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小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究

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(1)

BulletinofFacultyofEducation,NagasakiUniversity:Curriculum andTeachingh.40(2003)ト 14

小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究

森下 浩史* ,今田 将志*書 ,原中あゆみ** ,下村 周子** , 本多 博* ** ,黒 田 義和**暮 ,立野 薫* **, 渡 田 昌彦****, 北御門浩三**** ,久野 正明*****

(平成1410月31日受理 )

Thec o nne c t i o noft hel e a de r s hi poff a c ul t yof e duc a t i o no nt hepr o pul s i o norac oo pe r a t i o n

ofs t udybe t we e na ne l e me nt a r ys c hoo l a ndaJ ● uni o rhi g hs c hoo l

Hi r of umiMORI S HI TA , Ma s a s hiI MADA , Ay umiHARANAKA , S y ukoS HI MOMURA , Hi r o s hiHON D A , Yos hi ka z uKURODA ,

Ka o r uTATENO , Ma s a hi koHAMADA Ko uz o uKI TAMI KADO , Ma s a a kiHI S ANO

(ReceivedOct.31,2002)

1.はじめに

平成14年度 より実施 されている新学習指導要領l;では,特色ある教育,特色 ある学校づ くりが基本方針の一つ としてとり上げられている。児童生徒に 「生 きる力」 をは ぐくむこ とを目指 し,自ら学び自ら考える力の育成や,基礎的基本的な内容の確実な定着 を図 り, 個性 を生かす教育を充実するというね らいを達成するためには,特色ある学校づ くりが必 要 とされる 一人一人の 「生 きる力」 を育成するためには,それぞれの児童生徒の特性に 応 じた教育が必要であ り,学校 も児童生徒や地域の実態にあわせて,特色ある教育活動を 行わなければならない。

第15期中央教育審議会の第一次答申2) (平成8年7月)では, 『これか らの学校 は 「生 きる力」 を育成するという基本的な観点 を重視 した学校 に変わってい く必要がある』 と学 校教育の 目指す方向を示 した。その教育 を実現するために学校 は 『家庭や地域社会 との連 携 を進め,家庭や地域社会 とともに子 どもたちを育成する開かれた学校 となる必要がある』

としている つまり,「特色ある学校づ くり

を進めるに当たって,その学校 の取 り組み

*長崎大学教育学部理科教育講座 =長崎大学大学院教育学研究科理科教育専修

='伊王島町立伊王島中学校 日日伊王島町立伊王島小学校

=書目佐世保市教育委員会

(2)

2 長崎大学教育学部紀要 教科教育 No.40(2003)

を地域,保護者 に理解 して もらい,協力 を得ることは重要なことであ り,家庭や地域社会 の活動 との連携 を図 り

,

「開かれた学校づ くり」 を進める必要があることを示す

一方,最近の集団活動の中で児童生徒の姿 を見ると,友だちとの交わ りが苦手な子,下 手な子が増 えつつあることが危倶 されている3)。少子化,地縁関係の希薄化,外遊びの減 少などの影響があると見 られている。児童生徒の社会性 を育成す るために,学校 とい う場 が果たす役割は極めて大 きい。そのため,児童生徒の基本母体である学級集団を超 え,さ まざまな年齢の子 と交わった り,学校集団を超 えて他地域の学校 との交流や異校種 間連携 をさらに進めてい くことが求め られている

ここでは,小 中学校連携 における,大学 としての支援のあ り方の方策 を提案す ることを 本研究の 目的 とする 具体的には,中学生が小学生 を学習指導する科学実験教室を通 して, 大学側 としての協力のあ り方 を探 ってみた。そ もそ も本研究は,平成13年度校種 間連携学 力充実対策プログラム推進校 として長崎県教育委員会の指定 を受けた伊王島小,中学校か らの研究協力要請があ り,開始す ることとなった。本教育学部の大学生お よび大学院生 と 公立の中学生合同の立案企画による 「わ くわ く実験教室」 において,主体的に中学生 自身 が小学生 に対 して科学実験指導 を行 う研究授業 を実施 した。

2.「中学生によるわ くわ く実験教室」

西彼伊王島町立伊王島小学校 において,平成14年3月2日 (土)「中学生 に よるわ くわ く実験教室」 と遷 して,伊王島中学校の全校生徒 による実験教室が開催 された4) (資料1)0 伊王島中学校 は,野母崎半島の西側数kmの所 に位置する小 さな島に在 って,全校生徒19 名 と比較的小規模 な学校である研究授業の主な対象 は伊王島小学校児童であるが,教育 関係者,親族,島内一般町民か らも自由に参加で きるように公開授業 とした。町役場のほ うか らも協力 を得て,町報,町内放送 を通 じて地域の方へ向けて,「わ くわ く実験教室」

への参加案内をして頂いた。広報は伊王島中学校お よび伊王島町役場 などのホームページ で も5)紹介 した。

「わ くわ く実験教室

で発表する実験テーマは6テーマ とし,そのうち5つのテーマを 中学生が担当することとした。実験 テーマについては,伊王島中の理科敦貞 と大学側 とで 協議 し決定 した。各実験の内容お よび手順 については事前 に中学生 に向けての実験指導 を 大学側か ら行 うこととした。

全校生徒 を 1つの実験テーマに4ない し5人の生徒 を実験担当者 として割 り当て,5つ の班 を構成 させた。それぞれの珪 ごとに自分達 に合 った実験テーマを選択させ,実験準備, 予備実験 などを行 うこととした。事前の実験では∴大学関係者が中学生 に向けて,各実験 テーマについての実験面や安全面での指導 を行 った6)0 3月 2日本番の 「わ くわ く実験教 室

では,大学生 または大学院生は実験の様子 を見守るだけにとどめ,小学生や一般参加 者 に対する実験指導や解説は中学生が行 うように した。

3.

