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学生の在り方にかかる論点基礎資料集(学制改革に必要な条件整備に係る論点)

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(1)

学制の在り方にかかる論点

基礎資料集

(学制改革に必要な条件整備に

かかる論点)

(2)

目次

1.政府予算・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2.教育費、学校財政の構造・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

3.幼児教育の無償化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

4.高校生等への修学支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9

5.寄附金税制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10

6.諸外国の教育行財政制度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

7.教職員の配置・身分・給与に関する諸データ・・・・・・・・・・・・・・・・14

(3)

政府一般会計予算(平成26年度)

出典:財務省「日本の財政関係資料(平成26年2月)」 単位:億円

【歳出内訳】

【歳入内訳】

1

1.政府予算

揮発油税 25,450(2.7) 酒税 13,410(1.4) 相続税 15,450(1.6) たばこ税 9,220(1.0) 関税 10,450(1.1) 石油石炭税 6,130(0.6) 自動車重量税 3,870(0.4) その他税収 4,000(0.4) 印紙収入 10.560(1.1) 食料安定供給 10,507(1.1) 中小企業対策 1,853(0.2) エネルギー対策 9,642(1.0) 恩給 4,443(0.5) 経済協力 5,098(0.5) その他の事項経費 61.526(6.4) 予備費 3,500(0.4)

(4)

  国立大学法人 運営費交付金 1兆1,123億円 (20.7%) 義 務 教 育 費 国 庫 負 担 金 1兆5,322億円 (28.6%) 科学技術振興費 8,483億円 (15.8%)

5兆3,627億円

(100%)

エネルギー対策費 1,582億円 (2.9%) 公立学校施設整備 645億円(1.2%) 私立高等学校等 経常費助成費等補助 1,040億円(1.9%) 国立大学法人等 施設整備 487億円(0.9%) 私立大学等経常費補助 3,184億円(5.9%) 私立学校施設・ 設備整備等 87億円(0.2%) 教科書購入費 413億円(0.8%) 奨学金事業 937億円(1.7%) 文化芸術関係予算 1,036億円(1.9%) 私 学 助 成 関 係 予 算 4,357億円 (8.1%) 高校生等への修学支援 3,904億円(7.3%) 国立高専機構運営費 621億円(1.2%) 留学生関係予算 372億円 (0.7%) スポーツ 関係予算 255億円 (0.5%) 幼稚園就園奨励費339億円(0.6%) 生涯学習等 1,281億円 (2.4%) 国立大学改革強化促進事業 186億円(0.3%) 私立大学教育研究 活性化設備整備事業 46億円(0.1%) 人件費等 2,285億円 (4.3%)

文部科学省予算(平成26年度)

出典:文部科学省「平成26年度予算主要事項」 2

(5)

幼稚園~高等学校:文部科学省「平成24年度子供の学習費調査報告書」に基づいて作成 大学:独立行政法人日本学生支援機構「平成24年度学生生活調査報告」に基づいて作成

(単位:円)

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

大学

5,278,800

5,278,800

5,278,800

7,694,071

7,727,671

2,728,400

11,080,272

12,807,607

15,343,824

22,052,587

2,694,800

5,278,800

3,887,526

8,538,499

1,461,564

2,886,198

1,829,736

1,461,564

3,887,526

2,886,198

1,829,736

1,461,564

1,351,309

2,886,198

すべて私立

659,363

1,829,736

1,351,309

659,363

1,829,736

1,351,309

1,461,564

1,829,736

1,351,309

幼稚園及び大学は私立、

他は公立

小学校及び中学校は公立、

他は私立

小学校だけ公立

区分

高校まで公立、

大学のみ国立

すべて公立

1,158,863

1,158,863

学習費等(※)総額

合計

1,158,863

○大学卒業までにかかる平均的な教育費(下宿費、住居費等は除く)は、全て国公立でも約800万円。

全て私立だと約2,200万円に上る。

大学卒業までにかかる教育費

※幼稚園~高等学校:学校教育費、学校給食費及び学校外活動費の合計 大学:授業料、その他の学校納付金、修学費、課外活動費、通学費の合計(学費) ※ は私立を示す 3

2.教育費、学校財政の構造

(6)

