地域住宅計画(社会資本総合整備計画)
(第7回変更)
福井県
ふ く い け ん全
ぜ ん地域
ち い き地域住宅計画(社会資本総合整備計画)
平成
18
年度
~
23
年度
1.地域の住宅政策の経緯及び現況
2.課題
当該地域は、日本列島の日本海沿岸のほぼ中央に位置する福井県全地域である。平成17年(国勢調査)の人口は約82万人(内、高齢者は約 18万人)、世帯数は約27万世帯である。 本県では、昭和61年より県民の持家取得を促進する施策を推進しており、現在は、高齢化社会を踏まえた住宅の新築時からのバリアフリー 化、地震や雪に強い住宅の性能の確保等、質の高い持家取得を促進するため支援を実施している。平成15年住宅・土地統計調査によると、持 家率は76.1%(全国第3位)と高く、床面積は143.63㎡(全国第2位)と良好な居住水準を確保している。しかし、住宅の耐震化率は58%(平成17年 推定)と全国平均を下回っている状況にある。近年、地震が頻発している状況の中、生命、財産を守るためには住宅の耐震化が重要な課題で ある。そこで、住宅の耐震化を促進するため、平成17年度より、木造住宅の耐震診断に対する支援を実施している。 また、高齢者対策として、高齢者が安全で安心して居住できる高齢者向け優良賃貸住宅の供給を支援している。さらに、環境対策として、 快適な住まいを実現するため、環境に配慮した太陽光発電等の住宅設備設置に対する支援を実施している。 県営住宅については、近年、耐震性が劣り老朽化が著しい住宅の建替えを計画的に実施してきた。今後は、建替えだけでなく現在のストッ クに応じて適切な手法により、整備および維持保全していくことが必要となってきている。 住宅が量的に充足し、人口・世帯減少社会の到来を目前に控え、環境、資源、エネルギー問題がますます深刻化する中で、これまでの「住 宅を造っては壊す」社会から「いいものを造って、きちんと手入れをして、長く大切に使う」社会へと移行し、「ゆとりある豊かな住生活の 実現」を基本理念に、「居住性」、「社会性」、「持続性」、「安定性」の観点から、『健康長寿ふくい』にふさわしい住まいづくり・まち づくりを進めていく必要がある。 ①「居住性」に関する課題:ゆとりある住まいの確保、新耐震基準(S56)以前に建設された住宅の耐震化、高齢者にとって重要な住宅のバリ アフリー化等を推進していく必要がある。 ②「社会性」に関する課題:安全で安心な住環境、美しい街なみ、住文化の継承、街なか居住等を推進していく必要がある。 ③「持続性」に関する課題:空き家の循環、ニーズに応じた住み替え、住まいの維持管理等を推進していく必要がある。 ④「安定性」に関する課題:建物の長寿命化など既存の公営住宅の有効活用や福祉部局との連携強化等を推進していく必要がある。 また、少子高齢化が進む中で、高齢者、障害者、子育て世帯、住宅困窮者など社会的弱者に対し、公的賃貸住宅の有効活用を基本としなが ら、誰にもやさしい住まいのセーフティネット機能の充実を図る必要がある。福井県、福井市、敦賀市、小浜市、大野市、勝山市、
鯖江市、あわら市、越前市、坂井市、永平寺町、池田町、
南越前町、越前町、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町
福井県全地域
計画期間
計画の名称
都道府県名
福井県
作成主体名
単 位
基準年度
目標年度
住宅の耐震化率 % 耐震性能を満たす住宅の割合(住宅・土地統計調査) 58% H17 76% H23 住宅のバリアフリー化率 % 手摺、段差解消、廊下幅すべてが対応し た住宅の割合 (住宅需要実態調査) 5% H17 14% H23 誘導居住水準達成世帯率 % 誘導居住水準達成世帯の割合(住宅・土地統計調査) 67% H17 71% H233.計画の目標
定 義
4.目標を定量化する指標等
ゆとりある豊かな住生活の実現 ~ひとも住まいも健康長寿~
【居住性】 ふくいらしい愛着が持てる住まいづくり 【社会性】 誇りと愛着がもてるまちづくりを推進 【持続性】 持続可能な循環型社会の実現 【安定性】 誰にもやさしい住まいを充実指 標
従前値
目標値
※計画期間の終了後、上記の指標を用いて評価を実施する。
なお、本計画の目標、目標を達成するために必要な事業等については、計画期間中においての社会情勢や経済状況の変化等により
適宜見直しを行うこととする。
5.目標を達成するために必要な事業等の概要
(1) 基幹事業の概要
(2)提案事業の概要
(3)その他(関連事業など)