「中学生によるわ くわ く実験教室」の実験テーマの選定

実験教室で行 う実験 テーマの選定にはい くつかの注意が必要であった。1つは,実験が 安全であることである 実験で扱 う薬品に関 して,中学校側か らも特 に気 を付 けてほ しい と伝 えられていた。2つ 目は,で きるだけ身近な ものを用いてで きる実験であること。今

(3)

森下・今田・原中・下村・本多・黒田・立野・溝田・北御門・久野 :小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究 3

回の実験の 目的の1つ として,実験 に参加する児童生徒が理科の実験 を難 しい と考 えない で,身近なもの として把 えられるようになってほ しい という願いがあるそのため, 日常 生活の中であま り馴染みのない薬品や器具はで きるだけ避け,可能な限 り家庭で も用意で きる範囲の ものを使 うように心がけた。3つ 目は,各実験のデモ ンス トレーシ ョンにかけ る時間を,10‑15分程度で終了するようにすること実験教室の参加見学は,小学生がそ れぞれのブースを順番 に見て回れるように計画 した。

以上の点に留意 しなが ら,最終的に,以下の6つの実験テーマに決定 した

『電気 で遊

ぼう

いろいろな気体で遊ぼう

]r

バ ブを作ろう

l

『カルメ焼 きを作 ろう

J

巨大シャボン

玉 を作 ろう

超低温の世界 を体験 しよう

J 。

この中で

,

超低温の世界 を体験 しよう』 の 実験 ブースは,大学側で担当するように した。

4.実験テーマおよび実験内容

各々の実験テーマについて,実験内容 (資料

2

) と実施における指導のポイン ト,お よ び中学生 に指導 を受けて実験作業 に取 り組んだ小学生の様子や感想 (アンケー トによる) などを以下 に記 した。

4‑1 『電気で遊 ぼう』

小学校の電気の学習は,動電気 と静電気の二つの電気学習内容がある この実験テーマ では,この二つの内容 について身近にある材料 を選んで,生徒の遊び心 を織 り交ぜ なが ら 電気 について体験 して もらうことにした。それ らの電気遊びを通 じて,電気 とい うものに

より親 しみやす くすることを目標 とした。

静電気 を使 った実験では, ビニール紐 を静電気の力で浮かせ る 「電気 くらげ」の実験 を 行 った。まず ビニール紐 を30cmほどの長 さに切 り取 り,中央 を細 い糸で縛 った後 ,細 く 裂いた ものを作 る この ビニール紐 と塩 ビパイプをそれぞれティッシュペーパーで擦 り, 静電気 を発生 させ る ビニール紐 を空中に投げ,その下か ら塩 ビパ イプを近づけると,静 電気の反発力で ビニール紐がふわふわ と空中に浮かぶ。

もう一つの実験 は,備長炭 とアル ミホイルで 「備長炭電池」 を作 る実験 を行 った。備長 炭の周 りに,飽和食塩水 に浸 したキ ッチ ンペーパーを巻 き, さらにその外側 にアル ミホイ ルを巻 くだけで電池がで きる 備長炭が+檀,アル ミホイルが一極 とな り,電子オルゴー ルや ソーラーモーターを回 した りすることがで きる

これ らの実験 は特 に危険なものは使わないため,小学生 自身がすべて作業 し実験するよ うに し,中学生はその実験指導 と説明役 に当たるように した。

小学生か らの感想 『静電気で ビニールひもが浮いたのが不思議だった。備長炭で電池が 作れてす ごいなあ と思 った.j

4‑2, rJギブを作 ろう』

炭酸 ガス発泡入浴剤 を,炭酸水素ナ トリウム (重曹) と,固体の有機酸であるクエ ン酸 か ら作 る実験内容である これ らの薬品を混ぜ合わせ,固めた ものを水 に入れることで, 炭酸水素ナ トリウムがクエ ン酸の水溶液によって中和 される時に,二酸化炭素が発生する 仕組みになっている 市販 されている入浴剤 も炭酸水素ナ トリウムをフマル酸 (固体の有

(4)

4 長崎大学教育学部紀要 教科教育 恥40(2003)

機酸)で中和することによって二酸化炭素 を発生 させ るようになっている

乳鉢で細か くす りつぶ したクエン酸 と炭酸水素ナ トリウムを混合 し,ペ ットボ トルのキャッ プに入れて押 し固める。粉末を手で押 し固めた くらいでは,す ぐに形が崩れてしまうため, ペ ッ トボ トルのキャップに入れたままの形で水 (お湯)の中に入れて使用するようにした。

