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社援地発 0317 第1号

平 成 27 年 3 月 17 日

都道府県

各 指定都市 生活福祉資金貸付制度主管部局長

中核市 生活困窮者自立支援制度主管部局長 殿

厚生労働省社会・援護局地域福祉課長

( 公 印 省 略 )

生活福祉資金貸付制度と生活困窮者自立支援制度の

連携マニュアルの発出について(通知)

平成 27 年4月から生活保護に至る前の段階にある生活困窮者に対する自立支

援策を強化するための生活困窮者自立支援法

(平成 25 年法律第 105 号。

以下

「法」

という。

)が施行される。

一方、生活福祉資金貸付制度(以下「生活福祉資金」という。)は、昭和 30

年の制度創設以来、実情に即した改正等を行い、貸付けと必要な相談支援を行

うことにより低所得世帯等の自立促進の役割を果たしてきたところである。生

活福祉資金は法に規定されていないものの、生活困窮者自立支援制度による相

談支援と密接な連携を図りながら対応することで、両制度がともに、より効果

的、効率的に機能することが期待されている。

そのため、特に緊急小口資金や総合支援資金をはじめとする生活福祉資金は

所要の見直しを行い、法に定める自立相談支援事業、家計相談支援事業等と連

携して、生活困窮者自立支援制度の一翼を担うよう、モデル事業実施自治体に

おける連携事例を含む、具体的な連携方法をとりまとめ、別紙のとおり「生活

福祉資金貸付制度と生活困窮者自立支援制度の連携マニュアル」を作成したの

で、適切な事業運営のため、積極的に活用をお願いしたい。

特に、家計の再生を支援する家計相談支援事業は法においては任意事業とな

っているが、貸付けの実施に当たり、家計相談支援事業を利用することは、両

制度にとってより効果的な支援を展開することとなる。

また、生活福祉資金は貸付制度であることから、活用可能な給付・減免等の

他制度を優先し償還見込みを勘案した上で、相談者に多額の債務とならないよ

う、有効な貸付けとなることが重要である点を、関係者間で共通理解を図るこ

とが必要である。この点に関しても家計相談支援事業の利用が有効である。

(2)

この連携マニュアルは、生活福祉資金と生活困窮者自立支援制度の各都道府

県の担当部署をはじめ、生活福祉資金の実施主体である都道府県社会福祉協議

会や相談支援の窓口となる市町村社会福祉協議会、生活困窮者自立支援制度の

実施主体である福祉事務所設置自治体およびその委託先となる事業所の職員を

対象として、両制度の理解を深め、円滑な連携が図られることによって、より

効果的に事業が機能することを目的としている。

生活困窮者自立支援制度との連携におけるポイントは、貸付対象者への各種

支援と貸付け後のフォローアップであり、この連携マニュアルを参照いただく

ことによって、支援の現場において、生活困窮者の自立がより一層促進される

ことを期待している。

各都道府県におかれては、市レベルの取組が促進されるよう支援いただくと

ともに、管内市区町村及び社会福祉協議会等関係機関に広く周知を願いたい。

なお、本通知は、地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)第 245 条の4第 1 項

に規定する技術的な助言に当たるものである。

(3)

(別紙)

生活福祉資金貸付制度と生活困窮者

自立支援制度の連携マニュアル

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目 次

第1章 生活福祉資金貸付制度と生活困窮者自立支援制度について ... 1 1.生活福祉資金貸付制度の概要 ... 1 2.生活困窮者自立支援制度の概要 ... 1 2-1.自立相談支援事業の概要 ... 4 2-2.家計相談支援事業の概要 ... 5 第2章 両制度の連携について ... 7 1.連携の意義・必要性 ... 7 2.連携体制の構築 ... 7 第3章 生活福祉資金貸付制度の見直し等について ... 9 1.生活困窮者自立支援法の施行に伴う見直しの概要(平成 27 年 4 月施行分) ... 9 2.緊急小口資金に関する見直し ... 9 3.総合支援資金に関する見直し ... 11 4.その他の資金 ... 12 5.償還に関する見直し等 ... 12 6.民生委員との関わり ... 13 第4章 生活困窮者自立支援制度との具体的な連携方法 ... 14 1. 自立相談支援事業等との連携の概要 ... 14 2. 家計相談支援事業との連携の留意点 ... 15 3.生活困窮者自立支援制度の支援の流れにおける連携のポイント ... 18 4.その他の留意点 ... 22 (参考1)生活福祉資金貸付制度の貸付条件等(平成 27 年4月改正後) ... 23 (参考2)制度を円滑に進めるためのポイント等 ... 26 (参考3)両制度における連携事例 ... 28

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第1章 生活福祉資金貸付制度と生活困窮者自立支援制度について

1.生活福祉資金貸付制度の概要

(1)制度の目的 低所得者世帯、障害者世帯又は高齢者世帯に対し、資金の貸付けと必要な相談支援 を行うことにより、その経済的自立及び生活意欲の助長促進並びに在宅福祉及び社会 参加の促進を図り、安定した生活を送れるようにすることを目的とする。 (2)貸付金の種類 ・総合支援資金(生活支援費、住宅入居費、一時生活再建費) ・福祉資金(福祉費、緊急小口資金) ・教育支援資金(教育支援費、就学支度費)・不動産担保型生活資金 ・要保護世帯向け不動産担保型生活資金 (3)実施主体 都道府県社会福祉協議会 (窓口業務等を市区町村社会福祉協議会に委託) 図1 貸付手続きの流れ

2.生活困窮者自立支援制度の概要

(1)制度の目的 生活困窮者自立支援法(以下「法」という。)は、多様で複合的な課題を抱える生活 困窮者への包括的かつ継続的な支援を行いながら、その自立の促進を図ることを目的 とする。

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2 (2)生活困窮者とは 生活困窮者とは、「現に経済的に困窮し、最低限度の生活を維持することができなく なるおそれのある者」をいう。 (3)実施主体 福祉事務所設置自治体(都道府県、市(特別区を含む)、福祉事務所を設置する町村) ※ 事業は直営で実施するほか、支援決定など実施自治体が行う事項を除き、事業 の全部または一部を民間法人等へ委託することが可能である。 (4)法に基づく各事業の概要 生活保護に至る前の段階の自立支援策の強化を図るため、生活困窮者に対し、自立 相談支援事業の実施、住居確保給付金の支給その他の支援を行うための事業を実施す るものである。 (5)事業内容 ① 自立相談支援事業 ・ 生活困窮者の相談に応じ、アセスメントを実施して個々人の状態にあったプラン を作成し、必要な支援の提供につなげる。 ・ 関係機関への同行訪問や就労支援員による就労支援等を行う。 ・ 関係機関とのネットワークづくりと地域に不足する社会資源の開発等に取り組む。 ② 住居確保給付金 離職により住宅を失った又はそのおそれが高い生活困窮者であって、収入等が一定 水準以下の者に対して、有期で家賃相当額を支給する。 ③ 就労準備支援事業 ・ 直ちに一般就労への移行が困難な生活困窮者に対して、一般就労に従事する準備 としての基礎能力の形成を、計画的かつ一貫して支援する。 ・ 最長で 1 年間の有期の支援を想定している。 ・ 生活習慣形成のための指導・訓練(日常生活自立に関する支援)、就労の前段階と して必要な社会的能力の習得(社会自立に関する支援)、事業所での就労体験の場の 提供や、一般雇用への就職活動に向けた技法や知識の取得等の支援(就労自立に関 する支援)の3段階。事業の形式は、通所によるものや合宿によるもの等を想定し ている。 ④ 認定就労訓練事業 ・ 社会福祉法人、NPO 法人、民間企業等の自主事業として実施。利用者の状況に応 じた作業等の機会(清掃、リサイクル、農作業等)の提供と併せ、個々人の就労支 援プログラムに基づき、就労支援担当者による一般就労に向けた支援を実施する。 ・ 対象者は、就労準備支援事業を利用しても一般就労への移行ができない者等を想 定している。 ・ 事業実施に際し、都道府県等が事業を認定する仕組みとする。

