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1 監査種別出資団体監査 2 監査対象財団法人水道サービス ( 事務所所在地 : 中村区黄金通 1 丁目 20 番地 7) ( 当該団体の事業に関係する所管局の事務を含む ) 3 監査期間平成 22 年 10 月 1 日から平成 23 年 6 月 1 日まで 4 監査結果 ( 財団法人水道サービス分

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1 監 査 種 別 出資団体監査

2 監 査 対 象 財団法人水道サービス

(事務所所在地:中村区黄金通 1 丁目 20 番地 7)

(当該団体の事業に関係する所管局の事務を含む)

3 監 査 期 間 平成22年10月 1日から

平成23年 6月 1日まで

4 監 査 結 果

(財団法人水道サービス分)

第1 監査結果の概要

上下水道局所管の出資団体である財団法人水道サービス(以下「水道サ ービス」という。)について、地方自治法第 199 条第 7 項の規定に基づき 出納その他の事務の監査を実施した。 今回の監査は、水道サービスの事業運営は出資目的に沿って適正に行わ れているか、経理処理は適切か、財務諸表は基礎となる諸帳簿に基づいて 適正に作成されているかなどについて、主として平成 21 年度(平成 21 年 4 月 1 日~平成 22 年 3 月 31 日)の事務について調査した。 なお、平成 22 年 12 月に名古屋上下水道総合サービス株式会社が設立さ れ、水道サービスの事業が継承されることとなっていたため、今回の監 査は、株式会社においても適用できる視点により実施した。 監査の結果、経理事務等において、一部に検討又は改善を要する事例 が見受けられたので、今後の事業執行に当たっては、これらの点に留意 されたい。 また、より的確な監査を実施するため、物品購入事務の監査に当たり、 「関係先調査」として購入先が保管する納入記録等を取り寄せ、水道サー

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ビスの関係帳票等と照合した。その結果、指摘すべき事項はなかった。 (注)文中では、万円未満の端数を切り捨てた。また、表中では、千円未 満の端数を切り捨て、比率(%)は実数により計算し計数ごとに小数 第 2 位を四捨五入した。

第2 事業の概要

1 概 況 水道サービスは、上下水道局からの依頼による業務を行うことにより、 上下水道事業の円滑な運営に協力し、公衆衛生の向上を図り、もって市民 サービスの充実に寄与することを目的として、昭和38年9月に基本財産 1,050万円をもって設立された。その後、昭和52年3月に基本財産を増額し て2,050万円となり、平成18年12月には2,250万円となって現在に至ってい る。このうち、市の出捐金は700万円である。 なお、水道サービスは平成23年3月31日に解散し、翌4月1日に名古屋上 下水道総合サービス株式会社に事業を継承している。 水道サービスの主な事業内容は、①上下水道局と協賛で行う、上下水道 事業に関する啓発業務、②新築住宅等への水道管・下水管の取付工事等、 ③水道メータ検針業務、④水道施設及び下水道施設の維持管理業務である。 これらの事業を運営するため、理事長をはじめ理事10人、監事2人及び評 議員10人が置かれ、職員数は250人(嘱託員等を含む。)である。水道サー ビスの機構及び職員配置状況は、第1表のとおりである。

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第 1 表 機構図 (平成 22 年 3 月 31 日現在) 理事会     評議員会 評議員(10人)  総務部長   (1人) 総務課(14人) 企画経理課(10人)  営業部長   (1人) 営業課(14人) 工務調査課(8人) 東部営業所(43人) 監事(2人) 理事長 (1人) 副理事長(1人) 常務理事(1人) 理 事 (7人) 西部営業所(30人) 図面情報管理課(11人) 人材育成・新技術開発室(7人) 検針課(32人) 山崎汚泥センター(29人) 設備第二課(15人) 宝神リサイクルセンター(15人) 鳴海改良土センター(10人)  検針部長   (1人) 施設管理部長   (1人) 設備第一課(8人)

