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悪虫病病毒に関する研究第2編

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Academic year: 2022

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(1)616. 981. 714. 悪. 虫. 病. 病. 毒. に. 関. す. る. 研. 究. 第2編 恙虫病病毒感染天竺鼠の腹水の補体結合反応原性 と, 感染防禦賦与能に関す る研究 岡山大学医学部陣内外科教室(主 任:陣 内伝之助教授) 岡山大学医学部微生物学教室(主 任:村 上 栄教授). 難. 波. 一. 彦. 〔 昭 和32年12月23日. 目 緒. 受 稿〕. 次 II.実 験 成 績. 言. I.実 1.抗. 験材 料 と方 法 原. 1.組. 織 分 劃 ワ クチ ンに よ る免 疫 実 験. 2.病. 毒 分 劃 ワ クチ ンに よ る免 疫 実 験. 2.ワ. ク チ ンの製 法. III.考. 察. 3.免. 疫血清. IV.結. 語. 4.補. 体 結 合 反 応 術式 羽 里 ・桑 田(1944)の 緒. 言. (1948)の. Cox(1938)・Craigie(1945)が,発. 疹 チ フス. 卵 黄嚢 乳剤 ワ クチ ン, Bailey. 精 製Rワ クチ ン等 の一 連 の試 み があ るが,. 免疫 原Rの 抗 原 性,あ るい は, R体 以 外 の抗 原 性 物. Rickettsia(以 下, Rと 略 記す る)の 精 製 ワ クチ ン. 質 に つ い て,考 慮 は,ほ とん ど払 わ れ てい な い,と. の製造 に成 功 して よ り, Rに 関 す る研 究 は,著 しい. い う も過 言 では な い.. 進 歩 を遂 げ た. 一 方 ,恙 虫病 病 毒 の分 野 で は, Rを 濃 厚 に増 殖 さ. 性 は,不 充 分 で あ る と し,桑 田(1953)は,. せ,こ れ を 多 量 に獲 得 す る こ とに,困 難 が あ り,有. waitと,そ. 効 な恙 虫病 病 毒 ワク チ ンの 製造 に も,成 功 とす べ き. 同 じ く,免 疫 原 性 は あ るが,エ ー テ ル処 理 に よ りそ. 業 績 を みな い が,村 上 ・浜 田 ・瀬尾(昭. Chlorpromazineで. 31)等 は,. 処 理 した 天 竺鼠 の 腹 腔 内 に,恙. Leuthwait(1946)は,卵. 黄 嚢 ワ クチ ンの免 疫 原 Leuth. の見 解 を やや 異 に し,臓 器 ワ ク チ ン と. の性 質 は失 わ れ,可 溶性 抗 原 と して の 反応 原 性 の み が 残 る と述 べ た.福 住(昭.. 31)も 発 育卵 卵 黄 嚢 に. 虫病 病 毒 を接 種 し, Rの 増 殖 を促 し, Rを 濃 厚 に 含. Rを 増殖 させ,こ れ を精 製 し,可 溶性 抗 原 と併 用す. む 多 量 の腹 水(以 下,単 に 「 腹 水」 とい う)を 獲 得. れ ば,ワ ク チ ンの力 価 は 著 し く高 ま る と云 つ て い る.. す る ことに 成 功 し,恙 虫 病 病毒 ワ クチ ン発 見 へ の 緒 口を 開 き,河 野(昭.. 32)は,こ. の 腹 水 が,補 体 結. 合 反 応性 抗 原 とし て,特 異 性 の高 い こと を究 め た. 恙 虫病 病 毒 の抗 原 分 析 に 関す る研究 は,著 し い発 展 がみ られ ず,感 染 組織 成 分の 抗 原性 に 関 し,わ ず か に,浜 田(昭.. 19),村 上(昭.. 22),岡. か く,精 製R体 以外 の 免疫 原 物 質 に も,よ うや く 関 心 を もつに 至 つ た こ とは,注 目に価 す る.こ の よ うな考 え方 か ら,ワ クチ ン の精 製 の 限度 とし て,有 効 性物 質を 可 及 的 に残 留 させ る ことに も,あ る程 度 の 注意 を払 わ な けれ ば な ら ない,. 本(昭 . 26)等 の,感 染 鼠 肺 抗 原 に つい て の報 告 が あ るに す. 防 禦能 は,ワ ク チ ンの効 果 判 定 に,欠. ぎ ない.. な い,重 要 な実 験 的 操 作 で あ るが,個 体 に 成立 し た. 恙 虫病 ワ クチ ン に 関 し て は,羽 Smadel(1946),桑. 田(1953)等. 里(昭.. 従来,免 疫 原物 質 に よつ て 成 立せ しめ られ る感 染 くこと の 出来. 19),. 免疫 の 程 度が,試 験管 内 の免 疫 反応 に よつ て,あ る. の 臓 器 ワク チ ン,. 程 度 知 る ことが 出 来 る とす るな らば,供 され る ワ ク.