実験で自作 させた ものは,持 ち帰 って もらうように した。小学生 には大好評だったようだ。

この実験では,薬品を乳鉢で細か くす りつぶす作業お よび薬品をペ ッ トボ トルのキャッ プの中に押 し固める作業 を小学生 に行 って もらった。子供たちにこれ らの作業 をさせるこ とによって,薬品に慣れ親 しむ事 と,その取 り扱い方 を学習 させ るというねらいがあった

また,作製 したバブを水 中に投入すると同時に泡が発生することの不思議 さと面白さを体 験 させ るとい うねらい もあった。

小学生の感想 rクエ ン酸が とて も酸 っぱかった。難 しい と思 ったけど,簡単だったか ら また作 りたい。j

4‑3 F超低温の世界 を体験 しよう

極 く低温の液体窒素 を使 ってバナナやパセ リ,ゴムボールなどを凍 らせる内容である。

液体窒素 を扱 うので, この実験だけは演示実験 とし,実験 は主に大学関係者が担当 した。

実際には,小学生 自身が興味の赴 くままいろいろな ものを液体窒素 に浸 して,凍 らせて遊 んでいた

液体窒素は,

‑1 9 8

℃ と非常 に低温のため,パセ リやバナナなどを浸 す と短時 間で凍 り ついて しまう また,ゴムボールを凍 らせ るとガラス化 して,床 に落 としただけで激 しい 音 を立てて割れて しまう このような低温 を体感 して興味 を持たせ ることと,常温では気 体である窒素 も低温では液体 になるとい うことを理解 させることを目的 とした。

液体窒素 を用いた実験 は,長崎市科学館 などで も行 われた りしているが,伊王島の小中 学生のほとん どはそれ らの実験 を見たことがない という そのため,中学校側か らの要望

もあ りこのテーマで実験 を行 った。

小学生の感想 『白い煙 は下に行 っていたか ら空気 よ り重いんだなあ と思った。バナナや 花 を冷やす と,す ぐに固まってか らカチカチになったか らす ごい。ボールを凍 らせるとす

ぐにへ こんで きたか らビックリした。j

4‑4

r

巨大 シャボン玉 を作 ろう

シャボ ン玉で遊んだ経験のある子供たちは大勢いるはずである シャボン玉は,非常に 薄いセ ッケ ンの膜でで きてお り,それが表面張力によって形を保っている。より大 きなシャ ボン玉 を作 ろうとする場合 は,中性洗剤の他 に洗濯の り (ポ リビニルアルコール)やグリ セリンなどを入れると粘性が出てさらに丈夫なシャボン玉がで きるただ し,水,洗剤, 洗濯の りの割合 によってシャボン玉の丈夫 さも変わって くる

この実験では,まず割れない大 きなシャボン玉がで きるシャボ ン液の配合 を,中学生 に 見つけだ して もらうことに した。その結果,中性洗剤1に対 して,洗濯の りが5‑6倍, 水 を7‑9倍の割合で混合 させると大 きなシャボン玉がで きることがわかった0

実験 当 日は, このシャボ ン液 を用いて大 きなシャボン玉 を作 った り,フラフープで作 っ た巨大 シャボ ン膜の中に小学生が入 って遊ぶ実験 を行 った。子 どもだけでな く,一般の大

(5)

森下・今田・原中・下村・本多・黒田・立野・渡田・北御門・久野:小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究 5

人の方 に も大いに楽 しんでいただいた様子であった。

小学生の感想 r初 めてシャボ ン玉の中に入ったまるで夢の世界 に行ったみたいだった。

遊 んでいるようで楽 しかった』

図1 「シャボ ン玉 を作 ろ う」の実験風景

4‑5 『カル メ焼 きを作 ろ う』

カルメ焼 きとは,砂糖 を重曹で膨 らませて固めた砂糖菓子の ことである

。1 2 5

℃ になる まで煮詰めた砂糖液 に,重曹 と粘性 を高めるために卵 白を混ぜた ものを少量入れ,か き混 ぜ ると次第 に膨 らみ,カルメ焼 きが出来上がる重曹 (炭酸水素ナ トリウム)の加熱分解 は,中学校の原子 ・分子の学習でも扱 うため,この実験 も教科書などでよく紹介 されている。

本テーマの実験 自体 は特 に危険な薬品な どは取 り扱 わないが,砂糖液を高温にするため, こぼれて手 につ くとやけ どの恐れがある。 このため,実敦 の際 には中学生が一人付 きっ切 りで安全指導す るように した。この実験 の場合, うま く膨 らまして カルメ焼 きを作 るため には温度制御 を しっか りす ることが必要である加熱の し方や温度計の取 り扱い方 を学ば せ るように した。

小学生の感想 『カルメ焼 きが膨 らんでいるとき,何が どうい う現象 を起 こ して膨 らんで いるのかな と思いま した。味は もうち ょっと甘 さ控 えめにで きないのかなと思い ました

