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素粒子物理学

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Academic year: 2021

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(1)

素粒子物理学

20138 20144月改定

(2)

𝑆𝐿(2, 𝐶) ≅ 𝑂(3,1)

𝑆𝑈 2 ≅ 𝑆𝑂 3 (回転)に対し、 𝑆𝐿(2, 𝐶) ≅ 𝑂(3,1) (ローレンツ変換=回転+

等速推進)

時空点𝑥 = (𝑥0, 𝒙) を、次のエルミート行列に対応させる。

𝑋 𝑥 = 𝑥0 + 𝑥3 𝑥1 − 𝑖𝑥2

𝑥1 + 𝑖𝑥2 𝑥0 − 𝑥3 = 𝑥0𝜎0 + 𝑥1𝜎1 + 𝑥2𝜎2 + 𝑥3𝜎3

detX = 𝑥0 2 − 𝑥𝑘𝑥𝑘 をノルムとすると𝑥(1,3)型Minkowski空間となる。

変換𝑋 → 𝑋 = 𝑀𝑋𝑀, 𝑀 ∈ 𝑆𝐿(2, 𝐶)を考える。

𝑋′ = 𝑀𝑋𝑀 = 𝑀𝑋𝑀 = 𝑀𝑋𝑀 = 𝑋′ より、𝑋′ はエルミート。また、

det𝑋 = det𝑀 det𝑋 det𝑀 = det𝑋 より、𝑀 はLorentz変換に対応する。

パラメータ(次元)は6(回転3、ブースト(並進)3)

行列𝑀−𝑀は同じ変換→𝑆𝐿(2, 𝐶)/𝑍2 ≅ 𝑂(3,1)

慣性系Kから、単位ベクトル𝑣の方向に速度𝑣 = tanh𝜃で動く慣性系K’へのブー スト(等速推進)は、𝑃 = exp 𝜃/2 𝒗 ∙ 𝝈 = cosh 𝜃 2 I + sinh(𝜃/2) 𝒗 ∙ 𝝈

𝑆𝑈(2)

𝑆𝐿 𝑛, 𝐶 = 𝐴 ∈ 𝑀 𝑛, 𝐶 det𝐴 = 1 複素特殊線型群

(3)

ローレンツ変換

反変4元ベクトル𝑥𝜇 = (𝑥0, 𝑥1, 𝑥2 , 𝑥3)

𝐿𝜇𝜈によって変換→𝑥′𝜇 = 𝐿𝜇𝜈𝑥𝜈 逆変換は、𝑥𝜇 = 𝑥′𝜈𝐿𝜈𝜇

時空座標、エネルギー運動量ベクトル(4元運動量) 𝐸, 𝑝𝑥, 𝑝𝑦, 𝑝𝑧

共変4元ベクトル 𝑥𝜇 = 𝑥0, −𝑥1, −𝑥2 , −𝑥3 = 𝑔𝜇𝜈𝑥𝜈, 𝑔𝜇𝜈 =

1 0 0 −1

0 0 0 0 0 0

0 0

−1 0 0 −1

𝐿𝜇𝜈によって変換→𝑥𝜇′ = 𝐿𝜇𝜈𝑥𝜈 逆変換は、𝑥𝜇 = 𝑥𝜈𝐿𝜈𝜇

2つの反変4元ベクトル 𝑎𝜇𝑏𝜇のスカラー積 𝑔𝜇𝜈𝑎𝜇𝑏𝜈 = 𝑎𝜇𝑏𝜇 = 𝑎0𝑏0 − 𝑎𝑘𝑏𝑘 Lorentz変換の下で不変。

∆𝑥𝜇 = (Δ𝑥0, Δ𝑥1, Δ𝑥2 , Δ𝑥3)が時空座標の変化を表すとき、 ∆𝑠 2 = 𝑔𝜇𝜈Δ𝑥𝜇Δ𝑥𝜈 = Δ𝑥0 2 Δ𝑥1 2 − Δ𝑥2 2 − Δ𝑥3 2を「不変距離の2乗」という。

𝜙 をスカラー関数とするとき、

𝜕𝜇𝜙 = 𝜕𝜙

𝜕𝑥𝜇 = 𝜕𝜙

𝜕𝑡 , −𝜵𝜙 は反変ベクトル

𝜕𝜇𝜙 = 𝜕𝜙

𝜕𝑥𝜇 = 𝜕𝜙

𝜕𝑡 , 𝜵𝜙 は共変ベクトル

(4)