(2) 234. 難. 波. チ ンの効 果 判定 に も好 都 合 とい わ な け れ ば な らな い. 著 者 は,恙 虫病 病 毒 を 濃 厚 に 含む 腹 水 を,反 復,. 一. 彦. 30倍 稀釈 補 体 の 最 少 量 を, 1正 単 位 とみ な し.本 試 験 には,こ れ の2充 単 位を 使 用 した.. 凍 結 ・融 解 し,遠 心 法 に よ り,病 毒を 多 量 に 含 む上. 抗 原:倍. 数 稀 釈 した抗 原 を,倍 数 稀釈 した血 清. 清 と,病 毒 を ほ とん ど 含 まな い 組 織 成 分 に分 け,両. に,交 叉 的 に加 え,補 体 を添 加 した 後, 4℃ の 冷蔵. 分 劃 の免 疫 原性 と,補 体 結 合反 応 原性 の関 係 を 究 め. 庫 に1昼 夜 放 置 し,翌 日室 温 に 約15分 放 置 して これ. た,. を 温 め,各 管 に,感 作 面球 を加 え, 37℃. そ の詳 細 につ い て こ こに報 告 し,御 高 批 を 仰 ぐ次 第 で あ る.. 完 全 不 溶血 と75%溶 血 抑 制 の補 体 結 合 を示 す最 高 I.実. 1.抗. 稀 釈 血 清 を,抗 体 の1単 位 と見 做 し,こ の4単 位の. 験 材料 と方 法. と ころ に お い て,抗 原 が不 完全 溶 血,ま た75%溶 血. 原. 抑 制 の 補 体結 合を 示 す と こる を,抗 原 の1単 位 とし,. 昭 和28・29年. 香 川 県に お い て 分離 した,三. 谷株. と谷 沢株 の両 病 毒 を,こ の実 験 に 供 し た.す. なわ. ち,体 重が500g前. 後 の,天 竺 鼠 の皮 下 に, kg当 り. 20mgのChlorpromazineを4日. 本 試 験 に は,こ れ の2単 位 を供 した. 本 試 験:本. 試 験 の 結 果 は,溶 血 抑 制 の程 度 を,. 次 の如 くに 区 分 して,判 読,表 示 した.. 間 に わ た り,連. 完 全不 溶 血. 4. 日注射 し, 4日 目に恙 虫病 病 毒 を腹 腔 内 に 接 種 し,. 75%不 溶 血. 3. そ の10〜14目. 目に,病 毒 の増 殖 を 伴 う腹 水 を と り,. 50%溶 血 抑 制. 2. 磨砕 し,こ れ を 補 体 結 合 反 応 に,. 25%溶 血 抑 制. 1. 完全溶血. 0. Homogeniserで. 抗 原 とし て供 し た. 2.ワ. ク チ ン の製 法. また,補 体 結 合 の終 末 点 は, 3〜4の. 谷 沢 株 ・三 谷 株 病 毒を 多 量 に 含む 腹 水抗 原 を,ド ラ イア イス ・ア セ トンを もつ て,く り返 し,凍 結 ・. を ほ と ん ど含 ま ぬ組 織 分 劃 に 分 け,不 活 化 剤 として ホル マ ジンを0.2%の. 割 に 加 え,病 毒分 劃 ワ クチ ン. と組 織 分 劃 ワク チ ンを 作 り4℃ の冷 蔵 庫 に保 存 し た.. II.実. 験 成 績. 発 症 した 天竺 鼠 の 腹 水 か ら えた,組 織 分劃 お よび, 病 毒 分 劃 の ホル モー ル ワ ク チ ンを 免 疫原 と した と ぎ に,ハ ツカ ネ ズ ミに 成立 す る免 疫 の 程度 と,血 中の 補体 結 合性 抗体 の 関 係 を吟 味 した.. 疫血清. 谷 沢 株 ・三 谷 株 の病 毒 分 劃 ワク チ ン また は,組 織 分 劃 ワ ク チ ンを,ハ ツ カ ネズ ミの皮 下 に 接種 し,そ の15日 目に,半 数 の供 試動 物 を,三 谷 ・谷 沢 株病 毒 に罹 患 した,ハ. 溶 血抑 制 を. 示 す 血 清 稀釈 の 倍 数 を もつ て示 した.. 融 解 し,さ ら に,遠 心 法 に よ り,病 毒 分 劃 と,病 毒. 3.免. の浴 槽に. 30分 間 お い て,結 果 を 判読 した.. ツカ ネ ズ ミの 脾 乳 剤 の0.3mlを. も. 1.組 1)三. 織 分劃 に よる 免疫 実 験 谷 株 組 織 分 劃 ワ クチ ンに よ る免疫 の実 験. (0.1mlの1回. 免 疫). 三 谷株 病 毒の 組織 分 劃 か らつ くつ た,ホ ル モー ル. つ て,腹 腔 内 に 接種,攻 撃 し残 りの動 物 か ら採血 し,. ワ クチ ンの0.1mlを,. えた 血 清 に つ い て補 体 結 合 反 応 を 行 つ た.. ハ ツカ ネズ ミが 示す 抵 抗 性 を,三 谷 株 病 毒 を もつ て. 4.補. 体 結 合 反 応 術式. 攻 撃 す る こ とに よ りし らべ,そ の結 果 を表1に 示 し. 溶 血 素 価 測定:新 鮮 な,緬 羊 洗滌 血 球 の3%浮 液 の0.25mlを. 1回 注 射,免 疫 した と きに,. 游. 使用 し,抗 緬 羊 血球 溶血 素 と生理 食. た.攻 撃 に 供 し た病 毒 のLD50(10‑4.3)は. 表1に 示. した が,免 疫 に供 した ハ ツカ ネズ ミが示 す発 症,致. 塩 水 で 階 段 稀釈 を行 い,各 稀 釈 溶血 素 の0.25mlに,. 死 抑 制 の程 度 を,中 和 指 数 で示 す と1.0に 相 当す る. 3%赤. と求 め られ た.ま た,. 血 球 浮游 液 の0.25mlを. 加 え て振 盪 し,充 分. 血 球 を 感 作 す るため に10分 間 室 温 に放 置 した. 30倍 稀 釈 の 補 体0.5mlと,生. 理 食 塩 水0.5mlを. 注加 し,. この 免疫 動 物 の血 清 と,三 谷 株 お よび 谷 沢株 病 毒 腹 水抗 原 に よ る補 体 結合 反 応 に お い て も,有 意義 な. の浴 槽に ひ た し, 30分 後 に,完 全 溶. 溶 血 抑 制 を みな い.腹 水 の組 織 分 劃 ワ クチ ンを もつ. 血 を 示 す最 高 稀 釈 を 単 位 と し,本 試 験に は,こ れ の. て 免 疫 した,ハ ツカ ネ ズ ミを,異 型病 毒株 で あ る谷. 2充 単 位 を 使 用 した.. 沢 株 病 毒 を もつ て攻 撃 した と きの結 果 を,表2に. 振 盪 の 上38℃. 補 体:. 4匹 の天 竺 鼠 か ら,心 穿 刺 に よ り採 血 し. え た 血 清 を 混和 し, 30倍 に 稀釈 し,完 全 溶 血 を 示 す. 示. した.免 疫 動 物 が示 した 発 症,致 死 抑 制 の程 度 を 中 和 指 数 で示 す と, 1.6に 担 当す る と求 め ら れ,こ. の.

