5.軽鉄間仕切工事
(1)一般事項
1)鋼製壁下地材の名称
1)施工数量
天 井 下 W65 @303 175 ㎡
W100 @303 85 〃
スラブ下 W100 @303 76 〃
開口補強
出入口・窓 62 m
設備・電気 28 〃
〃
スタッド高さ 天井下 2,400〜2,700 スラブ下 3,250
2)間仕切下地材 1㎡当り使用量 YKW65
450
YKW65 300
YKW75 450
YKW75 300
YKW90 450
YKW90 300 スタット 2.4m 3.5m 2.4m 3.5m 2.4m 3.5m ランナー 0.75m 0.75m 0.75m 0.75m 0.75m 0.75m スペーサー 2.5個 2.5個 2.5個 2.5個 2.5個 2.5個 ドア補強材
ダムセット 1.5本 1.5本 1.5本 1.5本 1.5本 1.5本 天 井 L G S 施 工 計 画 書 に
5.として挿入する。
(2)材 料 1)材 質
壁・天井下地の各部材と主要付属金物の規格については、JISA6517建築用鋼製下地材(壁・
天井)が制定されている。壁下地材は、スタッド・ランナー・振止めの本体とスペーサ、天 井下地材は野縁・野縁受けの本体とつりボルトやハンガー・クリップなどの付属金物で構成 される。
建築用鋼製下地材の本体各部材及び付属金物は、冷延鋼板に溶融亜鉛めっきを施した表面処 理鋼板(JISG3302 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯)、(JISG3321溶融 55%アルミニウム―
亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯)が用いられ、防せい処理は両面等厚めっきの両面最小付着量 120g/m2以上(JISG3302規格Z12以上)、又はJISG3321に規定するAZ90(90g/㎡)
以上とする。
つりボルト・ナットは軟鋼線材(JISG3505)が用いられ、JISH8610に規定する1級以上、
JIS H 8625に規定する1級CMIA以上又はこれと同等以上の防せい処理を施したものとす
る。
定尺
スタッド 50形 2,400 2,700
65形 2,700 3,000 3,500 4,000 75形 3,000 3,500 4,000
90形 4,000 4,500 100形 4,500 5,000
ランナ 50形 4,000
65形 75形 90形 100形
振止め 50形 4,000 5,000
65形 75形 90形 100形
スペーサ 50形 65形 75形 90形 100形
※JIS製品にはJISマークとメーカーの略号が刻印されている。
2)材料の発注
a.設計図書及び施工図で確認の上、発注書を作成する。
b.承認を受けたものを現場の状況にあわせ、必要に応じて採寸の上、数量を発注する。
なお、スタッドは現場での切断が最小となるよう考慮する。
3)材料の受入れ
a.材料の受入れ時には、発注書と納品書とを照合して、材料規格・種類・数量が正しく搬入 されていることを確認する。
b.検収に当たっては、材料の変形、損傷の有無を確認する。許容できない損傷があった場合 は便用しないで、直ちに代替品を手配する。
また、損傷の原因を調査し、運搬方法の改善などの対策を行う。
4)材料の保管
a.材料を取り付けるまでの一時保管の注意事項は、次のとおりとする。
① 各材料の上には、重量物を載せない。
② 衝撃を与えない。
③ 水や湿気の進入を防ぐ。
④ 床置きする場会には、反りや変形が生じないように問にバタ角や桟木などを敷き、床面 に直接置かない。
図 床置きの場合
NO
NO
YES
YES NO
YES
b.工事の進行などにより場所移動が必要になった場合は、関係者と協議する。
(3)鋼製壁下地の施工手順 1)フローチャート
施工図作成
墨出し
ランナー取付 打合せ
承 諾
施工要領書作成
開口部補強
次工程 スタッド建込
自主検査 手直し
チェック
チェック
2)施工箇所の確認
a.打込みピンなどの固定強度を確保するため、コンクリート打設後10日以上経過している ことを確認する。
b.部材などの揚垂の時期、小運搬などの日程の調整がされていることを確認する。
c.基本墨が設計図及び施工図に基づいて正しく出ていることを確認する。
d.コンクリート面に支障となる不陸がないこと、壁面は垂直が保たれていることを確認する。
e.施工場所の清掃・後片付けが完了していることを確認する。
