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英語比較構文について

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(1)

英語比較構文について

0.たとえば,次の比較構文(1)(2)(3)において,

(1)a John is taller than Bi11.

 b *John is taller than English.1)

(2)a The sun is more bright than hot.

 b*The sun is brighter than hot.      

(3)a The table is longer than it is wide.

 b *The table is longer than it is short.

各組(a)は正しい文であるが,(b)は受け入れられない文である。(1)は,(a)(b)ともに,

Nlismore AthanN2という表面構造をもつ文である。そして,(a)と(b)との相違は,

N2が異なる形態素であるということである。この相違により,(a)は正しく,(b)は逸脱 文となっている。②では,(a)(b)ともにNismoreAl than A2という表面構造をもつ 文であり,さらに,それらの間には,more〜than,一er〜thanという比較を表わす形 態素の相違があるけれども,他の構成要素は,全く同じである。にもかかわらず,(a)

だけが正しく,(b)は逸脱文となっている。(3)についても,(a)(b)は,ともにNIis more Al thanN2 is A2という表面構造をもつ文である。(a)と(b)との相違は, A2が 異なる形態素であるということである。この相違により,(a)の文は正しく,(b)の文は 受け入れられない文となっている。以下,本稿では,このような(1)(2)(3)の形の比較構文に ついて,(a)が正しく,(b)が受け入れられない文となっているのはなぜであるのか,と

いうことについて,変形文法理論の知識を借り用いて,説明することを試みることにした いQ

1.NI i8 more A than N2について

 次に示す例では,(1)は正しい文である,が,(2)(3)(4)は逸脱した文である。

(1) John is taller than Bi11.

(2)*John is taller than English.

(3)*John is ta11er than the cat.

(4)*John is taller than this pen.

(2)では,Johnと呼ばれる人とEnglish呼ばれる/国語とが背の高さについて比べられて いることになる。しかしながら,Johnには背の高さを期待することはできるけれども,

Englishにはそのような特性を期待することはできない。(3)においても,特別な理由がな

(2)

22 長崎大学教育学部入文科.学研究報告 第22号

いかぎり,Johnは人をさし, the catは普通に見られる猫をさすと考えてよい。つまり,

      5

(3)では人の背の高さと猫の背の高さとが比較されている。が,一般に,猫と呼ばれる動物 は,人間と比較されるにはあまりにも小さい動物である。したがって,現実の世界では,

(3)のような・事実は,(2)と同様,考えられないことである。もしもthe catと呼ばれるも のが,普通の猫とは異なり,人間と比較されるほどの大きさ,背の高さを備えもつもので

あれば,(3)は正しい文となるであろう。(4)についても,(3)と同様に考えることができる。

特別な理由がないかぎり,Johnと呼ばれる人と,this penと呼ばれるものとが,背の 高さについて比較されることは考えられない。(4)を正しい文として解釈するためには,(3)

と同様に,特殊な前提が必要である。this penと.呼ばれるものが,たとえば,広告など の目的で大きく作られ,Johnの背の高さと比較されているという場合であるなら,(4)は 正しい文となるであろう。

 このような観察から,比較されるためには,比較されるものは,比較の対照となる共通 の特性を備えていなければならない,ということができるように思われる。その共通の特 性を備えているものの問でのみ,比較は可能であるということができるであろう。

 ところで,このような共通の特性は,Chomsky(1965:/56)によれば,どのように表 わされることになるのであろうか。

 Chomskγの規則,

 Adjective→CS/〔十N〕…

は,ある文の主語の名詞(subject n・un)の素性(the c・mplex・f features)が述部の 形容詞(adjective)に付与されることを表わしている。すなわち,〔+N〕の表わす素 性(たとえば,animate, non−animate, human, non−humanなど)が,辞書のそう入 がなされる前に,形容詞の節(node)に転写されるということを表わす。この規則にした

がい,上記(1)(2)(3)(4)について考えると,次のようになるであろう。

 (1)(2)(3)(4)には,それぞれ次のような2つの文が根底にあると考えられる。これらの例に おいて,便宜上,共通の特性2)は,〔±ta11ness〕で表わすことにし,図は必要な部分の みを示す。

    α}a. John B ta】1.       b. Blll ls talL

        s       S

NP1

N

     VP

COPula        A(均

十Ammate 十Hunlan 十Talhle∬

Jolm   1S

〔図1a〕

NP

N 十Ammale 十Amma1e 十Buman 十Huma11

十Talhle、s 十TaUne、、

9 ・ 9 ● . o

tall Bill

     VP

COPula         Adj

 {s

〔図1b〕

十Animate 十Human 十Tallne∬

tall

(3)

英語比較構文について(大坪)

(2)a. Jollrl is tall,

    S

b.末Engllsll is talI.