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2 事 業 状 況 (1) 上下水道事業に関する啓発業務 上下水道局との協賛で水道週間行事「鍋屋上野浄水場の開放」や「下 水道科学館夏まつり」を行うなど、機会を捉え上下水道事業の啓発業務 を行っている。 (2) 水道管・下水管の取付工事等 道路内の水道本管・下水道本管から新築住宅等への水道管・下水管の 取付工事等を行っている。 各工事の受託金額の推移は第 2 表のとおりである。 第 2 表 各工事の受託金額の推移 (3) 水道メータ検針業務 上下水道局が給水している各家庭の水道メータ検針による水道使用量 の計量業務等を行っている。 水道メータ検針業務の受託金額の推移は第 3 表のとおりである。 第 3 表 水道メータ検針業務の受託金額の推移 (4) 水道施設及び下水道施設の維持管理業務 上下水道局の下水道工事から発生する掘削残土を再生させるリサイク ル工場(鳴海改良土センター)や、下水道施設で発生するスクリーンか す・沈砂洗浄施設(宝神リサイクルセンター)等の運転管理業務を行っ 平成19年度 平成20年度 平成21年度 千円 千円 千円 水道管取付工事 受託金額 639,286 622,415 649,683 下水管取付工事 受託金額 740,297 706,790 622,108 下水取付管老朽化に伴う 布設替工事 受託金額 538,161 524,764 518,833 平成19年度 平成20年度 平成21年度 千円 千円 千円 水道メータ検針業務 受託金額 567,424 569,728 593,850

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ている。さらに、平成 21 年度からは、山崎汚泥処理場の運転及び維持 管理業務も行っている。 鳴海改良土センター等の運転及び維持管理業務の受託金額の推移は、 第 4 表のとおりである。 第 4 表 鳴海改良土センター等の管理業務の受託金額の推移 平成19年度 平成20年度 平成21年度 千円 千円 千円 鳴海改良土センター 管理業務 受託金額 344,782 313,009 334,335 宝神リサイクルセンター 管理業務 受託金額 150,117 138,928 157,778 山崎汚泥処理場 管理業務 受託金額     ―       ―   371,038 3 経 営 状 況 水道サービスの平成 21 年度と平成 20 年度の比較貸借対照表及び正味財 産増減計算書は、第 5 表及び第 6 表のとおりである。

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第 5 表 比較貸借対照表 科      目 平成21年度 平成20年度 比較増△減 年度対比 千円 千円 千円 % 資産の部  流動資産 1,803,583 1,624,309 179,273 111.0     現金 702 597 105 117.6     預金 829,602 804,269 25,333 103.1     営業未収金 930,404 773,953 156,451 120.2     未収金 135 430 △ 294 31.5     貯蔵品 35,933 43,282 △ 7,348 83.0     前払費用 1,408 1,279 129 110.1     仮払金 5,199 346 4,852 1,499.0     その他流動資産 196 150 46 130.8  固定資産 170,423 229,725 △ 59,302 74.2    基本財産 22,500 22,500 0 100     定期預金 22,500 22,500 0 100    その他の固定資産 147,923 207,225 △ 59,302 71.4     有形固定資産 68,821 109,330 △ 40,508 62.9     無形固定資産 9,134 17,928 △ 8,793 51.0     投資有価証券 69,965 79,965 △ 10,000 87.5     投資等 2 2 0 100 資 産 合 計 1,974,006 1,854,035 119,971 106.5 負債の部   流動負債 760,714 646,864 113,849 117.6     営業未払金 501,802 505,580 △ 3,777 99.3     法人税等未払金 40,720 270 40,450 15,081.8     未払金 1,693 273 1,420 620.3     未払費用 100,136 108,621 △ 8,485 92.2     仮受金 4,717 5,293 △ 576 89.1     預り金 25,156 26,826 △ 1,670 93.8     賞与引当金 86,487 0 86,487     -   固定負債 608,231 650,814 △ 42,583 93.5     退職給与引当金 608,231 650,814 △ 42,583 93.5 負 債 合 計 1,368,945 1,297,679 71,266 105.5 正味財産の部   一般正味財産 605,061 556,356 48,704 108.8     (うち基本財産への充当額) (22,500) (22,500) (0) 100     当期正味財産増加額 48,704 △ 10,615 59,320     - 正味財産合計 605,061 556,356 48,704 108.8 負債及び正味財産合計 1,974,006 1,854,035 119,971 106.5

