〈論説〉大学におけるグローバル人材育成と留学のありかた--教育再生実行会議第三次提言をふまえて
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(2) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. グローバリゼーションに対応する国家戦略として特に重要なのは教育で ある O なぜならグローバリゼーションにはそれに対応できる人材の創出が 必須条件だからだ。. 2 0 1 2年 1 2月に発足した第二次安倍内閣は,強い日本を取り戻すには将来 0 1 3年 1 を担う世代の教育システムを改革することが不可欠との観点から 2 月,下村博文文部科学大臣に教育再生担当大臣を兼務させ,教育提言を行 なう諮問機関として「教育再生実行会議」 を発足した。 同会議はここまで 教育各分野の提言を行なってきているが,グローバリゼーション戦略とし ての教育改革提言に関しては, 2 0 1 3年 5月に公表された「第三次提言『こ. J (以降 「第三次提言」と表記)が れからの大学教育等の在り方について j 特筆される O 教育再生実行会議は, (1)挑戦と創造の場を再生させるための大学による グローパルな競争力の強化, ( 2 )現代社会のニーズに合う教育・研究機能の 3 )大学・地域の多様性・特質を活かせる教育環境の創出, 質・量的充実, (. を柱とした上で,国家戦略として大学改革を提唱している O 本稿で注目したいのは上記第一項目として挙げられた,大学によるグ ローパルな競争力の強化だ。 これはすなわちグローパル社会に適応できる 人材の育成が大学に求められていることを意味する O これに関し,同提言 が言及しているのは以下の三点である:. -留学および在外経験促進のための環境の整備 ・世界で通用するコミュニケーション力を培うための,英語をはじめと する外国語による授業実施など実践的語学力の習得 ・世界に発信できる能力を培う教育の実施. 教育再生実行会議による人材育成を軸とした教育改革の発端は,近年加. - 3 8-.
(3) 大学におけるグローパル人材育成と留学のありかた 速化しているグローバル化にあることは事実であるが,それを論じる前に, そもそも従来の教育にはどのような問題があったのかを顧みる必要がある O 人材を育成し社会に送り出すことが大学のもつ役割の一つであることは 過去においても現在においても変わりはな L、。しかし戦後,高度成長期の 経済発展に適応すべく確立された大学における従来の人材育成システムは, グローバル化という大きな時代の変化に対応しておらず,また根本的な変 革も遂げていな L 。 、 経済成長が安定的かっ継続的だった高度成長期の雇用体系は,新卒採用. 0数年という予測可能な時間の幅の中で,社員教 時期から定年退職までの 3 育を徹底し,年功序列の中でポストを管理し,人材を動かし,業績を上げ るという点で効率的であった。 またこのシステムは結果として入学する大 学のレベルと入社する企業のレベルを釣り合わせることとなった。 このよ うな社会状況の中で大学は自らの役割を人材の安定供給に置くこととなり, 学生個人の資質を高めるという意味での人材育成に積極的に関わることを しなかった。 従来の雇用システムは効率的であった反面,システム上個人個人の能力 重視主義を受容することができず,その結果として若い有能な人材が活用 されない,計画採用に当てはまらない人材が重用されない,中途採用が異 端とみなされる,外国人の活躍する場が十分与えられない,といった弊害 を生みだした。 能力主義に重きを置かない社会構造は大学教育の方法論にも影響を与え た。 すなわち,学生が個人として教育の場に参加し,. プレゼンや討議と. いったコミュニケーション主体の活動を通して発信力や個性を伸ばそうと する人材育成教育に重点が置かれることはなく,教員の一方通行的授業に 代表されるマスプロ教育(大量生産的教育)が一般的教育形態になったこ とである O 3 9.
(4) 近畿大学法学. 第6 1巻第 2・3号. しかし,グローバル化の流れと偶然重なった 1 9 9 0年代の バ ブル崩壊によ る雇用形態の急激な変化は,奇しくも日本の企業および教育に,それまで 欠如していた能力重視主義に目を向けさせる契機となった。 能力主義重視は近年 の企業 の採用姿勢に顕著に見ることができる 。 たと えば,中途採用のタブー視をやめ,適材適所の人事を適宜実行する企業が 増えてきているという事実などは能力主義重視の表れといってよいだろう O 「日本人材ニュース C a r r e r a Jが2 0 1 2年に大手企業 1 1 5社に行なった調査に よれば,中途採用実施は前年比の 6割増となっている O また新卒採用においても,企業の海外展開で即戦力となる外国人留学生. 2 0 1 1年)によれ の採用が急伸している O 就職情報会社のディスコの調査 ( 4.5%で,前年度の ば,外国人留学生採用を予定した企業 は企業全体の 2 1 3.1%からほぼ倍増している. O. また同年に主要企業 9 6 8社から得た調査結果. によれば,周年度外国人留学生を採用した企業のうち,. 日本人学生と同じ. 採用枠で留学生を募集・採用した企業は 7 8 . 5 %となっている O これらのデー タは,能力を有していれば外国人も日本人と同じ条件で就職活動ができる 時代にすでに突入していることを示している O このように現代社会が学生に求める資質は近年大きく変わりつつある O どの大学へ行くかではなく,大学在学中にいかに自主性と発信力を身につ けるか,つまり人材・能力主義が学生の進路に大きく関わってくるように なってきたのである O 上述したように能力を備えた人材であれば外国人学 生も日本人学生と同じスタートラインで就職活動ができる現在において, 大学は世界的に競争できる グローバル人材を育成し輩出することをかつて ないレベルで求められているのである O 本稿は留学環境の整備が大学に対する喫緊の課題であることを認識した 上で,留学の現状を示し ,変革の方策を提示する O また,それが第三次提 言でも示されているように, 実践的語学力の習得を加速するのはもちろん 4 0.
