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神向寺海岸における礫養浜の歩留まり検討Field Investigation on Effect of Gravel Nourishment on Jinkoji Coast

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Academic year: 2022

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(1)海 岸 工 学 論 文 集,第55巻(2008) 土 木 学 会,766‑770. 神 向寺海岸 にお ける礫養浜 の歩留 ま り検討 Field Investigation on Effect of Gravel Nourishment on Jinkoji Coast 野 川 康 利1・ 宇 多 高 明2・ 松 浦 健 郎3・ 阿 部 Yasutoshi. NOGAWA,. Takaaki. UDA, Takeo. 良4・ 長 山 英 樹5・ 大 木 康 弘6. MATSU-URA,. and Yasuhiro. Ryo ABE,. Hideki. NAGAYAMA. OKI. Field investigation on the effect and stability of gravel nourishment was carried out on the Jinkoji coast facing the Pacific Ocean. 33,000 m3 of gravel was nourished on the shoreline, and subsequent beach changes were monitored by topographic surveys. Gravel layer was very stable while depositing along the shoreline. Fine sand layer on the shoreline was replaced by the nourishment gravel, leaving gravel layer below the fine sand layer as a foot protection in front of the seawall. A steep slope of 1/7 formed was effective to dissipate rough waves and to prevent wave run-up .. 1.. で の効 果 に つ いて 追 跡 調 査 の 結 果 を ま とめ る.. は じ め に. 鹿 島 灘 に面 した 神 向 寺 海 岸 で は,主 に護 岸 前 面 に堆 積 して前 浜 を 創 出 し,護 岸 前 面 の地 盤 高 を高 め る こ とに よ っ て越 波 を 防 止 す る 手 法 と して,礫 を 含 む粗 粒 材 養 浜 の試 験 が行 わ れ て い る(石 井 ら,2006a,2006b;宇. 多 ら,2007).. 2. 礫 養 浜 の 施 工 と 追 跡 調 査 神 向寺 海 岸 で は,図‑1に. 示 す 区 域 で 養 浜 が 行 わ れ,養. 浜 後 の海 浜 変 形 が 図 示 す る測 線 に沿 う海 浜 縦 断 形 測 量 に よ って 調 べ られ た(石 井 ら,2006).図‑2に. 示 す よ うに,. これ らの 報 告 で は,ま ず 粒 径 変 化 を 考 慮 可 能 な モ デ ル を. 2005年12月15日. 用 い て 粗 粒 材 養 浜 の 可 能 性 を検 討 し,そ の上 で粗 粒 材 養. 13mmの. 浜 に 関 す る現 地 実 験(予 備 ・本 試 験 施 工)を 行 い,縦 断 測. 本 試 験 で は13,000m3,さ. 量,底 質 調 査 お よ び カ ラ ー サ ン ドに よ る追 跡 調 査 に よ り. の 本 施 工 で は13,000m3の 粗 粒 材 が 投 入 され た.粗 粒 材 は,. か ら2月10日 実 施 の 予備 試 験 で は,粒 径3‑. 粗 粒 材7,000m3,2006年8月25日. か ら11月15日 の. らに2007年5月7日. か ら6月13日. そ の広 が り ・堆 積 状 況 を 調 べ た.こ の 結 果,有 義 波 高 が. 図‑1に 示 す よ う に 当 初 は7号HL側. 50年 確 率 を 超 え る6.4mに 達 し,か つ 潮 位 偏 差 が0.91mと. 以 降 は海 岸 中 央部 か ら投 入 さ れ た.図‑3は,観. 