29%

58%

9%

4%

教育費負担に関する国民の意識調査結果

出典:朝日新聞社世論調査(平成23年1月1日) 43% 53% 62% 64% 72% 76% 60% 50% 40% 36% 35% 26% 23% 37% 7% 6% 2% 2% 1% 2% 3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 70歳以上 60代 50代 40代 30代 20代 全体 公的支出をもっと増やすべき 公的支出はいま程度でよい その他、答えない

Q.子育てにかかる費用について、

あなたの意見に近いのはどちらですか。

Q.子育てに対する公的支出を増やす場合、

どちらに力を入れたほうがよいと思いますか。

12%

84%

4%

Q.国や自治体が支出している教育の予算はどうすべきだと思いますか。

その他、 答えない 国民の税負担が増えてもよい から国や自治体の教育予算を 増やすべき 国民の税負担が増えるのは 困るので他の支出を削って 教育予算に回すべき 教育予算を 増やす必要はない 子ども手当のように 現金を直接支給 保育園を増やすなど 子育てを支援する 施設を充実 その他、 答えない 4

(7)

※ 高等学校段階では、生徒等の経済的負担の軽減を図ることを目的に高等学校等就学支援金等として平成26年度公立は2240億円、私立では1560億円を国費で措置 ※ 公立の公費の金額については、「文部科学省 平成24年度地方教育費調査(平成23年度会計)」の学校教育費のうち消費的支出の金額 ※ 公立の保育料については、平成25年度平均授業料(文科省調べ)と公立に通う幼児数(H25学校基本調査)を掛け合わせた数 ※ 私学助成については、私立高等学校等経常費助成費等補助金一般補助に係る地方事業費(平成24年度決算ベース)により作成。なお中等教育学校分は含まない。 ※ 私学の授業料(保育料)については、平成24年度私立高等学校等の生徒等納付金平均額(文科省調べ)の授業料と私立に通う幼児・児童・生徒数(H24学校基本調 査)を掛け合わせた数 ※ は私費負担部分を示す

私 立

幼稚園

義務教育

小学校

中学校

高等学校

公費

(国70億円+都道府県 2兆400億円+市町村 1450億円)

約2兆1920億円

私学助成

保護者

(授業料)

約7兆7

600億円

公費

(国1兆4600億円+都道府県 4兆7200億円+市町村 1兆5800億円)

小学校 約5兆円

中学校 約2兆7600億円

私学助成

公費

保護者

(授業料)

保護者

(保育料)

保護者

(保育料)

約2000億円

私学助成

約2170億円

(うち 国 380億円)

約910億円

(うち 国 130億円)

約3250億円

(うち 国 約470億円)

約3110億円

約1330億円

約3860億円

約220億円

国50億円 +都道府県9億円 +市町村1940億円 (参考:H26予算) 就園奨励費 1020億円(うち 国 330億円)

学校の財政構造イメージ(幼稚園~高等学校)

5

(8)

国立

私立

寄付金収入、

事業収入等

約3150億円

※ 国立大学部分については、平成24年度財務諸表を元に作成(附属病院収益を除く)。 ※ 私立大学部分については、日本私立学校振興・共済事業団「今日の私学財政(平成24年度決算)」の消費収支計算書の集計(588大学(附属病院 除く))より作成。 ※ 私立大学部分については、借入金等を含まない帰属収入の金額をもとに作成。 ※ 四捨五入により合計が一致しない場合がある。 ※ は保護者負担部分を示す

国(私学助成等)

約3480億円

保護者(授業料等)

約2兆6320億円

自己収入等(約2兆9470億円)

保護者

(学生納付金収益)

約3400億円

国(運営費交付金収益)

約1兆100億円

寄附金収益、

競争的資金等

約5500億円

自己収入等(約8900億円)

学校の財政構造イメージ(大学)

6

(9)

(注2)公立幼稚園の市町村負担額には就園奨励費の地方交付税措置分が含まれている。     また、現在公立で支給されている就園奨励費3億円は本図では省略。 (注3)四捨五入により合計が一致しない場合がある。

保護者

(5,300億円) (200億円) (注1)平成25年度幼稚園就園奨励費、私学助成、保育所運営費国庫負担金予算ベースで地方交付税措置額等から推計したもの。施設整備費を除く。 [保育所運営費国庫負担金]

保護者

保護者

(3,300億円)

保護者

(3,200億円) (1,000億円) (600億円) (500億円) [私学助成300] [就園奨励] [交付税] [就園奨励200] [私学助成]

