Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation理学 療法 学
第
39
巻 第3
号167
〜
177
貞 (2012
年 )研 究 論 文
脳
卒
中患 者
の
た
め
の
日
常
生
活 活 動
に
関連
し た
立
位
・
歩行
時
の
身
体
動
作能力
尺
度
の
開
発
*ラ
ッシ
ュ モデ
ルに
適合
し
た尺
度
の開
発
徳久謙
太
郎
1
)
#鶴 田 佳 世
1
)小
嶌 康 介
D
兼 松 大 和
2
)三 好
卓
宏
2
)高 取 克
彦
3
)庄 本 康 治
3
)嶋
田
智
明
4
)
要旨
【
目的
】
脳 卒 中患 者
の日常
生活 活 動
に関
連 した 立位
・
歩 行 時
の身体 動 作 能 力
を評 価 す
る,
ラ ッシュ モ デル に適 合
し た新 し
い尺 度
,
脳 卒 中 身体 動作 能 力
尺 度(
SPPS
)
を
開発 す
ること。【
方 法 】 脳 卒 中 患 者
の 日常
生 活場
面の観 察 を も
とに,
身体 動 作
25
項
凵 か ら構
成 さ れ る仮 尺 度 を 作 成 した。
こ の仮
尺度
を2
施 設
の脳 卒
中患 者
102
名
に5
段 階評 点 を用
いて実 施
し,
評 点段 階
お よ び 項 目 を ラッ シュ分 析
に て解 析
して本
尺度
を完
成
さ せ た、
また
この尺 度
の一
次 元 性
お よ び尺 度
全体
の信
頼 性 を検
討 し た。
【
結 果
】
評 点 段 階 分 析
で は軽 介
助 と監 視の段 階 が統 合
され,
4
段 階 評 点
と なっ た。
項 目 選 択 分 析で は,
9
項 目が 除外
さ れ,
16
項
目か ら構
成 さ れ るsPPs
が完 成
し た。sPPs
の一
次 元 性
お よ び尺 度
全体
の信
頼 性 は良 好
であっ た。
【
結 論
1
SPPS
は 脳卒
中患 者
の 日常 生 活 活 動
に関 連 し
た 立位
・
歩 行 時
の身 体 動 作
能力
を 評価 す
る 尺度
であ り
,
そ
の間 隔尺 度
化
が可 能
な特 性
は,
臨床
およ び研究
に有
用であ
ろう
。
キー
ワー
ド脳
卒
中,
身体 動 作 能 力
,
ラッ シュ分 析
緒 言近 年
,
科 学 的根 拠
に基づく
臨 床 実 践(
Evidence
−based
practice)
が リハ ビリ テー
シ ョ ン分 野 に おい て求
め ら れ ている こと か ら,
日々 の臨 床
に お け る 理 学療
法介
入効
果 の客 観 的検 証
がそ
の重要 性
を増
してい る。
介
人効 果
の客
観 的検 証
のた めには,
適 切 な 臨 床 評 価 指 標 を 用いた帰 結
評価 が 必 要
であ り
,
信 頼 性
や妥
当 性 に 優 れ,
変 化
に敏 感
な評 価 尺 度
を使
用 すること が推 奨
さ れ てい る。そ し
て帰
*Deveiopment of a Ncw Scale to Assess Physical Perf【)rmance in a
Standing Position and During Ambulation Retated to匸he Activities
of Daily Living of Strekc Patients:Sca且e Development Based on the Rasch
N恥del
1)四大 和 リハ ビ リテ
ー
ショ ン病 院リハ ビ リ テー
ショ ン部1〒 639
−
0214 奈 良 県 北 葛 城郡 上 牧 町 上牧3238−
6)Ke
【
1taro Tokuhisa.
PT,
PhD,
KayoTsuruta.
PT,
Kosuke Kojima.
PT;DeparLment of Rehabilitation Medicine
,
Nishiyamato Rebabilitati(mHospiLal
2) 医 真 会八尾リハ ビ リ テ
ー
ショ ン病 院理学 療 法 科Yamato Kancmalsu
.
PT,
Takuhiro Miyoshi.
PT;Department ofRehabilitation Mcdiuine
,
Ishinkai Yae RehnbiMation Hospital 3) 畿 央 大 学 健 康 科 学 部理学 療 法学 科Katsuhiko Takatori
,
PT、
PhD,
Koji Shermote,
PT,
PhD:Departmentof Physical Therapy
,
FacuLty〔,f Health Scicnce,
Kio University 4) 神 戸 大学 医 学 部 保 健 学 科Tomoaki
Shimada
,
PT,
PhD;Department of Rehabilitation Science、
Kobc Universiしy Graduate SchooL of Heatth Sciences
# E
.
mai1 ;tokし1hisakelltaro @yahoo.
co.
jP
(受
i
’
]H
2011年4月21H /受理 口 20L2年2月ア1.