ローレンツ変換の例

z(x(3))軸まわりのθ回転 𝐿𝜇𝜈 =

1 0

0 cos𝜃

0 0

sin𝜃 0 0 −sin𝜃

0 0

cos𝜃 0

0 1

Z軸方向に速度𝛽 = tanh 𝜃 で等速推進(boost) 𝐿𝜇𝜈 =

coshθ 0

0 1

0 −sinhθ

0 0

0 0

−sinhθ 0

1 0

0 coshθ

(5)

ローレンツ群 𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚) の4つの連結成分

• 𝐴 = 𝐵 𝑇

𝑆 𝐶

, (

𝐴

𝑛 × 𝑛

行列、

𝐵

𝑚 × 𝑚

行列)とすると、

• 𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 0 = {𝐴 ∈ 𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚)| det 𝐵 = det 𝐶 ≥ 1}

• 𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 1 = {𝐴 ∈ 𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚)| det 𝐵 = det 𝐶 ≤ −1}

• 𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 2 = {𝐴 ∈ 𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚)| det 𝐵 = −det 𝐶 ≤ −1}

• 𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 3 = {𝐴 ∈ 𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚)| det 𝐵 = −det 𝐶 ≥ 1}

𝑆𝑂(𝑚, 𝑛 − 𝑚) の2つの連結成分は、𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 0, 𝑂 𝑚, 𝑛 − 𝑚 1 である。

(6)

Pauli行列の変換

• I = 𝜎0

とおき、

𝜎𝜇 = 𝜎0, 𝜎1, 𝜎2, 𝜎3 , 𝜎𝜇 = 𝜎0, −𝜎1, −𝜎2, −𝜎3

と おくと、

• 𝑋 𝑥 = 𝑥0𝜎0 + 𝑥𝑘𝜎𝑘 = 𝑥𝜇𝜎𝜇, 𝑋 𝑥 = 𝑥𝜇′ 𝜎𝜇

• 𝑀𝑋𝑀 = 𝑋

に代入→

𝑥𝜇′𝑀𝜎𝜇𝑀

=

𝑥𝜇′𝐿𝜇𝜈𝜎𝜈

ここで

𝑥𝜇

は任意 より、

𝑀𝜎𝜇𝑀

=

𝐿𝜇𝜈𝜎𝜈

• 𝑋1 𝑥 = 𝑥0𝜎0 − 𝑥𝑘𝜎𝑘 = 𝑥𝜇𝜎𝜇, 𝑋1 𝑥 = 𝑥𝜇′𝜎𝜇

• 𝑁𝑋𝑁 = 𝑋

に代入→

𝑥𝜇′𝑁𝜎𝜇𝑁

=

𝑥𝜇′𝐿𝜇𝜈𝜎𝜈

ここで

𝑥𝜇

は任意よ

り、

𝑁𝜎𝜇𝑁

=

𝐿𝜇𝜈𝜎𝜈

(7)

Euler-Lagrangeの運動方程式

Lagrangian

𝐿 = 𝑇 − 𝑉

変分原理

𝛿 𝑡

1

𝑡2

𝐿 𝑞, 𝑞 𝑑𝑡 = 0

より、

𝑑

𝑑𝑡

𝜕𝐿

𝜕 𝑞𝜕𝐿

𝜕𝑞 = 0

𝜕𝐿

𝜕𝑞

𝑑 𝑑𝑡

𝜕𝐿

𝜕 𝑞

(8)

Klein-Gordon方程式

自由粒子の分散関係

𝐸2 = 𝑝2 + 𝑚2

を量子化(

𝐸 → 𝑖 𝜕

𝜕𝑡 , 𝑝 → −𝑖𝛻

)

𝜕2

𝜕𝑡2 + 𝛻2 − 𝑚2 𝜙 = 0

または

−𝜕𝜇𝜕𝜇𝜙 − 𝑚2𝜙 = 0 𝜙(𝑥) = 𝜙 𝑥0, 𝒙

は実スカラー場

これをみたすラグランジアン密度

は、

ℒ = 1

2 𝜕𝜇𝜙𝜕𝜇𝜙 − 𝑚2𝜙2

・質量

𝑚

のスカラー粒子を記述すると解釈(Higgs,

𝜋0

等)