設 計 条 件 を 越 え る潮 位 ・波 浪 の作 用 を 受 け た に もか か わ. に お け る鹿 島港 に お け る波 浪 観 測 結 果(ナ ウ フ ァ ス)に よ. らず,投. か ら,2006年10月18日. 入 した粗 粒 材 は 汀 線 付 近 か ら護 岸 前 面 に集 中 的. に堆 積 した こ とが 判 明 した.そ. して 水 深2m以 深 の 沖 合. へ の流 出 は ほ とん ど見 られ ず ,予 測 結 果 と同 様,岸 側 に と ど ま る こ とが 明 らか とな っ た.そ の後 も養 浜 は継 続 さ れ,2007年6月13日. ま で に は延 べ33,000m3の 礫 投 入 が 行. わ れ た.こ の よ う な手 法 は,著. し く侵 食 され て 前 浜 が 消. 失 した海 岸 に お け る新 しい 侵 食 対 策 手 法 と して,ま. た改. 正 海 岸 法 で砂 浜 を 保 全 施 設 の 一 部 と見 倣 す 上 で 必 要 とさ れ る汀 線 付 近 へ の 歩 留 ま りを 高 め る手 法 の一 つ に な る と 考 え られ る.ま. た,礫 材 を 用 い た 養 浜(cobble. 有 効 性 に つ いて はKomar(2007)も. beach)の. 注 目 し,米 国 で も試 験. が行 わ れ て い る.こ れ らを受 けて 本 研 究 で は 本 施 工 後 ま. 1 2正 会 員 3 4 5 6. 茨城県土木 部潮来土木事務所 道路河川整備 二課課長 工博 (財)土木研究センター理事なぎさ総合研究室長 兼日本大学客員教授理工学部海洋建築工学科 茨城県土木部河川課 主任 茨城県土木部 潮来 土木事務所道 路河川整備 二課 修(工)(財)土木研究セ ンター河川 ・海岸研究部 (株)水圏科学 コンサルタ ント. 図‑1. 図‑2. 土砂 投入 範囲 と測線 配 置. 測量 時 と養浜 との関係. 測期 間中.

(2) 767. 神 向寺海 岸 にお け る礫 養浜 の歩留 ま り検討. 図‑5. 図‑3. 2007年5月9日. の深 浅図. 観 測期 間 中に お ける鹿 島港 にお け る波浪観 測 結果(ナ ウフ ァス). るH1/3,T1/3,波 向 の変 化 を 示 す. 3. 平 面 海 浜 形 状 の 変 化 と 波 浪 条 件 と の 対 応 図‑1に 示 す 測 線 に沿 う深 浅 測 量 は,2005年11月26日 ら2007年10月12日. か. ま で延 べ14回 行 っ た.測 量 時 と養 浜 と. の 関 係 は 図‑2に 示 す よ うで あ る.こ れ らの う ち,本 研 究 で は,と. くに 最 近 の状 況 に 注 目 し,礫 養 浜 開 始 時 と,本. 施 工 に よ る13,000m3の 礫 投 入 前 後 の 海 底 形 状 の 比 較 を 通 じ,最 近 に お け る礫 養 浜 の 効 果 確 認 を 行 う. 図‑4は2005年11月26日 浜 は6,7号HLの. の 深 浅 図 で あ る.礫 養 浜 前,前. 両 側 の付 け根 に 一 部 あ るの み で,海. 岸中 図‑6. 央 部 は 直 接 波 に曝 さ れ る条 件 に あ った.同 様 に,図‑5は 2007年5月9日. の深 浅 図 を 示 す.5月7日. の 本 施 工 開始 前 に. 礫20,000m3が 投 入 さ れ た結 果,7号HLの 420m区. 南 側 に隣 接 す る. 間 で 前 浜 が 広 が り,砂 浜 の標 高 も高 ま っ た.一. 方,6号HLの. 北 側 隣 接 区 域 の 前 浜 に は 極 少 量 しか礫 が 到. 達 して い な い た め 図‑4の 場 合 と大 差 が な い.. 2007年10月12日. さ らに本 施 工 後 の2007年10月12日. の深浅 図 の深 浅 図 を 図‑6に 示. す.本 施 工 に よ る13,000m3の 礫 投 入 に よ り,図‑5の. 場合. 前 浜 が 全 く存 在 しな か った 中 央 部 に お い て も狭 い なが ら 前 浜 が 広 が った.こ. の よ うに 深 浅 図 の比 較 か ら,礫 養 浜. に伴 っ て護 岸 前 面 の 前 浜 が広 が っ た こ とが分 か る. 次 に,2005年11月26日. を初 期 と して,そ れ か らの地 形. 変 化 量 を算 出 した.図‑7は. 本 施 工 直 前 の2007年5月9日. で の地 形 変 化 量 で あ る.図‑3に 結 果 に よ れ ば,2007年5月9日. ま. 示 す 鹿 島港 で の 波 向観 測 以 前 に は 平 均 海 岸 線 に対 し. て 右 回 り(南 寄 り)の 方 向 か らの 入 射 波 が 卓 越 して い る. こ れ を 考 慮 す る と,6号HLの に7号HLの. 