D
結 評
価
を実 践 す
るため には 理学 療 法
上 が 対象
とす
る健 康
や
障 害 な
どの概 念 構 造
を あ き ら か に してお く必 要が ある。
世 界保 健 機 関 (
WHO
)
は2001
年
に 国 際生 活機 能 分
類 (
lnternational
Classification
ofFunctioning,
Disability
andHealth
:ICF
)
を 発表
し,
心身
の状 態
を広
く捉 え
る共 通 概
念 を提
唱 し て お り,
臨床 帰 結 評価
はこ の よう
な共
通 概 念に合致
しているこ と が望 ま
れる。
さ
らに専 門職
であ
る 理学 療 法
士 にとっ て は,
その臨 床 思 考 過 程
に
合
致 し たモデル に基
づ い ているべき
であ
る こと か ら.
1965
年
に提
唱 さ れ たNagi
モデル 1)やNCMRR
(
National
Center
for
Medical
Rehabilitation
Research
)
の モ デ ル 2) にみ ら れ る機 能 的制
限(
Functional
Limitation
)
の概 念
をICF
モ デ ル に加 え るべ きと
の見解 も あ
る 3〕。
こ の機
能 的制 限
は「
毎
日生活
に使
用 さ れる基本
的 な身 体 活 動
と精 神 活動
の遂 行の制 約」
と定 義
さ れ,
ICF
におけ
る機 能
障害
と 活 動制
限の中 間
に位 置 し
,
理 学 療 法
の評 価
・
治 療
対 象
の中 核
的部
分で ある身 体 動 作 能 力 (
physical
performance )
を含
ん だ 概念
であ
るe実 際
の臨 床 現 場
に おい て も,
活 動
に該 当 す
る 日常 生 活 活 動 (
Activities
ofdaily
tiving
:ADL
)
の 制 限と機 能 障 害
との因果 関 係
を検
討 す
る際
ADL
の要素
で あ る基 本 的 な 身 体 動 作 能 力
の評
価 は 頻 繁 に行
わ れ る。
た
とえ ば
ト
イレ で排 泄 す
る動
作
を 達 成 す る た め に は,
ベ ッ ドにお ける起 居 動 作
,
トイ レまでの歩
行 や方
向
転 換
,
敷 居
な どのま
たぎ動 作
,
扉
の 開閉
に お け る 立位
での リー
チ動 作
,
後 方
へ の歩 行
,
脱 衣
の際の スクワッ ト動 作 な ど多 く
の身体 動 作
が存 在
し,
こ れ らの 能力 評 価
と機 能 障 害
との因 果 関係
の検 討 を 行 う
。
つ ま りADL
は歩 行
や方 向転 換
,
リー
チ動 作
とい っ た多
くの 身 体 動 作の集
合体
であ り
,
こ の身 体 動 作 能
力の改善
はADL
能 力
の改 善
につな が
る。治 療 場 面
に おい て も 理 学療 法
十 はADL
自体
を直 接 練 習 す
るだ
けでなく
.
動作
観 察やその分析
か ら問
題 と なる身 体 動 作
を 取 り上 げ,
そ の不得 意
とす
る部 分 を個 別
に反 復
し て練
習 す ること も多
く
,
この身 体 動作
の評 価
・
練 習
は,
理学 療 法 介
入におい て重要
な位 置
を占
め る。
その な か で も寝
返り
や起
座,
座位 保 持 な
ど比 較 的 安 定
し た場
面 での身 体 動 作
に 比べ て,
起
立 や移乗
,
歩 行 な ど
の高 度
なバ ランス能JJ
が要 求
さ れる身体 動作
は転 倒
の リス クを伴 う
こと か ら,
そ
の評
価
はADL
の自 肱度 判 定
や転
倒 予 防 に資
す
る 重要
な情 報
であ
る。
こ の
身体 動 作 能 力
を対 象
と し た臨 床 評価 指標
は諸 家
に より報 告
さ れ てい る もの の,ADL
に関 連
し た身 体 動 作
能 力 を対 象 と
し た包 括
的 評価
尺 度 は 少 ない。Functional
reach test 4}は立 位での前 方
リー
チ鉋離
に より動 的
バ ラン ス
能 力 を 評 価
し てい る。
Berg
balance
scale 5)は14
項 日
の身体 動 作
で構 成
さ れ た 動 的バ ランス評価
尺度
である。 い
ず
れ の尺度 も歩
