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国立台湾大学図書館蔵『和漢朗詠集私注』の字音について

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跡見学園女子大学文学部紀要   第五六号

  (二〇二一年三月一六日)

国立台湾大学図書館蔵﹃和漢朗詠集私注﹄の字音について

A Study of Sino-Japanese Lexical Gr osses in W akan Roeishu ︵ 和 漢 朗 詠 集 ︶ Owned by the Librar y of National T aiwan University

加藤   大鶴

KATO Daikaku

  本稿の目的

  国立台湾大学図書館特蔵室には︑日本統治期における帝国台北大学時

代に購入した膨大な和本が蔵されている ︒本稿で取り上げる﹃和漢朗詠

集 私 注 ﹄︵ 以 下︑ 私 注 ︶ は そ の 一 冊 で あ る︒ 本 資 料 は 藤 原 公 任 に よ っ て

編まれたとされる﹃和漢朗詠集﹄の注釈書であり︑平安期以来貴族を中

心とした層に口誦 ・ 朗吟された和歌 ・ 漢詩の解説書としての性格を持つ︒

﹃ 和 漢 朗 詠 集 ﹄ そ の も の が 漢 詩 文 の 入 門 書 と し て 盛 ん に 用 い ら れ 実 際 に

発音されたと考えるならば︑私注に記された仮名注もまたある時代の発 音を反映したものと想定されるのであって︑日本語史の資料としてどの

ような性格を有するものか検討することは許されよう︒二〇一九年八月

1︶

に本資料を閲覧する機会が得られた記録として︑本稿に小さな報告をま

とめる次第である︒

  資料について

  本資料は本稿の目的に記したとおり台湾大学図書館特蔵室に蔵される

︵書籍番号一四六七〇︑ 総登録号三三八六三一︶ ︒列帖装一冊︑ 四十四丁︑

半丁八行の体裁で︑ 本文は墨書︑ 朱筆による合点等の書き入れがある他︑

本文と同筆かと推測される助詞や字音注などが仮名で附されるが︑いく つかは本文と異なる墨筆による︒その他︑書誌学的な特徴は松原孝俊主

編 ・ 中野三敏監修二〇〇九による解題︑ 一九五頁に詳しい︒第一丁に﹁倭

(2)

漢朗詠集私注巻第一﹂とあるが︑実際には注釈部分を除いて本文部分の

みが抄出されている ︒序はあるが跋文はない︒同解題によれば︑ ﹁こうし

た﹃私注﹄の本文のみを摘出した本はままある﹂とのことである︒虫損

夥しく判読が難しいところも多く︑本稿末尾の﹁注記付き項目一覧﹂に

も示す如くである︒この資料の末尾には ﹁于時永禄七年

五月五日書之 ・

/岩屋山/妙楽寺常侍﹂の奥書と﹁妙楽密寺﹂の墨文方印を付す︒岩屋

山妙楽寺は福井県小浜市にある高野山真言宗の古刹のことであろう ︒

  ﹃ 日 本 古 典 文 学 大 辞 典 ﹄︵ 岩 波 書 店︑ 一 九 八 六 ︶ に よ れ ば︑ 信 阿 な る

僧 が応保元年︵一一六一︶に私注を草したとあり︑原態としては六巻に なるらしい︒前三巻を四季部に︑ 後三巻を雑部として本文に訓点を付し︑

原 題 と 作 者 を 掲 げ て 語 釈 を 示 す と あ り︑ こ の こ と は 伊 藤 正 義・ 黒 田 彰・

三木雅博編著一九九七︑山内潤三・木村晟・栃尾武編一九八二︑柳澤良

一 編 二 〇 一 〇 な ど で も 確 か め る こ と が で き る︒ ま た 諸 本 に つ い て は︑

一四世紀の巻子本のほか︑東大国語研究室所蔵室町期写本を代表とする

冊子本などがあることが知られる ︒国立台湾図書館蔵本は奥書の永禄七

年︵一五六四年︶という記載から室町期の写本であると分かるが︑写本

の系統については言及する準備がない︒本稿では本資料に現れる字音の

仮名音形にかかわる注記類を報告し︑その日本語史上の概略的な性格を 述べるにとどめたい︒

  注記のある項目について

  本資料の本文には﹃和漢朗詠集﹄の漢詩が並び︑その漢字・漢語に字

2

3︶

4

5

﹁ 注 記 付 き 項 目 一 覧 ﹂ で あ る︒ 第 三 節 で は こ の 一 覧 か ら︑ 本 資 料 の 日 本 音の読みが書き入れられている︒それらを整理したものが︑本稿末尾の

語史上の性格を考える上で有用なものを取り上げ︑分析を行う︒

三、一   ㋐ウと㋔ウにかかわる区別について   歴史的字音仮名遣いの漢音では︑基本的に江摂︑效摂肴 ・ 豪韻︑宕摂︑ 梗摂二等韻は㋐ウ︑通摂東︵直音︶韻︑曽摂蒸・登韻は㋔ウとなること

