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(4)

平成

28 年度

感染症予防部会「性感染症に関する講習会」

○「大阪府における梅毒等性感染症の発生の状況について」

~感染症発生動向調査システム(NESID)から~

○「防疫担当者のための梅毒の医学」

~届出受理や検査勧奨の前に知っておきたい梅毒の実像~

と き 平成 28 年 10 月 22 日(土)14:00~16:30

ところ 国立大阪医療センター 災害医療棟 研修室

主催

(5)

平成

28 年度 感染症予防部会 「性感染症に関する講習会」

と き 平成 28 年 10 月 22 日(土)14:00~16:30

ところ 国立大阪医療センター 災害医療棟 研修室

昨今の性感染症を取り巻く状況の変化を踏まえ、平成24 年 1 月に「性感染症に関する特定感染 症予防指針」が改正さ

た。性感染症は、正しい知識と注意深さによる予防、そして、罹患した場 合には早期発見と早期治療が重要であり、性感染症を公衆衛生的観点から取り上げる際には、症状 のある「病気」だけではなく、症状が出ていない「感染状態」も含めて幅広く考える必要がある。 今回の講習会では、大阪府における梅毒の状況、梅毒の診断と治療、発生届けの注意点(硬性下疳 での届け出など)、感染予防上の注意点、その他の性感染症のトピックス等の知識について学びあ うことを目的として開催する。

14:00~15:00 <講演>

講 演 「大阪府における梅毒等性感染症の発生の状況について」 ~感染症発生動向調査システム(NESID)から~

座長 白阪 琢磨 氏

(公益財団法人大阪公衆衛生協会 感染症予防部会長)

(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター臨床研究センター

エイズ先端医療研究部長

HIV/AIDS 先端医療開発センター長)

講師 川畑 拓也 氏

(大阪府立公衆衛生研究所 感染症部ウイルス課 主任研究員)

5 分休憩

15:05~16:10 <講演>

基調講演 「防疫担当者のための梅毒の医学」

~届出受理や検査勧奨の前に知っておきたい梅毒の実像~

座長 白阪 琢磨 氏

(公益財団法人大阪公衆衛生協会 感染症予防部会長)

(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター臨床研究センター

エイズ先端医療研究部長

HIV/AIDS 先端医療開発センター長)

講師 古林 敬一 氏

(そねざき古林診療所 所長)

〈質疑応答〉

(16:10~16:25)

〈まとめ〉(16:25~16:30)

座長 白阪 琢磨 氏

(公益財団法人大阪公衆衛生協会 感染症予防部会長)

(独立行政法人国立病院機構大阪医療センター臨床研究センター

エイズ先端医療研究部長

HIV/AIDS 先端医療開発センター長)

主 催 公益財団法人大阪公衆衛生協会

(6)

独立行政法人国立病院機構大阪医療センター

〒540-0006 大阪府大阪市中央区法円坂2

−1−14

中央線:大阪港・弁天町・阿波座・本町・森ノ宮・長田・生駒方面から 谷町線:大日・東梅田・天満橋・谷町九丁目・天王寺・八尾南方面から

(7)

大阪府における梅毒等性感染症の

発生の状況について

~感染症発生動向調査システム(NESID)から~

大阪府立公衆衛生研究所

感染症部ウイルス課

川畑拓也

平成28年度「性感染症に関する講習会」 (大阪公衆衛生協会)(2016.10.22)

(8)

定点四疾患

性器クラミジア感染症

性器ヘルペスウイルス感染症

尖圭コンジローマ

(9)

0

10

20

30

40

50

60

1

9

9

3

1

9

9

4

1

9

9

5

1

9

9

6

1

9

9

7

1

9

9

8

1

9

9

9

2

0

0

0

2

0

0

1

2

0

0

2

2

0

0

3

2

0

0

4

2

0

0

5

2

0

0

6

2

0

0

7

2

0

0

8

2

0

0

9

2

0

1

0

2

0

1

1

2

0

1

2

2

0

1

3

2

0

1

4

性器クラミジア感染症

性器ヘルペスウイルス感染症

尖圭コンジローマ

淋菌感染症

定点四疾患の定点当たり報告数(全国)

