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新 製 品 ・ 新 技 術

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KOBE STEEL ENGINEERING REPORTS

/Vol. 55 No. 1(Apr. 2005)

新 製 品 ・ 新 技 術

 18GHz 帯は,国や自治体などの公共団体が占有的に利用でき る無線周波数帯であり,地域公共ネットワーク構築のための拠 点間通信や,港湾や河川など公共の場所の遠隔モニタ,災害時 の被災地への臨時通信回線などの用途に利用できる(図 1)。

18GHz 帯を用いた無線システムは,映像伝送も可能な広い周波 数帯が割当てられていること,公共団体のみが占有的に利用で き他の無線システムとの干渉がないことから,公共通信インフ ラ構築の手段として注目を集めている。

 今回開発した 18GHz 帯公共業務用無線アクセスシステム

「Air Through 18G(エア・スルー・18 ジー)」(写真 1,2)は,

世界的に普及が進む 2.4GHz 帯無線 LAN と高周波回路とを組合 わせることにより,無線 LAN の手軽さと 18GHz 帯の通信品質 を同時に実現する新しいコンセプトの製品である。2.4GHz 帯 の信号を 18GHz 帯に変換する自社開発の「高周波モジュール」

と,無線信号の送受信を行う「アンテナモジュール」,「2.4GHz 帯無線 LAN 装置」から成り(図 2),特長,主要諸元(表 1)

は以下の通りである。

特 長

1)  標準的な無線 LAN 装置をそのまま組込む独自のアーキテ クチャで,小型・軽量・高いコストパフォーマンスを実現。

18GHz 帯では初めての可搬型システムを実現し,機動的な 臨時通信回線の設置を可能にした。

2)  WEP など無線 LAN 標準のセキュリティ機能がそのまま使 用可能。さらに,無線通信に 18GHz 帯を用いることによっ て,信号傍受や信号干渉のリスクが小さくなっている。

3) 18GHz 帯は無線 LAN より高い送信出力が可能であり,10km 以上の長距離通信でも実効通信速度 15Mbps の高速通信が 可能である。

 昨年 5 月より 11 月にかけて,通信距離 4.1km の離島を結ぶ 海上区間において本システムの稼働実証実験を行った。観測史 上最多の台風が日本に上陸するなか,ほぼ 15Mbps 〜 16Mbps の実効通信速度(TCP スループット)を維持し,半年間の実験 期間を通して稼働率 99.99%の安定稼働を確認した。

 今後は,自治体はじめ官公庁に広く紹介し,当社の全国支社 や支店を通じてマーケティング活動を展開していく。

自治体向け 18GHz 帯公共業務用無線アクセスシステム

池田英生・福本吉人

技術開発本部 生産システム研究所

写真 1 Air Through 18G(据置型)外観

役場  公民館 

港湾・河川等  遠隔映像監視  地域拠点間通信 

災害現場等への臨時通信回線  小学校 

中継点  監視カメラ 

IPカメラ  IP電話etc.

体育館  18GHz無線 

据置型 

18GHz無線  据置型 

18GHz無線 

可搬型  中学校  地域公共  ネットワーク 

公民館 

図 1 Air Through 18G 利用例

図 2 

Air Through 18G システム構成 高周波  モジュール  高周波 

モジュール  18GHz帯 無線信号  18GHz帯 

アンテナモジュール 

18GHz帯  アンテナモジュール 

2.4GHz帯  無線LAN信号 

2.4GHz帯  無線LAN信号  無線LAN 

装置 

無線LAN  装置  Ethernet 

10/100Mbps

Ethernet  10/100Mbps 可搬型

Air Through 18G-M 据置型

Air Through 18G 18GHz 帯 無線周波数

OFDM 54Mbps モード対応 無線変調方式

平面一体型

(28cm × 28cm)

30cm パラボラ/

60cm パラボラ  アンテナパッケージ

10BaseT/100BaseTx ユーザ

インターフェース IEEE802.11g 無線 LAN-AP 100VAC/12VDC 100VAC

電源

20W 消費電力

−20〜+50℃

環境条件

4.5kg

(無線 LAN 装置内蔵)

30cm パラボラ:9kg 60cm パラボラ:12kg

(無線 LAN 装置別)

重量

表 1 主要諸元

写真 2 Air Through 18G-M(可搬型)外観

参照

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