学位研究 第 6 号 平成 9 年 8 月 ( 研究 ノー ト ・資料 )
〔 学位授与機構研究紀要〕
リー ジェン ト大学 の理 念 と現状
TheWor kofRe ge nt sCol l e ge
ポー ラ ・ E ・ペ イ ノピ ッチ Paul aE .PEI NOVI CH
森
利 枝 訳
Ri eMORI
Re s e ar c hi nAc ade mi cDe gr e e s ,No.6 ( Augus t ,1 997) 〔 e s s ays / mat Q r i al s〕
TheJ our nalofNat i onalI ns t i t ut i onf orAcademi cDe gr ee s
リー ジェン ト大学 の理 念 と現状
ポー ラ ・E ・ペ イ ノピ ッチ*
森 利 枝**訳
は じ め に
平成 9 年 1 月,学位授与機構 は, リー ジェン ト大学 ( Re ge nt sCol l e ge) の学務担当副学長 ( vi cepr e s i de ntf oracade mi caf f ai r s) の任にあるポー ラ ・E ・ペ イ ノピッチ ( Paul a E , Pei novi c h) 博士による講演会 をもった。
リー ジェン ト大学はニュー ヨー ク州 オルバニーに拠点 を置 く学外学位授与機関で, この機 関 の母体 はニュー ヨー ク州教育評議会 ( TheUni ve r s i t yoft heSt at eofNe w Yor k) の内部 に 1 7 8 7 年 に設置 され た評議委員会 ( Boar dofRe ge nt s) である。この委員会の評価部 門が 1 9 7 0 年 に学外学位授与機関 として独立 したのが リー ジェン ト大学 である。 この リー ジェン ト大学の 活動 に関 しては,館 昭 「ア メ リカの学位授与機 関 (リー ジェン ト大学 )の仕組み と現況」 ( 「 学 位研究」 1 号 ) ,「ア メ リカにおけ る学外学位の展開状況 」 ( 「 学位研究」 2 号 ) ,橘利枝 「リー ジ
ェン ト大学の履修要件 Ⅰ ‑ 自由学芸学位」 ( 「 学位研究
」3 号 )で もとりあげている。
本稿 はペ イノピッチ博士 による, リー ジェン ト大学の活動 につ いてその概容 をまとめ た講演 を森が翻訳 した ものである。なお,翻訳にあたっては議論の流れ を考慮 して講演時の構成 を若
干変更 し, また注釈 を付 した。 ( 森 )
1 .活動の理念
リー ジェン ト大学は,本来,成人学生の学習に資す るこ とを主 たる目的 として設立 された学 外学位授与機 関であ る。リー ジェン ト大学の活動 は,「 大切 なのは どこで学んだか とい うことで はな く何 を学 んだか とい うこ とであ る 」 とい う哲学に基づ いている。
合衆 国の大学の大 きな特徴の一つは,学生にキャンパスにおいて科 目を履修す ること,す な わちアカデ ミック ・レジデ ンシー ( academi cr e s i de nc y) を求め るこ とであ るOこの とき,そ れ らの科 目の内容 をそれぞれの学生がす でに学 んだこ とがある, あ るいは熟知 しているな どと い う個 々の事情は考慮 されない。換言すれば,伝統的大学 では,大学, ひいては教員が何か を 教 えないか ぎ り,学生が知識 を得 るこ とはない と信 じられているのであ る。
* 1 )‑ジェント大学学務担当副学長
* *学位授与機構審査研究部助手
リー ジェン ト大学は, この伝統的大学の考 え方 とは反対 の立場 をとっている。す なわち リー ジェン ト大学 では,最 も重要視すべ きなのは学生の知識であ り,同時に,学生は大学の教室に 座 って授業 を受け るこ と以外の方法で 自分の知識 と能力 を示す こ とがで きるとい うことを信念 としている。 したが って リー ジェン ト大学の活動 は, さまざまな方法 を用 いて,学生の知識 と 能力 を証明す るこ とであるといえる。その際, その知識 と能力は質の高い ものでなければな ら ない。学生の質の高 さに よって,設立母体 である評議員会 1) の名声 も高 く保 たれ るのである。
リー ジェン ト大学の使命は,次の五点に集約 され る。すなわち① ア クセス,②優秀性,③ 多 様性,④経済性,G) 効率性の五点である。 これ らおのおのの点につ いて以下に説明す る。
( ヨア クセス
ア クセス を広 げることは,成人学生に対 して行 うものである。 とりわけ,学習に対す る意欲 を持 ちなが ら, さまざまな障害があったために伝統的な方法の もとで,伝統的な時期,す なわ ち1 8 歳か ら 22 歳 までには学位が得 られなか った成 人学生に,大学教育‑ のア クセス を拓 くこ と が リー ジェン ト大学の使命のひ とつ である。
②優秀性
優秀性 を高め ることは,先述 したよ うに評議員会の名声 を維持す るものであ り,伝統的大学 と同等の質, 同等の優秀性 を保証す るもので もあ る。 したが って, リー ジェン ト大学は先述の
「ア クセス」 とこの 「 優秀性」 との間で 慎重 な綱渡 りを演 じるこ とになる。す なわち,ア クセス の面では柔軟 でなければな らず,同時に優秀性の面では学 問的な質 を高 く維持 しなければな ら ない とい う背反す る二つの課題の間でバ ランス をとらなければな らないのであ る。
( 卦多様性
多様性 を広 げ るとい う使命は, リー ジェン ト大学が,本来, これ までの歴史の中で高等教育
