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明治初期における近代的交通と貿易および絹工業 : 日本資本主義の形成に関する意義

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Academic year: 2021

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(1)

欄 、

貿

                      -日 本 資 本 主 義 の 形 成 に 対 ず る 意 義 1

ノ 、

近 代 的 交 通 の 発 達 と 国 内 市 場 の 展 開   一 般 に 鉄 道 お よ び 汽 船 に よ る 近 代 的 交 通 の 発 達 は 国 内 市 場 な い し 海 外 市 場 の 形 成 に 対 し て 決 定 的 意 義 を も ち 、 従 っ て 、 そ れ 倣 産 業 資 本 主 義 の 確 立 の 重 要 な 一 条 件 を な す と 考 え ら れ る 。   明 治 初 年 に 維 新 政 府 が 形 成 さ れ て か ら 、 ﹁こ れ に よ っ て 幾 多 の 近 代 的 工 業 が 官 営 と し て 設 立 さ れ た が 、 そ れ ら は い ず れ も 餐 が た た 亥 集 誘 企 業 宅 て は 行 詰 り を ・看 て い た と い わ れ 驚 そ の 最 大 の 理 由 は ・ 近 代 的 交 通 と く に 鉄 道 の 発 達 と こ れ に 基 づ く 国 内 市 場 の 近 代 的 形 成 が 未 だ 充 分 で は な か っ た と い う 点 に あ っ た と 見 ら れ る 。   と こ ろ が 、 す で に 述 べ た よ う に 明 治 十 三 年 頃 か ら 軍 事 工 業 を 除 \ 官 営 事 業 が 次 の 一 例 よ り も う か が わ れ る 如 く 、 非 常 な 廉 価 で 民 間 に 払 下 げ ら れ た た め 、 先 ず こ の 点 か ら 設 備 費 の 負 担 軽 減 と い う 形 で 採 算 条 件 好 転 の 機 会 を 与 え た 。   し か し 、 こ れ は 単 に 一 つ の い わ ぱ 消 極 的 条 件 の 好 転 を 示 す に 過 ぎ ず 、 積 極 的 な 条 件 で あ る 国 内 市 場 の 近 代 的 形 成 の た め に は 近 代 的 交 通 の 発 達 が 必 要 で あ っ た 。一   こ の う ち 海 運 に つ い て は 、 す で に 述 べ た 如 く 、 明 治 三 年 一 月 に 廻 漕 会 社 ( の ち 廻 漕 取 扱 所 か ら 日 本 国 郵 便 蒸 汽 船 会 社 に 改 組 ) .         , 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                       一

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明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                            払 下 げ 価 格 と 建 設 費 の 比 較 お よ び 払 下 げ 条 件 ﹁ 二 阿   仁   鉱   山 小   坂   鉱   山 品 川 硝 子 工 場 深 川 セ メ ン ト 工 場 院   内   鉱   山 建 設 費       モ   一 、 六 〇 六 五 四 七 一 九 〇 九 三 六 七 五 払 下 価 格 払 下 条 件 、  払 受 人

耀

以 後 無 利 子 二 十 年 賦 。 敷 地 附 属 地 は 二 〇 〇 八 ○ 七 四 七 五 二 十 五 年 賦   (払 受 人 久 原 庄 三 郎 ) .五 年 据 置 、 五 丁 五 年 賦    ( 払 受 人 西 村 勝 三 ) 二 十 五 年 賦    ( 払 受 人 浅 野 総 一 郎 ) 二 千 五 百 円 の み 即 納 。 残 額 は 五 年 据 置 、 無 代 貸 渡     (払 受 人 古 河 市 兵 衛 ) 無 利 子 二 十 九 年 賦 。 敷 地 附 属 地 が 、 同 十 月 に 岩 崎 の 九 十 九 商 会 (後 に 三 菱 商 会 と 改 称 ) が 設 立 さ れ ㍉ そ れ ぞ れ 、 東 京 ・ 大 阪 ・ 石 巻 ・ 函 館 間 、 沖 縄 航 路 お よ び 神 戸 ・ 大 阪 ・ 横 浜 間 、 大 阪 ・ 神 戸 ・ 高 知 間 の 定 期 航 路 を 開 始 し た が 、 当 時 す で に イ ギ リ ス 、 フ ラ ン ス 、 オ ラ ン ダ の 汽 船 会 社 が そ れ ぞ れ 上 海 と 長 崎 ・ 神 戸 ・ 横 浜 を 結 ぶ 不 定 期 船 を 就 航 さ せ て お り 、 明 治 三 年 に は 米 国 太 平 洋 汽 船 会 社 が 横 浜 .-神 戸 ・ 長 崎 ・ 上 海 の 定 期 航 路 を 開 き 、 翌 四 年 に は 東 京 ・ 横 浜 ・ 函 館 の 定 期 航 路 が 開 始 し た た め 、 日 本 側 の 海 運 事 業 は 完 全 に 圧 倒 さ れ る 有 様 で あ っ た 。 し か し 、 台 湾 征 討 お よ び 西 南 戦 役 で 個 家 が 購 入 し た 大 量 の 汽 船 を 以 て 三 菱 が 飛 躍 的 発 展 を と げ ・ た が 、 こ の 過 程 に お い て 一 方 明 治 八 年 中 ま で に は 国 内 競 争 航 運 業 者 を 圧 倒 し 、 他 方 同 年 一 月 か ら 年 額 二 五 万 円 の 助 成 金 の 下 に 横 浜 ・ 上 甑 間 の 定 期 航 路 を 開 設 し て 前 記 パ ジ フ ィ ッ ク ・ メ イ ル に 競 争 を い ど み 、 遂 に 八 一 万 円 の 政 府 貸 下 金 に よ っ て そ の 諸 設 備 な ら び に 就 航 船 舶 四 隻 を 買 収 し て こ れ を 退 去 さ せ 、 更 に 翌 九 年 二 月 か ら 香 港 . 上 海 . 横 浜 線 を 開 い た ピ ー ・ オ ー 汽 船 会 社 と 鐘 を 賭 け た 六 ケ 月 の 馨 の 結 果 こ れ を 撤 退 芒 め 解 か く し て ﹁ = 一萎 社 の 向 ふ 所 、 最 早 、 敵 の 隻 髪 止 ,

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ど め ず 、 太 平 洋 岸 よ り 、 北 は 北 海 道 に 及 び 、 日 本 海 に 出 て 、 更 に 釜 山 ・ 上 海 に 及 ぶ 、 瀞 漫 数 千 哩 の 海 上 権 は 、 こ の 時 に 於                                                  る   い て 、 既 に 全 く 、 そ の 掌 握 す る 所 と な っ た L と い わ れ る 。   こ う し た 三 菱 会 社 の 日 本 海 運 の 独 占 的 発 展 は 大 久 保 利 通 お よ び 大 隈 重 信 を 通 じ て 政 府 の 徹 底 的 援 助 の 下 に 進 め ら れ た が 大 久 保 が 十 一 年 に 暗 殺 さ れ 、 .大 隈 が 十 四 年 十 月 に 下 野 す る と 反 大 隈 派 (井 上 ・ 品 川 ) が 拾 頭 し て 三 菱 を 抑 圧 す る と 共 に 、 こ れ に 対 抗 せ し め る た め 十 五 年 七 月 政 府 援 助 (政 府 出 資 、 政 府 船 下 渡 等 ) の 下 に 共 同 運 輸 会 社 が 設 立 さ れ た 。 そ の 後 二 年 余 り 、 右 の 両 会 社 の 深 刻 な 競 争 が 展 開 し 、 両 社 と も 甚 大 な 損 失 を 蒙 っ た が 、 十 八 年 一 月 政 府 の 方 針 転 換 に よ る 両 社 へ の 妥 協 命 令 と 合 併 工 作 が 結 実 し て 、 同 年 九 月 両 社 の 合 併 の 下 に 日 本 郵 船 会 社 の 創 立 を 見 た 。 そ の 資 本 金 一 、 一 〇 〇 万 冊 、 所 有 船 舶 、 汽 船 五 八 隻 、 六 四 、 六 山 ○ 順 、 帆 船 一 一 隻 、 四 、 七 二 五 噸 、 こ れ に 対 す る 政 府 の 補 助 は 向 う 十 五 ケ 年 間 八 % の 利 益 補 給                                                                ( 後 に 八 八 万 円 の 定 額 に 変 更 ) 、 か く て 巨 大 な 独 占 的 海 運 企 業 が 成 立 し た 。 な お 同 じ 年 の 五 月 、 .関 西 で は 大 阪 商 船 会 社 が 設 立 さ れ た が 、 こ れ は 瀬 戸 内 海 を 中 心 と す る 群 小 汽 船 会 社 の 競 争 の 結 果 生 れ た も の で 、 資 本 金 一 二 〇 万 円 、 船 舶 九 三 隻 、 一 〇 、 ○ ○ ○ 噸 、 し か も 船 舶 は 各 船 主 の 持 寄 っ た 百 噸 内 外 の 小 型 木 船 が 主 で 、 当 初 は 問 題 に な ら ぬ 貧 弱 な も の で あ っ た と い わ れ 紮 .   こ の よ う な 近 代 海 運 の 発 達 に 対 し て 鉄 道 は 可 成 の お く れ を 示 し て い る 。 す な わ ち 次 の 表 に 見 ら れ る 通 り 、 明 治 十 五 年 ま で の 開 業 線 は わ ず か に 一 七 三 ・ 六 二 哩 で 、 、 し か も こ れ は 全 部 国 家 資 本 に よ っ て 国 有 鉄 道 と し て 敷 設 さ れ て い る 。 実 際 、 明 治 初 年 に お が 、て は 外 国 こ と に イ ギ リ ス へ の 技 術 依 存 に よ り 、 し か も 同 十 四 年 ま で は 国 鉄 官 僚 お よ び 技 術 者 に よ っ て 専 ら 鉄 道 の 敷 設 と 経 営 が 行 わ れ 、一 同 十 五 年 以 後 に 行 わ れ た 私 鉄 の 建 設 も 、 す べ て 国 鉄 の 技 術 に よ り 、 官 僚 側 と し て は 、 む し ろ 国                                                                                                  ア   家 資 本 の 足 ら ざ る と こ ろ を 私 鉄 資 本 を み っ て 補 い 、 以 て 交 通 通 信 機 構 の 全 国 的 拡 大 を 促 進 せ ん と し た の で あ る 。 か く て ﹁ 技 術 官 僚 と 官 僚 的 鉄 道 技 術 の 統 一 物 の 上 に 明 治 初 期 に 於 け る 国 鉄 資 本 の 強 力 な 地 位 と 私 鉄 資 本 の 隷 属 的 地 位 が 生 み 出 さ           明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                       三 7 '