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3 ⑤ 一時生活支援事業 ・ 住居のない生活困窮者であって、収入等が一定水準以下の者に対して、一定期間 (原則3か月)内に限り、宿泊場所の供与や衣食の供与等を実施する。 ・ 本事業を利用中に、できるだけ一般就労に結びつくよう適切に支援を行う。 ⑥ 家計相談支援事業 家計に問題を抱える生活困窮者からの相談に応じて家計に関するアセスメントを行 い、家計の状況を「見える化」し、家計再生の計画・家計に関する個別のプランを作 成し、利用者の家計管理の意欲を引き出す。 (ア)家計管理に関する支援 (イ)滞納の解消や各種給付制度等の利用に向けた支援 (ウ)債務整理に関する支援 (エ)貸付けのあっせん など ⑦ 子どもの学習支援事業その他生活困窮者の自立の促進を図るために必要な事業 ・ 地域の実情に応じた柔軟かつ多様な取組を支援する。 ・ 例えば、生活困窮者の自立促進のための生活困窮家庭での養育相談や学び直しの 機会の提供、学習支援といった「貧困の連鎖」の防止の取組(子どもの学習支援事 業)や、中間的就労事業の立ち上げ支援や育成支援など生活困窮者の自立の促進の ために必要な事業を実施する。 図2 生活困窮者自立支援制度における事業実施スキーム

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2-1.自立相談支援事業の概要

(1)自立相談支援事業の位置付け 自立相談支援事業は、福祉事務所設置自治体が必ず実施する事業(必須事業)であ り、法に基づく事業の中核を成すものである。包括的な相談支援とアセスメント、支 援計画(以下「プラン」という。)の策定を行い、関係機関との総合調整・連携を図 りながら、生活困窮者の自立を支援していくものである。 (2)自立相談支援事業の対象者 生活困窮者の多くは複合的な課題を抱えていることから、自立相談支援事業の運営 に当たっては、できる限り対象を広く捉え、排除のない対応を行うことが必要である。 相談事業という性格上、所得や資産に関する具体的な要件を設けず、幅広く対応する。 (3)自立相談支援事業の業務 自立相談支援事業で行う主な相談支援業務は次のとおりである。また、住居確保給 付金の相談受付業務も自立相談支援事業の一部として実施する。 ① 生活困窮者の抱えている課題を評価・分析(アセスメント)し、そのニーズを把 握する。 ② ニーズに応じた支援が計画的かつ継続的に行われるよう、プランを策定する。 ③ プランに基づく各種支援が包括的に行われるよう、関係機関との連絡調整を実施 する。 ※この業務の流れの中で連携して、生活福祉資金貸付けの可能性を検討する。 ※自立相談支援事業の事業内容については、「自立相談支援事業の手引き」等を参照する こと。 図3 自立相談支援事業のスキーム図

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2-2.家計相談支援事業の概要

(1)家計相談支援事業の位置付け 家計相談支援事業は任意事業であるものの、生活困窮者の多くが家計に関する課題 を抱えており、生活困窮者に対する包括的な支援を具体化する上で、家計相談支援事 業は不可欠の要素と考えられる。 また、生活困窮者の家計には、相談者が抱える様々な課題が経済的な課題となって 現れるため、家計の視点から相談支援を実施することにより、それらの課題を相談者 とともに理解し、相談者自身が「家計を管理しよう」という意欲を高める効果が期待 される。再び生活困窮状態になることを防ぐ観点からも、自ら家計管理ができるよう になることを支援する家計相談支援事業の必要性は極めて大きいものである。 (2)家計相談支援事業の対象者 家計相談支援事業の対象は、生活困窮者であって、家計収支の均衡が取れていない 人など家計に課題を抱えている者であるが、生活困窮者の多くは複合的な課題を抱え ていることから、対象を広く捉え、排除のない対応を行うことが必要である。 家計相談支援事業においても自立相談支援事業と同様に、所得や資産に関する具体 的な要件を設けず、幅広く対応する。 (3)家計相談支援事業の業務 家計相談支援事業は、家計に課題を抱える生活困窮者からの相談に応じ、家計の状 況を「見える化」し、家計再生の計画・家計に関する個別のプラン(家計再生プラン) を作成し、利用者の家計管理の意欲を引き出す取り組みをいう。具体的な支援の内容 は次のとおりである。 ① 家計管理に関する支援 ② 滞納(家賃、税金、公共料金など)の解消や各種給付制度等の利用に向けた支援 ③ 債務整理に関する支援(多重債務者相談窓口との連携等) ④ 貸付けのあっせん など ※ 家計相談支援事業においては、自立相談支援事業によるプラン作成と併せて家計再 生プランを作成し、プランの行政による支援決定を受けて、家計管理に関する支援等 を行う。 ※ 家計相談支援事業の事業内容については、「家計相談支援事業の手引き」を参照のこ と。 なお、当該手引きにおいて、家計相談支援事業の支援の流れ、及び使用する様式の フローを提示しているので、生活福祉資金担当者においても、家計相談支援の事業内 容、様式等について、事前に内容を把握されたい。

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第2章 両制度の連携について

1.連携の意義・必要性

○ 生活福祉資金の貸付希望者の多くが、単に貸付けを行うだけでは解決できない複合的な 課題を抱えている現状にある。 生活福祉資金と生活困窮者自立支援制度が連携して対応することにより、これらの者に 対してもより一層、自立の促進が図れるものとなるよう、効果的な支援を行う体制を構築 することが必要である。 ○ 具体的には、自立相談支援事業の利用により、貸付希望者の状態に応じた就労支援や家 計管理の支援など様々な支援につながり、自立の促進を図ることになる。 また、家計相談支援事業の利用により、家計表やキャッシュフロー表を活用し、貸付希 望者の家計の状況の「見える化」を図り、具体的な家計再生の計画を作成することにより、 一時的に必要な資金の額や償還の見通しを考慮した有効な貸付けの判断が可能となる。 ○ このため、生活福祉資金のうち、総合支援資金と緊急小口資金の貸付けにあたっては、 原則として自立相談支援事業の利用を要件とし、包括的な支援を行うことにより、一層の 自立の促進を図ることが必要である。なお、その他の資金種類の貸付けを希望する者に対 しても、状況に応じて生活困窮者自立支援制度と連携することが必要である。 (注)臨時特例つなぎ資金の貸付対象者についても、住居や就労の支援が必要なことから、 原則として生活困窮者自立支援制度の利用を要件とする。以下、緊急小口資金と臨時 特例つなぎ資金を併せて「緊急小口資金等」という。

