• 検索結果がありません。

シバムギの稚苗と地下茎からの苗条の初期生長につ いて

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "シバムギの稚苗と地下茎からの苗条の初期生長につ いて"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

シバムギの稚苗と地下茎からの苗条の初期生長につ いて

その他(別言語等)

のタイトル

Early growth of seedlings and shoots from rhizome fragments in quackgrass

著者 本江 昭夫

雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部

巻 14

号 2

ページ 181‑184

発行年 1985‑06‑25

URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002127/

(2)

シバムギの稚苗と地下茎からの苗条   の初期生長について  

本 江 昭 夫*  

(受理:1984年11月30日)  

Early Growth of Seedlings and Shoots from Rhizome  Fragmentsin Quackgrass  

Akio甘oNGO*  

積   雲   

1)シバムギの種子と2−5cmの地下茎を1983年10月15日にバーミキュライトを入れた直  

径10cmのポットに移植した。ポットには毎日HoÅGIAND液を給与した。生育条件は25ロC   の明.158Cの暗条件とした。   

2)移植後21日目の稚苗と2cm.5cmの地下茎からの苗粂の草丈はそれぞれ18,20,33¢m   であった。   

3)乾物生産量はそれぞれ2.5,9.2.15.1mgで.これらの電さは供試前の重さのそれぞれ   156,51,33%に相当した。   

4)供試前の貯蔵養分割合は種子で91乳地下茎で79%であった。移植後21日目の貯意養分   の減少割合はそれぞれ93,6462翳で,減少バターンは一般ロジスチイック曲掛こ一致した。   

シバムギ(Agr叩γrO71r叩e几占(L.)BEAUV.)は   北海道の畑作地帯における強善雄草の1つであるが.  

その生態についてはあまり知られていない。著者ほ生   態的防除を目的として,シバムギの個生態について若  

干の観察を行ってきたが,その過程に如、てシバムギ   の畑地への侵入およびその後の拡散が,種子によるよ  

りもむしろ耕起作業により切断された地下茎を媒体と  

してなされていることを推察した…。そこで,この   ことを明らかにするための1つとして,切断された地  

下茎からの西条と発芽種子からの稚苗の初期生長を比  

較した。  

1.材料と方法  

本学構内の放棄地から,シバムギの種子を1983年8   月下旬忙,地下茎(先端が地中にあり.白色を呈した  

もの)を10月14日に採取した。地下茎については,1   つの節を含むように5cmと2cmの長さで切断した  

2種類の材料を供試した。川月15日に直径10cmの   円筒状ビニールポットにバーミキュライトを入れ,1   ポ・yトあたりそれぞれの長さの地卜茎を25本と種子5【)  

拉を置床した。これらのポットを恒温器に入れ生長を   調査した。恒温器の条件は258Cの明条件(蛍光灯に  

よる2,00011ユXの光照射)を16時間,150Cの堵条件を  

♯ 帯広畜産大学草地学科  

● 戊p¢「亡me凡慮0′Grα8占払柁d放iencぞ,0むよんiro Lh加′βわ′扉AgrfeαJぬreα几d Vビとどri几αrツ膿dic£几e,   

0わi鳥iro,助柚αido,t九pαn.  

63  

(3)

本江 昭夫  

182  

箇条と稚苗の乾物垂はそれぞれ15.1.9.2.2.5ぬgで.  

置床前の地下茎または種子の乾物革忙対してそれぞれ  

3∂.51,156%忙相当した。地下葺からの苗条に比べて   稚苗の比率が著しく高いが,′乙れは発芽後の早い時期   から同化産物か利用きれ,茎葉として乾物を審積した   結果と推察される。   

また.茶味後21日目の乾物董を比較する、と,2cmの   地下茎からの苗粂の乾物垂加稚前の3.7倍であったの   に対して.両者の草丈ははぼ同じであった。これは苗   条と稚苗の葉鞘の直径が異なるためで,西条は稚苗の   はば2倍の太さであったゎこのような形態上の速いを   もたらLた柴凶の1つとして,生長調節物質の関与が   考えられる。つま、り.稚苗げ〕牛島についてジベレリン  