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6 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業       鉄 道 開 通 表 四 線 業 開 計 設 私 有 国 年 次 17.69 17.69 38.08 38.08 64.66 64邑66 64.66 72。78 98.36 138.30 173.62 245.36 262.61 351.12 432.24   642.33 1,048,19 1,213.35 1,698.27 1,750.34 1,879.69 2,039.60 2,118.24 2,290.41 2,505.32 PO O 2 戸0 ρb O 5 7 0 1 0 0 8 5 ρり ﹁0 ウ 一 q u FD 2 0 ゾ 4 ρ0 8 0 2 3 3 3 4 4,237.36 4,495.47 4,693.46 4,783.01 4,807.79 4,898.49 5,019.33 5,192.67 63.63 80.63 130.20 165.79   317.38   450.05   671.73 1,147.04 1,199.12 1,322.20 1,482.11 1,537.35 1,697.19 1、873.50 2,288.20 2,649.13 2,803.00 2,902.14 2,966.48 3,010.60 3,150.57 3,264.78 3,283.22 1,715.65 445.62 477.05 506.05 哩 17.69 17.69 38.08 38.08 64.66 64.66 64.66 72.78 98.36 138.30 173.62 181.53 181.78 220.72 266.25 324.75 598.14 541。42 551.23 551.22 557.49 557.49 580.69 593.22 631.62   661.65   771.37   835.72   952.69 1,059,48 1,226.56 1,344.70 1,428.48 1,499.59 3,092.14 4,452.67 4,542.28 4,623.62 年 年 年 年 年   ス リ     り   り

年 年 年 年 年 0 1 2 3 4 ^ 1 1 1 1 1 〃 〃 〃 〃 〃 年 年 年 年 年 PO ︻0 7 8 Q ゾ ー ⊥ 1 1 1 1 〃 〃 〃 〃 〃 年 年 年 年 年 0 1 ∩∠ 3 ﹂4 2 2 2 ワ 臼 2 、〃 〃 〃 〃 〃 年 年 年 年 年 5 6 7 8 9 ワ 一 2 2 2 2 〃 〃 〃 〃 〃 . 年 年 年 年 年 0 1 2 3 4 0 U 3 3 ら 0 0 り 〃 〃 〃 〃 〃 〃35年 〃36年 〃37年 〃38年 〃39年 〃40年 〃41年 〃42年     .( 備 考 ︺  朝 日 新 聞 社 ﹁ 日 本 経 済 統 計 総 覧 ﹂ に よ る 。               (8 ) れ た ﹂ わ け で あ る 。   と こ ろ が 、 明 治 十 四 年 十 一 月 に 設 立 さ れ た 日 本 鉄 道 会 社 が 十 六 年 に 開 業 し 、 十 七 年 に 上 野 . 前 橋 間 の 鉄 道 の 開 通 に よ っ                                                                                    て 優 良 な 営 業 成 績 を 挙 げ た こ と が 知 ら れ る や 、 鉄 道 事 業 を 中 心 と す る 企 業 熱 が 俄 然 勃 興 し 、 左 表 に 見 ち れ る 如 く 私 設 会 社 が 相 次 い で 設 立 さ れ る に 至 っ た 。 そ の 結 果 、 右 に 掲 げ た 鉄 道 開 通 表 に 見 ら れ る 如 く 、 明 治 二 十 二 年 を 転 機 と し て 私 鉄 の 開 業 線 が 国 鉄 を 凌 駕 し 、 二 十 三 年 に は 早 く も 後 者 の 二 倍 と な り 、 二 十 九 年 に は 三 倍 に 達 七 た 。 な お 鉄 道 は 各 地 方 の 沌 心 地 を 連 絡 し て 始 め て 国 内 市 場 の 形 成 に 対 し て 決 定 的 な 意 義 を も つ の で あ る が 、 い ま 、 国 内 の 主 要 な 鉄 道 線 路 の 開 通 期 を 見 る と 、 (

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私 設 鉄 道 会 社 の 勃 興 表 (明 治 二 七 年 三 月 末 現 在 ) 、 O 社 名 設 立 認 可 年 月   開 業 年 月   .開 業 線 路 長 同 ,上 延 長 払 込 資 本 金 太 房 南 播 奈 佐 川 音 豊 給 田 総 和 但 良 野 越 梅 州 武 総 参 北 九 関 讃 大 甲 山 伊 日     海     道     炭 計 宮 鉱 州 西 岐 阪 武 陽 予 本 _   一   一   一   一   一   一   一   一   一 _   一   一   一   一   一   一   一   一   一 六 六 六 六 六 六 五 五 三 三 層二 二 二 二 二=:二 二 二 ・一 一 三 ニ 一 一 一 一 一 一 九 四 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年       一    一 一 =:九 七 六 四 四 六 六 一 二 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月   一      =一 八 一 六 二 二 二 二 一_一 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 ==  一4  一   一  一 一   一一 一   一4  一 _   一   一   一   一   一   一   一   一   一 〇 九 九 七 八 七 七 七 八 七年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 二 二 二 二=二:二 二 二 二 一・ 六 二 二 二 二 二 二 一 一 六 年 年 年 年 年 年 年 年 年 年 一    一 一   一   一  一        一   一 一 一 五 七 九 三 二 一 八 七 二 一 二 二ニ 五 五 四 一 〇 七 月 月 月 月 月 見 月 月 月 月     一 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 一 一 、 三 二 一           一 五 六 二 〇 三 五 一 三 二 四 一 九 ,七 三 四 六 九 〇 八 二 五 〇 一 ●     ■ ●    ●    ●    ●    ●    ●    ●    o ● 哩 九 七 八 七 〇 一 五 九 三 二 七 六 三 八 六 六 九 九 六 〇 四 六 一 、 五 二 一          一 六 二 二 四 三 六 一 四=:四 一 七 四 三 九 六 七 二 六 五 五 一 〇 ●     9 ●    o     ●    ●    ●   ●   o     ● ● 哩 六 七 一 七 一 一一 六 七 ニ 一 六 二 三 〇 六 五 三 三 三 〇 四 五 ' 五 一 O 六 五 三    二    七 九 、 、   、   、     , 、       、 、 三 七 五 七 六 三 二 八 ○ 一 二

さ壼88ii皇8きii垂δ里8千

円 (備考〕  高橋亀吉著 「明治大 正産業 発達史」230頁 よ り援用。 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 五

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、 、           明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業               (10 ) 次 の 如 く な っ て い る 。 神 高 門 仙 東 東 京 -仙   台 間 (明 治 二 〇 年 ) .京 -神   戸 間 (明 治 二 二 年 ) 台 一 青   森 間 (明 治 二 四 年 ) 司 一 熊   本 間 (明 治 二 四 年 ) 崎 一 直 江 津 間 (明 治 二 六 年 ) 亀 戸 -広   高 間 (明 治 二 七 年 ) 敦   賀 -福   井 間 (明 治 二 九 年 ) 門   司 -長   崎 澗 (明 治 三 一 年 ) 広   島 -下   関 間 (明 治 三 四 年 ) 奥 羽 線 全 線 (明 治 三 八 年 ) 東    京 一 長   野 (明 治 三 九 年 ) 中 央 線 全 線 (明 治 四 四 年 ) ! 山ノ\ 9 こ の よ う な 鉄 道 の 発 達 は 輸 送 の 規 則 性 輸 送 能 力 の 増 大 ・ 輸 送 期 間 の 短 縮 ・ 運 賃 の 低 減 か 物 な ん と し て も 全 国 的 な 物 資 の 輸 送 -流 通 を 加 速 度 鮒 に 可 能 な ら し め 、 一 方 石 炭 の 如 き 基 礎 原 料 の 右  刹 な 入 手 の 途 を 欄 く と 共 に 、 他 方 製 コ叩 の 広 範 な 販 路 を 拡 大 し て 、 産 業 資 本 主 義 の 確 立 を 可 能 に し 、 全 国 的 規 模 の 近 代 的 再 生 産 体 系 を 形 成 し て 行 く 。 こ と に 近 代 的 海 運 と             石 炭 産 額 と 汽 船 噸 数 と 鉄 道 理 数 年 次 明 治   七 年     一 一 年     = ハ 年     二 一 年     二 六 年     三 一 年 石 炭 産 額 一 内 地 汽 船 頭 数       ヂ ぽ   二 二 七   六 八 〇 一 、 ○ 〇 三 二 、 0 0 八 三 、 三 一 七 六 、 七 五 〇           が ・二 六 、  一 二 〇   四 三 、 八 九 九   四 五 、 三 五 〇   八 一 、 〇 六 六 一 一 〇 、 二 〇 五 四 七 七 、 四 三 〇 鉄 道 延 長 哩 数         哩     三 八 ・ ○ 八     六 四 ・ 六 六   二 四 五 ・ 三 六 一 、 〇 四 八 ・ 一 九 二 、 〇 三 九 ・ 六 〇 三 、 四 二 〇 ・ 五 〇 ︹ 備 考 ︺  朝 日 新 聞 社 編 ﹁ 日 本 経 済 統 計 総 観 ﹂ に よ り 作 成 。 r