(5) 大学におけるグローバル人材育成と留学のありかた のこと,世界に発信できる能力の函養,教育・研究の質・量的充実に密接 に関連することを示す。. 2 . 留学環境の整備 2 . 1 留学の現状 文部科学省集計の「日本人の海外留学状況J( 2 0 1 3年 2月〉によれば,. 2 0 1 0年度,海外に学ぶ日本人留学生の数は 5 8 . 0 6 0人である O 日本人留学生 数推移と主な留学先および内訳は別表のとおりである O 日本人留学生がどのレベルで留学しているのかその構成比をアメリカ合. 2 0 1 1年一2 0 1 2年)を例に取って見ると,学部留学生が 4 6. 9%,大学院 衆国 ( 留学生が 22.1%,その他(高校,語学学校などを含む)が 31%となってい る。 各国の学生ビザ取り扱いの相違により正確なデータはないが, 2 0 1 0年. 8 . 0 6 0人にこの比率を当てはめれば,学部に留学する 度の日本人留学生総数 5 7, 0 0 0人程度と樹則される 。同年度の大学生在籍者総数が 2 , 8 8 7, 4 1 4 日本人学生は 2 人であるから,大学レベルでの留学生の比率はわずか 0 . 9 3 %である O 大学における留学生送り出しの態勢はどうだろうか。外語系の大学では 海外の大学と独自に交換留学協定を結び,単位互換制度が活用するなど留 学態勢はある程度整っているといえるが, 一般の大学ではいわゆる「派遣 留学制度」のみを持つところがほとんどといってよ ~\ o 派遣留学制度とは,. 在籍している大学の授業料を転用し,在籍大学が指定する留学先の授業料 をまかなうもので,単位互換を行ない帰国後留年せずに単位を取得するこ とが原則可能となっている O しかし現実には派遣留学は門戸が非常に狭く, 多くの大学において年間の派遣留学生が数名だけというのが実情である O これには大学の事情が起因するのだが後述する 。 上述した派遣留学以外には,ロータリー財団など私的奨学金による留学. -41-.
(6) 大学におけるグローバル人材育成と留学のありかた 日本人留学生の構成比(米国のケース). 出典:OpenDoors2012 ,I n s t i t u t eo fI n t e r n a t i o nalE d u c a t i o n. 支援もあるにはあるが,大学における留学のほとんどは私費留学といって よL、 。 さらに私費留学に関しては留学単位認定システムが不備な大学が多 く,学生は単位互換ができず休学した上での留学を余儀なくされるケース が多々見られる O なかには在籍している日本の大学の卒業要件単位はすで に取得しているにもかかわらず,留学によって休学となることや留年の記 録が成績表に残ることを避けるため,在籍大学と留学先の大学の双方に学 費を払うケースもある O こういった状況が,学部留学者数が大学在籍者総数の 1%未満という事 実を生み出していることをまず認識した L可 。 もちろん卒業単位を取ること や就職活動に集中するといった理由で留学に目を向ける余裕がない学生も 多いだろうが,上述したように大学側に留学環境が整つでいないことが学 生に留学を鷹賭させる要因になっていることは明らかである O. 2 . 2 高等学校における留学の現状一大学と比較して 0 1 1年度資料「平成 2 3年度高等 文部科学省初等 中等教育局国際教育課の 2 学校等における国際交流等 の状況について」によれば,高校生で 3ヶ月以 4 3.
