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第 51 回医科学フォーラム The 51st Medical Science Forum

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Academic year: 2021

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(1)

─388─

(  )

51 回医科学フォーラム

The 51

st

Medical Science Forum MSF

持 田 澄 子

1

   大久保 ゆかり

2

Sumiko MOCHIDA

1

, Yukari OKUBO

2

オーガナイザー

1)東京医科大学細胞生理学分野

2)東京医科大学医師・学生・研究者支援センター、皮膚科学分野

1

東医大誌 73(4): 388-389, 2015

プ ラ ザ

第 51 回医科学フォーラムは、平成 27 年 7 月 8 日

(水)午後 7 時 10 分から東京医科大学病院教育研究 棟(自主自学館) 3 階維持会記念講堂(大教室)で 開催されました。今回は、細胞生理学分野と皮膚科 学分野がオーガナイザーであったので、医師・学生・

研究者支援センターの活動を踏まえて、女性の研究 者に研究キャリア・ステップアップを語っていただ くことを企画させていただきました。脳内機能神経 回路研究で目覚しく活躍されている東京女子医科大 学医学部第一生理学講座主任教授宮田麻里子先生 と、JC ウイルス感染による脳神経疾患研究を精力 的に継続されてきて 6 月 1 日から東京医科大学医師・

学生・研究者支援センター枠で人体病理学分野准教 授に赴任されました宍戸

-

原由紀子先生にご講演い ただきました。

「幻肢痛〜幻の痛みの正体 : 神経回路レベルの解 明をめざして」と題して講演された宮田教授は、東 京女子医科大学をご卒業された後、東京女子医科大 学大学院博士課程から東京大学で脳研究を開始し、

その後、理化学研究所、フランス国立科学研究セン ター、岡崎国立共同研究機構生理学研究所で神経回 路研究を発展させ、東京女子医科大学に戻られて後 進の指導に当たられていらっしゃいます。その活躍 が評価されて、生理学会「入澤彩賞」を平成 27 年 3 月に受賞されています。

宮田教授は、幻肢痛の正体は脳内マップの変化が 原因であると考えて、ネズミのヒゲの触覚→三叉神

経→三叉神経核→視床の神経回路の切断が視床への 神経の入力にどのような変化を起こすかを解析され ています。内側毛様体線維は視床ニューロンに mono

-

innervation していますが、三叉神経切断 1 週 間 後 に は、 下 顎 や 上 肢、 体 幹 な ど か ら の multi

-

innervation がおこり、 extra

-

synapse が形成されます。

その誘導因子として Tonic GABA 受容体の発現が増 加することが multi

-

innervation を引き起こすことを、

遺伝子改変マウスを用いて実証しています。三叉神 経切断後、顎からの入力に過敏となることから、神 経回路の変化が感覚の変化をもたらし、同様なメカ ニズムが幻肢痛にも働くことを示唆していると宮田 教授は述べられました。

「進行性多巣性白質症 : JC ウイルス感染機序の解 明と診断への応用〜基礎と臨床の架橋をめざして

〜」と題して講演された宍戸

-

原准教授は、北海道 大学医学部をご卒業された後、北海道大学大学院博 士課程から国立予防衛生研究所、東京都神経科学総 合研究所で JC ウイルスの基礎研究を開始し、その 後、米国 NIH 、東京医科歯科大学、東京都神経科学 研究所で、 JC ウイルスの基礎研究を脱髄脳症の研 究に発展させ、杏林大学では病理診断と医学生、研 修医などの教育をしながら、 JC ウイルスと脱髄脳 症の研究に励まれてこられました。平成 25 年度日 本病理学会学術研究賞、平成 22 年 Acta Neuropha- thologica 誌 Kurt Jllinger 賞を授与され同誌 Editorial

Board として活躍されています。

(2)

第51回医科学フォーラム ─389─ 2015年10月

(  )

(  ) JC ウイルスは S 期核内の promyelocytic leukemia nuclear body でウイルスゲノム DNA を複製し、G2 期にかけて子ウイルス粒子を産生して romyelocytic leukemia nuclear body を破錠し、細胞変性(または 腫瘍化)を導くと考えられています。宍戸

-

原准教 授は、感染初期の細胞核内では、新たに複製したウ イルスが promyelocytic leukemia nuclear body に集積 してドット状の核内ウイルス封入体を形成すること

2

を明らかにしました。この基礎研究が脳生検におけ る近縁病変や初期病変での病理診断を可能にし、ウ イルス増殖レベルの推定に役立っていると解説され ました。 JC ウイルス感染が誘導する脱髄性疾患、

進行性多巣性白質症についての宍戸

-

原准教授が分 子ウイルス学から人体病理学・神経病理学へと学際 的な視野とテクニックで進めてこられた 20 余年の ご研究のご足跡を紹介されました。

  東京女子医科大学医学部第一生理学講座主任教授、

  宮田麻里子先生 東京医科大学人体病理学分野准教授、宍戸-原由紀子先生

参照

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