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、     ! 筑 豊 炭 の 輸 送 系 路 別 統 計 年 次       明       治 九 八 七 六 五.四 九 四 年 年 年 年 年 年 年 年 水 運               噸 一 九 六 、 六 四 八 三 〇 九 、 八 九 九 。 八 八 五 、 五 〇 九 八 七 〇 、 五 七 一 八 二 五 、 六 〇 八 八 七 一 、 六 〇 三 九 〇 四 、 七 九 九 八 三 六 、 二 一 九 陸 運 、 64     三 一 、 九 〇 二     一 六 九 、 二 〇 六   四 〇 八 、 四 七 〇   八 三 〇 、 二 八 四 一 、 二 三 一 、 八 一 七 一 、 五 〇 六 、 三 四 三 合 計                 噸     一 九 六 、 六 四 八     三 〇 九 、 八 九 九     九 一 七 、 四 一 一 一 、 〇 三 九 、 七 七 七 一 、 二 三 四 、 〇 七 八 一 、 七 〇 . 一 、 八 八 七 二 、   = ご 六 、 ,六 一 六               ほ 二 、 三 四 二 、 五 六 二 ︹備 考 ︺   鉄 道 院 ﹁ 本 邦 鉄 道 の 社 会 及 び 経 済 に 及 ぼ せ る 影 響 中 巻 ﹂ 、 七 八 ○ 頁 ( 島 恭 彦 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 と 国 有 鉄 道 ﹂ 五 六 頁 の 引 用 に よ る ) 鉄 道 の 発 達 に よ る 汽 船 と 汽 車 の た め の 尨 大 な 石 炭 需 要 は 直 接 に 炭 鉱 事 業 の 飛 躍 的 発 達 を 促 す が 、 更 に こ れ ら 近 代 的 交 通 機 関 に よ 惹 石 炭 の 安 価 な 供 給 は 、 こ れ を 燃 料 な い し 原 料 と す る 近 代 的 工 業 の 採 算 的 基 礎 を 有 利 な ら し め る こ と に 注 意 し て よ い で あ ろ う 。 右 の 二 つ の 統 計 表 は 、 間 接 的 な が ら 右 の こ と を 表 現 す る 指 標 と し て の 意 味 を も つ と い う こ と が 出 来 よ う 。   ( 1 )  松 方 正 義 は ﹁ 紙 幣 整 理 始 末 ﹂ に お い て ﹁ 官 業 は 大 率 ね 損 失 に 帰 し 、 政 府 保 護 の 民 業 も 皆 多 く は 失 敗 し 、 貸 付 金 の 返 納 元 利 共 に 誕 滞 と な り 、 十 二 年       六 月 三 十 日 の 現 計 に 依 れ ば 準 備 金 総 計 五 千 二 百 余 万 円 の 内 二 千 三 百 余 万 門 は 民 業 保 護 金 、 官 業 資 本 貸 出 其 他 貸 出 の 高 な り し 故 に 、 今 や 政 府 の 議 紙 幣       の 整 理 を 急 務 と な す に 決 し 、 従 来 の 政 略 を 変 じ 準 備 金 貸 付 の 事 務 を 廃 し 、 又 官 設 の 工 業 場 は 漸 次 に 之 を 払 下 ぐ る こ と と な し た り ﹂ と 述 べ て い る 。       (﹁ 明 治 前 期 財 政 経 済 史 料 集 成 ﹂ 第 十 一 巻 、 .一 = 六 頁 )。                         L ( 2 ) ( 3 ) ( 4 ) 鈴 木 武 雄 著 ﹁ 帝 国 主 義 段 階 に お け る 国 家 資 本 の 役 割 と 推 移   上 ﹂ 五 二 頁 。 な お 同 氏 編 ﹁ 財 政 史 ﹂  ( 日 本 現 代 史 大 系 ) 富 永 祐 治 著 ﹁ 交 通 に お け る 資 本 主 義 の 発 展 ﹂ 八 一 、 八 二 頁 、 一 一 九 -一 二 三 頁 。 ﹁ 太 陽 ﹂ 臨 時 増 刊 ﹁明 治 史   第 五 篇   交 通 発 達 史 ﹂ 一 九 σ 六 年 一 二 三 頁 。 富 永 氏   右 著   八 二 頁 に よ る 。     明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                         七 二 九 頁 以 下 参 照 心 U ・

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、 甲 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 八 ( 5 )  富 永 氏   右 著   = 一四 一 一 二 六 頁 。 ( 6 )   富 永 氏   右 著   一 二 六 頁 。 ( 7 )   島 恭 彦 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 と 国 有 鉄 道 ﹂ 七 五 頁 。 ( 8 )   島 民   右 著   七 四 頁 。 ( 9 )   高 橋 亀 吉 著 ﹁ 明 治 大 正 産 業 発 達 史 ﹂ 一 九 八 、 二 二 二 頁 。 ( 10 )   高 橋 氏   右 著   二 三 二 頁 。 ( 11 ) 鉄 道 院 ﹁本 邦 鉄 道 の 社 会 及 び 経 済 に 及 ぼ せ る 影 響 ﹂ 上 巻 三 七 七 -三 七 八 頁 。 島 氏   右 著   五 九 頁 に 福 井 羽 二 重 に つ い て 鉄 道 の 発 達 が 輸 送 期 間 の 短   縮 と 運 賃 の 軽 減 の 実 例 を 述 べ て い る 。 即 ち 福 井 羽 二 重 を 福 井 よ り 横 浜 、 東 京 に 輸 送 す る に 鉄 道 開 通 前 は 十 貫 目 に 付 、 一 円 三 十 二 銭 、 運 送 日 数 九 一 十     日 を 要 し た が 、 敦 賀 -大 垣 の 鉄 道 開 通 に よ っ て 運 賃 に 於 い て 三 十 二 銭 を 軽 減 し 、 日 数 に 於 い て 二 日 を 短 縮 す る こ と が 出 来 た 。 更 に 北 陸 線 の 延 長 、 東   海 道 の 全 通 に よ っ て 福 井 -横 浜 間 は 運 賃 五 十 九 銭 四 厘 、 日 数 四 日 と な り 、 福 井 -東 京 間 は 運 賃 六 十 一 銭 八 厘 、 日 数 四 日 と な つ 允 と い わ れ る 。                 二 , 外 国 貿 易 と 日 本 資 本 主 義 の 性 格   外 国 貿 易 も 別 表 に 見 ら れ る 如 く 明 治 二 十 年 を 転 機 と し て 加 速 度 的 に 増 加 し て 行 っ た 。 こ れ は 輸 出 に お い て は 鉄 道 の 普 及 に よ っ て 生 糸 を 中 心 に 輸 出 産 業 が 急 激 に 発 達 し て 来 た こ と と 、 他 方 輸 入 に つ い て は 産 業 建 設 の 進 展 に 伴 う 建 設 資 材 な い し 機 械 類 の 輸 入 と 国 民 所 得 の 増 大 ( 輸 出 産 業 の 勃 興 と 建 設 経 済 の 進 展 に 基 づ く ) お よ び 国 内 交 通 の 発 達 に よ る 衣 料 (綿 糸 布 、 毛 織 物 ) ・ 砂 糖 そ の 他 消 費 財 の 輸 入 、 そ し て 二 十 四 年 頃 か ら は 紡 績 工 業 の 勃 興 に よ る 棉 花 輸 入 の 増 大 し た 結 具 と 見 ら れ る 。 な お 一 般 に 当 時 輸 出 増 進 に つ い て は 、 こ れ に 拍 車 を か け た も の と し て 銀 価 の 下 落 が 挙 げ ら れ る 。 た し か に 一 八 七 三 年 ( 明 治                         の 六 年 ) 以 前 に お い て は 金 に 対 す る 銀 の 比 価 が 一 対 一 五 ・ 五 を 維 持 し て い た が 、   一 八 七 一 年 頃 よ り 、 銀 の 産 出 額 が 著 し く 増 加 し た の に 、 ド イ ツ が ,一 八 七 三 年 に 金 本 位 制 を と っ て 巨 額 の 銀 を 売 却 し 始 め た た め 、 銀 価 の 下 落 が 著 し く な っ た 。 そ こ で 金 銀 複 本 位 制 の 欧 米 諸 国 は 俄 か に 狼 狽 し て 排 銀 吸 金 の 政 策 を と り 、 ア メ リ カ を 始 め 各 国 .が 相 次 い で 金 本 位 制 に 移 行 し だ た め 、 銀 価 の 下 落 が 愈 々 顕 著 と な っ た 。 す な わ ち 一 八 七 九 年 ( 明 治 二 一年 ) に は 平 均 一 対 一 八 V 一 八 八 五 年 ( 明 治 一 八 年 ) に は

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響 銀 価 下 落 と 輸 出 の 増 進 と 物 価 高 年 次 明 治   六 年     一 七 年     一 八 年     一 九 年     二 〇 年     二 一 年   ﹂二 二 年     二 三 年     二 四 年     二 五 年     二 六 年 ロ ン ド ン 銀 塊 相 場     け 五 九 ・ 二 五 五 〇 ・ 七 五 四 八 ・ 五 六 四 五 ・ 三 七 四 四 ・ 六 二 四 二 ・ 四 九 四 二 ・ 六 五 四 八 ・ 六 八 四 五 ・ ○ 八 三 九 ・ 八 一 三 五 ・ 六 〇 対 米 為 替 相 場       ぬ 一 〇 〇 ・ 五 八 八 八 ・ 九 三 八 四 ・ 七 八 七 八 ・ 八 八 七 六 ・ 二 六 七 四 ・ 二 四 七 五 ・ 二 八 八 二 ・ 一 二 七 八 ・ 〇 一 六 九 ・ 八 四 六 二 ・ = } 輸 出         モ   二 一 、 六 三 五 三 三 、 八 七 一 三 七 、 一 四 七 四 八 、 八 七 六 五 二 、 四 〇 八 六 五 、 七 〇 六 七 〇 、 〇 六 一 五 六 、 六 〇 四 七 九 、 五 二 七 九 一 、 一 九 九 九 〇 、 四 三 四 輸 入 .             二 八 、 一 〇 七 二 九 、 六 七 三 二 九 、 三 五 七 三 二 、 一 六 八 四 四 、 三 〇 四 六 五 、 四 五 五 六 六 、 一 〇 四 八 一 、 七 二 九 六 二 、 九 二 七 七 五 、 九 八 二 八 九 、 四 一三 出 超 ( △ 入 超 )          △ 八 六 七 四 六   、    、    、    、    、       △ 一 五 六 五 三 、     、     、    、   、   千 円 四 七 二 一 九 九 七 九 〇 七 〇 八 一 9 二 . 二 五 〇 九 五 七 一 二 五 六 〇 〇 二 一 七 〇 〇 三 東 京 物 価 指 数 二 二 一 二 一 一 〇 〇 一 一 〇 六 一 五 三 八 三 八 四 二 〇 〇 ︹備 考 ︺   ロ γ ド ン 銀 塊 相 場 は 高 橋 亀 吉 氏 ﹁ 明 治 大 正 産 業 発 達 史 ﹂ 二 一 七 、 二 二 〇 頁 に よ り 他 は 東 洋 経 済 新 報 社 編 ﹁ 明 治 大 正 国 勢 総 覧 ﹂ に よ る 。 一 対 一 九 、 一 八 九 一 年 (明 治 二 四 年 )、 に は 一 対 二 〇 ・ 九 一 、 一 八 九 二 年 に は 一 対 二 三 ・ 七 二 翫   一 八 九 三 年 ( 明 治 二 六 年 ) に は ﹂ 対 二 六 . 四 九 と な り 、 翌 一 八 九 四 年 ( 明 治 二 七 年 ) に は 一 対 三 二 ・ 五 六 に 低 落 す る に 至 っ た 。 こ う し た 銀 価 の 低 落 は 当 時 実 質 的 に 銀 本 位 国 だ っ た 日 本 に と っ て 対 金 本 位 国 へ の 輸 出 増 進 の 機 会 を 豊 富 に 与 え た と い う こ と が 出 来 る 。 と い う の は 、 右 の 表 に 見 ら れ る 如 く 、 銀 価 の 低 落 は 銀 本 位 国 日 本 の 対 米 為 替 相 場 の 低 落 を 惹 き お こ し 、 こ れ が 輸 出 促 進 的 作 用 を も つ と 考 え ら れ る か ら で あ る 。 次 に 輸 出 総 額 の 増 大 は そ れ だ け 輸 入 能 力 を 増 大 せ し め る の で 、 輸 入 の 増 加 と し て も 現 わ れ る わ け で あ る 。 尤 も 銀 価 の 低 落 は 対 金 本 位 国 よ り の 輸 入 を 抑 制 す る 作 用 を も つ が 、 . 銀 価 が 低 位 だ け に 固 定 す る の で な く 変 動 を つ           ' 明 治 前 期 に お 労 る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 九

