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奥行き知覚と大きさ知覚に及ぼす両眼輻輳の影響 : 交差視差・非交差視差 両条件における比較

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Academic year: 2021

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(1)奥行 き知覚 と大 きさ知覚 に及 ぼす両眼輻較 の影響 ― ― 交差 視 差 。非 交差 視 差. 岡. 安. 両条件 における比較一一. 晶. 子. す る と,周 囲 に比 べ て視差領域 が内惧1に 偏 る場 合 が交 問. 差視差 (図 3-a),外 側 に偏 る場 合 が非交差視差 (図. 題. 3. -b)と な る。視 差 が 交 差 ・非 交 差 方 向 に増 加 す る に 奥行 き知 覚 が成立 す るため には,奥 行 き手がか りと. 伴 い知覚 され る奥行 き量 は増加す るが ,視 差 が 増加 し. なる視覚運動 系情報 が必 要 となる。 この手 がか りと し. す ぎる とその奥行 き量 の増加率が減少 し,さ らには複. て ,両 眼視差 ,遮 蔽 ,キ メ勾配 ,線 遠近法 ,陰 影 ,両. 視 (double vision)が 生 じる。両 眼立体視 で きる範 囲. 眼輻榛 ,水 晶体調節 ,運 動奥行 き効 果 ,運 動視差 (mO…. は ,中 心視 か ら周辺視 になるほ ど低 下す るが ,両 眼輻. tion parallax)な どが 有 効性 の あ る もの と され ,こ れ. 軽 に よって この範 囲 を広 げる こ とが可 能 になる。 これ. らの個 々の情報 が統 合 され ,奥 行 き知覚が成立 す る と. は ,注 視 した対 象 が両眼連 動 で 中心富 に結像 され るた. 考 え られて い る。今 回 は ,両 眼視差 と,両 眼視差 と連. め ,網 膜 上 で は注視 した対 象 の視差 がゼ ロ とな り,そ. 動 して働 く両眼輻榛 との影響 につい て検討 す る。. れ以 外 の 対 象 に視 差 が生 じる ため で あ る。 この よ う に,輻 軽角 は両眼視差 と連動 して生 じる。. 図. 1. 視 方 向 の差. 図 2 輪郭線で構成された立体鏡図の例. 外界情報 を取 り込 む最初 の視覚系器官 で あ る 日は. ,. 顔 の 中心 を境 に左 右 に約 6cm離 れ て位 置 す る。図. L. 1. A,Bで は Cへ の方位 が異 なるが ,こ の視 方 向 の差 を視差 (parallax)と い い ,約 6cm離 れ の よ うに 2地 点. た両眼 も同様 に視差 が生 じる。両眼視差 (binOcular. R (a)交 差. L R (b)非 交差. 図 3 像 が知 覚 され る位 置. par―. allax)と は,左 右両眼 にお ける視 方向 の差 が 両 眼網膜. 像 に角度 と して反映 され た もので あ る。立体感 は,視 覚系器官 が両眼 にお けるズ レを 1つ に処理 して生 み 出 され る と考 え られて い る。 これ を始 めて証 明 したの は. Wheastone(1838)で あ る。彼 は 図 2の よ うな視 差 の あ る図形 を提示 して この事実 を報告 した。 この刺激 を 図 4 両眼 と輻榛 角 の 関係. 実体鏡 図 ,左 右 の 目に提 示す る刺激 を半視野刺激 とい い ,こ の よ うな奥行 き印 象 を両眼立 体視 と呼 ぶ 。 図 3に ,両 眼視差 の変化 に よって知覚 され る,奥 行 き変化 の メカニ ズ ム を示 した。 これ は交差 ,非 交差 の 刺激 に対 す る視方 向 をあ らわ した もので ,像 が知 覚 さ れ る位 置 を一 で示 して い る。Aと. A′. の 作 る像 で 説 明. 図 4に 両 眼 が対 象. Qを 凝 視 す る様 子 を示 した。対. Qは ,常 に両 眼対 応 の 原 点 で あ る 中心 害 に結 像 さ れ る。左 眼 の 中心富 Lと 右眼 の 中心富 Rを 対象 Qで 結 んだ直線 LQ・ RQを 視軸 (visual axis),角 LQRを 象.