(3) 恙 虫病 病 毒に 関 す る研究. 235. 表1. 組 織 抗 原 に よ る免 疫 の 実験. 表3. 組 織 抗 原 に よる免 疫 の実 験. 表2. 組織 抗 原 に よ る免疫 の 実 験. 表4. 組織 抗原 に よる免 疫 の実 験. 免 疫動 物 の 血清 につ き,谷 沢 株 病 毒 腹 水 と三 谷株 病. 10‑3.6に,相当 す る谷 沢 株 病 毒を 接種,攻. 毒腹 水 を抗 原 とし,補 体 結 合反 応 を しらべ た が,有. し,そ の結 果 を表4に 示 した,す な わ ち,供 試 動 物. 意 義 とす べ き溶血 抑 制 は み られ な い.. に 成 立 す る免 疫 の程 度 は,弱 い と理 解 され た.. 2)谷. 沢 株組 織 分 劃 ワク チ ンに よる免 疫 の 実験 (0.1mlの1回. ツカ ネズ ミの 皮下 に,. LD50が10‑4.0に. この 免疫 動 物 の血 清 に つ き,三 谷 株 ・谷 沢 株 病 毒 腹 水 を 抗原 とす る補 体 結 合反 応 を 行 つ たが,有 意義. 免 疫). 谷 沢株 病 毒 の組 織 分 劃か らえ た ワ クチ ンの0.1ml を,ハ. 撃 して 吟 味. 1回 の み注 射,免 疫 し,. とす べ き溶 血 抑 制は,み 3)三. 相 当 す る三 谷 株 病 毒 で攻 撃 した と. ぎに 示 す抵 抗 性 の程 度 を,表3に. 示 した.. す な わ ち,免 疫動 物 に 接 種 し た と きの病 毒 のLD50 は, 10‑4.3に 相 当 す る と求 め られ た,. られ ない.. 谷 株 組 織 分 劃 ワ クチ ン に よ る免疫 の実 験 (0.3mlの2回. 免 疫). 三 谷 株 病 毒 の組 織 分劃 か らえ た ホル モ ー ル ワ クチ ン の0.3mlを,. 2回 ハ ツ カ ネズ ミの皮 下 に注 射,. 免 疫 し,こ の動 物 の示 す 抵 抗 性 を, LD50が10‑4.2. この 免 疫動 物 の 血清 につ き,三 谷 株 ・谷 沢株 腹 水. に相 当す る三 谷株 病 毒を もつ て攻 撃 す る ことに.より. を抗 原 とし て,補 体 結 合反 応 を 行つ た が,有 意 義 な. し らべ,そ の 結 果 を表5に 示 した.免 疫 され た ハ ツ. 溶 血抑 制 を み ない,さ らに 谷 沢 株 組 織 分劃 ワ クチ ン. カ ネズ ミでは,発 症,致 死 す る も のは,著 し く少 な. に よ る免疫 ハ ツ カネ ズ ミが 示 す抵 抗 性 を, LD50が. い..

(4) 236. 難. 表5. 波. 組 織 抗 原 に よ る免 疫 の 実験. 一. 彦. 4)谷. 沢株 組 織 分 劃 ワ ク チ ンに よる免 疫 の 実験 (0.3mlの2回. 免 疫). 谷 沢株 病 毒 の 組 織 分 劃 か ら え た ワ クチ ンの, 0.3mlを,. 2回,ハ. き に,そ の,ハ. ツ ワネ ズ ミに注 射,免 疫 した と. ツカ ネズ ミが 示 す抵 抗 性 を 吟味 す る. た め に, LD50が10‑4.2に. 相 当す る,三 谷 株 病 毒を. もつ て攻 撃 し,そ の結 果 を 表7に 示 した,す なわ ち, 表7. 組 織 抗原 に よ る免 疫 の実 験. この 免疫 蟻 物 の 血清 につ き,三 谷 株 病 毒腹 水 を 抗 原 と して,補 体 結 合 反応 を 行 つ たが, 20倍 稀 釈 まで, 有 意義 な反 応 を 示 し,谷 沢 株 病 毒腹 水 を抗 原 と した 補 体結 合反 応 で は, 10倍 稀 釈 ま で有 意 義 な反 応を 示 した. さ らに,三 谷 株 組 織 分 劃 ワ クチ ン で免 疫 したハ ツ カ ネ ズ ミの抵 抗 性 を, LD50が10‑4.1に. 相 当す る異 型. の 谷 沢株 病 毒で 攻撃 した とき の,抵 抗 性 の程 度を,. 免 疫 ハ ツカ ネズ ミに,接 種 した とき の 病 毒 のLD50. 表6に 示 した.免 疫 動 物 に 対 し,攻 撃 に 供 した病 毒. は10‑4.0よ. のLD50は10‑3.4よ. りや や大 と求 め られ た.. り,や や 大 き い と求 め られ た.. また,こ の免 疫動 物の 血 清 に つ き,三 谷 株 病 毒腹. この 免疫 血 清 に つ ぎ,補 体 結 合反 応 を 行 つ た結 果. 水 を 抗 原 と した 補 体 結 合反 応 で は,血 清 の20倍 稀 釈. は,三 谷 株 病 毒腹 水 を 抗 原 と した ときは,血 清の40. まで,谷 沢株 病 毒 腹 水 を抗 原 と した 補体 結 合 反 応 も,. 倍 稀 釈 まで, 75%以 上 の溶 血 阻 止 を 示 し,谷 沢株 病. 同 じ く血 清 の20倍. 毒腹 水 を 抗 原 と した 実 験 では, 20倍 稀 釈 まで75%の. た.. 溶 血 阻 止 を み た. 表6. 組 織 抗 原 に よ る免 疫 の 実験. 稀 釈 まで 有 意義 の溶 血 阻 止 を み. 腹 水の 組 織 分劃 ワ クチ ン を もつ て免 疫 したハ ツカ 表8. 組 織 抗 原 に よる 免疫 の 実 験.