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, お よ び 茶 輸 出 の 地 位 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 誼 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 曳 D/A 茶 製 25 11 19 15 8   5   5   3   3   1   1

d

%

U

一 〇 0.5 D . C/A 綿 糸 布 計   C 綿 織 物 糸 綿 4,226 4,375 7,029 7,603 7,525 7,860 10,484 12,618 13,463 21,756 17,828 10,896 % 0   0   0   5   6 10 13 11 15 15 26 21 1 18 38     170     551 16,002 25,899 46,686 79,441 235,597 336,775 422,630 理 18 38     170     544   2,512   5,998 16,344 25,761 127,458 222,052 383,836 理     ︻ 一       7 13,490 19,901 30,342 53,680 108,139 114,723 38,794 成 の 推 移(単 位 千 円) % 砂糖類 % 小 計 鉄 鋼 1,765 2,876 4,538 5,792 9,621 20∫028 14,627 20,022 16,183 11,830 64,818 3.2 12.8 8。7 14.4 11.0 23.0 13.1 19.8 20.0 26.5 19.5     833   3,530   2,564   6,363   7,821 '49 ,470 35,693 97,930 124,082 274,950 370,015     430     973   1,101   1,567   2,226   9,062 14,570 39,806 58,465 209,699 167,430 鉄製品 (差詰) 63 267 475 2,072 1,577 9,198 6,421 17,185 20,622 18,124 41,792 類 勧 械 蕊 機 僅 % 小 計 毛織物     340   2,290     988   2,724   4,018 31,210 14,702 40,939 44,995 47,127 160,793 27.5 17.6 8.9 11 9.0 5.5 5.3 6.4 5。4 5.2 8.1   7,216   4,846   2,635   4,981   6,391 11,982 14,297 31,627 33ゴ304 59,100 153,791 7,216 4,846 2,631 4,537 5,662 9,583 9,978 12,221 8,746 6,219 49,953 づ け て い た の で あ る か ら 、 銀 価 の 高 値 へ の 回 復 の 機 会 が 輸 入 業 者 に よ っ て と ら え ら れ た こ と は 当 然 考 え ら れ て よ い 。   次 に 貿 易 構 成 に つ い ﹂て 見 る に 、 上 表 の 如 く 先 ず 輸 出 で は 明 治 二 十 年 頃 ま で は 茶 や 生 糸 な ど の 農 産 物 な い し 農 産 加 工 品 の 輸 出 が 圧 倒 的 で あ り 輸 入 で は 、 綿 糸 布 毛 糸 毛 織 物 お よ び 鉄 鋼 製 品 等 の 資 本 主 義 的 製 造 品 と 砂 糖 が 最 も 多 い 。  こ こ に 資 本 主

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﹁ 生 糸 絹 織 物,綿 糸 布 B/A 生糸絹織物計    B .% 31 41 43 37 45 40 40 34 鐙 26 48 44   5,245   9,631 16,281 19,540 40,779 65,482 104,846 148,627 181,792 421,993 779,669 882,148 絹 織 物     千円      8      2     27     149   4,459   9,852 27,987 31,639 30,100 62,857 107,928 139,615 糸 生     千 円   5,237   9,629 16,254 19,391 36,320 55,630 76,859 116,988 151,692 359,136 671,741 742,533 輸 出 総 額    A        千円     17,026    23,348     37,721     52,407     91,102   163,135   258,303   432,412   526,981 1,603,005 1,637,451 1,992,317 明 治5     10     15     20     25     30     35     40 大 正1.     6     11 昭 和2 〔備 考 〕 「日本 経 済 統 計 総 観 」p・238以 下 に よ り作 成 。 重 要 商 品 別 輸 入 構 毛織糸 羊 毛 % 小 計 綿 布 綿 糸 % 棉 花 輸 入総額 年 次 一      4    255    427 1,337    922 5,053 8,225    769 48,471 一    189    302 1,062 3,397 14,353 16,333 52,112 55.367 39 30.2 36.6 26.2 17 9 6.2 4.0 1.7 0.4 0.9 10,223 8,279 10,781 11,615 11,800 19,236 16,957 19,900 10,460 3,878 16,483 4,888 4,195 4,219 3,380 4,668 9,611 14,867 17,548 9,546 3,090 13,569 5,335 4,084 6,562 8,235 7,131 9,625 2,090 2,352   914   788 2,914 0.3 1.5 1.6 1.6 15.4 19.7 29 23 29 31.8 22.6      85     418     467     711 11,026 43,122 78,779 114,034 198,934 329,953 426,510       千円    26,174    27,420    29,446    44,304    71,326   219,300   271,731   494,467   618,992 1,035,811 1,890,308 年             年 5 10 15 20 25 30 35 40 1 6 治               正 `. 明               大 11 = 〔備考)  東洋経済 新報社編 「大 日本外 国貿易五十六年対 照表」に よって作成。 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 義 的 に 未 発 達 な 日 本 の 経 済 状 態 が は つ ぎ り 表 わ れ て い る コ 茶 の 輸 出 は 明 治 十 五 年 頃 ま で は 総 輸 出 額 に 対 す る 比 率 も 相 当 大 で あ っ た が 、 年 と 共 に そ れ が 減 少 し て 行 っ た 。 こ れ に 対 し 、 生 糸 の 輸 出 は 絶 対 的 に は 加 速 度 的 に 増 加 し 、 そ の 比 率 も 減 少 せ ざ る の み か 、 む し ろ 増 大 し が ち な 傾 向 を 示 し 、 月 本 の, 輸 出 貿 易 で 圧 倒 的 な 地 位 を 占 め て い た 。 他 方 、 綿 糸 布 の 輸 出

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          明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                       = 一 は 明 治 二 十 年 に 五 % の 比 率 を し め て い る が 、 そ の 絶 対 額 は 年 々 増 加 し そ の 比 率 も 三 十 年 に は 一 〇 % 、 三 五 年 に は = 二 % に 増 加 し た 。 こ れ は 近 代 的 紡 績 業 の 勃 興 を 物 語 る の で あ る が 、 こ れ を 反 映 し て 、 棉 花 の 輸 入 は 二 十 五 年 を 転 機 に 飛 躍 的 に 増 加 し 輸 入 品 中 最 大 の 地 位 を 占 め て 行 く 。 こ れ は 他 方 で は 綿 糸 布 の 輸 入 の 加 速 度 的 減 少 に 導 い て 行 く 。   こ の よ う に し て 、 日 本 の 輸 出 産 業 は 、 先 進 資 本 主 義 国 に 対 し て は 、 如 何 に も 後 進 的 な 農 産 加 工 的 生 糸 の 輸 出 を 中 心 に 展 開 し 、 次 い で そ の 輸 出 代 金 に よ る 機 械 お よ び 原 棉 の 輸 入 に も と づ い て 紡 績 業 が 勃 興 し 、 植 民 地 的 後 進 国 へ の 輸 出 を 中 心 と し て 発 達 し た 。 、か く て 、 産 業 資 本 主 義 は 自 生 的 に は 、 先 進 国 お よ び 後 進 国 に 対 す る 輸 出 の 展 開 を 契 機 と し て 、 製 孫 、 紡 績 雑 貨 の 諸 工 業 を 中 心 に 形 成 さ れ て 行 く 。 次 に 輸 入 品 の 主 な も の は 、 右 に 述 べ た 紡 績 原 料 と し て の 棉 花 と 近 代 的 産 業 建 設 用 の 機 械 類 お よ び 軍 事 工 業 資 材 で あ っ た 。 こ こ に 、 . 天 然 資 源 の 貧 弱 な た め 棉 花 に お い て も 鉄 鋼 に お い て も 全 く 対 外 依 存 的 で あ り 、 生 産 手 段 た る 機 械 は 輸 入 し 乍 ら 軍 事 的 工 業 に 重 点 を お い た 後 進 的 ㎏ 軍 事 的 な 日 本 資 本 主 義 の 畸 型 的 構 造 が 反 映 さ れ          て い る 。                 輸 出 入 貿 易 の 内 外 商 人 取 扱 別 割 合 年 次 明 治 七 年 明 治 一 六 年     二 〇 年     二 六 年     三 三 年 輸 出 取 扱 金 額 邦   商   千 円   δ 六 五 、 西 九 六 、 五 五 五 = 二 、 六 五 五 七 三 ﹁ 三 八 二 外   商   千 円 一 八 、 莞 六 三 〇 、 三 四 四 三 、 九 九 六 菌 、 四 八 六 ゴ 一四 、 六 八 二 計     千 円   一 八 、 九 〇 二   三 五 、 三 〇 三   五 〇 、 五 五 二 、 八 八 、 壺 . 充 八 、 〇 六 四 同   上   割   合 邦   商     % O ・ 至 茜 ・ 尭 三 ・ 九 七 三 ・ 四 九 三 ゼ ・ 〇 六 外 商     % 究 ・ 四 五 金 ・ 空 八 七 ・ 〇 三 八 四 ・ 互 六 二 ・ 九 四 輸 入 取 扱 金 額 邦   商   千 円   豊 一 、 三 八 三 五 、 〇 三 〇 一 六 、 六 九 四 外 商   千 円 一三 、 三 八 二 六 、 八 五 六 三 七 、 三 六 六 七 〇 、 九 〇 三 計   千 円 一 三 、 二 〇 三 二 八 、 二 三 九 四 二 、 三 九 六 八 七 、 尭 七 同 上 割 ・ 合 邦 商     % O ・ 〇 三 四 ・ 八 九 = ・ 八 も 一 九 6 六 外 商     % 九 九 ・ 九 七 九 五 ・ = 八 八 ・ 三 八 O ・ 九 四 ︹ 備 考 ︺   東 洋 経 済 新 報 社 編 ﹁ 大 日 本 外 国 貿 易 五 十 六 年 対 照 表 ﹂ 四 頁 、 高 橋 亀 吉 著 ﹁ 明 治 大 正 産 業 発 達 史 ﹂ 二 三 六 頁 に よ る 。