    S

NP VP NP VP

N CQPula Ad5 N Cく)pula, Adユ

十Ammate      十Animate       −Animate       −Ammate

+Hum。。       +hum・n   一}hlm・。       一Iluma・

十Tallness      十Tallness      −Tallness      −TaUlless

       …      ■ ● ,

  Jolm         .         tall      Engllsh        .      (?)

      1s      IS

        L図2a〕       L図2b〕

すなわち,②の文が受け入れられないのは,根底にあると考えられる2つの文(a)(b)

の一つ,つまり,(b)において,Adlの節(node)のところにある素性と,そう入される ことになる辞書項目の素性とが合わないため,(b)が逸脱文となっているからであるとい うことになる。図2bの(?)は,辞書項目が合わないことを表わしている。(3)(4)につい ても②の場合と同様に考えられる。

       b. )KTlle cat is tall.

      (3)a, Jo1Ul i・; tall.

      s       S

NP VP NP Aの

N CoPula

十Anlmate 十Human

十πral】neSS

Jolm

Adj D

 ドL図3a〕

十A11】ma↑e 十Iluma11 十Talhlegs

ta11

N

(4)己. Joim is tall.

   S

COPula,

十Animate

−Human

−Tallness The cat

Adj 十Animaレ生e

−Human

−Tallness

  1S

し図3b〕

b. 》ユ、h15 pen is taU。

    S

(?)

NP VP NP VP

N  / Cく)Pula Adj 11 N CoPula. A(1」

十Animate

十Hun、a11 十Tallness

Jo}m

 1s

〔図4a〕

十Ammate

十Ilunlan 十Talhle鷺

fall

Thi$

一Anlnlate

−IIulnan

−TaHne〜s

Pe11       1、

   Uヌ14b〕

一Anlmak・

一HUman

−Taillle、s

(?)

(4)

24 長崎大学教育学部人文科学研究報告 第22号

 以上のことを要約すると,(1)の文が正しい文であるのは,根底にあると考えられる2つ の文,(a)(b)がそれぞれ正しい文であるからであるということになる。換言すれば,こ れは2つの文が共通の特性、〔+tallness〕をもっているということを意味することになる。

その2つの文の問の関係を示すと次のようになるであろう。

NP

NCOPula Predlcate

       l −

      1・  C・mpalail・e         A山

       /\

(1)JQIm Is tallel d】an BIH.

 Sl

      VP

十Ammate 十Ilumall

→一ユ alhleSS

 Jolm morc  {han    S2

NP         VP

     ∴

N      CoPuid     Adj

十Ammate 十Iluma11 十Talllle〜s  tall

十Anlmate 十IIIIman 十Tallnes、

 Blll  卜

〔図5〕

十Ammate 十Iluma11 十TalhleSb  tall

つまり,(1)が正しい文であるということは,S1とS2(すなわち1(a)(b))に共通の特性

〔+tallness〕があることにより示されることになる。(2)の文が受け入れられないのは,

根底にあると考えられる2つの文のうちの一つ,つまり, (1))が選択制限(selectional restriCLion)を破る文であるからである。このことは,換言すれば,2つの文が共通の特 性をもたないということを意味することになる。その2つの文の関係を示すと次のように

なるであろう。

(5)

英語比較構文について(大坪)

(2)米John Is taller tllall Enghsh.

