札幌大学総合論叢 第 38 号(2014 年 10 月)
〈論文〉
アクティブラーニングを考える(3)
~地域の教育機関との連携によるプログラム実践の成果と課題~
増田 敦・本田 英俊・大河原 一義
Ⅰ はじめに
平成 8 年,文部省(当時)中央教育審議会答申「21 世紀を展望した我が国の教育の在 り方について(一次答申)」において「学校・家庭・地域社会」が連携して子どもの教育 をおこなっていくことの重要性,必要性が述べられている。14)この答申から 20 年近くが 経過した現在,いわゆる「地域連携」という言葉は一般化しており,多くの大学では地域 と連携したユニークかつ効果的な取り組みをおこなっている。1)~ 11)国も「学校・家庭・ 地域の連携協力に関する国の施策」や「地(知)の拠点整備事業について」(以上,文科省), 「域学連携」実践拠点形成モデル実証事業」(総務省)など地域連携の活動を支援する施策 を打ち出している。17)18) さて,平成 8 年および平成 17 年の生涯学習審議会と中央教育審議会の答申16)において, 高等教育機関の使命の一つとして「地域貢献」,「地域社会への貢献」が求められており, 大学の機能や研究成果を地域の活性化,問題解決に用いることが求められている。この使 命を果たすために地域と連携した取り組みをしていくことが勧められている。これらを背 景に各大学では「地域連携教育研究センター」,「地域連携室」,「地域連携推進室」などの 名称で地域連携を推進していくためのセンター的組織を設置しその使命を果たす活動を展 開している。 さて,平成 24 年度の「開かれた大学づくりに関する調査」(文科省)において地域連携 の取組みの状況が報告されている。12)まず大学が連携している機関として「自治体(地域内, 84.4%)」が最も多かった。次いで「自治体(地域外,44.8%)」,「他の大学等の教育機関(地域, 42.3%)」の順となっていた。次に連携内容として,「研修・講師派遣(54.0%)」が最も多かっ た。次いで「地域課題解決への取組み(46.4%)」,「ボランティア活動の推進/教職員や 学生の派遣(46.0%)」の順であった(以上自治体(地域内のみ))。また地域連携の効果・今後の方針として「大学の認知度/イメージアップ(81.8%)」が最も多かった。次いで「地 域との連携が推進される(78.8%)」,「自治体との連携が創出される(76.1%)」であった。 また 5 番目ではあるが「学生への教育効果が創出される(59.4%)」も期待される効果の 一つにあげられていた。 それでは地域連携によって「学生に対する教育効果」はどのようなものが考えられるで あろうか。深沼は大学と地域との連携事業を調査した結果,学生の「自主性を育む」と「コ ミュニケーション能力向上」を狙いとして取り組んでいる活動事例をあげ,その可能性を 示唆している。9)また井関らは「能動性」,「創造性」,「協働性」,「社会性」を教育目標に おいて実施した初年次教育プログラムにおいて,「創造性」と「社会性」において一定程 度の効果があったと報告している。1)さらに岩崎らの実践報告では,「コミュニケーショ ン力」,「思考力」,「企画力」,「主体性・能動性」,「協働性(チームワーク)」をその教育 効果としてあげている。2) 「学士課程教育の構築に向けて」という中央教育審議会答申では,学士力として「知識・ 理解」,「汎用的技能」,「態度・志向性」,「総合的な学習経験と創造的思考力」の 4 項目を あげている。この内「汎用的技能」,「態度・志向性」の主な内容は「コミュニケーションスキル」, 「問題解決能力」,「チームワーク」,「自己管理力」,「社会的責任」などとしている。13)これら の学士力は経済産業省の「社会人基礎力」とも関連があると考えられ,実際「社会人基礎 力 育成の手引き」19)では社会人基礎力を学士力の中に位置づけて考えている。よって 大学教育によって学士力を育むことは社会人基礎力をも育むことにつながると考えられる。 さて,先に述べた地域連携の学生への教育効果は学士力,社会人基礎力と同じ要素であ る。よって地域連携による教育活動は学生の学士力,社会人基礎力を育成する教育方法と して有効であると考えられる。 そこで本研究では,2007 年度から 2013 年度までゼミナール活動(以下,ゼミ活動) として企画実施してきた地域連携事業の企画運営モデルの報告とその事業を通して得られ た成果(予想)および連携して活動を行う際の課題について考察することを目的とした。
Ⅱ これまでの活動(2007 年度~ 2013 年度)