が 知 ら れ て い る︵ 沼 本 克 明 一 九 八 六 他 ︶︒ ま た︑ 両 者 が い わ ゆ る オ 段 長

音の開合の別として区別されていたのは室町末期頃までと考えられてい

る︒本資料でもこの区別はほぼ保たれていると見られる ︒傍線を付した

例は中国語原音との対応から異例となるものである︒なお︑本資料では

㋐ウ等を表記する際に二字目に﹁ウ﹂と﹁フ﹂を混用している︒

■㋐ウが期待される字 江摂

362

絳︵カウ︶ ︑

654

項︵キヤフ︶ ︑

效摂

349

雙︵サウ︶

249

膏︵カウ︶ ︑

188

皓︵カウ︶ ︑

369

皓︵カウ︶ ︑

274

崤︵カウ︶ ︑

ウ︶ ︑

470

藻︵サ

宕摂

257

棹︵タウ︶

423

康︵カフ︶ ︑

216

行︵カウ︶ ︑

106

匡︵キヤフ︶ ︑

257

郷︵キヤウ︶ ︑

654

荘︵サウ︶ ︑

274

爽︵サフ︶ ︑

758

象︵シヤフ︶ ︑

499

壌︵シヤウ︶ ︑

741

壌︵シヤ

ウ︶ ︑

145

醸︵シヤフ︶ ︑

376

氅︵シヤフ︶ ︑

532

瀼︵シヤウ︶ ︑

391

麞︵シヤウ︶ ︑

658

洋︵ヤウ︶ ︑

梗摂

660

閬︵ラフ︶

234

耿︵□ウ︶ ︑

668

勁︵キヤフ︶ ︑

584

声︵シヤフ︶ ︑

261

彭︵ハウ︶ ︑

274

6

(3)

孟︵マウ︶ ︑

514

艋︵マウ︶

  梗摂庚韻三等字︑清韻字は漢音で㋓イ︑呉音で㋑ヤウ・㋐ウとなるか

ら︑

668

勁︵キヤフ︶と

584

声︵シヤフ︶は呉音とみる︒效摂は基本的に㋐

ウとなるが︑明母豪韻字は両唇音が主母音に影響して㋔ウとなる︵有坂

秀世一九四一︶ ︒

208

毛︵ボフ︶はこれを反映したものであろう︒

■㋔ウが期待される字 通摂

325

虹︵ カウ ︶︑

286

叢︵ソウ︶ ︑

276

峯︵ホウ︶ ︑

296

僮︵トウ︶

  通摂東韻の虹︵カウ︶は異例となる︒本文とは別筆による書き入れで

あり︑後代のものか︒

三、二   ㋑ウ・㋓ウ・㋑ヨウにかかわる区別について   歴 史 的 字 音 仮 名 遣 い に よ る 漢 音 で は︑ 基 本 的 に 通 摂 東 韻 三 ・ 四 等︑ 遇

