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公営住宅行政における住民自主管理の支援施策と運用実態に関する研究 [ PDF

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公営住宅行政における住民自主管理の支援施策と運用実態に関する研究

境 祥平 1. 研究の背景と目的  公営住宅の管理運営において、住民の自主的な管理 活動をいかに促すかは重要な課題である。公営住宅管 理の担い手には、公営住宅事業者である自治体と、自治 体から管理委託された指定管理者及び管理代行者、入 居する住民が位置づけられる。このうち住民による管 理は、生活管理面を中心に集住秩序の維持や居住環境 の保全に重要な役割を果たすものの、住民自主管理の 枠組みを示したものは見られない。  一方、住宅政策を反映して供給される公営住宅は、 一般に共用空間の割合が高く、民間賃貸住宅に比べて 高い住環境水準を有する反面、住民が集団的に管理す べき領域は広く負担も大きい。さらに近年、住宅セー フティネットとしての位置づけが強まる情勢におい て、コミュニティの弱体化や管理の担い手不足が懸念 され、住民の集団的な管理活動を促す方策の必要性は ますます高まっている。  以上より本研究では、主に九州内の市町村を対象と して、自治体における住民自主管理の現状と課題及び 誘導実態を把握することで、住民自主管理の支援手法 に関する知見を得ることを目的とする。 2. 研究の方法 2-1. 住民自主管理  本研究では、住民自主管理を「住民が集住環境を良好 な状態に保つため、自らが管理主体となって行う集団 的な管理行為」と定義する。 2-2. 研究の流れ  本研究は、まず、公営住宅法と公営住宅条例より、自 治体の住民自主管理に関する規定を把握する(3章)。次 に、住民から自治体へ寄せられる相談事より、自治体 における住民自主管理の課題認識を捉え (4 章 )、共益費 の管理方法、管理人の位置づけ及び支援の実施状況か ら住民自主管理の誘導方法を考察する(5章)。以上を踏 まえ、自治体の支援策を総括し、今後の展望と課題の 考察を行う (6 章 )。 2-3. 調査方法  公営住宅の住民自主管理の支援に対する課題認識や 取組み状況は自治体によって異なることから、①まず 基礎調査として、公営住宅法と条例における住民自主 管理の位置づけを整理した。②次に、自治体の住民自 主管理に関する支援の実施状況を把握するため、全国 の都道府県、政令指定都市と県庁所在市及び九州内の 市町村の計 358 自治体を対象としてアンケート調査と 資料収集を実施し註 1)、246 の有効回答票を得た ( 有効回 答率:68.7%)。③さらに、アンケート調査の結果から、 公営住宅団地に積極的な支援を行っている自治体を抽 出し、支援策の実施状況と効果について電話ヒアリン グによる追加調査を行った。③最後に、特徴的な取組 みが見られる自治体及び団地に対し、支援概要、取組 みに至る経緯、自治体と住民の連携体制を捉えるため、 ヒアリング調査を行った。 3. 住民自主管理に関する制度規定  公営住宅法と自治体の公営住宅条例における住民自 主管理の記載事項について、それぞれ表2と表3に示す。 