(5) 恙 虫 病 病 毒 に 関 す る 研 究 ネ ズ ミを,同 型 病 毒株 で あ る, LD50が10‑4.3に. 相. 表10. 237 組 織 抗 原 に よ る免 疫 の実 験. 当 す る谷 沢 株病 毒 を もつ て 攻撃 した こ ぎの結 果 を, 表8に 示 した.す な わ ち,免 疫 賜 物 の発 症,致 死 す る ものが,著. し く少 な い.. この 免疫 動 物 の血 清 に つ いて,三 谷 株 ・谷 沢 株 病 毒腹 水 を 抗原 と して行 つ た 補体 結 合 反 応 では,両 抗 原 に対 し,と もに 血清 の20倍 稀釈 に まで, 75%以 上 の溶 血 阻止 を 示 した. 5)三. 谷 株 組 織 分 劃 ワ クチ ンに よ る免 疫 の実 験 (0.3mlの3回. 免疫). 三 谷 株組 織分 劃 ワク チ ンを,ハ ツ カ ネズ ミの 皮下 に0.3mlあ. て3回,注. 射,免 疫 し, LD50が10‑4.4. に相 当す る間型 病 毒 の,三 谷 株 病 毒で 攻 撃 し た とき の 結果 を,表9に. 示 した.免 疫 ハ ツ カ ネズ ミの抵 抗. 性 は著 し く,発 症,致 死 す る ものが 少 な い. 表9. 組織 抗 原 に よ る免疫 の 実 験. 6)谷. 沢株 組 織 分劃 ワ クチ ン に よる 免疫 の 実 験 (0.3mlの3回. 免 疫). 谷 沢株 組 織 分 劃 ワ クチ ンの, 0.3mlを,ハ. ツ カネ. ズ ミに3回 注 射,免 疫 した ときに 成 立 す る抵 抗 性 を, LD50が10‑3.9に. 相 当す る箪 谷株 病 毒 を も つ て,攻. 撃 す る こ とに よ りし らべ,そ の結 果 を表11に 示 した. 免 疫 ハ ツカ ネズ ミが示 す 発症.致 死 抑制 の 程 度 を, 中和 指 数 で示 す と, 1.3に 相 当す る.ま た,こ の免 疫 血 清 に つ ぎ,三 谷株 ・谷 沢株 病 毒腹 水 に よ る補 体 結 合反 応 にお い て は,と もに,血 清 の80倍 稀 釈 まで, 有 意 の 溶 血抑 制 が み られ た. 表11. 組織 抗 原 に よる免 疫 の実 験. この 免疫 動 物 の血 清 に つ い て行 っ た補 体 結 合反 応 に おい て は,三 谷 株病 毒 腹 水 で は,血 清 の40倍 稀釈 まで100%,. 160倍 稀 釈 まで75%溶. 血 阻止 を み,谷. 沢 株病 毒腹 水で は,血 清 の20倍 稀 釈 まで100%に, 80倍 稀 釈 ま で75%の 溶 血 阻 止 をみ た. また,こ の免 疫 ハ ツ カ ネズ ミをLD50が10‑4.2に 相 当す る,異 型 病 毒株 で あ る谷 沢 株 病 毒 で攻 撃 した と ぎの,結 果 は,表10の. 如 く免 疫 動 物 が 示す 抵 抗 は,. か な り著 しい こ とを知 つ た. この 免疫 血 清 に つ き,三 谷 株 病 毒腹 水 抗原 に よる 補 体結 合 反 応の 結 果は,血 清 の80倍 稀 釈 まで75%以. ま た,こ の腹 水 の組 織 分劃 ワ クチ ンで 免疫 し たハ. 上 溶血 阻 止 を示 し,谷 沢株 病 毒 腹 水抗 原 では,血 清. ツカ ネ ズ ミを, LD50が10‑4.3に. の40倍 稀 釈 まで75%以 上 の溶 血 阻止 を示 した.. 株 で あ る谷 沢 株 病 毒で 攻 撃 した と きに示 す 抵 抗性 の 程 度 は,表12の. 相 当す る同型 病毒. 如 く,著 し く示 され,発 症,致 死す.

(6) 238. 難. 表12. 波. 一. 組 織 抗 原 に よる免 疫 の 実験. 彦. この 免疫 動 物 の血 清 に つ ぎ,三 谷 株 ・谷 沢株 病 毒 腹 水を 抗 原 とす る補 体 結 合 反 応 を行 つ たが,い ず れ の場 合に も,有 意 義 とす べ き補 体 結 合 は み られ な い. さ らに,三 谷 株 病 毒分 劃 ワ クチ ン に よる免 疫 ハ ツ カ ネズ ミの 抵 抗性 を, LD50が10‑4.2に. 相 当 す る,. 異 型病 毒 株 の谷 沢株 病 毒 を もつ て攻 撃 した と きの結 果 を,表14に 示 した.免 疫 ハ ツ カ ネズ ミが示 す 抵抗 性 を,中 和 指 数 で 示 す と, 1.6に 相 当す る. 表14. 病 毒抗 原 に よ る免 疫 の実 験. る も のは 少 な い. また,こ の 免疫 血 清 に つい て,三 谷株 病 毒 腹 水抗 原 に よ る補体 結 合 反 応 を 行つ た 結果 は,血. 清 の160. 倍 稀 釈 まで,谷 沢 株 病 毒腹 水 抗 原 に よ る実験 では, 血 清 の80倍 稀 釈 まで,と もに,有 意 な 補 体結 合 を示 した. 2 .病 毒 分 劃 に よ る免疫 実 験 1)三. 谷 株病 毒分 劃 ワクチ ンに よ る免 疫 の 実験 (0.1mlの1回. 免 疫). 三 谷株 病 毒の,病 毒分 劃 ワク チ ンの0.1mlを,ハ ツカ ネズ ミの 皮 下 に,. 1回,注. が10‑4.0に 相 当 す る三 谷 株 病 毒 を もつ て攻 撃 した と き に示 す 抵 抗性 の程 度 を,表13に. この 免疫 動 物 の血 清 に つ き,谷 沢 株 病 毒腹 水 と三. 射,免 疫 し, LD50. 示 した.す な わ ち,. 免 疫動 物に 対 す る供 試 病 毒 のLD50は,. 10‑4.2と 求. 谷 株 病 毒纏 水 を抗 原 とす る,補 体 結 合 反 応 りは,有 意 とす る溶 血 抑制 は み られ ない. 2)谷. め られ た. 表13. 沢株 病 毒分 劃 ワク チ ンに よ る免疫 の 実 験 (0.1mlの1回. 病 毒 抗 原 に ま る免 疫 の実 験. 0.1mlの. 免疫). 谷 沢 株 病 毒分 劃 ワ ク チ ンを,ハ ツ カネ. ズ ミの皮 下 に1回 注 射,免 疫 し, LD50が10‑4.4に 相 当す る異 型 病 毒株 で あ る三 谷 株 病 毒 を も つ て攻撃 した と きの 結果 を,表15に. 示 した.ハ ツ カ ネズ ミに. 成 立す る免 疫 の程 度 を,中 和 指 数 で 示す と, 1.3に 相 当す る. さ らに,こ の 免 疫ハ ツ カ ネズ ミの血 清 に つ き,三 谷 株 ・谷 沢株 病 毒 腹 水 を抗 原 と す る,補 体 結合 反 応 を 行 つ たが,有 意義 とす べ き溶 血 抑 制 は み ら れ な い. また,こ の 病 毒 分劃 ワ クチ ン で免 疫 したハ ツ カネ ズ ミを, LD50が10‑4.2に. 相 当す る谷 沢株 病 毒 を も. つ て 攻 撃 した とき の結 果 を,表16に. 示 した .す な. わ ち免 疫 ハ ツ カネ ズ ミを 供 す る ときの,供 試病 毒の LD50は,. 10‑4.2と 求 め られ た..

