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金型産業の構造(1)

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TEL:03-5775-1092 http://www.tdb.co.jp/ 共同研究(2011-013)

金型産業の構造(1)

~専業と兼業の視点から~ 愛媛大学法文学部総合政策学科講師 藤川 健 キーワード 金型製造企業、金型専業企業、金型兼業企業、金型製造企業の層 はじめに Ⅰ.金型専業企業と金型兼業企業の分類 Ⅱ.金型専業企業と金型兼業企業の概要 Ⅲ.専業と兼業が経営成果に与える影響 おわりに 【本レポートについて】 本レポートは、工業集積研究会(代表:慶應義塾大学経済学部・植田浩史教授)と帝国データバ ンクによる共同研究プロジェクトの成果の一部であり、愛媛大学法文学部・藤川健講師による 「金型産業の構造に関する研究」レポートである。本プロジェクトでは、工業集積研究会に所 属し、経済学・経営学を専門とする各研究者が、帝国データバンクが保有する企業データをも とに、定量分析を試みることを目的としている。

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1.はじめに

今日、日本の金型産業を取り巻く経営環境は一段と厳しいものになっている。その最たるもの は、自動車用プレス金型においてビック 3 と称された、オギハラ、富士テクニカ、及び宮津製作 所の再建である。同業界の第一位であるオギハラは、2009 年 3 月にタイの自動車部品大手サミッ トの傘下となり、2010 年 4 月に中国の主要電池・自動車メーカーに館林工場を手渡した1。また、 第 2 位の富士テクニカと第 3 位の宮津製作所は、2010 年 9 月に政府主導の下で統合に合意し、企 業再生支援機構から 53 億円の融資を受けた2。いずれの企業も、創業から 50 年以上続く日本を代 表する金型製造企業であり、世界有数の優れた技術力を保有していた。ところが、それらの企業 では、金型製造に関する技術力が当該企業の経営成果に必ずしも結び付いていなかったとも考え られる。このようなことからも、依然として国際競争力を維持している金型産業は、想定できな いような構造的な変化に見舞われていることを垣間見ることができる。 それでは、国内の金型産業が直面している近年の構造的な変化とは具体的に如何なる局面で生じ ているのであろうか。上記の問題意識に基づき、本稿の目的は金型産業の内部で生じる構造変化 を分析するのに先立ち、金型産業を幾重にもなる金型製造企業の層として見なすことを試みる。 これまでなされてきた種々の金型製造企業を金型産業総体として捉えること自体は、非常に有意 義なことである。しかしながら、金型産業は多様な規模の様々な型種を製造している企業群から 成り立つ。そのため、金型産業の構造変化を考察する際には、産業全体として把握することに限 界があるのではないかと思われる。換言すれば、金型産業の構造変化を分析するためには、国内 のどのような型種(プレス、鍛造、鋳造、ダイカスト、粉末冶金、プラスチック、ゴム、ガラス など)を製造している、どれぐらいの企業規模の金型製造企業に生じているのかを詳細に検討す る必要があると考えている。さらに、本稿では金型製造企業を、事業として金型製造のみを営ん でいる金型専業企業と、金型製造以外にも事業を展開している金型兼業企業の 2 つに分類し、売 上を中心とした各指標からそれらの差異も併せて考察する。 本稿の叙述は以下の通りに行う。始めのⅠでは、本稿で使用する金型製造企業の抽出を行い、そ れを金型専業企業と金型兼業企業に分類している。続くⅡでは、Ⅰで分類した金型専業企業と金 型兼業企業の概要を検討している。最後のⅢでは、金型専業企業と金型兼業企業の売上に関わる 項目をクロス集計で比較し、金型製造企業の層とそこでの両者の相違を導出する。

1 タイサミットの資本参加は、日本経済新聞 2009 年 2 月 19 日付や日本経済新聞 2009 年 5 月 29 日付を 参照されたい。また、BYD の館林工場買収は日本経済新聞 2010 年 3 月 27 日付が詳しい。

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Ⅰ.金型専業企業と金型兼業企業の分類

1.金型製造企業の抽出

まずは、本稿で用いる金型製造企業の抽出作業を確認することから始めることにしよう。本稿 で利用する帝国データバンクの COSMOS2(以降は「C2」と略記)データでは、事業の内容を表す「TDB 産業分類名 1」(主業)及び「TDB 産業分類名 2」(従業)に「金型・同部品等製造」と記入した企 業が 5,799 社存在していた3。ただし、この 5,799 社の中には、他の産業に属する完成品製造企業 や部品製造企業が自社で使用する金型の内製部門における設備稼働率を上昇させるため、一時的 に他社の金型を受注している場合も含まれている。別言すれば、5,799 社は金型製造を事業の要と している企業とそうでない企業が混在している状態にある。そのため、それらの企業から主業と して「金型・同部品等製造」を選択した 4,180 社(「TDB 産業分類名 2」欄に「金型・同部品等製 造」を選択した 1,619 社を除いた企業数)に限定した。また、C2 データは帝国データバンクが依 頼先から信用調査を受けた時点での企業情報が収録並びに更新されている。このことは、C2 デー タが現時点(2011 年 6 月)での最新の企業情報を必ずしも網羅していないことを意味する。した がって、売上や利益などの調査年や更新年によって増減が激しいと予想される項目を利用する場 合は、適宜対象とする年度を限定することが必要となる。そのような理由から、複数の年度にわ たって登録された 4,180 社から、最も件数が多い 2010 年の決算期データが収録されている 3,480 社を本稿で対象とする「金型製造企業」として抽出した4 ここで分析のベースとなる「金型製造企業」のデータがどのような特徴を有するのかを工業統 計表のデータとの比較から確認してみよう。検証に用いた工業統計表は、『平成 20 年工業統計表』 の「産業編」と「企業統計編」の 2 つである5。従業員規模の比較で利用した「産業編」は全事業 所(9,741 事業所)を捕捉しており、資本金規模を対比させている「企業統計編」が従業者数 4 人以上の事業所(5,066 事業所)を考察している。それらの調査対象となった事業所の差異に留意 しつつ、図表 1 では従業員規模を比較している6。それを見れば、工業統計表のデータの方が従業 員数「3 人以下」の割合が著しく多くなっている。このように、C2 データは工業統計表のデータ

3 帝国データバンクでは、各企業の概要データ(売上、税引後利益、自己資本比率、従業員数など)を定期的に更新 し、C2 を構築している。なお、C2 データでは、日本標準産業分類に準拠した帝国データバンク独自の産業分類 を使用しており、詳細は http://www.tdb.co.jp/lineup/pdf/tic.pdf を参照されたい。 4 4,180 社の最新決算期年別の内訳は、2008 年が 1 社、2009 年が 630 社、2010 年が 3,480 社、2011 年が 3 社、無 回答が 66 社であった。 5 執筆時点の 2011 年 6 月 14 日では、『平成 21 年度工業統計表』も一部利用できる。しかしながら、『平成 21 年度 工業統計表』は、経済産業省のホームページ(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/kougyo/result-2.html)上で「概要 版」、「品目編」、「産業編」、「用地・用水編」、「市区町村編」、「工業地区編」、及び「細分類」が確報として公開 されているが、資本金階層別に集計されている「企業統計編」を利用できない。そのため、本稿では『平成 20 年度工業統計表』を利用することにした。 6 一方の工業統計表における従業者数には、業務に従事している事業主や無報酬で従事する家族従業者に、常勤の 役員・理事、正規雇用者、及びパート・アルバイトの人数が含まれている。他方の C2 における従業員数では、 事業主と役員の人数が含まれておらず、正規雇用者とパート・アルバイトなどから構成されている。