北 側 隣 接 部 は侵 食 傾 向,逆. 南 側 隣 接 部 で は堆 積 傾 向 と,波 向 と地 形 変 化. に は対 応 が 見 られ る.7号HLの. 南 側 側 面 で の 深 掘 れ も,. そ こで 斜 め 沖 向 き離 岸 流 が 起 き た結 果 局 所 洗 掘 が 生 じた と考 え れ ば 理 解 で き る.一 方,2007年10月12日 形 変 化 量 を示 す の が 図‑8で あ る が,こ. の時 期 の 直 前 に は. 北 寄 り(左 回 り)の 入 射 波 条 件 と な って い る.こ 号HLの 図‑4. 2005年11月26日. の深 浅図. 南 側 近 傍 が 削 られ,6号HL周. までの地. の た め7. 辺 で は堆 積 と,図‑7. の 場 合 と逆 モ ー ドの 地 形 変 化 が 起 き た.し か し護 岸 前 面.

(3) 768. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008). (5月9日),27m(10月12日)と 前 浜 が 広 が った.ま. 着 実 に前 進 し,護 岸 前 面 の. た 時 間 経 過 と と も に,T.P.1.7mで. つ に折 れ た 縦 断 形 が 形 成 さ れ た.No.6の す るNo.11で も図‑10に 示 す よ う に,汀 33m(10月12日)と. 南200mに. 二 位置. 線 は16m(5月9日),. 前 進 し,護 岸 前 面 が 礫 浜 で 覆 わ れ た.. この 断 面 はHL間 の 中 央 部 に 近 づ い た こ と か らHLに よ る 波 の 遮 蔽 効 果 が 弱 ま っ た た め 波 の 作 用 が増 し,明 瞭 な形 で 高 さ1.5mの バ ー ムが 形 成 さ れ た. HLに. よ る遮 蔽 域 外 の 測 線No.16で は,当 初 前 浜 は ほ と. ん ど存 在 しな か っ た.上 記2測 線 と比 較 す る と図‑11と 同 様 に汀 線 は前 進 した が,5月9日 m前 進 した 後,10月12日 の 変 化 を 調 べ る と,5月9日 図‑7. 2007年5月9日. まで の地形 変化 量. た が,10月12日. ま で に い った ん 汀 線 が23. ま で に は7m後 退 した.縦. 断形. に は前 浜 勾 配 が1/32と 緩 か っ. で は 勾 配 が1/7と 急 に な り,同. 2.8mの バ ー ム が 発 達 し た こ とか ら,汀. 時 にT.P.. 線 付近 が 削 られ. て 礫 が岸 向 き に 打 ち上 げ られ安 定 化 し た もの と考 え られ る.. 測 線No.6. 図‑9 図‑8. 2007年10月12日. の前 浜 は,HL沖. 測 線No.6の. 縦 断形 変 化. ま で の地 形 変 化 量. で の 著 しい 地 形 変 化 と は独 立 に 単 調 増. 測 線No.11. 加 して い る.こ の こ と は,沖 合 は 移 動 しや す い 細 砂 で構 成 さ れ る た め海 底 地 形 変 動 が 著 しい が,護 岸 前 面 に は礫 が集 中的 に堆 積 して い る た め変 動 が 少 な い こ とを 意 味 す る と考 え られ る. 4. 海 浜 縦 断 形 の 変 化 礫 養 浜 後 の 海 浜 縦 断 形 の 変 化 と して,代 (No.6,11,16,23,27,32)を. 表 的 に6測 線. 図‑10. 測 線No.10の. 縦 断形 変化. 選 ん で 縦 断 形 変 化 を調 べ. た.6測 線 の う ちNo.6,11,16はHL間. の 中 央 よ り北 側 の 測 線No.16. 7号HLに. 近 い位 置 に あ り,No.23,27,32は6号HLに. 近. い.い ず れ の縦 断 図 に お いて も,礫 養 浜 前 の2005年11月 26日,2007年. の 本 施 工 で の13,000m3の 投 入 開 始 直 前 の. 2007年5月9日,施. 工 完 了 後4ヶ 月 が 経 過 した2007年10月. 12日 の縦 断 形 を示 す. (1) 7号HL近. 傍測線 における縦断形 変化. 図‑9は 測 線No.6の 縦 断 形 変 化 を示 す.こ. の測 線 は図‑1. に示 した よ うに 北 寄 り の入 射 波 条 件 で は7号HLに. よ る波. の遮 蔽 域 に入 る.礫 投 入 に よ っ て 汀 線 は初 期 値 か ら17m. 図‑11. 遮 蔽 域 外 の 測 線No.16の. 縦断 形変 化.

