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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

インドネシアの海上物流を支える船舶の基本計画お よび開発に関わる評価法に関する研究

イ グスティングラ, スマンタ ブアナ

https://doi.org/10.15017/1785402

出版情報:Kyushu University, 2016, 博士(工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

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(様式2)

氏 名 :

I GUSTI NGURAH SUMANTA BUANA

論 文 名 :

ESTABLISHMENT OF EVALUATION MODEL FOR SHIP PLANNING AND DEVELOPMENT TO SUPPORT MARINE TRANSPORTATION IN INDONESIA

(インドネシアの海上物流を支える船舶の基本計画および開発に関わる評価法 に関する研究)

区 分 :甲

論 文 内 容 の 要 旨

インドネシアは1万7千を超える多くの島嶼からなる多島海を広く含み世界有数の島嶼国家であ る。国内の島嶼への生活物資の供給や輸出商品の生産物の輸送には,ジャワ島やスマトラ島の中心 都市からフェリー輸送が行われており,海上物流は同国の今後の持続的な経済発展のための主要イ ンフラである。しかし,島嶼間の海上物流インフラが不十分であることから,国内の東西間での地 域経済格差が拡大傾向にあり,インドネシアGDPに占めるジャワ島の比率は上昇しているものの,

その他の島では横這いから減少傾向にある。また,従来の島嶼間で運航されている船舶の多くは海 外から購入された中古船やその改造船であり,船舶の高船齢化や老朽化による海難事故も多発して おり,今後の海上安全も課題である。

これらの課題に対して政府による「海洋国家構想」が発表され,海上物流インフラの構築,海上 物流の連結性向上が示され,国内主要港湾を結ぶ効率的な海上物流ネットワークの構築や政府支援 による新造船の建造が検討されることとなった。

本研究では,同国の今後の物流需要を推定するためのモデル構築を行い,この需要を支えるため の海上物流ネットワーク構築について検討を行った。さらに,これらの海上物流ネットワーク構築 に必要な船舶について基本計画上の必要な機能の設定と,これらの評価法について検討を行い,手 法の適用を通して有効性を示した。

本論文は6章からなり,第1章では研究の目的および研究の概要について述べた。

第2章においては,本研究を進める際の海上物流システムや輸送統計に関する文献調査について 述べた。文献調査によると輸送統計が網羅的なデータがあまりなく未整備であり,今後の海上物流 の計画・設計には必要不可欠であることが分かった。また,海上物流システムについては構想が数 例あるものの,海上物流システムの評価法については具体的な事例は示されていないことが分かっ た。

第3章では,インドネシア国内および輸出入の貨物の流動動向について述べた。同国は多くの島 嶼から構成されるため,島嶼への生活物資の供給や輸出商品の生産物の輸送状況について代表的な 航路・港湾について調査を行った。また,今後の海上物流の主要な輸送方法であるコンテナ物流に つても調査を行い,海外主要国との輸出入の需要動向や貨物の流動動向について検討を行った。

第4章ではSystem Dynamics(SDモデル)による船舶の需要予測法について述べた。SDモデ

ルは多くの要因を連結させて問題の因果関係をネットワークにより表し,要因間の影響を考慮した 貨物需要量等の動的予測法である。このモデルを用いて,GDP,人口動態等を考慮して今後の貨物 状況やコンテナ貨物の需要予測法について検討を行い,過去の統計量との比較から構築した需要予

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測の有効性を示した。さらに,予測される貨物需要量から,今後の船舶の需要予測法について検討 を行った。

第5章では船舶に関わる基本計画および基本設計のための機能評価法について述べた。従来の島 嶼間で運航されている船舶の多くは高船齢化や老朽化による海上安全が課題であり,今後の政府支 援による多くの新造船の建造が期待されている。新造船の建造には,同国の港湾の整備状況や,特 有の海象条件,サービス・スピードの設定等を基本計画段階で考慮する必要があり,これらをどの ように計画としてまとめ上げていくかが課題である。ここでは,海上物流ネットワークの構築に必 要な船舶の基本計画および基本設計のための機能評価法について,多基準分析法を基にした評価モ デルについて提案を行った。また,手法の適用について検討を行うため,インドネシアにおける国 内の大都市間の物流問題や,将来の海上ハイウェイ構想と島嶼の海上物流ネットワークに好適な船 舶の計画案について手法の適用を行い評価法の有効性を示した。

第6章では,以上の研究成果を総括して結論とした。

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