摂虞韻︑流摂尤・幽韻は㋑ウ︑效摂蕭・宵韻は㋓ウ︑通摂鍾三 ・ 四等韻︑

曽 摂 蒸 三 ・ 四 等 韻 は ㋑ ヨ ウ︵ ヨ ウ ︶ と な る こ と が 知 ら れ る︵ 沼 本 克 明

一 九 八 六 ︶︒ こ の う ち ㋓ ウ と ㋑ ヨ ウ︵ ヨ ウ ︶ は 院 政 期 か ら 共 に 拗 長 音 と

な り 表 記 と し て は 混 乱 す る に 至 る と い う︒ 曽 摂 蒸 三 ・ 四 等 韻 に 該 当 す る

仮名音形は資料に現れなかった︒なお︑和語に一例のみレウとリヨウの

混乱例︵

347

愁︵ウリヨウ︶が見られた︒

  左記の例では︑㋓ウが期待される效摂蕭・宵韻字に㋓ウと㋑ヨウ︵ヨ ウ︶の両用がみられる︒後代の別筆かと考えられるものに︑

00

邵︵ゼウ

/ シヤウ ︶があった︒㋑ヨウが期待される通摂腫韻字にもヨウと㋓ウが みられる︒通摂腫韻の

686

勇︵ユウ︶は呉音形と思しい︒

■㋓ウが期待される字 效摂蕭 宵韻

248

瑶︵エウ︶ ︑

311

樵︵セウ︶ ︑

698

顦︵セフ︶ ︑

54

韶︵セウ︶ ︑

00

邵︵ゼウ/シヤウ︶ ︑

786

窕︵テウ︶ ︑

222

淼︵ベウ︶ ︑

308

揺︵ ヨウ ︶︑

︵ ヨ ︶︑

348

786

窈︵ ヨウ ︶︑

162

招︵ チヨウ ︶

■㋑ヨウが期待される字 通摂腫韻

243

重︵ テウ ︶︑

686

勇︵ ユウ ︶︑

114

溶︵ヨウ︶

  いわゆる﹁割る﹂音である㋑ウは古くから㋑ユウと両様に発音される

こ と が あ っ た よ う だ が︑ 拗 長 音︵

/ju:/

︶ 化 に か ら ん で 表 記 が 混 乱 し て

いくのは南北朝期に入ってのことであり︑拗長音化を完了したのは江戸

期に入ってからと推定されている︵沼本克明一九八六︑ 二五五頁︶ ︒沼本

の記述に基づけば︑左記遇摂は㋒と㋑ウの両様が現れること︑これは平 安期にも見られることである︒流摂は㋑ウが多いなかに︑

651

酉︵ユフ︶ ︑

644

郵︵ユフ︶ ︑

530

牖︵ヨウ︶などが混入している︒

303

繍︵シウ/シユウ︶

ではシユウが別筆である︒

■㋑ウが期待される字 遇摂虞韻

671

樹︵シフ︶ ︑

695

乳︵ジフ︶ ︑

261

萸︵ ユ ︶︑

流摂尤 幽韻

237

楡︵ ユウ ︶

311

優︵イフ︶ ︑

338

九︵キフ︶ ︑

310

楸︵シウ︶ ︑

670

岫︵シウ︶ ︑

348

愁︵シウ︶ ︑

349

袖︵シウ︶ ︑

363

袖︵ シユウ ︶︑

303

繍︵シウ/ シユウ ︶︑

356

(4)

酎︵チウ︶ ︑

651

酉︵ ユフ ︶︑

644

郵︵ ユフ ︶︑

530

牖︵ ヨウ ︶︑

00

劉︵リウ︶

  こ の 他︑ 唇 内 入 声 字 ㋓ フ ∨ ㋓ ウ を 経 て 拗 長 音 化 し た と 思 し き 咸 摂 葉 韻

591

摂︵セウ︶ ︑

668

捷︵シヨフ︶などがあった︒

三、三   その他

■合拗音

  カ行合拗音 ﹁クワ﹂ ﹁クヰ﹂ ﹁クヱ﹂ ︵濁音とも︶ のうち ﹁クヰ﹂ ﹁クヱ﹂

は鎌倉時代後半になると直音表記﹁キ﹂ ﹁ケ﹂にほぼ統一されるという︒

本 資 料 で カ 行 合 拗 音 が 確 認 さ れ る の は︑

400

誇︵ ク ワ ︶ 溪 母 麻 韻 合 二 等︑

209

槐︵ ク ワ イ ︶ 匣 母 陽 韻 合 二 等︑

308

槐︵ ク ワ ク ※ ク ワ イ の 誤 表 記 か ︶︑

400

還︵クワン︶匣母刪韻合二等の四例のみである︒

106

匡︵キヤフ︶溪母

陽 韻 合 三 等︑

271

蕙︵ ケ イ ︶ 匣 母 霽 韻 合 四 等 は 先 行 研 究 が 述 べ る と お り︑

室町時代ではそれぞれ原音に近いクヰヤウ︑クヱイとはならず直音とな

っている︒

■促音化

240-ku

三 六︵ リ ツ ︶ 宮 は︑ 喉 内 入 声 韻 尾 字︵ ︶ が 後 続 す る カ 行 音 の 影

響 で 促 音 化 し た 例︑

398-u

入︵ ジ ツ ︶ 松 は 唇 内 入 声 韻 尾︵ ︶ に 無 声 子 音

Φ

が 後 続 す る 場 合 に 促 音 化 し た 例︑ と そ れ ぞ れ 考 え ら れ る︵ 沼 本 克 明

一九八六︑ 二三三〜二三七頁︶ ︒ ■一拍字の長音化  

321

書︵ シ ヨ ウ ︶ 書 母 魚 韻 開 三 等 字 は 一 般 的 に は﹁ シ ヨ ﹂︑

227

浮︵ フ □

奉 母 尤 韻 開 三 等 字 は 一 般 的 に は﹁ フ ﹂︑

674

被︵ ヒ イ ︶ 並 母 紙 韻 開 三 等 字

は一般的には﹁ヒ﹂であるが︑ この三例は二拍に伸ばした形を表記する︒

■呉音読みの混入

  本資料では漢字音は基本的に漢音読みとなっている ︒いま清濁字︵呉

音で鼻音︑ 漢音で濁音となるもの︶をいくつか取り出せば︑

398

入︵ジツ︶ ︑

695

乳︵ジフ︶ ︑

666

軟︵ゼン︶ ︑

264

脈︵バク︶ ︑

374

枚︵バイ︶ ︑

388

枚︵バイ︶ ︑

376

毛︵ボ︶のごとく漢音形となっていることが確かめられる︒

  しかしわずかに呉音読みの混入も認められる︒

632

期︵ゴ︶ ︑

584

声聞︵シ

ヤ フ モ ン ︶︑

275

頭 目︵ ツ □

ク ︶︑

449

乳︵ ニ フ ︶︑ と い っ た 例 は︑ ﹃ 和 漢 朗 詠

集﹄の読みとして慣用されていたことがまずもって推し量られるが︑ ﹃和

漢朗詠集﹄ 専修大学図書館蔵建長三年 ︵一二五一︶ 菅長成書写本では ﹁声

聞 ﹂ に 声 点 去 声 + 上 声︑ ﹁ 期 ﹂ に 声 点 平 声 濁 と あ り︑ い ず れ も 呉 音 の 声

点 と お ぼ し い︒ ま た﹁ 頭 目 ﹂︵ ヅ モ ク 去 声 濁 + 入 声 ︶ は 仮 名 音 注・ 声 点

ともに呉音とみて良いだろう︒正慶元年 ︵一三三二︶ 校点本でも ﹁頭目﹂

︵ ツ モ ク 上 声 濁 + 入 声 ︶ と あ り︑ 専 修 大 学 図 書 館 蔵 本 の 読 み と 本 資 料 の

読みを否定しない︒本資料の漢字音は音韻史上の時代的な特徴を有しな が ら も︑ ﹃ 和 漢 朗 詠 集 ﹄ そ の も の の 読 み 癖 と の 関 連 か ら 論 じ ら れ る 必 要

