍業で 例にあ げたュニリーバは ,管理者の人材開発お. よび教育に毎年 1 億ポンドを費やしており ,. また, こ. 尼子哲男 (1992) 「海覚派遣 員の リーダーシップ」, 降 旗 武彦編著『日本的経営とバローバリゼーション』. 白桃書房. 青木昌彦, 小池和男, 中谷巌 (1989) 『日本企業バ ローバル化の 研究』, PHP 研究所・ Bartlell,C.A.& S.Ghoshal (1989) Managing Across Borders , Harvard@ Business@ School@ Ghoshal , S (1987) , "Gobal@ Strategy:@ ・. F 「 amewo. れは社会化のための 氷山の一角にすぎないという. な ぜならば,社会化のプロセスは. , 彼らマネジャ 一の国. (BartIett<feGhoshal, 1989). これはかなりコストア. M. S 古川 ヤe は. k",. Press An@ Organizing. 乙 れ口 ど乙卸. ノ. 87it. ノ n ぴ /.れクム. 425 一440. pp.. , S , &@ N Nohr@@ (1989) , "Intern8@ Differenti tion within MuItinational Corporations", Sf 撰ヤ ぎ た. Ghosh8. ・. A4. Hame. クれり 9 ピぬビれ Ⅱ. G.&. Ⅰ. ノ0 ぴ Ⅰ れば Z, Ⅰ「 01.10 , N0.4,. 323. pp.. 一. 337.. (1988 八 "Creadng Global Strategic Capabi Ⅱ ty", in; Hood,N .& J.E. Vah ト ne,eds., Sz Ⅰは化 ぎヶど s @.抑 G Z。 ゐ召 Z C 。別戸 fifio/I, Croom Helm.. ップ 要因となる.. C.K .P ahalad て. ピ. しかし複雑な 国際環境および 現地環境の下で. なわち,環境の複雑性が増大すればするほど. (す. ), 重要. な意思決定を 本国親会社の 一握りの人間が 行うことに は限界があ る. 世界的な視野での 優位性に影響を 与え る 決定は, ますます多くなり. ,. しかもそれらは 複合的. で不確実であ る・人間の持つ 認知上の限界と 情報の多 様性とその過密さを 前提とすれば ,一つの場所にいる. 少数の意思決定者にすべての 重要な問題を 効果的に解 決することを 期待することはもはやできない. また, 相互依存性の 認識が調整を 必要とするが ,あらかじめ. 相互依存性が 明確であ る場合には.伝統 りな組織構造 白. で対処することができる. しかし新たな 競争優位の. 形成で重要なのは ,相互依存性の不断の探索であ る. あ らかじめ定められた 構造を持つものとしてではなく , 構成ユニットが 相互依存性の 発見とその利用のために は, タイトな構造ではなく ,. ルースに各ユニットが 結. びつくことが 必要であ る. このことは, むしろ組織の. マクロ構造よりもそのミクロ 構造および非構造的側面 に佳占 をあ てる必要があ ることを示唆し. 多様な調整. メカニズムの 用意と。 組み合わせが 多国籍 業 における マネジメントとして 重要であ るといえよう.それを 明 らかにするためには ,. 「. Vo1.8,. 際自りな異動に 大きくかかわり。 同社の場合常時 1000 人 以上の人間が 世界中つ相互に 派遣されている. 第 1 号口 994). これら調整メカニズムの 組み合. せについての 概念的フレームワーク. (茨垣, 1994). と. その実証研究が 必要とされる. Hendry,C. .. て Ⅰ. H. 994). 化の afio れ ㎡. ぴ 後口れ人 ぬ0 ぴ Ⅰ 召 6 5 Ⅰ ア攻匠 eはずピ. メ。ⅠⅠ抑 -. Ⅰ. G の辺地, RoutIedge.. ホ一 フステッド, G. (1984) 雁首文化の国際上 ヒ劃 , 産 龍太. ホ ガード, リチャード & ダグラスジョンソン (1990). 『ヨーロッパの 理倒 ,晶文社. Kobrin, S. (1991) "An Emp ㎡ cal Analysis of the Determinants of Global lntegrahon", 5% 化 zze とアセル ク ばれ・. び 9 召笏 8 れⅠ ノ 。