2.連携体制の構築

○ 平成 25 年度及び 26 年度に先行的に生活困窮者自立支援制度のモデル事業を実施してい る地域において、生活福祉資金の貸付要件に該当しない(一定の収入があるが散財してい る世帯、まず債務整理が必要と見込まれる世帯など)にも関わらず、モデル事業の自立相 談支援機関から生活福祉資金を紹介され、逆に生活福祉資金を貸してもらえない、連携方 法が分からない、といった状況が見受けられる。 ○ まずは、生活福祉資金と自立相談支援機関又は家計相談支援機関の双方の担当者がお互 いの制度の内容を理解することや、お互いに相談できる関係を築いておくことが必要であ り、勉強会やケース会議を開催するなど、双方の担当者から積極的にアプローチすること が重要である。

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8 ○ また、生活福祉資金の借入の相談者のうち就労支援が必要な者のほか、以下の者につい ても、生活困窮者自立支援制度の利用を促すなど、自立相談支援機関等と連携して対応す ることが必要である。 この場合、自立相談支援機関等と生活福祉資金の双方の担当者が相談段階から連携した り、相談者の状況やアセスメントの結果を共有したり、それぞれの事業の利用を円滑に行 えるように体制を整えておくことが必要である。 ① 複合的な課題を抱えている者 (例)住居がない者、当面の食料がない者、就労支援が必要な者 ② 生活福祉資金を償還中の世帯で、新たな課題により償還が困難となっている者 ③ 一定の収入があるが収支のバランスが崩れていて継続的な家計・出納管理に関する支援 が必要な者 ④ 貸付の対象とならないが、経済的に困窮している者 など ○ 生活福祉資金は、借入希望者への相談支援など貸付業務の一部を市町村社協が受託して 実施しているところであるが、生活困窮者自立支援制度においても市町村社協は、法に基 づく各事業を受託する場合もあり、また、生活困窮者の把握や支援のために自立相談支援 機関等と連携した取り組みも期待されている。それだけに生活福祉資金と生活困窮者自立 支援制度との連携にあたっては、市町村社協は、それぞれの制度における役割と責務を十 分に理解し取り組むことが求められている。 ○ なお、連携のポイントに関するモデル事業実施自治体における意見について、参考資料 をご参照いただきたい。

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第3章 生活福祉資金貸付制度の見直し等について

1.生活困窮者自立支援法の施行に伴う見直しの概要

(平成 27 年 4 月施行分)

○ 生活困窮者の多くが、複合的な課題を抱えている状況であり、単に貸付けを行

うだけではなく、生活福祉資金と生活困窮者自立支援制度が連携して対応するこ

とにより、より一層、相談者の自立の促進が図れるものとなる。

特に、就労支援をはじめ包括的な支援が必要な総合支援資金と緊急小口資金等

の貸付けにあたっては、原則として自立相談支援事業の利用を貸付けの要件とし、

自立相談支援機関を相談支援の中心とし、両制度が連携した包括的・効果的な支

援を行う体制を構築する必要がある。

なお、貸付けの判断はあくまで貸付機関が行うものであり、貸付けの審査につ

いては都道府県社協が行うことを踏まえ、都道府県社協と市町村社協との関係を

含め、生活困窮者自立支援制度との連携体制を構築されたい。

○ 緊急小口資金については、自立相談支援事業を利用することと併せ、ライフラ

インの滞納分や継続的な支援を受けるために必要な経費(交通費等)についても

対象となる旨明確化を図るとともに償還期限の延長を図ることとする。

また、早期に迅速な支援を行う観点から、緊急小口資金の制度を関係機関に周

知し、幅広い活用を図る。

○ 総合支援資金については、借受人に過度な負担とならないよう配慮するととも

に、住居確保給付金と連携した支援となるよう貸付期間の見直しを行い、償還期

限の短縮を図る。

※ その他、貸付対象となる障害者世帯の範囲についても、障害者手帳を所持している者 のみならず、障害者総合支援法の利用者と同程度の者を対象とするよう拡大し、より利 用者のニーズに即した運用がされるよう見直しを行う。 ※ 今回の見直しは、平成 27 年4月施行以降の貸付決定者について適用。

2.緊急小口資金に関する見直し

モデル事業の実施状況を見ると、緊急小口資金は自立相談支援機関と比較的連携して実 施されているが、一部地域においては、貸付けに時間がかかる、貸付対象経費の制約など から緊急に必要な生活費に対応できないといった状況が見受けられる。 そのため、貸付決定までの期間の目安や資金使途の拡大等を図ることにより、生活困窮 者自立支援制度の相談者のニーズに対応する。

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(1) 貸付要件への自立相談支援事業の利用の追加

緊急小口資金は緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に少額の費用を 貸し付ける制度であるが、収入の減少などがその原因となっている事例や複合的な課 題を抱えている事例が多い。 このような状況から、貸付けにあたっては原則として自立相談支援事業の利用を要 件とする。ただし、一定の安定した収入があり、一過性の事由により資金を必要とし ている者等に対しては、自立相談支援事業を利用しないこととして差し支えない。

(2) 自立相談支援事業との連携による貸付事由の拡大

上記のとおり、自立相談支援事業を利用し、関係機関からの継続的な支援を受け ることを貸付要件とすることで、以下のような貸付事由にも対応する。 緊急的に支援が必要な場合において、公共料金(電気・ガス・水道・電話などの ライフライン)の必要最小限の滞納分の解消、継続的な支援を受けるために必要な 経費(交通費等)等について対象となるよう、貸付事由の拡大を図る。 また、住居はあるものの、離職等により公的給付制度等を申請している者で当面 の生活費が必要な場合についても対象となるよう、明確化を図る。 例えば、公共料金等の滞納の解消については、家計相談支援機関と連携して対応 するなど、自立相談支援機関等による継続的な支援を受けながら貸付けを行うこと が有効である。 ※ 他の公的給付制度を受けられる見込みがある場合、または自立相談支援機関を 中心とした各種社会資源につなぐことにより、経済的に安定することが具体的に 見込まれる場合に貸付けを行う。

(3) 貸付決定までの期間の短縮

緊急的な支援においては、迅速な貸付決定が求められる。現状を見ると、緊急に 必要な資金にも関わらず、貸付決定までに2週間程度かかり、ニーズに十分対応で きていないケースも見られる状況であるが、一方では、2~3日で貸付けに至って いるケースなども見受けられる。 例えば、事前に市町村社協から都道府県社協に情報提供するなどにより、適正な 審査とともに審査に要する時間の短縮を図り、市町村社協の受付から資金の送金ま で、概ね1週間以内に行われるよう努められたい。相談者の状況によっては、更に 迅速な対応が必要となる場合があることから、そのような対応が可能な体制につい ても検討しておくことが必要である。 また、緊急的な支援として、自立相談支援機関とも連携して、貸付けに限らず、 地域においてインフォーマルな資源(例えば緊急物資の支援)の活用、開発など、 地域づくりを行っていくことも必要である。

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(4) 貸付金の交付

貸付上限額は 10 万円とするが、面接結果に基づき必要最小限と認められる額とす ることが適当である。また、緊急的な支援の場合などは自立相談支援機関等において も十分なアセスメントができていない状況であることから、必要に応じて分割した貸 付けを行いながら、並行してアセスメントを行い、必要最小限の額を確認していくこ とも必要である。

3.総合支援資金に関する見直し

平成 21 年 10 月に、いわゆるリーマンショックを背景とした当時の厳しい経済雇用情勢 に対応して、低所得世帯等が制度を効果的に活用し、その自立の促進が図られるよう、資 金種類の統合・再編を行うとともに、失業等により日常生活全般に困難を抱えている者に 対して、継続的な相談支援と必要な資金の貸付けを一体的に行う「総合支援資金」が創設 された。 当時のニーズもあいまって、貸付実績は急増したが、近年は落ち着いてきている一方、 償還指導が重要となっている。