   SI

NP N

       VP

Copula      predicate

1+Amm…

{  十Humall l+T・11・ess

ロ      ロ  コ

   Jolm

1S

more

Conlparative

than

NP

S2

Ad」

VP

十Allimate

十Human

十Talllless taU

N COPula Ad」

一Anlnlate

−Ilunlan

−TaIlneSS Engllsh Is

一Ammate

−Hunユan

一一7ア口llneSS

〔図6〕

(?)

つまり,(2)が受け入れられない文であることは,S1, S2((a)(b))に共通の特性

〔+taUness〕がないことにより示されることになる。すなわち, S1には〔+tallness〕

があるけれども,S2には〔一tallness〕があり,これは,2つの文に共通の素性がないこ とを示している。このほか,(3)(4)についても,②と同様に考えられる。

 さらに,次の例について考えてみよう。

(5) John is heavier than the rock.

(6)Men are more problematic than machines.

(7)*The boy is sadder than the book.

(8)*The committee meeting is longer than the table.

(5)(6)の文は,正しい文である。それぞれ次のような2つの文をその根底にもっと考えられ、

いずれも正しい文である。

(5)a  John is heavy.

 b The rock is heavy.

(6)a Men are problematic.

 b Machines are problematic.

(6)

26 長崎大学教育学部人文科学研究報告 第22号

 一方,(7)(8)の文は逸脱文である。したがって,前述の条件に順じて,その根底にあると 考えられる2つの文のうち,いずれかが逸脱文であることが予期されるであろう。が,こ の場合,根底にあると考えられる2つの文はそれぞれ正しい文である。

(7)a The boアis sad.

 b The book is sad.

(8)a The committee meeting is Iong.

 b The table is long.

これは,どのように説明されるであろうか。(7)の文について,次のような事実3)がある。

(g)*The boy and the book are sad.

⑩a The boy feels sad.

 b*The book feels sad.

つまり,(9)が逸脱文であるということは,The boy is sad.とThe book is sad.におけ るsadが,意味上は異なるものであることを表わしているといってよい。⑩も,このこ とを,さらに裏づけることになるであろう。したがって,(7)aとbの文では,sadの意味 的特性が異なるものであるといえる。(8)についても同様に考えられ,(a)と(b)には次のよ

うな相違が見られる。(a)のIongは〔+time〕という素性をもっており,(b)のlongは

〔+dimension〕という素性をもっていると考えられる。したがって,次のような関係に おいて,その相違を示すことができるであろう。

(8)a The committee meeting is long.〔十time〕

 b The table is Iong.〔十dimension〕

(a)と(b)のIongを入れかえると逸脱文となる。

ql)a*The committee meeting is long.〔十dimension〕

 b*The table is long.〔十time〕

以上のような観察により,(7)(8)は,根底にあると考えられる2つの文が共通の特性をもた ないために受け入れられない文となっているということができるであろう。

 以上,Nl ismore AthanN2について,比較される物には,共通の特性がなければ ならないということ,そして,その特性は,ここでは,便宜上,〔+Feature〕乏して表 わされ,比較構文の根底にあると考えられる2つの文に,それぞれ表われることになると いうことを述べてきた。

鉦.NI i8 more AI than A2について  次の例について考えてみることにしよう。

働 The sun is more bright than hot.

⑬ John is more stupid than igllornat.

⑭ She is more willinglthan eager.    ・

(15)The table is more decorative than useful.

(7)

英語比較構文について(大坪)

これらの文においては,その根底にあると考えられる2つの文の名詞(N)が,同一の人

(または,物)をさしているため,埋め込まれた文,つまり,2番目の文の名詞(N2)が 義務的に削除されていると考えられる。それぞれ,次のような2つの文が,その根底にあ

ると考えられる。

     {12)a. The sun ls bright.

  :      S

   NP       VP

〈    一 DNCopula Adj

   l L

   −Anlmate       −Ammate

   −Human        −Human

   →一Brightness         十Brightness

     ■●9      ●9●

Tlle      sun       is     bright

         〔図7a〕

      b. 7rhe SUII lb llot.