(件)

(10)

0

10

20

30

40

50

60

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

性器クラミジア感染症

性器ヘルペスウイルス感染症

尖圭コンジローマ

淋菌感染症

定点四疾患の定点当たり報告数(大阪府)

(件)

(11)

0

10

20

30

40

50

60

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

2013

2014

2015

性器クラミジア感染症

性器ヘルペスウイルス感染症

尖圭コンジローマ

淋菌感染症

定点四疾患の定点当たり報告数

(実線:大阪府、破線:全国)

(件)

(12)

HIV感染症

(後天性免疫不全症候群)

(13)

409

234

1544

368

95

922

新規に届出された

HIV感染者数と

エイズ患者数の合計の推移

(件)

461

180

1529

1449

469

226

512

207

1590

全国

1400-1500

東京都

400-500

大阪府

200-250

509

266

1520

1413

427

217

(14)

大阪府内の新規

HIV感染者・エイズ患者届出数の年次推移

0

50

100

150

200

250

300

1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

エイズ患者

HIV感染者

合計

大阪府のここ数年の新規HIV感染者・

エイズ患者届出数は、200件前後で高止まり。

217

165

52

(15)

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

HIV陽性者届出数の累積(大阪府)

(16)

HIV感染者

エイズ患者

(17)

HIV感染者

エイズ患者

(18)

0

50

100

150

200

250

19

88

19

90

19

92

19

94

19

96

19

98

20

00

20

02

20

04

20

06

20

08

20

10

20

12

20

14

異性間性的接触

同性間性的接触

静注薬物濫用

母子感染

その他

不明

大阪府における感染経路別報告数の推移

(件)

男性同性間性的接触

(ゲイ男性、MSM)

(19)

HIV感染者

AIDS患者

(20)
(21)

梅毒

(22)

目的と方法

近年の大阪府内の梅毒の流行状況を明らか

にするために、感染症発生動向調査システム

に登録された症例のうち、大阪府内で2006年か

ら2016年41週途中(10月13日)までに届出され

た梅毒症例を抽出し分析した。

(23)

大阪府における性別、年次別届出数

の推移(政令市、中核市を含む)

33 34 71 53 50 69

83

141

218 237

299

1

6

11

8

6

7

15

16

24

82

159

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

女性

男性

(〜2016.10.13)

(件)

(24)

人口10万人当たりの届出数の推移

(大阪府、東京都)

0.39

0.45

0.93

0.69

0.64

0.86

1.11

1.78

2.75

3.63

5.20

0.97

1.19

1.51

1.44

1.27

1.82

2.18

3.08

3.73

7.68

9.96

0.00

2.00

4.00

6.00

8.00

10.00

12.00

2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

大阪府

東京都

(6.93)

(25)

Q:梅毒患者は本当に増えているのか?

(これまで届けていなかった医師が

届けるようになっただけではないのか?)

調査期間中、継続的に届出を提出して

下さっている医療機関に着目し、そこでの

男女別届出の増減を、府全体の届出と

比較した結果、傾向がほぼ一致する事を

確認した。

よって、梅毒患者は確実に増加している。

(26)

0 20 40 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 0 20 40 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 0 5 10 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 0 100 200 300 400 500 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

性感染症皮膚科

Fクリニック

内科

Tクリニック

泌尿器科

Kクリニック

婦人科

Hクリニック

大阪府内全域

(政令・中核市含む)

(〜2016.10.13)

0 5 10 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

(27)

大阪府における感染経路別届数の

推移(政令市、中核市を含む)

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

その他(不明)

針等の鋭利なもの

の刺入

輸血

母子感染

性的接触(性別不

明)

性的接触(異性)

性的接触(両性)

性的接触(同性)

(〜2016.10.13)

(件)

(28)

ゲイ・バイセクシャル男性向けHIV/STI

(29)

大阪府における感染経路別届数の

推移(政令市、中核市を含む)

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

その他(不明)

針等の鋭利なもの

の刺入

輸血

母子感染

性的接触(性別不

明)

性的接触(異性)

性的接触(両性)