(1) 貸付要件への自立相談支援事業の利用の追加

総合支援資金の貸付対象者は、失業者等、日常生活全般に困難を抱えており、生 活の立て直しのために継続的な相談支援が必要な者である。そのため、自立相談支 援事業を始め生活困窮者自立支援制度と連携を図り、相談者の自立に向けた支援が 提供され支援効果が高まることにより、必要な者に必要な貸付けが円滑に行われる よう、原則として自立相談支援事業の利用を当該資金の貸付要件とする。

(2) 貸付対象者の柔軟な対応

緊急小口資金と同様に、自立相談支援事業を利用し、関係機関からの継続的な支 援を受けることを貸付要件とすることで、例えば、以下のような貸付対象者にも対 応する。 他の貸付機関等からの債務を有する者(以下「債務者」という。)に対して、機械的 に対象外と判断することなく、家計相談支援機関とともに専門機関による支援が行わ れている場合などにおいては、これらの機関と連携して、貸付けの可能性について検 討し、必要な者に必要な貸付けが行えるようにする。 債務者が債務整理を行う場合にかかる費用への貸付けについては、特に家計相談支 援機関および専門機関と連携を図り、自己破産によらない方法(任意整理、特定調停) で債務整理を行う場合であって、貸付金の償還が見込める場合には、債務整理にかか る費用について貸付けを行って差し支えない。

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(3) 貸付期間の見直し

総合支援資金は住居確保給付金と併用して利用されることが想定されることから 住居確保給付金の支給期間を踏まえ、現行の 12 月以内の貸付期間については、原則 3月としつつ、貸付事業であることからより柔軟に対応することとし、最長 12 ヶ月 (延長3回)までを貸付期間として設定するよう改正する。 貸付期間を延長するか否かは、借受人のプランにも関係するものであり、自立相 談支援機関と借受人の支援状況などを共有し、延長の是非について協議及び調整を 行うことが必要である。なお、延長期間は必ずしも3月単位ということではなく、 それより短くすることも可能である。

(4) 貸付決定までの期間の短縮

現状では、申請から貸付けに至るまで1ヶ月程度要するため、生活に切迫してい る生活困窮者に対しては総合支援資金が十分に機能していない状況も見受けられる。 そこで、利用者のニーズに対応し早期に対応しているケースや緊急小口資金の活 用など、運用で円滑に対応している事例もあるため、参考資料のモデル事業実施自 治体による事例などを参照いただき、貸付決定までの期間の短縮に努められたい。

4.その他の資金

総合支援資金と緊急小口資金等以外の資金については、制度見直しは行わないが、貸付 希望者の状況に応じて、生活困窮者自立支援制度の利用を検討し、両制度が連携を図りな がら包括的な支援を提供できるようにすることが必要である。 なお、臨時特例つなぎ資金については、前述のとおり、貸付けにあたり原則として自立 相談支援事業の利用を要件とする。

5.償還に関する見直し等

(1) 償還期限の改正

資金の借受人の過度な負担とならないよう貸付期間を見直したこと及び償還促進 の観点から、総合支援資金における償還期限を現行の「20 年以内」から「10 年以内」 にする。 一方、家計相談支援事業の利用期間も踏まえ、緊急小口資金の償還期限を現行の 「8月以内」から「12 月以内」とすることにより、利用者の利便性を図る。

(2) 据置期間の設定

例えば、総合支援資金の据置期間は、生活が安定する期間を考慮して最終貸付日か ら6月以内となっているが、借受人の家計管理の観点からは6月後に償還が始まるよ

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13 り、据置期間を設けないなど早期に償還を始める方が家計の管理がしやすく、借受人 の負担感も軽減され、償還の促進につながる場合もあると考えられる。 据置期間は上限を設定したものであることから、自立相談支援機関や家計相談支援 機関とも協議を行い、資金種別や借受人の状況も考慮して据置期間を設定することが 必要である。 一方、償還開始時の借受人の状況によっては、必要に応じて、償還計画の見直しを 行うなどの対応も必要である。

6.民生委員との関わり

生活福祉資金制度においては、貸付時における意見書の提出や借受人に対する相談支援 など民生委員は大きな役割を果たしているところである。しかしながら、総合支援資金な どにおいては、住居喪失者や転居の多い者を主たる借受人と想定していたこともあり、貸 付時の意見書を必須としていないなど限定的な連携に留まっている。 今般、総合支援資金と緊急小口資金等については原則として自立相談支援事業の利用を 要件としたところであるが、これら資金の借受人は地域から孤立している状況が多いこと が考えられ、地域における見守りや励ましといった支援も欠かせないものである。また、 生活困窮者自立支援制度においても、生活困窮者の発見や見守りには、民生委員をはじめ、 自治会やボランティアといったインフォーマルな支援が重要であり、自立相談支援機関に はこれらのネットワークの構築も求められている。 このため、市町村社協と自立相談支援機関、民生委員の3者の情報共有と支援のネット ワークの構築を図ることが重要である。また、今日、民生委員の活動上の負担が課題とな っていることもあり、地域の民生委員児童委員協議会を通じて関係者の理解を得ていくこ とが大切である。

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第4章 生活困窮者自立支援制度との具体的な連携方法

総合支援資金と緊急小口資金等の貸付希望者や貸付けが必要と考えられる者については、 原則として自立相談支援事業の利用を貸付要件として、連携した支援体制を構築する必要 がある。その場合、自立相談支援機関が策定するプランには、生活福祉資金の貸付けが支 援内容の一つとして位置付けられる。また、家計相談支援機関において貸付けが必要と認 められる場合には、原則として、家計表やキャッシュフロー表などで貸付けの有効性や償 還の見込みなどを記載した「貸付あっせん書」を作成し貸付機関へのあっせんを行い、貸 付審査の円滑化を図る必要がある。 なお、貸付決定はあくまで貸付機関によって判断されるものである。貸付判断に必要な 情報は、生活福祉資金の担当者が責任を持って得ることが必要であり、そのためにも自立 相談支援機関や家計相談支援機関との連携が大切である。

1. 自立相談支援事業等との連携の概要

(1) 緊急小口資金の活用における連携

緊急的に資金の貸付けが必要な者に対しては、自立相談支援機関の相談支援プロセ スにおける緊急的な支援として、支援調整会議を待たずに、生活福祉資金の担当者と 自立相談支援機関等の担当者が緊急小口資金の貸付けの可能性について相談し、必要 に応じて、貸付けを行うこととなる。 また、緊急的な支援としてではなく、プランに基づく支援の一つとして、緊急小口 資金の活用も想定される。この場合は、後述する総合支援資金の活用における連携と 同様の対応を行う。

(2) 総合支援資金の活用における連携

○ 総合支援資金の貸付希望者や自立相談支援機関等からの紹介による貸付けが必要と考 えられる者に対しては、相談者から事前に同意を得た上で、相談者から聴き取った情報 を自立相談支援機関等と共有し、自立相談支援事業は、貸付けによる支援とその他の支 援とを併せたプランを策定する。 ○ そのため、貸付けの相談においては、貸付希望者の負担軽減を図るため、自立相談支 援事業の担当者等と生活福祉資金担当者が情報共有や同席して相談を受ける等について 配慮することが適当である。家計相談支援事業を実施している場合には、家計相談支援 機関を含めた情報共有など、連携した体制の構築が必要である。 ○ 自立相談支援機関がプランを作成するにあたっては、相談者のアセスメントを踏まえ て検討した支援内容(支援期間や自立目標などを含む)との整合性を図りながら貸付け の必要性を考える必要がある。