のような生長促進物質が草丈巧†申良を促したのが ̄州  

あるいは,土壌中の間隙を突、き抜けて伸長しなければ  

ならない地下茎からの前条の生長には尭鞠の伸長を抑   制し肥人を促超するような物質が関与している可能鰹  

ら考えら、れる。この点についてはさら こ検討する必要  

があろう。   

置床前の地F茎と種子に含まれていた構造性炭水化   物と租灰分の合計した畳はそれぞれ全体の20.8%と8.忍   であ一」た。従って.見かけとの貯蔵養分塵はぞれぞれ   畠時間達した。なお.ポットには2日掛こHoA(;LAIヾD  

渡御OppTn−〟)を給与した。   

置床後8,11,15,18.喜1日日にそれぞれ4ポ、ソト   ずつを取サ出し,種苗または南条の長さと各器官別の   乾物垂を軋定した。さらに.種子と地下茎忙ついて.  

粉砕した後に構造催炭水化物(ADF)を酸性デタージ   ュント法で測定した朝。別に,500■Cで4時間加倒し   た後に粗灰分量を求めておき,こ斬ら両者を乾物重か  

ら引いて,見かけ上の貯蔵養分畳を求めた。  

2.結果と考東  

隣属したシバムギの地F茎の重さほ5em.2emで   それぞれ38.口和g(CV=5彩),17・gmg(CV=8%.)で−  

直径は芝.1mm(CV=11射であった。また,種子の   要さは‡粒あたり1.6mg(CV=15%)であったっ 

地下書からの箇条の伸長と稚苗の伸長の推移をFi宮・  

1に示した。5cmの地下苓からの百薬の仲島は明らか   iこ速くくi置床後2=]目で32.5cm(CV=18彩)に草し   た。一方,2cmの地下一事からの南桑の伸長と稚苗の仲   良ははぼ同様の速さで.21日目でそれぞれ19.gcm(CV  

=哨),1鼠恥m(CV=19郊)であった。   

置匪後21日目における5cm,2cTnの地下茎からめ  

︵震U︶ 雲晋書ぢ︒畠  

つ  

6   

11 1う  柑 21  

晦ys af七.eエー plan七ing  

Fjg.1.Shootgrowtbafterplanhngrhlzomefragments  

(●;5cmlength,t;2crnle昭th)ロr弓OW血好   古eeds(▼),Vertic盈1barsshr)、VL5D(p<0.0、5) 

64一−   

(4)

︵岩山両モぎ︶㌔⁚芸書聖認諾b忘盲告毘昔  

∩ノ ﹁ノ  ∩ノ   ﹁りノ   1   ▲り  

力ays af七er plan七1ng:t  

Fig.2.11pparentstorap:e WeightsirlrhizomefragmE}ntS  

(●;5cmlength,■;2cmlength)orseedS(▼).  

Curves werc fitted to normallogistic orleS   Fl〕1lowe11in柑duced weights= Ⅳg桁=Ⅳmax/[1   十expt(l+々i)†]in thisequ且tioIl.t:time,Wg;  

Onglnalweight,WL;Weight at timel,WT。aX;  

maxima】red11CedlVeigbtestimated,よ;COnStallt,  

a】1d々;relative reduction r見地.  

79。2肇と91.2篤で,そのうち組蛋白質呈はそれぞれ   軋9幣と19.5染まであった。   

地下茎と種子に含まれていた見かけLの貯蔵養分看   の推移を上 ig.2に示した。置床後21口目に種子士   2cm,5cmの地下茎に含まれていた貯蔵養分重はそ   れぞれ、0,1,5.1,11.4mgで.置床後2】日間に消費  

された割合は置床前の養分垂のそれぞれ93.2,64.U,  

62.1%であ1た。これらの値を乾物垂を基礎に換算す   ると,置床前の乾物竜のうち仁優子で85%が地下茎で   5け%か呼吸や他器ロの生長に利用されたことになり,  

−65  

種子についてはANSLOWl)がベレニアルライダラスで得   た結果と,地下茎についてLEAl(EY&CIJANCELJ−OR5〉  

が得た結果とはぼ・致した。   

園2に示したように,造床後の貯蔵養分重の;域少量   を以下のような一般ロジスチイック式6〉に適用したと   ころ,実験結果によぐ「致した。  

Ⅳg肌 Ⅳm。】/[1十exp卜り+々川」  

ここで,′ほ時間,Ⅳgほ置床前の重さ.W は時間  

Jにおける重さ,Ⅳma又 は推定鏡大減少量,式 は常数.   