         S

   NP      VP

パ    一

DNCopula. Adj

    −Anlmate      −Animate     −Human       −Iluman     十IlotneSS       十IlotneSS

TIle      Sun      is       hot

I        〔図7b〕

〔13)a。 John ls stupid・

    S

b. Jolln is lgnorant・

   S

NPi

      VP

Copula      AdJ

NP

十A111mate十Human十Stupidness

 John  is L図8a〕

1

N

      VP

COPula       Adj

十An{mate 十Human 十StuPldness

stupid

十Animate 十Huma11 十lgnorant  Jolln

 1S

〔図8b〕

十Ammak・

十Ilurnan 十19nOrant

19nOI−ant

114}a, She ls 、〜lllin9・

    S

b. She Is eager.

   S

NPl

N

      VP

COPula         Adj

NP

十Animate 十Human

十、へ〆ilhngnes$

 She  {S

〔図9a〕

i

N

      VP

Copula      Adj

十Anlma奪。

十Iluma11 十W:nmgneSs

  ● ● 6

、Vlllm9

十Anlmate 十Huma11 十Eagemess

She  1「3

し図9b〕

十Ammate 十Human 十Eagemess

eager

(8)

28 長崎大学教育学部人文科学研究報告 第22号

(15)a.Tlle ta1)玉e is decorative。

        S

b. The table・is uscfu1.

       S

    NP

D       N

       Vp

Copula       Ad」

The

一Ammate

−Ilunla11 十Decoratlve

table

    NP

D       N 一Animate

−Iluma11 十DecOratiV。

  lS L図10a〕

deCOrat1>e

       VP

CQpula        Adl

一Amma.te

− IIunlan 十Use丘ullle∬

The table   i5

〔図10b〕

一Animate

− IIuman 十【rsefulneSS

use£u!

これらの例からも明らかであるように,NIismoreAIthanA2は,前述のNIi6

more A than N2の条件には,まったく一致していない。つまり,根底にあると考えら れる2つの文の間には,共通の特性が認められない。

 Smith5)および, Hale6)が指摘しているように, NI is more A than N2においては,

more〜thanは一er〜tha11とおきかえられることができるが, N is more Al t亜lan A2 においては,more〜thanを一er〜thanにおきかえることはできない。したがって次の 文は逸脱文となる。

働*The sun is brighter than hot.

(16)*The bo)・is taller than intelligent.

(17)*The boy is sicker than depraved.

これらをrather〜thanで表わすことができる。

(1⑳ The sun is bright rather than hot.

(19) The boy is tall rather than intelligent.

(2① The boy is sick rather than depraved。

つまり,異なる特性を比較する形態素,more〜thanはrather〜thanと同じ意味機能を 有し,共通の特性を比較するmore〜than(一er〜than)とは,区別されるということが できるであろう。したがって,次の吻aとbとの相違は,more〜thanの意味機能による

といってよい。

ωa The sun is more bright than hot.

 b*The sull is brighter than hot.

皿. NI igmore AI thanN2 is A2について

 次の例は,どのように説明されることになるであろうか。

(21) The table is longer than it is wide.

働*The table is Ionger than it is short.

㈱*The table is shorter than it is narrow.

(9)

英語比較構文について(大坪)

これまでに, 1では,比較構文more〜than(一er〜than)の根底にあると考えられる 2つの文は,共通の特性をもたねばならないということを述べてきた。虹では,根底にあ ると考えられる2つの文が共通の特性をもたない場合,比較を表わす形態素,more〜

thanはrather〜thanの意味となり,一er〜thanでは表わすことはできないということ を述べた。ここでとりあげようとしている比較構文は,外見上,比較の形態素一er〜than で表われていることから,1の例に似ていると考えることができ,また,根底にあると考 えられる2つの文が,異なる特性をもつことから,∬の例に似ているということができる。

 ここでは,⑳四㈱が,一er〜thanの形であることから,1の形と同じ意味機能をもつも のであると考える立場をとる。そのため,根底にあると考えられる2つの文は,何らかの 共通した特性をもたなければならないという前述の条件を満たすかどうか,検討を加える 必要がある。⑳働㈱の文には,それぞれ次のような2つの文がその根底にあると考えられる。

②1)a The table is long.

 b The table is wide.

(2助a The table is long.

 b  The table is short.

劔a The table is short.

 b The table is narrow.