(2) 人間科学研 究編 (2006年 3月. ). 輻榛 角 (convergence angL)と 呼 ぶ 。 ここで ,凝 視 点. Qが 手前 へ 近 づ く場 合 ,両 l艮 は 中心 富 に Qの 像 を維 持 す るため ,共 に内側 へ 回転 (左 目は右 回転 ,右 目は 左 回転 )す る。反対 に凝 視 点. Qが 遠 方 へ 退 く場 合. ,. 両眼 は外側 へ 回転 (左 目は左 回転 ,右 目は右 回転 )す る。 この両眼連動 す る内側 回転 を輻榛 ,外 側 回転 を開 散 といい ,両 者 を合 わせ て両眼輻榛 ともい う。輻榛 角 図 5 シノプチスコープ. は,輻 榛 ,開 散 に比例 して大 き くまた は小 さ くなる。 この 両眼輻榛 で あ るが , 日常生活 で は ,両 眼 が 平行 位 を超 えて開散す る こ とはない 。無限遠 で あ る 月や星. 別 々の接 眼部 を覗 くこ とで ,両 眼視差 と輻榛角 の操作. を観 察 す る場 合 で も,輻 軽 角 は平 行位 つ ま り 0° まで. が可 能 な装置 で あ った。照明可変 ダイヤ ル を 6に 設定. であ る。 しか し,左 右 反転眼鏡 を用 い る と,遠 方 の 対. し,装 置 内 の豆電 球 (8V)を 点灯 させ た。 この 際 の 輝. 象 が近 づ くに伴 い輻榛 角 は減少 し,さ らに近 づ くと平. 度 は 34.l cd/m2で ぁ っ た。輻 軽 角 を o° に す る た め. 行位 を超 えて開散 す る (下 條 ,1978)。 訓練 を要 す る. に,1度 単位 の 角度 目盛 (degrees Of angle)を. が ,こ の状態 での両眼融 合 は可能 で あ る。 で は この状. 定 した。刺激面 か ら角膜表面 まで は 178 mmで あ り. 態 での 知覚 された奥行 きは ,平 行位 よ り輻軽 した状態. 刺 激 を調 節 せ ず に観 察 す るため に,角 膜 表 面 か ら 38. と同 じとい えるのか。. mmの 位置 に 7ジ オプ ターの 凸 レンズが 挿 入 され て い. 上 記 の 問題 につい て ,東 0中 溝 (2003)は 交差視差. oに 設 ,. た。. 刺 激 を用 い て ,輻 榛 角 の 減少 に伴 い知覚 され る距離 と. 実験 実施前 に被験 者 の視力 を視 力検査表 (半 田屋商. 大 きさが ほぼ一 定 の割 合 で増加 し,平 行位 以上 の 開散. 店 )で ,乱 視 を乱 視検査表 (半 田屋商店 )で ,瞳 孔 間. で も成立す る ことを示 した。 しか し非交差視差 にお い. (TOPCON)で 測定 した。視野 の 明 る さを測定 す るため ,無 刺 激状 態 で 輝 度 計 (TOP― CON)を 用 い て測定 した。. て も,同 様 の 効 果 が あ るか は 示 され て い な い。 そ こ で ,両 眼輻榛 を平行位 よ り輻榛 ,開 散 させ た場 合 に. ,. 交差 ・非交差視差 に よる奥行 き知覚 に与 える影響 を問. 距離 を瞳孔 間距離計. 刺激. 題 とす る。 このため ,交 差 ,非 交差視差 の刺激 図形 の. 刺 激 図形 は Adobe 11lustrater 9.0で 作 成 した。 各 図. 奥行 き知覚量 を,両 眼輻襲 を段 階的 に操作 して測定す. 形 は 水 平 に 3つ の 円 を表記 してお り,円 の 直 径 は 10. る。対 象 間 の奥行 き知覚 には,大 きさ情報 も手がか り. mm(3.2° )で ,線 の 大 さ は 0.5mm(9。. となるため ,そ の対象 の大 きさ知覚量 も測定す る。. 基準 図形 は交差 視差. 24.3′. 6′. )と し た。. と した。比較 図形 は交差視. )の 3種 類 ,非 交 差 視 差 を -1(24。 ),-2'(48。 ),-3(73′ )の 3 種類 ,視 差 な しは 0の 1種 類 と した。 表 1に 実体鏡 図. 差 を 1(24.3′ ),2(48.6′ ),3(73′ 実. 験. 目的 本実験 で は,両 眼が輻榛 。開散 した場 合 の奥行 き知 覚 を比 較 す るため ,輻 軽 角 の 基準 を平 行 位 で あ る O° とす る。 この ため ,実 験 1で は,両 眼視差 を交差 3条. 表. 1. 実体鏡 図 の 各円 の 中心 間 の距離 (単 位 三mm). 健. 視. 件 ・交差 な し 1条 件 ・非交差 3条 件 に設 定 した刺激 図 形 を輻榛 角 O° で 観 察 し,知 覚 され た対 象 間 の 奥 行 き を測 定す る。. AB. BC. 3. 14. 17. 15.5. 0.5. 2. 14. 16. 15.5. 0.5. 1. 15. 16. 15.5. 0.5. 15.5. 0.5. 視 差 な し. o. 非 交差 視差. -2 -3. -1. 方法. 6′. 3′. 16. 15. 16. 14. 17. 14. -1. 15.5. 15. 0。. 15.5. 15. 0.5. 15。 5. 15. 0.5. -2 -3. A'. B:. 被験者 大学 生 33名 (女 性 18∼ 22歳 )。 装置・ 用具. Ci. synoptiscope(L-2510 トラ ン ジ ス タ ー 自動 点 減 装 置 内蔵 :イ ナ ミ製 )を 使 用 した。 これは,左 右 の 眼 が. 図 6 実体鏡 図 (非 交差 -3の 場 合. ). 5.