市町村

(2,100億円) (2,100億円) (3,600億円)

市町村等

市町村

(4,300億円) [交付税] 総経費 1,200億円 総経費 6,000億円 総経費6,800億円 総経費 13,800億円

市町村

(1,600億円)

幼稚園と保育所の費用負担の比較

(平成25年度予算ベース)

公立幼稚園(3~5歳) 私立幼稚園(3~5歳) 公立保育所(0~5歳) 私立保育所(0~5歳) 園児数 28万人 園児数 131万人 園児数 86万人 園児数 146万人 2,700億円 8,500億円

幼稚園と保育所の費用負担の比較(平成25年度予算ベース)

7

3.幼児教育の無償化

(10)

所得制限:原則あり(年収約680万円程度まで)

※第2子、第3子以降の所得制限を撤廃(平成26年度~)

※ [ ]内の数値は、第1子の保護者負担額を[1.0]とした場合の負担割合。 ※ 第1子は所得制限あり。

※小4以上は カウントしない

所得制限:なし

(全世帯が対象)

※2歳以下は カウントしない

C世帯

2子[1.0]

1子[1.0]

3子

0.0]

(無償)

⇒[

0.5]

B世帯

3子[0.0]

(無償)

1子

2子[0.75]

25%減)

⇒[

0.5]

(年長)

(年中) (年少)

年収~

約680万円

年収

約680万円~

A世帯

3子[0.0]

(無償)

2子[0.5]

(半額)

1子[1.0]

D世帯

1子

2子 [1.0]

3子 [1.0]

⇒[

0.5]

⇒[

0.0]

(無償)

※小1以上はカウントしない

3子

0.0]

(無償)

2子[0.5]

(半額)

E世帯

1子

1.0]

幼稚園と保育所の「負担の平準化」の観

点から、平成26年度予算により対応。

多子世帯の保護者負担の軽減(幼稚園と保育所との比較)

8

(11)

高等学校等就学支援金制度(新制度)

高等学校等に在籍する生徒に対して、授業料に充てるため、高等学校等就学支援金を支給(学校設置者が代理受

領)することにより、教育費負担軽減を図る。

※新制度は新1年生のみ対象

平成26年度予算額 3,868億円(平成25年度予算額 3,950億円 )

◆対象となる学校種は、国公私立の高等学校、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)、高等専門学校(1~3年生)、専修学校高等課

程、専修学校一般課程及び各種学校のうち国家資格養成課程(中学校卒業者を入所資格とするもの)を置くもの、各種学校のうち告示指定を受け

た外国人学校。 (海外の日本人学校等の高校生に対しても別途予算による同等の支援を行う(0.4億円))

◆受給資格要件として所得制限を設け、年収約910万円(市町村民税所得割額 304,200円)以上の世帯の生徒については、就学支援金を支給しな

いこととしている。

◆私立高校等に通う低所得世帯の生徒については、授業料負担が大きいため、所得に応じて就学支援金を1.5~2.5倍した額を上限として支給する。

高校生等奨学給付金

平成26年度予算額 28億円【新規】

授業料以外の教育費負担を軽減するため、低所得世帯の生徒に対して奨学のための給付金を創設し、都道府県に

対して所要額を交付する

(1/3国庫補助)。

◆生活保護受給世帯 (通信制に在学する者を除く) 国公立:年額32,300円 / 私立:年額52,600円 ※修学旅行費相当額 ◆第1子の高校生等がいる世帯 国公立:年額37,400円 / 私立:年額38,000円 ◆23歳未満の扶養されている兄・姉と第2子以降の高校生等がいる世帯 国公立:年額129,700円 / 私立:年額138,000円 ※教科書費、教材費、学用品費、通学用品費相当額 ※教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、校外活動費、生徒会費、PTA会費、入学用品費相当額 237,600円 118,800円 378,624円 (私立高校の授業料平均額(H24)) (59,400円) 年収(円)※ 約

250万

350万

(公立高校授業料) 約

590万

910万

297,000円 178,200円

高校生等 奨学給付金

都道府県による貸与型奨学金

[0円 非課税] [51,300円] [154,500円] [304,200円] ※年収は両親のうちどちらか一方が働き、高校生1人(16歳以上)、中学生1人の4人世帯の目安。 実際は[ ]で示した市町村民税所得割額(両親の合算)で判断。 私立高校等のみ加算