まず、公営住宅法では公営住宅及び共用施設の「管理義 務」と「保管義務等」の条文があり、公営住宅の管理の担 い手として住民が位置づけられていることがわかる。 また、詳細については「管理に関する条例の制定」の条 文から、各自治体が制定する条例に委ねられている。  次に、公営住宅条例をみると、ほぼ全ての自治体で 「住民の費用負担」や「迷惑行為の禁止」の条文が記載さ れている。中でも、「住民の費用負担」の条文には細かな 区分があり、特に「電気、ガス及び水道の料金」と「塵芥 の処理費用」、「共同施設の維持管理費」の3項目は9割超 の自治体が記載している。これらは公営住宅の維持管 理に最低限必要な管理費用として住民負担が共通認識 となっている。一方、条文に「共益費」と明記している 自治体は 14 と少なく、上記のどの項目を住民集団が管 表 1. 自治体種別のアンケート回収率と公営住宅管理戸数 ᮍ‶ ᮍ‶ ᮍ‶ ᮍ‶ ྜィ ᨻ௧ᕷࢆ㝖ࡃ ᨻ௧ᕷࠊ┴ᗇᡤᅾᕷࢆ㝖ࡃ          㻢㻤㻚㻣㻑 㻞㻠㻢

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38-2 理・運用するかに関する項目は見られない。また、「迷 惑行為の禁止」の条文もほぼ全ての自治体で記載され ており、併せて迷惑行為により集住秩序を乱した場合、 住民に対し自治体が住宅の明渡し請求を行うといった 対応が明記されている。なお、約 8 割の自治体で、「公 営住宅管理人註 2)」を、住民から選出する規定がある。管 理人は自治体首長より任命され、必要文書の配布、修 繕箇所の報告及び入居者との連絡事務などが役割づけ られている。また、管理人の多くは公営住宅管理に関 する事務・指導を行う自治体及び公社職員である「公営 住宅管理員」の補佐として位置づけられている。 4. 公営住宅における住民自主管理の現状 4-1. 管理戸数と高齢世帯率による自治体区分  以下では、調査対象自治体を公営住宅註 3)の管理戸数 と公共賃貸住宅註 4)に住む高齢者を含む世帯の割合 ( 以 下、高齢世帯率 ) の 2 指標をもとに区分して分析を行っ た。図 1 に示すとおり、管理戸数は自治体種別ごとの分 布をもとに 1,000 戸と 10,000 戸で 3 区分し、また、高齢 世帯率は平均値に近い 35% を境に 2 分し、全体を 6 つの グループに分けた。  各グループの特徴を概括すると、Ⅰ o は都道府県と政 令指定都市が半数ずつで、高齢世帯率は 4 割以上のもの が多く、5 割を超えるものもある。Ⅰ y は全て都道府県 で、管理戸数が 20,000 戸を超えるものはない。また、 Ⅱ o は全ての自治体種別が含まれており、高齢世帯率は 約 40% のものが多い。一方、Ⅱ y は高齢世帯率 30% を超 えている自治体の割合がやや高い。Ⅲ o、Ⅲ y は全て九 州内の市町村であり、Ⅲ o は高齢世帯率が 40% 未満、Ⅲ y は 30% 未満の自治体の割合が高い。 4-2. 自治体における住民管理の課題認識  まず、自治体グループごとの公営住宅の管理課題の 現れ方について、公営住宅住民から自治体に寄せられ る相談事の有無から捉える ( 図 2)。個別対応が必要な 家賃の減免や住戸内修繕の要望などは管理戸数や高齢 世帯率に依らず、全てのグループで一様に高い。