・複素スカラー場

Φ = 1

2 𝜙1 + 𝑖𝜙2

に対する

は、

ℒ = 𝜕𝜇Φ𝜕𝜇Φ − 𝑚2ΦΦ

(9)

Maxwell の方程式

𝜵 ∙ 𝑬 = 𝜌

𝜀0 ⋯ (1)

𝜵 ∙ 𝑩 = 0 ⋯ (2)

𝜵 × 𝑬 = − 𝜕𝑩

𝜕𝑡 ⋯ (3)

𝜵 × 𝑩 = 𝜇0𝒋 + 1 𝑐2

𝜕𝑬

𝜕𝑡 ⋯ (4)

𝜌: 電荷密度 𝒋: 電流密度

𝜀0: 真空の比誘電率 𝜇0: 真空の比透磁率 𝑐 ≔ 1

𝜀0𝜇0 光速度

𝑬: 電場

𝑩: 磁束密度(磁場)

𝜵 ∙ 𝑬: 𝑬の発散

𝜵 × 𝑬: 𝑬の回転

ベクトルは太字にするか、

または文字の上に矢印をつ けて表す

(10)

電磁ポテンシャル

スカラーポテンシャルφとベクトルポテンシャルAを導入

𝑩 = 𝜵 × 𝑨, 𝑬 = −𝜵𝜙 − 𝜕𝑨

四元ポテンシャル(電磁ポテンシャル)𝜕𝑡 𝐴𝜇 = 𝜙, 𝑨

反対称テンソル(電磁場テンソル)

𝐹𝜇𝜈 = 𝜕𝜇𝐴𝜈 − 𝜕𝜈𝐴𝜇 =

0 −𝐸𝑥 𝐸𝑥 0

−𝐸𝑦 −𝐸𝑧

−𝐵𝑧 𝐵𝑦 𝐸𝑦 𝐵𝑧

𝐸𝑧 −𝐵𝑦

0 −𝐵𝑥 𝐵𝑥 0

を用いると、Maxwell方程式は

𝜕𝜆𝐹𝜇𝜈 + 𝜕𝜈𝐹𝜆𝜇 + 𝜕𝜇𝐹𝜈𝜆 = 0, 𝜕𝜇𝐹𝜇𝜈 = 𝐽𝜈 (= 𝜌, 𝑱 )

これをみたすラグランジアン密度 は、

ℒ = −1

4 𝐹𝜇𝜈𝐹𝜇𝜈 − 𝐽𝜇𝐴𝜇

𝜀0 = 𝜇0= 1の単位系

2x2 3+1

𝜕𝑖𝐴𝑗 − 𝜕𝑗𝐴𝑖 → 𝜵 × 𝑨

𝜕0𝐴𝑖 − 𝜕𝑖𝐴0 = 𝜕𝑨

𝜕𝑡 + 𝜵𝜙

𝜕𝜇𝜙 = 𝜕𝜙

𝜕𝑥𝜇 = 𝜕𝜙

𝜕𝑡 , −𝛻𝜙 反変ベクトル

𝜕𝜇𝜙 = 𝜕𝜙

𝜕𝑥𝜇 = 𝜕𝜙

𝜕𝑡 , 𝛻𝜙 共変ベクトル

(11)

電磁ポテンシャルとMaxwell方程式

四元ポテンシャル(電磁ポテンシャル)𝐴𝜈 = 𝜙, 𝑨 を用いて電場Eと磁場Bを表す

𝑩 = 𝜵 × 𝑨, 𝑬 = −𝜵𝜙 − 𝜕𝑨

𝜕𝑡

Maxwellの方程式の

𝜵 ∙ 𝑩 = 𝜵 ∙ 𝜵 × 𝑨 = 0 ⋯ (2) および

𝜵 × 𝑬 + 𝜕𝑩

𝜕𝑡 = −𝜵 × 𝜵𝜙 − 𝜵 × 𝜕𝑨

𝜕𝑡 + 𝜕

𝜕𝑡 𝜵 × 𝑨 = 𝟎 ⋯ (3) は自動的に満たされる Lorentzゲージ→ 𝜕𝜇𝐴𝜇 = 𝜕𝜙

𝜕𝑡 + 𝛻 ∙ 𝑨 = 0を用いると、

𝜵 ∙ 𝑬 = −𝜵 ∙ 𝜵𝜙 − 𝜕𝜵∙𝑨

𝜕𝑡 = 𝜕2

𝜕𝑡2 − ∆ 𝜙 = 𝜕𝜇𝜕𝜇𝜙 = 𝜌 ⋯ (1)