本項では筆者(増田)札幌大学文化学部に赴任した 2007 年度から 2013 年度までの 7 年 間,ゼミ活動として実施してきた地域連携事業を紹介する。なお活動は 2 年次と 3 年次で1 各種地域連携事業について 表 1 はこれまで実施してきた地域連携事業の一覧である。表にあるように地域と連携 して 17 の事業の企画運営を展開してきた。数年に渡って継続して実施してきた事業が 7, その他は単年度もしくは隔年実施の事業である。継続している事業は比較的連携がおこな いやすいことや本ゼミと連携先との連携による効果やニーズが高いと考えられる場合に継 続している。 事業は 5 分野でそのうち「健康・体力分野」と「自然体験活動分野」がその多くを占め ている。これは教員の専門分野の影響である。当たり前のことではあるが,やはり教員の 専門分野以外では連携していくことは難しいと考えられる。ただ教員が複数で対応する場 合はこの限りではない。なお,受託と主催の違いであるが,地域から依頼を受けた事業を 「受託」,ゼミ活動として企画案を提示(プレゼンテーション)し連携を要請して実施した 事業を主催(共催)とした。 2 企画運営に至るまでの過程 札幌大学文化学部では 2 年次よりゼミ活動が開始される。基礎ゼミ(2 年次),応用ゼミ(3 年次),卒業研究(4 年次)という流れで計 3 年間ゼミ活動を展開していく。筆者のゼミでは, 「スポーツ」,「レクリエーション」,「自然体験活動」をキーワードとしそれらに関連する 表 1 これまで地域と連携して企画運営してきた事業一覧 (2007 年度~ 2013 年度) 表1 これまで地域と連携して企画運営してきた事業一覧 (2007年度~2013年度) 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 スロートレーニング教室 筋力向上を目指したトレーニング指導 中高年 札幌大学スポーツ・文化 総合型スポーツクラブ 主催 ○ 小学生のためのかけっこ教室 運動会の徒競走で活躍するために走力向上を目指した練習の指導 小学生 同上 主催 ○ ○ ○ ○ バランスボール教室 バランスボールを用いた筋力向上を目指したトレーニング指導 中高年 同上 主催 ○ 創作リズム体操教室 神経系および心肺機能向上を目指したトレーニング指導 中高年 同上 主催 ○ ふまねっと教室 神経系機能の向上を目指したトレーニング指導 中高年 同上 主催 ○ コーディネーショントレーニング教室 体力運動能力向上を目指した神経系トレーニング指導 小学生 小学校 主催受託 ○ ● ウキウキッズスポーツ教室 同上 幼児 総合型スポーツクラブ児童会館(*) 主催 ○ ○ ○* ○* レクリエーション教室 体を大きく使った運動遊びの指導 小学生 児童会館 主催 ◎ ◎ ◎ 震災ボランティア 被災地の保育園、幼稚園を回ってのレクリエーション活動 幼児 小学生 保育園・幼稚園 (岩手県) 主催 ○ HOP・STEP・CAMP 「生きる力」を育む自然体験活動 小学生 同上 受託 ● ● おもしろスノーパーク 豊平区主催の市民を対象とした冬の遊び体験等を提供する活動 幼児 小学生 豊平区 児童会館 受託 ◎ ◎ ◎ 森のようちえん 「生きる力」を育む自然体験活動 幼児 児童会館 主催 ○ 小学校ピクニック 自然体験とレクリエーションを目的としたピクニック 小学生 小学校 受託 ○ ○ ○ 小学校宿泊学習 川遊びを中心にした自然体験活動 小学生 ネイチャーセンター小学校 受託 ○ 親子おもしろ工作教室 オリジナルの工作キットを用いた活動 幼児 児童会館 主催 ◎ オリジナル運動遊びづくり 他大学ゼミと合同でオリジナルの運動遊びを開発する活動 大学生 同地域の大学 共催 ○ ○ ○ 複合 通信制高等学校冬季スクーリング レク・創作・ゲーム等の活動 高校生 通信制高校 受託 ○ ○ ○ ○ ○ ○=応用ゼミ学生(3年生)担当企画 ◎=基礎ゼミ学生(2年生)担当企画 ●=卒業研究(4年生)担当企画 活 動 内 容 対 象 連 携 先 レク 活動 実施 形態 創作 活動 実施年度 健 康 ・ 体 力 自 然 体 験 活 動 分野 事 業 名
事業の企画運営を目的として開講している。 図 1 は 2 年次ゼミ活動の学習モデルである。2 年次では,まず企画運営の方法を学ぶ。 これは教員が講義によって指導をおこなう。その後,ゼミ内(2 年生)で企画とその体験 を繰り返しおこなう(ステップ 1 および 2)。並行して上級生とチームを組み,上級生の 指導を受けながら企画運営の方法を学んでいく(ステップ 3 以降)という流れでゼミ活動 を展開している。2 年次の地域連携事業企画は毎年 2 月に行われる豊平区主催の「とよひ らおもしろスノーパーク」が最初となる。 ステップ ステップ ステップ ステップ4 ステップ 図1 ゼミナールの学習モデル(2 年次) 企画の方法 を学ぶ 検討方法:ブレーンストーミング、-, 法 など デザイン:アクティビティ&プログラムのデザインにつ いて学び、作成演習をおこなう。 アクティビティ&プログラムデザインした企画をゼミ 内で模擬実践をおこなう。また体験した感想等をフィー ドバックし修正する。 企画を体験 する ケーススタ ディー 上級生( 年生)から出題された問題(事業ケース)に 対しグループで検討し企画案を作成する。作成過程では 上級生に指導を受ける。 合同研究会 の実施 ステップ で作成した企画案を全学年合同の研究会に おいて発表し上級生(・ 年生)から批評とアドバイス を受ける。その後修正を加え提出する。 支援と連携 事業企画 上級生(主に 年生)の活動を支援する活動をおこな う。これまでの学習を踏まえ、最初の地域連携事業(ス ノーパーク)の企画をおこなう。 図 1 ゼミナールの学習モデル(2 年次)