これらの文は,それぞれ,個々の文としては正しい。が,前述の比較構文の条件,すなわ ち,2つの文には共通.の特性がなければならないということについては,どうであろうか。

次のりの㈱は,⑳において,longとwideが,何らかの共通した特性をもつものであるこ とを示しているように思われる。

伽  The table is six feet long.7)

㈱  The table is three feet wide.

㈱*The table is six feet short(narrow).

10ngとwideについては,たとえば,〔+dimension〕というような共通の特性をもつ ものであるというように考えてもよいであろう。一方,これに対して,shortとnarrow とは,〔一dimension〕で表わすことができるであろう。これらを用いて,上記◎1)働⑳の特 性を示すと次のようになる。

②) The table is longer than it is wide.

       〔十dimension〕  〔十dimension〕

圃*The table is longer than it is short.

       〔・十dimension〕  ⊂一dimension〕

㈱*The tal)le is shorter than it is narrow.

       〔一dimension〕  〔一dimension〕

伽  The table is narrower than it is long.

       〔一dimension〕  〔〔十dimension〕

すなわち,⑳が正しいのは,根底にあると考えられる2つの文に,共通の特性〔+dime11−

sion〕が,ともにあるからであるということができる。働㈱が逸脱文となっているのは,

(10)

50 長崎大学教育学部人文科学研究報告 第22号

埋め込まれている文が,〔一dimension⊃の特性をもつからであるということができる。

つまり,⑳㈱においては,共通の特性が2つの文の間に存在しないことを意味することに なる。しかしながら,⑳のような文も正しい文として受け入れられる。また,これらの例,

すなわち⑳働㈱伽において,比較構文の可能な場合をみると,埋み込まれた文,すなわ ち,2番目の文が〔+dimension〕であれば,正しい文として受け入れられている。これ は,比較構文において,thanのあとにはnotはあらわれないという統語上の条件と一致 しているように思われる。

 同種の例として,次のような文がある。

㈱ Nagasaki Bay is deeper than Mt. Inasa is high.

⑫g  The box is taHer than it is wide.

㈱  Pencils are longer than theγare broad.

 以上,NI ismoreAIthanN2is A2において,根底にあると考えられる2つの文

には,共通の特性があるという条件について,tall, long, wide, deep, high, short,

narrowなど,ひどく限られた範囲の例を通して検討してきた。ここで示した範囲では,

上で述べた素性による規定は一つの解決法を提供するように思われる。しかしながら,こ れですべてが説明されたわけではない。たとえば,次に示す例は,・happy, unhappy,

rich, poorを適当に組みあわせたものであるが,母国語話者(native speaker)によれ ば,⑳と㈲は特殊な場合に認められるが,他の例は受け入れられないという。

⑳ The man is more unhappy than he is happy.

働*The maR is more unhappy than he is poor.

圃・The man is m・re hapPアthan he is rich.

⑤の*The manris richer tham he is happγ.

(詞*The man is poorer than he is rich.

(36) The man is richer than he is poor.

 このようなことから,NI is more AI than.N:2 isA2の形で表わされる比較構文には,

NI ismore AthanN2および, N ismore AI than−A2に比べ,意味上,かなり複 雑な問題が含まれているように思われる。これらの聞題を検討するためには,上述の素性 による規定をさらに拡大する必要がある。が,この問題については稿をあらためることに

したい。      (1972年/1月5日)

  注

(1)*印は逸脱文であることを表わす。

(2)本稿で用いている特性素,たとえば,〔±Tallness〕〔+Brightness〕〔+Hotness〕などは,あ  くまでも便宣的なものであることをことわっておく。

(3)詳しくは,David Michaels(1970)を参照。

(4)Austin Hale(1970)を参照。

(5)Carlota S.Sm,ith d 96/)を参照。

(6)Austin Hale(1970)を参照Q

(7) Ibid.P.59。

(8) Carエota S. Smith(1961)p.550。

(11)

      参 考,書 目      

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*本稿は,第25回日本英文学会九州支部大会(1972年11月4日,長崎大学)において口頭発表された 内容の一部を修正加筆したものである。本稿執筆に際し,例文の一部を検討していただいた,W.カ ーライル氏にお礼を申しあげる。

参照

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