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平成 30 年 11 月 2 日 ( 金曜日 ) 大津市 ( 滋賀県 ) 市の概要 ( 平成 30 年 10 月 1 日現在 ) 面積 :464.51km2 人口 :342,847 人 世帯数 :147,833 世帯 平成 30 年度一般会計予算 :1,080 億円 市立小中学校の概要市立学校数 (

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平成30 年 11 月 2 日(金曜日)

大津市(滋賀県)

○市の概要(平成 30 年 10 月 1 日現在) ●面積:464.51k㎡ ●人口:342,847 人 ●世帯数:147,833 世帯 ●平成 30 年度一般会計予算:1,080 億円 ●市立小中学校の概要 市立学校数(平成 30 年 5 月 1 日現在) 小学校 37 校 小学校児童数 18,681 人 中学校 18 校 中学校生徒数 8,771 人 大津市は、滋賀県の南西部に位置し、琵琶湖と比良・比叡の山並みに臨み、古代には大津 京が置かれた自然と歴史のまち。市の南部は京都などのベットタウンで核家族化が進んで おり人口が多い。北部は過疎化が進み、祖父母と同居の家族形態が残っている。 市立小学校は、児童数 25 人のへき地小学校から児童数 1220 人のマンモス校まであり、 また、市立中学校は、生徒数 12 人のへき地中学校から生徒数 1006 人のマンモス中学校ま でがある。

◆視察内容

<いじめ防止対策について>

大津市立中学 2 年生の生徒がいじめを苦に自死し大きく報道された。 その後市が取り組んできたいじめ防止対策を視察した。

1 いじめ対策の経緯

(1)平成 23 年 10 月に大津市立中学 2 年生の生徒がいじめを苦に自死する。 (2)平成 24 年 8 月 大津市立中学校におけるいじめに関する第三者調査委員会を設置 ・調査報告書の内容 1部 自死に至るまでの事実 2 部事後対応 3 部再発防止に関する提言 (3)平成 25 年 4 月 議員提案による「大津市子どものいじめの防止に関する条例」施行 市民部に、いじめ対策推進室、教育委員会に現在の児童生徒支援課を設置 市長の付属機関として、大津の子どもをいじめから守る委員会 設置 <市章>

(2)

(4)平成 26 年 4 月 第一期大津市いじめの防止に関する行動計画スタート (5)平成 28 年 1 月 教育委員会の付属機関として、大津市立小中学校いじめ等事案対策検討委員会設置 (6)平成 30 年 4 月 市長の付属機関として、大津市いじめに関する重大事態再調査委員会設置

2 市民部 いじめ対策推進室の取り組み

(1)いじめ対策推進室での相談対応 専門スタッフ(弁護士 1 名・相談対応経験者等 4 名)月から金曜日まで、午前 9 時か ら午後 5 時(火曜日は午後 8 時まで)フリーダイヤルでの電話相談、手紙相談、直接 相談を受け付けている。児童館への巡回相談も実施。 (2)LINE を活用したいじめ相談 平成 29 年度にモデル事業を行い、30 年度は通年で試行及び検証を行っている。電話 や直接相談よりハードルが低く、ラインを通じて身近な人への相談につなげられる ことも多いそう。

(3)

(3)大津の子どもをいじめから守る委員会 5 名(臨床心理士、弁護士、学識経験者など)が月 1 回の定例会を開催。いじめ事案 の対応のために学校訪問。総合教育会議への出席。市長、教育委員会との意見交換な どを行っている。 (4)行動計画の評価及びモニタリング 有識者・関係行政機関・PTA・事業者等による、大津市インターネット等によるいじ め対策会議を開催。インターネット等によるいじめ対策を進めるための意見交換を 行う。 (5)インターネット等によるいじめ対策 ネットいじめやトラブルの早期発見、対処のための教員向けマニュアルを作成 (6)大津っ子リーダースクール 市内の中学生が主体的にいじめ問題について考えるとともに、他校の生徒との交流 を深める機会として、全 3 日間の日程で開催される。 (7)おおつっこ相談 LINE 29 年度に期間を決めてモデル実施したところ、既存窓口の 6 倍の相談があり、30 年 度は通年で試験運用を継続している。 ハードルが低く早い段階で気軽に相談することで、身近な人への相談につながるな どの成果があがっている。 (8)重大事態再調査委員会 30 年度からの新規事業。大津の子どもをいじめから守る委員会が常設であるのに対 し、重大事態再調査委員会は再調査の必要がある時に設置する。

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(9)啓発月間(6 月、10 月) おおつっこ ほっとダイヤルカードの配布、おおつっこ てがみ相談など、様々な啓発 グッズを配布。「いじめ防止市民フォーラム」の開催