(7) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. 上の留学をしている学生数は 3 , 2 5 7名。周年度の全国の高校生総数が約 3 , 3 4 9, 2 5 5 人であるから,留学経験者はわずか 0 .97%にすぎず,人口比率は大学学部 留学のそれとほぼ変わらな ~ì O. しかし近年では,立命館宇治高等学校,仙. 台白百合学園,桐陽高等学校など, I 留学コース」を設置し一年間の留学 をカリキュラムに入れるなど力を入れている高校も徐々に増えてきている 点は大きな変化といえる O 高校在学中に留学を希望するにもかかわらず自分の通っている高校に留 学プログラムがない場合,個人留学をすることになる O 個人留学には①授 業料・ホームステイ費用が特定の団体によって支援される「交換留学j, ②授業料・ホームステイとも自己負担の 「 私費留学Jに大別される O 交 換 社団法人日本国際生活体験協会j, I 財団 留学は主に法人主催のもので, I. YouthForUnderstanding), 法人ワイ・エフ・ユ一日本国際交流財団 C 公益財団法人. AFS日本協会j, I 特定非営利活動法人文際交流協会 j, I 米. 国非営利教育法人アユサインターナショナル日本事務局」などがある 。交 換留学希望者はそれぞれが定める選抜プロセスを経なければならないため, 競争率は高~ i。一方,私費留学は個人レベルで留学先を選ぶもので,現地. の高校に一個人として手続きをして編入することになる O ただし現実問題 として,自分で学校を探し煩雑な入学手続きをするのは困難なため,私費 留学の大多数は留学業者を通して諸手続きの代行を依頼することとなる O 高等学校レベルでの留学は上述したように狭き門であるが,現在,国レ 国際バ カロレア C l n t e r n a t i o n a l ベルで大きな改善がなされようとしている o I. B ) j認定高校の増設計画がそれだ。 I Bとは世界の B a c c a l a u r e a t e,略して I 国々の大学入学資格取得に必要な共通教育課程のことを指し,世界中の多. B認定校(高校)に入学し所定の単位 くの大学が採用している O 国内の I B所定の資格試験にパスすれば, I Bを入学資格として認 を取得した上で I 0 1 0年には世界で 4 める海外の大学の受験資格を得られるというものだ。 2 4 4-.
(8) 大学におけるグローパル人材育成と留学のありかた. 万人強の学生が I B共通選抜を利用して海外の大学に入学している o IBは Prim αη Y e a r sProgramm~初等), MYP ( M i d d l eY e a r s 年齢によって PYP ( Pro gramme- 中等 ) , DP ( DiplomaPro gramme 高等)と分けられており, 大学入学資格の対象となるのは DPプログラムのみである O 日本における IB認定校は 2 0 1 3年時点で 2 6校であるが, DPプログラムを 有するのは,表にあるように 1 6校のみである O しかもそのほとんどがいわ ゆるインターナショナルスクールと呼ばれる学校である O 帰国子女や日本 在住の外国人学生など,表中のインターナショナルスクールに通う学生の. 0 1 3年時点 多くが IB方式を利用し海外の大学に進学している O ちなみに 2 での I B認定校は世界 1 4 6カ国, 3 , 6 6 4校となっている O. 国際パカロレア ( I B ) 認定高校. ( 2 0 1 3年時点). 1 セント・メリーズ・インターナショナルスクール(東京都) 2 カナディアン・アカデミー(兵庫県) 3 サンモール・インターナショナルスクール(神奈川県) 4 横浜インタ ーナ シ ョナル スク ール(神奈川県) 5 清泉インタ ーナ シ ョナル学園(東京都) 6 関西学院大阪インターナショナルスクール(大阪府) 7 加藤学園暁秀高等学校(静岡県). 8 ケイ・インターナショナルスクール東京(東京都) 広島インターナショナルスクール(広島県). 1 0 福岡インターナショナルスクール(福岡県) 1 1 名古屋国際学園(愛知県). 1 2 玉川学園高等部(東京都) 1 3 AICJ高等学校(広島県) 1 4 立命館宇治高等学校(京都府) 1 5 ぐんま国際アカデミー(群馬県〉 1 6 同志社国際学院(京都府) 出典:文部科学省「国際バカ ロレア の認定校J( 2 0 1 3 ). 4 5.
(9) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. 国際バカロレア. ( I B )への関心が文部行政レベルで高まり始めたのはつ. 0 1 1年 6月,国主導の「グローバル人材育成推進会議」が, い近年である o 2 日本人留学生を増やし, 伸ばすために. 日本の学生の語学力やコミュニケーション能力を. I B認定校を増やすことを提言したのが発端だ。これを受け. 0 1 2年度年度概算要求の中に「国際バカロレア た文部科学省は, 2. ( I B )の. 趣旨を踏まえた教育の推進」事業を盛り込んだ。 これまでのようにイン ターナショナルスクールに偏重した国際ノ〈カロレア推進ではなく,通常の 高校においても. I B認定校を増やすことが主目的で,まずは 1 0校程度の研. 0 0校程度の高校を I B認定校にすることを目指 究校を指定し,将来的には 2 すという O この取り組みが機能すれば,留学に対してモチベーションの高い学生が. I B認定高校に集まることが期待される. O. そしてそれに刺激されるように高. 校の外国語教育(主に英語教育)が改善されることも期待できょう 。高校 の英語教育には大学受験という大きな足かせがあるために, これまで思い 切った教育改革ができず,コミュニケーション主体の英語学習の実践に大 きな課題を残していた。 I B認定校設置が全国的に波及することになれば, 高校英語教育改革に一石を投じることになるだろう O 以上のように,高等学校レベルでは新たな留学推進の動きが出てきたこ とが特筆される 。. 2 . 3 大学の留学に対する消極性の要因 . 2で述べたように,高等学校においては長期留学をカリキュ セクション 2 ラムに取り入れる学校が着実に増えており,また国際パカロレア(IB) な ど留学改革に関心が高まっているのに比べ,大学による留学環境整備への 取り組みは外大系の大学を除けば依然低いと言わざるを得な~ ¥0 海外提携 校を通し派遣留学を実施していることを謡っている大学も多 ~\o. - 46-. しかしそ.
