第 4 学年○組 図画工作科学習指導案 指導者 ○○○ ○○○ 1 単元名 「カードで味わう形・色」 2 題材設定の理由 ○題材観 本題材は、材料の特徴を味わいながら色を選んだり、思いついた形を切ったり組み合わせたりしなが ら、自分のイメージを広げていく内容である。同じ形でも違う色であれば受ける感じ方が変わるし、同 じ色であっても違う形であれば受ける感じ方が変わってくる。また、同じ形や色でも紙の厚さや手触り から受ける感じ方が変わり、組み合わせによっても印象が変わってくる。児童は、いろいろな形や色を 組み合わせることを試しながら、次第にイメージを明確にもつようになる。模様カードの表現やイメー ジを伝える言葉のつながりには正解はなく、子ども一人一人の経験や知識と重なりながら様々な言葉で 表される。 このような感じ方の違いやよさを、鑑賞ゲームを通して互いに味わうことができる。同じ言葉から人 によって違う模様カードが選ばれることで感じ方の違いが明確になるとともに、異なる言葉から同じ模 様カードを選ばれる不思議さも体験できる。それだけではなく、なぜ選んだのか理由を語り合うこと で、自分や友達の感じ方の違いを受け入れたり、見方が変わっていったりする。このように、ゲーム性 を取り入れた言語活動を通して、自分の見方や感じ方を広げていく上で価値があると考える。 ○児童観 本学級の児童を対象に6月に行った意識調査では、「図画工作科は好きですか」という質問に対し、 「とても好き」「どちらかというと好き」と答えた児童は○人中○人であり、全体的に図画工作科が好 きな児童が多かった。しかし、その内容としては、「ものをつくること」(A 表現(2)立体、工作)や 「いろいろな材料を使って遊ぶこと」(A 表現(1)造形遊び)を好きな活動として選んだ児童がそれ ぞれ○人と○人であり、「作品を見て自分が感じたことを書いたり、話したり、話し合ったりするこ と」(B 鑑賞)が好きだと答えた児童は○人であった。このことから、鑑賞に対する児童の意識が非常 に低いことが分かる。また、絵を見る際に形や色に着目してイメージをもつことができているのかを調 べる記述式調査では、具体的な形が描かれているものについては形に注目してとらえ、抽象度が高いも のについては色に注目する傾向があり、形と色の両方をとらえてイメージをもつことはできていなかっ た。 ○指導観 本単元の指導に当たっては、初めにいろいろな色や形、材料の触った感じからどのようなイメージを もつかを話し合う活動を設定する。色や形、手触りなどからある程度のイメージを思い浮かべられるこ とを体験的にとらえさせる。次に、言葉を書いたカードの中から1枚を選ばせ、そこに書かれた言葉か ら思いつく形や色、動き、音などをイメージマップに書かせる。そして、色紙、色画用紙、ボール紙、
和紙、お花紙など、様々な種類の紙を用意しておき、自由な形に切り取らせていく。切った紙を様々に 組み合わせながら、イメージに合う模様をつくらせていく。できあがったカードは、他のグループと交 換させ、言葉を書いたカードと模様カードをつなぐゲームを行う。ゲームによって迷った理由を全体で 交流したり、模様カードをつくった人の解説を聞いたりすることで、様々な感じ方があることに気付か せていく。 3 単元目標 ○形や色の組み合わせに関心をもって表したり、色や形、材料を触った感じからイメージすることを楽 しんだりしている。 【関心・意欲・態度】 ○材料の特徴やよさを生かし、形や色の組み合わせを工夫して表す。 【創造的な技能】 ○形や色の組み合わせ方を試しながら、表したいイメージを見つける。 【発想・構想の能力】 ○自分の感じ方を言葉にしたり、友達の見方、感じ方の違いやよさを味わったりする。 【鑑賞の能力】 4 単元指導計画(総時数4時間) 配時 主な学習活動 (領域) 主な手立て 評価規準 45 分 材料の特徴を 味わいなが ら、言葉から イメージをふ くらませてい る。(鑑) (表) ○発想のきっかけとするために、形や色に着目してど んなイメージがするかを考える資料を提示する。 ○材料の感じからもイメージをもたせるために、和 紙、お花紙、ボール紙を触って感触を確かめる時間を 設ける。 ○イメージをより確かなものにするために、言葉から 思い浮かんだものをイメージマップに書かせる。 ○選んだ言葉からイメージをしやすくするために、想 像するものの形から考えるように助言する。 形や色、材料の感じ に関心をもって、イメ ージをもつことを楽し んでいる。 【関心・意欲・態度】 選んだ言葉から想像 を膨らませ、イメージ マップに書いている。 【発想・構想の能力】 90 分 材料の特徴を 味わいなが ら、イメージ を表す言葉に 合わせて紙を 切ったり、切 った形や色の 組み合わせを 考えたりしな ○材料による感じの違いに目を向けることができるよ うにするために、色紙や色画用紙、和紙やボール紙な ど様々な種類の紙を用意しておく。 ○あくまで「模様カード」をつくるので、具体的な形 をつくらないように指導する。 ○イメージを表す言葉に合わせたカードづくりの手が 材料の特徴やよさを 生かしながら、イメー ジに合う形や色の組み 合わせ方を工夫して表 している。 【創造的な技能】
