学校保健の主張
雑誌名 教育研究協議会要項 : 共に創りあげる授業 : 資質
・能力を育みながら,「教科ならではの文化」を味 わう子どもたち
巻 令和元年度
ページ 130‑130
発行年 2019‑10‑17
出版者 静岡大学教育学部附属静岡中学校
著者版フラグ publisher
URL http://hdl.handle.net/10297/00026842
学校保健主張
学 校 保 健 の 主 張
1
学校保健で育みたい人間像
学校保健は, 子どもたちの健康を保持増進し「心身ともに健康な人聞の育成」という教育の目標達成をめざして 行われ, 保健教育 ・保健管理・組織活動を連動させながら, 生涯にわたり子どもたち自ら健康的な生活を送ること ができるように支援する活動で‘す。
現代社会における健康上の問題は,様々なものがあります。 生活習慣の乱れの問題,喫煙・飲酒・薬物乱用の問題,
性に関する問題, いじめ ・不登校の問題, 勉強や人間関係による悩み等, 心身の健康をめぐる問題は多様化してい ます。 これらの問題は, 近年急速に発展した情報化により複雑に絡み合い, これまで以上に解決が難しくなってい ます。 だからこそ子どもたちが, í自らの心身の健康は自ら守る」という意識を身につける必要があります。 他者 と健康について語り合ったり, 協働して健康に関する取り組みを行ったりすることで, 健康への意識を高めること が期待できます。 なぜなら, 他者とのかかわりの中で, 自然にヘルスリテラシーを身につけていったり, 生活習慣 の改善意識を高めていったりすることができるからです。 このことは, 自分の健康を保つ姿と言い換えることがで きます。 健康を基盤としながら自己実現を図り, 輝かしい未来をもてることを願い, 学校保健では「心と体の健康 を保ち続ける人」を育みたいと思います。
2
学校保健ならではの文化
本校の学校保健では, í子どもたちゃ教職員が, あたり前に学校保健に参画することで, 健康で安全な環境をつ くる営み」を, 学校保健ならではの文化であると考えます。
学校生活の基盤となるのは, 子どもたちの心と体の健康です。 この, 健康を築きあげるためには, 健康で安全な 環境をつくる人々の集合体や実践の場が必要となります。
子どもたちは, 日々自分自身や仲間とのかかわ仇 保健係を中心とした活動の中で, 自他の健康課題に気づき,
心と体の両面から健康について見直し, 自分たちで健康をつくろうと努めています。 教職員は, 朝の健康観察をは じめ, 日常的に子どもたちとのかかわりの中から健康課題をとらえて学校生・活への配慮をしたり, 子どもたちが 安 心して学校生活を送ることができるように環境を整えたりしています。
このようにすることで,学校生活の基-盤となる健康への一人一人の意識が,広がったり高まったりするでしょう。
子どもたちゃ教職員が子どもの健康・安全に対する意識を高めることにより, 学校教育の場で周囲に相互作用し,
家庭, そして地域へも影響していきます。 このように, 学校 ・家庭 ・地域をつなげながら保健活動全体を活性化さ せることで, 子どもたちが, 自らの健康に対する健全な意識を醸成することにつながります。 これは, まさに「心 と体の健康を保ち続ける人」を育んでいる営みと言えるでしょう。
3 学校保健で大切にしたいこと
学校保健ならではの文化を生み出すためには, 子どもたちゃ教職員が子どもの健康 ・ 安全に対する意識を高める ことが不可欠になります。 子どもたちの現在の健康状態はこれまでの生活や取り組みと密接な関係があります。 し かし,中学校の教職員は子どもたちの現在の様子からしか,その健康状態をみとることができないことが現状です。
もしも, 子どもたちのこれまでの生活や取り組みを把握することができれば, 教職員は子どもたちの健康・安全に 対する意識をさらに高め, 学校生活の基盤をより強固なものにすることができるでしょう。 そこで, これまでの取 り組みに加え今年度は, 特に小中の接続を意識し, 情報共有やエビデンスに基づいた保健教育等を充実させます。
養護教諭だけでなく学校全体で学校保健に関する意識を高め, 閉じ方向を向いて学校保健に取り組むことで, 未 来を担う「心と体の健康を保ち続ける人」が育まれるでしょう。
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