21 をおこない(学生の互選),以後活動はすべて PL を中心におこなうことにしている(事 業運営は全ゼミ生でおこなった)。ゼミ(週 1 回)では事業の進捗状況の確認と修正案の 提示が中心となり,企画は主に学生の自由時間を用いておこなった。年度によって異なる が 1 年間(2009 年度~ 2013 年度)で平均 5 件の事業の企画運営をおこなった。図 2 は受 託事業を企画運営する際のモデルである。主催の場合は,図 2 のステップ 2 と 3 の間にプ レゼンテーションが入る。ここでは企画した事業案を地域の機関においてプレゼンテー ションをさせてもらい事業実施に向けて連携要請や協力要請をおこなった。ステップ 3 以 降は受託事業の過程と同じである。 なお,4 年次の卒業研究では 2 年次,3 年次で培った地域とのネットワークを用いて主催 事業を地域と連携して実施しその成果を事業報告書としてまとめることを課題としている。 図 2 受託事業の企画運営モデル ステップ ステップ ステップ ステップ4 ステップ 図2 受託事業の企画運営モデル 事業の企画 と修正 プロジェクトチームを編成する。受託を受けた事業の内 容を把握するため担当者から事業の主旨、ニーズ等の調 査をおこなう。並行してフィールド調査をおこなう。 プロジェクトリーダーを中心に、ニーズ調査をもとにし た事業の企画をおこなう。ゼミの時間は経過報告会と し、主にゼミ生同士の質疑をおこなう。 担当者との 打ち合わせ ニ ー ズ 調 査 と フ ィ ー ル ド 調 査 地域の担当者と打ち合わせをおこない、担当者からアド バイスを受け企画の修正をおこなう。修正と打ち合わせ は繰り返しおこなう。 最終確認& リハーサル 事業開催の数日前に最終の確認をおこなう。主に各役割 の動きやプログラムの流れを確認する。 事業運営と 振り返り 事業運営。プログラムや各学生の動きなどの振り返りを おこない担当者から評価を受ける。後日報告書としてま とめ提出する。連携先と報告会を実施することもある。
図 3 および図 4 は 2,3 学年のゼミ活動の内容を割合で表したものである。2 年次まで は教員主導で活動を展開していくが,3 年次では地域の担当者との打ち合わせも含め学生 中心に活動を展開していく。教員は企画内容の確認や率直な感想(おもしろそう,楽しそ う)を述べることを主な指導内容とした。ただ必要に応じて地域の担当者に学生の活動の 様子や要望等を聴き活動状況の把握を取るようにしている。 % % 春学期 % % 秋学期 = 教員主導 = 学生主導 図3 2 年生のゼミ活動内容とその割合 % % 春学期 % % 秋学期 = 教員主導 = 学生主導 3 年生のゼミ活動内容とその割合 ①企画の方法を学ぶ ②企画の実際(演習) ①指導法 ②リスクマネジメント ③体験 ③事業企画・運営 ①確認 ①確認 ②事業企画・運営 ③報告書作成 ②事業企画・運営 ③報告書作成 図 3 2 年生のゼミ活動内容とその割合 図4 3 年生のゼミ活動内容とその割合
4 写真でみる各連携事業の概要 本項では写真を通して学生の企画運営した事業の様子を紹介する。全 17 の企画事業の うち「オリジナル運動遊びづくり」と「通信制高等学校冬季スクーリング」については札 幌大学総合論叢第 34 号と 37 号において報告をしているのでここでは除外した。また「ウ キウキッズスポーツ教室」と「小学校宿泊学習」は後述するため除外した。 1)レクリエーション教室 札幌大学に赴任した 2007 年度から 3 年間札幌市豊平区にある児童会館と連携して企画 運営した事業である。2 年生の春休みに 3 ~ 4 回実施(1 回 60 分)した。企画は前述した 主催事業の流れ(図 2 にプレゼンテーションが入る)に沿っておこなった。児童会館の指 導員に指導してもらいながらの企画運営であった。 写真 1 写真 2 写真 3
2)スロートレーニング教室 講義で学んだ知識を(スポーツ教育学)で学んだ知識を実践に生かす取り組みをした事 業である。中高年の筋力保持増進を目的として週 2 回 5 回シリーズで実施した。連携先 は札幌大学スポーツ・文化総合型スポーツクラブであった。担当の職員には募集活動,実 施場所の確保などハード面を担当してもらった。 写真 4 写真 5 写真 6
3)小学生のためのかけっこ教室 札幌大学スポーツ・文化総合型スポーツクラブと連携した事業である。小学校で開催さ れる運動会に合わせて 5 月の下旬頃 1 回 2 時間のプログラムとして実施した。運動会の 徒競走で活躍できるように走り方を中心とした内容であった。教室終了後も自分で練習で きるように教室で実施した内容をテキスト化し配布した。 写真 7 写真 8 写真 9
4)バランスボール教室 札幌大学スポーツ・文化総合型スポーツクラブと連携した事業である。この教室では参 加者(中高年者)に筋力保持増進のトレーニング方法を学んでもらうことを目的とした。 月 1 回 90 分/回で 6 回実施した。この事業は教室で学んだトレーニング方法を自宅で実 践してもらうことを基本的な考え方とした。よって自宅で実践できるような取り組みをお こなった。具体的には以下の通りである。 ①月 2 回の通信による実践アドバイス ②月 1 回の体力および身体組成測定 ③トレーニ ング実施記録表の配布と確認 写真 10 写真 11 写真 12