(3) 安岡 晶子 三奥行 き知覚 と大 きさ知覚 に及ぼす両眼輻榛 の影響. て ,刺 激 図形 中 の B― C間 の 見 え の奥行 き差 に +10を 与 え,こ れ に対 し A― B間 の 見 え の奥行 き差 を判 断 さ せ た。被験者 が装 置 を覗 くと,交 差視差刺激 の場合 図 9の よ う に見 える。 この と き Cは Bよ り手 前 に. Aは Bよ. 図 7 視差 0の 実体鏡 図. ,. ,. り手 前 に見 え るが ,A― B間 が B― C間 の 3. 倍 で あ る と思 えば +30と 報告 す る よ う教 示 した。教 示 には 図 10の 立体模型 を用 い て確認 を行 った。. の 各円 の 中心点 間 の距離 を示 し,図 6に 刺激作 成 の模 式 図 を示 した。 表 1の. ABと BCは. 図 6の. a′. ―aと b. そ れ ぞ れ の 観 察 条件 内 での 提 示 順 序 は ラ ン ダム と し,1名 の 総試 行 数 は 7(両 眼視 差 )× 4(繰 返 し)の. 28試 行 とした。. ―b′ を示 した。 図 7に 視差 0の 実体鏡 図 を示 した。 図版 の大 きさは 縦. 82 mm,横 82 mmで 右 側 を右 眼 に,左 佃1を 左 眼 に. 結果. 掲 示 した。被 験 者 が 実 体 鏡 を覗 く と円が 3つ 見 え る. 33名 の うち,4名 は一 部 の条件 で複視が生 じる,ま. が ,向 か っ て 左 側 を A,中 央 を B,右 側 を cと し. た 交差 ,非 交差 の 奥行 き知覚 が 逆 転 す る報 告 が あ っ. た。立体視 の状態 を確認す るため ,実 体鏡 で観察す る. た。別 の 9名 は交差 と非交差 の奥行 き知覚が部分 的 に. と手前 か ら 23451の 順 に番号 のつ い た 図形 が 見 える図. 反転 して い た。 この ため これ らの デ ー タ を外 れ 値 と. 版. (イ. し,残 り 20名 の 奥行 き知覚 の. ナ ミ)を 使用 した。. 出 し,図. 実験条件 独立変数 :両 眼視差. 図. Hと. H,図. ME値. とそ の. SDを 算. 図 12に ま とめ た。. 12の 視差 は,交 差視差 を+,非 交差視 差. 交差視差 3条 件 ,非 交差視差 3条 件 ,視. を ―で 表 した。 ここか ら,両 眼視差 の 交差が大 きい ほ. 差 な し 1条 件 の計 7条 件 と した。. ど手前 に,非 交差 が大 きい ほ ど遠 方 に知 覚 され ,視 差. 従属変数 :マ グニ チ ュー ド推定法 に よる奥行 き知 覚. 0で は SDが 低 く,視 差 の 絶対 値 が増 加 す る ほ ど SD が 高 くな る こ とが 読 み 取 れ た。 また図 12か らは,増. 量. 加 率 が視 差 1か ら-1に 比 べ ,1か ら 3,-1か ら-3. 手続 き 実験 にあ た り,被 験者 の視力 ,乱 視 ・斜視 の 有無. ,. で は低 くな るこ とが 読 み取 れた。. 瞳孔 間距離 を測 定 した6測 定後 ,実 験者 は装置 の顎台 と額 当 を用 い て被験者 の頭部 の位置 を調節 し,接 眼部. 考察. を確認 す るため ,確 認用 図版 を提 示 し,図 形 1か ら 5. 奥行 きは両眼視差 の交差が大 きくなるほ ど手前 に 非交差 が大 きくなるほど遠方に知覚 された。つ まり. まで を手前 に見 える順 に報告 させ た。. 交差 ・非交差数 の絶対値 を上げるほど,奥 行 き差が大. を被験 者 の 瞳孔 間距離 にあわせ た。両眼立体視 の状態. 実験 での 配置 は図 8の よ うに した。被験 者 は輻軽角 0°. に設 定 され た装 置 を通 して ,両 眼視 差 7条 件 の 図. 形 を観 察 した。 課題 は マ グニ チ ュ ー ド推 定 法 を用 い. 図 8 被験者 と装置 の配置. ,. ,. きく知覚 される ことがわかる。以上 より,輻 軽角が O° の場合 で も両眼立体視が成立す ることが言 えた。 しか し奥行 き知覚 には対象の大 きさも手がか りとな. 図 9 交差視差刺激 の見え方 の イメー ジ. 図 10 確認用立体模型.