性的接触(同性)

(〜2016.10.13)

(件)

(30)

今後のHIV感染世界的流行の予想図

第1期

第2期

日本の位置

高リスク行動による波

同性間性行為・薬物静注・

売買春

低リスク行動による波

異性間性行為

北アメリカ

西ヨーロッパ

オセアニアの

位置

21世紀中頃

のピークへ

全体

岡山大学、中瀬先生のスライドを一部改変

(31)

大阪府における感染経路別届数の

推移(政令市、中核市を含む)

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

その他(不明)

針等の鋭利なもの

の刺入

輸血

母子感染

性的接触(性別不

明)

性的接触(異性)

性的接触(両性)

性的接触(同性)

(〜2016.10.13)

調査期間中に母子感染の報告が3例

(件)

(32)

男性における年代別届出数の推移

(政令市、中核市を含む大阪府)

0

50

100

150

200

250

300

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

年齢不明

60歳以上

50歳代

40歳代

30歳代

20歳代

10歳代

0歳

(〜2016.10.13)

(件)

(33)

女性における年代別届出数の推移

(政令市、中核市を含む大阪府)

0

20

40

60

80

100

120

140

160

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

60歳以

50歳代

40歳代

30歳代

20歳代

10歳代

0歳

(〜2016.10.13)

(件)

(34)

0

50

100

150

200

250

300

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

先天梅毒

無症候(無症状病原

体保有者)

晩期顕症梅毒

早期顕症梅毒(II期)

早期顕症梅毒(I期)

(件)

男性における病型別届出数の推移

(政令市、中核市を含む大阪府)

(〜2016.10.13)

(35)

0

20

40

60

80

100

120

140

160

2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

先天梅毒

無症候(無症状病原

体保有者)

晩期顕症梅毒

早期顕症梅毒(II期)

早期顕症梅毒(I期)

(件)

女性における病型別届出数の推移

(政令市、中核市を含む大阪府)

(〜2016.10.13)

(36)

病型別届出割合の男女比較(2016年)

(政令市、中核市を含む大阪府)

(37)

梅毒まとめ

大阪府内の梅毒届出数は、男性では2013年、女性では

2015年に急増し、2016年さらに増加率が上昇している。

感染経路が男性同性間の性的接触による届出数は、

2014年に一旦ピークを迎え、2015年に減少したが、2016年

は、再び増加に転じる見込みである。

残念ながら、2016年に母子感染の届出が新たに1件あり、

他に2件の妊婦の感染例が届出された。

女性では無症候梅毒の届出割合が男性のそれと比較して

高く、女性では男性に比べて受検率・検診率が高い事が示唆

された。

妊娠可能な年齢層の女性の届出が急増しており、母子感染を

防ぐため、妊婦やそのパートナーへのさらなる注意喚起が急務。

(38)

性感染症発生動向調査活用のた

めのガイドライン

(39)

性感染症発生動向調査活用のため

のガイドライン

H24

【目次】

1.

はじめに

2.

性感染症のサーベイランス担当になったら

3.

報告受理時にすること

4.

還元情報について

5.

疾患毎のデータの特殊性を知っていますか?

6.

地域でもっとサーベイランス結果を活用するた

めに

資料1:サーベイランス担当になったら【チェックリスト】

資料2:性感染症の検査 〜検査結果を説明していく前に〜

(40)
(41)

防疫担当者のための梅毒の医学(抄録)