5)創作リズムダンス教室 中高年者の神経系および心肺機能の向上を目的として企画した事業である。参加者の年 代に合わせた音楽(歌謡曲)を選び,その曲にダンスを振付けていった。週 1 回 90 分で 3 回実施した。札幌大学スポーツ・文化総合型スポーツクラブと連携した事業である。 写真 13 写真 15 写真 14
6)コーディネーショントレーニング教室 札幌市北区にある私立 S 小学校と連携した事業である。小学生期は神経系機能を鍛え る適時期である。神経系機能を鍛えるトレーニング法は各種あるがこの事業ではコーディ ネーショントレーニングという方法を用いて企画運営をおこなった。この事業は同学年が 2 年間にわたって実施した。3 年次では小学校の特別授業として 2 日間連続(45 分/回) でおこなった。4 年次には放課後のプログラムとして設定してもらい希望者に対して週 2 回(45 分/回)で 20 回おこなった。 写真 16 写真 17 写真 18
7)震災ボランティア この企画はゼミ学生の要望を受け企画をした事業である。参加者はゼミ生の中から希望 者を募り実施した(参加者 5 名)。活動期間は 8 月 28 日から 9 月 2 日の 6 日間であった。 活動では,陸前高田市と大船渡市の保育園や児童クラブを回って子どもたちにレクリエー ションを通して楽しい体験を提供することを目的とした。震災当初から活動を展開してい た「お絵かき隊」と連携してもらった。なお活動拠点として「遠野まごころネット」にお いて宿泊施設等生活に関わるハード面の提供を受けた。 写真 19 写真 20 写真 21
8)HOP・STEP・CAMP 児童会館が 2009 年度から実施しているキャンプである。連携事業としてゼミ学生が関 わり始めたのは 2012 年度からである。これまで 1 泊 2 日のキャンプであったが,これ を 10 回(2 時間/回)の自然体験活動プログラムとして企画し様々な活動をおこなった。 その成果を発揮する場としてキャンプを位置付けた。活動拠点は児童会館とその周辺にあ る自然環境であった。 写真 22 写真 23 写真 24
9)ふまねっと運動教室 北海道教育大学 . 釧路校の北澤一利准教授が開発した「ふまねっと運動」を用いた中高 年者を対象とした運動教室の企画運営である。札幌大学スポーツ・文化総合型スポーツク ラブと連携した事業である。ふまねっと運動は歩行機能改善や認知機能を向上させる運動 であるが,この運動の指導をおこなうためには資格が必要になる。そのためゼミ学生全員 に講習会を受講してもらい資格を取得してもらった。 写真 25 写真 26 写真 27
10)森のようちえん 児童会館との連携事業である。幼児を対象とした各種自然体験活動をおこなった。児童 会館には募集活動と企画へのアドバイスを受けた。月 1 回で 9 回実施した。1 回の実施時 間は 4 時間(午前 10 時~午後 2 時)であった。 写真 29 写真 30 写真 28
11)とよひらおもしろスノーパーク 例年 2 月におこなわれている札幌市豊平区主催の区民向け冬季レクリエーションプログ ラムである。2007 年から実施されており,2011 年から学生が参加した。一つのブースを 任され,そのブースで実施するプログラムの企画をおこなった。企画やリハーサルなど様々 な準備活動において児童会館スタッフおよび区担当職員の指導と援助を受けておこなった。 写真 31 写真 32 写真 33
12)小学校ピクニック 札幌市北区にある私立 S 小学校から依頼を受けて企画した事業である。依頼内容は例 年 5 月に実施している登山遠足での児童の活動サポートとレクリエーション活動であった。 写真は 2013 年度の事業である。この事業では楽しく登山をおこなうことができるように 冒険ゲームを参考に,登山が冒険になるようなゲームを作り,要所にある課題(ミッショ ン)をクリアしながら山頂を目指せるような活動にした。 写真 34 写真 35 写真 36
13)親子おもしろ工作教室 児童会館との連携事業として春休み(3 月)に幼児とその保護者(親)を対象に 3 回(90 分/回)シリーズで実施した。実施に当たり下記の条件を設定しオリジナル工作キットを 作製した。春休み中に1泊2日の合宿をおこない6種類×20セットの工作キットを作製した。 この事業は 2 年生のゼミ学生が企画運営をおこなったが,4 月からゼミに入ってくる予定 になっている学生にも参加してもらい上級生に指導を受けながら企画運営に参加した。 条件:①工作物を作製後,すぐに遊ぶことができること。 ②身近にある材料もしくは安価な材料で作ることができること。 写真 38 写真 39 写真 37
Ⅲ 地域連携事業の主な事例とその成果(意義)および課題