‑ の進学率の低か った成人学生にこそ機会 を与 えたい とい う目的 を持 っているこ とに由来す る。
現在合衆国では,アフ リカ系ア メ リカ人, ヒスパニ ック, ネイテ ィブ ・ア メ リカン等の人々は, 高等教育 において 白人 と同等の機会 を与 え られてはいない。 この事実に鑑みて, リー ジェン ト 大学 はその使命のひ とつ に, さまざまな地域 出身の人々に機会 を与 えることに よって大学卒業 者の 多様性 を広 げるこ とを数 えている。
④経済性 ⑤効率性
経済性 と効率性 を高め るとい う使命は, リー ジェン ト大学が,学生がな るべ く経済的負担 を 回避す ることを望 んでい るこ とに起 因す る。大学は必要以上の支 出 をお さえ,学生に提供す る 学習教材につ いて も,必要最低 限の課金 をしている。 さらに具体的な例 をひけば,大学 は,学 生に,す でに要求 された科 目を改めて学び直す ことを要求 しない。 この ように して,経済性 と 効率性が維持 されているのであ る。 この こ との背景 には,合衆 国の成人学生の 多 くが,単に学 生 であるのみな らず,家庭 あるいは職場 において複数 の責任 を負っているとい う現実がある。
このため,学費の面 での経済性 と時間におけ る効率性 を高め るこ とは成人学生に とって重要 な 問題 となっている。 この こ とを踏 まえて, リー ジェン ト大学のプログラムは経済的 ・効率 的な もの とな るよう設計 されている。
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2 .大学の概容
リー ジェン ト大学 は年 間 6 万 人の学生 にサー ビス を行 っている.学生の所在 は合衆 国内 と国 外に及んでい る。 その分布 は ( 表 1 )に示す とお りであ る。
( 表 1) 学生の分布
ニュー ヨー ク州 1 5. 9 % 合衆国内 ( ニューヨー ク州 を除 く) 81. 4 %
この表 に見 られ るよ うに,学生の約 1 6% はニ ュー ヨー ク州 に居住 してい る。外国に居住す る 者 は 3% 程度 で ,81 % 以上がニ ュー ヨー ク州以外の合衆 国内に居住 してい る。最近 の傾 向 とし て特筆すべ きなのは,外国の学生 の割合が大 き くな ってい るこ とであ る。彼 らは 自国の大学 に お いて学ぶ こ とが 出来ず,かつ合衆 国に来 るこ ともで きない状況 にあって, なおかつ合衆 国の 大学 で学位 を得 るこL とを希望 してい る。合衆 国の大学 の学位 が,彼 らを徐 々に引 きつけ るよ う になって きているのであ る。現在 リー ジェン ト大学 では,諸外 国の教育機 関 と提携 して学位 を 授与す る とい う活動 も行 ってい る。提携先 は香港, イス ラエル, ドバ イ, メキシコ,エ クア ド ル, スペ インな どで, これ ら各国において も,合衆 国 と同様 の障壁が,成人学生の高等教育‑
のア クセス を阻んでい る。 リー ジェン ト大学 は これ ら各国の教育機 関 と提携す るこ とに よって, 外国の成 人学生に もア メ リカの学位取得 の途 を開いてお り, その結果 として外国の学生の数 は 増加傾 向 を保 っている。
ここで, リー ジェン ト大学 の学生統計の概容 を示す。先述の よ うに リー ジェン ト大学 は,午 間,合衆 国内の全州 お よび諸外 国出身の成 人学生 6 万 人に奉仕 しているが,うち年 間約 9, 5 0 0 人 は新 たな学位取得 プ ログラム‑ の参加者 であ る。 6 万 人中それ以外の人数 は,他 の大学 での学 位取得 または職場 での昇進等 を目的 とした単位取得 のため に試験 を受けた者 の数 である。学位 取得 プ ログラム‑ の登録者年 間 9, 5 0 0 人の うち, 5, 0 0 0 人以上が学位 を取得 してお り,特 に昨年 度 は過去最高の 5, 4 0 0 人に学位 を授与 した。年 間の学位取得率 は,平均 して 7 0% で,学位取得 ま でに要す る期 間は平均 2 年 間であ る。 また,学位取得者の 3 8% は直接大学 院に進学 して いるこ とも把握 されている。 ここでい う大学 院 とは合衆国の伝統的大学 の大学 院の こ とであ り, この こ とか らは リー ジェン ト大学 の学位が伝統 的大学 院で受容 され,認知 されているこ とが見て取 れ よう。進学先の大学 院は,1 0大大学 ( Bi g Te n) 2 ) や アイ ビー リー グをは じめ とす る合衆 国内 の各大学 であ る。
ここで学生 に関す るデー タに触 れてお く。学生 の平均年齢 は 3 9 歳 であ る。 この平均年齢の高
さは, リー ジェン ト大学が経験 を積 んだ成 人学生のための大学 であ るこ とのひ とつ の証 左であ
る。学生の男女比はほぼ 同率 で, 人種 的マ イ ノ リテ ィの割合 は 2 3% であ る。アフ リカ系ア メ リ
カ人, ネイテ ィブ ・ア メ リカン, ヒス
パニ ック, ア ジア系ア メ リカ人な どが これに当た る 。2 5
年間の鑑史を経て,同窓生は約7 6, 0 00人にのぼ っている. リ‑ ソェン ト大学が漣供す るコ‑ス ほ ・ I領 竣 2 6コースを数えている. 4 閉域 とは蛙甘草.各穎学, E I 由学業.テクノロジーの各 領域で. これ ら学位授与の実範がある領蛾はすべて学士隷書 呈レベルである.