(7) 恙 虫 病 病 毒 に 関 す る研 究. 239. 表15. 病 毒抗 原 に よ る免 疫 の実 験. 表17. 病 毒 抗 原 に よ る免 疫 の実 験. 表16. 病 毒 抗 原に よ る免 疫 の実 験. 表18. 病 毒抗 原 に まる免 疫 の実 験. この 免疫 動 物 の血 清 に つ き,三 谷 株 ・谷 沢株 病 毒. と きの結 果 を表18に 示 した.こ の 免疫 した ハ ツ カ ネ. 腹 水 を 抗原 とす る補 体 結 合 反 応 では,有 意 義 とす べ. ズ ミに難 す る供試 病 毒のLD50は,. き補 体 結 合は み られ ない.. 大 きい.. 3)三. この 免疫 血 清 と,三 谷株 ・谷 沢株 病毒 腹 水 を抗 原. 谷 株病 毒分 劃 ワ クチ ンに よ る免 疫 の 実験 (0.3mlの2回. とす る補 体 結 合 反応 では,血 清 の10倍 稀 釈 まで,有. 免 疫). 三 谷 株 病 毒 分劃 ワ クチ ンを,ハ ツ カ ネズ ミの皮 下 に, 0.3mlあ. て2回 注 射,免 疫 し, LD50が10‑4.3に. 相 当す る同 型病 毒の,三 谷 株 病 毒 を もつ て攻 撃 した とき の結 果 を,表17に. 示 した.こ の 免疫 ハ ツカ ネズ. ミの示 す 抵 抗性 は か な り,著 しい ことが 見 られ た. こ の免 疫 動物 の 血 清 と,三 谷株 ・谷 沢 株病 毒腹 水 を抗 原 とす る補 体 結 合 反応 で は,と もに,血 清 の20. 意 の溶 血抑 制を み た. 4)谷. 沢株 病 毒 分 劃 ワ クチ ンに よる免 疫 の 実験 (0.3mlの2回. 免疫). 谷 沢 株 病 毒分 劃 ワク チ ンの0.3mlを,ハ ズ ミの 皮下 に, 2回,注. ツカネ. 射,免 疫 し, LD50が10‑4.1. に相 当 す る,三 谷殊 病 毒で 攻撃 した とき,免 疫 ハ ツ カ ネズ ミが 示す 抵 抗性 の 程 度 を,表19に. 示 した.す. なわ ち,免 疫 動 物 に 対 す る,こ の 供 試病 毒のLD50. 倍 稀釈 まで, 75%以 上 の溶 血 阻 止 を 示 した. さ らに,免 疫 ハ ツカ ネズ ミをLD50が10‑4.4に. 10‑3.0よ りや や. 相. 当す る異 型 株 で あ る谷 沢 株 病 毒を もつ て,攻 撃 した. は, 10‑2.2よ り大 き い と求 め られ た. 免 疫 血清 と,三 谷 株 ・谷 沢株 病 毒腹 水 を抗 原 とす.

(8) 240. 難. 表19. 波. 一. 彦. 病毒 抗 原 に よ る免疫 の 実 験. 表21. 病 毒 抗原 に よ る免 疫 の実 験. る補 体 結 合 反 応 では,と もに,血 清 の20倍 稀 釈 まで,. と求 め られ る同型 病 毒 の,三 谷 株 病 毒 を もつ て,攻. 有 意 義 とすべ き, 75%以 上 の 溶 血 抑 制 をみ た.. 撃 した と きの発 症,致 死 阻 止能 の 結 果を,表21に. 谷 沢 株 病 毒 分 劃 ワ クチ ンを もつ て,免 疫 したハ ツ カ ネズ ミを,同 型 の, LD50が10‑4.0に. 相 当 す る谷. 沢株 病 毒 を もつ て攻 撃 した と きに,免 疫 動 物 が示 す 抵 抗 性 の 程 度 を,表20に. 示 した が,免 疫 ハ ツカ ネズ. ミの 感 染,発 症 阻止 作 用 は,著 しい ことを 認 めた,. 示. したが,こ の,ハ ツ カネ ズ ミに 成 立 す る免 疫 の程度 は,著 しい. また,免 疫血 清 に つ き,三 谷 株病 毒腹 水 を抗 原 と す る補 体 結 合反 応 で は,血 清 の80倍 稀 釈 まで,谷 沢 株 病 毒腹 水 を抗 原 とす る実 験 で は,血 清 の40倍 稀 釈 ま で75%以 上 の溶 血 抑 制を み た.こ の免 疫 ハ ツカ ネ. 表20. 病 毒 抗 原 に よ る免 疫 の実 験. ズ ミを, LD50が10‑4.4に. 相 当 す る異 型 の谷 沢 株病. 毒 を もつ て攻 撃 した と きの 結 果 を,表22に. 示 した.. す なわ ち,こ の 免疫 ハ ツ カ ネズ ミた 示 す 抵抗 性 の程 度 を, LD50で 示 す とLD50は10‑2.7よ. りや や大 き. い. 表22. 病 毒 抗原 に よ る免 疫 の実 験. この 免疫 血 清 と,三 谷株 ・谷 沢株 病 毒腹 水 を 抗原 とす る,補 体結 合反 応 で は,い ずれ も血 清 の20倍 稀 釈 まで,有 意 義 な溶 血抑 制を 示 した. 5)三. 谷株 病 毒分 劃 ワ クチ ンに よ る免 疫 の 実験 (0.3mlの3回. 免疫). 三 谷 株 病 毒 分 劃 よ りえ た ワ ク チ ンを, 0.3mlあ 3回,ハ. て,. ツ カ ネズ ミに注 射,免 疫 し, LD50が10‑4.2. また,こ の免 疫 動 物 の血 清 と,三 谷 株 病 毒腹 水 を 抗 原 とす る補 体結 合反 応 で は,血 清 の80倍 稀 釈 まで,.

