看 護管
理
者
に
関
す
る メ
ンタ リ
ング
研 究
の
現状
と
課
題
一
経 営学
・看 護学 領域
か
ら
の文献 的考 察
一
中根 薫
神戸市 看護大学 要 旨 未 熟な経験の な い人の発達 を促進する ために支援を行う人はメ ンター,
支援を受ける人は プロ テ ジェ と呼ばれ,
メ ンター
か ら 提 供 される支 援 はメンタ リング と言わ れて い る。 これ まで に様々 な領域で個人の キャ リ ア発達に有 効な支援であると明らかに さ れて いるメ ンタリング は,
看 護 管 理 者にとっ て もメ ンター,
プロテ ジェ
の両 側 面か ら重 要 な 概 念と思 わ れる。
しかし,
未だ十 分 に検討さ れてい る と は言い難いのが現 状であ る。
そこで本稿で は,
経営学と看護学領域に お け る メンタ リングに関する文献検 討を通して看護 管理者に関する メン タ リン グ研究 の現 状と課 題につ いて明 らかにし た。
メン ター
/メン タ リン グの概 念,
経 営学領 域にお けるメ ン タ リン グ研 究,
(a)メ ン タ リング研究の展開,
(b
)メンタ リングの機能,
(c)メ ンタ リング に よる効 果,
(d)メ ンタ リングに影 響 を 及ぼす 要 因,
看 護 学 領 域 におけ るメ ンタ リング研究,
にっ いて検討し た。 その結果, 看護管理者に関するメ ンタ リン グ研究の課題 と して以下の ことが明らか となっ
た。 看護管理者はメンター
である と とらえ る研 究が大 多 数だ が,
プロ テ ジェ
であると考 え た 研 究 も必 要である,
メ ンター
の定 義につ い ては,
プロ テ ジェ
より も 地位や年 齢が上位の者とい う従 来の古典的な と ら え方か ら,
同僚のような同 等と考え る者 まで 拡 大して考え る必 要がある,
メ ン タ リン グ は1人の メ ンター
か ら受 け た ものだ けではな く,
複数の人々か ら受けた複合 的な ものと して と らえる必要が ある,
衆
ンタ リングに影 響 す る要 因,
その中で も特に組 織 的 要 因の影 響 を 検 討 し,
メン タ リン グを 促 進 す る教 育 や 環 境 を検 討 す る必 要 がある。 キー
ワー
ド:看 護 管 理 者,
メ ンタ リング,
文 献レビュー
1
.
は じめ に 病院組織において は医療や看護をめぐる急激な状況 の 変 化に合わ せ,
経 営 的な側 面へ の対 応 や 看 護サー
ビ スの質の高 さ を保 証 するため に優れ た看護管理者が求 め ら れて い る。 その看護管理者は看 護職 者 を育 成し キャ リ ア発 達を支援するとい う重要な役割を担っ て い る。 ま た一
方で看 護i
管理者は看 護職 者に支援を行うだけで なく,
自 ら も支 援 を受 けな が ら看 護i
管理者と して成長・
発 達して い る。
こ の ように未 熟な経 験のない人の発 達 を促 進 するた め に支援を行う人は メン ター
, 支 援を受け る人は プロ テ ジェ と呼ば れ,
メ ン ター
か ら提 供さ れる支 援は メ ン タ リング と言 わ れて い る (久村,
2002 )。 これ まで に メ ン タリング は様々 な領 域で個 人のキャ リア発 達に有 効な支 援で ある と明らか に さ れて いる。
看 護 管理者に とっ て もメ ンタ リング はメ ンター,
プロ テ ジェ の両 側 面 か ら重 要 な 概 念であると思わ れ る が, 未だ十分に検 討さ れて いる と は言い難い。 そこ で本 稿で は,
経 営 学と看 護 学 領 域にお けるメ ン タ リングに関 する文献検討を通して看 護 管 理者に関 す るメ ンタ リング研 究の現 状 と課 題にっ いて明 らかにす る。 こ の こと に より, 看護 管理学に お いて今後, 看護 管 理 者を対 象と して どのようなメ ンタ リング研 究が行 われるべ きかの示唆が得られると考え る。 皿,
メ ン ター/
メ ン タ リ ングの概
念1.
伝統 的 なメ ンター
/メンタリング 「メ ンター
」 (mentOI )とい う言 葉は,
ギ リシ ャ の 詩 人ホ メ ロ ス (Homer)に よ る叙 述 詩 「オ デュ ッ セ イ ア』(The Odyssey)の中に出て くる,
オ デュ ッ セ ウス の 友 人で 彼 の 息 子 の 養 育 を 託 された メ ン トー
ル (Mentor)に由来する と さ れて いる (Homeros,
1994)。 メ ン トー
ルは彼の息 子にとっ ての良 き指 導 者,
理 解 者,
支援者と して描か れて い る。 この記述 を踏ま え,
今日 で はメ ン ター
とは 「人 生 経 験が豊 富な人であ り,
指 導 者, 後見人, 助言 者, 教育者ま た は支援者と い う役割 をすべて果たす 人 」を意 味 する言 葉と して一
般 的に位 置づけ られて いる (久村,
2002)。
2 神 戸市看護大 学 紀 要 Vol
.