地域と連携して事業を展開することによって得られる成果(意義)について,児童会館 と連携して実施した「ウキウキッズスポーツ教室」と札幌市の私立 S 小学校と連携して 実施した「宿泊学習 ~目からうろこキャンプ~」の 2 つの活動事例から考察をおこなった。 1 児童会館との連携の場合 「ウキウキッズスポーツ教室」は,ゼミの主催事業として児童会館(以下,会館)に連 携依頼をおこない実施した事業である(主催事業)。幼児とその保護者を対象として春休 み期間中(3 月下旬)に 4 日間連続(90 分/回)でおこなった。募集定員は親子 20 組と した。企画当初は参加者も少なかったが,ここ 2 年間は定員を上回っており,幼児だけで も 30 名前後になっていた。以下,事業のプロセスと連携による成果を述べる。 1)企画の背景と目的 近年,子どもの体力や運動能力の低下および格差が問題視されている。この問題を解決 するためには幼児の段階から遊びを通した運動体験が必要である。このことから,①運動 遊びを体験する機会を設ける,②親子で楽しめる運動遊びの紹介 の 2 点を目的として事 業の企画をおこなった。 2)企画運営のプロセス 企画運営のプロセスは 3 つの段階に分かれる。いわゆる「準備段階,実施段階,まとめ(報 告書作成)段階」である。以下に各領域の内容を示す。 ①準備段階 準備段階の主な活動は図 5 の通りである。かなりの部分において会館スタッフのアド バスや指導を受けながら様々な準備をおこなっていることがわかる。②運営段階 運営段階の主な活動は図 6 の通りである。運営段階では学生が中心となって活動を展開 した。会館スタッフにはプログラム実施中の様子を業務に支障のない範囲で観察しても らった。また実施日毎に振り返りのミーティングに参加してもらい,プログラム実施の様 子を評価してもらった。さらに次の日のプログラム実施へのアドバイスを受けた。これら の評価とアドバイスを受けてプログラムの修正を行った。 注: 内は PT と会館スタッフとの連携活動 図5 児童会館との連携事業における準備段階のプロセス 【対象理解 1】 文 献 研究 によ る 幼児 の 体力・運動能力の現状把 握 【対象理解 2】 幼 児 の様 子を 把 握す る ため「子育てサロン」に 参加 【対象理解 3】 「子育てサロン」の担当 者にインタビュー実施 【企画作成 1】 上記対象理解 1~3 を基に 企画の原案を作成 【作成指導 1】 教 員 およ びゼ ミ 生に よ る質疑 【作成指導 2】 会 館 スタ ッフ に よる ア ドバイス 【企画作成 2】 修正案の作成(作成 1、 2 を繰返す 【演習】 リハーサルの実施 【説明会&募集】 事業の説明と募集 【企画作成 3】 説明会用資料の作成 図 5 児童会館との連携事業における準備段階のプロセス(企画担当者の動き)
③まとめ(報告書作成)段階 企画運営全体の振り返りをおこない報告書を作成することがこの段階の活動となる。振 り返りは,まず PT 内でまとめをおこない,その結果をゼミで発表しゼミ生全員の意見や 指摘を受けた。その後報告書の作成をおこなった。なお,この報告書を持って会館にお礼 と報告に行くように指導している。報告書は次年度学生が参考にできるように詳細に記入 し,作成した資料も全て添付するように指導した。 3)連携による成果 連携事業をおこなうに当たり,教員と会館スタッフの事前打ち合わせにおいて,会館に 募集活動の支援と事業の企画運営へのアドバイスをお願いした。以下,その内容とそれが 学生の企画運営に与える影響および学生への教育効果について述べる。 注: 内は PT と会館スタッフとの連携活動 図6 児童会館との連携事業における実施段階のプロセス 図7 児童会館との連携事業におけるまとめ段階のプロセス 【運営1】 参加者の受付・対応 【運営 】 プログラムの実施 【振り返り1】 会 館ス タ ッ フに よ るプ ロ グラ ム 評 価と ア ドバ イス 【運営 】 プログラムの修正 【まとめ 】 26 内でのまとめ 【まとめ 】 ゼミでの発表と質疑 【まとめ 】 報 告書 の 作 成と 会 館へ のお礼と報告 図6 児童会館との連携事業における実施段階のプロセス 図 7 児童会館との連携事業におけるまとめ段階のプロセス 注: 内は PT と会館スタッフとの連携活動 図6 児童会館との連携事業における実施段階のプロセス 図7 児童会館との連携事業におけるまとめ段階のプロセス 【運営1】 参加者の受付・対応 【運営 】 プログラムの実施 【振り返り1】 会 館ス タ ッ フに よ るプ ロ グラ ム 評 価と ア ドバ イス 【運営 】 プログラムの修正 【まとめ 】 26 内でのまとめ 【まとめ 】 ゼミでの発表と質疑 【まとめ 】 報 告書 の 作 成と 会 館へ のお礼と報告
