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Taro-毒物劇物取扱者試験受験対策

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Academic year: 2021

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(1)

毒物劇物取扱者試験受験対策講習会

(性質・貯蔵・取扱)

【出

況】

例年、用途・性状・中毒症状・貯蔵方法・廃棄方法・漏えい時の措置の6項目

のうち、5項目、各4題、合計20問出題されていた。(25年度だけ廃棄方法と

漏えい時の措置が2問ずつ)

過去5年間の出題項目(一般)

漏えい時

22

23

24

25 4 4 4 4 2 2 26 4 4 4 4 4

過去5年間の出題項目(特定品目)

漏えい時

22

23

24

25 4 4 4 4 4 26 4 4 4 4 4

(2)

【学習のポイント】

・性状について

性状が分かると、貯蔵方法や廃棄方法、漏えい時の措置も解答する際に選

択肢の目星をつけることが可能になる。

液体 or 気体 or 固体

水溶性(水に溶ける) or 脂溶性(アルコールに溶ける等の表現)

臭い

形状(結晶形など)

刺激性の有無

揮発性の有無

・用途について

特殊な用途は暗記する。

・中毒症状(人体への影響)について

吸入した場合

皮膚に触れた場合

目に入った場合

経口摂取した場合

解毒剤

一般的な物:吸着剤、酸化解毒剤

特殊なもの:BAL(ジメルカプロール)

砒素、アンチモン、水銀

カルシウム注射

蓚酸

亜硝酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム

シアン化合物

PAM、硫酸アトロピン

有機燐化合物

硫酸アトロピン

カーバメイト系農薬

(3)

・貯蔵方法

密栓して

風解性(硫酸銅、硫酸亜鉛)

昇華性(蓚酸、砒素、三酸化砒素)

炭酸ガスで変質(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、シアン化カリウム)

酸素で変質(塩化第一スズ、ベタナフトール、フェノール)

乾燥した冷暗所

潮解性、吸湿性(硝酸亜鉛、クロム酸ナトリウム)

水分により分解(燐化亜鉛)

水溶時に発熱(硫酸)

石油中に密栓

水に触れ発火(ナトリウム、カリウム)

日光を避け保存

光により変質(無機銀塩類、塩化第一水銀)

耐腐食性容器に保存(塩酸、硫酸、硝酸、弗化水素酸)

安定剤添加(クロロホルム:少量のアルコールを添加、冷暗所にて)

(4)

【人体に対する中毒症状】

物 質 名 主 な 症 状 シアン化合物 吸入した場合、頭痛、めまい、悪心、意識不明、呼吸麻痺を シアン化ナトリウム 起こす。 シアン化カリウム 呼吸酵素、特にチトクロムオキシダーゼ反応を阻害してチア ノーゼを起こす。 水銀化合物 胃腸の激痛、嘔吐、下痢、心臓衰弱を引き起こす 塩化第二水銀が最も毒性が強く、呼吸器(特に肺)への刺激 が強く、激しい頭痛を起こす セレン 急性中毒の場合、胃腸障害、神経過敏症、肺炎等を起こす。 セレン化合物 慢性中毒の場合、息のニンニク臭、皮膚、毛髪の着色皮膚炎 等を起こす。 砒素 吸入した場合、鼻、のど、気管支等の粘膜を刺激し、頭痛、 砒素化合物 めまい、悪心、チアノーゼを起こすことがはなはだしい場合 には赤色素尿を排出し、肺水腫を起こす。便はニンニク臭 中枢神経が侵され、重症では脳症(脳浮腫)を来すことがあ る。神経が侵され、多発性神経炎が起きる。 慢性中毒の場合、皮膚の変化(黒皮症、発疹、角化)がみら れ、骨髄が侵され貧血、無顆粒細胞症ときたす。 弗化水素 吸入した場合、鼻、のど、気管支、肺等の粘膜が刺激され、 侵され、肺水腫を起こし、呼吸困難、呼吸停止を起こす。 皮膚に触れると、激しい痛みを感じ、皮膚の内部まで浸透し、 著しく腐食する。爪の剥離を来す 弗化水素酸 腐食性の薬傷を起こす。皮膚の内部まで浸透、腐食する。爪 の間に入り激痛を生じる。 有機燐化合物 アセチルコリンエステラーゼを阻害し、軽度の場合は頭痛、 (EPN、パラチオン、D めまい、嘔吐等を起こし、重症の場合は縮瞳、意識混濁、全 DVP等) 身痙攣等を起こす。 カーバメイト剤 無機亜鉛塩類 嘔吐、下痢、痙攣、発熱、関節痛などを起こす

(5)