図 1
t , u I 人 S u t m l ∧ ∫ t A ロ n A l 7 t ' l h r . ‡ ′ h ■ ● 一 W ん は N ■ r t N ・ L O l q H H T L q ■ 一 t l J )l b " . vl ‑ロ B { B u h o p L 4 ^ST● ・h叫 D BST. th
rKdqこれら卿 " l ぢ T L 胤 こおけ る学位の輔別ごとの学生の比科 土( 図 日 に示 し1 =.( 団 1 )か らも明 L 7かなよ7に. 自由学芸 とri ‑ 諸学の領域にP. 緑 している学生数が全学生軌の85 %以上 を占め て お り.それに付 して軽官学 とテクノOi 7‑の学生数は少ない。ここで.経営学の比坤が低いと い うj P郷 土特縦に放 しよう。なぜ なら‑A M' ) にいって.合衆国の大学において蛭習字の コース は多くの学生 を加わているか らである。その中で リー ジェン ト大学におけ る蛙官学の学生の少 / +さは,学外名の E =二は布妙にす ら映るr 5 ‑ である. しか し.これについては】 瓢由がはっきr )し ている。合衆EI では 多くの大学で.成人学生のための捜骨学の コ‑スが掛 ナらL l . てお り.それ らの コースは.夜I Hあるいは週末のみに兆中 Lて閑耕されるとい うように.時間の上で成人学 生に使宜がE 2 1 らL lているのである.この塊の .MBA 牧村 コースに代米 される1ログラムは.仕 恥 を持つ成人学生の剛 こ広 く浸逮 している.この ようなコースを胤作すれば.仕串 を持 ちf Lか ら汲 カJ Jごとに週末のスタ‑ リノグ帝に出 I , Vして船中洗う 隻を受けることによって学位を得 られ る.
す/ iわち.牲骨学については学士課税 レ‑ル.大学院 レベルとt . 合衆 国 ではすでに桑秋な7' ログラムがすでに数 多く用悲されているのである. リージ1ン ト大学において楼^ . g牛のq' ̲ ‑ 生が 少t Jいとい う林炎の背掛 二はこのJ :7な7/リカの大学の特魚が見て取れる.
l J ‑ ジェン ト大学は股立以来 2 5 年帆 学士殊F ' 上レベルのサ‑ビスのみ を行 ってき 1 =が
,1 9 9 7 年の春か らは大学院 レペ I L , の7' ログラムを捌始す ることに/ Jっている. これか らの 2 5 年r mE i.
リ‑ジェン ト大学に とって大学錠 レベルの教11に主眼をおいた2 5 年n F J になる歩が期待されてい
ち.大学院レベルのプロ7' ラムで授与 されるのは. 自由学叢の作土の学位である. 自由学芸 とは 人文学 と牡全件学の親告領 蚊 であ り.批判的. u l 考力 と分析力を浦兼するt J のである。この学位 は.合弁Bl 内の 多くの屈用事が.策非内の句争において俊虹に立つ1 ̲めには徒然J lの思考力を 耗d)るべ きだ と感 じているとい うZ l i 炎 を背掛 こ. t 'i =ネス社会で広 く求め られている学位でも ある.す/ iわち.企掛 こおいて.従恭月は閥J Z l 解決 と枇t ] I 的思考の能力を深め られているので
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ある。そ して, 自由学芸の ような大学 院 レベ ルのプログラムは,彼 らの思考 力の面でのスキル ア ップ を援助 で きるように設計 されている。
3 .学 生
リー ジェン ト大学の学生は,他の伝統的大学の学生に比 してその特性 において多様 である。
学位取得 プログラムに登録 している学生の特徴 につ いて箇条書 きに述べ ると下記の ようになる
。● 平均年齢 39 歳
● 家庭 をもっている
● フルタイムの職業 をもっている ( 全学生の約 85%)
● 経済的に 自立 している
● かつて大学に入学 し, その後やめている
● 頻繁 に転居す る ( 76, 000 人の同窓生,6, 000 人の新規参加者の うち,年 間5 0, 000 人が住所 変更 を通知 )
● 頻繁 に旅行す る ( 学生の約 2 5% は兵役 にあって,頻繁 に配置転換 されている)
● 最初 に学 んだこととは別 の分野 で学 んでい る
● 障害 をもっている学生が 多い
● 直後の大学院入学のために学士号 を取得す る必要がある
● 労働環境 を変 えるために学位 を完成す る必要がある 転職のため
昇進のため 昇給のため 再就職 のため
● 満足 を得 るため, 自己の向上のために学位 を完成 させ ようとしてい る
リー ジェン ト大学の学生の特徴は上記の ような ものであるが,彼 ら成人学生が学外学位授与 機 関である リー ジェン ト大学 を選 んだ背景には,合衆国の伝統的高等教育 システムに, ある種 の障壁があるこ とが見て取れ る。伝統的大学 で成人学生が直面す る障壁 は次の ような ものであ
● る。 居住地域 に大学がない
● 居住地の大学のア クセス度が低 い 地理的に遠 い
設備が整 っていない
授業スケジュールが合 わない 学費が高い
● 居住地の大学の課程が限 られている
学びたい課程が設置 されていない
前期課程 の授業 しか受 け られない (コ ミュニ テ ィ ・カ レッジ等 ) 編入で きる課程 がない
● 居住地の大学の制度 に制約 され る
編入での単位認定 に限度が設け られてい る
出席が求め られ る ( 在学要件 ( r e s i de ncyr equi r eme nt) が科 されている) 大学外での学習 ( OJ T ,地域 での学習,兵役等 ) を評価す るメカニ ズムが ない 編入に よる単位 認定 を認め ていない
これ ら種 々の障壁 の存在が, 多 くの成 人学生 をして リー ジェン ト大学 を選 ばせ るのであ る。
次に,リー ジェン ト大学 で学位 を得 る動機 につ いての調査結果 に触 れ る。( 表 2 )に示 した よ うに, 3 分 の 1が大学 院進学のため と回答 し, また 3 分 の 1強が現在の仕事 を確保す るため と 回答 している。新 たな仕事 ( car r i e r) を得 るため としたのが 40% 弱,そ して約 3 分 の 2 が 自己 の向上のため としてい る。す なわち,学生 たちが リー ジェン ト大学 に参加す る上 で最 も強い動 機 は 自己の向上 を求め るこ とであ るこ とが見て取 れ るのであ る。