これ 表 2. 公営住宅法における住民自主管理に関する記載事項 らは覚知件数も多く、自治体の課題認識は高いといえ る註 5)。一方、共用施設の利用ルールの不履行といった 集団対応を要するものは、管理戸数が多いグループで 高い。特に、Ⅰ o は 7 割を超える自治体で自治会や管理 組織 ( 以下、管理会 ) 等への未加入者問題が挙がってお り、他のグループと比べ非常に高い。また、共益費の不 払いや会計混乱はⅠ、Ⅱグループで高い。よって、公 図 1. 管理戸数別の高齢世帯率 表 3. 公営住宅条例における住民自主管理に関する記載事項 図 2. 住民相談の内容別の有無 1್ ༊ศ        ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య ඹ⏝㒊ศ ࡢಖ඲ ඹ┈㈝ࡢ୙ᡶ࠸ᑐ⟇ ඹ┈㈝ࡢ఍ィෆᐜ ⟶⌮఍࡬ࡢᮍຍධ⪅ ఫᡞෆࡢ ಟ⧋ ㏞ᝨ⾜Ⅽ ᐙ㈤ࡢῶච࣭⣡ 㥔㌴ሙࡢ฼⏝࣮ࣝࣝ ඹ⏝᪋タࡢ฼⏝࣮ࣝࣝ 㞟ᅋᑐᛂ ಶูᑐᛂ    ᅇ⟅⮬἞యᩘ ซ౛             ⟶⌮ᡞᩘ 㧗㱋⪅ࢆྵࡴୡᖏࡢ๭ྜ ͤ㧗㱋⪅ࢆྵࡴୡᖏࡢ๭ྜࡣ  ᖺࡢᅜໃㄪᰝࡢ⤖ᯝࢆ⏝࠸ࡓ  ௨ୖ ࠥ ᮍ‶ ࠥ ᮍ‶ ࠥ ᮍ‶  ᮍ‶  ᡞ ௨ୖ ࠥ  ᡞ ᮍ‶  ᡞ ᮍ‶ 1  ϨR 1  Ϩ\ 1  ϩR 1  ϩ\ 1 Ϫ\ ϪR1  ᮲ᩥ ᢤ⢋ ➨༑஬᮲ ⟶⌮⩏ົ ➨஧༑୐᮲ ධᒃ⪅ࡢಖ⟶⩏ົ ➨ᅄ༑ඵ᮲ ⟶⌮࡟㛵ࡍࡿ ᮲౛ࡢไᐃ 㡯┠ ஦ᴗ୺యࡣࠊᖖ࡟බႠఫᏯཬࡧඹྠ᪋タࡢ≧ἣ࡟ ␃ពࡋࠊࡑࡢ⟶⌮ࢆ㐺ṇ࠿ࡘྜ⌮ⓗ࡟⾜࠺ࡼ࠺࡟ ດࡵ࡞ࡅࢀࡤ࡞ࡽ࡞࠸ࠋ බႠఫᏯࡢධᒃ⪅ࡣࠊᙜヱබႠఫᏯཪࡣඹྠ᪋タ ࡟ࡘ࠸࡚ᚲせ࡞ὀពࢆᡶ࠸ࠊࡇࢀࡽࢆṇᖖ࡞≧ែ ࡟࠾࠸࡚⥔ᣢࡋ࡞ࡅࢀࡤ࡞ࡽ࡞࠸ࠋ ஦ᴗ୺యࡣࠊࡇࡢἲᚊ࡛ᐃࡵࡿࡶࡢࡢ࡯࠿ࠊබႠ ఫᏯཬࡧඹྠ᪋タࡢ⟶⌮࡟ࡘ࠸࡚ᚲせ࡞஦㡯ࢆ᮲ ౛࡛ᐃࡵ࡞ࡅࢀࡤ࡞ࡽ࡞࠸ࠋ ෆᐜ せ⣙ ヱᙜᩘ ఫẸࡢ㈝⏝㈇ᢸ 㟁Ẽࠊ࢞ࢫཬࡧỈ㐨ࡢᩱ㔠୪ࡧ࡟ୗỈ㐨ࡢ౑⏝ᩱ                       ࠺ࡕඹ⏝㒊ศྵࡴ ඹྠ᪋タࡢ౑⏝ࠊ⥔ᣢཪࡣ㐠Ⴀ࡟せࡍࡿ㈝⏝ ở≀ཬࡧࡌࢇ࠿࠸ࡢฎ⌮࡟せࡍࡿ㈝⏝ ௜ᖏ᪋タࡢ౑⏝ࠊ⥔ᣢཪࡣ㐠Ⴀ࡟せࡍࡿ㈝⏝ ㏞ᝨ⾜Ⅽࡢ⚗Ṇ ඹ┈㈝ බႠఫᏯ⟶⌮ே 㡯┠ බႠఫᏯ⟶⌮ဨ Ⅼ⁛ჾࡑࡢ௚௜ᖏタഛࡢᵓ㐀ୖ㔜せ࡛࡞࠸࡟せࡍࡿ㈝⏝ ᅋᆅࡢΎᤲࡑࡢ௚⎔ቃ⾨⏕ࡢಖᣢ࡟せࡍࡿ㈝⏝ ఫẸࡢඹ㏻ࡢ฼┈ࢆᅗࡿࡓࡵ≉࡟ᚲせࡀ࠶ࡿ࡜ㄆࡵࡿ㈝⏝ ࿘㎶ࡢ⎔ቃࢆ஘ࡋࠊཪࡣ௚࡟㏞ᝨࢆཬࡰࡍ⾜Ⅽࡢ⚗Ṇ ಟ⧋⟠ᡤࡢሗ࿌ࠊධᒃ⪅࡜ࡢ㐃⤡஦ົࢆ⾜࠺ఫẸ ⟶⌮࡟㛵ࡍࡿ஦ົ࡜ᣦᑟࢆ⾜࠺⮬἞య࣭බ♫⫋ဨ

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38-3 ୺యࡣఫẸ࡜グ㍕ ୺యࡣ⟶⌮఍࡜グ㍕ ୺యࡣ⟶⌮ே࡜グ㍕ 1್ ༊ศ        ซ౛ ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య    ⏕ά⟶⌮ ⥔ᣢ⟶⌮ 㐠Ⴀ⟶⌮ ⟶⌮఍ ⟶⌮ே ඹ┈㈝ ⏕ά࣐ࢼ࣮ࡢᣦᑟ 㦁㡢࡟ࡼࡿ ㏞ᝨ⾜Ⅽ ↓チྍ࡛ ࣌ࢵࢺࢆ 㣫⫱ 㐪ἲ㥔㌴ ୙㐺ษ࡞ࢦ࣑ࡢฎ⌮ ᅋᆅᩜᆅෆࡢΎᤲ ඹ⏝↷᫂ࡢྲྀࡾ᭰࠼ ᶞᮌࡢ๧ᐃཬࡧⲡสࡾ ㈇ᢸ ᚩ཰ 㐠⏝ ຍධ 㐠Ⴀ ͤධᒃࡢࡋ࠾ࡾࢆ཰㞟ࡋࡓ⮬἞య  ࢆ⥲ᩘ࡜ࡋ࡚๭ྜࢆ⟬ฟ 図 3. 