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よりも従業員規模が大きくなる傾向がある。また、資本金規模を対比させたものが図表 2 である。 それによれば、工業統計表のデータの方が僅かに資本金額の大きな企業が含まれていることが推 測できる。上記の両データ間の差異は、調査年の不一致から発生したのか、それとも集計方法の 相違から生じたのかが不明である。あるいは、このような違いは一方の C2 の調査対象が企業であ り、他方の工業統計表が事業所を対象としていることとも関連しているのかもしれない7。いずれ にせよ、C2 データは工業統計表のデータよりも、小規模な企業を網羅できていない可能性がある ことに注意する必要がある。 図表1 C2と工業統計表の従業員規模の比較 企業数 構成比率 事業所数 構成比率 3人以下 777 23.6% 4284 44.0% 4~9人 1112 33.8% 3064 31.5% 10~19人 664 20.2% 1255 12.9% 20~29人 318 9.7% 526 5.4% 30~49人 224 6.8% 291 3.0% 50~99人 127 3.9% 222 2.3% 100~199人 44 1.3% 71 0.7% 200~299人 17 0.5% 18 0.2% 300~499人 4 0.1% 6 0.1% 500~999人 3 0.1% 4 0.0% 回答企業計 3290 100.0% 9741 100.0% 無回答企業計 190 総計 3480 注:工業統計表は「産業編」を使用し、全事業所を対象としている。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2及び『平成20年工業統計表』より筆者作成。 注:一方の工業統計表の従業者数には、業務に従事している事業主や、無報酬で従事する 家族従業者に、常勤の役員・理事、正規雇用者、パート・アルバイトが含まれる。他方のC2の 従業員数には、事業主や役員は含まれず、正規雇用者とパート・アルバイト、家族従業者など C2データ 工業統計表のデータ 図表2 C2と工業統計表の資本金規模の比較 企業数 構成比率 事業所数 構成比率 300万円未満 10 0.3% 30 0.6% 300万円以上1000万円未満 1386 40.2% 2048 40.4% 1000万円以上3000万円未満 1674 48.6% 2307 45.5% 3000万円以上5000万円未満 214 6.2% 323 6.4% 5000万円以上1億円未満 120 3.5% 209 4.1% 1億円以上3億円未満 25 0.7% 74 1.5% 3億円以上10億円未満 12 0.3% 36 0.7% 10億円以上100億円未満 4 0.1% 24 0.5% 100億円以上 0 0.0% 15 0.3% 回答企業計 3445 100.0% 5066 100.0% 無回答企業計 35 総計 3480 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2及び『平成20年工業統計表』より筆者作成。 工業統計表のデータ C2データ 注:工業統計表は「企業統計編」を使用し、従業者数4人以上の事業所を対象としている。

7 C2 から抽出した「金型製造企業」と工業統計表で示される「金型製造事業所」の違いを明確に意識することは 重要である。ただし、本稿では、紙幅の都合上、この点に立ち入らないことにする。C2 データと工業統計表の

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2.金型専業企業と金型兼業企業の分類

既述の通り、抽出した「金型製造企業」は「金型・同部品等製造」を主業とする企業である。 そのため、「金型製造企業」には、金型製造のみを事業として営んでいる企業とそうでない企業が 含まれている。本稿ではこのような「金型製造企業」の専業・兼業別の差異に主眼を置いて考察 することにする。なお、以下では、「金型製造企業」を、「TDB 産業分類名 2」欄が空白であった「金 型専業企業」(事業として「金型・同部品等製造」のみを行っている企業)と、記入していた「金 型兼業企業」(「金型・同部品等製造」以外にも事業を行っている企業)の 2 つに分類して考察を 深めていく。数値で確認すれば、前述の「金型製造企業」3,480 社(100.0%)のうち、「金型専業 企業」が 2,647 社(76.1%)、「金型兼業企業」が 833 社(23.9%)であった。この数字から、8 割近くの「金型製造企業」が「金型・同部品等製造」のみを事業として営んでいることがわかる。 また、兼業を行う「金型製造企業」が如何なる事業を展開しているのかを示せば、図表 3 のよう になる。それを見れば、「金型・同部品等製造」以外に事業を営む「金型製造企業」は、幅広く事 業を展開していることが読み取れる。その中でも、金型の製造段階で関わる事業(「機械同部品製 造修理」や「機械工具製造」)や完成した金型を活用する事業(「金属プレス製品製造」や「工業 用樹脂製品製造」)などの金型製造と連動させて事業展開を図る企業が多いと言える。 順位 企業数 構成比率 順位 企業数 構成比率 順位 企業数 構成比率 1 機械同部品製造修理 107 12.8% 11 製缶板金業 10 1.2% 21 樹脂加工機械等製造 7 0.8% 2 機械工具製造 101 12.1% 12 貸事務所業 10 1.2% 22 他の樹脂製品製造 6 0.7% 3 金属プレス製品製造 89 10.7% 13 金属加工機械卸 10 1.2% 23 接続・切替部品製造 6 0.7% 4 工業用樹脂製品製造 84 10.1% 14 鉄鋼・同加工品卸 10 1.2% 24 他の金属表面処理 5 0.6% 5 金属加工機部品製造 36 4.3% 15 他産業機械装置製造 9 1.1% 25 他の金属製品製造 5 0.6% 6 自動車部分品製造 26 3.1% 16 機械設計業 9 1.1% 26 その他電子部品製造 5 0.6% 7 アルミ加工品製造 19 2.3% 17 金属工作機械製造 9 1.1% 27 金属彫刻業 5 0.6% 8 工業用模型製造 19 2.3% 18 他の一般機械器具卸 8 1.0% 28 その他の金物類製造 5 0.6% 9 工業用樹脂製品加工 15 1.8% 19 他特殊産業機械製造 8 1.0% 29 精密測定器製造 5 0.6% 10 金属加工機械製造 11 1.3% 20 半導体製造装置製造 7 0.8% 30 アルミダイカスト業 5 0.6% 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 図表3 金型兼業企業の従業

Ⅱ.金型専業企業と金型兼業企業の概要

1.金型専業企業と金型兼業企業の企業規模 Ⅰで行った「金型専業企業」と「金型兼業企業」の分類に基づき、両者の概要を見ていくこと にする。それぞれの従業員規模を提示した図表 4 に目をやれば、「金型兼業企業」が「金型専業企 業」よりも従業員数が多い傾向にある。両者の最も割合が高い区分は、「4~9 人」である。しかし ながら、従業員数 20 人以上の企業の割合は、「金型専業企業」が 18.6%(462 社)、「金型兼業企 業」が 34.1%(275 社)となっており、両者に顕著な差が表れている。言い換えれば、一方の「金 型専業企業」の多くは従業員数 19 人以下(81.4%)の小規模な企業であると言える。ただし、従

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業員数「500 人以上」の区分では「金型専業企業」しか存在していない。したがって、「金型専業 企業」では一部の従業員規模の大きな「金型専業企業」(3 社)が併存していることも付記してお かなければならない。他方の「金型兼業企業」は、主に従業員数 49 人以下(88.1%)までの幅広 い従業員規模の企業から構成されていると考えられる。 図表4 金型専業企業と金型兼業企業の従業員規模 企業数 構成比率 企業数 構成比率 企業数 構成比率 3人以下 655 26.4% 122 15.1% 777 23.6% 4~9人 885 35.6% 227 28.2% 1112 33.8% 10~19人 482 19.4% 182 22.6% 664 20.2% 20~29人 225 9.1% 93 11.5% 318 9.7% 30~49人 138 5.6% 86 10.7% 224 6.8% 50~99人 74 3.0% 53 6.6% 127 3.9% 100~199人 17 0.7% 27 3.3% 44 1.3% 200~299人 5 0.2% 12 1.5% 17 0.5% 300~499人 0 0.0% 4 0.5% 4 0.1% 500人以上 3 0.1% 0 0.0% 3 0.1% 回答企業計 2484 100.0% 806 100.0% 3290 100.0% 無回答企業計 163 27 190 総計 2647 833 3480 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 金型専業企業 金型兼業企業 金型製造企業 また、資本金規模を見たものが図表 5 である。それによれば、資本金規模も従業員規模と同様 の傾向を持つことが理解できる。つまり、どちらの場合も半数近くが資本金額「1000 万円以上 3000 万円未満」に集中している。ところが、資本金額 3000 万円以上の割合は、「金型専業企業」が 8.9% (232 社)、「金型兼業企業」が 17.3%(143 社)であり、その差が開いている。とりわけ、「金型 専業企業」の資本金額 1 億円以上の比率(0.6%)は極端に低くなっている。上記を踏まえ、資本 金額 3000 万円未満の「金型専業企業」(91.2%)と「金型兼業企業」(82.8%)が大多数を占めて おり、僅かながら「金型兼業企業」の方が資本金規模が大きくなっていることが読み取れた。 図表5 金型専業企業と金型兼業企業の資本金規模 企業数 構成比率 企業数 構成比率 企業数 構成比率 300万円未満 7 0.3% 3 0.4% 10 0.3% 300万円以上1000万円未満 1141 43.6% 245 29.7% 1386 40.2% 1000万円以上3000万円未満 1239 47.3% 435 52.7% 1674 48.6% 3000万円以上5000万円未満 149 5.7% 65 7.9% 214 6.2% 5000万円以上1億円未満 66 2.5% 54 6.5% 120 3.5% 1億円以上3億円未満 13 0.5% 12 1.5% 25 0.7% 3億円以上10億円未満 3 0.1% 9 1.1% 12 0.3% 10億円以上100億円未満 1 0.0% 3 0.4% 4 0.1% 回答企業計 2619 100.0% 826 100.0% 3445 100.0% 無回答企業計 28 7 35 総計 2647 833 3480 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 金型専業企業 金型兼業企業 金型製造企業