( 表 2) リージェン ト大学への参加の動機 大学院進学 2 9. 9%
現在の仕事の確保 3 5. 8%
新 しい仕事の獲得 3 8. 6%
昇進 49. 9%
(注 :複数 回答可)
この よ うに, リー ジェン ト大学 の学生の 多様性 と伝統的大学 におけ る障壁 お よび学生 のモチ ベー シ ョンにつ いて同時に概観す れば,合衆 国の成 人学生 に対 して非伝統的高等教 育機 関が果
してい る役割 の大 きさが推察 され るであ ろ う。
ここまで, リー ジェン ト大学の概容 と学生 のプロフ ィールにつ いて紹介 して きた。次に,学 外学位 を授与す る仕組みにつ いて概 説す る。
4 .学務規則 と実践
リー ジェン ト大学の学務規則は,合衆 国内のあ らゆ る伝統的大学 の学務規則 とは異な った も のであ る。次にその 3 つ の大 きな特徴 を挙 げてゆ く。
まず第一は, レジデ ンシー を課 さない とい うこ とであ る。
ここでい うレジデ ンシー とは,在住要件 ( geogr aphi cr e s i de ncy) と出席要件 ( acade mi c r e s i de nc y) の双方 を指す 。合衆 国の大学が提供 してい る学外学位 プ ログラムのなかには,対 象
とす る学生 を,大学の立地 周辺 の地域,大学 のあ る州 ない しは合衆 国内の在住者 に限定す るケ
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‑スがみ られ る。 また,前述 した よ うに学外学位 プログラム とはいえ,学生が一定 の時間数 な い し期 間内で,大学の教室 ない し大学が指定す る学習セ ンター等 で行 われ る講義 に出席す るこ とを求め る大学 もあ る。リー ジェン ト大学 では , 学生にそれ らの要件 を課 していない。す なわち 学生が, リー ジェン ト大学 で学 習 して単位 を履修す るとい うこ とはないの であ る。
また, リー ジェン ト大学 の学位取得要件 は柔軟かつ 包括的であ る とい う特性 を持 っている。
このため この大学 に参加 し, 単位 を積 み重ねて学位 を得 る学生 それ ぞれの背景は 多様性 に富んで い る。
さらに リー ジェン ト大学 では,学生 の クレジ ッ ト取得方法 として,伝統 的な方法 も非伝統的 な方法 も共 に認めてい る。
これ ら3 点が ,リー ジェン ト大学 を他 の大学 とは違 った種類の大学 として特徴づ けているので あ る。 この独特 の学務規定 は, 冒頭 で述べ た リー ジェン ト大学 の理 念で もある 「 大切 なのは ど こで学 んだか とい うこ とではな く何 を学 んだか とい うこ とであ る」 とい う哲学 に基づ くもので あ る。 リー ジェン ト大学のすべ ての活動 は, この哲学 に基づ いてい る。
この ような考 え方 を基礎 に, リー ジェン ト大学 では実際に どの よ うな活動が行 われているの か , 次に詳細 に見 るこ とにす る。
リー ジェン ト大学 の実務 の内容 は以下 の5 点に集約 され る。
1 . 大学 レベ ルの学習の直接評価 2.他機 関に よる学習評価 の認定 3.学 習指導
4.独学成人学生のための学習 ガイ ド 5.遠隔教育機会 の教育 的周旋
1 の評価 につ いては このあ と 1 項 を設けて解説す る。
2 の他機 関に よる学習評価 の認定 とは,全 国的に認め られた枠組みに沿 った他機 関に よる学 生 の直接評価 の認定 であ る。
3 の学 習指導に関 して,リー ジェ ン ト大学 はその長 い経験か ら, 合衆 国の成人学生 に対す る学 習指導 におけ る主導 的な立場 にあ る といえる。
4 の学習 ガイ ドは, リー ジェン ト大学が独学す る成 人学生のため に行 ってい るものであ る0 この業務 につ いては後に詳述す る。
5 の教育機会の周旋 とい うものは,す なわち遠 隔教育機会 の周旋 であ る。遠 隔教育 での科 目 履修 を希望す る学生は,大学 に相談 して,他大学が開設 している遠 隔教育 の所在, 内容,履修 方法等の情報 を得 るこ とが で きる。 この意味 で, リー ジェン ト大学 はあ る種 の教育 的周旋業 を 営 んでい るといえる。
以上, リー ジェン ト大学 を非伝統的高等教育機 関た らしめてい る学務規 則 と業務 内容 を紹介
した。
5 .学習ガイ ド
前項で, リー ジェン ト大学の実践の一環 として,学習ガイ ドに触れた。 ここでは一項 を設け てその内容 を簡単に紹介 してお きたい。
リー ジェン ト大学の使命は,学生があ らゆる状況に対す る適応力 と深 い洞察力 を備 えた, 自 立 した生涯学習者 とな り, 自らの学習 コ ミュニテ ィを形成で きるように指導す ることであ る。
その使命 を果たすために, リー ジェン ト大学 は次の 3 分野で学習サー ビス を提供 している。
1 . 学習のために必要 な技術の獲得
2 . リー ジェン ト大学の システムの利用法の学習 3 . 評価 を受け るべ き内容の学習
リー ジェン ト大学の学習ガイ ドは, この 3 分野におけ る学習において,学習者の理解 を明確 に し,不安 を払拭す るとともに,学習者が効率 的に学習で きるようにす るこ とを目的 としてい る。
この,学習ガイ ドの実践 を支 えている概 念は 「ひ とつの 『 学習 コ ミュニテ ィ』 としての リー ジェン ト大学」 とい うメタファー である。 この メタファーにおいて, リー ジェン ト大学 とい う 学習 コ ミュニテ ィはひ とつのネ ッ トワー クである。 このネ ッ トワー クに よって,学生は, それ ぞれの学習経験 と教育 目標 を達成す る能力の質に影響す る ( 教育 的 ・社会 的 ・経済的 ・制度的 等の)資源 と支援 を,直接的に も遠隔的に も得 るこ とがで きるのである。