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  な お 日 本 の 貿 易 が 明 治 中 期 ま で 如 何 に 圧 倒 的 に 外 国 商 人 に よ っ て 取 扱 わ れ て い た か は 、 前 頁 の 表 に よ っ て う か が わ れ る 。 こ れ は 当 時 に お け る 日 本 貿 易 の 後 進 性 を 如 実 に 示 す も の と い う こ と が 出 来 よ う 。 .  ' 、   更 に 日 本 の 貿 易 が 如 何 な る 程 度 に 外 国 海 運 に 依 存 し た か 。 そ し て 日 本 海 運 が こ の 対 外 依 存 的 関 係 を 如 何 に 脱 却 し て 行 っ た か は 、 次 の 表 か ら こ れ を 看 取 出 来 る 。  '                 積 載 船 舶 国 籍 別 外 国 貿 易 額 . (単 位 千 円 ) 明 治 一 六 一 二 〇 年 一 = 1 二 五 年 二 六 一 三 〇 年 三 一 -三 五 年 三 六 i 四 〇 年 四 一 -四 四 年   輸         入 日 本 船 一 外 国 船 壱 、 四 〇 ゼ 三 四 、 五 = 八 七 、 五 八 三 四 三 、 査 〇 四 二 六 、 五 八 四 芙 九 、 0 葛   一四 二 、 九 量 三 〇 ( 、 八 〇 九   六 一 五 、 二 五 〇   八 八 二 、 ゼ 0 0 一 、 六 四 〇 、 一句 三 一 、 O =三 、 四 二 三   輸 日 本 船 一 出 一三 、 八 二 〇 二 九 、 九 茜 五 三 、 九 八 三 三 8 、 九 〇 〇 五 四 九 、 五 三 三 尺 O 、 七 五 一 外 国 船   一 七 へ 六 九 三   三 二 四 、 二 三 六 五 五 二 、 九 二 九 七 = 、 五 四 四 一 、 一言 = 、 五 二 五 九 三 、 三 三 合 計 日 本 船   四 〇 、 二 二 七   六 四 、 四 八 五   一 空 、 美 本   七 八 三 、 五 五 〇   九 其 、 = 七 一 、 五 四 九 、 八 二 八 外 国 船   =三 一 、 六 天   六 三 三 、 〇 四 五 一 、 宍 八 、 喜 九 一 、 五 九 四 、 二 五 四 二 、 八 七 一 、 六 九 八 一 、 九 四 四 、 豊 四 増 加 指 数 日 本 船   δ O . 一 六 三   三 五 二 一 、 九 四 八 二 、 四 二 六 三 、 ( 五 三 外, 国 船 δ 〇 一 九 七 三 六 三 四 九 六 八 九 三 六 〇 五 比 率 日 本 船 四 二二 三 一    一 一 五 二 〇 九 一 五 四 九 八 二二 一 外 国 船 八 八 ・ 九 九 〇 ・ 八 八 九 三 套 ∴ 茜 ・ 六 五 八 ・ 五     ︹備 考 ︺   富 永 祐 治 著 ﹁ 交 通 に お け る 資 本 主 義 の 発 展 ﹂ 九 二 頁 に よ る 。 最 後 に 、 わ れ わ れ は 沸 山 田 盛 太 郎 氏 が 日 本 の 産 業 資 本 主 義 の 確 立 に つ い て 述 べ ら れ た 次 の 如 き 見 解 を 想 起 し 、 こ れ を 問 題 と せ ざ る を 得 な い 。       ﹁ 総 じ て 、 産 業 資 本 の 確 立 は 、 一 般 的 に は 、 生 産 手 段 生 産 部 門 と 消 費 資 料 生 産 部 門 と の 総 括 に 表 現 せ ら れ る 社 会 的 総 資 本 の 、 そ れ 自   体 の 本 格 的 な 意 味 で の 再 生 産 軌 道 へ の 定 置 に よ っ て 示 さ れ 、 特 殊 的 に は 、 衣 料 生 産 の 量 的 及 び 質 的 な 発 展 を 前 提 条 件 と す る 所 の 、 労 働   手 段 生 産 の 見 透 し の 確 立 に よ っ て 示 さ れ る 。 か か る 確 立 の 時 期 を 、 日 本 に お い て は 、 略 明 治 三 十 年 乃 至 四 十 年 の 頃 と 推 断 し う る 所 で あ   る 。 蓋 し 、 第 一 に 。 衣 料 生 産 に お け る 二 大 副 次 部 門 、 即 ち 9 棉 作 、 紡 績 、 綿 織 の 三 分 化 工 程 を 串 く 綿 業 と 、 ω 養 蚕 、 製 締 、 絹 織 の 三 分   化 工 程 を 幸 く 綿 業 と 、 以 上 の 二 系 列 の 原 料 取 得 か ら 加 工 精 製 に 至 る 迄 の 諸 分 化 工 程 を 基 準 と す る 衣 料 生 産 に お け る 生 産 旋 回 11 編 成 替 へ           明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業     '                                = 二

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          明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                 ,                    一 四   は ・ 三 + 年 前 後 に 竺 応 の 展 開 を 遂 げ る ・ 第 二 に ・ 労 働 手 段 生 産 の 見 透 し 総 立 は 、 そ の 素 材 た る 鉄 の 確 保 と そ の 製 造 技 術 の 成 立 と を   所 要 す る 0 で あ る が ・ そ れ に つ い て ・ 9 鉄 の 確 保 は 、 ・、日 清 の 役 を 機 隊 ど す る 大 冶 鉄 確 保 11 八 幡 製 鉄 所 設 立 と 日 露 の 役 を 機 縁 と す る 満 洲   鉄 確 保 H 鞍 山 製 鉄 所 設 立 と に よ っ て 実 現 し 、 ⇔ 技 術 の 成 立 は 、 . 一 般 に は 、 右 の 両 役 を 通 じ て 世 界 的 水 準 を 凌 駕 し た 所 の 、 綜 合 工 業 と し   て の 造 船 " 製 艦 技 術 に よ っ て 又 、 厳 密 な 意 味 に お い て は 、 機 械 葱 造 る 機 械 の 、 生 産 指 標 と し て の 、 旋 盤 の 完 全 製 作 (三 + 八 年 ) に よ っ   て 、 解 決 さ れ て い る 。 さ ぎ の 推 断 は こ の 根 拠 に 基 く 。 右 の う ち 、 第 一 の 、 衣 料 生 産 に お け る 生 産 旋 回 11 編 成 替 へ .の 過 程 は 、 半 隷 農 的 零   細 耕 作 農 民 及 び 半 隷 奴 的 賃 銀 労 働 者 を 資 本 の 制 縛 下 に 再 編 成 す る 過 程 と し て 、 従 っ て 、 高 率 な 半 隷 農 的 小 作 料 と 低 廉 な 半 隷 奴 的 労 働 賃   銀 と の 二 重 関 係 を 周 時 に 創 出 す る 所 の 過 程 と し て 現 わ れ 、 第 二 の 、 労 働 手 段 生 産 見 透 し の 確 立 過 程 は 、 支 那 に 対 す る 軍 事 発 動 の 過 程 と   し て 、 従 っ て 、 日 本 で の 産 業 資 本 確 立 と 帝 国 主 義 転 化 と の 二 重 関 係 を 同 時 に 創 出 す る 所 の 過 程 と し て 現 わ れ る 。 藪 に 、 産 業 資 本 確 立 の                                                                              過 程 を 貫 徹 す る 所 の 、 日 本 資 本 主 義 の 軍 事 的 半 農 奴 制 的 性 質 を 把 握 す 可 き で あ る 。 ﹂   山 田 氏 が 右 の 如 く 産 業 資 本 の 確 立 を ﹁ 生 産 手 段 生 産 部 門 と 消 費 資 料 生 産 部 門 と の 総 括 に 表 現 せ ら れ る 社 会 的 総 資 本 の 、 そ れ 自 体 の 本 格 的 な 意 味 で の 再 生 産 軌 道 へ の 定 置 に よ っ て 示 さ れ る ﹂ と 一 般 的 に 規 定 す る こ と は 正 し い と し て も 、 こ れ を 直 ち に 日 本 ⑳ 産 業 資 本 の 確 立 に そ の ま ま あ て は め る こ と に 問 題 が な い わ け で は な い 。 と い う の は 後 進 日 本 に お け る 産 業 資 本 の 確 立 を 問 題 に す る と き 世 界 資 本 主 義 体 制 と 切 離 し て 再 生 産 軌 道 を 云 為 す る と こ ろ に 問 題 が あ る の で 、 こ の 際 む し ろ 世 界 資 本 主 義 体 制 の 史 的 展 開 に お け る 国 際 的 再 生 産 連 関 に お い て 考 旗 べ き で あ る と 思 う 。 こ う し て 見 る と き 後 進 国 日 本 で は む し ろ 先 進 国 ひ 櫻 協 坐 蔭 部 門 に 依 存 し 、 こ れ に 対 し て 茶 、 生 糸 の 如 ぎ 農 産 加 工 品 を 輸 出 し 、 こ れ と の 関 連 に お い て 絹 糸 絹 布 工 業 部 門 に 低 度 の 産 業 資 本 の 発 達 を 見 た が 、 他 方 に お い て 輸 入 棉 花 を 原 料 と し て 紡 績 工 業 部 門 に 真 に 近 代 的 大 規 模 工 業 と い う 形 で 産 業 資 本 の 確 立 を 見 蒼 に 至 っ た 。 そ し て 茶 や 生 糸 、 羽 二 重 を 先 進 国 に 輸 出 す る の に 対 し 、 綿 糸 布 を 朝 鮮 、 中 国 等 の 植 民 地 的 後 進 国 に 輸 出 し 、 こ の 地 で イ ン ド 綿 糸 を 駆 逐 す る 。 更 に 日 露 戦 争 後 に は 、 満 洲 市 場 で は 英 米 綿 布 を 駆 逐 し て 独 占 的 地 位 を 占 め 、 揚 子 江 流 域 市 場 で は 、 イ ギ リ ス 綿 布 と 激 し く 対 立 し て 行 っ た の で あ る 。   と こ ろ で 次 に 問 題 な の は 、 前 述 の 如 く 、 山 田 氏 が ﹁ 産 業 資 本 の 確 立 は ⋮ ⋮ 衣 料 生 産 の 量 的 及 び 質 的 な 発 展 を 前 提 条 件 と