①募集活動の支援 募集活動の支援として,会館で毎週実施している「子育てサロン」の中で紹介をしてく れた。また会館スタッフの知人へのクチコミでの紹介もあり多くの参加者を得ることがで きた。このように多くの参加者を得ることができたのは,日頃の子育てサロンを通じて培っ た会館スタッフと保護者の人間関係があり,その人間関係によって安心して参加出来る状 況をつくってくれたことが大きな要因ではないかと考えている。やはり保護者との人間関 係がまったくない学生だけの募集では同じように集客することは難しいのではないだろう か。ここ数年参加者が増加傾向にあるのは日頃交流のある会館で募集活動をおこなっても らったからこそであるといえる。せっかく企画しても参加者が皆無,もしくはいても少数 だと十分な運営ができない。また企画した学生の士気にも影響を与える。そういった意味 において人間関係やネットワークのある機関との連携は運営において有効であると考えて いる。 ある野外教育の企画担当者向けの講習会を受講した際,講師の一人が事業の企画運営を する際に大切なポイントとして 3 つあげていた。その一つが「ネットワーク力」であっ た。企画運営は一人でもできないことはないが,参加者に喜んでもらえる充実した企画に するためにはやはり一人でおこなうより複数人でチームを編成しておこなうことが望まし い。そして,チームには企画運営をおこなうために必要な能力を持った人材をメンバーと すると企画運営の幅が広がると考えられる。この人材を集めるために「ネットワーク力」 はとても大きな武器になるのではないだろうか。学生は 4 年次の卒業研究において,各々 がチームを編成し企画運営をして事業運営をしている。その際これまでのゼミ活動を通し て知り合った地域の方々に依頼をして企画運営をおこなっている。このことから様々な企 画運営を通して「ネットワーク力」の重要性を体験的に学んだのではないかと考えている。 ②事業の企画運営へのアドバイス 会館スタッフは日常の業務がある中でとても積極的に学生へ関わってくれた。事業企画 へのアドバイスのみならず,会館においてリハーサル等をおこなう機会も提供してくれた。 学生たちが所属するコース(スポーツ文化)には幼児向けの科目がないため,幼児の特性 や指導上の注意事項など文献のみでしか得ることができていなかった。これは教員も同じ 状況であった。しかし会館スタッフがこれまでの経験から得た知識や技術,またリハーサ ルのチャンスを学生に与えてくれたお陰でスムーズな事業の企画運営ができたと考えてい る。大学での学びや指導によって知識を増やすことはできる。しかしその知識をどのよう に活かしていけばよいのか,なかなか実践経験の少ない学生には難しい問題である。また
同じ目的を目指すにしてもいろいろな角度から視ていくということが効果的な事業を展開 する上で重要である。そのためには様々な立場や経験者からアドバイスをもらうことは学 生にとって視野を広げる大きな機会になりえるのではないだろうか。そういった意味にお いて地域連携によって様々な人との関わりを通して学生は知識的にも技術的にも大学内で は得られない学びになったのではないかと推測される。 2 小学校との連携の場合 「札幌 S 小学校宿泊学習 ~目からうろこキャンプ~」は札幌市にある私立 S 小学校が 「登別市ネイチャーセンター ふぉれすと鉱山」(以下,ふぉれすと鉱山)を活動拠点に, 毎年 8 月下旬に 2 泊 3 日で実施している学校行事である(2013 年度で 10 回目)。本事業 の企画運営はこれまで教員がおこなっていたが,2013 年度の同学習において企画運営の 依頼を受けておこなった受託事業である。以下,事業の企画運営プロセスと連携による成 写真 42 写真 41 写真 40 写真 43
1)企画運営のプロセス 受託事業の場合,図 2 のモデルで企画運営をおこなったが,本事業では小学校教員との 連携の他,活動拠点である「ふぉれすと鉱山」とも連携して企画運営をおこなった。よっ て小学校,教育施設(ふぉれすと鉱山)と 3 者連携事業である。上述した「ウキウキッズ スポーツ教室」と同様に「準備段階,実施段階,まとめ(報告書作成)段階」の 3 つの段 階に分けてその内容を示す。ちなみに準備は 2013 年 4 月下旬より開始した(本番 4 か月前)。 ①準備段階 準備段階の主な活動は図 8 の通りである。 *MTG=ミーティング 注1=フィールド調査2 は計3 回実施した 【/6)】 小学校を訪問し、教員か ら 宿泊 学 習 に期 待 する 要望を調査 【前例調査】 第 から 回までのプ ログラム内容の調査 【企画作成 】 上 記の 調 査 を基 に 企画 案①を作成 【作成指導 】 教 員お よ び ゼミ 生 によ る質疑 【/6)】 教 員か ら 企 画 へ の 要望 修正希望調査。児童の様 子 およ び 児 童 に 対 応す る 際の 注 意 事項 等 の確 認 【企画作成 】 /6)、調査を基に企画 案②(修正版)作成 【演習】 リハーサルの実施 【交流会】 レクリエーション活動を通 して児童と交流 【作成指導 】 教 員お よ び ゼミ 生 によ る質疑 【フィールド調査 】 ふぉれすと鉱山を訪問。企 画案①を基にスタッフと打 ち合わせ 【/6)】 教 員へ の 企 画 プ レ ゼン テーション。宿泊学習全 体の詳細確認 【作成指導 】 教 員お よ び ゼミ 生 によ る質疑 【フィールド調査 】 スタッフからプログラムの 指導方法と安全管理講習受 講 *注1 図 8 小学校との連携事業における準備段階のプロセス