(10) 大学におけるグローパル人材育成と留学のありかた. の多くが 「国際交流」 の一環として存在しているケースであって,留学を 教育戦略的に捉えている大学は依然として少な ~ì O. 留学に対する大学の消極性は,大学在学生に対する留学支援を例にとれ ば明白だ。前述したように,ごく限られた派遣留学生を除き,大学在学中 に留学を目指す者の多くは休学をした上で私費留学をせざるを得ず,その 結果として多くの学生が留年扱いでの留学に踏み切っている O また,留学先で取得した単位が互換単位として認定されないケースが多 いことも留学を思いとどまらせる大きな原因である O 大学側の論理は,留 学で履修した科目が教育の質の面で単位認定に足るものか判断できないと いう点にあるが,調査システムを確立すればこれは大きな問題ではな ~ì O. また,留学先が大学附属の語学学校の場合,取得した語学単位を帰国後認 定しない大学が多いのも問題だ。 このように,. 日本の大学の留学に対する. 姿勢に消極性がうかがえるのは否定できない事実である O 大学側が消極的でありつづけるのは, I なぜ学生が大学在学中に留学を したいのか ?J という根本的な疑問を十分考察していないからである O 就 職難や将来への不安の中,近年の大学生は過去の世代の学生に比べ,より 現実的かっ実利的に大学生活をとらえている O 高度成長期の大学生活は社 会人の仲間入りをする前の猶予期間. つまりモラトリアムであったが,現. 代の学生には 「 大学生活 =モラトリアム」という感覚は希薄だ。 就職支援の充実が大学選択の判断材料として大きなウエイトを占めてき ていることはもちろん,大学入学とともに就職に有利な資格をとろうとし たり,キャリアにつながる可能性の高い語学習得に貧欲な学生が多くなっ てきているのも,学生のキャリア重視の姿勢のあらわれといえる O 英語は必修教養科目だから仕方なしに取るといった従来の考え方ではな く,英語を将来に役立つ道具として捉える学生が増えてきているのも,例 えば世界標準の英語能力試験といわれ,多くの企業が採用の際に参考資料. 4 7.
(11) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. としている TOEIC ⑮の受験者数の変遷を見れば明らかで、あろう o TOEIC ③ テストを主催する納国際ビジネスコミュニケーション協会によれば,大学 ⑬テスト ( I I Pテスト」という) など特定団体内で行なう団体特別 TOEIC. 0 0 2 年には 7 0 4, 0 0 0 人だったのが, の圏内受験生は 2. 1 0 年後の 2 0 1 2 年には 1 , 2 0 4, 0 0 0. 人とほぼ倍増している O 近年の大学生の英語の受けとめ方が明らかに変 わっていることがここからもわかる O 英語は確実に教養科目から実用科目 に変貌しているということだ。 このような学生のニーズに大学は迅速に対応できているとはいえな L、 。 それは多くの大学の組織図において留学業務がもっぱら「国際交流」部門 のみの所管であって「キャリア支援」部門と連携していないことからも窺 えよう O 大学側が留学に消極的なのには財政的理由もある O たとえ一時的であっ ても,留学により学生を手放すことが収益(授業料)の損失につながると いう考えが大学経営側には根強くあるという事実だ。留学を休学扱いにし 実質的に留年という道を学生に余儀なくさせたり,留年せずに留学したい 学生には結果として在籍校と留学先双方の授業料を納めさせるといったこ となどは,大学経営者側の財政的危倶に対する反応の一つであることは否 めない事実であろう O 重要なのは,在学中の留学が大学側にとって収益のロス(授業料のロス) と考えること自体がそもそも間違いであるという点だ。発想、の転換をすれ ば,むしろ在学中の留学促進は大学にとって収益のロスを引き起こさず, ゆえに学生に授業料の二重払いをさせることもなくなる O 以下のその方策 を述べる O 一例として,授業料がほぼ同等の海外の大学(または大学附属の語学学 校〉と業務提携し, 自校の学生を留学させると仮定しよう O その際,学生 には通常通り日本の在籍校に授業料を払ってもらい,大学はそこから提携. - 48-.