3 教育委員会におけるいじめ対策の取り組み

(1)子どもたちの心を育てる ① 子どもの心を育てる教育実践プログラムの開発 特別の教科道徳や特別活動の領域で、授業実践研究を行い、大学教授等の助言を 含め授業プログラムを作成し市立小中学校に配布 ② いじめ防止啓発月間における児童生徒の主体的な活動への支援 児童会、生徒会活動に対する備品、消耗品などの購入支援 ③ ゲストティーチャー活用事業 子どもの心を豊かにする教育として各小中学校で、弁護士、警察、障がいを持っ ている方、大学教授などの外部専門家を講師に招き、直接子どもたちに講話をし てもらう。 ④ 心のつながりレター事業 夏休み明けは登校できなくなる事案や自殺企図件数が増加することから、2 学期 から安心して学校生活を迎えられるよう、全小中学生に対して担任から暑中見舞 いを送付し、学校生活の不安解消につなげる。 (2)教師の心と技を磨く ⑤ いじめにかかる教員研修プログラム ・2,3 年次教員への生徒指導に特化した研修、4,5 年次教員へ重大事態を教訓と した研修の実施。 ・いじめ問題への対応や未然防止の視点から、全市立小中学校のすべての教員を対 象に研修会を実施する。 ・教師の専門性向上を目的に「教師の心と技を磨く研修」(6 講座)を実施。 ・市費負担による嘱託養護教諭の配置(18 校予定) ⑥ 統計によるいじめ事案の分析事業 これまで小中学校から報告があったいじめ事案を有効に活用し、今後のいじめ防 止対策や指導の改善に生かすため、滋賀大学に専門的な統計分析を委託する。 (3)学校の組織対応力を向上させる ⑦ 平成 25 年から、市費により 53 校すべてに生徒指導に力を持つ教員を「いじめ対 策担当教員」として配置。この教員を中心にいじめの未然防止や早期発見につな がる取り組みを進めるほか、いじめを把握した際に「いじめ対策委員会」を開催 して、情報共有と指導方針について検討する等している。

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⑧ スクールカウンセラー(臨床心理士)を小学校に時間配置し、またスクールカウ ンセラー、スクールソーシャルワーカー(社会福祉士)、いじめ対策専門員各一名 を児童生徒支援課に常駐配置。学校訪問を通して子どもや保護者、教員からの相 談対応やいじめ事案の対応協議を行う。 ⑨ 外部専門家派遣事業 社会福祉士、警察 OB、臨床心理士等が各学校のいじめ対策委員会などに参画。 ⑩ スクールロイヤー派遣事業 弁護士を学校に派遣、予防法務や交渉法務の観点から学校の対応を支える。 ⑪ 子どもの安全見守り隊事業 学校でいじめが発生しやすい時期や時間帯に、地域の協力者が校内の見守り等を 行う。 ⑫ おおつ子どもナイトダイヤルの運用 午後 5 時から翌日 9 時まで相談業務を委託している。大津子ども相談ほっとダイ ヤルと合わせ 24 時間相談体制を確立。 ⑬ 大津市立小中学校いじめ等事案対策検討委員会の設置。 ⑭ いじめ問題等教育課程アドバイザーの配置 いじめ問題を中心とする教育課題に関する実務的な指導、助言を得るためのアド バイザーを雇用。

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4 所感

23 年に起きた大津市での中学生のいじめ 自殺事件はその内容、教育委員会の対応な どが報道に大きく取り上げられ、いじめ防 止対策推進法ができるきっかけとなったこ とは記憶にあった。当時、市長が第 3 者委員 会を設置し事件を再調査していじめが明ら かになったこともあり、今でもここでは市 長部局にいじめ対策推進室が設置されてお り、弁護士や臨床心理士など 5 名が常駐し ていじめ対策にあたっているのが特徴で成 果が上がっていることがわかった。 また教育委員会の方でも各学校にいじめ対策担当教員を配置し、特に大きい学校には複 数配置を行うことに年間 2 億円以上の予算をとっていることに、いじめを防ぐための強い 決意を感じた。 しかし、このような努力を続けても、いじめ事案は 28 年度に比べて 29 年度は倍以上に 増えている。いじめはあるもの、隠すのではなく明らかにすることが大事なので、件数が増 えることについては原因がわかればいいと考えるところだが。今後、いじめ事案の報告を、 いじめ防止対策や指導の改善に活かすために、滋賀大学に専門的な統計分析を委託すると いうことなので、その結果を杉並区でも把握し、区政に活かしたいと考える。

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参照

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■実 施 日:平成 26 年8月8日~9月 18

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※短期:平成 30 年度~平成 32 年度 中期:平成 33 年度~平成 37 年度 長期:平成 38 年度以降. ②

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