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第 6 表 正味財産増減計算書 科      目 平成21年度 平成20年度 比較増△減 年度対比 千円 千円 千円 % Ⅰ 一般正味財産増減の部  1 経常増減の部   (1) 経常収益    ① 基本財産運用益        基本財産受取利息 161 86 74 186.1    ② 事業収益        上下水道受託収益 3,996,677 4,010,434 △ 13,757 99.7    ③ 受取寄付金        受取寄付金 0 0 0      -     経常収益計 3,996,838 4,010,521 △ 13,682 99.7   (2) 経常費用    ① 事業費        啓発普及事業費 1,333 1,993 △ 659 66.9        上下水道受託費 3,599,217 3,731,399 △ 132,182 96.5    ② 管理費        一般管理費 272,703 284,094 △ 11,391 96.0     経常費用計 3,873,255 4,017,488 △ 144,233 96.4      当期経常増減額 123,583 △ 6,967 130,550      -  2 経常外増減の部   (1) 経常外収益    ① その他収益        営業外収益 53,723 72,572 △ 18,848 74.0        特別利益 46 0 46       -     経常外収益計 53,770 72,572 △ 18,801 74.1   (2) 経常外費用    ① その他費用        営業外費用 87,928 74,942 12,986 117.3        特別損失 0 1,008 △ 1,008 0        法人税等 40,720 270 40,450 15,081.8     経常外費用計 128,649 76,220 52,428 168.8      当期経常外増減額 △ 74,878 △ 3,648 △ 71,230      -      当期一般正味財産増減額 48,704 △ 10,615 59,320      -      一般正味財産期首残高 556,356 566,972 △ 10,615 98.1      一般正味財産期末残高 605,061 556,356 48,704 108.8 Ⅱ 正味財産期末残高 605,061 556,356 48,704 108.8

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第3 指摘事項

1 金庫の管理に不備があるため、適切に管理するよう改善すべきもの 水道サービスでは、金券類や貴重品を執務室の金庫で保管している。 この金庫の管理体制について調査したところ、関係職員も金庫の内容を 把握していない状況であった。 金庫の管理に不備があるため、適切に管理されたい。 2 不正使用のリスクを軽減するため、ハンディターミナルとICタグカー ドは別々に保管するよう改善すべきもの メータ点検業務委託において、上下水道局から受託者である水道サービ スに対し、検針等を行うためのハンディターミナルを無償貸与しており、 水道サービスが日常的に保守管理を行っている。 このハンディターミナルは、内部の個人情報を保護するために、各検針 員についてあらかじめ登録したICタグカードによる識別認証がなければ、 システムを立ち上げることができないようになっている。そして、この保 護機能を有効なものにするため、ICタグカード及びハンディターミナル は、別々に所持、保管することとされている。 しかし、ハンディターミナルとICタグカードを一緒に保管している事 例が見受けられた。 不正使用のリスクを軽減するため、ハンディターミナルとICタグカー ドは別々に保管するよう改善されたい。 3 固定資産が所在不明であった原因を明らかにし、固定資産の管理を適正 に行うよう改善すべきもの 水道サービスでは、固定資産の管理責任者は、所管する固定資産につい て常にその状況を把握し、適正な管理に努めなければならないとされてい る。 しかし、平成 21 年度末の時点において工具等の固定資産十数点が所在不 明であった。これは固定資産の状況が十分に把握されておらず、適正な管

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理がされていなかったといえる。 固定資産が所在不明であった原因を明らかにし、今後は紛失や盗難等の リスクを軽減するために、固定資産の管理について適正に行われるよう改 善されたい。 4 出来高払いの委託料の支払基準が双方の合意に基づくものであることが 明確になるよう改善すべきもの メータ点検業務について水道サービスと各委託検針員の間で締結されて いる業務委託契約では、業務内容ごとに単価が設定され、1 か月ごとに出 来高に従い委託料が支払われるという内容となっている。 業務内容ごとの単価等は契約書本体とは別紙の「支払基準」によって定 められており、この支払基準は水道サービスが作成している。委託契約自 体は自動更新により継続され、単価や支払内容に変更のあるときは、この 支払基準を改訂し、差し替えている。 支払基準の改訂については、そのつど口頭による合意があるとのことで あったが、単価をベースとした出来高払いの業務委託契約でありながら、 契約後も水道サービス側が一方的に変更できるかのように見受けられる状 態となっている。 支払基準について覚書を取り交わすなど、双方の合意に基づくものであ ることが明確になるよう改善されたい。 5 メータ点検業務委託について、再委託先の個人事業主への支払方法及び 管理経費の積算について検討すべきもの 水道サービスでは、上下水道局から受託したメータ点検業務のうち、水 道メータの検針を始め、使用状況の調査、お客さまの申し出の処理や簡易 な漏水調査、口座振替の勧誘等を委託検針員に再委託している。 この再委託においては、各委託検針員と水道サービスの間で個別の業務 委託契約が締結され、各検針員は独立した個人事業主として点検業務に従 事していることとなっている。 しかし、①個人事業主であって源泉徴収義務がないにもかかわらず水道