。 j

4‑6 Fいろいろな気体 で遊 ぼう1

この実験で扱 う気体 は, ドライアイス (二酸化炭素)とヘ リウムガスの2種類である

特 に子供たちには,普段 目に見 えないためなかなか気体の存在 を意識す ることは難 しい と 思われる この実験 では,主 に ドライアイスを用いて気体の存在感 と不思議 さを感 じて も

らうように心がけた。

(6)

6 長崎大学教育学部紀要 教科教育 恥40(2003)

2 「カル メ焼 きを作 ろ う」の実験風景

ドライアイスを机の上で滑 らせてみる実験では,机 と ドライアイス との間に気体 になっ た二酸化炭素の層ができて, ドライアイスがわずかに浮かんだ状態になる。そのため,ちょっ と横か らつついただけで も滑 ってい くのである 小学生の子 どもたちは大喜びでこの遊び にチ ャレンジ していた。

フィルムケースの中に ドライアイスを入れてフタを飛ばす実験 は,密閉された容器の中 で ドライアイスが気体 になって体積が増すため,圧力が高 くなってフタが飛ぶ。 この実験 は,人に向かって飛 ばさない ようにす ることと,天井のあるところでは蛍光灯 に当た らな いようにするなどの注意が必要である

ドライアイスを水 の中に入れる実験では,多量の白い煙が出て くる。本来 この温度では 二酸化炭素の気体は無色透明のため 目には見えない。白い煙の ように見えるのは冷や され て出て きた水蒸気である ただ,このことの説明は小学生 には理解が難 しいので,実験の 際にはこの説明は しないことを,中学生 と事前 に打 ち合 わせ をしておいた

水酸化ナ トリウムで塩基性 にしたフェノールフタレイン溶液 (赤色 に呈色する)に ドラ イアイスを入れて しばらくすると,色が消えて無色 になる これ は,溶 けた二酸化炭素 (炭酸)が酸性であるため,次第に溶液が酸性側 に傾 き無色 になるのである

ヘ リウムガスは空気 よりも軽い気体であるため,風船の中に入れてふ くらませると空中 に浮かぶ風船が作れる 今 回の実験では,ヘ リウムガスのボンベ を会場 に持ち込んで,風 船を作 って参加者 に配った。祭 りの夜店などで見かけるプカブカ浮かぶ風船 と同 じものを 伊王島小学校 の先生 に作 って もらい,小学生の子 どもたちは嬉 しそ うに していた

小学生の感想 『フィルムケースロケ ッ トを,飛 ばす ときに,いつ 「ポーン」 と飛ぶかな あって,ハ ラハ ラしました。色の付いた水 に ドライアイスを入れると,だんだん水 の色が 変わって きました。何で色が変わるのかなと思いました

。 』

(7)

森下・今田・原中・下村・本多・黒田・立野・溝田・北御門・久野 :小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究 7

5.「わ くわ く実験教室」 を終 えて

小 中学校連携の取 り組み方にはこれ までいろいろな方法で実施 されている7)。 今回は小, 中学校理科 カリキュラムの中にある理科教材の うち,い くつかの実験テーマか ら中学生 自 身が選定 し,これ らの理科教材 を通 して,小学生 に自然界の しくみに目を向けさせ,興味 を持 って もらうことが第一の 目的であった。

伊王島小学校,中学校 は伊王島の中心軌 こ隣接 して建て られている 共に学校の規模 と しては小 さい学校である今回の実験教室では,これ らの諸条件 を最大限活用 して実施 し た ものである 小 中学生全員がお互いに顔見知 りであるため, うち解けた雰囲気で実験 を 進めることがで きた。小学生 も中学生に対 して遠慮 な く質問をした り指導 を受けている光 景が とて も新鮮で好印象であった。また,地域の方 も小 さい子 どもを連れての参加や,高 齢者の参加 などがあ り,多 くの方々に参加 して頂いた。そのぶん中学生 も皆の前でがんばっ て発表 した り,質問に答 えた りしていた。これ らの中学生 と地域の方々が しっか り協力 し 合 って小学生 を暖か く指導する雰囲気が会場全体に漂 っていた。

「特色ある学校づ くり」が叫ばれる中,地域に根 ざした活動 として,今回のわ くわ く実 験教室の取 り組みは大 きな可能性 を示 しているのではないか と考える9 子 どもたちにとっ て も,普段あま り体験で きないことを体験するよい機会である し,特 に中学生にとっては, 教 えることの難 しさや喜 びを感 じ取 って もらえたように思 う

6.「わ くわ く実験教室」アンケー ト

参加者 に対 して,中学校側 よりアンケー トをとっていただいた。このアンケー ト中から, 以下に代表的な意見 を紹介する

6‑1 中学生のアンケー トより (資料3)

中学生 にとっては,人にものを教 えることを体験する,いい機会 となった と思 う 中学 生のアンケー トの中には

,

す ごく面 白かった し楽 しかった。小学生 に教 える とき,常 に 手や口を動か していない といけなかったので大変だった。これを毎 日やっている先生 って 大変だ と思 った