②運営段階 運営段階の主な活動は「ウキウキッズスポーツ教室」と同じである(図 6)。学生は個々 のプログラムの指導や安全管理上の指導,そして教員は児童の日常的指導をおこなうとい う教員と学生の役割分担を明確にしておこなった。実施日毎に教員と学生の振り返りの ミーティングをおこない実施プログラムの評価と次の日のプログラム確認および実施への アドバイスを受けた。これらの評価とアドバイスを受けてプログラムの修正を行った。 ③まとめ(報告書作成)段階 まとめ段階も「ウキウキッズスポーツ教室」と同じである(図 7)。企画運営全体の振 り返りをおこない報告書を作成する活動をおこなった。 2)連携による成果 小学校との連携による事業の企画運営において次の 4 点について学生が学んであろう成 果(教育効果)について述べる。 ①学校教育における学校行事の位置づけとそのあり方を学ぶ 今回の企画運営をおこなった事業は学校行事であった。学校行事は学校教育における教 育上の目的を達成するために必要な活動の一つとして位置づけられ実施される。よって宿 泊学習の目的のみならず学校の教育活動全体の様子についても知る必要がある。打ち合わ せは計 4 回実施した(4 回目は最終の企画案のプレゼンテーション)が,その内容を報告 書から推測すると教員から教育活動(方針等含む)や児童の学校における日常生活の様子 など細かく伝えられていることが読み取れる。学生自身も小学生期があり当然小学校とい う場を知っていると思うが,教員の立場からの学校の様子を知る機会はない。そういった 意味において学校教育を見る新たな視点を得ることができたのではないかと推測している。 ②活動を振り返ることの重要性を学ぶ 一日の活動を終え,「その日おこなった活動を振り返り,その振り返った内容を次の活 動に生かす」ということは質の高い活動にしていくために必要な活動である。 「振り返り」では様々な立場で活動に参加したメンバーによっておこなわれることが望 ましい。これによって多面的に活動を評価分析し次の活動の参考資料を得ることができる。 宿泊学習では毎晩,まず児童と教員,その後教員と学生の順で振り返りをおこなった。 そして学生は児童からの情報や教員からの情報および指導を受け,次の日の活動の確認・ 修正および運営をおこなった。この一連の活動の流れを通して,一日の活動を「振り返る」
③様々な状況を想定した企画をすることの重要性を学ぶ 札幌 S 小学校の宿泊学習では自然環境下での活動が中心になっている。十分に活動内 容を検討し,十分に下見をしたとしても自然環境下では予想外の状況におかれてしまうこ とも少なくない。そのような状況になった場合でも,状況に合わせて臨機応変に対応する ことが求められる。この臨機応変に対応するためには様々な状況(場面)を想定した準備 が必要となる。今回の企画では大きな変更や臨機応変に対応しなければならない状況には ならなかったが,ふぉれすと鉱山スタッフや教員から様々な状況を想定した取り組みをす るように指導を受けることができた。特に下見では「もし○○○の場合はどうする?」,「も し○○○が発生した場合の対応は?」などなど,具体的な状況設定から対応策を考えると いう取り組みをさせてもらったことは,企画運営をおこなう学生にとってまたとない貴重 な学びの機会になった。 ④教師一人ひとりの児童に対する思いを知る 学生が作成した報告書の中に,教員が宿泊学習を通して児童に学んでほしいその「思い」 が記載されてあった(表 2)。企画運営をおこなう学生は当然目的を達成することを念頭 において活動していると思うが,これまでの活動の様子ではどうしても企画したプログラ ムをこなすことに意識が向いてしまいがちであった。これは企画運営の経験の少ない学生 という立場を考えれば仕方がないことだと考えている。上述した野外教育の企画担当者講 習会で「事業は『企画は思いを形にする』とである」と述べられていた。このことを考え ると事業の企画者として依頼者の「思い」を常に意識した企画運営をおこなうことが大切 である。そういった意味において宿泊学習の企画運営を通して教師の思い(願い)を知る ことができたのは,特に将来教職を目指す学生にとって,これからの教職課程での学びを より意欲的に取り組むための機会になったのではないかと考えている。 表2 宿泊学習に対する教師の思い 1)自然の中で子どもを思いっきり遊ばせたい 2)積極的に活動に参加して新たな「発見」をする体験をしてもらいたい 3)上級生を育てたい(よい意味でのガキ大将を育てる) 4)楽しい宿泊学習の中で日常生活の訓練につながるような活動にしたい 表 2 宿泊学習に対する教師の思い
3 地域と連携活動をおこなう際の留意点 今後地域と連携して事業の企画運営をおこなう際に学生に周知徹底を図らなければなら ない課題について以下の 2 点から考えてみたい。しかしこれは調査を実施した結果ではな くあくまでもゼミ担当教員(筆者)としての考察である。 1)地域にとって事業は業務であることを覚える 学生にとっては大学のゼミ活動の一環としておこなわれる,いわゆる「実習」である。 しかし連携をする地域の機関にとっては日常の「業務」である。つまり仕事である。その 仕事には社会的な責任が伴う。また連携することによって被る損害も予想される。そのよ うなリスクを負ってまで学生の活動に連携協力をしてくれる地域に対し,学生はその思い に応えるべく行動することが求められる。これは学生だけではなくゼミ担当教員について も同様である。学生が地域と連携して,両者にとって意義のある活動にするためには教員 写真 46 写真 45 写真 44 写真 47