都道府県による授業料減免

1.5倍

2.5倍

2倍

就学支援金

118,800円) [市町村民税所得割額]

家計急変への対応 約3.4億円

(1/2国庫補助) 就学支援金の加算拡充(従来→新制度) 年収250万円未満世帯 2倍→2.5倍 年収250~350万円世帯 1.5倍→2倍 年収350~590万円世帯 加算なし→1.5倍

高校生等への修学支援

9

4.高校生等への修学支援

(12)

学校への寄附について

5.寄附金税制

10

個人からの寄附

法人からの寄附

国立大学法人

所得税の所得控除

寄附金額(総所得金額の40%を限度)-2千円

全額損金算入

公立学校

(地方公共団体)

所得税の所得控除

寄附金額(総所得金額の40%を限度)-2千円

及び

住民税の税額控除

(寄附金額(総所得金額の30%を限度)-2千円) ×都道府県分4% ×市区町村分6% ※都道府県と市区町村双方に指定された寄附金の控除率は 10%

(ふるさと寄附金に係る税額控除)

(寄附金-2千円)×(90%-0~40%〔寄附者に適用される 所得 税の限界税率〕) ※個人住民税所得割額の1割を限度

全額損金算入

学校法人

所得税の所得控除

寄附金額(総所得金額の40%を限度)-2千円

または

所得税の税額控除

(一定の要件を満たす法人のみ) (寄附金額(総所得金額の40%を限度)-2千円) ×40%(所得税額の25%を限度)

一般の寄附金の損金算入限度額と別枠で

損金算入可(ただし私学事業団を通じれ

ば、全額損金算入)

寄 附 金 の 合 計 額 か 特 別 損 金 算 入 限 度 額 〔 ( 所 得 金 額 ×3.125%)+(資本等の金額×0.1875%)〕のいずれか少 ない金額を損金算入

学校への寄附については、学校の法人格に応じて、既に一定の寄附税制優遇措置がある。

※国立大学法人、学校法人についても、地方公共団体が指定をしていれば公立学校と同様に住民税の税額控除の対象となる。

(13)

寄附金税制の概要

11 寄附の区分 教育・科学 技術関係の 受贈者例 寄附 者の 税制 上の 取扱い 国・地方公共団 体に対する 寄附金 指定寄附金 特定公益増進法人に対する寄附金 一定要件を満たす公益社団法人等 に対する寄附金 一般の寄附金 国公立図書館 公立学校 [包括指定] ・国立大学法人、 大学共同利用機関 法人、国立高等専 門学校機構、公立 大学法人に対する 寄附金 ・日本私立学校振興 ・共済事業団を通 じた学校法人に対 する寄附金 ・(独)日本学生支 援機構が行う学資 の貸与に対する寄 附金 など [財務大臣による 個別指定] ・社会教育施設建設 ・学術研究奨励基金 ・重要文化財の修理 ・国際会議の開催 など ・公益社団・財団法人 ・日本私立学校振興・ 共済事業団 ・独立行政法人 ・特例民法法人 研究・助成法人 育英奨学法人 芸術普及向上法人 ・学校法人・準学校法 人 など ・公益社団・財団法人、 学校法人、準学校法人 等で以下の要件を満た す法人 ①実績判定期間において 、次のいずれかの要件 を満たしていること ・3,000円以上の寄附金 (入学寄附金を除く) を支出した者が、平 均して年に100人以上 いる。 ・経常収入金額に占め る寄附金等収入の割 合が、5分の1以上 ある。 ②寄附者名簿を作成・保 存していること など ・一般社団・財団法人 ・一般の特例民法法人 ・宗教法人 ・営利法人 ・人格のない社団等 ・特定公益信託 など 認定特定公益信託 ・認定NPO法人 【寄附金特別控除(税 額控除)】 寄附金控除、または、 税額控除※のいずれか 有利な方を選択するこ とが可 ※(寄附金額(総所得金額の 40%を限度-2千円)) ×40%(所得税額の25%を限 度) 優遇なし 所得税 (個人) 【寄附金控除(所得控除)】 寄附金額(総所得金額の40%を限度)- 2千円 法人税 (一般企 業等) 寄附金の全額を損金算入 寄附金の合計額か特別損金算入限度額 [(所得金額×3.125%)+(資本等の金額×0.1875% )]のいずれか少ない金額を損金算入※ ※一般の寄附金の損金算入限度額と別枠で損金算 入可 損金算入限度額[( 所得金額×0.625%) +(資本等の金額 × 0.0625%)]の範囲内で 損金算入 住民税 (個人) 【ふるさと寄附金に係る税額控除】 (寄附金-2千円)×(90%-0~40%〔寄附者に適用される所得税の限界税率〕) ※個人住民税所得割額の1割を限度 【基本税額控除】 (寄附金額(総所得金額の30%を限度)-2千円)×都道府県分4% ×市区町村分6% ※1 都道府県と市区町村双方に指定された寄附金の控除率は、10% ※2 平成23年度税制改正より、5千円→2千円に引き下げ 優遇なし 相続税 (個人) 国、地方公共団体、国立大学法人、公立大学法人、独立行政法人、一定の公益法人等に寄附した相続財産は、 原則として非課税