(9) 恙 虫 病 病 毒 に 関 す る 研 究 有意 義 の溶 血 抑 制 を み,谷 沢 株 病 毒 腹 水を 抗 原 と し. 241. 腹 水 の,病 毒 分 劃 ワ ク チ ンを もっ て免 疫 した ハ ツ カ. た補 体 結 合反 応 で は,血 清 の40倍 稀 釈 まで,有 意義. ネズ ミを, LD50が10‑4.2に. の溶 血 抑 制 を みた.. 谷 沢 株 病 毒を もっ て攻 撃 した ときの 結 果 を,表24に. 6)谷. 示 した.す な わ ち,免 疫 ハ ツカ ネズ ミが 示 す抵 抗性. 沢 株病 毒分 劃 ワク チ ンに よ る免疫 の実 験 (0.3mlの3回. は,著. 免疫). 谷 沢株 病 毒 分 劃 よ り えた ワク チ ンの0.3mlを,. 相 当す る病 毒株 で あ る. 3. しい.. この 免疫 動 物 の 血清 に つ い て,三 谷 株 病 毒腹 水 と. 回,ハ ツ カ ネズ ミの 皮 下 に 注射,免 疫 した と きに,. す る補 体 結 合反 応 では,血 清 の20倍 稀 釈 まで75%以. 成 立す る抵 抗性 を, LD50が10‑4.2に. 相 当す る三 谷. 上 の溶 血 抑 制 を,谷 沢 株 病 毒腹 水を 抗 原 とす る実 験. 株 病 毒 を もつ て攻 撃 す る こ とよ りし らべ,そ の 結 果. で は,血 清 の80倍 稀釈 まで, 75%以 上 の 溶 血抑 制を. を 表23に 示 した.す な わ ち,免 疫 ハ ツカ ネ ズ ミの 抵. み た.. 表23. 病 毒 抗原 に よ る免 疫 の実 験. III.考. 察. 著 者 は,恙 虫 病 病 毒に,感 染,発 症 した天 竺 鼠 の 腹 水 の 組織 分 劃,な らび に病 毒分 劃 か ら,ホ ル モー ル ワ クチ ンを つ くり,ハ ツカ ネ ズ ミに 注 射,免 疫 す る こ とに よ り,供 試 ワ クチ ンの 感 染防 禦 賦与 能 を吟 味 す る とと もに,免 疫 ハ ツカ ネズ ミの免 疫 血 清 につ い て,病 毒腹 水 を 抗原 とす る,補 体結 合反 応 を 行い, 感 染防 禦能 との 関 係を 究 め た.そ の 結 果 を,以 下 に, 要 約 して 述べ る. 1.三. 谷株 組 織 分 劃 ワク チ ンを 供 し, 0.1mlを,. 1回 の み 注射 した とき には,免 疫 ハ ツ カネ ズ ミに 成 立 す る発 症,致 死 阻 止能 は,弱. く,そ の 免疫 ハ ツカ. ネ ズ ミの 血清 につ い て行 つ た 補体 結 合 反 応で は, 75 %以 上 の 溶 血阻 止 を 示 さない. 抗 性 は, LD50で. 示 す と10‑2.5よ. り大 き い.こ の 血. 清 につ い て,三 谷 株 病 毒腹 水を 抗 原 とす る補 体 結 合 反 応 で,血 清 の40倍 稀 釈 まで75%以 上 の 溶血 抑 制 を, 谷 沢株 病 毒 腹 水を 抗 原 と し た反 応 では,血 清 の80倍 稀 釈 まで, 75%以 上 の 溶 血 抑 制 をみ た.ま た,こ の. ワ ク チ ンの0.3ml宛. 示 す が,異 型 の 谷 沢株 病 毒 に対 しては,ワ ク チ ンの 2回 注 射の とき に,軽 度 に, 3回 注 射 の とき に,か な りの 抵抗 性 を 示 した. ワ クチ ンの0.3mlあ. 表24. 病 毒 抗 原 に よる 免 疫 の実 験. を, 2・3回 注 射 した ハ ツ カ. ネズ ミは}三 谷 株 病 毒攻 撃 に 対 し,高 度 の 抵抗 性 を. て を, 2回 注 射 した ハ ツ カ. ネズ ミの血 清 と,三 谷 株 病 毒腹 水抗 原 に よ る補 体結 合 反 応 では,血 清 の20〜40倍 稀 釈 まで,有 意 の 溶 血 抑 制 を 示す が,ワ ク チ ンの0.3mlを, た 供 試 動 物の 血 清は,そ の80〜160倍. 3回 注 射 し 稀 釈 まで,有. 意 の溶 血抑 制 を 示 す. 異 型 の谷 沢株 病 毒腹 水抗 原 との補 体 結 合 反 応で は, 2回 注 射 の動 物 で は,血 清 の10〜20倍 まで, 3回 注 射 の 動 物 では,血 清 の10〜20倍. 稀 釈 まで75%以. 上. の,溶 血 抑 制 を示 す. 2 .谷 沢株 組 織 分 劃 ワクチ ンの0.1mlを,. 1回. のみ,注 射 した ハ ツカ ネズ ミに 成立 す る 抵 抗 性 を 吟 味 した が,発 症,致 死 阻 止能 を,み る こ とが で き な い,こ の 免疫 動 物 の 血清 に つ い て,三 谷株 ・谷 沢 株 病 毒腹 水を 抗 原 とす る補 体結 合反 応 では,と. もに,.