11,
2007 ま た,
支 援 を 受 ける人の こと を, フラン ス語で被支 援 者, 被 後 見 人, 子 分を意 味す る 「プロ テ ジェ
」 (prot696
)とい う言葉で表されるが,一
部で は 「メ ン ティ」(mentee )と表現される文 献もある (本稿で は プロ テ ジェ
とい う用語で統一
す る)。 そ して,
メ ンター
が プロ テ ジェ に対 して行 う様々な支 援 行 動はすべてま と めて 「メン タ リン グ」(mentoring )と いう言葉で表 さ れて い る。 メンター
/メ ン タ リングは,
久村 (2002 )によ る と,
2っ の側 面か ら定 義づけが なさ れて い るとい う。 第1
の側 面はメ ンター
の 「特 性・
役 割」 か ら捉え た もので あ る (Levinson,
et al,
,
1978)。 「特性 」とい う視 点か ら定 義 した場 合,
メ ン ター
とは 「プロ テ ジェ よ りも豊 富な経験,
豊か な知識,
権力 (影響力 )を もっ 人」と なり,
「役割」とい う視 点からで は 「プロ テ ジェ にとっ て指 導者, 理解者, 相談者, 教育 者, 支援者や後見人 とい う何役もの役 割を演じ,
その役割を果たす人」と 定 義 され る。
第 2 の側面と して はメン ター
が プロ テ ジェ
にもたら す 「行 動 」に焦 点をあて て メン ター
/メ ンタ リン グを と らえ よ うと したものである (Roche,
1979;Phillips−
Jones, 1982)。 メ ンター
と は 「プロ テ ジェ に対して役 割モデルを 演 じ,
指 示や方 向性 を示 し,
キャ リアプラ ンや対人的発達に関す るフィー
ドバ ッ ク を行い,
ま た キャ リ ア発 達の機 会に影 響を及ぼす 組 織の意 思 決 定者 へ 可 視 性 を もた らす経験豊か な上司・
先輩」と な る 。Phillips
−Jones
(1982) は,
「現 代 的な用 語として,
メ ン ター
は主 要な人 生の 目標に到達す るの を充 分に助 け る影響 力の あ る人々であ る。 彼ら は,
彼らが知っ て いる人や知っ ていることを通 して, あ な たの福 利厚生, 訓練そ して キャ リアを促 進 する力を もっ て い る」と し て いる。 Andersonら (1995) は 「プロテ ジェ の 専門的 な, もしくは個人 的な発達を促進する た めに,
熟練や 経 験がほとん ど ない人に対 して役 割モデル に なっ た り,
教え たり,
後援した り,
励ま し たり,
カ ウンセ リング した り,
年 下の人 を 助 けること を通 して, よ り熟練し 経験の あ る人が,
子 供を育 成 する ように人を育 成 する プロ セスである。 メ ン タ リング機能は,
メ ン ター
と プ ロ テジェ
の間で継続して面倒を見る関係の 中で機能す る」と して い る。
これらをみ る と,
年長の経験や知識,
地位とパ ワー
のある人が,
それ らを 持た ない若 年の人々 のキャ リア 発 達 を 促 進 する ため に,
個 人 的に援 助す る時,
そ れ ら をメンター
とい うことができよう。 安定した組織や雇 用の もとでは,
成 熟し た年 長の メ ンター
と未成熟な年 下の プロ テ ジェ が出 会い,
長 時 間かけて1
対1
で発 達 支援関係を育む とい う古典 的メン タ リングが存在し て き た。2 .