があるだろう ︒

7︶

8︶

(5)

■諧声符読み︑その他  

222

脆︵キ︶はゼイとあるべきを諧声符によって取り違えたものであろ

う︒

463

抑︵キヤフ︶はヨクとあるべきを仰︵ギャウ︶と取り違えたこと

によって︑

257

戎︵ジュツ︶は戍︵ジュ︶とあるべきを︑

323

范︵バウ︶は

茫︵バウ︶とあるべきを︑

れ漢字の類似により取り違えたことによって︑記したものであろう︒

371

屢︵ル︶は履︵リ︶とあるべきを︑それぞ

162

招︵チヨウ︶もシヨウとあるべきを超︵チヨウ︶などに類推することで

取り違えたと考えられよう︒

477

獲︵ギヤク︶はクワクとあるべきところ

であるが︑ギヤクとなった経緯は不明である︒

269

酈 ︵テツ/レキ︶ は厄介である︒この字音は広韻に ﹁縣名在南陽⁝﹂

とする反切﹁郎撃切﹂に該当すると考えられるが︑その日本漢字音はレ

キ︵ 来 母 錫 韻 開 四 等 ︶ で あ ろ う︒ 岩 波 大 系 本 で は﹁ テ キ ﹂ と す る︒ ﹃ 和

漢 朗 詠 集 ﹄ 正 慶 元 年︵ 一 三 三 二 ︶ 校 点 本 で は﹁ テ キ / テ ツ ﹂︑ 専 修 大 学

図 書 館 蔵 建 長 三 年︵ 一 二 五 一 ︶ 菅 長 成 書 写 本 で は﹁ テ キ ﹂︑ 国 会 図 書 館 蔵 本 で は﹁ レ キ ﹂ と あ る ︒﹃ 和 漢 朗 詠 集 ﹄ の 伝 授︑ 注 釈 活 動 の な か で 伝

えられた読みであろうと推測される︒

  結語

  以上︑国立台湾大学図書館蔵﹃和漢朗詠集私注﹄の字音の仮名音形に

つ い て︑ そ の 特 徴 を 概 略 し た︒ こ こ に 現 れ る 仮 名 音 形 は 三︑ 三 節 で 見 た ような呉音読みの混入や諧声符読みで検討したことからすれば︑まずは

﹃ 和 漢 朗 詠 集 ﹄ 写 本 に 見 ら れ る 仮 名 音 形 と の 比 較 対 照 で 論 じ ら れ る べ き

9

も の で あ ろ う︒ そ の 上 で︑ 三︑ 一 節 で 見 た よ う に ㋐ ウ・ ㋔ ウ の 開 合 の 別

を保持している特徴からすれば︑仮名音形が永禄七年︵一五六四︶の本

文書写と同時期に書き入れられたと考えて齟齬を生ずるものではないと

はいえる︒少なくとも江戸期以前の様相を伝えていると考えることに問

題 は な い だ ろ う︒ ま た 三︑ 二 節 の 検 討 か ら は︑ 平 安 末 期 〜 鎌 倉 期 に 生 じ た㋑ウ︑㋓ウ︑㋑ヨウの混乱を書写の過程で継承しているとも考えられ

た︒

  いずれにしてもこの資料単体から分かることはそう多くはない︒本稿

の な か で 繰 り 返 し 触 れ て き た よ う に︑ ﹃ 和 漢 朗 詠 集 ﹄ そ の も の の 読 ま れ

方の伝承と日本語史上の知見との関係のなかで︑資料的特徴が定位され

るものと考えられよう︒以上で︑この小さな報告を閉じたい︒

注記付き項目一覧

  本資料に現れる注記類のうち︑主として日本語学的な関心に触れるも

の を 以 下 に 掲 げ た︒ 漢 字 音 や 音 便 に か か わ る も の が 中 心 と な っ て い る︒

各項目の頭に示したアラビア数字は川口久雄・志田校注﹃日本古典文学

大系第七三   和漢朗詠集・梁塵秘抄﹄岩波書店︑一九六三に掲げる歌番

号に対応する︒大系本になく︑私注である本資料にのみ存在する場合は

00

  ﹂と記した︒出現箇所については︹ ︺に丁数 ・ 裏表 ・ 行数を記した︒

その他︑別筆による書入や古体の仮名などについては︵   ︶に備考とし て記してある︒ 虫損 ・ 汚損等で判読が難しい箇所は□や などとした︒

(6)