行 を含
ま ない点
で限 定 的 な 身 体 動
作 評 仙 尺 度
であ
ると
いえ
る。
こ れ と は逆
にDyllamic
gait
index
6〕やTimed
up and go test 71 は歩 行
を含
む動 的
バ ラ ン スを対 象
とし た 評 価 尺度
であ
る た め,
歩 行 が
可 能
でな
い対 象 者
に は使
用 で き ない 点で限定 的
とい える
。
包括 的 な 評 価 尺 度
に はPerformance
orientedmobility assessment 8)やmodified
Rivermead
Mobilitv
Index
9),
本 邦
にお
い て は牧 迫
ら に よ るBedside
Mobility
Scale
lo)や,
臼
田ら
に よ る機 能
的動 作
尺度
ll〕な ど が
あ
る。
こ れ ら は 立位
や 移動 時
の身 体 動 作
を含 む
,
多 項 目
の包 括 的 評 価
尺度
で あ る が,
そ れ ぞ れに問題 点
や 尺度 特 性
が存 在 す
る。
Performance
oriented inobility assessment は,
評 点 段 階
が 項 目 によっ て2
か ら3
段 階
と異 な
り
,
項 目
に よりそ
の評 点
の重
み が 異 な るこ と か ら,
評 点 段 階の妥 当性
に問題 が あ
る。
全
8
項 目か ら構
成 さ れ るmodi 且edRivermead
M
〔}bility
Index
は,
”
屋内
歩 行
”
と」
階 段
’
を除 く
6
つ の項 目がベ ッ ドサ イ ドにおけ る
難 易 度
の低
い動 作
であ り
,
項
凵難 易 度
の偏 重 と項
目 階 層 性の点で問
題があ
る。
Bedside
Mobillty
Sca
!e は要
介
護 者
の身 体 動作 能 力 を評 価 す
ること を 目 的 と し た尺 度
で あり
,
良好
な信 頼 性
と要 介 護段 階 を弁
別す
る妥
当 性 が 報 告 さ れている。
こ の尺 度
は難 易 度
の低
い項 目
か ら構 成
され
て いる という特 性
があ
り,
軽
度 要介 護 者
を対 象
とし
た場 合
の 天井 効 果
が報 告
さ れてい る 10)。
よっ て高
い身
体 動 作 能力
を評 価 す
る に は適
していな
い。機 能 的 動 作
尺度
は座
位 保持
か ら階段 昇 降
まで の11
項 目か
ら構 成
さ れ ている包 括
的 な 尺 度であり
,
良好
な検 者 内
・
検 者
間信
頼性
やADL
尺 度
との併 存 的 妥 当性
が報 告
さ れ てい る11 〕.
幅
広い基本 動 作
を評 価 す
る尺 度
であ り
,
基 本 動作 能 力
の 経 時 的 変化
を捉
える に は有用
であ
るが,
歩 行
を伴 う
動 作 が階 段 昇 降
を含
めても
2
項
目 と少
ない こと か ら,
歩 行
に関
連 す る身 体 動 作 能 力 を 評 価 す
る鋭 敏
さ に は欠
けている
。
ま た,
Dynamic
gait
index
を 除 くこれ らの 尺 度 は特 定
の疾 患
を対 象
と したも
ので は ない凡庸
尺 度 で あ る。
これに対
し,
疾 患 特 異 的尺 度
は その疾 患
の特 徴
を考慮
し た項
目か ら尺度
が構 成
さ れ るこ と に よ り,
患 者の能力
を より強 く反 映
し,
変 化
へ の感
度 が高
い傾向
があ
る12)。脳 卒 中患 者
は片 側
の運 動 麻 痺
や感 覚
障害
の よう
な非 対 称
性
や一
側
優位 性
とい う 大 き な 特 徴 を も ち,
その影響
は身
体 動 作
の方 法
や難 度
に 波 及 す る。
た と え ば リー
チ動 作
で は麻 痺 側
に目標 物
が あっ て も非 麻痺
側で リー
チす
る傾 向
にあ
る こ とや,
方 向 転 換の際 に は 両 側 下肢
を交
.
tilに動
かす
ので は な く,
一・
側 を軸
と し た回旋
を行 う
こ とな
ど であ
るtt こ の よう
に現 行におい て脳 卒 中患 者
のADL
に関 連 し た 身 体 動 作 能 力 を 評 点化
する良 質 な評 価
尺度 を見
つけ ること は 困難
であ ること か ら.
