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子どもの健康教育と学校医の関わり

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Academic year: 2021

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第65巻 第1号,2006(1)

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提 言

子どもの健康教育と学校医の関わり

松浦 信夫催徳大学人文学部児童学科)

 私は北里大学医学部を定年退任後,聖徳大学で主に将来保育士,幼稚園・小学校の教員を目指す女 子大学生に小児保健の講義をしています。学生が実習させてもらっている小学校や幼稚園に巡回に行 くと,校長先生や園長先生から教育現場での種々な話を聞きます。少し前は中学校の時点での問題 だった喫煙,不登校,肥満などの問題が,今は小学校でも起きて来ており,事態は深刻だとのことで す。40人学級で児童数も多く,若い先生が特に低学年の学級を維持するのが難しく,時には学級崩壊 に繋がることもあるとのお話でした。

 健康面から子どもたちをみると,私が主任研究をしている厚生労働省小児期発症2型糖尿病研究班 の報告で,7・一8歳の思春期前2型糖尿病の子どもたちも増えて来ています。また,別の報告では中 学生の喫煙率は20%に達しており,吸い始めは小学4年生前後といわれています。だが,これらの問 題を抱えている子どもたちに自覚を促すのは難しい時代です。ジュースやたばこの自販機が街の中に あふれ,家庭環境もそれぞれで,なかなか大人の目が行き届かないことが多いと思います。

 禁煙教育,食育は大人の世界に興味を持ち始める小学4年生前後が最も重要と,この方面で長く関 わっている先生は言われています。子どもの健康教育を十分に機能させるには,どの子どもをも健康 診査される学校医と学校,地域,保護者が連携されて取り組まれるのが理想的と思います。学校医は 小児科医ばかりでなくさまざまな科の先生が担当されています。少子化の時代,子どもの健全な成長 のために積極的に予防医学を取り入れて担当校の子どもたちを見守って下さることを願います。

現役最後の年の「相模原つぼみの会」小児糖尿病サマーキャンプにて       写真提供 松浦 信夫

Presented by Medical*Online

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