(4) 769. 神 向寺海 岸 にお け る礫 養浜 の歩 留 ま り検討 (2) 6号HL近. 傍測線 における縦断形変化. 図‑12は,HL間. の 中央 線 を 境 と して,測. 線No.16と 対. 照 的 な 位 置 に あ るNo.23の 縦 断 形 変 化 で あ る.こ の 付 近. 5. 前 浜 面 積 お よ び 海 浜 土 砂 量 の 変 化 追 跡 測 量 に よ って 得 られ たT.P.0m基 準 の前 浜 面 積 の経. で は2007年 の 本 施 工 で新 た に投 入 さ れ た 礫 が 堆 積 した.. 時変 化 と,試 験 施 工 開 始 直 前 の2005年11月26日. 2007年5月9日. 浜 面 積 増 加 量 の経 時 変 化 を 併 せ て 図 一15に示 す.図. まで は前 浜 は存 在 しな か った が,礫 投 入 に. よ り前 浜 が 形 成 され,初 た.ま. 期 と比 較 して 汀 線 が19m前 進 し. た礫 投 入 に よ り高 さT.P.2.3mの バ ー ム が 形 成 され. た.図‑13に. 示 す 測 線No.27で も 当初 は 前 浜 が な か った が,. 予 備 試 験 の7,000m3,本. 試 験 の13,000m3さ. 時 の13,000m3の 礫 投 入 期 間 も示 す.図‑15に. 基 準 の前 には. ら に は本 施 工 よ れ ば,前. 浜 面 積 は図 に破 線 で 区 切 られ た 期 間 に お い て,増 加‑減. 礫 投 入 に よ っ て 汀 線 は13m前 進 し,高 さT.P.2.1mの バ ー. 少‑増. ム が形 成 さ れ た.一 方,6号HLに. で は土 砂 投 入 と同 時 に前 浜 面 積 が 増 加 して い るが,本 試. 測 線No.32で. は(図‑14),他. よ る波 の 遮 蔽 域 に 入 る. の 測 線 と異 な りHLの 消 波 効. 果 に よ って 元 々前 浜 が 存 在 した が,新 た な礫 投 入 に よ っ て前 浜 勾 配1/9と 急 勾 配 で 礫 が 堆 積 し,汀 線 が 前 進 し た.. 加‑減 少 を 繰 り返 して い る.ま た,予 備 試 験 期 間. 験 で は前 浜 面 積 が 減 少 して い る.さ. らに本 施 工 で は土 砂. 投 入 と同 時 に再 び 前 浜 面 積 が 急 に増 加 して い る. 同 様 に して,T.P.0m基. 準 で の 前 浜 土 砂 量 と,試 験 施 工. 開 始 直 前 の2005年11月26日. 基 準 で の前 浜 土 砂 増 加 量 の 経. 測 線No.23. 図‑12. 測 線No.23の. 縦 断形変 化. 図‑15. T.P.0m基. 準 の 前 浜 面 積 と2005年11月. 基 準 の前 浜面. 積増加 量 の経 時変化 測 線No.27. 図‑13. 測 線No.27の. 縦断形 変化. 図‑16. T.P.0m基 準 で の前 浜 土 砂量 と試 験 施 工 開 始 直 前 の 2005年11月. 基準 で の前浜 土砂 量 の経時変 化. 測 線No.32. 図‑14. 測 線No.32の. 縦 断形変 化. 図‑17. 前 浜面 積 と土砂 増加 量 の相 関.

