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自然対話プラットフォームオープン化への取り組み

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Academic year: 2021

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自然対話プラットフォームオープン化への取り組み

Open Development Platform for Natural Language Dialogue Services

渡邉 亮裕

*

田中 剛 藤本 拓 吉村 健

Akihiro Watanabe, Go Tanaka, Hiroshi Fujimoto, Takeshi Yoshimura

NTT ドコモ サービスイノベーション部

Service Innovation Department, NTT DOCOMO, INC.

Abstract: NTT docomo has released open development platform for natural-language dialogue services

which can create interactive communications. The platform consists of proprietary natural language processing (NLP) components including scenario dialogue engine, task recognition engine and service connection interface. It also supports 'xAIML' (eXtended AIML) which enables developers easily to build dialogue services and integrate the NLP components into the services.

1 はじめに

近年,音声認識技術,自然言語処理技術の発展に より,スマートスピーカー,チャットボットをはじ め様々な対話型 AI サービスが提供されてきている. NTT ドコモでも対話型 AI サービスを提供しており, 今後もこのような対話型 AI サービスは増加し続け, ニーズは拡大していくと考えらえる.そのため,誰 でも簡単に対話型 AI サービスを開発できるプラッ トフォームが望まれており,NTT ドコモでは対話型 AI サービスのために「自然対話プラットフォーム」 という共通プラットフォームを開発している.本稿 では,本プラットフォームの概要及び,2018 年 7 月 18 日に公開した本プラットフォームのオープン化 開発環境「xAIML SUNABA」について解説する.

2 自然対話プラットフォーム

自然対話プラットフォームの構成を図 1 に示す.自 然対話プラットフォームは「シナリオ対話」,「意図 解釈」,「サービス連携」という3つの基本機能とそ の他応用機能で構成されている.これらのモジュー ルを対話シナリオ単位で組み合わせることで,発話 者とのストーリー性のある対話シナリオだけでなく, 自然言語解析や意図解釈の結果やサービスとの連携 により自由度の高い対話シナリオの作成を可能とし ている.以下では,3つの基本機能について説明す る. *連絡先:株式会社NTTドコモ サービスイノベーション部 〒100-6150 東京都千代田区永田町 2 丁目 11 番 1 号 山王パークタワー E-mail: [email protected] AIML (シナリオ) シナリオ 参照 ユーザ発話 テキスト 自然対話プラットフォーム コンテンツ 要求 コンテンツ 送信 シナリオ編集 ユーザ情報 登録/参照 ユーザ 自然対話 エージェント クライアント 管理ツール 応答発話 テキスト シナリオ 対話 意図解釈 ユーザ情報DB サービス連携 外部サービス ニュース 天気 知識 検索 雑談対話 知識DB 雑談DB 音声/テキスト FAQ FAQ DB

2.1 シナリオ対話

シナリオ対話とは,ユーザとシステムとの間でス トーリー性のある連続した自然対話を実現するため のエンジンである.システム発話は前回のシステム 発話を保持し,新たなユーザ発話に基づいて対話を 解釈することができる.シナリオは AIML[1]と呼ば れる XML ベースの記述言語をドコモが独自拡張し た xAIML により記述する.ドコモ独自の xAIML の 特長としては,条件分岐や再帰処理を記述するだけ でなく,自然言語解析による文章の正規化機能を利 用しての曖昧性のある表現の解釈や固有表現抽出, 次項にある意図解釈結果を保持しながらの対話処理 を記述することもできる.その他の拡張機能として, クライアント情報を取得する機能や,四則演算,外 部サービス連携や複数のボットに処理を分散させる 機能などもあり,複雑な対話シナリオを記述するこ とが可能である. 図 1 自然対話プラットフォームの概要 人工知能学会研究会資料 SIG-SLUD-B802-12 - 56 -

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2.2 意図解釈

意図解釈とは,曖昧な表現が含まれるユーザから の発話を「タスク」と呼ばれる発話意図に機械学習 により分類する技術である.オープン化環境ではデ フォルトで定義されている基本タスク(e.g. 天気, ニュース)への分類と,各タスクの実行に必要なス ロットと呼ばれる情報をユーザ発話から抽出を行う. 各タスクにはタスク実行のために必須なスロットを 設定することもでき,必須スロットに情報が格納さ れるまで対話の状態を保持させることでユーザとの 連続対話を可能とする.タスク毎に必須な情報を格 納するスロット状態を設計することで,対話状態遷 移をコントロールすることが可能となる.

2.3 サービス連携

サービス連携とは,ドコモ内部で構築したサービ ス,または外部サービスと連携するための機能であ る.天気やニュースといった外部サービスへアクセ スし,必要な情報を収集する機能も保持している. 「シナリオ対話」と「意図解釈」と併用することに より,「意図解釈」で特定のタスクに必要なスロット 情報を抽出した後に,その情報をもとに外部サービ スへ問い合わせ,取得した結果を応答文に含めるよ うなシナリオを作成することが可能となる.

3 オープン環境 xAIML SUNABA

2018 年 7 月 18 日に自然対話プラットフォームの 記述言語仕様 xAIML と WebAPI を含む開発環境を 「xAIML SUNABA1」として公開した.ここでは, 自然対話プラットフォームについて学べるよう開発 環境と記述言語仕様である xAIML タグ仕様やチュ ートリアルを公開している.商用サービスに比べて, ボット作成数や意図解釈のチューニングなど一部機 能制限はあるが,実際に xAIML でボットを作成して WebAPI 経由で試してみることも可能である. 1 https://docs.xaiml.docomo-dialog.com

4 おわりに

本稿では自然対話プラットフォームとそのオープ ン化開発環境である「xAIML SUNABA」について解 説した.本プラットフォームの特長は,「シナリオ対 話」,「意図解釈」,「サービス連携」という 3 つの基 本機能とその他応用機能で構成され,それらの部品 を組み合わせることにより,対話型 AI サービスを容 易にカスタマイズ可能な点である.今後は,本プラ ットフォームをより多くの開発者に利用してもらう とともに,そのフィードバックを反映させながら, 最新のプラットフォームの提供や,エディタや Web ツールなどの開発環境を充実させていく予定である.

参考文献

[1] AIML - The Artificial Intelligence Markup Language https://www.pandorabots.com/docs/aiml/aiml-basics.html [2] 田中剛, 角森唯子, 門畑祥子, 藤本拓: "自然対話プラ ットフォームによるマルチエージェント対話システ ム の 実 現 ", 人 工 知 能 学 会 研 究 会 資 料 , SIG-SLUD-B505-09 (2016) [3] 大西可奈子, 吉村健: "コンピュータと自然な会話を 実現する雑談対話技術", NTT DOCOMO テクニカル ジャーナル, Vol.21, No.4, pp.17-21 (2014) 図 2 意図解釈の対話状態遷移の例 図 3 xAIML SUNABA - 57 -

参照

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