• 検索結果がありません。

巻頭感 21世紀の大学図書館に向けて : 伝統と現代 化の相克

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "巻頭感 21世紀の大学図書館に向けて : 伝統と現代 化の相克"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

巻頭感 21世紀の大学図書館に向けて : 伝統と現代 化の相克

著者 永沼 博道

雑誌名 関西大学図書館フォーラム = Kansai University Library forum

巻 7

発行年 2002‑06‑28

URL http://hdl.handle.net/10112/00022080

(2)

巻頭感 2 1世紀の大学図書館に向けて  ―  伝統と現代化の相克

   図 書 館 長 

永 沼 博 道

 関西大学図書館は、長年にわたる学術情報の収集整理を通して、本学における研究・教育の基盤を 提供してまいりました。蔵書数は約190万冊に達し、質、量とも内外に高い評価を受けております。

しかるに近年、大学図書館を取り巻く環境は大きく変化してきています。学問研究のあり方も、大学 組織のあり方も変わってきています。コンピュータとインターネットの爆発的普及にともなう学術情 報の電子化によって学術情報の流通のあり方も大きく変貌してきています。本図書館においてもこれ までに、電子ジャーナルの購読、 などネットワーク情報源の積極的導入などを図って まいりました。これらは新しい検索システムの構築と相まって、旧来の図書館のイメージを大きく変 えつつあります。また図書館には学術情報収集のみならず、その発信の基地としての役割も求められ てきています。

 置かれた環境がいかに変化しようとも、教員への研究支援、学生への学習支援という、大学図書館 がその歴史の中で果たしてきた使命については、基本的に変わっていません。多年にわたって図書館 に集積されてきた活字媒体による学術情報は、これまで幾多の優れた研究を生み出してまいりました。

学生の知的好奇心を刺激し、その学習に貢献してきました。その膨大な蓄積の価値は、いささかも低 下しているわけではありません。過去の遺産をどのように次世代へと引き継いでいくかが問われてい ます。死蔵されることなく、広く利用に供されるよう、蔵書のさらなる充実が望まれます。そのため には図書費の増額とその効率的利用が図られなければなりません。

 しかしながら、大学財政の厳しい状況の下で、増加し続ける学術出版物、外国雑誌などの価格高騰、

外部データベースなど多様なメディア情報への出費の増加などにより、一つの大学図書館において網 羅的に学術情報を収集することはもはや不可能です。大学間の垣根を越えた相互協力体制の整備が焦 眉の急となっています。必要な資料を常に身近に置きたい願望は全ての研究者にあるでしょう。しか し、そのために限られた資料群に甘んじなければならないとしたら、相互利用を通してより選択肢の 広がった資料を利用できる方が遙かに望ましいのは自明の理であります。相互協力体制を前提に個性 のある蔵書構築を目指すべきでしょう。大学図書館にとって、個性ある優れた資料集積は、社会に対 する責務ともなっています。

 図書館はその大学の実像を映し出す鏡でもあり、図書館の個性は、大学としての個性を反映してい ます。今こそ、関西大学として図書館の基本理念を明確化することが求められています。これからの 図書館が進むべき方向について全学的合意形成が望まれます。

(商学部教授 ながぬま ひろみち)

参照

関連したドキュメント

( 3 ) 大谷大学図書館・博物館報 (第37号)

 その後、特に本好きでもなかった私にとって図書館はあまり縁のない場所でしたが、大学へ入るとその

ナポレオンは何よりもまず文筆家として生きようとしたわけです。またナポレ オンは、

ニュートン先生が初代館長としてこの関西学院

14(2001) 3 巻頭言 21世紀を迎えて 常務取締役 小 宮 衛

そんな要望に遅延なく、良質のものを提供 し、答えていくシステムを構築・実行してい

      考古学と記紀の相克

物の反応検索、構造検索はできない。しかし、