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す る 所 の 労 働 手 段 生 産 の 見 透 し の 確 立 に よ っ て 示 さ れ る L ど な し 、 日 本 に お け る そ の 時 期 を 明 治 三 十 年 な い し 四 十 年 の 頃 と 推 断 す る 場 合 、 そ の 根 拠 と さ れ た 鉄 の 確 保 と し て の 大 冶 鉄 確 保 H 八 幡 製 鉄 所 設 立 お よ び 満 洲 鉄 確 保 11 鞍 山 製 鉄 所 設 立 と 技 術 の 成 立 と し て 薩の 造 船 眠 製 艦 技 術 及 び 旋 盤 の 完 全 製 作 ( 三 十 八 年 ) が 、 果 し て 消 費 財 生 産 部 門 と し て の 衣 料 生 産 部 門 と 必 然 的 な 内 的 連 関 を も つ 生 産 手 段 生 産 部 門 の 確 立 と 見 る こ と が 出 来 る で あ ろ う か と い う こ と で あ る 。 な ぜ な れ ば 馬 山 田 氏 め 場 合 産 業 資 本 の 確 立 ど し て 問 題 な の は 消 費 財 生 産 部 門 と 内 的 関 連 を も つ 生 産 手 毅 生 産 部 門 の 確 立 で あ る こ と は 彼 の 再 生 産 論 的 立 場 か ら 当 然 な 筈 で あ る か ら で あ る 。 と こ ろ が 山 田 氏 が と り あ げ た 前 記 の 製 鉄 、 造 艦 船 の 部 門 の 確 立 は 、 日 本 の 陸 海                                                                     へ                       き   軍 の 軍 事 工 業 の 生 産 的 自 足 ・ 独 立 化 と 軍 事 工 業 技 術 の 世 界 的 水 準 へ の 到 達 の 見 透 し を 示 す も の で 、 こ れ と の 関 連 に お い て 造 船 、 車 輌 等 の 生 産 の 発 展 を 示 す が \ 消 費 財 と く に 衣 料 生 産 部 門 と 内 的 連 関 を も つ も の で は な か っ た 。   こ の 点 は 、 外 な ら ぬ 山 田 氏 の 研 究 に お い て も 、 ま た 小 山 弘 健 氏 の ﹁ 日 本 軍 事 工 業 発 達 史 ﹂ に も 明 ら か で あ る が 、 更 に 豊 崎 稔 氏 は ﹁ 日 本 機 械 工 業 の 基 礎 構 造 ﹂ に お い て ﹁ 以 上 明 治 年 代 の 我 国 民 経 済 の 総 生 産 過 程 に 於 け る 機 械 器 具 工 業 の 発 達 機 構 の 分 析 か ら 、 e 機 械 器 具 工 業 の 資 本 制 的 展 開 が 消 費 財 就 中 綿 統 紡 績 工 業 の 資 本 制 的 展 開 と 必 ず し も 体 系 的 に 結 び 付 い て み な い こ と 、 口 造 船 、 車 輌 及 び 電 気 機 械 を 含 む 原 動 機 類 の 製 造 工 業 が 国 防 の た め の 資 本 制 的 交 通 業 の 保 護 発 達 に 指 導 さ れ て 跛 行 的 に 発 展 せ る ご と 、 ⇔ 工 作 機 械 工 業 の 展 開 が 甚 だ 七 く 停 滞 的 な る こ と が 著 冒 せ ら れ る 。 か く し て 消 費 財 就 中 綿 綜 生 産 用 作 業 機 乃 至 工 作 機 械 の 如 く 内 地 需 要 量 の 相 当 大 な る も の に し て 而 も 我 国 民 経 済 の 総 生 産 過 程 の 資 本 制 化 を 完 全 且 つ 確 固 た ら し め る 機 械 工 業 が 、 こ の 段 階 に 於 て は 如 何 な る 意 味 に 於 て も 国 家 の 保 護 の 対 象 た り 得 ず 、 全 く 英 米 資 本 制 国 民 経 済 へ の 技 術 的 又 経 済 的 依 存 に 放 置 せ ら れ 、 従 っ て こ の 段 階 に 於 け る 我 国 民 経 済 の 資 本 制 的 発 展 は 、 一 方 基 礎 工 業 た る 工 作 機 械 工 業 に 立 脚 せ ぬ 軍 需 工 業 と 、 他 方 家 計 補 助 的 労 働 力 を 基 盤 と す る 外 来 機 械 制 工 業 と の 両 輪 に の っ て 推 進 し て い た わ け で      ソ あ る ﹂ と 結 論 し て い る 所 の 研 究 に 教 え ら れ る こ と が 大 き い 。           明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                       、              一 五

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        明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                       一 六 ( 1 )   こ の 節 の 問 題 決 る 外 国 貿 易 と 日 本 資 本 主 義 の 性 格 に つ い て は 、 松 井 清 著 ﹁ 日 本 貿 易 論 ﹂ お よ び 名 和 統 一 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 と 貿 易 問 題 ﹂ が 参 考 と な   る 。 ( 2 ) 山 田 盛 太 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 分 析 ﹂ 一 一 、 一 二 頁 。 ( 3 ) 小 山 弘 健 、 上 林 貞 治 郎 、 北 原 道 貫 共 著 ﹁ 日 本 産 業 機 構 研 究 ﹂ 所 載 、 小 山 弘 健 執 筆 ﹁ 日 本 軍 事 工 業 発 達 史 ﹂ = 一四 頁 。 ( 4 )   豊 崎 稔 著 ﹁ 日 本 機 械 工 業 の 基 礎 構 造 ﹂ 四 四 頁 。                 三   先 進 国 へ の 輸 出 を 中 心 と す る 絹 工 業 の 発 達   す で に 述 べ た 如 く 、 日 本 の 産 業 資 本 主 義 は 先 ず 先 進 国 と く に ア メ リ カ に 対 す る 生 糸 ・ 羽 二 重 の 輸 出 増 進 と い う 線 に 沿 う て 展 開 し 、 次 い で こ の 輸 出 代 金 に よ る 紡 績 機 械 お よ び 棉 花 の 輸 入 に 基 づ い て 紡 績 工 業 部 門 に 確 立 さ れ た が や が て 、 東 亜 の 植 民 地 的 後 進 国 へ の 輸 出 増 進 を 中 心 に 発 展 し た こ と は 、 世 界 資 本 主 義 体 制 の 展 開 過 程 に お け る 日 本 資 本 主 義 の 形 成 ・ 展 開 の 史 的 地 位 を 反 映 し て い る と 見 ら れ る 。   生 糸 の 輸 出 は 、 す で に 見 た 如 く 明 治 五 年 の 五 、 二 三 七 千 円 か ら 同 十 五 年 の 一 六 、 二 五 四 千 円 、 同 二 十 五 年 の 三 六 、 三 二 〇 千 円 、 同 三 十 五 年 の 七 六 、 八 七 九 千 円 と 加 速 度 的 に 増 大 し た が 、 山 田 盛 太 郎 氏 は 製 綜 業 確 立 の 指 標 と し て 明 治 二 十 七 年 年 次 明 治 二 十 六 年 同   二 十 七 年

・貫

五 八 八 、 二 二 〇 七 三 四 、 三 六 八 坐 繰 製 締 高 (貫 ) 六 四 五 、 三 三 四 五 六 二 、 四 一 五 機 械 製 緕 高 の 坐 繰 製 締 高 に 対 す る 副 査 ・ 九 一 % 一 三 〇 % に お け る 機 械 製 孫 高 の 坐 繰 製 懸 高 凌 駕                                               に 関 す る 上 の 如 き 統 計 を あ げ て い る 。   こ の 表 は 製 統 機 械 が 坐 繰 器 を 凌 駕 し ﹂製 練 工 業 に お い て 機 械 的 生 産 が 支 配 し こ の 部 門 に 産 業 資 本 主 義 が 確 立 す る 方 向 へ の 転 期 を 示 す も の と 見 る こ と が 出 来 る 。     尤 も 山 田 氏 は 土 産 的 な 坐 繰 製 緋 は 勿 論 の こ と 右 の 洋 式 の 機 械 製 統 も 基 本 的 過 程 は 全 く 女 工 に 委 ね ら れ 、 未 だ 完 全 な 機 械 生 産 と は い え 奮 と し 百 壷 嚢 は 基 奮 過 程 が 手 に 立 脚 す る た め に 嘗 逼 委 マ   ・ フ ・ ク チ ・ ア の 都 督 で あ る と 饗 し て い 難 曲 畏 に 先