𝜵 × 𝜵 × 𝑨 − 𝜕𝑬

𝜕𝑡 = 𝜵 𝜵 ∙ 𝑨 − ∆𝑨 + 𝜕𝜵𝜙

𝜕𝑡 + 𝜕2𝑨

𝜕𝑡2 = 𝜕2

𝜕𝑡2 − ∆ 𝑨 = 𝜕𝜇𝜕𝜇𝑨 = 𝑱 ⋯ (4) 四元電流 𝐽𝜈 = 𝜌, 𝑱 を用いると、(1),(4)は

▢𝐴𝜈 = 𝐽𝜈(▢ ≡ 𝜕𝜇𝜕𝜇) と表される。

(12)

ゲージ変換

大域的

(global)

ゲージ変換

𝜓(𝑥) → 𝑒−𝑖𝛼𝜓(𝑥)

𝛼

は定数)

局所的

(local)

ゲージ変換

𝜓(𝑥) → 𝑒−𝑖𝑞𝜒 𝑥 𝜓(𝑥)

𝜒(𝑥)

はスカ ラー場)

ディラックラグランジアン

𝜓 𝑖𝛾𝜇𝜕𝜇 − 𝑚 𝜓

を局所的ゲージ変換 のもとで不変にしたい。

粒子の運動

(𝑝𝜇= 𝑖𝜕𝜇)

と電磁場(4元ポテンシャル

𝐴𝜇

)との相 互作用を入れ(

𝑝𝜇 → 𝑝𝜇 − 𝑞𝐴𝜇

)、

𝐴𝜇 → 𝐴𝜇 + 𝜕𝜇𝜒(𝑥)

と変換

このとき、電磁場テンソル

𝐹𝜇𝜈 = 𝜕𝜇𝐴𝜈 − 𝜕𝜈𝐴𝜇

は不変

クーロンゲージ→

𝜵 ∙ 𝑨 = 0

Lorentzゲージ→

𝜕𝜇𝐴𝜇 = 0

(13)

ディラック方程式

線型のハミルトニアン 𝐻 = 𝜶 ∙ 𝒑 + 𝛽𝑚 = −𝑖𝜶 ∙ 𝜵 + 𝛽𝑚 を仮定

Schrodinger方程式 𝑖 𝜕𝜓

𝜕𝑡 = 𝐻𝜓 に代入すると、

𝑖 𝜕

𝜕𝑡 + 𝑖𝜶 ∙ 𝜵 − 𝛽𝑚 𝜓 = 0 ラグランジアン密度ℒ = 𝜓 𝑖 𝜕

𝜕𝑡 + 𝑖𝜶 ∙ 𝜵 − 𝛽𝑚 𝜓

方程式を満足する解は4x4行列、

𝛼𝑖 = −𝜎𝑖 0

0 𝜎𝑖 , 𝛽 = 0 𝜎0

𝜎0 0 ただし、𝜎𝑖 i = 1,2,3 はパウリ行列、𝜎0 2x2単位行列。(カイラル表示)

𝜓 = 𝜓𝐿

𝜓𝑅 , 𝜓𝐿 = 𝜓1

𝜓2 , 𝜓𝑅 = 𝜓3

𝜓4 とおく(4成分スピノール)と、

𝑖𝜎0𝜕0𝜓𝐿 𝑖𝜎𝑖𝜕𝑖𝜓𝐿 − 𝑚𝜓𝑅 = 0, 𝑖𝜎0𝜕0𝜓𝑅 + 𝑖𝜎𝑖𝜕𝑖𝜓𝑅 − 𝑚𝜓𝐿 = 0

𝜎𝜇 = 𝜎0, 𝜎1, 𝜎2, 𝜎3 , 𝜎𝜇 = 𝜎0, −𝜎1, −𝜎2, −𝜎3 を用いると、

𝑖 𝜎𝜇𝜕𝜇𝜓𝐿 − 𝑚𝜓𝑅 = 0, 𝑖𝜎𝜇𝜕𝜇𝜓𝑅 − 𝑚𝜓𝐿 = 0

ℒ = 𝑖𝜓𝐿𝜎𝜇𝜕𝜇𝜓𝐿

+

𝑖𝜓𝑅𝜎𝜇𝜕𝜇𝜓𝑅 − 𝑚(𝜓𝐿𝜓𝑅 + 𝜓𝑅𝜓𝐿)