変化 す るメンター
/メンタリング しか し, 近 年の研 究で は, こ の よ うな上 司 を 中 心と し た年長者がメ ン ター
にな る とい う伝統的な考え方だ けでな く,
同僚 同 士や同 じようなレベ ル の人 た ちの間 での キャ リア発 達を促 進す る支 援 活 動にっ い ても注 目 さ れて きて いる。 メ ンター
のと ら え方は,
同 僚 間の助 け合いとい っ た同レ ベル の人たちにも拡大 しっ っ ある (Swap, et aL,
2001 )。 メ ン ター
には誰が な る か を みて も,
直 属の上 司や,
入 社 当 時の上 司 を 中 心 と した 上 司 が圧倒的に多いが, 次い で職場の先輩や同僚, 同期の 仲間な ど が挙がっ て い る (小野,
2003b)。 ま た, 従来の伝統的なメ ンタ リング研 究で は,1
人 の メ ンター
と1
人の プロ テジェ
から成る1
対 1の メ ン タ リング関 係にっ い て議 論がな されて きた。
し か し,
研究が進む にっ れ , 個人が経営組 織で キャ リアを発達 さ せて い く上で は,
複 数の メ ン ター
が同 時に,
あ るい は時 間 差で存 在 するとい う結 果 が 確 認されて きて いる(Roche
,
1979;Phillips−
Jones,
1982;Burke,
1984)。こ の ような結果 を踏まえ, 経 営組織で は
1
人がメ ン ター
と して プロ テ ジェ に メ ンタ リングのすべ て を提 供する より も,
む しろ数 人の メ ンター
が 各々特 定の メ ンタ リ ング を プロテ ジェ
に対して提供す る とい う 「メン タ リ ン グの 部 分的 関 係 モ デル 」が提唱さ れて きて いる (Phillips−
Jones,
1982;久村,
1998)。 さ らに,
メ ン ター
は上 司が圧 倒 的に多い (小 野,
2003b) とい うよ うに, 多 くの研 究で は管 理 者はメ ン ター
と して位置づ け られて いる。 また,
プロ テ ジェ
と しての管 理 者に注 目 している研 究でも,
キャ リア の初 期や中期と いっ た過去に受けた メンタ リングにつ い て たず ねている場合 (合谷,1998
;関口,1998
)が 多い。 皿.
経 営 学 領 域にお け るメンタリング研 究 1.
メンタリング研 究の展 開 次に メ ンタ リン グ研 究が経営 学領域に おいて どのよ うに展 開 されて きて いる かを概 観 したい。 1970年 代 後 半よ り,
米国のエ グゼク ティブ を対 象としたキャリア発 達に関 する面 接 調 査 を 契 機に, 企 業 内 の メンタ
ー
の存在と そ の重要 性が指摘さ れ た (Roche, 1979)。 1980年 代 以 降に は,
メ ン タ リ ングの内 容,
メ ンター
と プロ テ ジェ の 関係の 形成段 階や種類,
メ ンタ リン グ が も た らす効果,
メ ンタ リングに及ぼす 影 響 要 因につ い て議 論されてき た。
そして 正990
年 代 頃に は,
メン タ リングの測定尺度の開発に関する研究が始まっ た。 最 近ではメ ンター
と プロ テ ジェ の関 係 を人 為 的に 発 生させ,
制 度的にメ ンタ リング を活用す る試みであ るメ ンタ リング・
プロ グラムの開 発とい っ た より実 践 的研 究へ とそ の方 向性が展開さ れて きて いる (久村, 1997)。 こ の ように メ ンタ リング 研 究は,
米 国におい てたい へ ん盛んであ る が,
日本の経営組織に おい て は1990年 代に入 り,
ようや く行わ れる ようになり始め た。
山口 (1993
)は一
般 企業の社員を対 象に研 究に おいて, メ ンター
の存在が,
昇進 ・昇格を 左右し,
昇 進に対す る 自信 や 満 足 感に も好 影 響 を 与 えてい ること を明 らかに して い る。 柴田 ら (1993)は一
般企業に勤務する総合 職 社 員を対 象に メン ター
の存 在と受 けたメ ンタ リング が,
キャ リア サ クセス,
組織・
仕事の魅 力,
職務遂行 意欲へ どのように影 響 する かの質 問紙調査を行い,
メ ン ター
の存 在が仕 事の魅 力 度に対 して も好 結 果を与え ることを明らかに し ている。 また,
藤井 ら (1996
)は一
般 企 業の ミ ドル。
マ ネジャー
を対 象にミ ド ル・
マ ネ ジャー
が受け たメ ンタ リン グが 心的活 力と リー
ダー
シ ッ プ行動に及ぼす効果を調査し た。 そ の結 果,
上 司か らの メン タ リン グ は心的活 力 を 通じて リー
ダー
シッ プ行動に影響を与えて いることを 明 らかに して い る。 こ の研 究は先 述の管 理 者 をプロ テ ジェ
と し て と ら え た数少ない ものの 1っ で あ る。2 ,
メ ンタリ ングの機能 こうし た展 開の中で もメ ン タリングにつ い て最も系 統 的 かっ 詳 細に研 究 したのがKram (1988)で ある。 Kram は面接調査を通 じて メ ンター・
プロ テ ェ ジ= 関 係の形 成プロ セス を明らかにした。 その結果, メ ンタ リン グが 「キャ リァ的機能」と 「心理・
社会 的機 能」 の2
つ の機 能 か ら構成 さ れてい ること を明らかにした (表)。 「キャ リア的機 能 」と は,
主にプロ テ ジェ のキャ リ ア発達 (例えば, 昇進や昇 格)を促 進・
向上さ せ る支 援 行 動で あり,
5っ の具 体 的 行 動に よって構 成さ れる。
看 護 管 理 者に関 するメ ンタ リング研 究の現 状と課 題 3一
方,
「心 理・
社 会 的機 能 」 とは,
主に プロテ ジェ に 対して能 力の意味, 明確なア イ デンテ ィティ, 社 会や 企 業 (仕 事 )における役 割にっ い てな どの考え を向 上 させる働き を する支援行動で あ り, 4っ の具 体 的行動 に よっ て構 成さ れ る。 Kr 以 降,
メ ン タ リングの構 成にっ い て は様々 な 次元で論じ られ て き た が,
ど の研究に おいて もメン タ リングの構成 概 念は,
Kram
の提 唱 する2っ の機 能 が 基礎に あ る。 小野 (2003b)は1980年代中盤か ら2000 年にかけて のお よ そ20の実 証 研 究を個 別に点検し,
多 くの枠 組み がKram
に依 拠した り, 研究 結 果が彼 女の 枠組み を支持すること を確認し た。 ま た,
日本におい て は合 谷 (1998
) が 独 自の分 類 を提 示 して いる以 外は,
Kram の分類が圧倒 的に多い。3 .