そねざき古林診療所 所長 古林 敬一

梅毒は梅毒トレポネーマによる慢性感染症であり、感染経路のほとんどは性

行為やその類似行為である。感染対策上、急性期に侵入部位(口内・咽頭や性器

など)にできる 1 期疹が問題で、感染力が強いのに自覚症状に乏しく、流行しは

じめると阻止するのが困難な理由の一つと考えられる。

わが国は 1~2 年前から男女間感染を主体とする流行期に入っており、いわゆ

る風俗業界に出入りする人の間での限定的な感染から一般住民へ拡がりを見せ

ている。

梅毒は症状が多彩で全診療科に受診する可能性があるが、症状に特徴がない

ため日常臨床で誤診されやすく、正しい診断には梅毒抗体検査(RPR と TP 抗体

の併用)が必須である。その一方、検査のタイミングが早すぎると早期顕症梅毒

なのに抗体検査結果が陰性と出てしまい、それを理由に非梅毒性疾患と判断さ

れてしまうおそれがある。また、無症候梅毒の届出基準に過ぎない「RPR16 倍(16

単位)以上」という数字がひとり歩きしており、これを治療開始基準と誤解して

いる医療従事者が少なくない。

公衆衛生対策上、喫緊の課題は母子感染による先天梅毒増加を阻止すること

であるが、通常の妊婦健診をすり抜けた先天梅毒症例が近年報告されている。

古くから知られている梅毒を現代医学の水準で捉え直し、社会情勢にマッチ

した包括的感染対策を考える必要がある。

(42)
(43)

別記様式5-15

梅 毒 発 生 届

都道府県知事(保健所設置市長・特別区長) 殿

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項(同条第6項において準用する場合を含む。) の規定により、以下のとおり届け出る。 報告年月日 平成 年 月 日 医師の氏名 印 (署名又は記名押印のこと) 従事する病院・診療所の名称 上記病院・診療所の所在地(※) 電話番号(※) ( ) - (※病院・診療所に従事していない医師にあっては、その住所・電話番号を記載) 1 診断(検案)した者(死体)の類型 ・患者(確定例) ・無症状病原体保有者 ・感染症死亡者の死体 2 性 別 3 診断時の年齢 (0 歳は月齢) 男 ・ 女 歳( か月) 病 型 11 感染原因・感染経路・感染地域 1)早期顕症梅毒(ア、Ⅰ期 イ、Ⅱ期) 2)晩期顕症梅毒、 3)先天梅毒、4)無症候(無症状病原体保有者) ①感染原因・感染経路( 確定・推定 ) 1 針等の鋭利なものの刺入による感染(刺入物の種類・状況: ) 2 静注薬物常用 3 輸血・血液製剤(輸血・血液製剤の種類・使用年月・状況: ) 4 性的接触(A.性交 B.経口) (ア.同性間 イ.異性間 ウ.不明) 5 母子感染(ア.胎内 イ.出産時 ウ.母乳) 6 その他( ) ②感染地域( 確定 ・ 推定 ) 1 日本国内( 都道府県 市区町村) 2 国外( 国 詳細地域 ) 4 症 状 ・初期硬結 ・硬性下疳 ・鼠径部リンパ節腫脹(無痛性) ・梅毒性バラ疹 ・丘疹性梅毒疹 ・扁平コンジローマ ・ゴム腫 ・心血管症状 ・神経症状 ・眼症状 ・骨軟骨炎 ・実質性角膜炎 ・感音性難聴 ・Hutchinson 歯・その他( ) ・なし 5 診 断 方 法 ・墨汁法、ギムザ染色などの染色法による発疹からの病原 体の検出 ・次の①、②の両方の抗体検査による血清抗体の検出 ①カルジオリピンを抗原とする検査 (無症候梅毒の時には抗体価を記載) 検査法:RPRカードテスト( 倍) ・凝集法( 倍) ・ガラス板法( 倍) ・自動化法( R.U.,U 又は SU/ml) ②T.pallidumを抗原とする検査 検査法:TPHA法 ・ FTA-ABS法 ・その他の検査方法( ) 検体( ) 結果( ) 6 初診年月日 平成 年 月 日 7 診断(検案(※))年月日 平成 年 月 日 8 感染したと推定される年月日 平成 年 月 日 9 発病年月日(*) 平成 年 月 日 10 死亡年月日(※) 平成 年 月 日 (1,2,4,5,11 欄は該当する番号等を○で囲み、3,6 から 10 欄は年齢、年月日を記入すること。 (※)欄は、死亡者を検案した場合のみ記入すること。 (*)欄は、患者(確定例)を診断した場合のみ記入すること。 4,5 欄は、該当するものすべてを記載すること。) こ の 届 出 は 診 断 か ら 7 日 以 内 に 行 っ て く だ さ い

参照

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