(5)

本江 昭夫  

184  

鳥は相対減少率である。ロジスティック曲線を特徴ず  

けるパラメーターは推定最大減少量と相対減少率であ  

り.種子と2−5cm地下茎の推定長大減少量はそれぞ   れ1.4,9.3.軋7mg・で置床前の養分垂の多い程消費   された畳も多かった。一方,相対減少率はそれぞれ   0.26.0.29 

る減少′ヾターンは種子と地下茎で善を認めなかった。  

いずれの結果も温床後から1】〜15日まで養分靂は急   速に減少し,15日以降ははとんど減少しなかった。   

上記の結果から,畑地内においてシバムギの拡散ほ   切断された地下茎による確率が大きいと思われる2)。  

新たにシバムギが畑地へ侵入する場合.地下毒と同様   種子によることもあると思われるか.シバムギ種子の  

伝播や寿命などに関する研究は今までほとんどなされ  

ておらず7〉,今後,この点についてめ研究が必要であ   ろう。  

erature.   

2)Pl庄ntheights ofshootsfromsee由,2em−  

1ength aTld 5cm−Iength rhizomes were18,20   抑d 33く:m,reSpeCもⅣely,Ot121日t day afもer   planting.   

3)DMproductiDn6WeTe2.5,9.2and15.1mg.  

respectively.cr,rreEpC)ndingto156,51and33%ol   pre−planting DM,reSpeCtively.   

4)Stor喝enutrientcontentsinI)Mw訂e91%  

i【1Seeds and79%iTlrhizomes且t pre−pl且nting   time.Th8Se decre8Sing r且ks w¢Te93,朗−62%,  

respectively,On21st day after plaTlting.the   decreasing pattern coincidinどWith the norInal   logisticcurve.  

引 用 文 献   

1)ANSLOW,R.C∴J.Br.Gr.So℃.17,260−263   

(1粥2).  

2)BYLTERl皿,A∴WeedR郎.5.1郎ト180(1965).  

B)木江昭夫:帯大研報13,5ト55(1982).  

4)木江昭夫・岩橋信也:雑草研究訂.98−102(1982).  

5)LEAKEY,R.R.B.&R.LJ.CIIANCELLOR:Ann.   

appl.Biol.87.433−441(1977).  

6)農林水産技術会譲二農林水産試験研究のための統    計的・数学的方法(1Il)特論隔,1粥ト148(1976).  

7)PA払鱒ら一.H.&G.R.SAGAR:J.Ecol.51.  

783−794(1963).  

8)Ⅴ色nSoEST,P.J∴J.AOAC側.829(1g63).  

9)高橋 涌・佐藤 廉・輪田 潔:日作紀dl.437−  

442(1972).  

10)高橋 摺・稲出 潔:臼作紀41.431−436(1972).  

11)WAbA,K.& K.TAXAIIA星口I:To†10kuJ.   

Agrlc.Res.19,153−156(lg鎚).  

Summ已ry   

l)Seed台風nd rbizomeiragmen値(2and5cm   length)of quackgrass were pl且nt虐dinlOLCm   d18meterpOtS・〇Ortaini叩Vermiculiteon150et・  

1983. Pots wereirrlgabd with HoAGLA呵DtS   sollユtiondaily.Pl8ntS WeregrOWnin且grOWth  

box maint8irled at 25/150C day/night te一口一  月gぷ・風は伽蹴rc〉UゎれJ■(Jβ好い用J〜J朗・  

一 66 一   

参照

関連したドキュメント

・また、熱波や干ばつ、降雨量の増加といった地球規模の気候変動の影響が極めて深刻なものであること を明確にし、今後 20 年から

手動のレバーを押して津波がどのようにして起きるかを観察 することができます。シミュレーターの前には、 「地図で見る日本

人の生涯を助ける。だからすべてこれを「貨物」という。また貨幣というのは、三種類の銭があ

またこの扇状地上にある昔からの集落の名前には、「森島」、「中島」、「舟場

○菊地会長 では、そのほか 、委員の皆様から 御意見等ありまし たらお願いいたし

彼らの九十パーセントが日本で生まれ育った二世三世であるということである︒このように長期間にわたって外国に

夫婦間のこれらの関係の破綻状態とに比例したかたちで分担額

 今日のセミナーは、人生の最終ステージまで芸術の力 でイキイキと生き抜くことができる社会をどのようにつ