メ ン タ リ ングによ る 効果 メンタ リング はメ ンター
か ら支援を受け る プロ テ ジェ だ けが 多 くの利 益 を受 けるの で はな く,
メ ン ター
と プ ロテ ジェ の両者に対して様々 な効果を もた らすこ とが 確 認さ れて きて い る。 久 村 (2002)はメ ンター
と プロ テ ジェ に共 通 する効 果 を次の 4点にま とめてい る。
メ ンター
と プロ テ ジェ
に共通 する第 1の効果は 「キャ リア面へ の効 果 」である。
メ ン タリン グは メ ンター
お よびプロ テジェ のキャ リア発達 (Phillips−Jones
,1982
),
キ ャ リア 満 足 (Roche,1979
),
キ ャ リア サ クセ ス (Fagenson, 1989)の向 上にきわめ て有 効に働 く とい う もの であ る。 第2に共 通 する効 果は 「学習 効 果」である。 メンター
に対する学習効果と して は,
メ ン タ リング を行うこと を通 じて,
自 らの知 識・
スキル・
態 度 を再 確 認 し向上 さ せ る と共に, 育成能 力やメ ンタ リン グ を行う能力を 習得する こと がで きると言わ れて い る (Burke,
1984)。 ま た, 若い世代か らの斬新的 かっ 精 力的な力に触発さ れる ことで 自らの創 造 性を高め,
新 しい視 点や考え な どの 発 見 を 可 能 と する効 果 も あると 言 わ れて い る (Burke,1984
)。一
方,
プロ テ ジェ に対 する学習 効 果 とは, メ ンタ リン グを受け ることに よっ て, 多様な専 門的・
技 術的知識,
管理的・
対人 的スキル,
問題解決 スキル, 組織および社会 人としてマ ナー
な どを 迅 速に 学 習で き るこ と が挙げ ら れて い る (Burke, 1984;1
(rarn,
1988
)o 第 3に共通 する効果は 「組織 内影響力の強化」で あ る。 メ ン ター
は現 在お よ び 過去に支 援 した プロ テ ジェ4 神 戸 市 看 護 大学紀要 Vol
,
ll,
2007 表 Kram の メ ンタ リン グ機能 キャ リア的 機 能 心 理・
社 会 的 機 能 ス ポンサー
シッ プ (Sponsorship) 推薦とアピー
ル (Exposure&AppeaY Visibility) プロ テ ジェ
が 社 内 や 職 場の望 ま しいプロ ジェ
ク ト に参加できる よ う に、
ま た より望ましい 配 置 異 動 や 昇 進 が 可 能 と な る よ うに支 援 す る 行動 プロ テ ジェ
を 将 来の キ ャリア発 達の機 会 を 向 上 する ような仕事に推薦し たり、
プロ テ ジェ
の存 在 を組織にお ける多くの人々 に、
特に、
ヒ 層部の人々 にア ピー
ルする行動 役 割モ デル (Role model ) 受 容 と確 認 (Acceptallce& Con丘 ation) プ ロ テジェ
に とって 必 要と な る適切かっ ふ さ わ しい態 度や価 値 観 を身にっ げ さ せるた めに、
メ ンター
が身 を持っ
て モデル (お手本 〉を演 じる こと メンター
が プロテ ジ=
を一
個人と し て尊重し、
プロテ ジェ
に対して無条 件に肯 定 的な関心 を 持っ
てい るこ とを伝える行動 訓 練 (Trainin9ずCoaching) 保護 (Protection) チャ レ ン ジ (Challengingassig ent) メ ンター
とプロ テ ジェ
の 間で、
仕 事に関す る 知識・
ア イ ディ ア や情 報を共有する と共に、
プロテ ジェ
に仕 事の 結 果 にっ いての フ ィー
ド バッ
クを与え、
仕事の目標を達 成する た め の 戦 略 や 手 法 を提 案 する行 動 プロ テ ジェ
の評判を 脅 か すよう な 不 必要なリ ス ク を削減し、
こ の ような リス ク か らプロ テ ジェ を守る た めの行動 仕事に お け る挑戦 性の向上 を意味するもの で あ り、
挑 戦の し がいがあ る仕事をプロ テ ジ=
に割り当て る こと を 意味する行動 カウン セ リング (C。unseling ) 友 好 ⊂丘iendship) プロテジェ
の精神 的、
心理的ス トレ スを軽 減 するた めに、
プロ テジェ が 働 く上で直 面 す る 様々 な心 配 事 や 悩み事 を、
メンター
に対し て オー
プンに語ること ができる よう な 場や機 会 を提 供 する働き を意 味 する行動 上 司 と 部 下 や、
先 輩 と 後 輩といっ
た権 力 や命 令系 統に よ る公 式的な関係で はなく、
む しろ 仕 事 上で出 会っ
たメ ン ター
と プロ テジェ
との 間に友 情や信頼に基づ く非公式な相互関 係を 築 くよう働 き か ける行動 *渡 辺 他 (1999) よ り作 成 か ら信 頼・