脳 卒 中患 者
の特 徴 を
開 発段
階 か ら考 慮
し た 尺度
が 必要
であ
る と考 え
る。
また最 近で は 以 前に開 発 さ れ た 尺
度
の内 部構 造
の妥 当
性 を調 査
す る た め,
様
々 な尺 度
の ラ ッ シュ モデルへ の適
合 調 査
が行
わ れてい る 13−
201。
ラ ッ シュ モ デ ル は1960
年
代 にRasch
21〕に よ り 開 発 さ れ た。
テ ス ト か ら得
ら れ た素 点
デー
タ を 問 隔 尺 度 に 変換 す
る た めの数 理
モ デルであ
り
,
教 育 学
や 心 理 学の分 野で扱
われ る ことの多
い潜 在
変数
の客 観
的 計 測 を 可 能 に す る。
そ して その最
大の特 徴
は,
テス トの受
験 者(
対象 者 )
の能 力
と項
M
の難 度 を あ
き
らか に でき
ること や,
ラッ シュ モ デ ルへ の適 合
が確
認 さ れ れ ば,
素 点
を 間 隔 尺 度 上の値
に変 換
でき
る こと に あ る。
そ し て さ ら に最
近では,
尺 度 開 発 段 階
から
ラッ シュ モデルへ の適 合
調 査 を行
い,
ラ ッ シ ュ モ デ ル に適
合 し た,
内
部構
造 妥 当 性 を 備 え た 尺度
の開 発
が行
わ れ てい る 22−
24)。木
研 究のH
的 は,
脳 卒 中 患 者
のADL
に関 連
し た 立位
・
歩 行 時
の身体 動
作 能 力 を評仙
する,
ラッ シュ モ デ ル に適 合
し た 新 しい尺 度,
脳卒 巾 身体 勤作 能 力
尺度
(
Stroke
Physical
Performance
Scale
:SPPS
) を 開 発 す
る ことで
あ
る。
方
法
1
,
対 象
対 象 者 数
は ラッ シ ュ 分 析の 必 要対 象 者 数
に関 す
るLinacre
25〕の提
唱 に し た がい,
100
名 前 後
に設 定
し た。対 象 者
は2
ヵ所
の リハ ビ リ テー
シ ョ ン施 設
に 人 院 ま た は 外 来 通 院 す る 脳 卒 中 患 者 か ら募 集
し た。参 加 基
準は,
軽Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation脳
卒
中身体動
作 能力尺度 (SPPS
)の開 発169
度 介 助
ドに て立位
が保 持
で きる能 力 が あ る,
イン フ ォー
ム ドコ ン セ ン トや測 定
に必 要 な
口頭 指 示
に し た が え る能
力
があ
る者
と し,
除 外 基 準
は,
重 度
の心疾
患 な どの合 併症
が あ る者
とした。
対 象 者
の抽 出方 法
は連続
サンプ リン グ に て 対象
者 数
が100
名 程 度
にな
るま
で募 集
を続 け
,
最
終 的 に対 象 者
は102
名
とな
っ た。
対 象 者
の属 性
を表
1
に示 す
。
本 研 究は各施
設 長の許
可 を得
て実 施
し,
すべ ての対
象
者
に は研 究 参 加 前
に書 面
に て本 研 究
の趣 旨
,
内 容
,
個
人 情報 管
理方法
につ い て十 分
に説 明
し,
書 面
にて研
究参 加
の同
意 を得
た。
2
.
尺 度開
発于
1順1
) 仮 尺 度
の開
発脳 卒 中
患者
のADL
に 関連
し た身体 動 作 を選
び出 す
た め,
脳卒
中患 者
3
名
のADL
場 面 を
ビデオ カメ ラにて録
画
し た。 この3
名
は歩
行
が 叮能
であ り
,
ADL
で の歩 行
介 助
量 が異
な る者
と し た。
介 助 量
は そ れ ぞ れ 四点杖
を使
用
し て部 分 介
助,
一
点杖 を使
用 し て見 守 り
,
杖
を使 用
せず 自立
であ
っ た。撮 影 対 象者
に は 研 究参加 前
に書 面
に て本 研 究
の趣 旨
,
内容
,
個 人 情 報管
理方 法
につ い て十 分
に説 明
し,
書 面
に て研 究参加
の同意 を得
た。
撮 影場 所
は病
院 お
よ び リハ ビ リテー
ショ ン室で あ り.
撮 影 す
るADL
場 面
は,
基 本 的
ADL
で あ る食
事
,
更 衣
,
整 容
,
排 泄
,
入浴
に,
自
宅 牛活
で の移 動 場 面 を考 慮
し た敷 居 ま
たぎ
,
扉
の開 閉
,
階段 昇 降
を加
え た8
場
面 と した。
撮 影 対 象 者
に は事 前
に動 作
の実 施 内 容
を 口 頭 に て 説 明 し た が,
先 入
観 を防 ぐ
た め具体 的
な動作
の方 法 や詳 細
につ い て は指 示
しな
かっ た。動 作
の内 容
は転
倒の リスクの高
い立位
や移
動 場 面
を中
心 に実 施
し,
撮影
・
編集
し た。食 事 場 面
では食卓 付 近
か ら移 動
し,
食
卓
の椅
子を引
い て,
座
る。
飲 食
場 面
は省 略 し
て,
席
か ら起 立 し,
食卓
か ら離
れる動 作
を実 施 し
た。更 衣場 面
では,
ベ ッ ドか ら タン スま
で移 動 し
,
引 き出
しを開 け
て ド衣の代
わ り と な るゴ ム ひもを取 り出
し,
ベ ッ ドに戻
っ て腰
まで ゴ ム ひ も を上げ
下げ
し,
ゴ ム ひも を
タ ン スま
で戻 す 動 作
を 実施
し た。
整 容 場 面
では洗
面所
に おけ
る手 洗
い動 作 を 実施
し た。
排 泄 場 面
では引
き 戸の開 閉
,
ド衣
の上げ下 げ
,
水
を 流 して移 動 す
る一
連
の動作 を実 施 し
た。入 浴 場 面
では浴 槽
へ の移動
,
浴 槽 内
に 座る,
起
立 し て浴 槽 外
に移 動 す る 動作 を 実施
し,
洗 体 動
作
は実 施
しな
かっ た。 こ の排 泄
と入浴
場 面で は設 置
さ れ た手 摺 り
の使 用
を許 可
し た。
敷 居 ま た ぎで は5cm
正方
形
の敷 居
を使
用 し た。
扉の開閉
では 開き戸
を使 用
し,
完
全
に扉 を 閉
めるよう指 示
し た。
階段 昇 降
は蹴
上げ
10cm
の階段
4
段
の昇 降
を行
い,
于摺 り
は使 用
しな
かっ た。 こ のADL
場 面
の映像
を5 年
以 ヒの臨 床 経 験 を も
つ12
人 の理学療 法 士 (
年 齢
33
.