ぴ Ⅰ刃り ア ,. VoLl2,. pp.17.31.. Kogut, B. (1985) "Desjgning Global Strategies:Prof@ , ing. form. OperaUonal. FleXb. ity", ざⅤ。りれ. Ⅱ. 乙, 昭9 ピ -. M. % ゼ刀 fR61, わ召円 Fa@ , pp. 27 一38. Mardnetz, J. & J.C. Jar Ⅱ l0 (1991 ㍉ "Coordination Demands of Inte,national St,ategies",Jo ぴ朋㎡が 血 z,,-% わ0,,dZSfXdi,,,Vol.22, N0.3, pp. 429 円 44. 蔵 垣広恵 口 994) 「バローバル 戦略と調整 メ カニズム」, 憾浜 経営研究』 Vol.XIV,N0.4.pp.75 円0 野中郁次郎 (1992) 「バローバル 組織経営と知識創造」 『組織科学』, Vol.25,N0.4,pp. ㌻ 15. ・. ・. Porter ,. M. ・. E. (1986) , Competition@. ・. Harvard@ Roth. K. ,. "G. Ⅰ. ・. ,. Business@. D. Schweiger. ・. bal@ Strategy@. UnltLevel", dies , Vol. School ,. 22. , No. &@. A. ・. J,. ImPementati. ノ 0 ぴ Ⅰれ口 70/ ・. in@ Global@. , 3 , pp. ・. Industries. ,. , 1986. Morrison. ,. (1991). n@ at@ the@ Busi. Ⅰ れ化 Ⅰ れ攻ね. 0 れクノ. B ぴコ 戸のⅠ. ess ぢ加-. 369-402. Thompson, J.D., (1967) 0 笘 anaizine in Acfion, M 。G,"w-H Ⅲ, (鎌田伸一ほか 訳 『オーガニゼーシ ョン インアクション』同文館 1987). 安室憲 @ (1992 Ⅰ『バローバル 経営論』千倉書房.. 吉原英樹 (1989). 『現地人社長と. 内なる国際化』,東洋. 経済新報社.. 参考文献 Adle,,. N.C.,. 7,,f,r れ &zio れ別. D 肪,,,,㎡。 だ 。/ Orga,,iz ひ. ゎ0 囮 /Be ん々㎡0 戸 , (2nd ed.,) PWP-Kent,. 訳 『異文化組織のマネジメント』マバロ. 1992).. 吉原英樹, 林 1991.. (IBI. ウ ヒル,. 吉郎,安室憲一 (1988) 円本企業の. グローバル経営』,東洋経済新報社. 古森 賢 (1993) TEEC 企業の研究 : その発想と行動』,. 日本経済新聞社. ( もが き. ひろし. 横浜国立大学経営学部助教授. コ. Ⅰ. 一" ". 一.

(9)

参照

関連したドキュメント

The future agenda in the Alsace Region will be to strengthen the inter-regional cooperation between the trans-border regions and to carry out the regional development plans

平成21年に全国規模の経済団体や大手企業などが中心となって、特定非営

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

モノづくり,特に機械を設計して製作するためには時

告—欧米豪の法制度と対比においてー』 , 知的財産の適切な保護に関する調査研究 ,2008,II-1 頁による。.. え ,

Whenever the Commission considers that the safety and pollution prevention performance records of a recognised organisation worsen, without however justifying the withdrawalof

研究開発活動  は  ︑企業︵企業に所属する研究所  も  含む︶だけでなく︑各種の専門研究機関や大学  等においても実施 

経済学・経営学の専門的な知識を学ぶた めの基礎的な学力を備え、ダイナミック