(4) 人間科 学研 究編 (2006年 3月. ). 奥 行 き知覚 の 平均 M E値. 奥 行 き 知 覚 の被験 者 別 平均 M E値. -100 3. 2. 1. 0. -1. -2. -3. 3. 視差 図. 11. 被験 者 ご との 奥行 きの マ グニ チ ュ ー ド推 定 値 (i14均. ME値. 2. 1. 0. -1. 視差 図 12 奥行きのマグニチュー ド推定値. -2 (平 均. -3. ME値 と SD). ). る。両 眼視差 の条件 が加 わ る と,大 きさ知覚 に影響 が. 輻 榛 角 O° ,0° よ り輻 軽 方 向 を 5条 件. あ る事 か ら,実 験 2で は ,輻 軽 角 O° 以 上 に輻 蟻 ,ま. 開散方 向 を 5条 件 の 11条 件 と した。. ,. 従属変数 :マ グニ チ ュー ド推定法 に よる知覚 され た. た 開散 させ た場 合 の奥行 きと大 きさ知覚量 を比 較検討 す る。. 奥行 き量 と大 きさ量 手続 き 実. 実験前 の手続 きと実験 での 配置 は実験 1と 同様 に行. 験. い ,両 眼視差 7条 件 の 図形 を両 眼輻 蟻. H条 件 ご とに. 観察 した。奥行 き判 断 の課題 は実験 1と 同様 で ,マ グ. 目的 実験 2で は,輻 榛 角 0° に加 え,0° よ り輻軽 方 向 と. ニ チ ユー ド推 定 法 を用 い て刺 激 図形 中 の B― C間 の 見. H条 件 にお い て,両. えの奥行 き差 に +10を 与 え,こ れ に対 し A― B間 の 見. 開散 方 向 に 各 5条 件 ,あ わせ て. 眼視差 を交差 3条 件 ・交差 な し 1条 件 ・非交差 3条 件. えの奥行 き差 を判断 させ た。 被験 者 が装 置 を覗 くと. に設 置 した場 合 の ,刺 激 図形 の 知覚 された対 象間 の奥. 交差 視差 の場 合 ,図 13の よ うにみ え る。大 きさ判 断. 行 きと対 象 の大 きさを測 定 す る。. の課題 はマ グニ チ ュー ド推定法 を用 い て,刺 激 図形 中. ,. の. Bの 大 きさに 10を 与 え,こ. れ に対 し Aの 大 き さ. を判 断す る よ う に教 示 され た。 この とき Bよ り Aが. 方法. 大 きい な らば 10よ り大 きい 数字 で ,小 さい な らば 0. 被験者 大学生 33名 (女 性 18∼ 22歳 )。. よ り大 き く loよ り小 さい数字 で 答 え,円 の 直径 で比. 装置・ 用具. 較 せず ,見 た 目の大 きさで判 断す る よ う教示 した。. 実験 1と 同様 の 設定 を施 した実 体鏡 シ ノプチ ス コー. 提 示 した条件 で複視 が生 じた場 合 ,被 験 者 の 負担 に. プ を用 い た。輻 軽 角 の 操 作 は,1度 単 位 の 角 度 目盛. な らな い よ うに,輻 襲 ,開 散 ともにそれ以上絶対値 の. (degrees Of angL)に よって行 い ,平 行位 は 0°. 高 い もの は提示 しな い もの と した。. 方 向 は 2° ,4° ,6° ,8° ,10°. ,開. ,輻 榛. 散 方 向 は -2°. ,. ,-6° ,-8° , -10° に操 作 した。以 下 ,軸 軽 方 へ 向 の 眼球運動 を軸榛 角 の増大 ,開 散 方 向へ の 運動 を -4°. 円Bよ り手前 に 見 える円C. 軸軽 角 の 減少 と記述 した。 刺激 実験 1と 同様 で あ った。 実験条件 独 立 変数 :両 眼視差 実験 1と 同様 の 7条 件 :両 眼輻榛. 図. 13. 交差視 差刺激 の 見 え方 の イメー ジ.

(5) 晶子 :奥 行 き知覚 と大 きさ知覚 に及ぼす両眼輻軽 の影響. 安岡. そ れ ぞ れ の 観 察 条件 内 で の提 示 順 序 は ラ ン ダ ム と. 表. 2. 視差 。輻榛 角 ご との報告 回数 の最頻度. し,奥 行 きと大 きさの判 断順序 は,被 験者 間で カウ ン. 視. ターバ ラ ンス を取 った。 1名 の 総 試 行 数 は 7(両 眼視 差 )× H(両 眼輻榛 )× 4(繰 返 し)の. 差. 1. 308試 行 と した。. -1. -2. -3. -10 -8. 結果. -6 輻 榛 角. 