00

  后 稷 ︹一ウ七︺

00

  邵 公︵ ﹁邵﹂字﹁ゼウ﹂右傍に﹁シヤウ﹂ ︶︹一ウ七︺

00

  公 劉 ︹一ウ七︺

00

  豳 ︹一ウ七︺

54

  韶 光 ︹四ウ三︺

60

      翩 翻 ︹四ウ七︺

63

  遺 賢︹五オ二︺

68

  魚 躍 ︹五オ六︺

96

    花

  ︵   ﹁ ﹂字は大系本﹁瓊﹂ ︶︹六ウ一︺

106

  匡 廬山

  ︹七オ一︺

109

  潭 心ニ︹七オ三︺

109

  蘋 ︹七オ三︺

114

    溶 々 ︹七オ六︺

145

  宿 醸

  ︹八オ四︺

156

      危 身

  ︹八ウ五︺

156

故 園

  ︹八ウ五︺

160

  露 簟 清 瑩

  ︹八ウ七︺

160

    風 襟 瀟 灑 ︹八ウ八︺

162

  班 婕 妤

  ︹九オ一︺

キヒ

カケルニ タリ

ケイ

フツテ

ソノ

162

  招 涼︹九オ一︺

163

新 図

  ︹九オ二︺

163

  臨 水︹九オ二︺

171

栟 櫚 葉︹九オ七︺

172

  金 鈴

  ︹九オ七︺

182

  曙 雲

  ︹九ウ八︺

188

     皓 々 ︹十オ四︺

208

  二 毛

  ︹一一オ三︺

209

  槐 花︹一一オ三︺

213

  別 緒 ︹一一オ八︺

216

  行 燭︹一一ウ一︺

217

   

心 期 ︹一一ウ二︺

221

題 詩

  ︹一一ウ五︺

222

    淼 芒 ︵﹁淼芒﹂は大系本﹁眇茫﹂ ︶︹一一ウ五︺

222

    清 脆 ︹一一ウ五︺

227

浮 花

  ︹一二オ一︺

234

  遅 々

  ︹一二オ七︺

234

  耿 々

  ︹一二オ七︺

235

  燕 子︹一二オ七︺

ノソム

トシテ

"

シテ

モロシ

タル

タル

(7)

237

  蒹 葭 洲

  ︹一二ウ一︺

237

  楡 柳 営

  ︹一二ウ一︺

240

  秦 甸 ︹一二ウ三︺

240

    凜 々 ︹一二ウ三︺

240

  三 十 六 宮︹一二ウ三︺

240

    澄 々 ︹一二ウ三︺

241

  怨 別︹一二ウ四︺

243

  崇 山︵右傍﹁ス﹂別筆︶ ︹一二ウ五︺

243

千 重 ︵右傍﹁テウ﹂濁点︶ ︹一二ウ六︺

243

  洛 水︹一二ウ六︺

248

    瑶 池 ︹一三オ一︺

249

  金 膏

  ︹一三オ二︺

249

  冷 漢︹一三オ三︺

250

  李 夫人︹一三オ三︺

250

  漢 皇︹一三オ三︺

254

      中︵ ﹁ ﹂字は大系本﹁黔﹂ ︶︹一三オ六︺

256

  豊 嶺

  ︹一三オ七︺

257

  郷 涙 ︹一三オ八︺

257

  征 戎

  ︵ ﹁戎﹂字は大系本﹁戍﹂ ︶︹一三オ八︺

ニハ

キン

257

  棹 歌︹一三オ八︺

261

    辞 巣

  ︵ ﹁辞﹂字右傍﹁︱﹂に濁点︶ ︹一三ウ三︺

261

  茱 萸 ︵﹁茱﹂字は大系本﹁赤﹂ ︶︹一三ウ四︺

261

  旧 跡

  ︵右傍﹁セキ﹂別筆︶

︹一三ウ四︺

261

  彭 祖︵右傍﹁ハウ﹂別筆︶ ︹一三ウ四︺

263

  三 遅 ︹一三ウ五︺

264

  餘 家 ︹一三ウ七︺

264

  地 脈 ︹一三ウ七︺

264

李 顔

  ︵右傍﹁ネン﹂

﹁カン﹂別筆︶ ︹一三ウ七︺

264

  五 百 箇 歳 ︹一三ウ七︺

268

  嵐 陰︵右傍﹁ラン﹂別筆︶ ︹一四オ三︺

269

  酈 縣

  ︹一四オ四︺

270

  長 生 ︹一四オ五︺

271

  蘭 蕙 苑︹一四オ五︺

271

  蓬 莱 洞

  ︵右傍﹁ホ﹂

﹁ライ﹂別筆︶ ︹一四オ六︺

274

  崤 函 ︵右傍﹁カウ﹂ ﹁カン﹂別筆︶ ︹一四オ八︺

274

  蕭 瑟

  ︵右傍﹁シツ﹂別筆︶

︹一四オ八︺

274

  雲 衢

  ︹一四オ八︺

274

  孟 賁

  ︵右傍﹁マウ﹂別筆︶

︹一四オ八︺

シテ

レキ

(8)

274

  爽 籟

  ︹一四ウ一︺

   

