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酸触媒によるアルドール付加

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Academic year: 2021

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(1)

エノール・エノラートの反応 (2)

酸触媒によるアルドール付加

酸触媒によるケト・エノール互変異性

アルドール縮合

α,β-不飽和カルボニル化合物への求核付加

3-位にカルボニル基を持つカルボン酸の脱炭酸

(2)

酸触媒によるケト・エノール互変異性

2

(3)

酸触媒によるケト・エノール互変異性

C C O

H C C

O H H+

α水素を持つ カルボニル化合物

塩基触媒の場合はエノラートを経由した 酸触媒では?

(4)

酸触媒によるケト型→エノール型の反応機構

C C O H

H+

C C O H

H

C C O H

H

C C O H – H+

安定化された

カルボカチオン E1反応

カルボカチオンの β位の H+ が外れて C=C二重結合を作る反応

4

(5)

酸触媒によるエノール型→ケト型の反応機構

C C O H

H+

C C O H

H

C C O H

H

C C O H

– H+

OH の「隣の」

炭素にプロトン化

安定化された カルボカチオン

プロトン化された カルボニル化合物と

共鳴

(6)

なぜエノールの OH にプロトン化が起きないか?

C C O H

H+

C C O H H

– H2O

C C

こっちに行くと どうなる?

ここから先に

進めない ビニルカチオン

(不安定)

プロトン化は起きるが、行き止まり平衡

6

(7)

C C O H

H+

C C O

H

H

C C O H

C C O H

求核性を持つ

エノールの炭素原子は求核性を持つ

(8)

酸触媒によるアルドール付加

8

(9)

酸触媒によるアルドール付加

C C O

C O

+ C

C C

O H O

H H+

α水素を持つ カルボニル化合物

(求核剤)

付加を受ける カルボニル化合物

(求電子剤)

塩基触媒の場合はエノラートを経由した 酸触媒では?

(10)

酸触媒によるアルドール付加:求核剤はエノール

C C

O H

C C H O H+

このままでは 求核剤になれない

エノールは 求核剤になれる

10

(11)

酸触媒によるアルドール付加:求電子剤

C

O H

+

C

O H

プロトン化による 活性化

反応性高い

弱い求核剤のエノールでも 反応できる

(12)

酸触媒によるアルドール付加

C C

O H

C C H O

H+ C

O H

C C H O

C O H

C C O

C O H – H+

エノール化

(求核剤になる)

プロトン化された カルボニル化合物

(求核剤との反応性を高める)

12

(13)

アルドール縮合

アルドール付加とアルドール縮合 塩基触媒によるアルドール縮合

酸触媒によるアルドール縮合

(14)

アルドール付加とアルドール縮合

C C O

H C OH

C C O

C + H2O

α β

C C O

H

H C

O

+ C C

O

H C OH

C C O – H2O C

(アルドール付加の 生成物)

14

(15)

α,β-不飽和カルボニル化合物

O O

共鳴寄与体

(電荷が分離しているが 一方は O なので

ある程度の寄与あり)

(16)

アルドール縮合:脱水の反応機構(酸性条件)

C C O

H C OH

H+

C C O

H C H OH

Base

C C O – H2O C

– H-Base

・酸触媒の E2 反応

・酸性条件なので弱塩基しかないが、カルボニル基のα水素は 酸性度が高いから引き抜かれやすい

16

(17)

C C O

H C OH

Base

C C O

C OH

OH

C C O

C

アルドール縮合:脱水の反応機構(塩基性条件)

エノラート

H+ が脱離したあと X(脱離基)が外れる脱離反応 = E1cB 機構

H+ が脱離したあとのカルボアニオン(共役塩基=conjugate base)が ある程度安定なときに見られる

(18)

【練習問題】次の反応の機構を巻き矢印で書きなさい。

O

H +

O

OCH3

O

OCH3

Base

18

(19)

α,β-不飽和カルボニル化合物への求核付加反応

1,2-付加(直接付加)と1,4-付加(共役付加)

(20)

α,β-不飽和カルボニル化合物の共鳴構造

O O O

カルボニル炭素:

求核攻撃を受ける

β炭素:

求核攻撃を受ける

20

(21)

1,2-付加(直接付加)と1,4-付加(共役付加)

O Nu O

Nu

H+ OH Nu

O Nu O Nu H+ OH Nu O Nu

1,2-付加(直接付加)

1,4-付加(共役付加)

カルボニル炭素への 求核攻撃

β炭素への ケト・エノール

(22)

3-位にカルボニル基を持つカルボン酸の脱炭酸

塩基性条件での脱炭酸 中性・酸性条件での脱炭酸

アセト酢酸エステル合成 マロン酸エステル合成

22

(23)

3-位にカルボニル基を持つカルボン酸の脱炭酸

O

OH O

H O

+ CO

2

3-位にカルボニル基 を持つカルボン酸

二酸化炭素が脱離

(脱炭酸)

(24)

塩基性条件

中性・酸性条件

C C O

C O

O H

C C O

C O

O H

C C O H

+ C O

O

C C O

H C C

O

C O

O H

Base

C C O

C O

O C C

O

+ C O

O

H+

C C O

H

Δ

Δ

脱炭酸の反応機構

24

(25)

アセト酢酸エステル合成

O O

OEt

O

R R–Br O O

OEt R

Base OH

Δ

アセト酢酸エチル

エノラートの

アルキル化(SN2) 加水分解 脱炭酸

ケトン

(26)

アセト酢酸エステル合成の適用範囲

R は S

N

2 可能なアルキル基であること

O

目的化合物

R O R

R

一級、二級アルキル基:可能 三級アルキル基:不可能

sp

2

 炭素の基(アリール基、ビニル基):不可能

ジハロゲン化物を使うと環状化合物ができる(こともある)

26

(27)

アセト酢酸エステル合成:環状化合物ができる例

Br Br

O O

OEt +

O

O O

OEt H

OEt – EtOH

O O

OEt

Br Br

– Br

O O

OEt

Br H

OEt – EtOH

O O

OEt

Br

– Br O O

OEt

O O O

OH – EtOH

– CO2 O

(28)

【練習問題】次の化合物のうち、アセト酢酸エステル合成 で作れるものはどちらか。

(1) O (2)

O

28

(29)

EtO

O O

OEt

R–Br

EtO

O O

OEt R

Base OH

Δ R

O HO

マロン酸エステル合成

マロン酸ジエチル

エノラートの

アルキル化(SN2) 加水分解 脱炭酸

カルボン酸

HO

O O

OH EtO

O O

OEt

マロン酸(プロパン二酸)

malonic acid (propanedioic acid)

マロン酸ジエチル diethyl malonate

(30)

マロン酸エステル合成の適用範囲

R は S

N

2 可能なアルキル基であること 目的化合物

ジハロゲン化物を使うと環状化合物ができる(こともある)

R O

HO R

O HO

R

(アセト酢酸エステル合成と同じ)

30

(31)

【練習問題】次の化合物をマロン酸エステル合成で作りた い。アルキル化に何を使えばよいか。

O

OH

O

OH

O

OH

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