では, この学習ガイ ドの具体 的内容は どの ような ものか,次に示す。
学習ガイ ドでは,大別 して以下の ような活動 を行 っている。
● 学習すべ き内容 を特定す る
リー ジェン ト大学に登録 したばか りの学生のなかには, なに を学ぶ ところか ら始めれば よ いのか を充分 自覚 していない者 もいる。その よ うな学生に対 して学習内容 を指導す る。
● 学習資源へ と学生 を導 く
前項で述べ た,遠隔教育機会の情報提供 とい う 「 教育的周旋」が これにあた る
。● 学習戦略 を提案す る
先述の ように学生の特性は多様 であ る。個 々の学生に見合 った戦略が必要 とされ る
。● 学習 を組織立て る
リー ジェン ト大学の試験は,個 々の学生が履修 した学課 に対応す る試験 ではな く,あ る分 野において要求 され る総合 的な知識 を問 うものである。 したが って一人ひ とりの学生は, 自 分の学習内容が,総合 的な知識 を形成す るものであるか確認す る必要がある。大学 はそこに 助力 を与 えるのである。
● 学習成果 を評価す る
これにつ いては次項に詳述す る。
リー ジェン ト大学 ではこの ような きめの細か い情報提供,指導 をとお して,独 りで学 んでい る成人学生の支援に努めている。
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6 .学習の評価
ここでは,前項 で リー ジェン ト大学の業務 の一つ として挙 げた学習の評価 につ いて詳説す る。
本大学 では,図 2 に示 したように,学生の学習に対す る直接評価 di r e c tas s e s s me nt と,他機 関 による学習評価の認定 r e cogni t i on を行 っている。これ ら直接評価 と評価 の認定は どちらも評価 であることには変わ りはない。 ここではこれ ら二つの評価 につ いて詳 し く述べ てゆ く。
図 2 学習評価の概要
6‑ 1. 直接評価
リー ジェン ト大学 では,学位取得 プログラムに属す る学生には, ジェネラル ・エデュケー シ ョンの科 目の履修 を要件 として課 している。 ジェネラル ・エデュケー シ ョンでは, 人文,社会 科学, 自然科学,数学,大学 レベ ルの英作文の各 コースの履修が求め られ る。大学が,すべ て の学生に対 して求め る達成すべ き到達度は明示 されていて,大学はそれに基づ いて学習の成果 を評価す る。 さらに,個 々の学位取得 コース ごとに,学生が満たすべ き学習成果が示 されてい る。
この ように,大学全体 と, そ して学位 の種類 ごとに評価の基準が定め られてお り,個 々の学 生はその基準に治 って作 られた評価 のためのマテ リアルに基づ いて評価 され る。ただ し, ここ で大学が問題に しよ うとしているのは学生がその基準 を満た しているか とい うことのみ であっ て, どの ような手段 によって基準 を満 た したかは問われない。
さて, この リー ジェン ト大学 による直接評価 には 2 種類 あ る。一つ は柔軟 な評価方法 と呼ば れてお り, もう一つは標準化 された評価方法 と呼ばれている。
柔軟 な評価方法は, リー ジェン ト大学が, グループではな く個 人で学習す る学生のために設 計 された ものである。 この評価 には大 まかに言 って次に挙 げる 3 種類の方法がある。
1 . 特別評価
2.ポー トフォ リオに基づ く評価 3.評価 によるクレジッ ト認定
1 の特別評価 では一人の学生に対 して二人の教員が評価 を担 当す る。 この教 員は, リー ジェ
ン ト大学の委嘱 を受けた,外部の大学 にフル タイムで勤務す る者 であ り,該 当の学生が評価 を
得 ようとしている分野の専 門家 である。 この二人の教員が,一 人の学生 を試験 して評価 を与 え
るのが特別評価 である。特別評価 には通常一 日かか る。 この試験 では,教員は学生の知識 をは か り, その知識 を評価 して クレジッ トに換算 し,適切 な数の クレジッ トの授与 を大学 に答 申す る。 この方法 で取得 され るクレジッ ト数 は,平均 して 30 クレジッ トである。 また, この特別評 価 によってこれ まで最 も多 くの クレジッ ト数 を取得 した学生は,一度に 90 クレジッ トを得 た。
2 の ポー トフォ リオに基づ いた評価 は,学習者が 自らの知識 を記 した もの をま とめてポー ト フォ リオ として提 出 し, それに基づ いて行 う評価 である。 ポー トフォ リオ を受け取 った教員は, その内答が真に学 問的な ものであるか,大学 レベ ルの学習の成果 であ るか を審査す る。 この方 法は 1 の特別評価 とは異な り, 口頭 での試験はな く書かれた ものに基づ く評価 である。
3 の評価 によるクレジッ ト認定は,エ ンパ イア ・ステイ ト大学 ( Empi r eSt at eCol l e ge) 3 ) と の合作 で行 われているものである。 ここでは学生が学習 申告書 をファカルテ イに提 出 して今後 の学習 目標 を明 らかにす る。教員は提 出 された 申告書に沿 って試験 を行 い,学習の成果評価す るとい うものである。ただ しこの方法は, ここに挙 げた 3 種類の方法のなか では最 も利用 され る頻度が低 い。
これ らが,個 人 を対象 とした柔軟 な評価方法の内容 である。
リー ジェン ト大学 では,集 団化 された学生 を対象 とした標準化 された評価方法 も採用 してい る。次にその評価方法 につ いて述べ るo
1 )‑ ジェン ト大学は, 合衆 国で唯一の,大学 であると同時に全米テス ト機関 ( Nat i onalTe s t i ng Age nc y) で もある機関である。この事実がなに を意味す るか とい うと,リー ジェン ト大学に よ