275

頭 目 ︹一四ウ一︺

276

  文 峯 ︵右傍﹁ホウ﹂別筆︶ ︹一四ウ二︺

276

  白 駒 ︵右傍﹁ク﹂別筆︶ ︹一四ウ二︺

279

  呼   ︵右傍﹁ヨウンテ﹂別筆︶

︹一四ウ八︺

279

    偕 老 ︵右傍﹁カイ﹂別筆︶ ︹一四ウ八︺

286

  叢 ︵右傍﹁ソウ﹂別筆︶ ︹一五オ五︺

289

  燕 姫

  ︵右傍﹁キ﹂仮名古体︶

︹一五オ八︺

292

  薤

  ︵ ﹁ ﹂字は大系本﹁壠﹂ ︶︹一五ウ二︺

296

  閑 寂 ︹一五ウ五︺

296

  家 僮 ︹一五ウ五︺

302

  纐 纈 ︹一六オ一︺

303

  錦 繍 ︹一六オ二︺

307

  空 階 ︹一六オ五︺

308

  宮 槐 ︹一六オ六︺

   

308

揺 落 ︹一六オ七︺

310

  梧 楸

  ︹一六オ七︺

310

  鷓 鴣

  ︹一六オ八︺

311

  樵 蘇 ︵右傍﹁セウ﹂ ﹁ソ﹂別筆︶ ︹一六オ八︺

ヲハ

ヲハ

ニラノツカ

スレ

トモ

311

  優 遊

  ︹一六ウ一︺

311

葛 稚 仙

  ︵右傍﹁チ﹂別筆︶

︹一六ウ一︺

312

  呉 苑

  ︵右傍﹁ゴ﹂別筆︶

︹一六ウ二︺

318

  彭 蠡

  ︹一六ウ五︺

321

  書

  ︵ ﹁書﹂字右傍に別筆にて﹁シヨウ﹂ ︶︹一六ウ七︺

321

  錦 機

  ︹一六ウ八︺

323

  范 叙

  ︵右傍﹁バウ﹂別筆︶

︹一七オ一︺

325

  新 虹

  ︵右傍﹁カウ﹂別筆︶

︹一七オ三︺

327

  思 婦

  ︵右傍﹁フ﹂別筆︶

︹一七オ五︺

335

  食 苹

  ︹一七ウ二︺

338

  九 月︹一七ウ五︺

339

  雅 琴︵左傍﹁ガ﹂ ﹁キン﹂別筆︶ ︹一七ウ六︺

341

  寒 霧 ︹一七ウ八︺

341

  蘋 風︹一七ウ八︺

342

    馬 鞍 ︹一八オ一︺

00

  思 婦

  ︵私注書陵部本

231

に﹁思婦﹂とあり︶ ︹一八オ三︺

347

  愁

  ︵右傍﹁ウリヨウ﹂別筆︶

︹一八オ五︺

348

    辺 愁 ︵右傍﹁シウ﹂別筆︶ ︹一八オ六︺

348

    腰 圍 ︵右傍﹁ヨ﹂別筆︶ ︹一八オ六︺

キン

ヨリ

ニハ

ナラ

(9)

349

  雙 袖 ︵右傍﹁サウ﹂ ﹁シウ﹂別筆︶ ︹一八オ六︺

349

  両 眉 ︵右傍﹁ビ﹂別筆︶ ︹一八オ七︺

350

  鷄   ︵右傍﹁ケイ﹂別筆︶

︹一八オ七︺

353

    蹉 跎 ︹一八ウ二︺

354

  簟︹一八ウ二︺

354

  綿 ︹一八ウ三︺

356

  数 盃 ︵右傍﹁ハイ﹂別筆︶ ︹一八ウ五︺

356

  温 酎

  ︹一八ウ五︺

362

黄 醅 ︹一九オ三︺

362

  緑 醑 ︹一九オ三︺

362

  絳 帳︹一九オ三︺

363

  臘 袖

  ︵左傍﹁シユウ﹂別筆︶

︹一九オ四︺

365

  獣 炭 ︵右傍﹁キン﹂ ﹁タン﹂別筆︶ ︹一九オ五︺

367

    凋 年 ︹一九オ八︺

369

  四 皓 ︹一九ウ一︺

371

  葛 屢 ︵﹁履﹂字右傍に別筆﹁ク﹂ ︶︹一九ウ二︺

374

  枚 庾 亮︵ 双 行 部︑ 私 注 書 陵 部 本

254

に﹁ 枚 叟 ⁝ 庾 亮 ﹂ と あ り ︶︹ 一 九

ウ四︺

376

  鵞 毛

  ︹一九ウ六︺

テン

シユウ

ナリ

クツ

376

  鶴 氅

  ︹一九ウ七︺

380

  斑 女

  ︹二0オ一︺

385

  鶴 唳︹二0オ四︺

388

  覇 ︹二0オ八︺

388

  枚   ︹二0オ八︺

389

  胡 塞 ︵右傍﹁ソク﹂別筆︶ ︹二0オ八︺

391

  麞 ︹二0ウ三︺

391

  竜 頷

  ︹二0ウ三︺

398

入 松︹二一オ三︺

400

  誇 尚

  ︵ ﹁誇﹂字右傍に﹁ホコル﹂ ︶︹二一オ五︺

400

  往 還

  ︹二一オ六︺

407

  崎 嶇 ︵右傍﹁キ﹂は仮名古態︶ ︹二一ウ三︺

408

  淮 王

  ︹二一ウ四︺

411

  紫 蓋

天台山第八重在之

  ︹二一ウ六︺

412

  清 漪

  ︹二一ウ八︺

423

  嵆 康

  ︹二二ウ三︺

424

  錯 午

  ︹二二ウ四︺

433

  迸 笋

  ︹二三オ三︺

436

百 草

  ︵ ﹁草﹂字は虫損︶ ︹二三オ七︺

レイ

バイ

アン?