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サービスが委託料から所得税を源泉徴収処理している、②委託料の支払方 法が、通常の出来高払いのほかに業務実績に対応した年 2 回の特別委託料 から構成され、月額給料及び夏・冬のボーナスに類似した報酬となってい るなど、一般的な業務委託契約では見受けられない形態となっている。 個人事業主との委託契約であることを念頭におき、委託検針契約につい て契約内容全般を見直し、適切な支払とするよう検討されたい。 また、上下水道局からの受託金額と委託検針員への再委託金額との差額 の内訳が明確でなかったので、管理経費への充当分等内訳を明らかにする ようにされたい。 6 タクシーチケットの利用のあり方について検討すべきもの 水道サービスでは、災害時の招集や緊急時の対応に備え、タクシーチケッ トを保有しており、その枚数は 800 枚余であった。 しかしながら、タクシーチケットの年間使用実績は 0~5 件程度とわずか であり、職員がタクシーを利用した場合に料金を事後に精算することも可能 であることから、タクシーチケットの利用のあり方について検討されたい。 7 有価証券の評価基準及び評価方法、引当金の計上基準について、財務諸 表に注記するよう検討すべきもの 公益法人会計基準によれば、有価証券の評価基準及び評価方法、引当金 の計上基準等財務諸表の作成に関する重要な会計方針を財務諸表に注記し なければならないとされている。 有価証券の評価基準及び評価方法、引当金の計上基準について、財務諸 表に注記されていなかったため、公益法人会計基準に則り財務諸表に注記 されたい。

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(意 見) 水道サービスは、上下水道事業の円滑な運営に協力し、公衆衛生の向上 を図り、もって市民サービスの充実に寄与することを目的として設立され た団体である。 その設立目的に則り、上下水道局から職員の派遣を受ける等上下水道局 の補完団体として事業運営を行ってきたところであり、また、収入に関し ても、受取利息等一部を除き、ほとんどが上下水道局からの業務委託料と なっている状況にある。 しかしながら、今日においては、本市と外郭団体との契約のあり方につ いて、厳しい目が向けられるようになっており、現在のように、収入のほ とんどを上下水道局との随意契約による委託料に頼っているような状況は、 許されなくなってきているといえる。 水道サービスにおいては、このような状況を自覚し、自立した団体であ ることを十分に認識した事業運営を行う必要があるといえる。 なお、上下水道局は、平成 22 年 12 月に名古屋上下水道総合サービス株 式会社を設立した。 この株式会社は、水道サービスの事業や職員を平成 23 年 4 月 1 日に継承 しており、また、役員構成も水道サービスとほぼ同一であるので、水道サ ービスを承継した団体といえる。 したがって、名古屋上下水道総合サービス株式会社においても、今回の 水道サービスに対して指摘した事項及び意見の趣旨を踏まえた事業運営に あたられたい。

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(上下水道局関係分)