尊 敬・
支 持・
忠 誠 心 を得る (Carroll
,
et aL,
1988)と共に,
プロ テ ジェ との ネッ トワー
ク を 通 じて 組織 内で の影 響 力 を拡 大 す ること がで きる。 また,
メ ンタ リング を組 織 内の権力や影響力基 盤の強固と拡大 へ の一
手段と して利用ができ る (Hunt&Michael ,1983)。一
方の プロ テ ジェ は,
自分 自身では所 有でき ない よ う な組織権 力や影響力の基盤をメ ンター
を媒介するこ と に より得ること がで き,
メ ンタ リングを 組 織 内影 響 力 の増幅手段とし て利用できる (Kanter
,
1977)。 第4の共 通 する効 果は 「業 績や職 務 満 足・
意 欲の向 上 」であ る。
メ ンタ リングはメ ンター
の職 務 業 績 と職 務満足 (Buエke,
1984;Hunt&Michael,
1983)を高め る と共に,
職 務 満 足 (Kram,
1988;Fagenson,
1989),
職 務 遂行意欲や職 務・
組 織へ の 魅 力 (柴田 ら,
1993)を 向上さ せ るこ とがで きる。 ま た,
プロ テ ジェ
に特有な効 果に は,
自己 イメー
ジ の確 立,
自己 洞 察 力 や 自信の同 上 (Burke,
1984),
組 織コ ミッ トメン トの向上 (Phillips−
Jones,
1982) , 重要 な情 報収 集 手 段の獲 得,
組 織 社 会 化の容 易な成 功 (Burke,
1984;Carroll,
et aL,
1988) が確 認されて いる。
メ ン ター
に特有な効果と して は,
次世代の優秀な人材 の確 保 (C
跏 ℃ll,
et al.
,1988
),
周 囲の人々か ら得 ら れる信頼,
尊 敬,
賞賛 好感 度の向上 (Burke,
lg84;Carroll
, et al、
,1988
)と,一
人 前の職 業 人・
社 会 人 と しての評 価の向 上 が ある。 特 に メ ンター
が 中期キャ リ ア危機や後期キャ リア段 階に至っ て いる場 合,
こ の よ うな他 者から得 られる高い評価はメンター
の自信や自 己価 値の認識を高め, メ ンター
のキ ャ リア再 生の促 進 を可 能とする と言われて い る (Hunt&Michael,
1983)。 さ らにメ ンタリング はメ ンター
とプロ テ ジェ の両 者 の他に,
人的資源 開発, 情報 伝達, 組織 変革・
開発の 手段と して組織へ の メ ン タ リング効果 も多くの先行研 究に おいて指 摘されて い る (Hunt
&Michael
,1983
;Kram
,
1988 ;W 童lson&Elman, 1990)。4 .
メンタ リ ングに影響を及 ぼす 要 因 1) 個 人 的 要 因 メ ン タ リングに関 する研 究で は,
どの ような要 因 が メ ンタ リングに影 響 を 及ぼすのかにつ い て も様々な視 点か ら論 じ られ てい る。
メ ンタ リン グに影 響 を及ぼす 要 因と して もっ と も関心 が寄せ ら れて き た の は,
メン ター
お よびプロ テ ジェ の個 人 的要因である。
個 人 的要 因におい てまず,
「性 別 」が挙げ ら れ,
男性 中心の経 営 組 織において女 性 がメ ンタ リングを受 けること は男 性に比べ か なり困難で あ る と言わ れて き た。 また,
メ ンター
の 「職位」や メン ター
と プロ テ ジェ の 「組織的関係」 がメ ン タ リン グに影 響を及 ぼ すこと が指 摘 されて い る。 Kram (1988)は一
定の役割 関係と組織 階 層にお ける公 式 な地位が な くて は
,
多くのキャ リア的機能は発 揮されない とい う。 メ ンター
が プロ テ ジェ に対して,
自分は どの地 位にある か とい う 自覚は,
どのキャ リア的機 能が提供さ れ う る か に影響し, 下位 と上位の者の レベ ル の差 は提 供 可 能な機 能の範 囲に影 響 する。
メ ンター
と プロ テ ジェ の 「内的 要 因 」によっ て も与 え られる メン タ リン グの機 能の範 囲に影響を及ぼすと 言わ れて いる (Kram,
1988)。 例えば,
プロ テ ジェ が メ ンタ リングの キャ リア発 達において果 たす 役 割につ い て理解して い ない場 合,
下位者は支援や ガ イ ダン ス を求めて上 位 者と関 係を結ぼうと し ないだろ うし,
自 分と同じ よ う な問題 を 経 験し てい る同僚と の関係性 を 形成す ることに価 値を見出すこと も少ない。 ま た,
よ りメ ンタ リン グ を受 ける,
受 けよう とする人ほど,
愛 他主義やポ ジ ティ ブ な情 動 (Aryee et a1.