なくまず教員自身がその行動を常に振り返って行動することが求められる。 2)企画運営の結果を報告する 学生には事業終了後報告書の作成と提出を課している。これは①自己の企画運営を振り 返り,次の活動に生かすため,②資料を蓄積することによって次の年度の学生が前年度の 事業を上回る企画運営ができるために必要な取り組みであると考えている。 また活動報告はゼミと連携してくれた地域の担当者におこなうように指導している。そ れは連携してくれた地域への当然の礼儀だと考えるからである。しかしゼミ内までは必ず 実施しているが地域の担当者への報告が疎かになっているのが実情である。いろいろな要 因があげられるが,最優先で実践しなければならないことである。
Ⅳ まとめ ~地域連携事業の成果(意義)と課題~
本研究では 2007 年度から 2013 年度までゼミナール活動(以下,ゼミ活動)として企画 実施してきた地域連携事業の企画運営モデルの報告とその事業を通して得られた成果(意 義)および連携して活動を行う際の課題について考察することを目的とした。以下,その 成果と課題を記し,まとめとする。 1)連携の成果(意義)〜学生が学ぶことができたであろう項目〜 ①企画を形にするためには「ネットワーク力」が重要である。ネットワークによって企 画の実現性が高まる。 ②様々な視点で物事を観ることが重要である。このことによって幅と厚み,そして柔軟 性のある企画と運営ができる。 ③連携した地域の機関には,その機関の活動における企画の位置づけがある。全体の中 での位置づけを理解すること,その位置づけの沿った企画をすることが重要である。 ④企画は「思いを形にする」ことである。地域の担当者の思いを理解すること,共有す ることが企画の第一歩である。 2)連携の課題 ①学生にとっては実習であっても,地域にとっては業務であることを常に理解し,責任 ある行動(礼儀を含む)をとれるように大学内での教育を図る。 ②報告書の作成とその報告を必ずおこなう。特に地域の担当者との報告会を設ける。参考・引用文献 1) 井関崇博,豊田光世,中嶌一憲他:「地域連携による初年次教育プログラムの実践的研究 -学生に よる地域プロモーションビデオの制作-」 兵庫県立大学環境人間学部研究報告第 15 号(2013 年) 2) 岩崎暁,齋藤勇二,長嶋弘:「地域連携型授業の実践報告 -世田谷区尾山台栄会商店街振興組合と の連携授業を通じて-」自由が丘産能短期大学紀要 46,2013 3) 大野泰子:「学校保健活動の地域連携における課題について」鈴鹿短期大学紀要 33, 9-18, 2013 4) 栗山丈弘,田中直人,山崎裕子他:「大学と遠隔地との地域連携教育の実践(1)-文化学園大学「飯 山地域連携プロジェクト」の展開と可能性-」文化学園大学紀要 . 服装学・造形学研究 (44), 85-99, 2013 5) 坂本宏史,佐藤真一,小林一彦:「健康科学大学と富士河口湖町との地域連携活動について(平成 25 年度)」健康科学大学紀要 (10), 119-126, 2014 6) 庄子幸恵,太田四郎,作山美智子他:「次世代育成における教育連携プログラムの開発」仙台大学紀 要 Vol.44,No2:121-133,2013 7) 手嶋慎介:「地域連携 PBL の試行的実施の成果と課題 -名古屋市名東区を舞台としたゼミ活動にお ける就業力育成-」東邦学誌 43(1), 47-56, 2014 8) 長谷川誠:「学生チームによる科学啓蒙・地域連携活動とその教育効果」物理教育 第 60 巻第 2 号 9) 深沼光:「大学と地域の連携 -継続の効果と課題-」日本政策金融公庫論集 (7), 21-47, 2010 10) 山崎裕子,森谷直樹,栗山丈弘他:「大学と遠隔地との地域連携教育の実践(2)-文化学園大学「飯 山地域連携プロジェクト」の教授学習課程とその検証-」文化学園大学紀要 . 服装学・造形学研究 (44), 101-111, 2013 11) 吉原秋,長坂慶子,本間義規:「特色ある教育活動を実践している大学の視察報告」岩手県立大学盛 岡短期大学部研究論集 15 号 ,83-86,2013 12) 文部科学省:「開かれた大学づくりに関する調査」2012 年 13) 文科省中央教育審議会答申:「学士課程教育の構築に向けて」2008 年 12 月 14) 文部省中央教育審議会答申:「21 世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第一次答申)」 1996 年 7 月 15) 文部科学省中央教育審議会答申:「我が国の高等教育の将来像」2005 年 1 月 16) 文部科学省生涯学習審議会答申:「地域における生涯学習機会の充実方策について」1996 年 4 月 17) 文部科学省高等教育局大学振興課:「『地(知)の拠点整備事業』について」2013 年 3 月 18) 総務省:「『域学連携』実践拠点形成モデル実証事業(国費事業)」2013 年 19) 経済産業省:「社会人基礎力 育成の手引き -日本の将来を託す若者を育てるために- 」2010 年