(14)

ディラック方程式

0

) (

, ,

0 ,

1 ,

1

) 1 (

) 1 (

3 1

3 1

3 1

1 3

3 1

2 2

2 2

2

m p

E

m p

E

p p

m p

E

m p

E

m p

E

i i

i i

i i

i





はテンソル積を表す。

を用いて に独立なパウリ行列

を3次元化 パウリ・ディラック表

表示 とおくのが、カイラル

ディラック表示 とおくのが、パウリ・

ウリ行列 これを満たすのは、パ

になるので、

両辺を2乗して 1次元の場合

線形化

0

,

0 0

0 0

0 0

0 0

0

0 0

5 1

1

0 3

3

2

2 3

3













m i

x t

x m i t

m p E

I I I

I I I

i

m p i E

i i i i i

i i

i i

i i

と表すと、

量子化すると、

)、

とおくと(ガンマ行列

関数が隠れている)

を掛ける(右には波動 左から

2017/8/20

(15)

スピノール

以下の性質を持つ行列 𝑀, 𝑁 ∈ 𝑆𝐿(2, 𝐶) を与える。

𝑀𝜎𝜈𝑀 = 𝐿𝜈𝜇𝜎𝜇, 𝑁𝜎𝜈𝑁 = 𝐿𝜈𝜇𝜎𝜇 ただし、𝑀𝑁 = 𝑁𝑀 = 𝐼 これらを用いて、2成分スピノール𝜓𝐿, 𝜓𝑅 の変換を

𝜓𝐿 𝑥 = 𝑀𝜓𝐿 𝑥 (左手型スピノール)

𝜓𝑅 𝑥 = 𝑁𝜓𝑅 𝑥 (右手型スピノール)

と定義することで、ラグランジアン密度の形を不変にする。

z(x(3))軸まわりのθ回転 𝐿𝜇𝜈 =

1 0

0 cos𝜃

0 0

sin𝜃 0 0 −sin𝜃

0 0

cos𝜃 0

0 1

に対応するMは、𝑀 = 𝑒𝑖𝜃/2 0

0 𝑒−𝑖𝜃/2 = 𝑁

Z軸方向に速度𝛽 = tanh 𝜃 で等速推進(boost) 𝐿𝜇𝜈 =

coshθ 0

0 1

0 −sinhθ

0 0

0 0

−sinhθ 0

1 0

0 coshθ

に対応するMは、𝑀 = 𝑒𝜃/2 0

0 𝑒−𝜃/2 = 𝑁−1

(16)

パリティ変換(空間反転)

• 𝑟 → 𝑟 = −𝑟, 𝛻 → 𝛻 = −𝛻

とする操作をパリティ変換(空間反 転)という。(時間成分は不変)。これより

• 𝜎𝜇𝜕𝜇 → 𝜎𝜇𝜕𝜇 = 𝜎0, −𝜎𝑖 𝜕

𝜕𝑡 , −𝛻 = 𝜎0, +𝜎𝑖 𝜕

𝜕𝑡 , +𝛻 = 𝜎𝜇𝜕𝜇

• 𝜎𝜇𝜕𝜇 → 𝜎𝜇𝜕𝜇 = 𝜎0, +𝜎𝑖 𝜕

𝜕𝑡 , −𝛻 = 𝜎0, −𝜎𝑖 𝜕

𝜕𝑡 , +𝛻 = 𝜎𝜇𝜕𝜇

このとき、

𝜓𝐿𝑃 𝑟 = 𝜓𝑅 𝑟 , 𝜓𝑅𝑃 𝑟 = 𝜓𝐿 𝑟

と定義すると、ラグ

ランジアン密度は不変。

(17)

物理量に対するパリティ変換性

位置: —

質量:

速度、加速度、運動量: —

スピン(角運動量):

力: —

電場:

磁場: +

電荷密度:

電流密度: -

スカラーポテンシャル:

ベクトルポテンシャル:

空間反転の下で符号を変えるベクト ルを極性(Polar)ベクトル(V)