(10)

449

  性 ︹二三ウ八︺

449

  ︹二三ウ八︺

458

  一 穂

  ︹二四オ六︺

462

  霓 裳︹二四ウ二︺

463

  掩 抑

  ︹二四ウ四︺

470

  浮 藻 ︹二五オ三︺

472

  言 語

  ︹二五オ五︺

477

  獲 麟

  ︹二五ウ二︺

482

  生 計 ︹二五ウ七︺

489

  王 勣 郷︵右傍﹁キ﹂は仮名古体︶ ︹二六オ五︺

499

  土 壌

  ︹二六ウ五︺

508

  迅 瀨 ︵﹁ジ﹂の濁点は後補か︶ ︹二七オ五︺

511

  杜 若 ︵﹁ジ﹂の濁点は後補か︶ ︹二七オ八︺

514

  舴 艋

  ︹二七ウ二︺

530

  危 牖 ︹二八ウ二︺

   

532

瀼 々 ︹二八ウ四︺

541

  雲 碓 ︹二九オ二︺

550

  潁 水︹二九ウ一︺

565

  碧 毯 ︹三0オ七︺

タリ

567

  山 畦

  ︹三0オ八︺

   

568

蕭 索 ︹三0ウ一︺

584

  声 聞

  ︹三一オ五︺

591

  引 摂

  ︹三一ウ三︺

613

  泰 適

  ︹三二ウ五︺

619

  桂 楫 ︵﹁楫﹂字は大系本﹁檝﹂ ︶︹三三オ三︺

632

    期 遙 ︹三三ウ七︺

644

  郵 舩

  ︹三四ウ一︺

651

  己 酉 ︹三四ウ七︺

654

  項 荘

  ︵右傍﹁キ﹂は仮名古体︶

︹三五オ四︺

658

  洋 々︵右傍に﹁タヽヨウ﹂ ︶︹三五ウ一︺

660

  崑 閬

  ︹三五ウ二︺

666

  庳 車 ︹三五ウ八︺

666

  軟 轝

  ︹三五ウ八︺

668

  勁 捷

  ︹三六オ二︺

669

𣇄 湖

  ︵ ﹁𣇄﹂字は大系本﹁鼎﹂ ︶︹三七オ四︺

670

  梧 岫

  ︹三七オ四︺

671

  瓊 樹

  ︹三七オ五︺

674

  帛

  ︹三七オ八︺

ウネ

タル

ヲサム

ナリ

(11)

674

  布 被

  ︹三七オ八︺

674

  汲 黯 ︹三七ウ一︺

675

  戚 子︵右傍﹁キ﹂は仮名古態︶ ︹三七ウ二︺

679

  殷 夢︹三七ウ六︺

679

  厳陵 瀨

  ︹三七ウ六︺

679

  漢 聘 ︹三七ウ七︺

680

  袁 司 徒 ︹三七ウ七︺

685

  潁 水︹三八オ四︺

685

蔡征 虜 ︹三八オ四︺

686

  虎 牙 ︹三八オ五︺

686

    武 勇 ︵﹁勇﹂字右傍に﹁イタム﹂ ︶︹三八オ五︺

695

  乳   ︹三八ウ︺

696

  謁   ︹三八ウ︺

698

  辛 勤 ︹三九オ二︺

698

    顦 顇 ︹三九オ二︺

710

  衛 子夫︹三九ウ四︺

741

  黄 壌 ︹四0オ六︺

742

  残   ︹四0オ七︺

752

  咎 犯 ︹四0ウ七︺

ヲ?

753

  磧 礫

  ︵右傍﹁キ﹂は仮名古態︶

︹四0ウ八︺

755

  駑 駘 ︹四一オ二︺

758

  象 外︹四一オ五︺

762

  三 閭 ︹四一ウ一︺

783

  瞻 望︹四二ウ一︺

785

  夫 婿 ︵﹁婿﹂字は大系本﹁聟﹂ ︶︹四一ウ二︺

786

  窈 窕 ︵﹁窕﹂字は大系本﹁娘﹂ ︶︹四一ウ三︺

︵参考文献︶

有坂秀世一九四一 ﹁﹃帽子﹄ 等の仮名遣いについて﹂ 文学一七年七月︑ ﹃国

語音韻史の研究︵増補新版︶ ﹄三省堂一九五七所収

伊藤正義・黒田彰・三木雅博編著一九九七﹃和漢朗詠集古注釈集成第一

巻﹄大学堂書店

井上正一九八四﹁古仏巡歴

24

  福井・妙楽寺聖観音立像﹂日本美術工芸

五五〇 太田次男一九六六﹁釈信救とその著作について附・新楽府略意二種の 翻印﹂斯道文庫論集五

柏谷嘉弘一九八七﹃日本漢語の系譜︱その摂取と表現︱﹄東宛社

沼本克明一九八六﹃国語学叢書

10

  日本漢字音の歴史﹄東京堂出版

松原孝俊主編・中野三敏監修二〇〇九﹃國立臺灣大學圖書館典藏日文善

タヲヤカナリ

(12)