2
±4
,
6
歳,
臨床経
験年 数
7
.
5
±3
,
5
年 )
が観 察 し
,
ADL
実 施 場 面
に お け る身体 動 作 を 抽 出
し た。
対 象となる身 体 動 作
は 「当 該 日 常 生活 活 動 を遂 行
表1
対 象 者
の属 性
全 対 象 者 (n=
102)
性 別 (名 ) 年 齢 (歳 ) 脳卒 中型 (名) 麻 痺側 (名 ) 発 症 経 過 期 間 (週 ) 屋内 歩行 能 力 (名).
歩
行 不能 人 的 介助・
監視 自立 男・
陸74
,
女’
1
生2869
.
5
土9
.
9
(45
−
88
) 脳 梗 塞67
ンFi
33
,
左34
月茜H
血35
右19
,
左1655
,
6
±149
.
0
(
2
.
1
−
322
.
9
)06
ハ
D24
り
0 平 均±標 準 偏 差 (範 囲 )す
るの に 必 要 な 細 分化
さ れた
,
立位 時 ま
た は歩 行 時
の身
体
動 作 」 と定 義 し,
自 由
記載
にて記 録
さ せた。
観 察 者
に は動 作 抽
出の際 に,
以 下の2
点
につ いて注 意
するよう指
示
し た。
第
1
点 は 脳卒 中患 者
の特 性
であ
る非 対 称性
・一
側優
位 性 を 考 慮 し,
動作
が実 施
され た側
や方 向
につ い て は麻 痺 側
・
非 麻 痺
側 を 分 けて抽 出 す
る こと,
第
2
点
は 実施
さ れ た 動作
を,
支 持 基 底 面
の変 更
がな
いま
た は部 分 的
である立 位で の動 作 と,
支持
基底
面の変 更
がある歩 行 時
の動 作
に分 け
て抽 出 する こ と であ
る。 こ のADL
映 像の観 察
に より抽
出 さ れ た身 体 動 作
は20
種 類
と なっ た。
ま たこ の12
人の 理 学療 法
十に ア ン ケー
ト調
査 を 行い,
「今
回抽
出 し た身
体 動 作
以外
に脳 卒 中
患者
のADL
評 価 に お いて重 要 と考
え
る身 体 動 作 」 を 自 由 記 載
にて列 挙
さ せ た。
ア ンケー
ト結 果 を 基 に追 加 す
べき項
目が ない か をこ の12
人で検 討
し,
列挙 数
が多 く
,
他
の身体
動 作 と 重 複 し ない5
種
類の身体 動 作 (
非 麻 痺 側 足 先 拳
上,
後 方
つ ぎ 足,
跳 躍,
急 な方 向 転 換
,
側 方
ま た ぎ)
が 追 加 さ れ た。
こ の結 果
,
仮 尺度
は立位 項
目 が18
,
移 動 項 目 が7
の 合計
25
項 目 と なっ た(
表
3
参 照 )
。2
)
仮 尺 度の実 施25
項
目 か ら構 成
さ れる仮 尺 度
は,
2
ヵ所
の リハ ビ リ テー
ショ ン病 院の102
人
の脳 卒 中患 者
に実 施
さ れ た。
実 施の際 に はバ イ タルサ イン の確 認
を行
い,
転
倒や体 調変
動
に 十 分 注 意 し,
各 対 象 者
の身 体
動 作 能 力 に 合 わせ て適
度 な休 憩 を取
っ た。ま
た対 象 者
の能 力
に 合 わ せ て数 個
の 項 目 を 連 続 して実 施 す
る こと と し,
項 目ごと
に休 憩
の必
要性
を自覚
・
他 覚 症 状
に基づ いて判 断 し た。
必 要 な場 合
に は数
日 間 に分 け
て評 価 す
るこ と と し た。
検
者
は各病 院
の臨 床で働 く 理学 療 法
士(
年 齢
28
.
2
±4
,
6 歳
臨床 経 験
年 数
4.
2
±1.