○公営住宅等ストック総合改善事業 多様な住宅に対するニーズに対応するため、既存ストックを有効活用し耐震性・居住性・住環境の向上を図ると同時に高齢者に対応した改善を行う。 全面的改善(住棟全体の改善工事)、個別改善(外壁改修、屋上断熱防水、高齢者改善 住棟の部分的改善工事) また、ライフサイクルコストの削減や事業量の平準化を図るため、公営住宅等長寿命化計画を策定する。 ○公営住宅等整備事業 地域における住宅困窮者の居住の安定を確保するため、公営住宅等の整備を行う。 ○住宅・建築物安全ストック形成事業 住宅・建築物の最低限の安全性の確保を図るため、住宅・建築物の耐震性の向上およびアスベスト対策に資する事業を行う。 ○高齢者向け優良賃貸住宅 高齢者が安全で快適に生活できる住宅の供給を図る。(市町に対する補助) ○木造住宅耐震診断促進事業 住宅・建築物耐震改修等事業を活用し、住宅耐震化の促進のため、耐震診断に要する費用(一定額)を負担することにより、木造住宅の耐震性向上 を図る。(市町に対する補助) ○住まいの相談事業 専門的な知識・技術・実務経験をもった建築士による公的な相談窓口を設置し、県民の住まいの向上を支援する。 ○太陽光発電等住宅設備設置促進事業 地球環境への負荷を軽減し快適な住環境を実現するため、太陽光発電設備等を設置した住宅に補助を行うことにより、環境に配慮した住宅の普及を 図る。(市町に対する補助) ○県営住宅入居者移転事業 県営住宅の全面改善事業に伴う移転を実施する。 ○県営住宅改善等事業 県営住宅の火災警報器設置(基幹事業に含まれないもの)、県営住宅によるテレビ電波障害対策地域の地上デジタル放送対応工事等を実施する。 ○ゆとりと安心の住まい支援事業 県産材を活用した優良な住宅を促進するため、県産材の利用に要する費用と住宅の性能向上に要する費用に対し補助を行う。 ○住まいの履歴書普及促進事業 県民に住まいをきちんと手入れをして長く大切に使ってもらうために、「住まいの履歴書」を作成・配布し、住まいの維持管理に関する県民意識の 向上を図る。また、年に1度「住まいの点検日」を設け、県民に配布した「住まいの履歴書」を活用し住まいの適正な維持管理を促進する。 ○木造住宅耐震補強計画作成モデル事業 県内住宅の補強計画案等を取りまとめ、木造住宅耐震補強事例集(建築関係者向け)と、分かりやすいパンフレット(県民向け)を作成する。 ○福井の伝統的民家普及促進事業 福井の伝統的民家を継承していくため、新築・改修に対する補助等を実施する。 ○福井の歴史的建造物保存促進事業 歴史的建造物の外観・構造の保存改修または建物所有者への改修に対する補助等を実施する。 ○住生活総合調査 国が行う住生活総合調査に合せ、県域の詳細な住宅に関する基礎データ・需要の動向等を把握するため、標本数等を拡大して調査を実施する。 ○木造住宅耐震改修促進事業 木造住宅の耐震化を促進するため、耐震診断・補強プラン作成への補助、耐震化工事への補助等を実施する。6.目標を達成するために必要な事業等に要する経費等
(金額の単位は百万円) 基幹事業 交付期間内 事業費 公営住宅等ストック総合改善事業 1985戸 591 591 公営住宅等ストック総合改善事業 40戸 271 公営住宅等ストック総合改善事業 高浜町 237戸 5 公営住宅等整備事業 南越前町 6戸 2 住宅・建築物安全ストック形成事業 44戸 26 304 提案事業 交付期間内 事業費 県営住宅入居者移転事業 福井県 3 県営住宅改善等事業 福井県 25 ゆとりと安心の住まい支援事業 福井県 15 住まいの履歴書普及促進事業 福井県 2 木造住宅耐震補強計画作成モデル事業 福井県 3 福井の伝統的民家普及促進事業 福井県 32 福井の歴史的建造物保存促進事業 福井県 6 福井県 5 福井県 74 165 (参考)関連事業 ※交付期間内事業費は概算事業費 50戸 1000戸 住まいの相談事業 福井県 太陽光発電等住宅設備設置促進事業(市町補助) 福井県 越前市他 合計 高齢者向け優良賃貸住宅(市町補助) 合計(A) 事業 福井県 福井県および全市町 住生活総合調査 規模 事業 規模 事業主体 事業主体 木造住宅耐震診断促進事業(市町補助) 県内全市町 合計(K) 木造住宅耐震改修促進事業 規模 細項目 福井県 事業主体 事業7.法第6条第6項の規定に基づく公営住宅建替事業に関する事項
※法第6条第6項に規定する公営住宅建替事業に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には、法第12条に規定する施行要件の特例の対象となります。8.法第6条第7項の規定に基づく配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項
9.その他公的賃貸住宅等の管理等に関する事項
「法」とは、「地域における多様な需要に応じた公的賃貸住宅等の整備等に関する特別措置法」をいう。 なし なし ※法第6条第7項に規定する配慮入居者及び特定優良賃貸住宅の賃貸に関する事項を地域住宅計画に記載する場合には、法第13条に規定する特定優良賃貸住宅の入居者の資格に係る認定の基準の特例の対象 となります。(ただし、一定の要件を満たすことが必要です。) なし別紙2