f.後付け工法(ランナなどの固定)により、防水層などに損傷を与えそうな取会い箇所がな いことを確認する。
e.その他、材料の保管場所が確保されていることを確認する。
(3)鋼製壁下地組の施工
1)墨出し
壁下地組に先立ち、設計図・施工図に基づき、係員の提示する壁下地・ランナーの芯墨、逃 げ墨、出入口など開口部の位置の墨をもとに施工墨を出す。
すでに打墨されている間仕切面墨および、開口墨等を確認する。
2)立会検査
施工の開始に当たり前作業の完了を確認し合い、作業に支障をきたす箇所が発生した場合は 係員と協議の上、速やかに処置を行う。
3)ランナー取付
a.確認された墨に従い上下にランナーを取付る。ランナー取付は、バッファーピン等によ り900㎜前後のピッチで固定し、なお端部は150㎜以内とする。
b.鉄骨・デッキプレートおよび天井下地面等にランナーを取付る場合は溶接またはビスに て固定する。
c.ランナの両端部は、端部より約50mm内側を固定する。
d.逃げ墨がランナの面にきていることを確認する。
e.打込みピン
① 打込みピンは、建設用鋲打銃による発射固定鋲であり、安全管理及び保管には十分注 意が必要である。使用は有資格者に限り、免許を所持していない者は絶対に行っては ならない。
② エアー、ガス鋲打銃による施工は、それぞれの講習会等の受講者で、かつ、熟練者が 行い、安全性を十分に配慮して施工する。
打込みピン
軸径は3.8mm、全長は22〜25mm程度
ランナ芯墨・逃げ墨(65形の例)
芯より逃げ墨として33.5mm返し墨
(後付け工法〉
鋼製下地の取付けに先立って防水層などの施工が行われている場合は、ランナの固定時に防 水屑に損傷を与えないように特に注意する。
4)スタッド建込
a. スタッドを間仕切壁の高さに合わせて切断する
スタッドの長さ(高さ)は、上下ランナ内法寸法間より10mm程度短いものを限度とす る。
① ロスのないように長さを設定し、現場では最小限の切断となるようにする。ただし、や むを得ない場合は、スタッドは下端を揃え、上部を切断する。
② 振止めが水平に通るよう、スタッドに設けられた振止め用の貫通孔を正しい位置に設け る。
b.スペーサを取り付ける
スペーサは、各スタッドの端部を押さえ、間隔600mm程度に留め付け、変形、脱落がな いようにする。
また、スタッド両端のスペーサは、スタッドの建込みを容易にするため端よりずらして置 き、建込み後に上下のランナー近くにセットする。
c.スタッドを建込む
① 所定の寸法に切断したスタッド・スペーサーを600mm程度に配置後、指定のピッチに て建込を行う。
スタッドを上下ランナに差し込み、半回転して取り付ける。スタッドにねじれや倒れが あると仕上げボードに目違いが生じるので建入れ、通りに十分注意する。
② スタッドの間隔は、次による。
・下地張りのある場合は450mm程度。
・仕上げ材料を直張りするか、壁紙又は塗装下地の類を直接張り付ける場合には300mm 程度
スタッドの間隔
ボード張りの枚数 スタッドの間隔 重ね張り 450mm程度
1枚張り 300mm程度
③ スタッドがコンクリート壁などに添え付く場合は、ランナーと同様に打込みピンなどで 固定する。
d.振止めの取付け
振止めをスタッドに引き通し、スペーサで園定する
①振止めは、床面ランナー下端から約1,200mmごとに設ける。ただし、上部ランナから
400mm以内に振止めが位置する場合は、その振止めは省略することができる。
②振止め・はフランジ側を上向きにしてスタッドを引き通し、浮きが生じないようにスペー サで押さえつける。
③設備配管や埋込みボックスなどで振止めを切断する場合は、振止めと同材又はボルト
(9φ以上)で補強する。
5)開口部補強
間仕切面墨および開口部墨に従い所定の補強材にて補強を行う。
建具枠と開口補強材との隙間は30mm以内とし、溶接箇所は防錆処置を行う。
出入口、窓などの開口部の補強
スタッド、ランナなどの種類(mm)
部材な
ど種類 スタッド ランナ 振止め 出入口及びこれに準
ずる開口部の補強材 補強材取 付け用金物
スタッドの高 による区分 さ 50形 50×45×0.8 52×40×0.8 19×10×1.2 C−40×20×2.3
L−30×30×3
高さ2.7m以 下 65形 65×45×0.8 67×40×0.8
25×10×1.2
C−60×30×10×2.
3 高さ4.0m以
75形 75×45×0.8 77×40×0.8 下
90形 90×45×0.8 92×40×0.8 C−75×45×15×2.