。 』

見た り闘いた りするのは楽だけど,教えるのは難 しかった。理解 して いるのに,上手 に説明で きずに悔 しかった。で も.納得 して くれた り質問 して くれた りし たのは嬉 しかった。 もっと上手に説明で きるように,私 自身が もっといろいろ知ってお き たい と思った。』といった意見 もあ り,教 えることの大変 さと,理解 して もらえた ときの 嬉 しさなどを実感 して もらえたようだ。

6‑2 小学生のアンケー トより

小学生の意見の多 くは,楽 しかった とい うものだった。感想 を見て も,一つ一つの実験 に対 して,子 どもたちは本当にいろいろな点に疑問を持 った り,興味を持った りしている のだと実感 させ られた。また

,

電気 クラゲがで きたか ら,ひまなときに したい とお もい ます』 とい うように, 自分で ももう一度やってみたい という意見 もあって,実験 を身近な もの として とらえて もらえたようだ。

(8)

8 長崎大学教育学部紀要 教科教育 恥40(2003)

6‑3 地域の方のアンケー トより (資料4)

地域か ら参加 された方のアンケー トでは,楽 しかった,子 どもと一緒に参加できてよかっ たなどといった意見が多かった。『教室内の様子 と違い,生 き生 きと した 目の輝 きが印象 的で した。時々はこんな実験 を通 しての活動 もあってよいのではと思います。小学生 に教 える中学生 も自信 にあふれ 誇 らしそ うに見えました。滅多 にない縦のラインを感 じまし た

」 とい うように,子 どもたちのいつ もと違った姿 を見 ることがで きた とい う意見 もい

くつかあった。

6‑4 伊王島小,中学校の先生のアンケー トより

伊王島小学校の先生方か らは,子 どもたちも普段 とは違った体験がで きてよかった とい う意見が多かったが,実験 についてのア ドバイス も多数頂いた。 もう少 し掲示物等 を用い て科学的な説明があった方が よい とい う意見や,中学校側の準備が多かったようなので, 連携 を密 に して小学校 と中学校で分担 して準備がで きればよかった, という意見を頂いた。

伊王島中学校の先生方か らも,子 どもたちにとって貴重 な体験 になっただろう, という 意見が多かった。また

,

F1‑ 6までに分か りやす く説明するとい う部分 では, もう少

し講師役 として勉強 しておかなければならなかったように感 じましたが,小学生 も進んで 実験 に参加 し,楽 しみ,喜んでいる姿 に,骨笑顔 と拍手 を送っていました。』 とい う意見 や,『現象のほうに目が向 き, どうしてかな ?とい う疑問を持つ ことは少 なか った ようで す

』 とい うように, もう少 し科学的な内容 に目を向けさせる工夫や,説明があればよかっ たとい うア ドバ イス も頂いた。

7.

おわりに

「特色ある学校づ くり

を目指 して,大学関係者 による 「出前お もしろ実験」 を行 う実 践例 は全国的にます ます盛んになって きている これ らの催 しが学校単位だけのイベ ン ト

にとどまらず,他の学校 との連携の場,そ して地域 に対する発信の場 として大 きな可能性 を持 っていることが,今回の実験教室 を通 してわかった。

今回の実験教室には,地域の方の参加 も,我々が予想 したよりずいぶん多 くの方たちに 来て頂 き,非常 に活気のあるイベ ン トとなった。「開かれた学校づ くり」 を推進す るため には,学校の取 り組みを地域,保護者 に理解 して もらい,協力 を得 ることは必須であると いえる そのためにも,地域か ら参加で きるこのようなイベ ン トは有意義であったのでは ないだろうか。そ して,このようなイベ ン トが数多 く行 われるようになれば,さらに地域 か らの協力 と信頼が得 られると考 える

今 回の試みは,伊王島中学校の個々の生徒の柔軟なチ ャレンジ精神 をもって して成 し逮 げられた ものである 我々大学関係者 との関わ りを持 ちつつ

,

「わ くわ く実験教室」 を通 して小学生の学習指導 を行 うとい う共通の 目標 に共同協調 しなが ら,なおかつ, より高い 専門的知識 を獲得 しようとする中学生の姿勢は誰の 目か ら見て も明 らかであった。大学 レ ベル と中学校 レベルで,その レベルの差はあるに して もいろいろな面での共同 と共有が可 能であることが示唆 された。

また,アンケー トに記 された意見 によると中学生 にとって も,小学生 に対 して実験発表 をするといった体験 を通 して,教 えることの大変 さを実感で きたようだ。今 までは教 えら

(9)

森下・今田・原中・下朴 本多・黒田・立野・溝田・北対円・久野:小中学校連携推進への大学の関わりについての一研究 9

れる側 としての立場であったものが.指導する立場 として小学生 を意識できるようになっ たと考えられるこのように,違った学年,校種の児童生徒たちが,お互いを意識で きる ようになることは,児童生徒 にとっての小 ・中連携の大切な一歩であるといえる今回の 小 ・中学校連携の試みが,ただのイベ ン トに終わって しまわないためにも,児童生徒 どう Lが学年,校種 を越 えて主体的に交流で きる場を皆で協力 して創 り出 してい くことが今後 も大切であると考える