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以上の「金型専業企業」の小規模性は、従業員数と資本金額の平均値、中央値、最大値、及び 最小値を整理した図表 6 の結果からも裏付けられている。「金型専業企業」と「金型兼業企業」の 従業員数と資本金額の平均値を見れば、両者の間には 2 倍近くの差が生じている。ただし、中央 値の値が示しているように、両者の平均値の差を理解する際には、「金型兼業企業」における中規 模の企業と大規模の企業の規模に関する開きが大きいため、幾分割り引いて考えなければならな い8。また、最大値と最小値を見れば、「金型専業企業」の従業員数と資本金額の隔たりが一際大 きくなっていることが目立つ。これらのことから、「金型専業企業」は、大勢の零細企業群と極め て少数の巨大企業群から成り立つという二極化した構造にあることが予想される。また、「金型兼 業企業」は、中規模な企業規模の企業群が比較的多く存在し、そのような中規模の企業群と大規 模の企業群における規模間格差が顕著であることが推測できる。 図表6 金型専業企業と金型兼業企業の資本金額及び従業員数における平均値・中央値・最大値・最小値 平均値 中央値 最大値 最小値 平均値 中央値 最大値 最小値 金型専業企業 13,123 10,000 2,350,000 3 13.5 7 785 1 金型兼業企業 28,099 10,000 1,613,000 100 26.4 11 489 1 金型製造企業計 16,715 10,000 2,350,000 3 16.6 7 785 1 出所:COSMOS2より筆者作成。 資本金額(千円) 従業員数(人) 2.金型専業企業と金型兼業企業の立地状況 次に、「金型専業企業」と「金型兼業企業」の立地に関わる項目を見てみる。立地する都道府県 を列挙したものが図表 7 である。「金型製造企業」全体では、「愛知県」(14.9%)、「大阪府」 (10.3%)、「東京都」(8.5%)、「神奈川県」(7.8%)、「埼玉県」(7.0%)、及び「静岡県」(5.5%) の上位 6 都府県の合計(54.0%)で過半数に達する。6 都府県の専業・兼業比率を提示したものが 図表 8 である。やや「静岡県」の「金型兼業企業」の比率が高くなっているが、概ね各都府県で は「金型専業企業」が 8 割程度、「金型兼業企業」が 2 割程度の割合になっていることがわかった。 しかしながら、それら以外の都道府県では、「和歌山県」(100.0%)や「宮崎県」(100.0%)、「長 崎県」(100.0%)、「沖縄県」(100.0%)が「金型専業企業」に特化している。また、「金型兼業企 業」では、「香川県」(42.9%)、「大分県」(41.7%)、「愛媛県」(41.7%)、「山口県」(40.0%)で その比率が高まっている。これらの専業や兼業の比率が高い県では、元来「金型製造企業」数が 少なく、その地理的な集中度合いが専業・兼業比率の偏りを生じさせている可能性がある。上記 一連のことから、「金型専業企業」と「金型兼業企業」の 5 割以上が、「愛知県」、「大阪府」、「東 京都」、「神奈川県」、「埼玉県」、及び「静岡県」の上位 6 都府県に集中し、それぞれの地域で 8 対 2 の割合で立地していることが明らかになった。また、「金型製造企業」数が少ない都道府県では、

8 「金型兼業企業」の平均値と中央値の乖離を分析するため、従業員数と資本金額の累積構成比率を検証した。そ こでは「金型兼業企業」の中規模な企業規模の企業と大規模な企業の規模間における落差が激しいことがわか った。

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専業・兼業に偏りが生じ易くなることも指摘できる。 図表 7 金型専業企業と金型兼業企業の立地(金型製造企業数上位 16 都府県) 0 100 200 300 400 500 600 金型兼業企業 (企業数) 金型専業企業 (企業数) 出所:COSMOS2 より筆者作成。 図表 8 上位 6 都府県の専業・兼業比率 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 75.8% 78.6% 74.6% 79.7% 79.1% 72.3% 24.2% 21.4% 25.4% 20.3% 20.9% 27.7% 兼業比率 専業比率 出所:COSMOS2 より筆者作成。 図表 9 は創業年を示したものである。それを見れば、「金型製造企業」の創業は 1961 年ら 1980 年までに偏っている。なお、最も創業年が古いのは「金型専業企業」の「1861~1870 年」であっ

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た。ただし、両者の比較からは、創業年に関する差異があまりないようにも見受けられる。した がって、数多くの「金型専業企業」と「金型兼業企業」は、1960 年代から 1970 年代までに群生し ていることが理解できる。 図表 9 金型専業企業と金型兼業企業の創業年 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 25.0% 30.0% 35.0% 金型専業企業 (比率) 金型兼業企業 (比率) 出所:COSMOS2 より筆者作成。 上記の創業年に関する動向は、平均値などを整理した図表 10 でも把握できる。つまり、「金型 兼業企業」の創業年が僅かに古くなっているが、両者の平均値にはあまり違いが生じていない。 ただし、最大値と最小値の項目に目を向ければ、「金型専業企業」の方が創業年に開きが見られる。 図表10 金型専業企業と金型兼業企業の創業年における平均値・中央値・最大値・最小値 平均 中央値 最大値 最小値 金型専業企業 1969.6 1971 2006 1867 金型兼業企業 1965.6 1968 2006 1880 金型製造企業 1968.6 1970 2006 1867 出所:COSMOS2より筆者作成。 創業年