(10) 242. 難. 波. また,谷 沢株 組 織 分 劃 ワク チ ンを, 0.3ml宛,. 2・. 有 意 の 溶 血 抑 制 を示 さな い.. 一. 彦. 異 型 株 病 毒 の攻 撃 に 対 し,抵 抗 性 は み られ ず,ま た,. 3回 注 射 し た ハ ツ カ ネズ ミを ,同 型 病 毒 で あ る谷 沢 株 病 毒 を もつ て,攻 撃 した ときに は,著. しい,発 症,. 補 体 結 合性 抗 体 の 産 生 も,著 し く,弱 い. ワ クチ ン の0.3mlを,. 2・3回 注 射 した ときの 実. 験 で は,当 該 病 毒 株 の攻 撃 に 対 し,同 じ程 度 に,著. 致 死 阻 止 能 が み られ るが,異 型病 毒株 で あ る 三谷 株. しい 抵抗 性 が み られ,異 型 株 で あ る三 谷 株 病 毒の攻. の攻 撃 に 対 して は,ほ とん ど抵 抗 性 を 示 さず,ハ. 撃 に対 して もか な りの 抵 抗 性 を 示す が,当 該 株 病 毒. カ ネズ ミに 成 立 す る免 疫性 は,病. ツ. 毒株 に特 異 的 な 関. 係 を 有 す る.. を 供 す る と きに くらべ,そ の程 度 は,は るか に,弱 い.. しか し,ワ クチ ンの0.3ml宛,. 2回 注 射 した ハ. ワク チ ンの0.3mlを,. 2回 注 射 し た ハ ツカ ネズ. ツ カ ネ ズ ミの 血 清に つ い て,三 谷 株 ・谷 沢株 病 毒腹. ミの血 清 に つ い て,行 つ た 補体 結 合 反応 は,三 谷 株. 水 を抗 原 とし た,補 体 結 合反 応で は,と もに,血 清. と谷 沢株 病 毒抗 原 に 対 し,と もに,血. の20倍 稀 釈 まで,ま た,ワ ク チ ンの0.3mlを,. 3. 清 の20倍. 稀. 釈 に まで,有 意 の 補 体 結 合 を 示 す が,ワ クチ ンの. 回注 射 した とき の,供 試 動 物 の血 清 に つい て は,三. 0.3mlを,. 谷 株 病 毒抗 原 に対 し,血 清 の80〜160倍. 稀釈程度に. 型 の三 谷 株 抗 原に 対 し,血 清 の20〜40倍 稀 釈 に まで,. まで,谷 沢株 病 毒抗 原 に対 しては,80倍 稀 釈 程度 に. 当該 株 病 毒抗 原 に 対 しては,血 清 の80倍 稀 釈 に まで,. まで,有 意義 な溶 血 抑 制 を示 し,補 体結 合反 応で は,. 有 意 の 補体 結 合を 示 す.要 す るに,組 織 分 劃 ワ クチ. 抗 原 ・抗 体 間 に,病 毒 株特 異 性 は み られ ない が,強. ン も病 毒分 劃 ワク チ ン も, 0.1mlを,. 力 に 免 疫 す る程,補 体結 合反 応 は,著. 疫 す る程度 で は,効 果 は み られ ず,抵 抗性 を 賦与 す. し く現 わ れ. る. 3.腹. 3回 注 射 した 供 試 動 物 の 血清 で は,異. 1回 注 射,免. る もの では な く,ま た,そ の 免疫 血 清 に は,補 体 結 水 中 の組 織 成 分 を絵 い た,三 谷 株 病 毒分 劃. ワ クチ ンの0.1mlを,. 合 性 抗 体の 産 生 も,弱 い.2・3回. 注 射,免 疫 した場. 1回 の み注 射 した ハ ツカ ネ. 合 に は,著 明 の,抵 抗 姓 を 賦 与す る もの で あ り,か. ズ ミは,三 谷 株 ・谷 沢株 両 病 毒 の攻 撃 に 対 し,ほ と. か る免疫 動 物 の血 清 は,病 毒株 特 異 性 では な いが,. ん ど抵 抗性 を示 さな い.ま た,そ の動 物 の 血清 と,. 恙 虫病 毒の腹 水抗 原 に 対 し,著 し い 補 体 結 合 を 示. 三 谷 株 抗 原,ま た は,谷 沢 株 抗 原 とは,有 意 の補 体. す.. 結 合 を 示 さ ない. 三 谷 株 病 毒分 劃 ワ クチ ンの0.3mlを,. IV.結. 2回 注 射. した ハ ツカ ネズ ミが 示す 抵 抗性 は,同 型 病 毒 の攻 撃. 語. 著者 は,恙 虫病 病 毒 に よ り,発 症 した 天 竺鼠 の腹. に 対 し て は,著 し く,異 型 病 毒 の攻 撃 に対 し ては,. 水 の,組 織 分 劃 と病 毒 分劃 が 示 す補 体 結 合反 応原性. は るか に弱 い,. と,ハ ツカ ネ ズ ミに対 す る,抵 抗性 賦与 能 の 関係 を. この 免疫 動 物 の血 清 と,三 谷 株,な. らび に,谷 沢. 株 病 毒 抗原 を 供 す る 補体 結 合 反 応で は,と もに,血. 吟味 した.そ の 結 果 を,要 約 し,以 下 に 述 べ る. 1.ハ. ツカ ネズ ミを供 す る実 験 にお い て,組 織 分. 清 の10〜20倍 稀 釈程 度 に まで,有 意 の 溶 血抑 制 を 示. 劃 ワ クチ ンと,病. 毒 分 劃 ワ ク チ ン は,と. す が,ワ クチ ンの0.3mlを,. 0.3mlを2〜3回. 注 射,免 疫 す れ ば,当 該 恙 虫病. 3回 注 射 して,三 谷. 株 ・谷 沢株 病 毒 を もつ て 攻撃 し た実 験 では,免 疫 動 物 の示 す 抵 抗性 は,ワ クチ ンの2回 注 射 の と きと,. も に,. 病 毒株 に対 し,著 しい抵 抗 性 を 示 す. 2 .ワ ク チ ンを注 射 した ハ ツカ ネズ ミが示 す 抵抗 性 が 著 しい とき には,そ の血 清 は恙 虫 病病 毒 の腹 水. 著 しい 相 違 は な い. また,そ の,免 疫 血 清 を供 す る補 体結 合反 応で は, 同 型 の 三谷 株 病 毒 抗 原 に対 して, 80倍 稀 釈 に まで,. 抗 原 に対 し, 20倍 稀 釈 以 上 に にお い て,有 意 の 補体 結 合 を 示す が,病 毒株 特 異 性 は,著 し くは ない.. 異 型 の谷 沢株 病 毒 抗 原 に対 して は, 40倍 稀釈 に まで. 稿 を終 るに 臨 み,御 校 閲 を賜 つ た 恩 師村 上 教授,. 有 意 の 溶血 抑 制 を 示 す もの で あ り,発 症,致 死 阻 止. な らび に陣 内 教授 に 満 腔 の謝 意 を捧 げ る と と もに,. 能 の 著 し い供 試 免 疫動 物 の血 清 は,高. 終 始御 懇 篤 な る御 指 導 を下 され た 浜 田博 士 に 衷心 か. 次の稀釈 ま. で,有 意 の溶 血 阻 止 を 示 す能 力 を もつ と,考 え られ る. 4.谷. 沢 株 病 毒 分劃 ワ クチ ンの0.1mlな,. 1回. 注 射 し た ハ ツカ ネズ ミに は,当 該株 病 毒 の み な らず,. ら感 謝 の意 を表 し ま す..