外 れ値 が な い 18名 の デ ー タか ら,奥 行 きの 平均 マ. (ME値 )を 図 14に ,大 き さ知 ニ マ ュー ド推 定値 (ME値 )を 図 15に 覚 の 平均 グ チ グニ チ ュー ド推 定 値. -4 -2. 示 した。 図 14よ り,交 差 視 差 の 絶 対 値 が 大 き い ほ ど手 前 に,非 交差 視 差 の 絶対 値 が大 きい ほ ど遠 方 に 知 覚 さ れ ,輻 軽 角. 10°. で は 視 差 3は 1に. ,-3は -2に. 比. べ ,奥 行 きが 0に 近 づ くこ とが読 み とれた。輻榛角 ― 10°. ∼ -4° で は,視 差 -3,2,3で 奥行 き知覚量が変動 し. てお り,視 差 3と 2で は 開散 させ るほ ど手前 に知覚 さ れ る こ とが 読 み 取 れ た。輻 軽 角 -2° ∼8° は ほ ぼ 同 じ 奥 行 きで あ るが ,輻 榛 角 5° に な る と視 差 3と. -3で. 10°. に比 べ ,-4° で 交差 の場 合大 き く,視 差 0の 場 合. やや小 さ くなる こ とが 読 み取 れた。 表 2に ,実 験 2で 4ブ ロ ック中 に両眼融像 で きた回. 奥行 き 0に 近 づ くこ とが 読 み取 れた。 図 15よ り,視 差 な しに比 べ ,交 差視 差 は小 さ く ,. 数 の最頻値 を最低 は 0回 ,最 高 は 4回 で示 した。輻榛. 非 交差 視 差 は大 き く知 覚 され て い る こ とが 読 み とれ. 角 が 0° ∼6° で は 4回 の 報 告 が 最 も多 く,8° ∼ 10°. る。輻榛 角 -2° ∼ 10° の 大 きさ知覚量 は ,視 差 ご とに. -4° ∼ -10° で は 0回 が最 も多 か った。 ここか ら輻榛. ,. の視差 3は 視差 0で. 角 の輻榛 ,開 散 の 角度 が大 きい ほ ど,像 が融合 され に. 知覚 された値 に近 づ くこ とが 読 み取 れた。輻襲 角 -10°. くく,特 に開散 の 眼球運動 は 日常生活 で は生 じな い た. ∼ -4° の 大 きさ知 覚 量 は 変 動 が あ り,輻 軽 角 -2° ∼. め ,像 が融 合 され に くか つた の で は な い か と思 わ れ. ほぼ 同 じ大 きさだが ,輻 榛角. 10°. る。 また,同 一 の輻榛角 で も,視 差 の絶対値 が大 きい 奥行 き知覚 の平均 ME値. 。               0 。               4 4. と,複 視が生 じる こ とが い えた。 被験 者 に よって輻軽角 の条件 で 両眼融像 に差が あ る ため ,輻 榛角 -1° ∼2° の場合 で 報告 が可能 であ った 14. -2. 2 > ド. 奥 行 きの マ グ ニ チ ュ ー. 値 疋 6   ル 推. -6. 輻軽角 (°. 14. 同様. み に有意差 が あ った (F(6,78)=0.00,p<.01)。. に大 きさ知 覚 で は,視 差 のみ に有意差 が あ った (F(6, 78)=0.00,p<.01)。. 10. (平 均. ME値. 考察 ). 奥行 き知 覚 に つ い て は ,輻 榛 角 0° 以 上 に輻榛 ,開. 大きさ知覚 の平均 ME値. 散 させ た場合 で も融像 は可能 であ り,両 眼視差 が交差 の場 合手前 に,非 交差 の場合遠方 に知 覚 され る こ とが. ・ ―-3 ・. 言 えた。両 眼輻 榛 が 輻 榛 ,開 散 と も絶 対 値 が 高 くな. --2 -▲ -1 ―. り,両 眼視差 の 交 差 ・非 交 差 の 絶 対 値 が 大 き くな る. -0 -1 -△ ‐ --2. と,奥 行 き知覚 の増加率 が弱 くなる傾 向が見 られた。. -◇ …3. -6. -2. 2. 輻横 角 (°. 15. --2 ・-3 ・…. 視差. -10. 図. 名 の分散分析 を行 った結 果 ,奥 行 き知覚で は,視 差 の. -・. -10. 図. -0 -き ― -1. 6. 大 きさ知 覚 に つ い て は ,両 眼 視 差 が 交 差 の 場 合小 さ く,非 交差 の場合大 き く知覚 され るこ とが 言 えた。奥. 10. 行 き知覚 ,大 きさ知覚 とも,分 散分析 の結果 ,両 眼視. ). 大 き さ知 覚 の マ グ ニ チ ュー ド推 定 値. (. 平均. ME値. ). 差 の有意差 は見 られ るが ,両 眼輻軽 の有意差 は見 られ.