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3.金型専業企業と金型兼業企業の経営成果 図表 11 は両者の 2010 年度における売上を掲載したものである。その結果を鑑みれば、2010 年 度は「金型製造企業」の半数近く(1,680 社)が売上額 1 億円未満に留まっており、非常に厳しい 経営環境であったことが窺い知れる。その中でも、特筆すべきことは「金型専業企業」の方が売 上にその景況感を色濃く反映させていることである。数値から読み取れば、売上額 1 億円未満の 「金型専業企業」の割合は 53.2%(1,407 社)であり、「金型兼業企業」が 32.8%(273 社)であ った。ただし、実数で見れば、このような不況の中でも、「金型専業企業」で 2 社(0.1%)、「金 型兼業企業」で 3 社(0.4%)の企業は、売上額 100 億円以上を達成していることがわかった。 図表11 金型専業企業と金型兼業企業における売上 企業数 構成比率 企業数 構成比率 企業数 構成比率 5000万円未満 740 28.0% 114 13.7% 854 24.5% 5000万円以上1億円未満 667 25.2% 159 19.1% 826 23.7% 1億円以上5億円未満 1057 39.9% 404 48.5% 1461 42.0% 5億円以上10億円未満 115 4.3% 87 10.4% 202 5.8% 10億円以上50億円未満 62 2.3% 61 7.3% 123 3.5% 50億円以上100億円未満 4 0.2% 5 0.6% 9 0.3% 100億円以上 2 0.1% 3 0.4% 5 0.1% 総計 2647 100.0% 833 100.0% 3480 100.0% 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 金型専業企業 金型兼業企業 金型製造企業 また、図表 12 で当期の税引後利益を検証すれば、回答した「金型製造企業」(1,120 社)の 4 割以上(486 社)が赤字に陥っていることが明らかになった。そして、そこでは先ほどの売上と異 なり、「金型兼業企業」の方が厳しい企業業績を表していることが示された。 図表12 金型専業企業と金型兼業企業における税引後利益 企業数 構成比率 企業数 構成比率 企業数 構成比率 -10億円未満 1 0.1% 0 0.0% 1 0.1% -10億円以上-5億円未満 1 0.1% 2 0.5% 3 0.3% -5億円以上-1億円未満 12 1.6% 20 5.3% 32 2.9% -1億円以上-5000万円未満 25 3.4% 11 2.9% 36 3.2% -5000万円以上-1000万円未満 127 17.1% 44 11.6% 171 15.3% -1000万円以上0円未満 173 23.3% 70 18.5% 243 21.7% 0円以上1000万円未満 304 41.0% 142 37.6% 446 39.8% 1000万円以上5000万円未満 82 11.1% 68 18.0% 150 13.4% 5000万円以上1億円以下 11 1.5% 13 3.4% 24 2.1% 1億円以上5億円未満 5 0.7% 8 2.1% 13 1.2% 5億円以上 1 0.1% 0 0.0% 1 0.1% 回答企業計 742 100.0% 378 100.0% 1120 100.0% 無回答企業計 1905 455 2360 総計 2647 833 3480 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 金型専業企業 金型兼業企業 金型製造企業

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上記で明らかになった「金型兼業企業」の高い売上と低い利益というある種の矛盾は、売上と 利益の平均値などを一覧した図表 13 からも指摘できる。すなわち、両者の売上に関する平均値を 確認すれば、「金型兼業企業」が「金型専業企業」の倍以上の売上を誇っている。このような差は 中央値の数値でも控えめながら示されている9。ところが、各々の利益の平均値を見たところ、「金 型兼業企業」の方が思わしくない結果となった。平均値と中央値の隔たりを分析することから、 全ての「金型兼業企業」が高い企業業績を上げているのではなく、一部の企業が優れた経営成果 を達成している可能性があることがわかった。つまり、「金型兼業企業」では高い売上を上げてい るものの、それが利益に直結していない企業が多数見受けられる。また、それぞれの最大値と最 小値を見れば、「金型専業企業」と「金型兼業企業」は、共に経営成果の落差が著しいことが理解 できる。とりわけ、そのような特徴は「金型専業企業」で顕著である。したがって、限られた「金 型専業企業」が非常に大きな利益を享受していると言える。以上のように、金型産業を取り巻く 経営環境が厳しい折にも、ごく少数の「金型専業企業」や一部の「金型兼業企業」では高い収益 力を維持していることが示唆された。Ⅲでは、専業と兼業の区別が経営成果とどのように関連し ているかを金型製造企業の層としての視点から精査していくことにしよう。 図表13 金型専業企業と金型兼業企業の売上と税引後利益における平均値・中央値・最大値・最小値 平均値 中央値 最大値 最小値 平均値 中央値 最大値 最小値 金型専業企業 198.6 90 18,665 1 -4648 250 3,201,628 -2,601,000 金型兼業企業 447.3 162 16,225 1 -9409.4 1000 375,499 -886,173 金型製造企業 258.1 100 18,665 1 -6255 500 3,201,628 -2,601,000 出所:COSMOS2より筆者作成。 売上(百万円) 税引後利益(千円)

Ⅲ.専業と兼業が経営成果に与える影響

1.売上と利益の関連性 経営成果における専業と兼業の相違を把握するためにも、両者の売上と利益の関係を整理して おこう。「金型製造企業」の売上と利益のクロス集計を行ったものが図表 14 である。それぞれの 売上区分において、最も割合が高い利益額を提示すれば、「5000 万円未満」が「-1000 万円以上 0 円未満」(51.1%)、「5000 万円以上 1 億円未満」が「0 円以上 1000 万円未満」(50.7%)、「1 億円 以上 5 億円未満」が「0 円以上 1000 万円未満」(43.8%)、「5 億円以上 10 億円未満」が「1000 万 円以上 5000 万円未満」(36.3%)、「10 億円以上 50 億円未満」が「1000 万円以上 5000 万円未満」 (21.9%)、「50 億円以上 100 億円未満」が「1 億円以上 5 億円未満」(57.1%)、「100 億円以上」 が「1000 万円以上 5000 万円未満」(40.0%)となっている。このような結果から、売上が上昇す るに連れて利益も向上していることがわかる。しかしながら、「100 億円以上」の売上を上げてい

9 注 6 と同様の検証を行った結果、「金型兼業企業」の売上と利益における平均値と中央値の乖離は、中程度の企

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る「金型製造企業」の利益が低迷しているのに対して、「50 億円以上 100 億円未満」のそれは好調 であることが印象的である。 図表14 金型製造企業の売上と利益のクロス集計 売上 -10億円未満-10億円以上-5億円未満 -5億円以上-1億円未満 -1億円以上 -5000万円 未満 -5000万円以上 -1000万円未満 -1000万円以上 0円未満 0円以上 1000万円未満 1000万円以上 5000万円未満 5000万円以上 1億円未満 1億円以上 5億円未満 5億円以上 回答企業 計 0.0% 0.0% 0.0% 0.8% 11.3% 51.1% 36.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 1 15 68 49 0 0 0 0 133 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 14.3% 33.0% 50.7% 2.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 29 67 103 4 0 0 0 203 0.0% 0.0% 1.8% 3.3% 19.0% 17.4% 43.8% 13.9% 0.7% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 10 18 105 96 242 77 4 0 0 552 0.0% 0.0% 7.3% 7.3% 11.3% 5.6% 28.2% 36.3% 4.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 9 9 14 7 35 45 5 0 0 124 0.0% 2.1% 12.5% 8.3% 8.3% 5.2% 17.7% 21.9% 14.6% 8.3% 1.0% 100.0% 0 2 12 8 8 5 17 21 14 8 1 96 0.0% 14.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 14.3% 14.3% 57.1% 0.0% 100.0% 0 1 0 0 0 0 0 1 1 4 0 7 20.0% 0.0% 20.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 40.0% 0.0% 20.0% 0.0% 100.0% 1 0 1 0 0 0 0 2 0 1 0 5 0.1% 0.3% 2.9% 3.2% 15.3% 21.7% 39.8% 13.4% 2.1% 1.2% 0.1% 100.0% 1 3 32 36 171 243 446 150 24 13 1 1120 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 税引後利益 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 上記を念頭に置き、「金型専業企業」と「金型兼業企業」の場合を見てみよう。図表 15 と図表 16 で両者を対比させてみれば、1 つの特徴を見出すことができる。つまり、売上がある一定に達 した「金型製造企業」が従業を営むことは、必ずしも利益の確保に繋がらないことである。具体 的な数値で確認すれば、売上額 10 億円未満の「金型専業企業」の黒字の割合は 48.2%(300 社) となり、「金型兼業企業」のそれは 60.5%(193 社)となっている。それに対し、売上額 10 億円 以上の「金型専業企業」の黒字の割合は 63.5%(32 社)であり、「金型兼業企業」のそれは 64.4% (38 社)であった。このように、売上額 10 億円以上では両者の差を見出し難くなっている。ただ し、収益性が高い「50 億円以上 100 億円未満」の区分では、5 社の「金型兼業企業」のうち、3 社(60.0%)が 1 億円以上の利益を上げている。以上を踏まえ、売上額 10 億円未満の「金型兼業 企業」では従業がリスク分散に役立ち、経営の安定に繋がっている可能性がある。ところが、売 上額 10 億円以上の「金型兼業企業」では、効率的に経営を行っている企業とそうでない企業の落 差が激しくなっている。他方の「金型専業企業」では、売上の上昇に伴い、比較的利益も均衡し ている。しかしながら、「売上額 100 億円以上」の「金型専業企業」の中には、低収益の企業と高 収益の企業が混在していることがわかった。