(14)

教育行財政制度概要 ・国と地方の二つのレベルからなり、それぞれの所管事項に従い、その財源と予算の執行について責任を分担している。 国の教育財政は教育省(DFE)とビジネス革新技能省(BIS)が、地方の教育財政は全国地方当局(地方教育当局)がそれ ぞれ責任を負っている。国は、国の教育政策の実現のために地方の教育活動に対して様々な補助金を交付するとともに、教 育を含めた地方財政について統制を行っている。地方当局は、初等中等教育を中心に、就学前教育、学生支援、青少年育 成など広く地方の教育・訓練の振興、子供の福祉のための財政責任を負っている。 ・初等中等教育は原則として無償。高等教育は学生の授業料負担あり(ただし在学中は国庫から一定額を支給) 国内総生産に占める公財政教育支出 (2010年) (全教育段階)6.3%、(就学前)0.3%、(初等中等教育)4.9%、(高等教育)1.0% 公私負担割合(2010年) (全教育段階)公財政68.6% (就学前)公財政91.4% (初等中等教育)公財政78.9% (高等教育)公財政25.2% 私費 31.4% 私費 8.6% 私費 21.1% 私費 74.8%

イギリス

6.諸外国の教育行財政制度

教育行財政制度概要 教育行政に関する権限は州政府が有し、各州がカリキュラムのガイドラインを作成しており、州毎に若干教育システムが異 なるところもある。連邦政府は学生の全国水準や優先事項を見つけ出し、それらを推進する指導的役割を担っており、州政 府がカリキュラムを作る際の参考にとどまるが、連邦政府においても全国規模での教育内容の一貫性・整合性を図るためナ ショナル・カリキュラムが作成されている。このほか、連邦政府は財政不足の州等への財政支援や高等教育部門への助成 に責任を負っている。 国内総生産に占める公財政教育支出 (2010年) (全教育段階)5.2%、(就学前)0.1%、(初等中等教育)3.9%、(高等教育)1.1% 公私負担割合(2010年) (全教育段階)公財政74.1% (就学前)公財政55.8% (初等中等教育)公財政84.7% (高等教育)公財政46.5% 私費 25.9% 私費 44.2% 私費 15.3% 私費 53.5%

オーストラリア

12 教育行財政制度概要 ・教育行政は、連邦、州、地方の3つの段階で行われる。連邦の教育政策は教育省を中心に、教育の機会均等や教育統計・ 調査・研究などが実施される。州は教育全般に最終的な責任を負っており、教育制度の基本的枠組みの制定や公立学校行 政の監督などを行う。地方は「学区」と呼ばれる特別地区が設けられ公立学校の設置・維持・管理を行う。 ・初等中等教育財政は、州と学区が基本的な負担者である。州は教育に関する最終的な責任を負う立場から、地方(学区) の課税能力に応じた財政支援を行う。公立学校を設置・管理する地方(学区)は独自の課税権を有し、州からの支援と併せて 公立学校の維持に充てる。連邦は教育上恵まれない地域など特定の目的・分野に対する支援を州・地方(学区)に対して行う。 ・高等教育の公財政負担は主に連邦と州によって行われ、州による負担分は基本的に州立大学に充てられるのに対して、奨 学金と研究支援を二本柱とする連邦の負担分は州立・私立を問わず提供される。 国内総生産に占める公財政教育支出 (2010年) (全教育段階)5.5%、(就学前)0.4%、(初等中等教育)3.7%、(高等教育)1.4% 公私負担割合(2010年) (全教育段階)公財政69.4% (就学前)公財政70.9% (初等中等教育)公財政92.3% (高等教育)公財政36.3% 私費 30.6% 私費 29.1% 私費 7.7% 私費 63.7%