入居のしおりにおける住民自主管理に関する記載 営住宅のコミュニティ問題では、管理戸数が多く、高 齢世帯率の高い自治体において強く認識されているこ とがわかる。 5. 住民自主管理の支援動向 5-1. 入居のしおりによる働きかけ  自治体では、公営住宅の入居手続き時に配布する文 書を通じて住民の役割や生活上の注意事項の周知を 図っている。図3に入居のしおりに記載された住民自主 管理に関する事項の割合を示す。まず、生活管理面の 記載は全てのグループで充実している。次に、維持管 理面は管理戸数の多いグループで充実した記載が見ら れ、特にⅠ o、Ⅱ o において住民が形成する管理会を管 理主体として位置づけているものが多い。  一方、運営管理面の記載事項は共益費の運用、管理 会の運営、管理人の 3 つに大別される。このうち共益 費に関する記載事項で多いものが、共益費の負担であ る。これは条例における「住民の費用負担」と関連して おり、住民が費用を負担することが義務付けられてい る。共益費の徴収及び運用主体は多くの自治体で管理 会が役割づけられているが、記載数は負担に比べやや 少ない。なお、管理会の加入はⅠ o、Ⅰ y、Ⅱ o グルー プで多く促されているが、管理会の活動内容などにつ いて明記している自治体は少ない。  ここで、図 4 を見ると、住民に負担義務のある費用は 入居のしおりに記載されている共益費の事項と重なり が見られ、共益費の主な使途は自治体で共通している といえる。また、団地内の清掃費や植栽の手入れ費は 入居のしおりで補う自治体も一定数見られる。自治体 グループ別の共益費の管理方法を見ると ( 図 5)、約 7 割 の自治体で住民によって徴収・運用されているものの、 Ⅰ、Ⅱグループの一部自治体では共益費の代行徴収が 進んでいる註 6)。 5-2. 管理人の設置状況   続いて、住民に周知された管理人業務を表 4 に示す。 ᮲౛࡜ධᒃࡢࡋ࠾ࡾඹ࡟グ㍕   ซ౛ ඹ⏝㒊ศࡢ㟁Ẽࠊ࢞ࢫཬࡧỈ㐨ࡢ ᩱ㔠୪ࡧ࡟ୗỈ㐨ࡢ౑⏝ᩱ࣭⥔ᣢ㈝⏝ ඹྠ᪋タࡢ౑⏝ࠊ ⥔ᣢཪࡣ㐠Ⴀ࡟せࡍࡿ㈝⏝ ௜ᖏタഛࡢ౑⏝ࠊ ⥔ᣢཪࡣ㐠Ⴀ࡟せࡍࡿ㈝⏝ ᅋᆅࡢΎᤲࡑࡢ௚ ⎔ቃ⾨⏕ࡢಖᣢ࡟せࡍࡿ㈝⏝ పᮌࡢ๧ᐃ➼ ᳜᱂ࡢᡭධࢀ࡟せࡍࡿ㈝⏝  ධᒃࡢࡋ࠾ࡾ࡟ࡢࡳグ㍕ ᮲౛࡟ࡢࡳグ㍕ ࡝ࡕࡽ࡟ࡶグ㍕࡞ࡋ 図 4. 条例と入居のしおりにおける共益費の使途の重なり 図 5. 自治体グループ別の共益費の管理方法 ඲࡚ࡢᅋᆅ࡛ఫẸ ୍㒊ࡢᅋᆅ࡛⮬἞య࡞࡝       ඲࡚ࡢᅋᆅ࡛⮬἞య࡞࡝ 1್ ༊ศ ᚩ཰ 㐠⏝        ซ౛ ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య       ヱᙜᩘ ⮬἞యཬࡧಟ⧋ᴗ⪅࡬ࡢಟ⧋⟠ᡤ࣭஦ᨾࡢ㐃⤡                     ⣡ධ㏻▱᭩ࠊ㐃⤡ᩥ᭩➼ᚲせᩥ᭩ࡢ㓄ᕸ࣭ᥖ♧ ↓᩿ධ㏥ᒃࠊᮍᢎㄆࡢྠᒃཬࡧቑᨵ⠏➼ఫᏯ౑⏝≧ἣࡢㄪᰝ ᪂つධᒃ⪅࡬ࡢὀព஦㡯ࡢ࿘▱ࠊ㏥ཤ᫬ࡢ᫂Ώࡋ❧఍࠸ ඹྠ᪋タࠊ௜ᖏタഛࡢⅬ᳨ཬࡧᚲせ஦㡯ࡢሗ࿌ ᴗົෆᐜ 㝵ẁࡸᗯୗࠊᗈሙ࡞࡝ࡢᅋᆅෆࡢΎᤲάືࡢୡヰ࣭ᣦᑟ 㥔㌴ሙࡢ㐺ṇ฼⏝ࡢ☜ㄆ࣭ᣦᑟ ඹ┈㈝ࡢ㞟㔠 ඹ┈㈝ࡢ⟶⌮ ᅋᆅఫẸ࡬ࡢඹ┈㈝఍ィሗ࿌ ͤධᒃࡢࡋ࠾ࡾ࡟⟶⌮ேᴗົࢆ᫂グࡋ࡚࠸ࡿ⮬἞య  ࢆ⥲ᩘ࡜ࡋ࡚๭ྜࢆ⟬ฟ 表 4. 