○
め 言葉からイメージをふくらませて、形や色を考 えよう。○
め 形や色の組み合わせを試しながら、言葉に合う 模様カードをつくろう。がら模様カー ドをつくる。 (表) かりとするために、「形」「色」「材料を触った感じ」の 3つの視点を提示する。 ○貼っていくうちに紙が反り返ってしまうのを防ぐた めに、厚紙を台紙として使わせるようにする。 ○発想を広げるために、同じグループの友達同士で形 を交換してもよいことを助言する。 45 分 グループで言 葉カードと模 様カードを組 み合わせるゲ ームをし、友 達と自分の感 じ方の違いや よさを楽しみ ながら伝え合 う。 (鑑) ○制作過程でのお互いのつぶやきがゲームに影響しな いようにするため、答える対象が他のグループの作品 になるようにグループを配置する。 ○自分の考えに根拠をもって話させるために、「色」 「形」「触った感じ」から感じたことという3つの視点 で書かれた例文を提示する。 「形「色」「触った感 じ」に着目して鑑賞 し、自分の見方や感じ 方を広げている。 【鑑賞の能力】 5 本時 29年10月○○日(○) 5校時 (1)本時の主眼 マッチングゲームを通して、友達の作品のよさや美しさ、作品に込められた思いを、色やもよう、形 や材料の感じ、そこから受けるイメージに着目して感じ取ることができる。 (2)準備 【教師】文例掲示物 【児童】模様カード、言葉カード、図工ノート (3)本時の展開 学習活動 指導の留意点 1,前時までの学習をふり返り、本時のめあ てを確認する。 2,他のグループの作品についてのマッチン グゲームをする。 (1) 模様カードと言葉カードの組み合わ せをグループで考える。 ○制作過程でのお互いのつぶやきがゲームに影響しないよ うにするため、答える対象が他のグループの作品になるよ うにグループを配置する。
○
め マッチングゲームをして、模様のよさやおもし ろさを感じ取ろう。○
め マッチングゲームをして、模様のよさや面白さを感じ取ろう。 友達の作品にこめられた思いやよさ、美しさを味わおう。(2) 全体で考えを交流する。 3,本単元を振り返り、本時をまとめる。 ○自分の考えに根拠をもってわけを説明させるために、「色 から感じたこと」「形から感じたこと」「材料のさわり心地 から感じたこと」という3つの視点と文例を提示する。 ○自分の考えがもてない児童には、まず色から考えてみる ように助言する。 ○根拠を明らかにするために、模様カードのどこからそう 感じたのかを指差しながら自分の考えを述べさせる。 ○全員の考えを大切にするために、グループの全員が自分 の考えを伝えてから、グループの考えをまとめるようにさ せる。 ○誰もが安心して発言できるようにするために、違う意見 も否定せずに受け入れるように助言する。 ○目的意識をもって友達の話を聞くことができるように、 自分の考えと同じところや違うところ、なるほどと思った ところを考えながら聞くように助言する。 ○正解・不正解にこだわることがないように、友達の解説 と実際の模様カードを見比べ、友達がカードに込めた思い を考えるよう助言する。 ○悩んだ模様とそのわけを、形、色、触った感じに着目し て説明させるようにする。 ○作者の思いにも触れられるようにするために、模様カー ドをつくったグループに実際の組み合わせを説明させる。 ○自分の考えと似ているところや違うところ、他の人の考 えを聞いて気づいたことや、作者の思いを知って感じたこ となどの感想の視点を提示する。 ○自分の考えと友達の考え、作者の思いを見比べた感想を 発表させ、作者の思いを知るとさらに模様カードにこめら れたよさや面白さを感じ取れることに気づかせる。 赤やオレンジがあたたかくてほっとする し、波線がなんだかあたたかい感じがす るし、お花紙のやわらかさもほっとする 感じがします。 茶色や黄土色が昔の写真みたい で懐かしいし、丸がいくつも並 んでいるのが懐かしい感じがす るし、和紙のしわしわも懐かし い感じがします。 同じ色や形の組み合わせでも、感じ方が違 うんだなと思いました。 私たちは「懐かしい」と感じた けど、つくった人は「温かい」 イメージだったので面白かった です。 <評価規準> 「形」「色」「材料の感じ」に着目して鑑賞し、自分の見 方や感じ方を広げている。 A 友達の感じ方と比べて自分の感じ方をより確かにし たり、友達の感じ方を取り入れたりしている。 B 自分の感じ方と友達の感じ方には違いがあることに 気付き、友達の感じ方を理解することができている。 C 交流を生かして自分の見方や感じ方を広げることが できていない。 【鑑賞の能力】 <評価方法>ワークシート、発言、観察