(5) 770. 海. 時 変 化 を 図‑16に 示 す.前 加 量 は,図‑15に. 岸. 工. 学. 論. 文. 浜 土 砂 量 と初 期 か らの土 砂 増. 示 した 前 浜 面 積 お よ び前 浜 面 積 増 加 量. の変 化 と相 似 形 で あ る.そ. こで 前 浜 面 積 増 加 量 を △A,. 前 浜 土 砂 量 の 増 加 量 を △Vと す れ ば,図‑17に. 示すよう. に 決 定 係 数r2=0.93で 次 式 が 成 立 す る.. す な わ ち,前 浜面 積 の 増 加 は 前 浜 土 砂 増 加 量 と比 例 関 係 に あ り,比 例 係 数 は1.34で あ る こ とが 分 か る.ま. た 図‑. 16に よ れ ば,土 砂 投 入 を 開始 して か らの ネ ッ トで の総 堆 あ る.こ. 第55巻(2008). 礫 の 投 入 が 行 わ れ る以 前,T.P.0m以 堆 積 して い た が,そ. れ は投 入 土 砂 総 量 の. 浅 の 区 域 に は細 砂 が. の砂 は波 浪 の強 弱 に 伴 って 沖 向 き岸. 向 き に移 動 す る.細 砂 が 沖 向 き に移 動 す る と そ こ は礫 に よ っ て 占 め られ る.そ の 後 静 穏 に な る と細 砂 は再 び岸 方 向 へ と移 動 す るが,礫. (1). 積 土 砂 量 は16,596m3で. 集. 層 が あ る の で細 砂 は層 状 に わ ず か. 堆 積 す る の み で あ る.少 な くと も既 に 堆 積 した礫 層 を 置 換 す る形 で 細 砂 が 堆 積 す る こ と は で きな い.こ の こ とか ら礫 の歩 留 ま りが 次 第 に 向 上 した と考 え られ る. 6. 考. 察. い ま 護 岸 に よ って 陸 側 を 区切 られ た区 域 でT.P.0m以 浅. 33,000m3と 比 べ る と50%の 土 砂 量 で あ り,大 量 の 礫 投 入. に三 角 形 状 の細 砂 か らな る砂 浜 が あ っ た と し,そ の 上 に. が 行 わ れ た に もか か わ らず 土 砂 の 歩 留 ま りが 悪 い よ うに 見 え る.こ の 点 につ い て考 察 す る に は前 浜 の 変 動 に注 意. 礫 が投 入 され る条 件 を 考 え る.礫 投 入 前 の細 砂 の量 は図 ‑16か ら12 ,033m3で あ る.そ の上 に33,000m3の 礫 が 投 入. す る必 要 が あ る.. さ れ る.礫 は瞬 間 的 に 投 入 さ れ た の で は な く,か な り長. 図‑15,16に. お い て 前 浜 面 積(前 浜 土 砂 量)の 変 化 を 調. べ る と,全 体 的 に は右 上 が りの 変 化 で は あ るが,そ. れに. い 時 間 を か け て少 しず つ 投 入 さ れ た か ら,こ の 間 の 波 浪 作 用 下 に お い て細 砂 は岸 沖 方 向 に 移 動 す る こ とが で き る.. 劣 らず 前 浜 面 積(前 浜 土 砂 量)の 変 動 が 大 き く,ま た そ の. 高 波 浪 が 作 用 す る と細 砂 分 が抜 け 出 て 沖 へ流 出 し,そ こ. 変 動 量 も土 砂 投 入 を 開始 し た当 初 に大 き く,追 加 の土 砂. は礫 に置 き換 わ る.こ の 作 用 が 続 く と,最 終 的 に 大 部 分. 投 入 が 行 わ れ る に従 い変 動 量 自体 が減 少 す る傾 向 が あ る.. の細 砂 層 は礫 層 に 入 れ 替 わ る.2007年10月12日. 前 浜 面 積 や 前 浜 土 砂 量 の 変 動 要 因 に は 従 来 か ら知 られ て. あ っ て は図‑16よ り28,629m3の 砂 が 堆 積 して い た.