(11) 恙 虫 病 病 毒 に 関 す る 研 究. 文. 献. 1) Smadel, J. E., Rights, F. L. & Jackson, E. B. .Proc.. 紹19.. Soc. Exp. Biol. & Med., 61, 308. 6). 羽 里,桑. - 313, 1946.. 7) 桑 田 次 男:. 3) Lewthwaite, R., O'cannon, J. L. & Williams, S. E.. Med. J. Austral., II, 37-43 , 1946. 北 岡,高 2,. 5). 野:. Jap.. J.. Med‑Scien. .. &. Biol.,. 日本 細 菌 学 雑 誌,. 1,. 66‑77,. 昭. 羽 里 彦 左 衛 門:日. 本 細 菌 学 雑 誌,. 1,. Studies The. Pigs. tious. on. 167‑173,. 1953.. 本 細 菌 学 雑 誌,. 8,. 9). 牧 角 仙 烝:熊. 本 医 学 会 雑 誌,. 29巻,補. 10). 伊 藤,庭. 山 等:東. 11). 福 住,大. 和 田 等:東. Rickettsia. 8,. 885,. 昭28.. 刷2号,. 京 医 事 新 誌, 京 医 新 誌,. 70巻,. 5号.. 73巻,. 10号.. tsutsugamushi. Antigenicity. Infected. with. Protection. 3,. 牧 角 仙 烝:日. 61‑65,. Complement-Fixing. Guinea. Virus,. 8). 昭30.. 6,. 1953.. II:. 田. 19.. 2) Bailey, C., Diercks, E. H. & Proffit, J. E.: J , Immu., 60, 431-441, 1948.. 4). 243. of the. Rickettsia. by Vaccines. Peritoneal. tsutsugamushi, from. the. Exudate. and. Peritoneal. the. of. Infec. Exudate. By Kazuhiko Department. The with. ascites. from injected. formol. into. In. mice,. regard. In. could. hardly. to. The. while. in. the. reaction. the. attack. heterologous mice. yielded. strain. and When. be. the. sera. that. the. ascites. of of. 3. the over. immunized. times. of that. mice. of. strain. complement titer. of. was. 80-160•~ of. the. against mice. possess. the. against. by the. the ascites. a defensive. a. and. marked. thus. 0.3cc was. a. to. that. immunized of. 10-40•~,. antibody the. against. antigen. mice. showed. thus. the. sera. 0.1cc. amount. resistance. titer. moderate. ascites. large. vaccine,. the. of. vaccine. strain. of. treated. a. using. that diffe. injection. of. antibody. with the. to. no. slight. reaction the. of. reaction. sera. complement. inferior. 0.3cc. also. heterologous. marked. heterologous. immunized. 20•~. gave. injection. fixation. of. and fixation. strain. not. containing. injection. strain,. and. a singe. the. guinea-pigs. of. subcutaneously. revealed by. and. complement. antigen. homologous. against. titer. the. by. the. times. homologous. homologous. was each. inoculated fractions,. was power. fraction of. then. rickettsial. vaccines. immunization. of. and. protecting. infection,. ascites 2. the. the. the. antibody. 20-160•~. fixation assumed. the and. the. of. immunized. of. strain,. the. received of. the. and. tissue. formol. tissue. against. Furthermore,. with. of. fractions,. with. these. antigenicity. effect. attack. antigen. When. vaccine. two. which. the. strain. ascites. 10-20•~.. against. ment. mice to. the. these. fixation. heterologous and. was. of. immunization. ,. infectious. complement-fixing. an. chlorpromazine. fractions. of. between. the. the. with. two. Each. relationship. vaccine. resistance. into. prepared.. immunity,. complement. rickettsiae.. the. investigated.. and. give. no. marked. sera. the. injected. separated. were. and. the. either. showed. previously was. was. fraction,. rence.. guinea-pigs. vaccines. antigenicity. rickettsial. of. the. of Microbiology, Okayama University Medical School (Director Professor Dr. Sakae Murakami) (Director Professor Dr. Dennosuke Jinnai). tsutsugamushi. which. - fixing. of. of. Rickettsia. Namba. titer resistance. that. of. of. thus. immunized. of. the. homologous. the. strain. above-mentioned antigen power. vaccines of. the. against. show. homologous the. rickettsial. strain,. the. comple it. infection.. may.

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