(12) 大学におけるグロー バル人材育成と留学のありかた. 校側の授業料を支払う O 一見大学には何の財政的メリットがないと思われ るが実はそうではな L、 。 このモデルにおいて,留学は実質的に「授業のア ウトソーシング(外部委託 ) J となり,言うなれば長期の学外授業をさせ ているのと同じことになるのである O さらに授業料が自校より低くなおか っ質の高い提携校を選択すれば,大学側に財政的余剰が生じることさえ可 官 Eになるのだ。. 大学側のメリットはそれにとどまらない。 たとえば自校の学生を 1 0 0名 一年間留学させ,留学先で 3 0単位取得させると仮定しよう O 日本の大学側 はその間 1 0 0名 X3 0単位分の授業を提供する必要がなくなることになる O これにより一教員あたりが担当する学生数が減るので,結果的に授業の質 も相対的に向上するというわけだ。 また 1 0 0名 x30単位分の授業コマを減 らすことができるので,授業を外部の非常勤教員に依存している大学では これにより給与支出を減らすこともできる O 大学側にもたらすコストパフォーマンスはさておき, この方式により学 生が得る利益は計り知れなし 1。すなわち休学や留年の心配をすることなく 学生は留学することができ,なおかつ単位取得ができることだ。また保護 者の立場に身を置けば,子供に休学させた上に授業料を二重払いする必要 がなくなることは大きなプラス要因であるのは疑うまでもない。 このように提携校留学を推進すれば,大学側のメリットだけでなく,留 学に興味のある学生と保護者からは 「留学しやすい大学J ,i 留学における 保護者の負担が少ない大学」との評価も得ることができ,入学者数の増加 も期待されよう O. 2 . 4 交換留学の利点 セクション 2 . 3で説明した派遣留学は一方通行の留学であるが,大学側に も学生にもよりメリットが大きいのが交換留学だ。特に両校の派遣人数が. -4 9-.
(13) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. 同数の相互派遣留学は交換留学の理想、の形といってよい。なぜなら,留学 生の均等交換をすれば,お互い授業料を相手校に支払う必要がなくなって しまうからであり,大学側の支出がプラスマイナスゼロとなるからだ(ホー ムステイや食費などの費用は除く〉。英語圏の大学ではこの留学形態を wash (差し引きゼロシステム〉と呼び,留学を促進する大学のトレンドとなっ ている O もちろん日本の大学で海外の提携校からの学生を受け入れるためには, 彼ら外国人留学生の日本語上達のための語学プログラムを充実させたり, 場合によっては彼らがしっかり授業を受けられるよう一部の講義を英語で おこなうといった環境の整備が必要だ。しかし,外国人学生を自校に増や すことにより,学生同士の交流は大幅に向上し,真の国際化を加速させる ことができるのは,国際化を目指す大学にとっては大きな魅力であろう O 交換留学に限定されるわけではないが,大学在学中の留学をさらに発展 d o u b l ed e g r e eI 二重学位 J ) 方式とい させた形としてダブル・ディグリー (. うものもある O この方式は,大学 2年次までに語学力・学力とも優秀な学 生を厳選し,. 3 " " '4年次の二年間で提携校に留学させるというものだ。受. " '2年次の単位をすでに取得したものと見なし, け入れ校(留学先)では 1" 転入生扱いで学生が望む学部を専攻させる 。米国など海外の多くの大学で は , 日本と違い学部を決めるのは 3年進級時なのでこのような形態が可能 なのだ。 これら留学生が規定の単位数および必修科目を修了すれば提携校 から学位が授与され,それと同時に日本の出身校からも学位を授与される O 学位 ( d e g r e e ) が二重 ( d o u b l e ) に授与されるのでダブル・ディグリーとい うわけだ。一見荒唐無稽なシステムに見えるが,提携校同士のしくみをう まく利用した留学の形といってよいだろう O 日本の大学からも単位および 卒業認定を受けるので就職などで不利を被ることもないのが魅力だ。 一年間の留学で語学を一定レベルまで向上させるのは困難だが,ダブル・ - 5 0-.
(14) 大学におけるグロー パル人材育成と留学のありかた ディグリーを活用した二年間留学ではその効果は歴然としてくる O 大学 3. 4年次を海外で過ごすため圏内での就職活動ができないといった問題点 はたしかにあるが,これからの留学の形態のーっとして日本の大学も考慮 すべきであろう O このように,留学は考え方一つで大学経営の強みにすることができるど ころか,学生獲得や国際交流の面で大きな力を発揮する 。現在,多くの大 学が留学に積極的でないのは,財政面や運用の問題以前に ,留学のしくみ の理解が徹底していないことが大きな要因になっているようだ。 少子化のなか,これからの大学経営はますます厳しいものになっていく のは必至だが,大学側が留学を戦略的事業ととらえ行動することにより, 国際感覚に長けモチベーションの高い学生を獲得することが期待できる O また海外からの留学生受け入れによって学生数を増やすこともでき,さら には真の国際交流を図ることもできる O 留学を大学経営の主要な軸と考える大学では,国際交流課やそれに準じ る組織において,留学経験のある有能なスタッフを採用し,海外で研修さ せ,これまでの日本の大学になかった留学システムを構築していくことが 求められよう O またそうした努力をした大学こそがグローバル社会に適応 できる人材を育成・輩出し,ひいては学生の支持を得る教育機関となると 考えられる O. 2 . 5 大学秋入学案と留学 日本人留学生の送り出しおよび海外留学生の受け入れの双方にとって重 要となるのがセメスター制度の確立および秋入学化である O 東京大学の. 0 1 2年 ワーキンググループ 「 入学時期の在り方に関する懇談会」が2. 1月に. 大学に提出した報告書によると,入学時期を 9月とする理由として,現行 の 4月入学では日本人留学生の送り出しゃ外国人留学生の受け入れが海外. 5 1.