第1 監査結果の概要

今回の監査は、水道サービスに対する出資団体監査に併せて、上下水道 局所管の事務のうち水道サービスに対する事務について実施した。

第2 指摘事項

1 随意契約とする必然性が低いため、メータ点検業務委託について競争性 を導入するよう改善すべきもの 上下水道局では、メータ点検業務等を随意契約で水道サービスに委託し ている。実際に使用水量の検針等を行っているのは、届出による再委託の 形で水道サービスが公募し業務委託契約を締結している検針員である。 委託検針員は自己の裁量及び自己の判断で業務を行っており、各営業所 に水道サービスの検針指導員が配置されているものの、個別の業務につい て指揮監督を行っているわけではない。 平成 18 年度の包括外部監査でも指摘されているように、再委託先の委託 検針員が公募されていること、業務内容における再委託の割合が高いこと、 水道サービスの関与の度合いからすると、検針等の業務委託は水道サービ スを通じてでなければできないとは考えにくい。 また、メータ点検業務等を委託する自治体、受託する民間企業とも増加 して一定の市場が成立しており、横浜市のような大規模自治体でも民間委 託を行っていることから、企業側のノウハウの蓄積も進んでいると考えら れる。 したがって、水道サービスに一者随意契約で業務委託させる必然性は低 いため、競争性を導入するよう改善されたい。 なお、平成 21 年 12 月に総務局外郭団体改革推進室によって公表された 「外郭団体の徹底検証」の結果によれば、メータ点検業務委託は、平成 25

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年度までに一部競争性を導入することとされているため、競争性導入の進 捗状況を、随時明らかにされたい。 (営業課) 2 公平性・透明性の観点から、上下水道局と水道サービス、委託検針員の関 係を明確にするよう検討及び改善すべきもの メータ点検業務委託では、水道サービスの委託検針員が上下水道局の各営 業所を拠点として業務を行っているが、必ずしもそれらを拠点とする必要は ないと思われる。 また、各営業所が拠点となっていることによって、委託検針員を管理して いる水道サービスの検針指導員を各営業所に配置する必要が生じ、点検業務 委託経費の高額化を招いているおそれがある。 以上の点を踏まえ、各営業所を拠点とする必要があるか、必要がある場合 でもすべての営業所を拠点とする必要があるかを見極め、検針委託の業務形 態を抜本的に見直すなど、業務の効率化を検討されたい。 また、メータ点検業務を行うに当たり、営業所の執務室の一部等を無償で 使用させている。 営業所を拠点とする必要があると判断する場合であっても、営業所の執務 室という資産を委託先、再委託先に使用させる場合については、経営の観点 から、通常受託者が負担すべき執務スペースや光熱水費等の経済的効用を具 体的に算定し、使用料等を負担させることを検討されたい。 なお、「点検件数・処理結果一覧表」等の日常的な報告文書において、再 委託先の個人事業主である検針員が作成した帳票がそのまま営業所長まで の決裁を受けている事例があった。 上記のような現状を踏まえると、業務上、局・水道サービス・委託検針員 の3者の区分を明確にする必要があると考えられるため、内部統制の視点か ら、委託業務の内容を改善されたい。 (営業課) 3 業務委託契約の履行の適正確保のため、ハンディターミナル等の保管状況 についてチェック体制の整備を検討すべきもの メータ点検業務委託において、上下水道局から受託者である水道サービ

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スに対し、検針等を行うためのハンディターミナルを無償貸与しており、 水道サービスが日常的に保守管理を行っている。 このハンディターミナルは、内部の個人情報を保護するために、各検針 員についてあらかじめ登録したICタグカードによる識別認証がなければ、 システムを立ち上げることができないようになっている。そして、この保 護機能を有効なものにするため、ICタグカード及びハンディターミナル は、別々に所持、保管することとされている。 しかし、ハンディターミナルとICタグカードを一緒に保管している事 例が見受けられた。 ハンディターミナルの保守管理については、一義的には受託者である水 道サービスの責任であるが、業務委託契約の履行の適正確保のために、局 としてもチェック体制の整備を検討されたい。 (営業課) (意 見) 上下水道局は、職員を派遣し、また、指摘をした事例を始め多くの業務 を委託する等水道サービスを上下水道局の業務を補完する団体として事業 運営を行ってきたところである。 しかしながら、今日においては、本市と外郭団体との契約のあり方につ いては、厳しい目が向けられるようになってきているといえる。 上下水道局においては、このような状況であることを自覚し、今回の監 査において指摘した事項及び水道サービスへの意見を踏まえた的確な指 導・監督を行われたい。 なお、上下水道局は、平成 22 年 12 月に名古屋上下水道総合サービス株 式会社を設立した。 この株式会社は、水道サービスの事業や職員を平成 23 年 4 月 1 日に継承 しており、また、役員構成も水道サービスとほぼ同一であるので、水道サ ービスを承継した団体といえる。 したがって、名古屋上下水道総合サービス株式会社に対しても、今回の 監査において指摘した事項及び水道サービスへの意見の趣旨を踏まえた指 導・監督を行われたい。

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