よ. の 段 階)に っ. い る よ うに,波 浪 の強 弱 に伴 う海 浜 の 季 節 変 動 が あ る.. て 礫 投 入 後 の 土 砂 量 か ら初 期 の 細 砂 の 土 砂 量(12,033m3). 図‑3に 示 した 観 測 期 間 中 にお け る鹿 島 港 に お け る波 浪 観. を 差 し引 く と,ネ. 測 結 果(ナ ウ フ ァス)の うち,H1/3の 変 化 を 図‑15,16の. の 総 投 入 量(33,000m3)と. 前. ッ トで は16,596m3の 増 加 量 とな る.礫 比 較 す る と見 か け上 の 分 留 ま り. 浜 面 積 の 変 動 と比 較 す る と,前 浜 が堆 積 した期 間 で は有. は50%で. 義 波 高 が ほ ぼ2m以 下 の 静 穏 な条 件 が 長 く続 い て い るが,. 考 え れ ば 分 留 ま り は28,629/33,000=0.87と. 侵 食 時 に は2m以 上 の 高 波 高 が 多 く出 現 して い る.す. り投 入 礫 は消 失 せ ず,高. な. わ ち,波 浪 の強 弱 に伴 う沖 向 き岸 向 きの 漂 砂 が起 き,そ. あ る が,実 際 に は細 砂 が 礫 に 入 れ 替 わ る こ と を な る.こ. れよ. い安 定 性 を 持 って護 岸 前 面 に堆. 積 す る こ と が確 認 で き る.. れ に伴 って 前 浜 土 砂 量 の 変 動 が起 きた こ と が 明 らか で あ る.ま. た 図‑15よ り前 浜 面 積 の 急 減 が 起 こ る期 間 の 波 高. を比 較 す る と,2006年2月19日 (1)),2006年7月23日. か ら2006年4月27日(期. か ら11月10日(期. 13日 か ら5月9日(期 間(3))に お いて,例. 間. 間(2)),2007年3月 え ば4m以 上 の 波. 高 の 出現 回数 は0回(期 間(1)),4回(期 間(2)),2回(期 間(3)) と波 浪 の エ ネ ル ギ ー レベ ル は後 期 ほ ど高 い に もか か わ ら ず前 浜 面 積(前 浜 土 砂 量)の 減 少 は 少 な い.同 時 に ネ ッ ト で見 れ ば 前 浜 面 積(前 浜 土 砂 量)は 増 加 して い るの で,当 初 は 岸 沖 漂 砂 に伴 い 海 浜 変 動 量 が 大 きか った が,礫. の投. 入 が 進 む に従 い海 浜 の 変 動 量 が 小 さ くな っ た と考 え られ る.. 参. 考. 文. 献. 石 井 秀雄 ・中村友 和 ・宇 多高 明 ・大木 康 弘 ・熊 田貴之 ・芹沢 真澄 (2006a): 茨 城県 神 向 寺海 岸 で の 粗粒 材 養 浜 に よ る 砂浜 の安定 化, 海洋 開発 論文集, 第22巻, pp.887‑892. 石 井 秀 雄 ・中村友 和 ・宇多 高 明 ・ 高 橋 功 ・大 木康 弘 ・熊 田 貴 之 (2006b): 粗 粒 材養 浜 によ る砂 浜 の 安定 化 に関 す る 現地 実験, 第53巻, 海岸 工学論 文集, pp.681‑685. 宇多高 明 ・石井 秀雄 ・阿部 良 ・長山英樹 ・大木泰 弘 (2007): 神向 寺海 岸 にお け る礫養 浜 の追跡 調 査, 海洋 開発 論 文集, 第23巻, pp.1093‑1098. Komar, P. D.(2007): The design of stable and aesthetic beach fills: Learning from Nature, Coastal Sediments 07, pp.420433..

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