る試験 ・評価 は ETS や ACE な どといった全米規模 で行 われ る試験 と同様 に,合衆 国全土か ら集 まった高等教育の教員に よって検討 ・作成 されてい るとい うこ とである。 リー ジェン ト大学の 試験は, したが って単 に地方の一大学が行 う試験以上の正 当性 を持 っている といえる。また試 験の内容 ・方法は常 に全米 レベ ルの委員会 によってつねに検討 されている.おのおのの試験 問 題は,合衆 国の大学生の平均 レベ ルの知 力 を持 った参照 グループが まず受験 し, その結果に よ って実際の試験の際の評価の基準が決め られている。
この ような柔軟 な評価方法 に対 して,標準化 された評価方法には筆記試験 と実技試験がある。
筆記試験には択一試験 と小論文の別があ り,すべ ての試験結果 は先 に述べ た参照 グループの 成績 を基準に評価 され る。 この評価 を行 うのは学務担当副学長 ではな く,おのおのの専 門分野 ごとに組織 された専 門家に よる委員会 である。 この,標準参照法に よ り, リー ジェン ト大学の 試験は全米の大学の基準に照 らして, それ と互す るこ とので きる質 を維持 している。
実技試験は看護学のプログラムのなか で用 い られ る。 リー ジェン ト大学は,看護学 では過去 の学位授与数 において全米第一の規模 のプログラム を有 し, また実技試験 で も主導的な立場 に ある。実技試験の内容は病 院の現場 での実技考査 とシ ミュレー シ ョンである。現場 での実技考 査 は実際の病 人 を相手に看護 の実技につ いて 3日間かけて試験 を行 う。実技考査 では標準参照 法 ではな く,定め られた基準 を満 たすか どうか を評価す る。医療産業 では偏差値 の高低 を問 う のではな く,求め られ る基準 を満 たす こ とが重要 だか らであ る。 シ ミュレー シ ョンにはライブ とビデオの別があ り, ライブの シ ミュレー シ ョンでは患者役 の人物 を相手に健康診断 を行 うと
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い うものである。 ビデオの シ ミュレー シ ョンでは,録画 された看護の課程 を見た上 でそれにつ いての質問に答 えるとい うものである。
以上が, リー ジェン ト大学 に よる直接評価 の概要 である。
6‑2. 他機関による評価の認定
次に,他機 関に よる評価 の認定につ いて解説す る。他機 関に よる評価 の認定には次に示す よ うに 3 種類 ある。 これ らはすべて全米規模 で認定 されている評価 を基にす るものである。
1 . ア メ リカ教育協議会 ( ACE) プログラム
2. ア クレデ ィテ‑ シ ョンを受けた機 関で取得 された クレジッ トの認定 3.特別 プログラム
1 . に挙 げた ACE は全米のすべ ての大学の学長 に よって組織 された協議会 で,ワシン トンに本 部 を置いて多様 な活動 を行 っている。それ らの活動 の うちの一つ に, ファカルテ ィ ・メンバー か ら構成 される委員会は,様 々な組織的教育の場 に派遣 してその内容 を検討 ・審査 し, そこで の学習 を大学の クレジ ッ トに換算す るとい うものがある。 この対象 として主な ものは軍隊教育, 企業 内教育 な どの非大学教育認定 プログラム ( PONSI )お よび専 門職集 団が提供す る試験 であ
る。 この ような手段 を経て取得 された クレジッ トを, リー ジェン ト大学 では学位取得のための 単位 として参入 を認めている。
2 . のア クレデ ィテ‑ シ ョンを受 けた機 関で取得 された クレジッ トの認定 とは,合衆 国内の 6 つの 自発的な地域ア クレデ ィテ‑ シ ョンセ ンターか ら教育 の質 を保証 されてア クレデ ィテ‑ シ
ョンを受けた大学 で取得 された クレジッ トの算入 を認め るとい うことである。 もっとも, これ らの クレジッ トの取得万法 自体,次に挙 げるような多様性がある。
1 .伝統的大学のキャンパスで受けた授業 2.多様 なメデ ィア を通 して受けた遠隔授業
● 印刷教材 を基に した授業
● ビデオ授業
● テ レビ授業
● コンピュー タ通信授業
● 衛星通信授業
3.試験 プログラムに よるクレジッ ト 4. ポー トフォ リオに基づ く評価
以上の諸種 の方法 で取得 された クレジッ トは,すべ て算入が認め られ る。ただ し, リー ジュ ン ト大学が算入 を認め るのはア クレデ ィテ‑ シ ョンを受けた機関で取得 された クレジッ トのみ であって, それ以外の大学等の機 関が授与 した クレジッ トは認定 を拒否 されてい る。
さらに, 3. の特別 プ ログラムの内容は次の ような ものである。
● 国際的 クレジッ ト評価機 関で認定 された世 界の大学の授業の認定
● エルサ レム ・‑ プライ大学 での試験
● FAA ( Fe de r alAvi at i onAdmi ni s t r at i on) 免許
● 内科 医師助手試験
● 海軍原子 力学校
以上,他機 関に よる評価 の認定 につ いて概観 した。
この項 で見て きた よ うに, リー ジェン ト大学 では 2 種類 の評価方法 を通 して,様 々な手段 で 取得 された クレジ ッ トを積 み上 げての学位取得 の途 を開いてい るのであ る。
7 .萱銀 か ら学位取得 まで
リー ジェン ト大学の学位取得 プ ログラム‑ の登録 ( e nr ol l me nt ) か ら学位取得 までの道 の りは 図 3 に示 した。専 門分野,学位 の種類 の違 いに拘 わ らず,すべ ての学位取得 の手順 は このフ ロ ーチ ャー トに集約 され る。
ただ し,登録か ら学位取得 までにかか る期 間は,専 門分野や学位 の種類 の違 いに よって 多様 であ る。表 3 は,学位取得 プ ログラム‑ の登録か ら学位取得 までにかか る平均期 間 を専 門分野 と学位 の種類別 に示 した ものであ る。
表 3 学位取得 までの期間