(6) 人間科学研究編 (2006年 3月 なか った。. 2°. しか し,東 0中 溝 (2003)の 研 究 で は ,交 差視差刺. ). ,開 散 方向 は -2° に操作 した。. 刺激. 激 で は,輻 榛 角 の 減少 に伴 い知覚 され る距離 と大 きさ. 刺 激 図形 は Adobe IHustrater 9。 0で 作 成 した。 各 図. が ほぼ一 定 の割合 で増加 し,平 行位 以上 の 開散 で も成. 形 は水平 に 2つ の 円 を表記 した。基準 図形 は交差視差. 立 して い る。今 回 の手続 きで は,図 形提 示 の 際 に基準. て 輻榛 角 O° 以上 に輻榛 ,開 散 させ た場 合 の 奥 行 き と. ,比 較 図形 は交 差 視 差 を 1(24.3′ ),2(48.6′ ), 3(73′ )の 3種 類 ,非 交 差 視 差 を -1(24.3′ ),-2 (48。 ),-3(73′ )の 3種 類 ,視 差 な しは oの 1種 類 と した。 図 16に 視差 1・ -1の 実体鏡 図 を示 した。. 大 きさ知 覚量 を測定す る こ とと した。. 実験条件. 刺激 も輻榛 角 の操作 の 影響 を受 け て い たため ,実 験. 3. で は基準 の奥行 きと大 きさは輻榛 角 を一 定 と し,改 め. 24.3′. 6′. 独 立変数 :両 眼視差 実験. 験. 実. 1・. 2と 同様 の 7条 件. :両 眼輻軽 輻軽 角 0° ,0° よ り輻 軽 方 向 を 1条 件. 目的. 開散方 向 を 1条 件 の 3条 件 と した。. 実験 3で は ,基 準 図形 と比較 図形 を独立 させ た装 置 を用 い て提 示す る。被験 者 の 多 くで 両眼融像 が可 能 で あ った輻榛 角 O° ,0° よ り輻榛 方 向 に 2° 2°. 従属変数 :マ グニ チ ュー ド推定法 による知 覚 され た. ,開 散 方 向 に. の 3条 件 にお い て ,両 眼 視 差 を交 差 視差 3条 件 ・. ,. 奥行 き量 と大 きさ量 手続 き. 非交差視差 3条 件 ・視差 な し 1条 件 に設 置 した刺激 図. 実験前 の手続 きは,実 験 1と 同様 に行 った。被験 者. 形 の知覚 された対 象 間 の奥行 きと対 象 の 大 きさを測定. は ,装 置 を通 して ,両 眼視差 7条 件 の 図形 を両 眼輻榛. す る。. 3条 件 ご とに観察 し,奥 行 きと大 きさの判 断課題 を行 った。実験 での 配置 は 図 17の よ うに した。 課題 はマ グニ チ ュー ド推定法 を用 い て ,基 準刺激 の. 方法. 奥 行 き量 +10に 対 し,比 較 刺 激 の 奥 行 きを判 断 させ. 被験者 教 員 1名. (男. 性 63歳 ),大 学 生 ・大 学 院 生 各 2名. (女 性 19∼ 26歳 )の 計. た。図 18の よ うに被験 者が基準 図形提 示 装 置 を覗 く と,右 円 よ り左 円が手前 に見 えるので ,両 円 の距離 を. 5名 。. 装置 。用具. +10と して記憶 させ た。次 に比 較 図形提 示 装 置 を覗. 実験 1と 同様 の 設定 を施 した実体鏡 シ ノプチ スコー. くと,右 円 よ り左 円が手前 に見 えるので ,両 円 の距離. プ を用 い た。輻 軽 角 の 操 作 は,1度 単 位 の 角 度 目盛 (degrees Of angle)で 行 い ,平 行位 は 0°. ,輻 榛方向 は 1羮 一 一 一 . 一 一 一 一 ︵一 年 一 一 一年・ 一 一 ′ ´ ﹂ 一. 比較 [ 提示[. -1の 実体鏡 図. 図. 16. 視差. 図. 18. 基準 図形 (左 )と 比較 図形 (右 )を 見 た様子. 1。. 図. 17. 目隠 し. ﹁ 一 彩影. ノ. 異 業 警. i被 験 者. 被験者 と装置 の 配置. b鵬 図. 19. 確認 用立体模 型.

(7) 安岡. 晶子 三奥行 き知覚 と大 きさ知覚 に及ぼす両 眼輻軽 の影響. を先 ほ どの +10と 比較 して答 える よ う教示 した。. 見 られた。. 同時 に基 準刺 激 の左 円 の 大 きさに 10を 与 え,こ れ. 大 きさ知覚 につい て ,両 眼輻榛 の影響 の受 け方が強. に対 し比較 刺激 の左 円 の大 きさを判 断す る よ う教示 し. い グ ル ー プ と弱 い グ ル ー プが 2:3で 分 か れ た。 そ の. た。教 示 に は 図 19の 立 体 模 型 を用 い て 確 認 を行 っ. 内 ,各 々の代 表 的 な 2名 を取 り上 げ ,図 22に 被 験 者. た。. 1,図 23に 被験 者 5の 大 きさ知覚量 の個 人平均値 を示. この とき,基 準 図形提 示装置 の 輻 榛 角 は 0° に設 定. した。 被験 者 1は 輻軽角 が減少す るの に伴 い ,交 差視. し,比 較 図形提示装置 の輻榛角 を 2° ,0° ,-2° に操作. 差 ,非 交差 視 差 と もに対 象 が 大 き く知 覚 され て い る. した。 