3
L−50×50×4
高さ4.0mを 4.5m超え 以下
100形 100×45×0.8102×40×0.8 [ −75×45×15× 2・3
高さ 4.5m を 超え 5m以下
(注)1.ダクト類の小規模な開口部の補強材は、それぞれに使用した種類のスタッド又はランナーとす
る。 2.スタッド高さに高低がある場合は、高い方を摘用する。
3.開口部補強材及び補強材取付け用金物は、防せい処置を行ったものとする。
4.50形は、卓にボード片面張りの場合に適用する。
a.縦枠補強材の取付け
①縦枠補強材の上部は、梁、スラブ下に達するものとし、上下とも打込みピンなどで固定し た取付け用金物に溶接又は小ねじの類で取り付ける。
あと施工アンカー 抱合わせ補強
b.65 形、75形で補強材が4.0mを超える場合は、同材の補強材を2本抱き合わせ、上下 端部及び間隔600mm程度に溶接したものを用いる。
c.上下補強材の取付け
① 上枠などの補強材は、縦枠補強材に取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類で取り 付ける。
② 開口部のために切断されたスタッドは、上下枠補強材にランナーを固定し、これに取り 付ける。補強材に仕上材を留め付けないので、仕上材と取り会う部分には必ず下地材とな るスタッドを入れておく。これは、建具の開閉に伴う振動を仕上材に伝播させないためで ある。
取付け金物
上梓の補強 補強枠取付け詳細(65形の場合)
6)ダクト類の開口部の補強
a.ダクト類の小規模な開口部の垂直方向の補強材は、水平方向の補強材に差し込み、溶接等 により固定する。
b.取付け強度を必要とする場合には、出入口等の開口部補強材取付け用金物と同様の取付け 用金.物を添えて、溶接又はタッピンねじの類で取り付ける。
c.上下補強材は、スタッドに取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類や取り付ける。縦 枠補強材は、上下枠補強材に取付け用金物を用いて、溶接又は小ねじの類で取り付ける。
開口部の捕強 取付け強度を必要とする場合
7)そで壁の補強
そで壁の端部は、出入口の縦枠補強に準じ、スタッドに縦枠補強材と同材を添えて補強する。
そで壁の補強
(4)その他
1)溶接部分は、スバッタ等を除去し、さび止め塗料塗りとする。
切断小口については、亜鉛自己防触作用により、さびの進行がないためさび止めの必要はな い。
2)壁下地材・補強材が直接ダクトに接触して振動が伝わらないよう注意して施工する。
3)機械室直下など繰返し外力や振動を受ける場合の下地相互間のボルト、小ねじによる固定箇 所は、ダブルナット、溶接を用いるなど、緩止め防止を講じる。
4)寒冷地使用の結露防止対策として取られる断熱材吹付けなどの前工事があった場合の壁補強 は、リベット、ねじ留めなどによる無溶接工法で行う。
(5)次工程へ部材の移動、足場の盛替え、工具・機器の移動、不要材の搬出、片付け、清掃 1)ボード張り工事工程へ移行する。その他、設計図などの仕様に会わせて内装工事に移行する。
2)次工程のボード仕上げ工事より、割付けピッチや、レベルなど施工上、修正又は手直しを要 する場合は、速やかに修正する。
(6)自主検査(壁下地組工事)
1)自主点検
鋼製壁下地材の施工完了後の自主点検は次により、自主点検表として記録する。
a.設計図、施工図に基づく施工範囲を確認する。
b.間仕切壁、出入口及び開口部などの位置や寸法を確認する。
c.取付け方法など各部材が規定通りの方法で正しく施工されていることを確認する。
d.建入れ精度を確認する。[参考]スタッドの垂直精度士2mm、スタッドの間隔精度±5mm e.周辺部の取合い、目違いや段差等を確認する。
f.必要な個所の補強は施されていることを確認する。
g.さび止め塗料が塗付けされていることを確認する。(ボード張り直前)
2)自主検査
自主検査表によりチェックを行い、手直し箇所が発生した場合は速やかに処置を行う。
検 査 項 目 検 査 基 準 値 備 考 1 ランナーの通りは良いか 基準通り
2 バッファーピンがランナーに適切 に打たれているか
中間部 900mm程度 端 部 150mm以内 3 スタッドの長さは良いか 上端部 10mm以内
4 スタッドのピッチは適切か 455mm程度 303mm程度 5 スタッドの垂直度はどうか ±2mm以内
6 スペーサーのピッチは適切か 端 部 100mm以内 中間部 600mm程度 7 コンクリート壁にスタッドの添付
箇所が固定されているか
バッファーピン下部より1500mm 程度
8 横補強材は適切か 1200mm程度 9 開口部補強は適切になされている
か
アングルピースの取付具合 溶接具合
10 開口部補強と建具枠との隙間はど
うか 30mm以内
11 溶接、溶断箇所のサビ止めはどう
か 指定のサビ止め剤塗布
12 全体の仕上げの状態はよいか 目視