(15) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. の大学に比べて圧倒的に不利だということを挙げている O 海外の多くの大. 2月,後期は 2月から 5月 学は秋留学が主流で,前期はおおむね 9月から 1 となっており,夏休みは学年末から新学年の聞の 3ヶ月となっている O つ まり留学に関していえば,. 日本の大学も秋入学制度にすれば,夏休みを準. 備期間として新学年からの日本人留学生の送り出しおよび外国人留学生の 受け入れにそなえることができるわけだ。これに呼応して秋入学の導入可 能性が活発に議論されてきた。 大学が秋入学を採用した場合,高校を卒業してから大学入学までに約半 年のギャップ・ターム (gapterm) と呼ばれる空白期間が生まれる。合理 的に考えれば,小・中・高の入学時期も秋にしてしまえば,そもそもギャッ プ・ターム自体が起こらないわけだが, ここでは大学のみが秋入学を採用 するという前提で話を進めよう O 東京大学案ではギャップ・ターム期間を新入生に社会体験や海外体験を する機会として捉えてもらうとしている O 社会体験をしてから大学に入る 方が実学としての大学教育が充実することは容易に想像できる O また,た とえ半年でも入学前に語学留学をし,コミュニケーション力が向上すれば, 大学の外国語教育の質の向上にも寄与しよう O 留学促進を根拠とする秋入学の最大の問題はギャップ・タームにあると 述べたが,技術的には解決困難な問題ではなし 1。近年多くの大学が採用し はじめている「セメスター制度」を改善し,学生に春,秋いずれの学期か らでも入学・受講できるカリキュラムを構築すればよいのだ。 たとえば秋入学を採用している海外の大学では,学生は秋学期からでも 春学期からでも入学でき,また卒業も春学期末,秋学期末いずれにするこ ともできる O 東京大学の秋入学提言に一歩踏み込み,柔軟な秋・春選択入 学によるセメスター方式を採用すればギャップ・タームの問題は解決する O ほとんどの大学ではすでに形式上であるにしても従来の通年型授業から学. 5 2.
(16) 大学 における グロー パル人材育成と 留学のありかた. 期独立のセメスター型に移行しているので,この案を実行に移すには春・ 秋どちらからでも受講できる科目配置をすればよいだけなのである O この 改革自体は大学の努力によって十分達成可能なものである 。 秋入学または柔軟な秋・春選択入学が結果として現行の就職活動に大き な変化をもたらす可能性は大き~ ' 0中途採用はもはや異端でなくなるだろ. うし, I 新卒」 といった概念が薄れる可能性もある O 現実には日本企業の 採用形態はこの方向に進みつつあり,社会の流れとなりつつあるのだから, 入学時期の改革 は実現可能性が想像以上に 高 いのかもしれない。 さらに,秋入学または秋・春選択入学が導入されたら,入試制度にも影 響があるであろう O 入試シーズンという概念は希薄になり,米国の高校生. T@ C S c h o l a s t i cA s s e s s m e n tT e s t 一英語と数学の共 が大学受験で受験する SA 通学力テスト ) のような選抜方式の採用ももはや非現実的とはし 1えなくな る。事実,第三次提言 では大学入試や卒業認定における. TOEFL ⑬ 等の外. 部検定試験の活用を示唆しているし,実際に入学試験の代わりに. TOEIC ⑮. やT OEFL ⑧ のスコアを判定基準として採用しはじめた大学 も出てきた。 活用方法は異 なり,現行の入試と併用しているところもあるが, 東北大学 工学部,国際教養大学園際教養学部 , 立命館アジア太平洋大学全学部など がその例である O 東京大学が提案した秋入学は,そもそもの発端が日本人留学生のスムー スな送り出し,外国人留学生の受け入れ増加といった国際化への対応に あったわけだが, この制度,または秋・春選択入学制度が国全体の大学改 革につながれば,就職風土や入試の形を根本から変えることとなり,ひい てはより効率 的な人材創出にもつながることが期待される O 留学促進に 一役買 う教育改革案 は他にもある 。「早期卒業制度」と呼ば れるいわゆる飛び に公表した方針でで、 ,優秀な学生にいち早 く高等教育や海外での教育を受け. -5 3-.