それぞれ の観察条件 内 での提示順序 はラ ンダム. が ,被 験者 5で は輻榛角 の変化 に対 して大 きな変化 は. とし,奥 行 きと大 きさの判 断順序 は,被 験 者 間 で カウ. 見 られ なか った。. ン ターバ ラ ンス を取 った。 一 人 の 被 験 者 の 総 試 行 数 は,7(両 眼視差 )×. 3(両 眼輻襲 )× 8(繰 返 し)の. 考察. 168. 奥行 き知覚 につい ては,交 差視差 で は対 象 は手前 に. 試行 で あ った。. 知覚 され るが ,輻 榛 角 の 減少 に伴 い ,よ り手前 に知 覚 された。 これ に対 し非交差視差 で は対 象 が遠 方 に知 覚. 結果. 5名 の奥行 き知 覚 の平均 マ グニ チ ュー ド推定値 を図. され るが ,輻 榛角 の 減少 に伴 い ,よ り遠方 に知 覚 され. 20に ,大 きさ知 覚 の平均 マ グニ チ ュー ド推定値 を図 21. た。 つ ま り交差視差 ,非 交差視差 の両条件 で ,知 覚 さ. に示 した。. れ る奥行 きの絶対値 が 輻軽す るほ ど減少 し,開 散 す る. 奥行 き知覚量の平均値 か ら 2要 因分散分析 を行 った 結果 ,視 差. (F(6。 24)=7.912,p<.001)と. 交互作用 (F. ほ ど増加 す るこ とが い える。 これ は ,両 眼輻榛 が 平行 位以上 の 開散 で も成立す るこ とが 認 め られた。 大 きさ知覚 につい ては ,交 差視差 ・非交差視差 の 両. (12.48)=3.034,p<.005)に 有意差 がみ られた。 大 きさ知 覚量 の平均値 か ら 2要 因分散分析 を行 った. 条件 で ,輻 榛角 が増加す るに伴 い小 さ く,減 少す るに. 24)=7.234,p<.001)の み 有 意 差 が. 伴 い大 き く知覚 された。 これ は両眼輻榛 が 平行位 以上. 結 果 ,視 差. (F(6。. 20. -丑 -‐. -2. -1 △‐. -0 -‐. ▲・―-1. --2. ・‐ ◆… …3. 2. 0. -2. 輻穣 角. (°. 視差. 大 き さ 知 覚 の M E値. …◇…3. 。 0               2. 奥 行 き 知 党 の M E値   .. 視差. -3 ―. --2‐. -▲ ―-1. -0. -2. ・…◇… 3. 2. ). 0 輻較 角. 図 20 奥行 き知覚 のマ グニ チ ュー ド推定値 (平 均. ME値. -2 (°. ). 図 21 大 きさ知覚 のマ グニ チ ュー ド推 定値 (平 均. ). ME値. ). 20. 大 き さ 知 覚 の M E値. 大 き さ 知 覚 の M E値. 20 視差 ‐ …◆……3. --2. -▲・―-1. -0. -1 -△ ‐. -0-2. 視差 ‐ …◆……3. --2 -‐. 2. 0 輻較 角. -2 (°. -1 -△ ‐. -0-2 ◇-3. 2. 大 きさのマ グニ チ ュー ド推定値 (被 験 者 1の. 0 輻穣 角. ). ME値. ). 図 23. ・―-1 ▲. -0. ◇ ‐3. 図 22. -1. -‐ △ ・. -2 (°. ). 大 きさのマ グニ チ ュー ド推定値 (被 験者 5の. ME値. ).

(8) 甲南女 i大 学大学 院論 集 第 4号. の 開散 で も成立す る こ とが 認 め られた。 しか し被験 者 ご との結果 で は,両 眼輻榛 の影響 の受 け方が強 い グル ー プ と弱 い グル ー プに分 かれた。. 人間科学研究編 (2006年 3月. ). と考 え られ る。 実験 1と 2で ,交 差 ,非 交差視差 の刺激 へ の 反応 が 逆転 して い る,一 部 の条件 で奥行 きが知覚 で きない と 報告 した被験者 を外 れ値 と して処理 したが ,こ れは特. 全. 体. 考. 定 の網膜 f象 差 に対 して奥行 きを感 じない ,あ るいは網. 察. 膜像差 の タイプに一致 した奥行 きを弁別で きな い とさ 本研 究 は ,輻 榛 角 を平行位 よ り輻榛 ,開 散 させ た場. れ る ス テ レオア ノマ リー で はな い か と思 われ る。実験. 合 に,交 差視差 ,非 交差視差 に よる奥行 き知覚 に与 え. 3で は被験者数 を増 や し,傾 向 を見 る こ とを今 後 の課. る影響 を問題 と して い た。. 題 とす る。 珠 雨. 士口. 実験 1か ら輻榛 角 0°. で の 奥 行 き知 覚 は,交 差 視差. で は対 象 は手前 に,非 交差視差 で は対 象 は遠方 に知 覚 され ,視 差 の絶対値が増加す るほ どその奥行 き量 は増. 輻 榛 角 を平 行 位 よ り輻榛 ,開 散 させ た場 合 に ,交 差. 大 し, 増加率 は弱 まる傾 向 が見 られた。 実験 2か ら輻榛 角 を o° よ り輻 軽 ,開 散 させ て も融. ・ 非 交差 視 差 に よる奥 行 き知 覚 に与 え る影 響 に つ い て. 像 は可能 で あ るが ,輻 軽 角 の絶対値 が大 き くな る と複. 