学位の種類 ( 専門分野) 期間 ( 午) 学芸準学士 .科学準学士 0. 8 準学士 ( 看護草) 1. 5 科学準学士 ( 経営学) 2. 5 科学準学士 ( テクノロジー) 1. 8 学芸学士 .科学学士 1. 1 科学学士 ( 看護草) 3. 6 科学学士( 経営学) 1. 9
表 3 か らも明 らか な よ うに,学位取得 までの期 間は 1 年以下か ら 4 年近 くまでの 多様性が あ る。 リー ジェン ト大学 の学位取得 プ ログラム 中,取得 までの平均期 間が最 も短 い ものは学芸準 学士 ・科学準学士 の0. 8 年 であ り,反対 に最 も長 い ものは,科学学士 ( 看護草 )の3. 6 年 であ る。
看護学 におけ る学士 の取得 までの期 間が長 い理 由 としては,本論 6 の学習の評価 の項 で も述べ た ように,看護学 では リー ジェン ト大学が行 う実技試験の受 験が要求 されてお り, その受験 ・ 合格 に時間がかか るこ とが挙 げ られ る。
卒業す なわち学位授与 は評議委員会が休 暇 を取 る 8月 を除 き,毎 月行 われてい る4 ) 0
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図 3 学位取得 までの道 の り
入学 スター ト\ 評価 J 科 目概要 .科 目番号 システム等 を提 出 入学時評価結果受領 必要に応 じて ウエルカム .パ ック l 学位 要件の充足 学位取得プランを
lF 案 内書受領 入学 申込書 と 学費 を送付 公 的記 録 の リー ジエン ト‑ の直接 送 自分 の教 育 上のニー ズ と リー ジ エ ン R ト大学の学位要件 を比較検討 qV、 合わせ l J 一 l 受領 l新たな評価結果 を受領 授業 .試験 .評価 を受 け, 新 たな ク レジ ッ ト取 得 先 の事 前承認 を 得 る 新たな成績証明送付 を提 出 ア ドバイザー と相談 要件の充足 .最終評価 結果/学位取得情 】 l l l
8 . リー ジ ェ ン ト大 学 フ アカル テ イ
最後に, ここまで紹介 して きた リー ジェン ト大学 での学習指導,評価 をは じめ とす る業務 を 担当 しているファカルテ ィにつ いて触れてお きたい。図 4には,大学の組織図 を示 した。図中,
「 学務担当副学長 」 をいただ くセ クシ ョンがファカルテ イである。
リー ジェン ト大学の ファカルテ ィは,大学が委嘱 したニュー ヨー クお よび他州 の大学の教員 と実業界の人々か らなっている。ファカルテ ィは経営学,電気 ・電子 ・コンピュー タテ クノロ ジー, 自由学芸,原子 力テ クノロジー,看護学の 5 つの学位分野 ごとに形成 されている。 これ ら各分野 ごとに, リー ジェン ト大学 に本属の教員 としてフル タイムで勤務す る学部長が運営 に あたっている。
また先に も触れたが,全米の大学の教員に委嘱 して43 の試験委員会 を形成 している。 この よ うな外部の人材‑ の委嘱は, プ ロフェ ッサー,ア シスタン トプロフェ ッサーな どの,通常,大 学にあるランク付け を行 わずに 5 年 間連続す る。教員は,年数 回の リー ジェン ト大学 キャンパ スにおけ る会議 に出席 し, そのほか必要 に応 じて,学部長 との通信 に よ り業務 を遂行 している。
この よ うに,学習の評価等,実際の活動 の大部分 は外部の人材に委嘱 して行 っているため, 結果的に,リー ジェン ト大学 は毎年3 00 人以上の教員に よる貢献 を受けてい るこ とにな る。もっ とも,反対 に リー ジェン ト大学のフ ァカルテ ィとして委嘱 を受けたために 「 学習成果の評価」
に対 して よ り多 くの知識 を得 る教員がいる とい うこ とも事実 であ る。
言 圭
1) 評議員会はニュー ヨー ク州教育評議会 に属す る公的機 関であるが, リー ジェン ト大学は この評議委員会に よって運営 され る私立大学 として分類 されている。
2) 1 0 大大学 ( Bi gTe nuni ve r s i t i e s) は,1 0大大学 と呼ばれているが現在は1 1 大学か ら構 成 されている, 学生スポーツを中心 とした リー グである。 構成大学は以下の通 り 。 Uni ve r s i t y ofI l l i noi s ,I ndi ana Uni ve r s i t y , Uni ve r s i t y of∫ owa , Uni ve r s i t y ofMi c hi gan , Mi c hi ganSt at eUni ve r s i t y,Uni ve r s i t yofMi nne s ot a,Nor t hwe s t e r nUni ve r s i t y , Ohi o St at e Uni ve r s i t y , Pe nns yl vani a St at e Uni ve r s i t y , Pur due Uni ve r s i t y , Uni ve r s i t yofWi s cons i n‑ Madi s on
3) エ ンパ イア ・ステイ ト大学は リー ジェン ト大学 と同 じニ ュー ヨー ク州教育評議会に属す る大学 で,強力な非伝統的高等教育セ クシ ョンを持つ こ とで知 られている。
4) 伝統的大学の卒業式に匹敵す る学位授与のセ レモニーは,主 として前年度の学位取得者 を対象に毎年 7 月に行 われ る。
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図 4 リ‑ジ ェン ト大学組織図
I R
自由学芸
〔 ABSTRACT〕
TheWor kofRe ge nt sCol l e ge
Paul a E. Pei novi ch*
t rans. by Ri e M ori **