入居のしおりに記載された管理人業務 1್ なし 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 11000 12000 13000 14000 20000 ༊ศ                                                           ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య       ͤྛ⮬἞య࡛ᐃࡵࡓ⟬ฟ᪉ἲ࡛ࠊ⟶⌮ᡞᩘᡞࠊ௜ᖏ᪋タ࡞ࡋࡢ᮲௳࡛᭶㢠ࢆ⟬ฟࡋࡓ㢠ࢆ♧ࡍ ͤ࢔ࣥࢣ࣮ࢺㄪᰝ⤖ᯝ࠿ࡽࠊ⟶⌮ேᡭᙜ࡟ࡘ࠸࡚᫂グࡋࡓ⮬἞య  ࢆ⥲ᩘ࡜ࡍࡿ ෇ ᖹᆒ್ ෇ ᭱኱್ 図 6. 管理人手当の分布

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38-4 入居のしおりでは、管理人は団地規模に応じ棟や団地 ごとに定められる記載がある。条例で定められた業務 の他には、約半数の自治体で入居者及び退去者の確認、 住宅使用状況の調査を役割としており、入居のしおり を用いた生活ルールの周知も見られた。また、一部の自 治体では共用部分保全の指導、共益費の徴収・管理が 役割づけられている。管理人手当を見ると ( 図 6)、一部 の自治体では金額が 10,000 円を超えるものもあり、管 理人が住民自主管理の中心的な役割として強く位置づ けられていることが分かる。  次に、管理人の設置状況を図 7 に示す。Ⅰ、Ⅱグルー プでは多くの自治体で管理人を置いているものの、特 にⅠグループで一部管理人がいない団地が見られる。 この要因として高齢化による担い手不足、団地規模の 大きさによる負担感などが挙げられる。管理人のいな い団地では、自治体及び管理代行者・指定管理者の職 員が団地を巡回することで、管理人の業務を補ってい るケースが多い。 5-3. 住民自主管理を支援する取組み  さらに、自治体グループ別の住民自主管理を促す取 組みの実施状況を図 8 に示す。全体では約 6 割の自治体 で取組みが見られ、特にⅠ、Ⅱグループでは、複数の取 組みを積極的に実施している自治体が多く見られる。 新規入居者と管理会役員、管理人との取次は最も多く、 加えてⅠoでは機関誌を発行している自治体が7割弱と 高く、記載内容には共益費の支払い呼びかけ、管理会へ の加入を促すものが見られた。その他の取組み状況は グループ別で異なり、他の取組みと併せて実施してい る自治体が多い。まず、3 割弱が住民相談の専門窓口を 設置しており、自治体の窓口に加え公社や指定管理者 に置いているものが多い。職員と団地役員との協議会 の開催はⅠ、Ⅱグループでやや高く、内容は住民から 要望があった際、不定期で実施しているものがほとん どであった。一方、住民向けの学習会はⅡグループの み実施され、各団地の管理会役員や管理人を集め、団 注釈 註 1) アンケート調査は郵送方式 ( 一部自治体で e-mail 方式 ) で行い、岩手県、福島県、 宮城県及び 3 県の県庁所在市は東日本大震災の影響を考慮し、調査対象から除外してい る。 