(17) 近畿大学法学. 第6 1巻第 2・3号. る機会を与えることを目的とし,一定以上の成績を保持する高校生を二年 から 二年半で卒業させるというものである O 従来,高校卒業者が留学を目 指す場合,. 3月卒業ののち,最短でも 6ヶ月経たないと留学先への 9月入. 学ができず,年齢においてスタートラインで他国の学生より半年遅れとな る状態が生じていたのだが,早期卒業制度が可能になればそのような問題 は解消する O ちなみに上述した大学秋入学制度,または秋・春選択入学制 度でも同様のメリットが生まれるのは言うまでもな L、 。 ここまで見てきたように,留学環境の整備とは社会を変える可能性を秘 めた改革そのものである O 未来を見据えた改革の中で留学環境の整備をす ることが,世界に通用し日本を再生させる人材の育成に直結するというこ とを教育機関および教育行政に携わる機関は認識する必要があるであろう O. 3 . 留学改革がもたらすメリット 3 . 1 実践的語学力の向上と論理』性の酒養 留学を論じるなかで最大のメリ ッ トと 言えるのはグローバルな人材の基 本的資質である語学力およびコミュニケーション能力の酒養にある 。 長い間日本の英語教育はコミュニケーション手段にではなく,知識・教 養に重きを置いてきた。英語の授業形態が文法とリーディング中心であっ たのも知識・教養重視のあらわれだ。 しかし,近年コミュニケーション手 段としての英語の再認識が高まり,. リスニングやスピーキングに時間を多. く割くようになったにもかかわらず,学習者の英語運用能力が飛躍的に高 まっていないのはなぜだろうか。 それは英語が持つ思考パ ターン,つまり 論理の習得が語学教育に取り入れられていないからである O つまりリスニ ング演習の時間や会話の機会を物理的に増やしても,英語の論理的思考力 の理解・定着には直結しないということなのである O 日本語には日本語の,. 5 4.
(18) 大学におけるグローパル人材育成と留学のありかた 英語には英語の思考パターンがある O 日本語の思考パターンで英語を学ん でも英語運用能力が身につかないのはむしろ当然のことといえる O 英語に限らず欧米語の論理展開は明快だ。まず官頭で結論(主張)を述 べ,以下にその本論を支持すべき内容を述べる。欧米語のほとんどの言語で は主語の直後に動詞がくるという語順を持つが,これは彼らの論理展開の顕 示化にほかならな l i。一方日本語では,動調が文末に来ることからもわかる ように,結論(主張)を後回しにするという論理展開をとる 。このような論 理構造の違いを認識し,また英語の論理構造を身につけるには,教科書や日 本人同士の授業を通してだけではおのずと限界がある 。 留学の最大の効用 は,その社会で通用する論理に満ちた環境に身を置くことであり,実践的語 学力とはまさにこのような環境で最大限に習得できるのである O 地理的に開放性と多様性に欠ける日本という環境に身を置くわれわれ日 本人は,違う価値観を持った人間と理詰めで対峠する機会が圧倒的に少な liO そのため言葉に理路整然性や厳密性を欠いているのは否定することの. できない事実である O ビジネス,通商,政治の世界において日本が他国と 共存しまた競争するにはコミュニケーション能力が必須であるが,その普 遍的根幹をなすのが論理的思考力であり,その論理は好むとこの好まざる にかかわらず,実質的世界語である英語の思考パターンであるということ を教育に携わる者は認識する必要があり,留学もこの点を基点に促進が検 討されるべきである O 留学は学生に語学力や論理性を身につけさせるだけでなく,他にも「プ レゼン能力 J ,I 自己アピール能力」 といった重要な資質を身につけさせて くれる O これらの能力はとりわけ日本人に大きく欠けているとしばしば指 摘されるところであるが,. これは日本という地理的に閉じた社会がこう. いった能力を必要としなかったからであって,留学という海外環境に身を 置き自ら切瑳琢磨することにより十分獲得できる能力なのである O 実際に. -5 5-.
(19) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. 2 . 5 %で,単に研究の量と質だけでない多面的な評価となっている 。 ,および「論文引用数」における評価とは,今や国際語であ 「研究成果J る英語で書かれた論文や,国際学会等での英語の発表が元になっている 。 理系においては日本の大学も英語による論文や学会発表においては比較的 健闘しているといえるが,人文系,社会科学系で苦戦していることが大学 評価に大きく影響していると推測される O また「国際性」に関しては,. 日本語という 言葉のハードルが外国人研究. 者の日本の大学への流入を阻んで、 いることが挙げられるし,. I 教育の質」. に関しては,上述したように日本特有の教育システムが長年続いたことに より,教員の質も含め教育全体が硬直化したことが低評価につながってい るのではな~ iかと推測される O. 日本が世界のなかで競争できるためにも教育の国際化は必須である O そ のために早急に講じられるべき方策として以下の 三点を示す。 第一 は,大学の研究レベル・教育レベルを上げるための組織的・戦略的 な教員留学制度の充実だ。在外研究に代表される教員留学制度は多くの大 学に存在するが,多くの場合,事実上の研究休眠(サバテイカル)になっ ているのが実情だ。在外研究によって自己の研究のみならず,留学経験か ら得たことを大学改革に還元する仕組みを作ることは国際的に競争力のあ る大学作りへの第一歩と言えよう O 第二は,海外の研究者が何不自由なく日本人研究者と一緒に研究に打ち 込める言語環境の構築だ。もちろん外国人研究者が日本語を知っていれば それにこしたことはないが,英語が実質的世界共通語である以上,. 日本人. 研究者の英語運用能力が向上すればよりスムースに世界中の研究者とつな がることができるし,またその語学力をもって自校を対外的にアピールす ることもできる O 日本では稀なことだが,海外の大学では教員が一般の学 生に混じって語学の授業を受けることがごく自然な光景としてある O つま. 5 8.