7
年
)
であ
っ た。
検 者
全 員に仮 尺 度 と その実 施 方 法
,
注 意点
が記載
さ れ た説 明書
が配
ら れ,
仮 尺 度 N工 工一
Eleotronio Libraryを
適
切 に実 施 で き る よ う に 事 前練 習 を行
っ た。
ま た,
疑
問が生 じた場 合 に は各
施 設の研
究管
理者
を通
じて調 整
を行
い,
全 施 設
で統
一
した方 法
での実 施 がで き る よう
配慮
し た。仮
尺度
の各
項 目 は,
完 全 自 立,
修 正 自 立,
監 視,
軽 度 介助
,
確
固た る介
助 ま た は不 能
の5
段 階 (
4
−
0
点 )
に て評 点 を 行
っ た。
そ れ ぞ れの段
階の判 断
基準
に関
し て,
失 敗
と は各
段 階の 条 件で実 施で き な かっ た場 合
や,
転 倒
を助
け る た め介
助 を要
し た場 合
,
3
回連 続 実 施 中
に疲 労
な どが 原 因 で 休 憩 を 入 れ た場
合 と し,
偶 然
の影 響
を 可能
な 限 り排 除 して正 確 な 能 力 が 反 映 さ れる よう
に,
各
段 階
の判断
に は3
回の成 功 を 要求
し,
1
回
でも失 敗
し た場 合
に は1
段
階 ドげ て 再 実 施す
る こ と と し た。
完
全自
立 とは杖
を 使 用 せ ず に3
回 連 続で実施
で き た場 合
で あり
,
修
正自
立 とは杖
を使
用す
れ ば3
回 実 施
でき
た場 合
とし
,
手 摺 り
や歩 行
器の使
用 は認
め な かっ た。 監視
と は身体
に触
れ る 介 助 は 行 わ ない が.
実 施中
に失敗
しな
い よう
口頭 で の指
示 を与
え れ ば3
回実 施
でき
る場 合
とし
たtt軽 度介
助
と は 対象 者
の胸 郭 や 肩 を介助 者
の片 方
の手掌
・
手 背
や 指 で,
操 作 を 加 え ず に 少 し支 える よう
な介 助
を要
し た場
合
とし た。
重 心移 動
の操 作
や上肢 を も
つ ような介 助
,
両手
での介 助
を 行う
よ う な場 合
は確 固
たる介 助
と し た。
ま
た例 外 規 定 と して,
」
」
前 方 歩行
tt
項
目が修
正自
立以 ドの 場合
に はtt
前 方
リー
チ”tt
側 方
リー
ヂ’‘
床
に触
れ るtt
の3
項
日 につ い て は 完 全 自 立 と は判 断
せず
,
修
正自
立 以 下 とす
る こ と とし た。
これ はこの3
項
日の動 作 内容
の特 性
か ら杖
などの 使 用 が 想定
さ れ ないた め,
実 際
のADL
と の整 合 性 を考 え
,
少 な く と も前 方 歩 行
が独 歩
で完 全 自
立 してい な け れ ば.
上 記3
項 目 は 完 全自
立し ている とはい え ない と判 断 し た。
3
>統 計 解 析
対 象 者
102
名
の仮 尺 度 結 果 は,
Willsteps
(
ver.
3
.
36
) を使 用
し て ラッ シュ 分 析 が 行 わ れ た。
本 研 究
におい て ラ ッ シュ分 析
は,
仮
尺度 項
目の評 点段
階分 析
と項 目選 択
分 析
におい て 実 施 さ れ,
評 点 段 階 お よ び項
目に おけ
る難
度
と適 合 統 計 値
を算
出 した。
評 点段 階 と項
目の 難 度 は,
成 功 オッ ズの自然 対 数
であ
るlogits
(
leg
−
odds units ) という
単 位で表 現
さ れ る。標
準
的 な難 度
はOlogit
であ り,
負
に な る につ れて難 度
が低 く
なり
,
正にな
るにつ れ て難 度
が高
く な る。
この標 準
的難 度
の項
目 を標 準 的
な能 力
の受
験 者 が 実 施 した場
合の 成 功確 率
は50
% であ
る。
適合 統 計値
は,
対 象 者
か ら得
ら れ た デー
タの ラ ッ シュ モ デ ルへ の一
致
の程 度 を 示 し,
観 測得
点 と期 待 得 点
の差
を標 準 化
した標
準
化
残 差の平 均 平 方値
で表 さ
れ る。 こ の適 合 統 計 値
は,
情 報
に重
み付
け ら れ た平 均 平 方 (
infor
−
mation−
weighted mean squarefit
statistics ;INFIT
)
と,
は
ず
れ値
に敏 感
な平 均 平 方 (
outlier−
sensitive meansquare
fit
statistics:OUTFIT
)
の2
種 類
があ り
、
いず
れ
も
理想 値
は1
であ
る。
本
研究
では一
般 的 基準
で あ る1.