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. , ' 立 っ て 同 様 な 論 拠 か ら 日 本 の 製 緕 業 の マ ニ ュ フ ァ ク チ ュ ア 性 を 主 張 す る 見 解 が 河 上 肇 博 士 (﹁ 経 済 学 大 綱 ﹂ 改 造 社 版 一 八 四 頁 ) ・ 柳 川 昇 氏 (﹁ 日 本 資 本 主 義 発 達 に 於 け る 製 綜 業 の 地 位 ﹂ 経 済 学 論 集 第 八 巻 第 四 号 ) ら に よ っ て な さ れ 、 更 に 井 上 鎧 三 氏 (﹁ 製 練 工 業 に 於 け る 産 業 革 命 ﹂ 商 学 第 三 号 ) に よ っ て も 製 絡 業 は 機 械 生 産 に 基 づ く 工 場 工 業 な り と す る 見 解 は 否 定 さ れ て い る 。 こ れ に 対 し 森 泰 吉 郎 氏 は そ の 著 ﹁ 慧 緯 業 資 本 主 義 史 ﹂ に お い て ﹁ 是 等 論 者 に 共 通 な る 点 は 、 産 業 革 命 乃 至 工 場 制 生 産 時 代 を 他 の 時 代 か ら 区 別 す べ き 特 徴 的 な る 事 実 は 、 原 動 機 、 伝 力 機 に 於 け る 機 械 化 と は 別 に 作 業 機 に 於 け る そ れ だ と す る 。 換 言 す れ ば 製 統 工 業 に 於 て 電 気 、 蒸 気 タ ー ビ ン 其 他 の 原 動 力 を 利 用 す る も 製 締 業 の 根 本 た る 添 緒 索 緒 等 の 工 程 は 機 械 化 し 得 ず 工 女 の 熟 練 に 俟 つ 現 状 は 如 何 に 大 経 営 な り と 錐 も 、 そ れ は 工 場 生 産 に 非 す し て マ ニ ・ フ ・ ク ト ル の 時 代 に 外 な ら な い と 一云 う の で あ 醒 と 論 定 し ﹁ 技 術 の 根 幹 が 如 何 に 熟 練 に あ る に し て も そ れ 以 外 の 部 分 に 於 て 高 度 化 せ る 資 本 主 義 的 工 場 制 時 代 の 経 済 的 現 象 に 無 関 心 た り 得 す 、 こ れ に よ っ て 著 し く 影 響 せ ら る る が 故 に 実 際 上 の 問 題 と し て は 既 に 工 場 と 見 る ぺ ぎ で あ る 。 若 し 今 日 、 熟 練 を 排 除 し 得 て も そ れ に よ っ て 製 緕 業 全 般 に 於 け る 経 済 的 活 動 に 対 し て の 効 果 は 嘗 て 座 繰 製 緕 の 明 治 初 年 か ら 機 械 製 絵 の 最 近 に 移 行 せ し 如 き 全 般 的 大 変 動 は 到 底 起 す べ く も あ る ま い 。 即 ち 製 締 業 に 於 け る 産 業 革 命 な る 事 実 は 既 に                           (4 )                              ㌧ 亀                                           そ し て ﹁ 次 に 私 は 産 業 革 命 の 事 実 を 見 み 上 に 於 て 蒸 気 機 関 即 ち 動 力 機 の 導 入 に 一 倍 の 古 く か ら 我 々 と 共 に あ る の で あ る ﹂ と 主 張 す る 。 重 要 性 を 認 め ね ば な ら ぬ と 思 う 。 明 治 初 年 群 馬 県 地 方 に 於 て 広 く 行 わ れ た る 座 繰 の マ ヌ フ ァ ク チ ュ ア は 総 て 其 の 成 立 と 共 に た お れ た が 蒸 汽 を 有 利 に 利 用 す る に 復 せ る 機 械 製 絡 の み は 今 日 の 大 を な し た 。﹂   と 論 じ ﹁ 製 緕 工 業 の 特 徴 は マ ヌ フ ァ ク チ ュ ア で あ る よ り も 遥 か に         (5 ) 工 場 で あ る ﹂ と し て い る 。   次 に 注 意 す べ ぎ こ と は 機 械 製 綜 は 輸 出 向 生 糸 を 中 心 と し て 近 代 的 工 業 の 方 向 に 発 達 し 、 や が て 片 倉 、 郡 是 、 山 十 等 の 大 資 本 経 営 を 生 ぜ し め る に 至 っ た の に 対 し 、 座 繰 製 糸 は 副 業 農 家 に よ る 自 家 産 繭 の 製 統 が 主 で 、 国 内 絹 織 物 業 の 原 料 向 が 中 心 と な っ た 。 尤 も 副 業 農 家 の 座 繰 組 合 が 協 同 組 合 活 動 と し て 、 共 同 揚 返 し に よ り 輸 出 向 と し て 横 浜 の 輸 出 問 屋 に 共 同 販 売               (7 ) し た 例 も 見 ら れ る 。 他 方 、 機 械 製 綜 が 前 述 の 如 く 明 治 二 十 七 年 を 転 期 に 座 繰 製 綜 を 凌 駕 し 、 同 三 十 年 に は 座 繰 七 〇 二 、 四 四 一 貫 に 対 し 、 機 械 製 綜 八 三 五 、 一 二 〇 貫 と な り 、 同 三 十 四 年 に は 座 繰 七 = 二 、 ○ = 二 貫 に 対 し 、 機 械 製 綜 一 、 〇 三 七 、 四 一 囚 貫 、 同 三 十 九 年 に は 座 繰 六 五 五 、 ○ 〇 一 貫 、 機 械 製 続 一 、 四 〇 八 、 六 〇 二 貫 、 同 四 十 二 年 に は 座 繰 七 一 五 、 一 八 二 .             明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                                       一 七 ρ 、

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製 綜 業 釜 敷 別 戸 数(全 国製錬工場調査表) 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 一 八 計 合 50一 一10 100-50 3,023 2,900 2,669 3,394 3,230 3,530 3,021 3,523 3,236 3,936 3,293 2,671 1,954 1,673 2,077 2,108 2,394 1,817 1,682 1,349 1,098 1,181   308   652   716 1,006   707   682   701 1,037

・匹 …1… 一1・・ 138 273 268 500釜 以 上 次 年      229      297      322      337      497      565 (300一 ・100)      542      750 兀 鵬 皿 伽 螂 嘱 (500-300)      106      135 6 3 18 7 15 20 40 69 92   84 85 年               年 26 29 33 38 41 44 4 治               正 明               大 7 10     13 昭 和2年 〔備考 〕  森泰吉郎 著 「超綜業資本主義史」122頁所掲に よる。 貫 、 機 械 製 綜 二 、 〇 二 五 、 . 四 六 六 貫 と 座 繰 は む し ろ 減 退 の 方 向 を 辿 っ た の に 対 し 、 機 械 製 統 が 加 速 度 的 に 増 大 じ た 。 と こ ろ が 上 の 表 に 見 ら れ る 如 く 二 〇 〇 釜 以 下 及 び } ○ ○ 釜 以 下 の 中 小 経 営 が 圧 倒 的 に 多 く 、 し か も 製 続 原 料 た る 繭 の 買 込 に は 一 時 に 多 額 の 資 金 を 要 す る の に こ れ ら 中 小 製 緕 業 者 の 担 保 能 力 が 薄 弱 な た め 直 接 銀 行 か ら 金 融 を う け る こ と が 出 来 な か っ た 。 そ こ で こ れ に 乗 じ て 横 浜 の 生 緕 売 込 問 屋 は 銀 行 と 結 托 し て 、 こ れ ら 製 糸 業 者 に 対 し て 前 貸 金 融 を 行 い そ の 製 統 を 排 他 的 に 確 保 す る 途 に 出 で た 。 か く て 、 中 小 の 機 械 製 綜 業 者 は 勿 論 大 製 統 業 者 に 対 し て も 問 屋 の 金 融 が 行 わ れ 、 こ こ に 生 糸 売 込 問 屋 を 中 心 に 一 種 の 問 屋 制 度 が 支 配 的 に 行 わ れ た 。   森 泰 吉 郎 氏 は こ の 点 に つ い て 、  ﹁ 問 屋 の 金 融 は 既 に 明 治 二 十 年 台 に 相 当 普 及 し 一 種 の 金 貸 業 と さ え 見 ら れ た が 、 そ の 劃 期 的 流 行 は 日 露 戦 当 時 よ り 大 戦 後 に 至 る 十 数 年 で あ っ て 此 の 時 代 特 に 無 担 保 の 前 借 金 が 盛 ん に 行 わ れ 当 時 の 銀 行 者 等 は 問 屋 の 大 胆 な る 融 資 振 り に 驚 い た と 言 う 。 其 後 日 露 戦 争 の 終 焉 と 共 に 来 っ た 好 況 に 際 し て は 問 屋 は 益 々 金 融 業 務 を 拡 張 し 大 製 締 家 に 対 し て は 一 店 数 十 万 円 の 融 通 を も 辞 せ な か っ た 程 で 一 般 に 製 緕 家 は 聞 屋 に よ っ て 資 金 を 調 達 し 得 た の で あ る 。 そ し て 明 治 四 十 年 の 不 況 に 製 緯 家 が 倒 産 に 瀕 し た 際 は 多 く の 滞 貸 金 を 生 じ 製 緕 経 営 に 問 屋 が 容 喙 す る も の 少 な                             (8 ) か ら ざ る に 至 っ て い る ﹂ と 述 べ て い る 。 . な お 森 氏 は ﹁ 製 緕 家 金 融 と 売 込 問 屋 の 制 覇 ﹂ に つ い て 二 宮 降 男 氏 の ,﹁ 生

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ρ   締 貿 易 と 金 融 ﹂ か ら 次 の 如 き 引 用 を な し て い る こ と は 注 意 し な け れ ば な ら な い ( 二 宮 氏 右 書 五 一 一 五 三 頁 ) 製 紐 事 業 の 経 営 に お い て     ﹁原 料 仕 入 に は 毎 年 期 節 あ れ ば 、 買 溜 の 時 期 を 逸 す べ か ら ず 、 其 れ が 為 に 一 時 に 巨 額 の 資 金 を 要 し 、 其 の 大 な る も の は 毎 年 百 万 円 台 を   算 し 小 な る も の と 雛 も 工 場 の 名 あ る も の は 尚 万 円 台 を 下 ら ざ る 状 況 な る が 故 に 、 例 年 新 繭 登 成 期 に は 全 国 金 融 市 場 活 動 し 二 千 五 百 万 円     乃 至 三 千 万 円 の 資 金 は 繭 資 金 と し て 一 時 に 流 用 さ る べ く 、 而 し て 其 金 額 の 約 四 分 の 一 は 年 々 横 浜 金 融 市 場 に て 調 達 せ ら る べ き も の な り ﹂     ( こ れ が 売 込 問 屋 の 前 貸 金 で あ る 。)       ﹁ 横 浜 に 於 け る 生 統 売 込 問 屋 の 前 貸 金 供 給 は 、 製 絡 家 の 資 産 信 用 出 荷 能 力 に 応 じ 、 工 場 据 付 の 釜 敷 を 斟 酌 し 一 蓋 平 均 何 十 円 の 割 合 を   以 て 貸 出 し 、 製 統 家 振 出 の 約 束 手 形 を 徴 し 、 手 形 は 問 屋 裏 書 の 上 更 に 取 引 銀 行 に 対 し 割 引 借 と 成 る も の に し て 、 此 種 の 前 貸 金 は 最 初 無   担 保 な れ ど も 、 生 統 入 荷 と 共 に 漸 次 担 保 貸 金 に 振 替 は り 資 金 は 生 緕 売 上 後 に 於 て 回 収 を 告 げ る も の な り ﹂ . ( 六 〇 頁 )       ﹁ 斯 の 如 く 一 時 に 吸 収 し た る 巨 額 の 資 金 は 原 料 繭 と 化 し て 各 地 製 緕 場 又 橡 地 方 銀 行 の 倉 庫 に 収 積 し 、 七 月 に は 新 生 綜 と な り て 沸 々 市   場 に 現 は れ 九 月 十 月 は 其 出 盛 期 な れ ば 、 製 締 家 放 資 の 約 三 分 の 一 ぽ 其 頃 横 浜 宛 て 荷 為 替 取 組 金 に 振 替 は り て 手 許 幾 分 の 余 裕 を 生 じ 更 に   新 原 料 基 金 と し て 転 々 流 用 さ る べ し 。﹂       ﹁ 問 屋 は 荷 主 ( 製 統 家 を 指 サ ) 振 出 手 形 の 裏 書 責 任 を 負 ひ 、 或 は 手 形 再 割 引 を な し 、 又 は 商 品 を 再 担 保 に 付 し て 第 三 者 よ り 借 入 金 を .   な し ﹂ ( 六 五 頁 ) て 製 締 家 に 金 融 す る 。 (森 氏 前 掲 書   八 三 一 八 五 頁 に よ る )       ﹁ 生 緕 売 込 問 屋 は 荷 主 の 委 託 を 受 け 一 定 の 報 酬 を 約 し 、 商 品 の 販 売 を 行 ふ を 以 て 営 業 の 主 た る 目 的 と す れ ど も 単 純 な る 世 間 の 仲 次 者   と は 広 い に 趣 ぎ を 異 に せ り 。 即 ち 問 屋 は 幾 多 荷 主 の 請 求 に 応 じ 原 料 繭 仕 入 の 為 、 対 手 の 資 産 信 用 に 応 じ 毎 年 一 口 最 高 数 十 万 円 よ り 最 低   千 円 治 を 下 ら ざ る 資 金 を 調 達 七 、 或 は 荷 為 替 資 金 の 立 替 を な し 又 は 荷 主 に 代 り て 商 品 を 担 保 と し て 巨 額 の 借 入 金 を 行 ふ も の な り 、 是 多   年 取 引 の 関 係 上 馴 致 し た る 慣 習 と し て 最 初 は 荷 主 に 対 す る 一 種 の 得 意 吸 収 手 段 と し て 香 餌 を 投 じ た る に 基 因 し 今 日 と な り て は 問 屋 の 放   資 は 委 托 販 売 に 伴 ふ 一 種 の 交 換 条 件 と 化 成 し 両 者 の 関 係 極 め て 密 接 し 製 緕 事 業 は 恰 も 両 者 の 共 同 経 営 な る か の 観 を 呈 し 荷 主 は 資 金 関 係   上 全 然 売 込 者 の 手 を 離 れ て 単 独 に 自 家 の 経 営 を 行 ふ 能 は ざ る 場 合 あ り 勢 の 趣 く 処 問 屋 に し て 製 紐 業 を 兼 営 す る も の 妙 か ら ざ る は 事 業 の   性 質 上 当 然 と 云 は ざ る べ か ら ず ﹂ ( 二 宮 氏 著 書   二 九 頁 、 森 氏 著 書   八 六 -八 七 頁 の 引 用 に よ る )   以 上 の 如 く 製 緑 葉 に お い て は 、層 輸 出 の 増 進 と 共 に 、 明 治 二 十 七 年 頃 か ら 機 械 製 続 が 急 速 に 増 加 し て 来 、 前 掲 製 緑 葉 釜 敷 別 戸 数 表 に 見 ら れ る 通 り 、 一 〇 〇 釜 以 下 の 工 場 数 が 停 滞 な い し 減 少 し 勝 ち な の に 対 し 、 一 〇 〇 釜 以 上 の 工 場 は 増 加 の 一 路 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 一 九 ,