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2. 家計相談支援事業との連携の留意点

○ 家計相談支援事業は、家計収支の均衡が取れていないなど、家計に問題を抱える生活困 窮者からの相談に応じ、相談者とともに家計の状況を「見える化」し(家計表の作成)、 家計の計画を立てる(家計計画表、キャッシュフロー表の作成)ことにより家計管理能 力を高めるための支援を行うものである。 家計相談支援事業は任意事業であるが、貸付けと一体的に支援を行うことは非常に有 効である。 ○ 一時的な資金が必要であり、貸付けによる支援が考えられる者に対しては、過剰な貸 付けとならないよう必要な貸付額を把握し、貸付けが実行された場合は償還計画を踏ま えた家計の計画を立てることにより、効果的な貸付けが可能となる。 貸付けを行うにあたっては、家計相談支援事業の利用を促進し、連携した支援を行う ことが望ましい。 ○ 家計相談支援機関においては、貸付けによる支援が必要と考えられる者については償 還計画を検討した上で、貸付あっせん書を作成し、自立相談支援機関と情報共有を図り ながら、貸付機関へのあっせんを行い、円滑な審査につなげる。なお、家計相談支援機 関による貸付けのあっせんに関する支援は、貸付機関での貸付けが決定されるまで継続 的に行われるものであり、両機関が情報共有を行いながら連携を図ることが必要である。 ※ 「貸付あっせん書」は、貸付希望額の多寡にかかわらず、原則として作成するもの である。なお、緊急的な支援として緊急小口資金の貸付が必要な場合などは、相談者 の状況なども勘案し、先に貸付けを行うことも可能としている。この場合であっても、 例えば分割して貸付けを行い、並行して、家計相談支援機関と連携してアセスメント を実施していくことが適当である。

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16 図5-1 生活福祉資金借入申込手続と生活困窮者自立支援制度の利用手続きについて

<一般的な場合>

⑦貸付決定 ⑥支援決定・確認 ④貸付可能性の相談 ⑧借用書提出 ⑤プラン兼事業等利用申込 ③送付 【情報共有】 ②貸付へのつなぎ ⑨資金交付 (貸付あっせん) ⑥支援決定 ⑧借用書提出 ②’貸付要件としてつなぐ ⑤プラン兼事業等利用申込 ⑦貸付決定 ②、①’相談・貸付申請 ①、②’相談・利用申込 ⑥ 支援決定・ 確認 ⑦ 貸付決定 ⑧ 借用書の提出 ⑨ 資金交付   【 情報共有】 ※ 上記は標準的な手続きの流れを示したものであり、借入申込者の状況に応じて柔軟に対応する。 都道府県社会福祉協議会 自治体 市町村社会福祉協議会 自立相談支援機関等 借入申込者(生活困窮者) ・市町村社協から都道府県社協に貸付の可能性についての相談を行う。貸付可能性の相談は、借入申込者の状況に応じて 適宜行うものである。 ④ 都道府県社協への貸付可能性の相談 ⑤ プラン兼事業等利用申込書の提出 ・生活福祉資金のうち、総合支援資金、緊急小口資金等の借り入れを申請する者は、自立相談支援事業の利用につなぐ。 ・市町村社協は、借入申込者から提出された申請書の記入内容および添付書類を確認のうえ、都道府県社協に申請書を送付 する。 ① 自立相談支援機関等への相談・ 利用申込 ② 市町村社会福祉協議会へのつな ぎ 、生活福祉資金の相談・ 貸付申請 ①’ 市町村社協への相談・ 貸付申請(自立相談支援機関ではなく、先に貸付相談があった場合) ②'貸付要件として 自立相談支援機関の利用につな ぐ ( 〃 ) ③ 都道府県社協への借入申請書等の送付 ・生活福祉資金の借入を申し込む者は、市町村社協に借入の相談をし、要件を満たしている場合には必要書類をそろえ借入 申請書を提出する。 ・複合的な課題を抱える生活困窮者の相談を受け付け、相談者が抱える課題を的確に把握する。 ・自立相談支援事業等による相談支援を行うことが適当と判断される場合は、利用申込を受け付ける。 ・自立相談支援機関において、一時的な資金の貸付けが必要と判断された場合は、情報共有を図りながら市町村社協につな ぐ。(家計相談支援機関では貸付あっせん書を作成し、あっせんを行う。) ・自立相談支援機関等は同行するなどにより、相談者の貸付相談・申請の支援を行う。 ・市町村社協は、自立相談支援機関、家計相談支援機関と常に情報を共有し、連携して支援を行う。 ・自立相談支援機関においては、アセスメントの結果に基づき、生活福祉資金の貸付の可能性も考慮して相談者と協働してプ ラン(案)を作成する。 ・プラン(案)は支援調整会議において協議される。 ・自治体においては、プラン(案)について、法に基づく事業等に関しては支援決定を行い、その他の事業等に関しては確認を 行う。 ・都道府県社協においては、必要に応じて貸付審査等運営委員会の意見を聴取し、貸付の審査を行う。 ・貸付審査の結果、貸付が決定した場合は貸付決定通知書を送付する。なお、貸付の決定はプランが確定される時点には決 定されているのが望ましい。 ・貸付決定通知書を受けて、借用書を提出し貸付契約を締結する。 ・貸付契約後、都道府県社協から本人の金融機関の口座に資金が交付される。

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17 図5-2 生活福祉資金借入申込手続と生活困窮者自立支援制度の利用手続きについて

<緊急的支援の場合>

④貸付決定 ⑦支援決定・確認 ⑥プラン兼事業等利用申込 ③送付 【情報共有】 ⑤資金交付 ②貸付へのつなぎ ⑦支援決定 ⑥プラン兼事業等利用申込 ④貸付決定 ②相談・貸付申請・借用書 ①相談・利用申込 ①  自立相談支援機関等への相談・ 利用申込(社会福祉協議会ではなく、自立相談支援機関に相談があった場合) ②  貸付へのつなぎ・ 生活福祉資金の相談・ 貸付申請 ③  都道府県社協への借入申請書等の送付 ④  貸付決定 ⑤  資金交付 ⑥  プラン兼事業等利用申込書の提出 ⑦  支援決定・ 確認     【 情報共有】 ※ 上記は標準的な手続きの流れを示したものであり、借入申込者の状況に応じて柔軟に対応する。 借入申込者(生活困窮者) 都道府県社会福祉協議会 市区町村社会福祉協議会 自立相談支援機関等 自治体 ・貸付契約後、都道府県社協から本人の金融機関の口座に資金が交付される。 ・自立相談支援機関においては、緊急的な支援を行いながら、アセスメントの結果に基づき、相談者と協働してプラン(案)を 作成する。 ・プラン(案)は支援調整会議において協議される。 ・自治体においては、プラン(案)について、法に基づく事業等に関しては支援決定を行い、その他の事業等に関しては確認 を行う。 ・市町村社協は、自立相談支援機関、家計相談支援機関と常に情報を共有し、連携して支援を行う。 ・生活困窮者からの相談を受け付け、本人の訴えや状況から緊急的な支援が必要な場合は、利用申込を受け付けた上で適 切な支援につなぐ。 ・緊急的な支援が必要な者で小口資金の貸付が必要と考えられる者は、情報共有を図りながら市町村社協につなぐ。 ・自立相談支援機関は同行するなどにより、相談者の貸付相談・申請(借用書の提出を含む)の支援を行う。 ・市町村社協は、借入申込者が資金貸付の要件に該当するか等を確認し、都道府県社協に申請書、添付書類、借用書を送 付する。 ・都道府県社協においては、必要に応じて貸付審査等運営委員会の意見を聴取し、貸付の審査を行う。 ・貸付審査の結果、貸付が決定した場合は貸付決定通知書を送付する。