3
以
上の値 を
不適 合 と
し た/5}26〕27 〕。
4
) 評 点段 階 選択
評 点 段 階
の分 析
は,
設 定
した5
段
階 評点
が適
切 に対 象
者
の能 力 を分 類
でき
てい る かを検 討 す
る た め,
各
段
階の観 測 数
,
観 測 平 均 難 度
,
適合 統 計値
(
INFIT
,
OUTFIT
)
を算 出 す
る と とも
に,
段 階確 率
曲線
(
category prob−
abilities curve)
に て視 覚
的 な確
認 を行
っ た。
観 測 数
に顕 著 な偏 り
が ないか,
各 評 点 段
階の観
測 平 均 難 度 が等 間
隔
で増 加
してい るか,
適
合 統計値
は 理想 値
であ る1
に近
似
している かを確 認
し,
必 要 で あ れ ば 評 点 段 階の統 合
を行
っ た。
ま
た 評点段 階
の各 指 標
は項
目 選 択結
果 や信
頼性
に影 響
を受
け る た め,
尺度 開
発後
に再解 析
を行
っ た。5
)
尺度 項
目選 択開 発
尺度 項
目の選 択 に は,
評
点段
階頻度
,
ラ ッ シュ モ デルへ の 適 合 度,
項
目階層 性
の3
つ の基 準
を設 け
,
合 致
し ない 項 目 は 除 外 し た。
第
一
基準
で あ る評 点 段 階 頻 度
は,
項
囗の評点段
階観
測率
が極
端に少 ない場 合
,
本 研 究
の対象
者 に 適 して いない段
1
簷
を含
む と判 断 し
,
除 外 し
た。
除外水 準
は5
% 以 ドと し た。第
二基準
はラッシュ モ デ ルへ の適合 度
であ
る。 項 目の適
合統 計値
(
INFIT
,
OUTFIT
) が
一
般 的基 準
であ
る1.
3
以 ヒの値
を不
適合 (
underfit)
15〕26>27)と}阿断
し,
除外
し た。
第
三基 準 は項 目 階 層 性である。
類 似
し た難 度
をも
つ 項 目 が 複 数存 在
す ること は,
尺 度
の階 層 性
に悪 影 響 を
及 ぼす
こと か ら,
幾つ かの項
目 が同 等
の難 度
をもち
,
か つ項
目内容
であ る身体
動作
が類 似
している場 合
に は,
重
複(
redundancy)
と判 断
し,
除 外 し
た。3.
開発
尺度
の一
次 元 性 と信 頼 性
の検 討
尺
度
が 完 成 し た後
に,
尺 度
の・
次 元性
と信 頼性
につ い て検 討
を行
っ た。
尺 度の一
次 元性
と は,
尺 度
が多 数
の特
性
で はな く
.
単
一
の特 性
を 反 映 してい る か を示 す
。 開発
尺 度の一
次 元性
の検 討
に は,
各 項 目
の適 合 判 定
に加 え
,
観
測 得 点 か ら 期待 得 点
を引
い た残 差
のi
成 分 分 析 を行
い,
意 味
のあ る第
一
主 成分
が取 り出
さ れない こ とを確
認 した。
期待 固有 値
は3
以下
に設 定 し
た28)。ラッ シュ 理 論 に おい て
,
デー
タ全体
の信 頼 性
は,
この サ ンプル にお け る個
人の相
対 的 順位
に どの程 度再 現
が期
待
で きるか を 意 味 す る,
受 験 者 分 別 信 頼 性
で表
さ れ る。 こ の指 標
は能 力
の推定値
の分 散
に おけ
る,
真
の能力
の分
散
が占
め る割 合
で計算
さ れ,
ク ロ ンバ ッ ク α と 同 じ概念
を 基 礎 にす
る27 )。結
果1
.
仮 尺 度の評 点 段 階分 析 結 果
仮
尺 度の評点段 階 観 測 数
と観 測 率
,
平 均 難 度
,
適 合 統
計 値
を表
2
上 段に,
段 階 確 率 曲線 を
図1
−
aに 示 す。
評 点Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation脳卒中身 体動 作 能 力尺度 〔
SPPS
)の開発 171表
2
仮
尺度
とSPPS
の評 点 段 階観
測 数,
平 均 難 度,
適
合統 計 値
評点段
階観
測 数 (率 ) 平均 難 度 (且ogits) 適 合統 計 値INFIT
OUTFIT 仮 尺 度 (25
項目,
5
段 階 ) 確 固た る介助 (0
) 軽 度 介 助 〔1) 監 視 (2
) 修 止 自 立(
3
) 完全 自 立 (4
)592
{231224
(9
)247
(10)499120
)988
(39
)一
2
.
66
−
0
.
85
−
0
.
191
.
013
.
22
1
.
501
.
050
.
970
.
871.
Q6
1.
9.
6D
.
710
.
880
.
591.
02
SPPS(
16
項目,
4段1
掣〒) 確 固た る介 助 (0
) 軽 度 介 助 (1) 修 正 自 立 〔2
) 完 全 自立(
3
)293
(20
)324
(22
)367
(25)472
(32
)一
3
.
97
−
1
.
021
.
174
.
46
1
.
201
.
100
.
890
.
93
1,
161.
100
.
890
.