, 1996), 達 成 動機 (久村,
1996),
自己効 力感 (久 村 ら,1999
) が 強い とい う傾 向も確認 さ れてい る。2
) 組 織 的 要 因 メ ンタ リン グに影 響を及ぼす 要 因として は,
メ ンター
と プロ テジェ が所 属す る組織 的要 因の影響も示唆さ れ て いる。 組 織の業 種 (業 界 )や組 織の構 造・
制 度もメ ン タ リングに影 響 を及 ぼ すことが示 唆されて い る。
例 え ば,
能力開 発 制 度が整備さ れて い る組 織 革新 的な 組 織,
公 正な組織,
組織 内キャ リア発 達の機会 が 多い 組織ほ ど,
メ ンタ リング を受け る機 会が多く な る と言 わ れて いる (Kanter
,1977
;Kram,1988
)。 ま た,
Kram (1988 )は業 績 管理制 度もメ ンタ リン グに影 響を及ぼすと述べて いる。 例え ば,
昇 進の判断 基 準 が 具体的 な実務上の業 績のみ に しぼ られ, 管理者 が ど れ ほ ど う ま く部 下を養成し た か は 基準と さ れ ない ような場 合,
メ ンター
の役 割 を とっ ても報 れ ない ので,
メ ンター
役は積極 的に は取り組ま れ ない。 さらに仕 事のや り方 もメ ンタ リン グに影 響 を およ ぼ す、 例えば,
仕事が個人ベー
スで 設 計さ れ て おり,
異 な る階層 レベ ル の人との接 触が ほ と ん ど ない もの で あ れ ば,
メ ンタ リン グ機能 を 発揮する関係性に参入 する 機会は最 小にな る。 反対に,
仕 事が プロ ジェ クトチー
ムに よ っ て遂行さ れ るよ うに設 計されて いる場合は,
仕事そ れ自体がメ ン タ リングの機会を頻繁に提供 する。3
)メンタ リング を促 進 する方策 以上の よ うに メ ン タリングに は様々な個 人 的要 因,
看 護 管 理 者に関 するメ ンタリング研 究の現状と課題 5 組織的要因が影響 していることが 明 らかになって い る。
Kram (1988)は,
メ ンタ リン グ を阻む障害は克服で きないもの で はなく,
メ ン タ リン グを 促進する2つ の タ イ プの方策が あること を 述べ ている。1
っ は教育で あり,
研 修・
訓 練によっ てキャ リア発達には た すメ ン タ リングの役割につ い て の意 識 や理 解 を生み出し たり,
関 係づく りの スキル を育むこと がで き る と い う。 ま た,
もう1
っ の方策は構 造 改 革で,
組 織の メ ンバー
か らこ れ まで と は異な る行 動を引き出すた めに,
組 織の現 在 の構 造 (業 績 管 理 制 度,
仕 事の や り方な ど)を変え る こと だ とい う。 し か し,
メ ンタ リング を促 進 する方策を検討す る上 で個人的要因は実 証 的に明らかに されているが,
組 織 の特 徴にっ い て の見解の多く は経 験則や インタビュー
調 査によ り導 き 出 された段 階にあ り,
実 証 的に明 らか に さ れていない (久村, 2002 )。 Kram (1988)も様々 な組織をフ ィー
ル ドと し た比 較研究をすることによっ て,
異な る組織の状況 がメ ンタ リングに及ぼす 影 響の 実 証 的な分 析を行 う必 要性を述べ てい る。IV
.看護学
領 域に お け る メンタ リング研究1,
米 国の看 護 学 領 域にお け る 研 究 米 国の看 護学領域で メ ン ター
や メン タ リングとい う 用 語が現 れた の は,
1970年 代 末か ら1980年 代 初め と さ れ,
産業界よ りも若 干 遅い程度である (小 野,
2003b)。
Yoder
(1990
)は,
看 護におけるメ ン タ リングの概 念 分 析を行っ て い る が,
その 中で もKram (1988
)の研 究 が引用さ れ,
メ ンタ リング は キャ リァ発達の支援 関係 であると定 義してい る。
そして多 くの看 護の研 究 者 は メ ン タ リングの定義に必要な属性を経営学や教育学か ら適 用 して いる現 状 を 述べ て いる。 ま た,
Stewart (1996)は看 護に お け るメ ン タ リン グの概 念は,1977
年か ら1986年の10年 間は ほ と ん ど変 わっ ていないが,1987
年か ら1996
年の10
年間に大 きな 変 化が起こっ た と分 析して いる。 その変 化と は博 士 課 程の学生が研究者と して社 会 化さ れ, 専門 職と して の 知 識 体 系を増やすた めの指 導と学 習の プロ セ スと して 考え ら れ るよ うに な っ た点で ある。
そ の結 果,
看 護に お け るメ ンタ リングの定義に必要な属性は変化し,
次 の6
っ である と述べ た。 指 導と学 習のプロ セ ス で あ るこ と,
プロ テジェ
だ け が 恩恵を受け るの で はな く, 相 互 作 用で ある こと,
キャ リ ア発 達の支援関係で あ6 神 戸市 看 護 大学 紀 要 Vol
.