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図表15 金型専業企業の売上と利益のクロス集計 売上 -10億円未満 -10億円以上-5億円未満 -5億円以上-1億円未満 -1億円以上 -5000万円 未満 -5000万円以上 -1000万円未満 -1000万円以上 0円未満 0円以上 1000万円未満 1000万円以上 5000万円未満 5000万円以上 1億円未満 1億円以上 5億円未満 5億円以上 回答企業 計 0.0% 0.0% 0.0% 1.0% 12.6% 52.4% 34.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 1 13 54 35 0 0 0 0 103 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 15.5% 29.7% 52.0% 2.7% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 23 44 77 4 0 0 0 148 0.0% 0.0% 1.6% 3.5% 21.3% 18.3% 43.9% 10.8% 0.5% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 6 13 79 68 163 40 2 0 0 371 0.0% 0.0% 4.2% 8.5% 12.7% 4.2% 28.2% 39.4% 2.8% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 3 6 9 3 20 28 2 0 0 71 0.0% 2.2% 6.7% 11.1% 6.7% 8.9% 20.0% 22.2% 13.3% 6.7% 2.2% 100.0% 0 1 3 5 3 4 9 10 6 3 1 45 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 50.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 2 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 100.0% 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0.1% 0.1% 1.6% 3.4% 17.1% 23.3% 41.0% 11.1% 1.5% 0.7% 0.1% 100.0% 1 1 12 25 127 173 304 82 11 5 1 742 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 税引後利益 図表16 金型兼業企業の売上と利益のクロス集計 売上 -10億円未満 -10億円以上-5億円未満 -5億円以上-1億円未満 -1億円以上 -5000万円 未満 -5000万円以上 -1000万円未満 -1000万円以上 0円未満 0円以上 1000万円未満 1000万円以上 5000万円未満 5000万円以上 1億円未満 1億円以上 5億円未満 5億円以上 回答企業 計 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 6.7% 46.7% 46.7% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 2 14 14 0 0 0 0 30 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 10.9% 41.8% 47.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 6 23 26 0 0 0 0 55 0.0% 0.0% 2.2% 2.8% 14.4% 15.5% 43.6% 20.4% 1.1% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 4 5 26 28 79 37 2 0 0 181 0.0% 0.0% 11.3% 5.7% 9.4% 7.5% 28.3% 32.1% 5.7% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 6 3 5 4 15 17 3 0 0 53 0.0% 2.0% 17.6% 5.9% 9.8% 2.0% 15.7% 21.6% 15.7% 9.8% 0.0% 100.0% 0 1 9 3 5 1 8 11 8 5 0 51 0.0% 20.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 20.0% 0.0% 60.0% 0.0% 100.0% 0 1 0 0 0 0 0 1 0 3 0 5 0.0% 0.0% 33.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 66.7% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 3 0.0% 0.5% 5.3% 2.9% 11.6% 18.5% 37.6% 18.0% 3.4% 2.1% 0.0% 100.0% 0 2 20 11 44 70 142 68 13 8 0 378 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 税引後利益 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 2.売上と企業規模の関連性 次に、図表 17 を用いて売上を中心とした企業規模を検討してみることにしよう。「金型製造企 業」の売上区分別の従業員数では、「5000 万円未満」が「3 人以下」(74.5%)、「5000 万円以上 1 億円未満」が「4~9 人」(65.3%)、「1 億円以上 5 億円未満」が「10~19 人」(39.4%)、「5 億円 以上 10 億円未満」が「30~49 人」(45.2%)、「10 億円以上 50 億円未満」が「50~99 人」(45.5%)、 「50 億円以上 100 億円未満」が「100~199 人」(33.3%)と「200~299 人」(33.3%)、及び「100 億円以上」が「300~499 人」(40.0%)と「500~999 人」(40.0%)で各々最も高い比率を占めて いる。このように、「金型製造企業」では従業員数が増加するに連れて売上も伸長していく兆候を 示す。また、売上と資本金規模の関連性を見たものが図表 18 である。資本金額は「金型製造企業」 の多くが 300 万円から 3000 万円までに特化しており、従業員規模ほど売上との関連性が見出し難 くなっている。

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図表17 金型製造企業の売上と従業員数のクロス集計 売上 3人以下 4~9人 10~19人 20~29人 30~49人 50~99人 100~199人 200~299人 300~499人 500~999人 回答企業計 74.5% 24.3% 1.0% 0.0% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 514 168 7 0 1 0 0 0 0 0 690 25.1% 65.3% 8.6% 0.9% 0.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 204 531 70 7 1 0 0 0 0 0 813 4.0% 28.4% 39.4% 18.7% 8.4% 1.1% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 58 412 572 271 122 16 0 0 0 0 1451 0.5% 0.5% 6.5% 18.6% 45.2% 27.6% 1.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 1 1 13 37 90 55 2 0 0 0 199 0.0% 0.0% 1.6% 2.4% 8.1% 45.5% 30.9% 11.4% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 2 3 10 56 38 14 0 0 123 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 33.3% 33.3% 22.2% 11.1% 100.0% 0 0 0 0 0 0 3 3 2 1 9 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 20.0% 0.0% 40.0% 40.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 1 0 2 2 5 23.6% 33.8% 20.2% 9.7% 6.8% 3.9% 1.3% 0.5% 0.1% 0.1% 100.0% 777 1112 664 318 224 127 44 17 4 3 3290 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 従業員数 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 図表18 金型製造企業の売上と資本金額のクロス集計 売上 300万円未満 300万円以上 1000万円未満 1000万円以上 3000万円未満 3000万円以上 5000万円未満 5000万円以上 1億円未満 1億円以上 3億円未満 3億円以上 10億円未満 10億円以上 100億円未満 回答企業計 0.4% 68.8% 29.9% 0.7% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 3 572 249 6 2 0 0 0 832 0.4% 51.8% 44.8% 2.6% 0.4% 0.1% 0.0% 0.0% 100.0% 3 425 367 21 3 1 0 0 820 0.3% 26.3% 62.4% 7.6% 3.0% 0.4% 0.0% 0.0% 100.0% 4 382 908 111 43 6 0 0 1454 0.0% 3.0% 57.4% 21.3% 16.3% 2.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 6 116 43 33 4 0 0 202 0.0% 0.8% 27.6% 25.2% 28.5% 10.6% 4.9% 2.4% 100.0% 0 1 34 31 35 13 6 3 123 0.0% 0.0% 0.0% 22.2% 44.4% 11.1% 22.2% 0.0% 100.0% 0 0 0 2 4 1 2 0 9 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 80.0% 20.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 4 1 5 0.3% 40.2% 48.6% 6.2% 3.5% 0.7% 0.3% 0.1% 100.0% 10 1386 1674 214 120 25 12 4 3445 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 100億円以上 回答企業計 50億以上100億円未満 資本金額 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 これらを踏まえ、「金型製造企業」は売上額の上限を考慮することから、4 つの従業員規模別階 層に分類できる。第 1 は、従業員数 9 人以下で売上額 10 億円未満の企業層である。第 2 は、従業 員数 10~99 人で売上額 50 億円未満の企業層である。第 3 は、従業員数 100~299 人で売上額 100 億円未満の企業層である10。第 4 は従業員数 300 人以上で売上額 100 億円以上の企業層である。ま た、従業員規模と同様に、「金型製造企業」は資本金規模別でも 4 つの階層に類型化できる。第 1 は、資本金額 300 万円未満で売上額 5 億円未満の企業層である。第 2 は、資本金額 300 万円以上 3000 万円未満で売上額 50 億円未満の企業層である。第 3 は、資本金額 3000 万円以上 3 億円未満 で売上額 100 億円未満の企業層である。第 4 は、資本金額 3 億円以上で売上額 100 億円以上の企 業層である。 前述の通り、売上との関係を明確に見出せるのは従業員規模の方である。したがって、「金型製 造企業」、「金型専業企業」、及び「金型兼業企業」を上記の類型に照合し、金型製造企業の層とし て整理したものが図表 19 である。「金型製造企業」全体では、第 1 階層が 57.4%(1,889 社)、第 2 階層が 40.5%(1,333 社)、第 3 階層が 1.9%(61 社)、第 4 階層が 0.2%(7 社)となっている。