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規 模 別 機 械 製 綜 釜 数 表 明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 題 と 貿 易 お よ び 絹 工 業 年 度 10釜 未 満 10釜 以上50釜 未満 100釜 未満50釜 以上 100釜 以上300釜 未満 300釜 以上 500釜 未満 5∞ 釜 以上 1000i釜 未満 1000釜 以 上 大 正11年 2,613 31,965 51,561 1∞,690 39,516 47,282 9,558 12 2,626 31,676 49,780 97,390 37,136 49,891 9,438 13 2,487 31,131 48,092 94,039 35,985 50,955 8,452 14 2,493 31,173 48,603 91,774 38,947 54,097 8,441 15 2,618 32,999 50,299 95,205 40,424 55,421 8,559 昭和2年 2,638 33,826 52,426 103,408 45,759 51,044 8,578 3 1,963 40,816 57,111 108,943 47,982 52,991 8,734 4 2,297 41,811 59,167 113,928 51,696 49,607 8,470 5 2,367 42,925 58,841 112,970 50,642 50,502 5,460 6 2,211 40,612 55,340 118,926 49,562 50,407 2,396 7 2,036 36,979 51,649 103,207 44,636 39,293     一 一 8 2,015 36,246 48,992 101,782 46,315 29,966 2,520 9 1,922   9 34,430F 47,922 93,514 37,820 30,630 3,410 〔備考〕 「慧綜業要覧」昭和10年度,本 位田祥男著 「綜 合翫緋経済論上巻」363頁所掲。                                 二 〇 を 辿 っ て 来 た 。 こ と に 五 〇 〇 釜 以 上 の 大 経 営 も 第 一 次 世 界 大 戦 ・ を 契 機 に 顕 著 な 増 加 を 示 し て い る 。 こ の 点 か ら し て 製 綜 工 業 に お け る 産 業 資 本 主 義 の 発 展 は 否 定 出 来 な い 。 た だ 上 の 規 模 別 機 械 製 統 釜 数 表 か ら 知 ら れ る 如 く } ○ ○ 釜 以 上 三 〇 〇 釜 未 満 の 規 模 の 工 場 が 占 む る 釜 数 が 他 の 規 模 の 工 場 の 釜 敷 に 比 し て 断 然 多 く 、 こ こ に 日 本 の 製 綜 業 が 集 中 し て い る 観 が あ る 。 本 位 田 祥 男 博 士 は ﹁ 此 規 模 の 工 場 は 平 均 百 二 十 釜 を も っ て い る か ら 、 こ れ こ そ 真 の 平 均 的 工 場 の 規 模 と い う べ き で あ ろ う か ﹂ と い い 、 こ の 製 緑 葉 の 平 均 的 工 場 と 紡 績 業 の 平 均 的 工 場 ( 三 万 七 千 錘 ) と                                            き   の 経 営 規 模 を 比 較 し 次 の 如 き 数 字 を 示 し て い る 。 = 一〇 釜 の 製 紡 工 場 経 営 状 況 固 定 資 本 額   六 〇 、 ○ ○ ○ 円 使 用 馬 力 数 .      一 〇 馬 力 使 用 人 数       一 五 六 人 原 料 消 費 年 額 一 四 、 ,.五 二 〇 貫 生 緕 生 産 額   二 七 、 四 八 ○ 斤                   (推 算 )   す な わ ち 製 綜 事 業 の 標 準 規 模 工 場 は 、 使 用 馬 力 数 に し て 一 〇 〇 分 の 一   紡 績 工 場 平 均 経 営 状 況 固 定 資 本 額   一 、 四 八 ○ 、 ○ ○ ○ 円 使 用 馬 力 数         一 、 O O O 馬 力 使 用 人 数           六 〇 〇 人 原 料 消 費 年 額 一 、  一 六 一、 、 ○ ○ ○ 貫 綿 締 製 造 額   一 、 ○ 〇 三 、 ○ ○ ○ 貫                         (推 算 )         紡 績 業 の そ れ に 比 し 、 、 固 定 資 本 額 に し て 二 五 分 の 一

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に 過 ぎ な い 。   こ こ に 輸 出 製 懸 業 に お け る 産 業 資 本 の 性 格 が 顕 著 に 現 わ れ て お り 、 そ れ が 生 縣 売 込 問 屋 の 商 業 資 本 に 恰 も 問 屋 制 度 的 な 従 属 関 係 を 示 す 根 拠 も う か が わ れ る の で あ る 。 尤 も 第 一 次 世 界 大 戦 を 契 機 と し て 、 片 倉 、 郡 是 、 山 十 等 の 大 製 縣 企 業 が 問                                                         ⋮                                      (-o ) 屋 の 支 配 を 排 除 し 、 ま た 鐘 紡 が 製 懸 巣 に 進 出 す る な ど 製 縣 業 に も 金 融 資 本 的 独 占 資 本 の 出 現 を 見 る に 至 っ た 。   絹 織 物 業 に お け る 産 業 資 本 の 発 展 も 主 と し て 輸 出 絹 織 物 の 線 に 沿 う て い る 。 絹 織 物 の 輸 出 は 明 治 二 十 三 、 四 年 か ら 増 進 の 速 度 を は や め 、 同 二 十 五 年 に は 総 輸 出 額 の 四 ・ 四 九 % と な り 、 同 三 十 五 年 に は 絶 対 額 に お い て 二 十 五 年 の 六 倍 を 越 え 、 ( 明 治 三 十 三 年 ) 一 機 穰 数 (台 二 手 織 嚢 ・台 二 西 陣 中 心 の 京 都 府 の 場 合 桐 生 中 心 の 群 馬 県 の 場 合 新 興 、 羽 二 重 の 本 場 、 福 井 県 の 場 合 一 、 七 九 八   一 、 七 八 五 一 二 、 〇 九 三 七 六 八 、    、    、 五 七 〇 六 〇 三 八 一 五 械 機 数 の 手 織 機 数 に 対 す る 割 合   六 %   四 % = ハ ○ % ︹ 備 考 ︺   山 田 盛 太 郎 著 ﹁ 日 本 資 本 主 義 分 析 ﹂ 四 四 頁 に 掲 載 せ る 所 ( 第 十 六 次 ﹁ 農 商 務 統 計 表 ﹂ 三 四 九 一 五 一 頁 に 基     く ) に よ る 。 山 田 氏 は そ の 備 考 の 二 に 横 井 時 冬 ﹁ 日 本 工 桑 史 ﹂ の 次 の 叙 述 す な わ ち ﹁ 廿 焦 群 馬 県 桐 生 よ り 高     力 直 寛 を 聰 し 輸 出 羽 二 重 を 伝 習 せ し む 、 当 時 桐 生 地 方 に て は 羽 二 重 を 織 る 在 来 の 織 機 を 用 い し も 福 井 県 に て     は こ れ ま で 使 用 せ し バ ツ タ ン 織 機 を 以 て 羽 二 重 織 を 修 業 し た る に 却 っ て 好 結 果 を 得 た り ﹂   ( 二 四 六 一 七 頁 )     と い う を 引 用 レ . 薙 に 絹 織 業 に お け る 生 産 旋 回 甜 編 成 替 へ の 具 体 的 事 例 を 見 出 す べ き で あ る 。 と 述 べ て い る 。   山 田 盛 太 郎 氏 は 右 の 表 を 以 て 産 業 資 本 に よ る 絹 織 業 の 生 産 旋 回 " 編 成 替 、 確 立 の 指 標 と し て い る 。 絹 織 物 業 に お い て は 第 一 次 世 界 大 戦 の 後 ま で も 賃 機 を 主 と す る 問 屋 制 家 内 工 業 か 、 せ い ぜ い 零 細 マ ニ ュ フ ァ ク チ ュ ア が 支                          む   配 的 形 態 で あ っ た と 見 ら れ る 。     こ の こ と は 例 え ば 伊 勢 崎 に お い て は 、 主 と し て 新 銘 仙 を 製 織 す る 限 り に お い て 、 力 織 機 よ り も 、 よ り 多 く 手 織 が 広 く 用 い ら れ 、 大 正           明 治 前 期 に お け る 近 代 的 交 通 と 貿 易 お よ び 絹 工 業                 ﹂            ﹂      二 一 総 輸 出 に 対 す る 割 合 も 一 〇 ・ 八 三 % に 高 ま っ て 来 た 。 そ の 機 械 化 も 輸 出 向 羽 二 重 を 中 心 と し て 進 ん だ こ と は 上 の 表 に お い て 羽 二 重 の 本 場 た る 福 井 県 が 内 地 向 絹 織 物 を 中 心 と す る 京 都 、 群 馬 を 断 然 リ ー ド し た こ と か ら も 窺 ' わ れ る 。       (11 )             こ れ に 対 し 内 地 向 の

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