11,
2GO7 ること,
メ ンター
とプ ロ テ ジェ の闇に知 識 あるいは 能力の差 が あること, 関係を形 成する た め に数年以 上の期間が必 要で あ ること,
メ ン タ リング を受 けた 経 験 を もっ 人は他の人に メン タ リン グ を行 う とい う現 象がある こ と こ の よ うに米 国で は看 護 学 領 域におい て もメ ンタ リ ング という用 語 が 普 及 しており,
その定義に必要な属 性は経 営 学 や 教 育 学 領 域か ら適 用さ れ たものが多い。 そ の中で も教 育の場に おい て学 生へ の指 導と学 習の プ ロ セ スと位置づ け たメ ンタ リング研究が多い こと が特 徴 と して挙 げ られる。
看 護 管理者に関す る研 究と して は, 教 育の場におい て は看護学校や 看護 大 学の管理職が受 けたメ ンタ リン グ に っ い て 明ら か に し た研 究 (Short,
1997; Rawl&Peterson, 1992)が行わ れて い る。 ま た,
病 院 においては看 護 部 門の管 理 者 が 受 け たメ ンタ リングに っ い て明らか に し た研究 (Holloran, 1993;MadisonJ.
, 1994)が行わ れて い る。
しか し,
看 護 管 理 者のキ ャ リ アの どの段 階に受け た メンタ リングにっ いて たずね て い るの か が曖 昧で あ る。2 .
日本の看護学領域に お け る研 究一
方,
日本の看護 学 領 域におい て は,
1人の新 人に 対 して,
決められた先輩看護 師 がマ ンツー
マ ンで,
あ る期間オ リエ ンテー
ショ ンを担 当 する プリセプター
シッ プ (Marrow,1984
)が新 人ナー
ス の教 育 手 法と し て 定着している。 しか し,
メン ター
や メンタ リング と い う用 語 はほとん ど普 及 してお らず,
研 究 も極め て少な い。
小野 (2003b)はメ ンター
と プ リセ プター
の相 違 点 っ い て, プ リセプ ター
は新 卒採用者が対象で教え る側 が比較的若く (知識・
技術・
経験のギャ ップ が小さい),
公 式 な 関係のOJT
で, 組 織社 会 化 が 主目的のひ とっ で あ る が,
メ ンタ リング は対象 や 目的が多 様で あ るこ と を述べて いる。
ま た, 看護師を対象と した メ ンタ リングの研究で は,
小野 (2002 ;2003a
;2003b
)の一
連の研 究が挙げら れ る。 看 護師585名を対象と し た質 問紙調査と59 名を 対 象と した面接 調 査から,
ほ と ん どの看護 師がメ ンター
をもち, 年齢に よっ て誰が メン ター
で あ る か とい うこ と や受け たメ ンタ リングの内 容に違いがある ことが実 証 さ れている。.