(20) 大学におけるグローパル人材育成と留学のありかた り自分の活躍の場を語学習得という手段で広げようとする受け皿が大学側 に教育風土としてあるのだ。 日本の大学でも教員が自身の英語力を伸ばす ために語学クラスを受講できるような仕組みを作るのも ー案であろう O 第三 は,海外の教育機関で教育を受けた日本人研究者の積極的採用だ。 いまや日本の大学院を経由せず海外の大学院で研究する日本人は理系・文 系を問わず非常に多い。 しかし日本の大学と接点が少ないという理由で, 在外日本人研究者が教員採用で不利益をこうむることが現実問題として存 在する O 研究の内容はもちろんのこと,異なる教育環境で研究してきた人 材を得るということは,すなわち発信力と国際性に富んだ人材を確保する ということにとどまらず,大学運営に新しい風を吹き込むことにもなり, ひいてはそれが大学改革に寄与する可能性は大きい。 また,海外で教育を 受けた教員が講義を通じ 学生と接するだけでも学生が得る刺激は計り知れ ない。国際的な研究者・教育者を国内でーから育てることを否定するもの ではないが,在外研究で既に国際化の資質を備えている人材を積極的に登 用することの有用性は大学として考慮、すべき事案であろう O. 4 . おわりに 本稿ではグローバル人材育成の鍵となる留学環境の整備について論じて きた。 グロー バ リゼーションによる世界規模の競争の激化は国のあらゆる 面での改革を求めている 。 中でも人材育成の要である大学教育の強化に関 し,第二次安倍政権下の教育再生実行会議で 「 第三次提言」 として示 した のはまさに時を得たできごとであったといえる O これまでの日本の教育行政および高等教育機関は,教育におけるグロー パリゼーションを「国際交流」 というある種暖昧な理念のもとに実践して きた。 そしてその結果,国際社会で日本を背負って活躍できる人材を育成. 5 9.
(21) 近 畿 大 学 法 学 第6 1巻第 2・3号. する使命を具現化できる留学という仕組みに無頓着であった感は否めな l' 0 本稿で述べたとおり,留学環境の整備は大学にとって財政面においても '。 む 運用面においても想像しているほど負荷の高い事業ではけっしてな l. しろ運用の仕方によっては各校の特色を打ち出せるビジネスチャンスでも あり,同時にそれは学生にとっても魅力のある学習チャンスなのである O 「第三次提言」 が出された今,国際バカロレア(IB) 導入にせよ秋入学, または春・秋選択入学案にせよ,教育機関が率先して革新的な試みをする ことによって国の教育行政も的確に反応し大きなサポートとなることが今 まで以上に期待されている O 現在こそ教育の質的転換を達成する大きな機 会ととらえ,より多くの教育機関が留学促進によるグローバル人材の育成. 、 。. に積極的にかかわることを期待した L. 参考文献. J( 2 01 3.5 . 2 8 ) 教育再生 「これからの大学教育等の在り方について(第三次提言 ) 実行会議 「これからの大学教育等の在り方について(第三次提言参考資料 ) J( 2 0 1 3.5 . 2 8) 教育再生実行会議. 1 2 0 1 2年企業の中途採用動向 J( 2 0 1 2 .2 . 2 7 ) 日本人材ニュース C a r r e r a h t t p :// c a r r e r aぷn z a i n e w s . n e t/t o p i c /body /0e 9 4 9 f 9 0 b e f a 7 2 6 c d 9 0 f 2 7 5 6 f 4 b 3 5 d 7 b 「外国人留学生の採用に関する企業調査 J( 2 0 11 .8 ) 株式会社ディスコキャリアリ サ ー チ Wl1川 d i s c . c o 必/uploads/2012/0 1/1 1k i g y o u o v e r s e a r e p o r t 8 . p d f 「平成 2 3年度高等学校等における国際交流等の状況について J( 2 0 1 2 ) 文部科学省 初等中等教育局国際教育課 「平成 2 4年度文部科学白書J( 2 0 1 3 ) 文部科学省. ITOEIC ⑮受験者数の推移 J( 2 0 1 3 ) 財団法人国際ビジネスコミュ ニケー ション協 t t p ://w w w . t o e i c . o r . j p/t o e i c /about /d a t a . h t m l 会 h w t フr l dU n i v e r s i t yR a n k i n g s2013-2014 ( 2 0 1 3 ) TimesHigherE d u c a t i o n www.timeshighereducation.co. uk/w o r l d u n i v e r s i t y r a n k i n g s/2 0 1 3 1 4/ worl dranking OpenDoorsData2 012 ( 2 0 1 3 ),I n s t i t u t eo fI n t e r n a t i o n a lE d u c a t i o n ii e . o r g /R e s e a r c h a n d P u b l i c a t i o n s/Open-Doors/Data www.. 6 0.
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