実 験 を行 な った 結 果 ,奥 行 き と大 きさ知 覚 に 及 ぼ す 輻. 視 が生 じやす くな り,開 散 方向 は輻軽 方向 よ り融 f象 す. 軽 角 の 影 響 は ,両 眼 視 差 が 交 差 ・非 交 差 の 両 条 件 と も. る範 囲 が狭 い結果 が 得 られた。 これは平行位 以上 の 開. に ,開 散 す る に 従 い 増 加 す る と考 え られ る 。. 散方 向へ の 眼球運動 が 日常 で は生 じな い ため ,被 験 者 の 多 くが適応 で きなか ったため思 われ る。最 も融像 さ れ や す い 輻 榛 角 は 0° か ら輻 榛 方 向 へ. 2°. ,つ い で 4°. であ った。 この ときの奥行 き知覚 は,交 差視差 で は対 象 が 手前 に,非 交差視差 で は対象 が遠 方 に知 覚 され. ,. 視差 の 絶対値 が増加 す るほ ど奥行 き量 は増大 し,増 加 率 は弱 まる傾 向 が見 られた。 また大 きさ知覚 は ,交 差. 引用 文 献 巧 。中溝幸夫. 束. 輻軽 と網膜像差 と知 覚 され. た奥行 き量 の関係 Wyθ こ 8,87-95。 東 巧 。中溝幸夫 2003 眼球輻榛 。開散 と知覚 され た奥行量 お よび方向 の関係 基礎心理学研究 ,21,104 -Hl.. 一川. 1991. 誠. 運 動 視 差 と両 眼 視 差 か らの 奥 行 き知 覚. 人 文論叢 (大 阪市 立大学 大学 院文学研 究 科 ),20,77-. 視差 で は対 象 が よ り小 さ く,非 交差視差 では対 象 が よ り大 き く知覚 され る傾 向 が 確認 された。 また,視 差 の. 1996. 94.. 絶対値 が 増加す るほ ど大 きさの増加率 は一 定 で はな く. 中 │れ 幸夫 。近 藤 倫 明 ・下 野 孝 一 。渋 田幸 - 1993 網 膜 像 差 バ ーゼ ンス とス テ レオ ア ノマ リーの 眼 球 運 動 苧. 弱 まる傾 向 が見 られた。 しか し,奥 行 き知覚 ,大 きさ. 坂 良 二 ・中溝 幸 夫 。古 賀 一 男 (編 )眼 球 運 動 の 実験 心. 知覚 ともに,輻 榛角 に よる影響 は見 られ なか った。 実験 3で は基準 の刺激 図形 が 輻軽 角 の影響 を同時 に 受 け な い よ うにす るため ,基 準 刺 激 図形 を輻 榛 角 O° に設 定 し,比 較刺激 図形 とは独立 させ て提示す る方法 を とった。 そ の結果 ,奥 行 き知覚量 は交差視差 のみ な らず 非 交差 視差 で も輻 榛 角 の 減 少 に伴 い 増 加 し,0° 以 上 の 開散 で も成立 す る こ とが 認 め られ た。0° 以 上 の 開散 で は,両 眼視軸 の 交点が後方 になるが ,対 象 は 目の前 で 知覚 され る。 これは奥行 き知覚が ,視 軸交点 が つ くる輻榛 角 や輻榛距離 よ りも,眼 球位置情報 を用 い る部 分 が大 きい ため と考 え られ る。大 き さ知 覚 量 は,交 差視差 のみ な らず 非交差視差 で も輻轄 角 の 減少 に伴 い 拡 大 し,0° 以 上 の 開散 で も成立 す る結 果 が 認 め られた。 ここか ら,奥 行 き知覚 ,大 きさ知覚 にお い ては,輻 榛 で は抑制 が ,開 散 で は促進 の効果 が加 わ る. 理学. 名古屋大学 出版会 第 7章 145-163. 1978 逆 転 ・反転 視 野 実 験 に つ い て の 一 考 察. 下條 信 輔. 心理学評論 21,315-339. Shilnono, K 1984 Evidence for the subsystems in stereopsis: flne and coarse stereopsisノ α ρα′. `S` PSVε. 26, 168-172. ド野 孝 一 。江 草 浩 幸 。大野. 個. 1997. 力θ′ θgjε α′R`s`α rcカ 両 眼 単 一 視 :融. 合理論 と抑 制理論 の 限界 Jθ ″lα ′Psycttθ Jθ gjε α′R`ソ j`″ “ 40, 414-431. 下 野 孝 一 。中溝 幸 夫 。東 山篤 規 2000 距 離 知 覚 とバ ー ,. ゼ ンス Jθ lα I Pり 力θ′ θgjθ αJ Rι ソ ",43, 335-348. “ ・ ・ 塩 入 諭 李 承 培 弓 削 公 - 2003 両 眼 視 差 に よ る r′. 奥行 き知覚 モデ ル 戸沢純子. 1992 2次. き ょ りにつ い て. jθ. 'ε. /7E■ r力 れたα′R9θrr,27,21-24. 元 的拡大 f象 の 見 えの大 きさ と見 えの. 基礎心理学研 究 ,10,99-107.. Waltcr Co Gogcl 1962 The c∬ ect of convergence on perccivcd size and distancc r/2`Jθ. r17α. “. ttο ′ ′q/PSソ ε οgy, 53,475-489..

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