アメリカ

(15)

教育行財政制度概要 初等中等教育行政は、中央に設置される教育省と地方に設置される広域市・道教育庁の二つのレベルで行われる。教育 省は教育施策の全体的な方向性・目標の設定やその実現にむけた施策の実施、法律等に基づいた教育庁・学校の指導監 督を行い、広域市・道教育庁は地方レベルの学校の設置・管理権や教員の人事権を持つ。各教育庁の下には教育庁の出 先機関として基礎自治体レベルに教育支援庁が設置されている。高等教育行政は、教育省が総合的なビジョンを策定し、 目標実現のために競争的資金の投資事業を含む各種施策を実施している。 国内総生産に占める公財政教育支出 (2010年) (全教育段階)4.9%、(就学前)0.1%、(初等中等教育)3.4%、(高等教育)0.8% 公私負担割合(2010年) (全教育段階)公財政61.6% (就学前)公財政52.5% (初等中等教育)公財政78.5% (高等教育)公財政27.3% 私費 38.4% 私費 47.5% 私費 21.5% 私費 72.7%

韓国

13 教育行財政制度概要 ・教育行政においては、中央政府が全国的な方針・政策、制度、基準を定め、各省・自治区・直轄市がそれぞれの事情に 応じて弾力性を持たせた運用をしている。 ・教育財政においては、国は所管する高等教育機関の経費を負担し、初等中等教育に関しては基本的に支出していない。 省・自治区・直轄市は所管の高等教育機関や中等専門学校などの学校の経費を負担するほか、貧困県に所在する初等 中等教育機関への補助金を支出している。初等中等教育は主として県・市が設置・管理しており、人件費や施設整備費 などほとんどが県・市の負担となっている。 国内総生産に占める公財政教育支出 (2010年) (全教育段階)3.7%、(就学前)0.06%、(初等中等教育)2.2%、(高等教育)1.4%

中国

教育行財政制度概要 中央政府と州が共同で教育事業を行う。中央政府が教育についての立法権を持つが、財政を担うのは州政府、学校の運 営にあたるのは州教育省、地域の教育委員会となっている。なお、2002年の憲法改定で、6歳~14歳児の初等教育の義務 化、無償化が図られた。初等教育の財政については中央政府が一部負担している。中央政府は産業競争力の観点や、大 学・カレッジへの助成金など主に高等教育への支出を負担している。

インド

(16)

○市町村立小・中学校等の教職員は、教育水準の維持向上のため、

給与を都道府

県が負担

(※)

し、

広く市町村をこえて人事を行う

ことにより、

教職員の適正配置

図っている。

教職員の身分・給与(県費負担教職員制度)

○都道府県が負担する教職員給与の費用の3分の1を国が負担。

小・

中学校

教職員

教職員給与費の国庫負担(義務教育費国庫負担制度)

○小学校・・・・・・・

1学級に1人の学級担任が配置

されるよう教職員数を算定

校長:学校に1人

教頭・副校長:学校に原則1人

学級担任:学級に1人

学級担任外教員

(学級編制の標準:小1 35人以下

小2 40人以下)

※児童生徒が著しく少ない小規模学校では、

複数学年の児童生徒を1学級に編制

(複式学級)

するなどの工夫を実施

○中学校・・・・・・ 教科担任制を採用、

各教科

(※)

ごとに

必要となる教職員数を算定

※各教科 : 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語

教職員配置(教職員定数)に係る現行制度

※国と都道府県は、法令に基づき算定される標準的な数の教職員給与を負担。

公立小・中学校教職員の配置・身分・給与の仕組み

14

7.教職員の配置・身分・給与に関する諸データ

(17)

○市町村が小中学校を設置・運営。

○都道府県が教職員を任命し、給与を負担。

○国は教職員給与費の1/3を負担

(平成18年度1/2→1/3)

制度の概要

公立義務教育諸学校の教職員

(約

70万人)

の給与費

(総額約

4.5兆円)

都道府県

国庫負担

約1.5兆円

○憲法の要請に基づき、義務教育の根幹(機会均等、水準確保、無償制)を 国が責任

をもって支える制度。

制度の基本的役割

給与負担

2/3

国から

1/3

給与単価 × 国庫負担定数 × 1/3

国庫負担金の算定方法

義務教育費国庫負担制度について

15

(18)