符号を変えないベクトルを軸性ベク トル(A)という。

(18)

ガンマ行列

ラグランジアン密度

ℒ = 𝜓 𝑖 𝜕

𝜕𝑡 + 𝑖𝜶 ∙ 𝜵 − 𝛽𝑚 𝜓

• 𝛽 = 𝛾0, 𝛽𝛼𝑖 = 𝛾𝑖

となる行列

𝛾𝜇

を定義(γ行列)すると、

• ℒ = 𝜓 𝑖𝛾𝜇𝜕𝜇 − 𝑚 𝜓

ただし、

𝜓 = 𝜓𝛾0

ディラック方程式は、

𝑖𝛾𝜇𝜕𝜇 − 𝑚 𝜓 = 0

• 𝛾0 = 0 𝜎0

𝜎0 0 , 𝛾𝑖 = 0 𝜎𝑖

−𝜎𝑖 0 , 𝛾5 = −𝜎0 0

0 𝜎0

(カイラル表 示)

• 𝛾0 = 𝜎0 0

0 −𝜎0 , 𝛾𝑖 = 0 𝜎𝑖

−𝜎𝑖 0 , 𝛾5 = 0 𝜎0

𝜎0 0

(パウリ・

ディラック表示)

(19)

ガンマ行列とSO(5)

SO(5)のリー代数(リー環)の元(生成子)は、

𝜎𝑖 1 , 𝜎𝑖 𝜏3, 𝜎𝑖 𝜏1, 1 𝜏2の10個。(𝜎𝑖, 𝜏𝑖は2つの独立なパウリ行列)

ガンマ行列は、𝛾0 = 1 𝜏3, 𝛾𝑖 = 𝜎𝑖 𝑖𝜏2, 𝛾5 = 1 𝜏1の5個(5次元)。

これらを合わせると、{𝜎𝜇 𝜏𝜇 , 𝜇 = 0,1,2,3} − {1 1} (𝜎0 = 𝜏0 ≡ 1)これら はSO(6)の生成子を表す。

(20)

ガンマ行列の構造

“わたし”(単位行列)を世界に投げ込む→ γ0とγ5

3つのパウリ行列がγi として「凝縮化」

γ0とγ5の取り方が対化(パウリ・ディラック表示とWeyl 表示)。

1(単位行列)

σ1

σ2 σ3

パウリ・ディラック表示

テンソル積によって単 位行列を埋め込む

𝛾5 = 1 𝜏1

𝛾𝑖 = 𝜎𝑖 𝑖𝜏2 (𝑖 = 1,2,3)

𝛾0 = 1 𝜏3

(21)

双一次形式

𝜓𝜓 = 𝜓𝐿𝜓𝑅 + 𝜓𝑅𝜓𝐿 スカラー →空間反転で符号を変えない

𝑖 𝜓𝛾5𝜓 = 𝑖 𝜓𝐿𝜓𝑅 − 𝜓𝑅𝜓𝐿 : 擬スカラー →空間反転で符号を変える

𝜓𝛾𝜇𝜓 = 𝜓𝐿𝜎𝜇𝜓𝐿 + 𝜓𝑅𝜎𝜇𝜓𝑅 (反変)ベクトル →空間反転で空間 的成分が符号を変える

𝜓𝛾5𝛾𝜇𝜓 = 𝜓𝐿𝜎𝜇𝜓𝐿 − 𝜓𝑅𝜎𝜇𝜓𝑅: (反変)軸性ベクトル →空間反転 で空間的成分の符号が変わらない。

ローレンツ不変

ベクトルと同様に変換

(22)

CP不変性

強い相互作用および電磁相互作用において、C(荷電共役変換)お よびP(空間反転)は保存(C不変性、P不変性)

弱い相互作用においてはCもPも破れている。CPは保存?→実は破 れている!

𝜋+

𝜈 𝜈

𝜋

𝜇+ スピン1/2 スピン0 スピン1/2

C変換 ヘリシティ -

(左巻き)

ヘリシティ +

(右巻き)

𝜋+ 𝜇+

P変換

P変換

C変換 CP変換

𝜋 𝜈

𝜇 𝜇

𝜈

右巻きニュートリノ は存在しない

𝜈

左巻き反ニュートリノ は存在しない

右巻き反ニュートリノ→OK

参照

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