註 2) 自治体によって管理人、管理者、連絡員、管理補助員等表記が異なるが、本研究で は地区住民から事業主体の長の委嘱により任命されるものを統一して管理人と呼ぶ。 註 3) 公営住宅法に基づく住宅ほか、住宅地区改良法に基づく改良住宅や建て替え促進住 宅、コミュニティ住宅等のみなし公営住宅を含む。 註 4) 値は公共賃貸住宅の高齢世帯率だが、都道府県や政令指定都市では大きく割合が変 わらず、市町村は大部分が公営住宅であるため、傾向は変わらないと判断し、尺度とし て用いた。 註 5) 相談件数の上位 3 つをアンケートで調査した。ほとんどの自治体が住戸内の修繕、 迷惑行為、家賃の減免を回答している。 註 6) Ⅲグループの代行徴収の殆どは以前からの慣習によるものであることが、電話ヒア リングの結果分かっている。 謝辞 本研究にあたり、各自治体の公営住宅管理担当及び団地関係者の方々に多大なるご協力 を頂きました。ここに記して深謝いたします。 参考文献 1) 公営住宅における居住者の自主管理ルールの形成に関する研究  その 1-5 志賀勉 日本建築学会大会梗概集平成 13 年度 /15 年度 /16 年度 2) 公営住宅における住民自主管理方式に関する研究  佐土原洋平 平成 23 年度九州大学大学院修士論文 3) 公的賃貸集合住宅の管理への居住者参加に関する研究  斉藤広子他 日本建築学会近畿支部研究報告集 平成元年度 図 8. 住民自主管理を促す取組みの実施状況 地毎の活動内容・管理人業務の確認や引継ぎを行って いる。また、Ⅱグループは団地役員向け運営マニュア ルを発行している割合もやや高い。マニュアルは全て 管理人向けに作成され、業務内容の記載のみの簡易な ものが多い。 6. まとめ  本研究ではアンケート回答自治体を管理戸数と高齢 世帯率の 2 軸で 6 グループに分類し、回答結果、公営住 宅条例、入居のしおりから住民自主管理の支援施策と 運用状況を捉えた。集団対応を要する住民自主管理の 不全化が管理戸数の多い自治体で増加しており、特に 高齢世帯率が高い自治体でその傾向が強い。公営住宅 法及び条例では、管理費用の住民負担や迷惑行為の禁 止等の一部の管理行為を規定するに留まるが、入居の しおりで管理主体として管理会を位置づけるなど、集 団的な管理を促す記載が見られた。住民自主管理の支 援施策はまだ実施数が少ないが、一部自治体では団地 ごとの規模、入居者属性、管理体制などのそれぞれの 課題認識に応じた積極的な施策が講じられている。 ඲࡚ࡢᅋᆅ ༙ᩘ௨ୖࡢᅋᆅ ༙ᩘ௨ୗࡢᅋᆅ  ⟶⌮ே࡞ࡋ 1್ ⟶⌮ேࡢタ⨨≧ἣ ༊ศ        ซ౛ ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య   図 7. グループ別の管理人の設置状況 ྲྀ⤌ࡳࢆᐇ᪋ ᐇ᪋ᩘ௨ୖ ྲྀ⤌ࡳࢆᐇ᪋ ᐇ᪋ࢆ᳨ウ୰ 1್ ༊ศ               ซ౛ ϨR ϩR Ϩ\ ϩ\ ϪR Ϫ\ ඲య    ᅋᆅ⟶⌮ேࡸ ௦⾲⪅ࡢ⤂௓ ᐇ᪋⮬἞యᩘ Ⓨ⾜ ࡞࡝ࡢᶵ㛵ㄅࢆ බႠఫᏯࡔࡼࡾ ࣐ࢽ勑࢔ࣝࢆసᡂ ྥࡅࡢ㐠Ⴀ ⟶⌮ேࡸ⟶⌮఍ ࢆ㛤ദ ᅋᆅᙺဨࡢ༠㆟఍ ⫋ဨࡸᑓ㛛ᐙ࡜ ࡢ❆ཱྀࢆタ⨨ ࡟ᑐᛂࡍࡿᑓ㛛 ఫẸ࠿ࡽࡢ┦ㄯ ࡸ◊ಟ఍ࢆ㛤ദ ఫẸྥࡅࡢᏛ⩦఍

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