謝 辞

本研究を行 うに当たって,真心のこもったご協力 を頂 きました,伊王島小,中学校の諸 先生方および伊王島町教育委貞会の方々に心 よりお礼 申し上げます。

参 考 文 献

1)文部省 中学校学習指導要領解説 理科編 1998 2)文部省 21世紀を展望した我が国の教育の在り方について

15期 中央教育審議会第一次答 申

1996

3)静岡県総合教育センター 平成13年度長期研修 研究報告書 2002 4)長崎新聞朝刊 10,軍002年36日

5)ホームページ

伊王島町立伊王島中学校 http://www.jhs.town.iojima.nagasaki.jp/

伊王島町役場 http://www.town.iojima.nagasaki.jp/

理科実験道場 http://nagasaki.cool.ne.jp/imada/

6)長崎新聞朝刊 10,2002年222日

7)平成11,12年度 枚種 間連携学力充実対策 プログラム理科,東彼杵 町立千綿 中学校 2000

(10)

長崎大学教育学部紀要 教科教育 N140(2003)

学戚

=西

展先生か毎喪

王 島 中 学 校「 わく わく 教室」 前に 西彼伊王 島町立伊 王島 小 学校体育 館で町民 らを 招き、 来月二目 に開かれ る「わく わく実験 教室」 の講師を 務める伊 王島中 学校(黒 田義和校 長、十 九人)

の全校生徒が二十

一日、

事前準備として、

長崎

大の学等bに実験万

校種

1

究す

にした

携学力充

」の1演。

中両校は本年

校で、理科が研

科に指定されてい

この日は、生徒への指導依頼を受けた森下浩史長崎大助教授や同大生ら四人が間中を訪問。森下助教授の液体窒素を使った実験の後、生徒たちは大生らに指導を受けながら「充電電池」「巨大シャボン玉」など五つの班に分かれ、実験の実演に挑戦した。三年生の内田宣幸君は「実験は面白かった。本番では、児童や町民に、理科の楽しさを分かりやすく伝えたい」と話した。

10

2002年 2月22日付 長崎新聞朝刊 よ り

「理科 が身近 に 」 児 童 ら楽 し く

理 科 の 実 験 を 披 焦 す る 中 学 生 ら

= 西 彼 伊 王 島 町 、 伊 王 島 小 体 育 館

‑ 伊 王 島 小

西(慣)

「わ

(黒)

1

「校

t h 変色もな ど 5

コー ナ ー

「カ

「シ

'

(三)「分

「中

2002年 3月6日付 長崎新聞朝刊 よ り

(11)

森 下 ・今 田 ・原 中 ・下 朴 本 多 ・黒 田 ・立 野 ・溝 田 ・北 斗 門 ・久 野 :小 中 学 校 連 携 推 進 へ の 大 学 の 関 わ り に つ い て の 一 研 究 11

中学 生 による

わくわく実験教盛

伊王島小学校の体育館でわくわく実験教室を開催します。実額教室の 講師は・何と伊王島中学校の生徒19

この19名の講師たちが,わくわくするような実験の数々を一生怒命 に指導します。ふるって,ご参加ください。

時 :平成1432日 (土) 9 '50‑ 11:30 所 :伊王島小学校体育館

.『充電できる電池を作ろう』『いろいろな気体で遊ぼう』

フをつくろう』『超温の世界を体毒素L'よう』

『巨大シャボン玉をつくろう『かるめ焼きをつくろう』

参加対象 :どなたでもご参加ください。

お子さん連れでもOKですよ。

参 加 lt:無料

(主催) 伊王島小学校 ・伊王島中学校

(協力) 長崎大学 く大学生が事前に中学生を指導 しています。) 小学校 ・中学校 ・大学の連携

問い合わせは,伊王島中学校まで また,伊王島中学校ホームページでも紹介 しています。

http://www.Jhs.town.io5ima.nagasakijp/

でん●

毛気であそば う!

で ん

・rt気 くらげ」を作ってみよう !

1 ビニールひもの、まんなかをむすんだものをつ くります。

J1

2 ビニールひもを、たてに細 くさいていきます。

3 つぎに、塩 ビでできたパイプを、ティッシュペーパーでよくこす ります。

4 ビニールひ もも、おなじようにテ ィッシュペーパーでこす ります。

a, L.

5 ビニールひもをなげて、塩 ビパイプを下から近づけてみてください。

ビニールひもはどうなるかな ? 〜上t' つく

・備長炭t池を作ろう !

し▲くえんIr

1 食 塩 水をキッチンペーパーに しみこませます。

tl^,ち▲うた

2 キッチンペーパーを備 長炭のまわ りにまきます。

3 盟長 吉がわから・アル ミホイルをまいていきます。

(備 長 炭 と、アル ミホイルがくっつかないようにちゅうい してね.)

ぴんtI&)た A・L

4 備 長炭 とアル ミホイルに、コー ドをつないで、t子オルゴールt なゑ立てみよう。

発光ダイオー ドや、ソーラーモーターなどもまえるかどうか ためしてみ よう。

巨大 シャボ ン玉 をくろ!!