しか し, この研 究の対象者は看護職者 全体であ り,
看 護 管理者は2
割 程 度で ある。 ま た,
看 護 師 と して仕 事 を 始めた時から今日までとい う長 期 間 に受け た メンタ リン グ を扱っ てい る。 そのた め, 看護 管理者だけを対 象と し た場 合や看 護 管理者と してキャ リア発 達 してい く段階に受 け たメ ンタ リングで は異な る結果が予 測さ れ る。 そ の他に も看護師を対 象に受 けたメ ン タ リング と キャ リア 目標意識との関係を明ら か に し た研究 (菊 池,
2002)が行 わ れて いる が,
こ こ でも対 象 者の うち看 護 管理者は ご く一
部で ある。
V
.看
護管
理者に関 す るメンタリング 研 究の現 状と課 題 これまで の文 献検討の結果, 看護管理者に関するメ ンタリ ング研究は,
米国では1990年代頃か ら行わ れて いるが日本で は極めて少 ないとい う現 状 が 明 らか となっ た。 その中で看 護管理者に関するメ ン タリン グ研究に は次のような課 題 が 見 出される。
まず, メンタ リン グに関する先行研究の中で は, 管 理者はメ ン ター
と して メ ン タ リング を行 うと考え られ ることが 多 く,
管 理 者 もプロ テ ジェ として メ ンタ リン グ を受けて い る と考え る研究は少な かっ た。 ま た, 管 理者を プロ テ ジェ と して扱っ て い て も,
入 職 時の よ う な キャ リアの初 期から中期にか けて受け たメ ンタ リン グ が中心で あ り,
管 理 者と してキ ャ リア発 達して い く 段 階に注 目し た研 究は見 られな かっ た。
こ の傾 向は看 護管理者に お いて も同様であり,
看護管理者の育成と い う観 点 か ら も看 護 管 理 者 が 管 理 者 と してキャ リア発 達して い く段階に受け たメ ンタ リング に焦点をおいた 研 究が必 要である。 次にメ ン ター
の 定義は, プロ テ ジェ
よ り も地位や年 齢が上位とい う従来の古典 的な と ら え方から,
同僚や 同期な どほとんど同等 と考え られる者にまで拡大 して きて いた。 看 護 管 理 者に関 するメ ンタ リングを探求す る上で も,
メ ン ター
には上 位 者だ けで は な く,
自分と 同等と考えて い る同僚等も含め ること が重要で あ る。 また, メ ン タ リング研究で は従来は 1人の メ ン ター
を 想定して たずね るパ ター
ンが多かっ た。 し か し,
1人 の完 璧 なメ ンター
か ら支 援 を 受 けること も重 要だ が,
現実に は その ような人は少な く,
そ れ よりも複数の人 から結 果と して どの よ うなメ ンタ リングを受 けて い る か が重要と さ れ る よ う に なっ てきた。 し た が っ て看 護 管理者におい て も,
1人の メ ン ター
か ら受け た ものだけで はなく
,
複 数の人々から受 け た 複 合 的 なメ ンタ リン グを明ら か に してい くことが 重要と考え る。 さ らに メ ンタ リ ング研 究で は,
メ ン タ リ ングに影響 す る要 因,
中で も組織的 要 因の影 響 を検 討 することが 課題と なっ て い た。 小野 (2003b)の看 護職 者を対 象 に し た研究におい て も,
病院間で受 けたメ ン タ リング に差 が あり,
組織 風土の違いかメ ンター
の影響かを明 らかにすること が今後の課 題と なっ て いた。 個 人のキャ リア発 達 を促 進 するメ ンタ リン グは,
教育や構造 改 革 と いっ た方 策を用い て起こりやす くすること が可能と さ れて い る。 したがっ て,
看 護 管 理 者に関 するメ ンタ リン グ研 究に おい て も,
これらの 関連要 因を明ら か に する研 究とメ ンタ リング を促 進 す る方 策 を検 討 して い くことが今 後求め ら れ るであろ う。 引 用 文 献Anderson
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Mentoring
in
nursingdirectors:
A
review ofliterature
in
the
fields
ofbusiness
'
'
administration and nursing
Kaoru
NAKANE
Kobe
City
College
ofNursing
Abstract
The processinwhieh skilled "menters"
providesupport forinexperienced"proteges" to
promote theirdevelopment
iscalled "mentoring", Mentoring,
which hasbeen shown tobeeffective forsupporting individualcareer
development
invarious fields,
is
alsoan importantconceptfor
nursingdirectors,
However,inreality, mentoring innursing direetorshas not yetbeen adequately investigated.
Giventhisbackground,we hereinconducted a review of Iiteraturerelating tementoring inbusinessadministration and nursing,
in
order toidentify
mentoringin
nursingdirectors.
Specifically,
thefollewing
items
were investigated/1)concepts regarding mentors and mentoring,
2)
studies on rnentoring inthefield
ofbusiness
administration, specifica]ly a) developmentsinstudies on mentering, b)functionsof mentoring, c) effects of mentoring, and d)factorsaffeeting mentoring, and3)
studies on mentoring inthefieldof nursing,Thefollowingneeds were identifiedas mentoring innursing
directors:
1)toconduct studies that view nursing directors as prot6g6s,considering that the majority of studies regard nursing directorsas mentors, 2)toexpand the definitionof mentors toincludepeers and individualsof equal standing, rather than adhering to theoriginal classic perception
of mentors as
being
ofhigher
standing and age than proteg6s,3)
toview mentoring as a complex processinvolving
the provisionof support from multiple mentors(partial
rnentoring model), ratheT than as a proeessinvolvlngasingle menter(perfect
mentoring model), and 4)to investigatefactorsthat affect mentoring, particularlyorganizationalfactors,and toassess edueation and environments thatpromote rnentoring.
Key words: nursing director,mentoring, review of