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3.生活困窮者自立支援制度の支援の流れにおける連携のポイント

生活困窮者自立支援制度においては自立相談支援機関が中心となり、貸付機関を含めた 各支援機関と支援内容の調整や定期的な情報共有を図り、相談者の状態や支援の提供状況 を確認(モニタリング)していくこととなる。生活福祉資金の担当者においては、自立相 談支援機関の担当者と連携を図り、利用者の状況を共有し、特に就労支援の状況などの事 情変更や他の債務が判明した場合などにおいては、逐次情報共有を図ることにより支援の 円滑化を図ることが重要である。 そのためには、個人情報を適切に共有できる体制を構築する必要がある。

(1)貸付相談受付、貸付申請

○ 生活福祉資金の貸付相談を受け、生活困窮者自立支援制度の支援につなぐ必要のある 者については、相談者本人から同意を得て、相談時に得た情報について、自立相談支援 機関と情報を共有しながら、貸付けの申請を受け付け、貸付けの可能性、支援の方向性 を検討していく。 なお、貸付要件に該当しない場合にも、相談者の状況を踏まえ自立相談支援事業につ なぐなど両制度が円滑に機能するよう連携体制を構築されたい。 ○ また、自立相談支援機関等が相談を受け付け、一時的な資金が必要であり、貸付けに よる支援が必要と考えられる場合は、本人の同意を得て、生活福祉資金の担当者につな げ、相談者の情報等について提供する。生活福祉資金の担当者は、自立相談支援機関等 と情報を共有しながら、貸付けの相談・申請を受付けた上で、貸付けの可能性、支援の 方向性について検討していく。 ○ 生活福祉資金の担当者は、貸付けの申請を受け付け、内容等を確認のうえ、自らの意 見も付して都道府県社協に貸付けの判断を求めることとなる。貸付けの審査は一定の期 間が必要となることから、支援を円滑に実施するためには、相談段階やアセスメントの 早期の段階から連携を図ることが必要である。ただし、この段階では自立相談支援機関 等では十分なアセスメントが実施されていないこともあるが、継続的に情報共有を図り、 プラン策定までの間に貸付けの可否や貸付可能な金額について判断することが必要であ る。 ○ 特に、家計相談支援機関では、一時的な資金が必要であり、貸付けによる支援が必要 と考えられる場合には「貸付あっせん書」が提出され、相談者の家計の状況や債務・滞 納の状況、資金の貸付けによる家計再生の見通し等についての情報共有を行い、貸付審 査の円滑化を図ることとしている。貸付あっせん書の作成段階においては、家計計画表 やキャッシュフロー表の作成までには至らないことも考えられるため、家計相談支援機 関とも家計再生プランの作成及び貸付決定まで継続して情報共有を図るなど連携を行う ことが必要である。

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19 ○ 相談を受ける段階で生活福祉資金、生活困窮者自立支援制度の各機関において、連携 して支援を行う上で必要な情報共有を図るため、個人情報に関する管理・取扱規程と相 談受付・申込票等に情報共有の同意欄を整備する。その際、それぞれの機関が、お互い の制度の理解と、連携して支援を行う上で必要な情報などについても確認しておくこと が必要である。また、市町村社協が状況に応じて事前に都道府県社協とも相談が行える よう、市町村社協だけでなく都道府県社協とも情報共有が図れるよう規程等の整理が必 要である。

(2)緊急的な支援の対応

○ 自立相談支援機関において、相談受付時に緊急的な支援が必要と判断された場合は、 本人の訴えや状況から、生活保護の相談につないだり、住居確保給付金など住まいに関 する支援を実施したり、緊急小口資金の貸付けにつなぐ等の支援を行う。このような場 合における資金の貸付けについては、償還見込みについて勘案しながらも、迅速な対応 が必要である。 ○ また、貸付けにあたっては、自立相談支援機関等と連携して、本人のニーズや生活状 況、地域における他のインフォーマルな資源の活用状況(例えば緊急物資の支援)につ いても勘案し、可能な限り迅速に貸付けの判断を行うよう努める。 ○ 緊急的な支援が必要となる場合には、一般的には自立相談支援機関等において、緊急 小口資金の貸付後に本人の状況に応じたプランを策定することとなる。プランの支援内 容によっては、償還の計画を見直すことも必要となる。これら償還計画の見直しや償還 が滞ることなく行われるようにするためには、家計相談支援事業を実施している場合は、 その利用をプランにおいて位置付けることが望ましい。

(3)自立相談支援機関等のプランに関する調整

○ 自立相談支援機関においては、アセスメントの結果に基づき、本人の目標や支援内容 等についてプラン(案)を策定する。プラン(案)は行政による支援決定をもって確定 される。このプランには各支援機関が実施する支援が記載されるが、複合的な課題を抱 え、生活福祉資金の貸付けを行う場合もプランに位置付けられることになる。 ○ したがって、生活福祉資金担当者においては、自立相談支援機関のプラン(案)の策 定に合わせて、貸付けについての判断がなされていることが望ましい。しかしながら、 貸付けの判断には一定の期間を要することから、前述のとおり、相談段階から自立相談 支援機関等と連携を図りながら貸付けが必要と判断された段階で貸付けの申請を受け 付け、貸付けの可否についての検討を行う必要がある。

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20 ○ また、就労支援の実施や自立相談支援機関における就労自立の見通しは、貸付けの可 否、貸付金額などの大きな判断材料となることから、プラン(案)作成の過程で、自立 相談支援機関と支援内容の調整を行うことが必要である。特に、貸付金額や貸付期間は 就労支援の計画等とも関連するものであり、整合性の取れた支援内容となるよう調整も 必要となる。 家計相談支援事業を実施している場合には、家計管理に関する支援期間は一年が基本 とされているが、貸付金の償還時期を見据えた効果的な支援となるような支援期間の設 定が必要である。 ○ なお、市町村社協において自立相談支援事業の利用を必要としないことを判断した場 合や、自立相談支援機関において貸付の支援のみで十分と判断した場合は、自立相談支 援機関でプラン(案)は作成されないが、相談者の状況変化など必要に応じて連携を図 ることが必要である。

(4)支援調整会議への参加

○ 支援調整会議は、自立相談支援機関が策定したプラン(案)が、本人の課題解決に向 けた内容になっているか、支援機関は適切か等について合議のもとで判断するもので、 会議の構成メンバーには支援機関の支援員も想定されている。 ○ 生活福祉資金の貸付けを含めたプラン(案)について支援調整会議が開催される場合 は、可能な限り生活福祉資金担当者も参加することが望ましい。 なお、事前に貸付けの可否についての調整を図っておくことが重要であるが、それが できなかった場合などは、この会議において貸付けの可能性について発言を求められる が、貸付けの最終的な判断は都道府県社協が行うものであることから、都道府県社協と 発言内容など十分に調整を図っておくことが望ましい。 ○ また、支援調整会議の場ではじめて貸付けの必要性や可能性について協議される場合 も想定されることから、生活福祉資金の担当者が支援調整会議に定例的に参加すること も考えられる。そのため、日頃から自立相談支援機関と良好な関係を構築しておくこと が必要である。