日本語指導が必要な外国人児童生徒数

平成14年度

平成24年度

小学校

12,523

17,154

平成14年度

平成24年度

中学校

5,317

7,558

1.4倍

通級による指導を受けている児童生徒数

特別支援学級・特別支援学校

(注)

に在籍

する児童生徒数(国・公・私立計)

(注) 平成5年度の特別支援学校は、盲・聾・養護学校に在籍す る児童生徒数を合計した数字 (注) 平成5年度については、盲・聾・養護学校に在籍する児童 生徒数 を合計した数字。 (注) 要保護とは、生活保護を必要とする状態にある者をいい、準 要保護とは、生活保護を必要とする状態にある者に準ずる程度に 困窮している者をいう。

要保護及び準要保護

(注)

の児童生徒数

小学校

中学校

平成5年度 平成25年度

2.1倍

小学校・小学部

平成5年度 平成25年度

1.9倍

中学校・中学部

平成7年度 平成24年度

1.8倍

要保護

平成7年度 平成24年度

2.1倍

準要保護

特別支援学級 45,650人 特別支援学級 120,906人

8.7

万人

15.3

万人

139.9

万人

特別支援学校 29,201人 特別支援学校 37,619人 特別支援学校 21,290人 特別支援学級 23,600人 特別支援学級 53,975人 特別支援学校 29,554人

1.4倍

平成5年度 平成24年度

1.8倍

0.17

%

0.3

1

%

小学校

中学校

平成5年度 平成24年度

2.1倍

2.56

%

1.24

%

不登校児童生徒の割合

学校内での暴力行為の件数

平成18年度 平成24年度

2.2倍

小学校

3,494

7,542

平成18年度 平成24年度

中学校

27,540

34,528

1.3倍

(注) 国・公・私立学校のデータ (注) 国・公・私立学校のデータ (注) 公立学校のデータ

67.9

万人

(出典)文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」 (出典)文部科学省「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」 (出典)文部科学省「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受入れ状況等に関する調査」 (出典)文部科学省「通級による指導実施状況調査」 (出典)文部科学省「学校基本調査」 (出典)文部科学省調べ 平成5年度 平成25年度

5.9倍

11,963 人 平成5年度 平成25年度

23.5倍

70,924人 6,958人 (注) ・通常の学級に在籍しながら週に1~8単位時間程度、障害の状態等に応じた特別の指導を特別な場で行う教育 形態。 ・平成18年度から通級による指導の対象にLD及びADHDを加えた。 ・小・中学校における通常の学級に在籍する発達障害(LD・ADHD・高機能自閉症等)の可能性のある児童生徒 の割合は、6.5%程度と推計されている。(平成24年文部科学省調査。なお、学級担任を含む複数の教員によ り判断された回答に基づくものであり、医師の診断によるものではない。) 296

学校現場が抱える問題の状況について

16

(19)

○平成

13年度~17年度における5年間平均

○平成

24年度

一般行政職 給与月額 376,718円 教   員 給与月額 377,935円 ※一般行政職、教員ともに平均年齢43歳(大卒)とした場合の平均給与月額 ※上記月額を基に年収を試算すると、一般行政職597.5万円、教員607.7万円となり、 約10万円(1.7%)教員が上回っている。 本  給 3 5 1,0 32 円 教職調整 額 1 2 ,73 2 円 義務教育等 教員 特別手当 5,656円 職務給的手 当 8 ,50 6 円 本  給 3 3 6,2 28 円 職務給的手 当 9 ,0 5 7円 能 率 給 的 手 当 870 円 時間外勤務手当 3 0 ,5 6 3 円 1,217円 0.32% ・管理職手当 ・管理職員特別勤務手当 ・特殊勤務手当 等 ・宿日直手当 ・夜間勤務手当 ・休日勤務手当 ・管理職手当 ・特殊勤務手当 (主任手当、部活動手当等) 能率 給的手当 9円 ・宿日直手当 一般行政職 給与月額 399,128円 教   員 給与月額 410,451円 ※一般行政職、教員ともに平均年齢42歳(大卒)とした場合の平均給与月額 本  給 374,4 95円 教職調整 額 1 4,322円 義務教育等教 員特別手当 13,692円 職務給 的手当 7,9 31円 本  給 358,3 99円 時間外勤務手当 28,944 円 職務給的 手当 10,892 円 能率 給的 手当 89 3円 11,323円 2.76% 能率給的手当 11円