じゆんぴ

台所用洗剤 ・合成洗たくのり ・水

▲■ ( シ.ヤ ボ ン 専政 を 作 ろ う4P̲.

つく り方

鞘 嵩茄

..

‑1+い 合成洗たくのり

信鍋 蓋揃 のの5‑61&)

(台所用剤の7‑9倍)

☆ 練を泡が立たないようにゆっくりとまぜましょう。

▲J t>▲+

☆ 紋の表面にあわがたまったら.取りのぞきましょう。

☆ シャボン韻は,銘 に長み込まないこと.

tI tt ●■▲ tゆI

☆ シャボン玉練乳 洗期の書類 ・気温 ・つくってからの時間に大きく左右されます。

いろいろとま して.なシャボン芸ができる縦 りに鵜 し机 上う.

で ん〜 つ

・じゆうでんできるt池を作ろう !

i.ん ち◆)メ ( t 19

電池は、必ず中学生のおにいさん、おねえさんといっしょに作ってね。

1 なま りでできた板を2まいようい して、はしを折 りまげて、「つまみ」を

作 ります。

なまりでできた手

[

2 2まいの板のあいだに、ビニールのあみをはさんで、2まいの板が くっつかないように、まるめていきます。

/ I) つfJ

L

三.

; 至'1‑ニ‑I

3 まいたものを、ビーカーに入れて.つまみを外に出 しておきます。

t んtp

4 つま烈 言コー ドをつない芸・t池鮎 ゆうでんしてみましょう。

手回 しはつでんきを回 して、t池を♪ ゆうでん してみよう。

じゆうでんできたら、はつでんさから手をはなしてみよう。

でぎL5なるかな??は,こ,

t子オル ゴールや、発光ダイオー ドをつないでみよう。

(12)

12 長崎大学教育学部紀要 教科教育 恥40(2003)

Ig̲亘

カルメや きを作ろ う !

(じゆんび)

し ろ

「じゆ うそ う」 と、たまごの白身をまぜたものを、わ りば しの さきにとりま す。

1 おたまに、ざらめ (さとう)をとか した韻をとって、ガスコンロで あたためます。

(かきまぜながらあたためてね。)

2 監護が125℃になったら、炭か らおろして、 じゆんぴ しておいた わ りば Lで、かきませます。

(すばや くかきまぜるのが、 うまくふ くらませるコツです。) 3 そのまま、 じっとまってみよう。

どん どんふ くらんできます。

4 しばらくさま したあと、もういちどそこのほうをあたためて、

くっついているところをとか して、カルメやきをとりだ します。

'&苗 のせかいをたいけん しよう !

1 護岸ちっ嘉をビーカーに うつ して、かんさつ してみよう。

護岸ちっ嘉が、ふっとうしているようすを見てみよう。

自いけむ りは、上‑のぼっていきますか ?

それ とも、下ながれいきますか ? 2 護岸ちっ嘉をすし.つえの壬にこぼてみよ う 。

l た* ?>

小 さな玉になたのがえますか? 諒諒ちっ嘉はどんなうに諒 きましたか ?

こぼ したあとには、蒜かのこりま したか?

こぼた ところをさわってみよう。

3 遠謀ちiに託 をひた して、こお らてみよ う 。

I1

こおた花をにぎ りつぶ してみよう 4 註琵ち嘉で、バナナをこおらせてよう

(&諒ちっ主が とびちることがあるので、違憲 してね) 5 ゴムボールをこお らせてみよう。

こおって、ガラスみたいになったゴムボールを、ゆかに義 としてみよう。

バブをつくろう !

1 クエン酸」を、さじで10ぱいとって、にゆうばちにいれます。

こなになるまでよくす りつぶ してください。

上 くす t)つぶす

2 k=JRj妄たた rクエン軌 を、ビーや一に うつ して、そこに r炭酸水素ナ トリウム」を10ばい入れてかきまぜます。

3 よくまざったら、さじでペッ トボ トルのふたに入れて、ゴムせんで お しかためてください。

∋ ー ペ ッ トボ トルのふた

ゴ ム せ ん

上 か らお しか た め る

●たい かtl 書たい ●たい 気体あそぴ 〜重い気体とかるい気体〜

ドライアイスであそぼ う !

ドライアイスをつ くえの壬においてむんさつ しよう。

ドライアイスがとけたあとには、何かのこっていますか ?} つくえの上の ドライアイスをつついて、すべ らせてみよう !

1

2 ドライアJtスをスプーンの上にのせてみよう。

どんな音が しますか ? つく 3 フイルムキャップロケットを作ってみよう。

フィルムケースに、 ドライアイスのかけらを入れて、

しばらくまって乏おう・

(※ まわ りに注意 してじっけん してね。)

みT Jyか い 4 ド乏イアイスを水忽中に入れてみよう。

白いけむ りは、高いところ‑のぼっていきますか ? それ とも、ひ くいところ‑ながれていきますか9

5 ド之イヱイスで色かかわる。

尭い色のついた水に、 ドライアイスを入れてみよう.