(5)貸付けの決定

○ 貸付けの決定はプランの内容にもよるが、プランが確定され、支援が開始される時点 には決定されていることが望ましい。なお、それ以前に貸付決定することを妨げるもの ではなく、本人の状況に応じた柔軟な対応が必要である。 また、貸付けの相談時期や申請に係る書類の確認状況によっては、プラン確定までに 貸付決定ができない場合も考えられるが、このような場合には自立相談支援機関等と相 談しながら対応を検討する。

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21

(6)モニタリングやプラン評価における情報共有

○ 自立相談支援機関では、支援過程において、本人との面談や支援機関からの情報提供 などにより、定期的に支援状況を確認し、目標達成に向かっているかなどを把握する。 ○ 生活福祉資金担当者においては、自立相談支援機関に借受人の状況などを情報提供す るとともに、他の支援状況(就労支援や就労活動の状況、家計管理の支援状況など)に ついての情報共有を図ることが必要である。支援の実施状況に応じて、自立相談支援機 関とも協議の上、貸付けの延長や中止などについて検討することとなる。支援開始後、 本人の状況によって支援が中断した場合の貸付けの中断や中止についても両機関での 協議が必要である。 ※ 貸付けの延長や中止・中断については、必要に応じて支援調整会議を開催して協議 することも考えられる。 ○ 特に据置期間中などにおいては、貸付機関が借受人の状況を把握することが難しいこ とから、自立相談支援機関等と連携した対応が重要である。借受人の状況によっては、 必要に応じて償還の猶予についても検討する。自立相談支援機関等においては、借受人 の自立に向けた支援の観点から、償還の猶予が必要と認められる場合は、貸付機関に対 して、その旨の要請を行うことも考えられる。 ○ また、モニタリングの時期については、貸付けの延長等に関する判断時期や償還開始 時期などを適切な時期に設定することを、自立相談支援機関と調整することも必要であ る。 なお、プラン評価の段階においても支援調整会議において、同様に情報提供及び情報 共有を行うことが必要である。

(7)償還の指導

○ 償還指導は貸付機関が行う業務であり、生活福祉資金の担当者が行うものである。償 還開始時期がプラン期間中である場合は上記のとおり、自立相談支援機関と連携し情報 共有を図ることが必要である。償還が滞る場合等は家計相談支援機関とも連携し、借受 人の状況によっては、必要に応じて償還計画の見直しについても検討する。 ○ なお、総合支援資金などにおいては、債権の償還が終わる前に生活困窮者自立支援制 度の支援終結を迎えることが想定されるが、償還が滞るなど、事情変更が生じた際には その理由を確認の上で、必要に応じて、再度生活困窮自立支援制度の利用が行われるよ う連携を図ることが必要である。

(26)

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4.その他の留意点

連携の形は地域の実情や相談者の状況により様々であることを理解し、このマニュア ル等において提示する利用手続きや連携方法に縛られることなく、例えば、情報共有に あたり連絡票を作成するなど、地域において自立相談支援機関等と十分な意見交換を行 い、連携体制を構築し、実情に沿った対応を検討いただきたい。 ○ 特に、生活福祉資金の貸付けは、各資金の運営要領の趣旨を逸脱しない範囲において、 地域の実情に即した運用が行われることや家計相談支援事業の実施の有無なども考慮し、 地域の実情に応じた連携体制や支援の流れにおける具体的な連携方法などの検討を図ら れたい。 ○ また、生活困窮者自立支援制度の実施主体は福祉事務所設置自治体であり、福祉事務 所が設置されていない町村部における支援は、都道府県が実施主体となるが、生活福祉 資金は居住する町村の社協が借入の申込窓口となっている。 こうした町村部における支援は、都道府県が設置する自立相談支援機関等が生活福祉 資金へのつなぎやあっせんを行うこととなるが、町村の社協と自立相談支援機関等の担 当者間での連携や情報共有に当たっては、特に留意が必要である。 ○ このため、生活困窮者の支援にあたり、それぞれの担当者ができる限りきめ細かい訪 問支援等を行い、定期的な情報共有を通じた密接な連携を図ることが重要である。

(27)

23

(参考1)生活福祉資金貸付制度の貸付条件等

(平成 27 年4月改正後)

(1)総合支援資金 対象世帯:低所得世帯のうち、以下の全ての要件に該当する世帯 (原則として法に基づく自立相談支援事業等による支援を受ける。) ア 収入の減少や失業等により生活に困窮し、日常生活の維持が困難となっ ていること。 イ 資金の貸付けを受けようとする者の本人確認が可能であること。 ウ 現に住居を有していること又は住居確保給付金の申請を行い、住居の確 保が確実に見込まれること。 エ 実施主体(都道府県社協)が貸付け及び関係機関とともに支援を行うこ とにより、自立した生活を営めることが見込まれ、償還を見込めること。 オ 他の公的給付や公的貸付を受けることができず、生活費を賄うことがで きないこと。 対象費用: (ⅰ) 生活支援費 生活再建までの間に必要な生活費用 (ⅱ) 住宅入居費 敷金、礼金等住宅の賃貸契約を結ぶために必要な費用 (ⅲ) 一時生活再建費 生活を再建するために一時的に必要かつ日常生活費で賄うことが困難な費用 (2)福祉資金 対象世帯:低所得世帯、障害者世帯及び高齢者世帯(日常生活上療養又は介護を要する 高齢者が属する世帯に限る。)。 対象費用: (ⅰ) 福祉費 日常生活を送る上で、又は自立生活に資するために、一時的に必要であると見込 まれる費用 (ⅱ) 緊急小口資金 次の理由により緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に貸付ける費 用(原則として法に基づく自立相談支援事業等による支援を受ける。) ア 医療費又は介護費の支払等臨時の生活費が必要なとき イ 火災等被災によって生活費が必要なとき ウ 年金、保険、公的給付等の支給開始までに生活費が必要なとき エ 会社からの解雇、休業等による収入減のため生活費が必要なとき オ 滞納していた税金、国民健康保険料、年金保険料の支払いにより支出が増加 したとき カ 公共料金の滞納により日常生活に支障が生じるとき キ 法に基づく支援や実施機関及び関係機関からの継続的な支援を受けるため に経費が必要なとき ク 給与等の盗難によって生活費が必要なとき ケ その他これらと同等のやむを得ない事由があって、緊急性、必要性が高いと

(28)