10 売上額「100 億円以上」の金型製造企業の中には、第 3 階層に属する従業員数「100~199 人」の企業が 1 社含 まれている。ただし、当該企業の売上を時系列で検証した結果、2010 年度に関しては、従業の包装・荷造機械

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さらに、「金型専業企業」では、第 1 階層が 62.0%(1,540 社)、第 2 階層が 37.0%(919 社)、第 3 階層が 0.9%(22 社)、第 4 階層が 0.1%(3 社)となった。また、「金型兼業企業」では、第 1 階層が 43.3%(349 社)、第 2 階層が 51.4%(414 社)、第 3 階層が 4.8%(39 社)、第 4 階層が 0.5% (4 社)であった。このように、一方の「金型専業企業」では第 1 階層が最も高い割合を占めてお り、他方の「金型兼業企業」ではそれが第 2 階層となっている。つまり、金型製造企業の層間に おいて、「金型専業企業」と「金型兼業企業」は異なった企業規模に関する動向を示していると言 える。 図表19 金型製造企業の層 企業数 比率 企業数 比率 企業数 比率 第1階層 従業員数9人以下 1540 62.0% 349 43.3% 1889 57.4% 第2階層 従業員数10~99人 919 37.0% 414 51.4% 1333 40.5% 第3階層 従業員数100~299人 22 0.9% 39 4.8% 61 1.9% 第4階層 従業員数300人以上 3 0.1% 4 0.5% 7 0.2% 2484 100.0% 806 100.0% 3290 100.0% 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 回答企業計 金型専業企業 金型兼業企業 金型製造企業 以上の金型製造企業の層に基づき、「金型専業企業」と「金型兼業企業」の共通する特徴として 挙げられる点は、第 3 階層に属する「金型専業企業」と「金型兼業企業」が非常に高い経営成果 を達成していることである。両者の売上と従業員規模の関連性を対比したものが図表 20 と図表 21 である。既述の売上利益率が高いと予想される「50 億円以上 100 億円未満」において、「金型専業 企業」の最も割合が高い従業員区分は、「200~299 人」(50.0%)であり、第 3 階層に該当する。 そして、「金型兼業企業」のそれは「100~199 人」(40.0%)と「300~499 人」(40.0%)の 2 つ となり、第 3 階層と第 4 階層を示す。それらのことからも、第 3 階層に属する従業員数「200~299 人」の「金型専業企業」と従業員数「100~199 人」の「金型兼業企業」が良好な経営成果を生み 出しているとまとめることができる。注目すべき点は、少数の好業績を誇る「金型兼業企業」が 必ずしも企業規模の拡大に依存していないことである。 図表20 金型専業企業の売上と従業員数のクロス集計 売上 3人以下 4~9人 10~19人 20~29人 30~49人 50~99人 100~199人 200~299人 300~499人 500~999人 74.7% 24.0% 1.2% 0.0% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 446 143 7 0 1 0 0 0 0 0 597 25.8% 65.0% 7.9% 1.1% 0.2% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 169 426 52 7 1 0 0 0 0 0 655 3.8% 29.9% 39.4% 18.8% 7.2% 0.9% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 40 315 414 198 76 9 0 0 0 0 1052 0.0% 0.9% 7.1% 16.1% 46.4% 29.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 1 8 18 52 33 0 0 0 0 112 0.0% 0.0% 1.6% 3.2% 12.9% 51.6% 25.8% 4.8% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 1 2 8 32 16 3 0 0 62 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 25.0% 50.0% 0.0% 25.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 1 2 0 1 4 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 26.4% 35.6% 19.4% 9.1% 5.6% 3.0% 0.7% 0.2% 0.0% 0.1% 100.0% 655 885 482 225 138 74 17 5 0 3 2484 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 第1階層 第2階層 第3階層 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 第4階層 回答企業計 従業員数

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図表21 金型兼業企業の売上と従業員数のクロス集計 売上 3人以下 4~9人 10~19人 20~29人 30~49人 50~99人 100~199人 200~299人 300~499人 500~999人 73.1% 26.9% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 68 25 0 0 0 0 0 0 0 0 93 22.2% 66.5% 11.4% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 35 105 18 0 0 0 0 0 0 0 158 4.5% 24.3% 39.6% 18.3% 11.5% 1.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 18 97 158 73 46 7 0 0 0 0 399 1.1% 0.0% 5.7% 21.8% 43.7% 25.3% 2.3% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 1 0 5 19 38 22 2 0 0 0 87 0.0% 0.0% 1.6% 1.6% 3.3% 39.3% 36.1% 18.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 1 1 2 24 22 11 0 0 61 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 40.0% 20.0% 40.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 2 1 2 0 5 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 33.3% 0.0% 66.7% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 3 15.1% 28.2% 22.6% 11.5% 10.7% 6.6% 3.3% 1.5% 0.5% 0.0% 100.0% 122 227 182 93 86 53 27 12 4 0 806 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 回答企業計 50億以上100億円未満 100億円以上 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 従業員数 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 第1階層 第2階層 第3階層 第4階層 回答企業計 なお、「金型兼業企業」の売上と従業の関わりを考察した図表 22 を見れば、「5000 万円未満」の 区分で「機械同部品製造修理」(21.9%)が、「5000 万円以上 1 億円未満」の区分で同じく「機械 同部品製造修理」(15.7%)が、「1 億円以上 5 億円未満」の区分で「機械工具製造」(12.9%)が、 「5 億円以上 10 億円未満」の区分で「工業用樹脂製品製造」(14.9%)が、「10 億円以上 50 億円 未満」の区分で「機械工具製造」(11.5%)が、「50 億円以上 100 億円未満」の区分で「工業用樹 脂製品製造」(40.0%)が、「100 億円以上」で「機械工具製造」(33.3%)、「半導体製造装置製造」 (33.3%)、並びに「包装・荷造機械製造」(33.3%)が最も高くなっていた。収益力が高いと予想さ れる売上額「50 億円以上 100 億円未満」の区分を念頭に置けば、従業として「工業用樹脂製品製 造」を営んでいる「金型兼業企業」は、比較的高い経営成果を達成していることが類推できる。 図表22 金型兼業企業の売上と従業内容のクロス集計 21.9% 15.7% 12.9% 14.9% 11.5% 40.0% 33.3% 25 25 52 13 7 2 1 14.0% 12.6% 12.1% 11.5% 9.8% 20.0% 33.3% 16 20 49 10 6 1 1 12.3% 12.0% 11.1% 8.1% 6.6% 20.0% 33.3% 14 19 45 7 4 1 1 4.4% 8.8% 10.9% 4.6% 6.6% 20.0% 5 14 44 4 4 1 4.4% 3.8% 4.2% 4.6% 6.6% 5 6 17 4 4 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 1億以上5億円未満 5億円以上10億円未満 機械同部品製造修理 5000万円以上1億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 100億円以上 1 機械同部品製造修理 機械工具製造 工業用樹脂製品製造 機械工具製造 工業用樹脂製品製造 機械工具製造 4 金属加工機部品製造 工業用樹脂製品製造 鉄鋼・同加工品卸 5000万円未満 2 機械工具製造 金属プレス製品製造 機械同部品製造修理 機械工具製造 3 金属プレス製品製造 工業用樹脂製品製造 金属プレス製品製造 金属加工機部品製造 金属プレス製品製造 機械工具製造 半導体製造装置製造 工業用樹脂製品製造 金属プレス製品製造 包装・荷造機械製造 5 アルミ加工品製造 金属加工機部品製造 金属加工機部品製造 機械同部品製造修理 機械同部品製造修理 機械工具製造 自動車部品製造 金属加工機部品製造 3.売上と立地の関連性 最後に、売上と立地の対応を検討することにする。「金型製造企業」の売上と立地を見たものが 図表 23 である。それぞれの売上区分で最も比率が高い都道府県を見ていくと、「5000 万円未満」 が「愛知県」(14.4%)、「5000 万円以上 1 億円未満」が「愛知県」(12.5%)、「1 億円以上 5 億円 未満」が「愛知県」(14.7%)、「5 億円以上 10 億円未満」が「愛知県」(23.8%)、「10 億円以上 50 億円未満」が「愛知県」(26.0%)、「50 億円以上 100 億円未満」が「京都府」(22.2%)と「静岡 県」(22.2%)、「100 億円以上」が「群馬県」(40.0%)と「静岡県」(40.0%)となっている。こ のように、第 2 階層までの「金型製造企業」は絶対数として最も多く存在している「愛知県」に