93
SPPS
:脳 卒 中身体 動作 能 力尺度Iogi
しs :成功の オッ ズの 自然対
数,
INFIT
:重み付 け さ れた平 均 平 方値,
OUTFIT :重 み伺 けな しの平均 平 方 値.
(
%)
1Q9o
.
δ α6 偽 胴 肥 肥辮
纓
轟
躍
避
謎
01(
a) 5
段
階 評
点
04
3
2
’
1 o 1 2 さ 4項 目
難度
に対
す
る(
1
・
09its )対 象 者
の身体 動 作
能 力 (%)
・ 0、
908 肪 幡 服 昭 皿欝
鯉
郭
麹
聖
謎
0、
1(
b) 4
段 階 評
点
o.
9ね
1 a 1 2 4
項
目難 度
に 対 す る(
Logits
)対
象
者
の身
体 動
作能
力
図 1
段階 選 択
確
率 曲線 横 軸の項目難 度に対 する対 象 者の身 体 動 作能 力 は,
実 施 し た 項 目の難 度 か ら対 象 者の身 体 動 作 能JJ
(受 験 者 能 力 ) を引い た値を示し,
縦 軸は各 評 点 段階 が 選 択 さ れ る 確 率 を 示 す.
(b
)4
段 階評 点の場 合,
標 準 的 難 度であるO
logit
の項 目を標 準 的 能 力である010git
の対 象 者が実 施し た場 合,
1
お よ び2が選 択 される確 率は約50% であ る.
段
階観
測数
は軽 度 介 助 と監 視
が他
の段 階
の50
%以下
で あ り,
全 体
10
%程 度
であ
っ た。ま
た平 均 難 度
の増 加
量 は 確 固 た る介 助
か ら 川頁に,
1
.
81
.
0
,
66
,
1
.
20
,
2
.
2110gits
で あ り,
軽 度 介 助
と監 視 問
でO
.
6610gits
と もっ と も 少 な かっ た。
適 合 統 計 値
は確 固
たる介 助
に おい てINFIT,
OUTFIT
とも
に基 準
であ
る1
.
3
以 上 を 超 えてい た。
段
階確 率 曲線
でも軽 度介 助
と監 視
にお
いて選 択
さ れ る確 率
が低
かっ た。 これら
の結 果 か ら
,
適 切
に対 象 者
の能力
を 分 類で き る よ う に する た め,
監 視
の段 階
を削 除
して軽
介 助 に 統 合 し,
4
段
階評 点 (
3 − 0
点 )
とし
た。2.
仮 尺 度の 項 目 選択 分 析 結 果
仮
尺 度の解析 結
果を表
3
左 列
に示 す
。開発 尺 度
の項
目 選択
は3
つの基 準
に より実 施 し
,
25
項 目
か ら9
項
目 を 除 外,
16
項 目 を採 用 し た。
第
一
基 準
の評 点 段 階 観 測
頻 度で は,
“
t
位
保 持”
の確
固た る介 助
の評 点段 階観 測 率
が1
.
0
% で あ り,
除外 水 準
の5
% より少 な
かっ た ため,
こ の1
項
目 を 除外
し た。
他
の項 目
の各 評 点 段 階 観 測 率
は5
% 以 上 であっ た、
第
二基準
の ラ ッ シュ モデ ルへ の適 合 度で は,
適 合 基 準
1.
3
を 超 え
る“
跳 躍 (
INFIT
=2.
39,0UTF
正T
=1,
66
)
”
,
‘
/
体 幹屈 伸 (
INFIT
=2.
14
,0UTFIT =1,
50
)
”
,
”
体 幹
回旋 (
INFIT
=
L82
,
0UTFIT
=
1
.
33
)”
,
“
踵 挙 上(
INFIT
d .
60,0UTFIT ≡
1
,
23
>
”
の4
項
目 を除外
し た。
第
三基準
の項
目階 層 性
で は,
項 目難 度
と身 体 動 作
の 内容
が 類 似 してい る8
項
目,
’
/
前 方 歩 行 (
−
0
.
5910gits
)
”
と”
前方
ス テップ(
−0.
7010gits
)
/
/
/
“
側 方 歩 行 (
−
0
,
4910gits
)tt
と”
側方
ス テ ッ プ(
−
0
,
4910gits
)
tt
t‘
’
後
方歩 行
(−0,
1510gits
)
tt
と‘
‘
後 方
ス テ ッ プ(
−0.
0110gits
)tt
,
揃方
回旋 (
0.
0210gits
)
”
とtt
急 な 方 向転 換
(
−0.
3210gits
)
”
が重 複
に よ る除 外
の対 象
とな
っ た。 こ のう
ち前
者
を採
用 N工 工一
Eleotronio Library表
3
仮
尺度
とSPPS
の項
凵難 度
と 適合 統 計 値
仮尺度
SPPS
適 合 統 計 値 適 合 統 計 値
NO
.
項 目 項 目難 度INFn
’
OUTFIT
項目難 度
INFIT
OUTFIT
(