24 認められるとき (3)教育支援資金 対象世帯:低所得世帯 対象費用: (ⅰ) 教育支援費 低所得世帯に属する者が高校、大学又は高等専門学校に就学するため必要な費用 (ⅱ) 就学支度費 低所得世帯に属する者が高校、大学又は高等専門学校へ入学する際に必要な費用 (4) 不動産担保型生活資金 ①不動産担保型生活資金 対象世帯:一定の居住用不動産を有し、将来にわたってその住居に住み続けることを 希望する高齢者世帯であって、以下の全ての条件に該当する世帯 ア 借入申込者が単独で所有する居住用不動産に居住していること ※ 同居の配偶者とともに連帯借受人となる場合は、配偶者との共有不動産を含む。 イ 当該不動産に賃借権等の利用権及び抵当権等の担保権が設定されていないこと ウ 借入申込者に配偶者、親、配偶者の親以外の同居人がいないこと エ 世帯の構成員が原則として 65 歳以上であること オ 低所得世帯であること 対象費用:生活費 対象不動産:土地の評価額が概ね 1,500 万円以上の不動産 ※ 当該基準を下回る場合(世帯の収入や状況から、貸付上限額を必要とし ない等)、評価額の下限は 1,000 万円程度を目安とする。 ②要保護世帯向け不動産担保型生活資金 対象世帯:一定の居住用不動産を有し、将来にわたってその住居を所有し、または 住み続けることを希望する要保護高齢者世帯であって、以下の全ての条 件に該当する世帯 ア 借入申込者が単独で所有する居住用不動産に居住していること ※ 同居の配偶者とともに連帯借受人となる場合は、配偶者との共有不動産を含む。 イ 当該不動産に賃借権等の利用権及び抵当権等の担保権が設定されていないこと ウ 借入申込者及び配偶者が原則として 65 歳以上であること エ 本制度を利用しなければ生活保護の受給を要することとなる要保護世帯であ ると、保護の実施機関が認めていること 対象費用:生活費 対象不動産:土地及び建物の評価額が概ね 500 万円以上の不動産 ※ 建物には集合住宅を含むが、戸建の場合は家屋部分を除く。 (注) それぞれの都道府県社協において、運営要領の趣旨を逸脱しない範囲において、 地域の実情に即した効率的かつ効果的な運用が行われていることに留意。

(29)

25

<貸付条件等一覧>

資金の種類 貸付限度額 据置期間 償還期限 貸付利子 連帯保証 人 総 合 支 援 資 金 生活支援費 ・生活再建までの間に必要な生活費 二人以上:月20万円以内 単身:月15万円以内 ※貸付期間は12月以内 最終貸付 日から6月 以内 10年以内 連帯保証人 あり :無利子 連帯保証人 なし :年1.5% 原則必要 ※連帯保 証人 なしでも 貸付可 住宅入居費 ・敷金、礼金 ・入居当初の支払いを要する賃料、共益費、管理費 ・不動産仲介手数料、入居保証料 ・火災保険料 等 40万円以内 貸付日(生活支援費 との併用 貸付の場 合は、生活 支援費の 最終貸付 日)から6 月以内 一時生活再建費 ・就職・転職のために必要な支度費や技能習得費 ・生活再建に転居が必要な場合の転居費や家具什器費 ・住宅支援給付を併用申請している場合の家具什器費 ・滞納している公共料金等の立替え費 ・債務整理のための経費 等 60万円以内 福 祉 資 金 福祉費 580万円以内 ※用途毎に目安額を設定 貸付日(分 割交付の 場合は最 終貸付日) から6月以 内 20年以内 ※用途毎に 目安期間を 設定 連帯保証人 あり :無利子 連帯保証人 なし :年1.5% 原則必要 ※連帯保 証人 なしでも 貸付可 ・生業を営むために必要な経費 460万円 20年 ・技能習得費及びその期間中の生計維持費 技能習得期間が 6月程度:130万円 1年程度:220万円 2年程度:400万円 3年以内:580万円 8年 ・住宅の増改築、補修等及び公営住宅の譲り受けに 必要な経費 250万円 7年 ・福祉用具等の購入費 170万円 8年 ・障害者用の自動車購入費 250万円 8年 ・中国残留邦人等に係る国民年金保険料の追納費 513.6万円 10年 ・負傷・疾病の療養費及び療養期間中の生計維持費 ・介護サービス、障害者サービス等を受けるための 経費及びその期間中の生計維持費 170万円 ※ただし期間が1年を超え1 年6月以内であって、世帯の 自立に必要なときは230万円 5年 ・災害を受けたことにより臨時に必要となる経費 150万円 7年 ・冠婚葬祭費 ・住居の移転等、給排水設備等の設置に必要な経費 ・就職、技能習得等の支度費 ・その他日常生活上一時的に必要な経費 50万円 3年 緊急小口資金 ・緊急かつ一時的に生活の維持が困難となった場合の 必要経費 10万円以内 貸付日か ら2月以内 12月以内 無利子 不要 教 育 支 援 費 教育支援資金 ・高等学校、大学又は高等専門学校に就学するための 経費 高校:月3.5万円以内 高専・短大:月6万円以内 大学:月6.5万円以内 卒業後 6月以内 20年以内 無利子 不要 ※世帯内 で連帯借 受人が必 要 就学支度費 ・高等学校、大学又は高等専門学校への入学に際して 必要な経費 50万円以内 不 動 産 担 保 型 生 活 資 金 不動産担保型生活資金 ・低所得の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を 担保として生活資金を貸し付ける資金 ・土地評価額の70%程度 ・月30万円以内 ※貸付期間は借受人の 死亡時まで又は貸付元利 金が貸付限度額に達する まで。 契約終了 後 3月以内 据置期間 終了時 年3%、又は長 期プライム レートのい ずれか 低い利率 必要 ※推定相 続人の中 から選任 要保護世帯向け不動産担保型生活資金 ・要保護の高齢者世帯に対し、一定の居住用不動産を 担保として生活資金を貸し付ける資金 ・土地及び建物の評価額の 70%程度(集合住宅の 場合は50%) ・生活扶助額の1.5倍以内 ※貸付期間は借受人の 死亡時まで又は貸付元利 金が貸付限度額に達する まで。 不要

(30)

26

(参考2)制度を円滑に進めるためのポイント等

(ポイント1) 両制度の連携を円滑に進めるためのポイント

両制度の関係性について ・ 信頼関係を築いていくこと。 ・ 十分に情報共有ができていること(支援の進捗状況や、収入・生活状態等について)。 ・ 講習会等で両制度について互いに理解を深めること。 ・ 相談者の生活を総合的に支援する視点を持ち、共有すること。 ・ 双方の持つ他制度(貸付け以外の支援方法を含めて)や社会資源の知識を把握し、共 有・活用しあうこと。 ・ 双方の担当者のフットワークが軽いこと。 ・ 両制度の関係性を明確にすること(役割分担ができていること)。 ・ 市町村社協が開催する事例研究会に自立相談支援機関が参加し(逆のケースもあり得 る)、双方の関わり方や対象者像等のイメージを持てるようにすること。 相談体制について ・ 両制度の窓口を同一事務所内に設置することで、貸付けの相談窓口が生活困窮者の発 見機能を持つことができる。この結果、両制度間の情報の共有が容易となり、早期に支 援に繋げることが可能となっている。 ・ アセスメントの段階から家計状況も確認するなど、両制度が一体的に取り組み、迅速 に対応することが重要。 ・ 目的が明確でない場合への対応として総合的な窓口を設置。 手続き等について ・ 事前に貸付可否を確認してからプラン(案)を作成し、支援調整会議にかける。 ・ 面談に双方の担当者が同席することで、問題解決の方向性を共有でき、緊急時には早 急な対応ができる。 ・ 貸付制度には対象要件があり、審査にも時間を要するため、生活困窮者が貸付けを検 討する際はある程度の見通しが必要。 貸付後のフォロー ・ 資金の償還が計画通り進まない世帯に対しては、市町村社協の償還指導と家計相談支 援がうまくリンク出来れば世帯の自立につながることが期待される。 他機関等との連携 ・ 民生委員と連携して互いに情報提供ができる体制を構築することで、貸付後の定期的 な助言等の協力も得られる。 ・ 貸付対象外の方の支援として、特にハローワーク等と連携を密にする。 ※ モデル事業実施自治体からの聞き取り結果(平成 26 年8月時点)を基に作成

参照

関連したドキュメント

(※1) 「社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会報告書」 (平成 29(2017)年 12 月 15 日)参照。.. (※2)

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