Thi sar t i cl ei sadr af tf r om apr e s e nt at i onbyDr .Pei novi c hi nJapanont hes ys t e m o fRe ge nt sCol l e ge , wi t h s omenot e sby Mor i .Asan aut he nt i c ext e r nalde gr e e gr ant i ngcol l e gei nUni t e dSt at e s , Re gent sCol l e gehasapol i cyt hatpl ace smor e e mphas i sonwhatl ear ne r sknow t hanwhe r et he yl ear ne di t .Thi ss t at e me nts hows t hebas i cphi l os ophyofac t i vi t i e soft hi scol l e ge.I nt hi spr e s e nt at i ont hes t r uc t ur e off ac ul t i e sands t ude nt s ,t hes ys t e m ofe val uat i on,andt her e s ul tofs t ude nts ur ve ys byRe ge nt sCol l e gewe r es hown.
Re ge nt sCol l e ge,S t ar t edt ogr antext e r nalde gr e e si n1 9 7 0 ,now has2 0, 0 0 0s t ude nt s i nvol ve di ni t sde gr e epr ogr amsoff ourf i el dsasLi be r alAr t s ,Nur s l ng,Te c hnol ogy andBus i ne s s .Unde rt hephi l os ophys hownabove,t hi scol l e gewor kst oac compl i s h i t smi s s i oni ni nc r eas i ngs t ude nt s 'acce s s ,exel l e nce, di ve r s i t y,e conomyande f f i ci e nc y i nhi ghe re ducat i onasani ns t i t ut ede s i gne df orwor ki ngadul t s .
Ⅰ nt hi sci r cums t ance,S t ude nt si nRe ge nt sCol l e ges howt he i rc har ac t e r i s t i c si nt he i r ages t r uc t ur e( 3 9year sol donave r age ) ,ast he yhavef ami l yandj obr es pons i bi l i t y , move or t r ave lf r eaque nt l y,s ome wi t h phys i caldi s abi l i t y ,and s o on.The s e c har ac t e r i s t i c scoul deas i l ybebar r i e r st hatpr e ve ntt he m f r om s t udyi ngi nt r adi t i onal col l e ge sanduni ve r s i t i e swhi c hr e qui r e sr e s i de nc y,Ors e tupce i l l i ngst ot heamount ofc r e di t ss t ude nt smayobt ai nt r ans f e r r i ngf r om ot he ri ns t i t ut i onsf orge t t i ngde gr e e s . Re ge nt sCol l e gei sf r eef r om s uc hki ndofbar r i e r s .Butt hi sdoe snotmeant hat Re ge nt si saneas ygol ngco一 l e ge. I tpr ovi de sas e r i e sofr i gi ds ys t e m ofas s e s s me nt . Theadmi ni s t r at i onhast woki ndsofs ys t emsofas s e s s me nt :onei sdi r e ctas s e s s me nt andt heot he ri sr e cogni t i onofas s e s s me ntwhi c hi sdonebyot he rac cr edi t edhi ghe r e ducat i onali ns t i t ut e s .Thi spr oc e dur eofas s e s s me nti scar r i e d outby 3 0 0S eni or f ac ul t yme mbe r sf r om ot he rcol l e ge sanduni ve r s i t i e swhowor kf orRe ge nt sCol l e ge.
Accor di ngt ot hes ur ve ys ,manys t ude nt swhoear ne dbac hel orde gr e e sf r om t he col l e gegoe sdi r e c t l yt ogr aduat es c hool si nt r adi t i onaluni ve r s i t i e s .Thi smaybe onepr oofoft hequal i t yoft hede gr eeoft hi scol l e ge.
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vi c ePr e s i de ntf o rAc ade mi cAf f ai r s ,Re ge nt sCol l e ge
* * Re s e a r c hFe l l ow,Na t i o nalI ns t i t ut i o nf orAc ade mi cDe gr e e s
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