本解題圖錄﹄國立臺灣大學圖書館

三 木 雅 博 一 九 八 五﹁ ﹃ 和 漢 朗 詠 集 私 注 ﹄ の 変 貌 ︱ 平 安 末 期 か ら 室 町 期 に

かけての﹁和漢朗詠集﹂写本の動向と関連して﹂梅花女子大学文学部

紀要国語・国文学篇二〇

柳澤良一編二〇一〇﹃石川県立図書館蔵川口文庫善本影印叢書2和漢朗

詠集私注・文筆問答鈔﹄勉誠出版

山 内 潤 三・ 木 村 晟・ 栃 尾 武 編 一 九 八 二﹃ 新 典 社 叢 書

10

和 漢 朗 詠 集 私 注 ﹄

新典社 山下立一九九六﹁福井県妙楽寺の懸仏について﹂史迹と美術六六 ・ 八

︵ 原孝俊主編・中野三敏監修二〇〇九︑ 八頁︶ ︒

1

︶ 二 〇 〇 〇 年 度 の 蔵 書 調 査 で は 和 本 二 万 二 千 冊 以 上 が 確 認 さ れ た と い う︵ 松

2

︶ 冊 子 内 に 紙 片 が あ り︑ ﹁ 私 注 は 序 の み︑ 本 文 に 私 注 あ ら ず︵ 宮 崎

2005 9/12

︶﹂と記載されている︒ ︵

3

︶ 井 上 正 一 九 八 四︑ 山 下 立 一 九 九 六 に 妙 楽 寺 に つ い て 言 及 が あ る︒ 井 上 論 文

に 引 か れ る﹃ 妙 楽 寺 縁 起 ﹄︵ 九 条 兼 孝 筆・ 寺 蔵 ︶ に よ れ ば 養 老 三 年 に 行 基 が 開 山し︑延暦十六年に空海が再興したことが伝えられるという︒ ︵

4

︶覚明︑信救とも︒太田次男一九七二参照︒

5

︶ 三 木 雅 博 一 九 八 五 に よ る︒ こ の ほ か 新 日 本 古 典 籍 総 合 デ ー タ ベ ー ス

https://kotenseki.nijl.ac.jp/

︵ 二 〇 二 〇 年 一 二 月 一 日 閲 覧 ︶ に 写 本・ 刊 本 八 点 を数える︒

6

︶ 以 下︑ ア ラ ビ ア 数 字 は 本 稿 末 尾 の﹁ 注 記 付 き 一 覧 ﹂ に 記 し た︑ 川 口 久 雄・   一 九 六 三 に 掲 げ る 歌 番 号 に 対 応 す る︒ 資 料 に 現 れ た 仮 名 音 形 は︵ ︶ 内 に 記   志 田 校 注﹃ 日 本 古 典 文 学 大 系 第 七 三 和 漢 朗 詠 集・ 梁 塵 秘 抄 ﹄ 岩 波 書 店︑

した︒ ︵

谷 嘉 弘 一 九 八 七︑ 四 三 五 頁 ︶ を 記 せ ば︑ 願 文・ 諷 誦 文 な ど 仏 教 関 係 の 巻 を 除 く

7

︶ 参考までに ﹃和漢朗詠集﹄ と同様に詩文を収録した ﹃本朝文粋﹄ の調査 ︵柏

と漢音読みが大多数とある︒ ︵

古 典 籍 影 印 叢 刊︑ 一 九 八 一 に よ っ た︒ 正 慶 元 年︵ 一 三 三 二 ︶ 校 点 本 は 複 刻 日

8

︶ 専 修 大 学 図 書 館 蔵 建 長 三 年︵ 一 二 五 一 ︶ 菅 長 成 書 写 本 は 専 修 大 学 図 書 館 蔵

本古典文学館による影印︑一九七五によった︒ ︵

9

︶ 国 会 図 書 館 蔵 本 は 栃 尾 武﹃ 国 会 図 書 館 蔵 和 漢 朗 詠 集 内 閣 文 庫 増 和 漢 朗 詠

集私注漢字総索引﹄新典社︑一九八五︶によった︒

*本資料の調査にあたっては︑國立臺灣大學圖書館特藏組︵二〇一九年

八月当時︶の周嘉瑩氏に格別のご配慮を賜った︒記して篤く感謝申し上

げる︒

参照

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②立正大学所蔵本のうち、現状で未比定のパーリ語(?)文献については先述の『請来資料目録』に 掲載されているが

), Principles, Definitions and Model Rules of European Private Law: Draft Common Frame of Reference (DCFR), Interim Outline Edition, Munich 200(, Bénédicte Fauvarque-Cosson

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