一般行政職と公立小・中学校教員の給与比較

17 出典:文部科学省調査

(20)

0.32%

2.76%

7.42%

▲5.74%

▲ 6 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 6 8 昭和49年度 (人材確保法前) 昭和55年度 (人材確保法後) 平成13~17年度 の5年間平均 平成24年度 一般行政職給与水準 ※年収ベースで試算した場合でも、教員が一般行政職を上回っている額は、約25万円(平成13~17年度の5年間平均)→約10万円(平成24年 度)と減少。

人材確保法第3条

義務教育諸学校の教育職員の給与については、一般の公務員の給与水準に比較して必要な優遇措置が講じられなけれ

ばならない。

公立小・中学校教員の給与水準の推移について

18 出典:文部科学省調査

(21)

27.9

32.6

0 5 10 15 20 25 30 35 40 チ リ イ ス ラ エ ル 日 本 韓 国 ト ル コ イ ギ リ ス ア イ ル ラ ン ド オ ー ス ト ラ リ ア フ ラ ン ス ド イ ツ ハ ン ガ リ ー ベ ル ギ ー デ ン マ ー ク ポ ル ト ガ ル ア メ リ カ 合 衆 国 ス ペ イ ン チ ェ コ 共 和 国 メ キ シ コ フ ィ ン ラ ン ド イ タ リ ア ポ ー ラ ン ド ス ロ ベ ニ ア ア イ ス ラ ン ド オ ー ス ト リ ア ス ロ バ キ ア 共 和 国 エ ス ト ニ ア ギ リ シ ャ ル ク セ ン ブ ル グ 人

公立初等教育

公立前期中等教育

前期中等教育OECD平均23.4人

初等教育OECD平均21.3人

国公立学校での平均学級規模は、初等教育27.9人、前期中等教育32.6人であり、OECD平均を上回り、もっとも

高い国の一つ。

(日本の数値が、学校基本調査に基づく数値と異なるのは、各国間比較のため特別支援学級を除いていることなどによ

る)

一学級当たり児童生徒数(国際比較)

出典:OECD「図表でみる教育(2013年度版)」 19

(22)

日本の国公私立学校での教員1人当たり児童生徒数は、初等教育18.1人、前期中等教育14.2人であり、

OECD平均を上回る。

(日本の数値が、学校基本調査に基づく数値と異なるのは、各国比較のため校長・教頭を除いていることなどに

よる)

0 5 10 15 20 25 30 35 メ キ シ コ チ リ ト ル コ イ ギ リ ス 韓 国 チ ェ コ 共 和 国 フ ラ ン ス 日 本 ス ロ バ キ ア 共 和 国 ド イ ツ ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド ス ロ ベ ニ ア イ ス ラ エ ル オ ラ ン ダ ア イ ル ラ ン ド オ ー ス ト ラ リ ア ア メ リ カ 合 衆 国 フ ィ ン ラ ン ド エ ス ト ニ ア ス ペ イ ン ベ ル ギ ー オ ー ス ト リ ア イ タ リ ア ス ウ ェ ー デ ン ポ ル ト ガ ル ポ ー ラ ン ド ハ ン ガ リ ー ノ ル ウ ェ ー ア イ ス ラ ン ド ル ク セ ン ブ ル グ カ ナ ダ デ ン マ ー ク 人

初等教育

前期中等教育

前期中等教育OECD平均13.3人 初等教育OECD平均15.4人 18.1 14.2

教員一人当たり児童生徒数(国際比較)

出典:OECD「図表でみる教育(2013年度版)」 20

(23)

教員,

56%

教員以

外の専

門スタッ

フ, 44%

教員,

82%

教員以

外の専

門スタッ

フ, 18%

日本

(※)

教員,

51%

教員以

外の専

門スタッ

フ, 49%

イギリス

アメリカ

初等中等教育学校の教職員総数に占める教員以外の専門スタッフの割合(国際比較)

21 ※1 日本は小・中学校に関するデータ ※2 日本における専門スタッフとは、養護教諭、養護助教諭、栄養教諭、事務職員、学校栄養職員、学校図書館事務員、養護職員、学校給食調理従事員、 用務員、警備員等を指す

参照

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