色はどうなるか盗?.?. ,

おなじように、書い色のついた水に ドライアイスを入れてみよう。

1

6 火のついたろ うそくに、 ドライアイスのけむ りをかけてみよう。

r1 だ*

7 ドライアイスが入っているすいそ うの中に、シャボン玉を入れてみよう。

Jp)t

へ リ之会見船

JLl▲くI.rリウム」でふ くらませると、っうかぶ嵐諒ができます。

兼中学生のおにいさん、おねえさんに作ってもらってね。

(13)

わ く わ < 実 験 教 室 の ア ン ケ ‑ ト結 果 (伊 ∃三島 中 学 碕交生 徒 ) 間 今 日の実戟教室では,特にどんなことに注意 しましたか。

・ 楽 しく実射 こ参加 してもらえ,興味を持たせるようにすること

・ 参加者がけがをしないようにす ること

・ 小学生にわかるように,や さしく説明 した。

間 美浜教主を していて,大変だった ことは何です九

・ 実験の原理を理解す ること

・ みんなに興味をもってもらうこと

・ 実魚を.成功 させること

間 今 日の実験教室で, うれ しかった ことはどんなことですか。

・ みんなが.楽 しんで くれたこと

・ たくさんの人に見て もらったこと

・ *加fが ちゃんと理解 してくれたこと

・ ※義が成功 したこと 小事生が拍手t して くれたこと

・ r加廿のあいだから軟Pがあがったこと

・ r加書か ら(あ りが とうJといわれたこと

・ いろいろ/L轟憩tいってもらったこと

参加 された方たちの様子で印象に残っていることは どんなことですか。

・ 参加者の方の驚 きの様子

・ かるめ焼 きをなっか しんでいらっしゃる町民の方の様子

・ 実敦が成功 した ときの,実費の声

・ ,j学生が,真剣な目で最後まで実数を見て くれたこと

・ 楽 しんで くれている様子

・ すべてが印象的

間 美点敬重を終えての感想を書いて ください.

(t気並び】

・ 実験敬重前 日まであまり成功 しなくて不安だったけ ど,本番では練習のときよりも できがよくて,興七でわれを忘れ るようで した。そ して何より一番 うれ しかったのは, 参加 してくれた町民や小学生が,電気 くらげ」を喜んでくれたことでした。

・ すごく面 白かった し楽 しかった。小学生に教えるとき,常に手や 口を動か していな いといけなかったので大変だった。 これを毎 日やっている先生って大変だと思った。

いきい きと活動す る理科学習のあ り方」

伊 王島町立伊王島中学校 ・小学校 より複写

・ 自分で理解 しないと相手に教えることがで きないので,いろいろ開べた り聞いた り した。それで,いろんなことがわかるようになった。また,実験だけではなく,大学 生や小学生,町民の方 との触れ合いで,す ごく成長できた。

・ 教える側になったが,頭でわかっていても教 えるのは難 しい,わか りやす く鋭明 し ょぅとす ると浪乱 してくる。先生たちはす ごい と思った。でも.とにかく楽 しかった。

かるめ焼き

・ は じめ先生になると開いたときは,ものす ごく大変だと思ったけれ ど,実際教 えて みると,参加者の方々が rすごいJとか 「‑ jとか言ってもらって・ とても嬢 しか った。

・ やってみて, とても楽 しかった。 またやってみたい。それにかるめ焼きをおい しく 作れ ることができてよかった。

・ けがをさせないように,注意をす るのが大変だった。で も, みんな焼 く技術が上達 し,教えるのも楽 しかった。 とくに町民 の方が大変興味をもち.いろいろ井関されたのが兼 しかった.

入浴剤(バブ)づ くり

・ いそが しかったけど,今まで体鼓 したことのないことがJIr Cさて上かった・また・

参加者のかたにバブの作 り方を理解 してもらって上かった.

・ 先生になるのは大変なことだと患った。 しか し.とても兼 しかった.

【巨大シャボン玉づくり

・ 準備は大変だったけど,実験教室はとて も楽 しかった.本番では自分が遊びたいと 思 うほ どだった。後始末は大変だったけど,小学生たちが喜んでくれてよかった。

・ 作 るのも後片付けも大変だったけど.みんなに喜んでもらえてす ごく嬉 しかった。r りがいがあった!」 と思 う。

・ ぼ くは理科が好きなので,とても楽 しかった。最初みんながシャボン玉を喜んで く れるか不安で した。でもみんながす ごく喜んでいて錐 しかったです。また実験主を したいです。

(気体藩び】

・ とにかく楽 しかったです。一手楽 しかったのは,なべに ドライアイスをいれて・音 を出 したことです。また来年 もわくわく実鼓教皇をしたいです。

・ 見た り恥 、た りするのは楽だけど,教 えるのは難 しかった。理解 しているのに・上 手に説明できずに悔 しかった。でも,納得 してくれた り質問して くれた りしたのは轄 しかった。 もっと上手に説明できるように,私 自身がもっといろいろ知っておきたい と思った。

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参照

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