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集中している。ところが、第 3 階層からは、「静岡県」や「京都府」、「群馬県」などの地域的な分 散が顕在化している。 図表23 金型製造企業の売上と立地のクロス集計 14.4% 12.5% 14.7% 23.8% 26.0% 22.2% 40.0% 123 103 214 48 32 2 2 12.4% 11.3% 11.6% 8.9% 9.7% 22.2% 40.0% 106 93 170 18 12 2 2 9.2% 8.0% 8.4% 5.9% 7.3% 11.1% 20.0% 79 66 122 12 9 1 1 8.4% 7.4% 7.5% 5.9% 7.3% 11.1% 72 61 109 12 9 1 7.6% 6.4% 6.6% 5.9% 7.3% 11.1% 65 53 96 12 9 1 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 静岡県 富山県 東京都 神奈川県 東京都 静岡県 埼玉県 東京都 神奈川県 愛媛県 新潟県 大阪府 100億円以上 大阪府 静岡県 岐阜県 埼玉県 東京都 大阪府 静岡県 大阪府 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 50億円以上100億円未満 愛知県 静岡県 京都府 愛知県 群馬県 1 5000万円以上1億円未満 5000万円未満 愛知県 愛知県 愛知県 東京都 2 3 4 5 神奈川県 埼玉県 大阪府 大阪府 また、図表 24 では「金型製造企業」の売上と創業年の関わりを見ている。各売上区分で最大の 割合を占めているのは、「5000 万円未満」が「1971~1980 年」(29.2%)、「5000 万円以上 1 億円未 満」が同様に「1971~1980 年」(30.3%)、「1 億円以上 5 億円未満」が「1961~1970 年」(28.0%)、 「5 億円以上 10 億円未満」が「1961~1970 年」(28.0%)、「10 億円以上 50 億円未満」が「1961 ~1970 年」(29.9%)、「50 億円以上 100 億円未満」が「1921~1930 年」(33.3%)と「1951~1960 年」(33.3%)、「1961~1970 年」(33.3%)、「100 億円以上」が「1951~1960 年」(50.0%)と「1961 ~1970 年」(50.0%)であった。これらから、各売上区分では 1960 年代の創業が大きなウェート を占めていることがわかる。そのような意味では、社歴の長さと売上の高さはあまり関係がない ようにも思われる。ところが、売上が低い「金型製造企業」が 1970 年代以降に創業した企業に多 いことは特徴的である。 図表24 金型製造企業の売上と創業年のクロス集計 売上 1861~ 1870年 1871~ 1880年 1881~ 1890年 1891~ 1900年 1901~ 1911年 1911~ 1920年 1921~ 1930年 1931~ 1940年 1941~ 1950年 1951~ 1960年 1961~ 1970年 1971~ 1980年 1981~ 1990年 1991~ 2000年 2001~ 2010年回答企業計 0.0% 0.0% 0.2% 0.0% 0.4% 0.5% 0.5% 0.9% 6.4% 11.6% 26.7% 29.2% 18.9% 4.2% 0.5% 100.0% 0 0 1 0 2 3 3 5 35 64 147 161 104 23 3 551 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.4% 0.2% 1.3% 7.7% 9.2% 26.8% 30.3% 18.1% 5.2% 0.9% 100.0% 0 0 0 0 0 2 1 7 42 50 145 164 98 28 5 542 0.0% 0.1% 0.0% 0.1% 0.3% 0.9% 1.8% 2.5% 7.5% 12.8% 28.0% 27.7% 13.9% 4.3% 0.2% 100.0% 0 1 0 1 3 8 16 22 67 114 250 248 124 38 2 894 0.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.8% 0.0% 2.4% 5.6% 10.4% 14.4% 28.0% 23.2% 9.6% 2.4% 2.4% 100.0% 1 0 0 0 1 0 3 7 13 18 35 29 12 3 3 125 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 1.5% 6.0% 9.0% 9.0% 20.9% 29.9% 13.4% 4.5% 3.0% 3.0% 100.0% 0 0 0 0 0 1 4 6 6 14 20 9 3 2 2 67 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 33.3% 0.0% 0.0% 33.3% 33.3% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 3 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.3% 0.6% 1.3% 2.2% 7.5% 12.0% 27.4% 28.0% 15.6% 4.3% 0.7% 100.0% 1 1 1 1 6 14 28 47 163 262 599 611 341 94 15 2184 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 5000万円以上1億円未満 5000万円未満 創業年 100億円以上 回答企業計 上記の諸特性を念頭に置き、立地を中心とする図表 25 と図表 26 で両者を対置すれば、「東京都」 の第 1 階層に属する「金型製造企業」の割合が高くなっているように思われる。とりわけ、「東京 都」の「金型兼業企業」は 75 社のうち、19 社(25.3%)が赤字に陥り易い売上額「5000 万円未 満」であった。したがって、如何なる地域に立地するかが従業の在り方に何らかの影響を及ぼし ている可能性がある。

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図表25 金型専業企業の売上と立地のクロス集計(主要都府県のみ) 売上 愛知県 大阪府 東京都 神奈川 埼玉県 静岡県 群馬県 回答企業計 23.5% 12.6% 19.3% 16.0% 14.0% 6.0% 8.6% 100.0% 106 57 87 72 63 27 39 451 22.6% 19.9% 13.0% 11.2% 14.6% 8.2% 10.4% 100.0% 85 75 49 42 55 31 39 376 25.3% 21.7% 11.2% 14.4% 10.3% 10.4% 6.6% 100.0% 160 137 71 91 65 66 42 632 40.9% 12.1% 13.6% 7.6% 7.6% 13.6% 4.5% 100.0% 27 8 9 5 5 9 3 66 42.1% 13.2% 7.9% 15.8% 10.5% 10.5% 0.0% 100.0% 16 5 3 6 4 4 0 38 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 50.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 1 1 0 2 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 100.0% 0 0 1 0 0 0 1 2 25.1% 18.0% 14.0% 13.8% 12.3% 8.8% 7.9% 100.0% 394 282 220 216 193 138 124 1567 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 都府県 図表26 金型兼業企業の売上と立地のクロス集計(主要都府県のみ) 売上 愛知県 大阪府 東京都 神奈川 埼玉県 静岡県 群馬県 回答企業計 26.2% 12.3% 29.2% 10.8% 13.8% 4.6% 3.1% 100.0% 17 8 19 7 9 3 2 65 20.9% 20.9% 14.0% 12.8% 12.8% 10.5% 8.1% 100.0% 18 18 12 11 11 9 7 86 23.5% 14.3% 16.5% 13.5% 10.4% 13.0% 8.7% 100.0% 54 33 38 31 24 30 20 230 47.7% 22.7% 6.8% 9.1% 4.5% 6.8% 2.3% 100.0% 21 10 3 4 2 3 1 44 41.0% 17.9% 7.7% 5.1% 12.8% 12.8% 2.6% 100.0% 16 7 3 2 5 5 1 39 0.0% 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 100.0% 0 1 0 0 0 1 0 2 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 66.7% 33.3% 100.0% 0 0 0 0 0 2 1 3 26.9% 16.4% 16.0% 11.7% 10.9% 11.3% 6.8% 100.0% 126 77 75 55 51 53 32 469 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 都府県 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 また、「金型専業企業」と「金型兼業企業」の創業年を図表 27 と図表 28 で比較すれば、社歴の 比較的短い「金型専業企業」は第 1 階層に集中し、経営環境の悪化している企業が多いことが明 らかになった。一例を挙げれば、赤字の企業が過半数を占める売上額「5000 万円未満」の「金型 専業企業」は、1971 年以降の各区分の合計で 5 割(55.0%)を上回っている。それに対して、「金 型兼業企業」の同区分の合計は 4 割程度(40.0%)であった。そのため、今日では創業間もない 「金型製造企業」が金型製造のみで企業を存続させることが困難な状況に陥っている恐れがある。 以上一連の分析から、金型製造企業の層内部でも、専業と兼業が異なる売上動向を示すことが読 み取れた。

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図表27 金型専業企業の売上と創業年のクロス集計 売上 1861~1870年 1871~1880年 1881~1890年 1891~1900年 1901~1911年 1911~1920年 1921~1930年 1940年1931~ 1941~1950年 1951~1960年 1961~1970年 1971~1980年 1981~1990年 1991~2000年 2001~2010年回答企業計 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 0.2% 0.6% 0.8% 5.9% 10.6% 26.5% 31.2% 19.3% 4.0% 0.4% 100.0% 0 0 0 0 1 1 3 4 28 50 125 147 91 19 2 471 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 0.0% 0.9% 7.4% 9.4% 26.0% 31.3% 18.8% 5.1% 0.9% 100.0% 0 0 0 0 0 1 0 4 33 42 116 140 84 23 4 447 0.0% 0.0% 0.0% 0.2% 0.2% 1.1% 1.6% 1.9% 7.1% 12.4% 27.8% 29.9% 14.5% 3.3% 0.2% 100.0% 0 0 0 1 1 7 10 12 45 79 177 190 92 21 1 636 1.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 1.5% 4.5% 6.0% 13.4% 32.8% 26.9% 10.4% 0.0% 3.0% 100.0% 1 0 0 0 0 0 1 3 4 9 22 18 7 0 2 67 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 2.8% 2.8% 8.3% 11.1% 19.4% 27.8% 16.7% 5.6% 2.8% 2.8% 100.0% 0 0 0 0 0 1 1 3 4 7 10 6 2 1 1 36 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0.1% 0.0% 0.0% 0.1% 0.1% 0.6% 0.9% 1.6% 6.9% 11.3% 27.2% 30.2% 16.6% 3.9% 0.6% 100.0% 1 0 0 1 2 10 15 26 114 188 451 501 276 64 10 1659 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 10億円以上50億円未満 50億以上100億円未満 創業年 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 100億円以上 回答企業計 図表28 金型兼業企業の売上と創業年のクロス集計 売上 1861~1870年 1871~1880年 1881~1890年 1891~1900年 1901~1911年 1911~1920年 1921~1930年 1940年1931~ 1941~1950年 1951~1960年 1961~1970年 1971~1980年 1981~1990年 1991~2000年 2001~2010年回答企業計 0.0% 0.0% 1.3% 0.0% 1.3% 2.5% 0.0% 1.3% 8.8% 17.5% 27.5% 17.5% 16.3% 5.0% 1.3% 100.0% 0 0 1 0 1 2 0 1 7 14 22 14 13 4 1 80 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 1.1% 1.1% 3.2% 9.5% 8.4% 30.5% 25.3% 14.7% 5.3% 1.1% 100.0% 0 0 0 0 0 1 1 3 9 8 29 24 14 5 1 95 0.0% 0.4% 0.0% 0.0% 0.8% 0.4% 2.3% 3.9% 8.5% 13.6% 28.3% 22.5% 12.4% 6.6% 0.4% 100.0% 0 1 0 0 2 1 6 10 22 35 73 58 32 17 1 258 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 1.7% 0.0% 3.4% 6.9% 15.5% 15.5% 22.4% 19.0% 8.6% 5.2% 1.7% 100.0% 0 0 0 0 1 0 2 4 9 9 13 11 5 3 1 58 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 9.7% 9.7% 6.5% 22.6% 32.3% 9.7% 3.2% 3.2% 3.2% 100.0% 0 0 0 0 0 0 3 3 2 7 10 3 1 1 1 31 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0.0% 0.2% 0.2% 0.0% 0.8% 0.8% 2.5% 4.0% 9.3% 14.1% 28.2% 21.0% 12.4% 5.7% 1.0% 100.0% 0 1 1 0 4 4 13 21 49 74 148 110 65 30 5 525 注:各数値は上段が各売上区分における構成比率で、下段が企業数を示す。 注:色付き箇所は当該区分における最も高い比率を指す。 出所:COSMOS2より筆者作成。 創業年 50億以上100億円未満 100億円以上 回答企業計 5000万円未満 5000万円以上1億円未満 1億円以上5億円未満 5億円以上10億円未満 10億円以上50億円未満

4.おわりに

本稿では、金型産業で生じる構造変化を詳細に把握するため、金型産業を幾重にもなる金型 製造企業の層として見なすことを試みた。さらに、金型製造企業の層内部において、専業と兼業 の別が経営成果に如何なる影響を与えているかを分析した。それらからは以下の 3 つのインプリ ケーションが得られた。 第 1 は、金型製造企業層の 4 つの類型である。金型産業は、従業員数と売上額の関係を整理す ることにより、4 つの階層に分類することが可能である。具体的に述べれば、従業員数 9 人以下で 売上額 10 億円未満の第 1 階層、従業員数 10~99 人で売上額 50 億円未満の第 2 階層、従業員数 100 ~299 人で売上額 100 億円未満の第 3 階層、従業員数 300 人以上で売上額 100 億円以上の第 4 階層 であった。上記の 4 類型は、金型産業の構造変化を検討する際の基礎とも成り得ると考えている。 第 2 は、金型製造企業層別の経営成果の特徴である。2010 年度において、金型製造企業の 4 割 以上が赤字に陥っていることが明らかになった。層毎に確認した場合、最も売上額が大きい第 4 階層に属する複数の金型製造企業が企業規模に見合った収益力を持ち合わせていない恐れがあっ た。また、第 3 階層に属する金型製造企業は非常に優れた収益力を誇っていることがわかった。 それらのことから、金型製造企業は企業規模の拡大が一概に高い経営成果を生み出すとは限らな いことがわかった。 第 3 は、金型製造企業の層間及び層内における専業と兼業の動向である。両者の企業規模を比較 すれば、従業を営む金型兼業企業は、金型製造のみを行う金型専業企業よりも上位の階層に属す

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る傾向にある。また、経営成果の側面から見れば、高い企業業績を誇る金型兼業企業は、同じ階 層内の金型専業企業よりも企業規模が小さい企業が見受けられた。さらに、今日では創業間もな い金型製造企業が金型製造のみで企業を存続させることが困難な状況に陥っており、従業を営む ことが経営の安定化に直結する可能性がある。しかしながら、従業は第 1 階層の段階で目を見張 るような効果を発揮するが、第 2 階層以降になると各金型製造企業が独自に収益力を高める経営 努力に取り組まなければならないと言えよう。 愛媛大学法文学部総合政策学科講師 藤川 健

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製造業※1、建設業、運輸業など 資本金3億円以下 または 従業員300人以下 卸売業 資本金1億円以下 または 従業員100人以下 小売業

運輸業 卸売業 小売業

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