物 質 名 主 な 症 状 バリウム化合物 直接中枢神経を刺激し、痙攣、腎臓炎、 心臓麻痺を起こす。 アンチモン化合物 急性中毒の場合、嘔吐、下痢、運動麻痺、痙攣等 慢性中毒の場合、皮膚の痒み、化膿、歯肉出血 塩素酸塩類 血液毒。メトヘモグロビン血症を起こす。 血液がどろどろになり、どす黒くなる。腎臓が侵さ れ、尿に血が混ざる。尿量減少。重度の場合は痙攣を起こす。 吸入した場合、鼻、のどの粘膜を刺激し悪心、嘔吐、下痢、 チアノーゼ、呼吸困難などを起こす。 クロム酸塩類 経口摂取すると、口腔内と食道が赤黄色に染まり、腹痛、緑 重クロム酸塩類 色の嘔吐物、血便、血尿などを引き起こす。(クロム中毒) バリウム化合物 直接中枢神経を刺激し、痙攣、腎臓炎、 心臓麻痺を起こす。 パラコート 活性酵素が細胞膜中の不飽和脂肪酸を過酸化して、過酸化脂 質を次々に形成し細胞の機能障害をきたす。 咳嗽、喀痰、呼吸困難、間質性肺炎→死に至る アニリン メトヘモグロビン血症を起こす。チアノーゼを起こし、皮膚 粘膜が青黒くなる。 脈拍亢進、血圧上昇・下降、嘔吐、下痢、痙攣、意識不明 →死に至る クロルピクリン 粘膜刺激性、催涙性あり メトヘモグロビンを作り、中枢神経、心臓、肺に障害 嘔吐、咳、喀痰、呼吸困難→死に至る モノフルオール酢酸 TCAサイクル阻害(アコニターゼ阻害)により、呼吸中枢障 害、心臓型、中枢神経型(硬直性痙攣型)の3種の型が混合 して発症 歩行障害、言語障害、意識混濁、興奮 重症になるとチアノーゼ、昏睡、瞳孔散大→死 硫酸タリウム 爪の萎縮、神経及び精神障害、せん妄、痙攣、窒息死 アクリルニトリル 粘膜刺激作用。頭痛、嘔吐、下痢、意識消失、呼吸麻痺→死 アクロレイン 目と呼吸器を激しく刺激。催涙性あり アジ化ナトリウム 薬傷 アンモニアガス 露出粘膜を刺激し、目、呼吸器粘膜の発赤 チアノーゼ、肺浮腫で致命的になる アンモニア水 腐食作用により直接細胞損傷、泡沫喀痰、肺浮腫、肺炎

(6)

物 質 名 主 な 症 状 蓚酸及び蓚酸塩類 血液中のカルシウム分が奪われ、神経系、腎臓が侵される。 強アルカリ 腐食性が強くたんぱく質を溶解、細胞を破壊する。目に入っ た場合、失明する可能性が高い。 強酸 腐食性が強い。細胞を破壊する。直接触れるとやけど(腐食 性薬傷)を起こしたり、目に入ると失明することがある。 クロルスルホン酸 肺が侵され、意識不明になり。激しいやけど。 酢酸エチル 粘膜刺激作用あり、時速的吸入により肺、腎臓、心臓障害を 起こす。麻酔作用あり ホスゲン 呼吸器系粘膜を刺激し炎症を起こす。肺水腫、呼吸困難→死 ホルマリン 目を激しく刺激、催涙性あり 二硫化炭素 脳及び神経細胞の脂肪変性をきたし、筋肉萎縮、溶血作用を 起こす。 急性中毒:循環器障害 慢性中毒:精神症状、運動及び知覚麻痺、視力障害 メタノール 視神経が侵される。 トルエン 吸入により、食欲不振。大量では大赤血球性貧血 黄燐 激しい火傷 臭素 激痛を伴う炎症 硝酸 皮膚に触れるとガス発生、組織は始め白く次第に深黄色 トリクロル酢酸 刺激性、腐食性の強い火傷 フェノール 皮膚や粘膜につくと火傷を起こし、その部分は白くなる。 経口摂取した場合、ひどい灼熱感を訴え、悪心、嘔吐、めま いを起こし、失神、呼吸麻痺を来す。尿は特有の暗赤色。 キシレン 麻酔作用、高濃度で興奮作用あり クロロホルム 強い麻酔作用を有する 酢酸エチル 短時間の興奮期経て、麻酔状態 アクリルアミド 全身振せん、四肢の麻痺、口のもつれ、発音不明瞭、 四塩化炭素 頭痛、悪心、角膜の黄化、尿毒症様の症状 ベタナフトール 腎臓に対する有害作用、皮膚からも吸収される・

(7)

【廃棄方法】

1.燃焼法 物 質 名 処 理 方 法 キシレン 硅そう土に吸着させて焼却 トルエン 酢酸エチル アクロレイン メチルエチルケトン メタノール ジボラン スクラバーを備えた焼却炉で焼却 アクリルアミド アフターバーナーを備えた焼却炉で焼却 クレゾール おが屑、可燃性溶剤に溶かして焼却 フェノール ニトロベンゾール ブロムメチル 可燃性溶剤に溶かし、スクラバーを具備した焼却炉で焼却 クロロホルム 過剰の可燃性溶剤又は重油とともにアフターバーナー、スクラバ 四塩化炭素 ーを具備した焼却炉で焼却 パラコート 木粉(おが屑)等に吸収させ、アフターバーナー及びスクラバー を具備した焼却炉で焼却 EPN 燃料助剤(重油)を加えて焼却 燐化アルミニウムと 木粉(おが屑)等の可燃物に混ぜて、スクラバーを具備した焼却 その分解促進剤 炉で焼却 アフターバーナー:排ガス中の有機物などを再燃焼させる装置 ス ク ラ バ ー :水や他の液体を用いて、排ガス中の微粒子や有毒ガスを除去する集塵 装置

(8)

2.酸化法 物 質 名 処 理 方 法 ホルマリン (1)次亜塩素酸塩の水溶液を加えて分解、廃棄 (2)苛性ソーダでアルカリ性にし、過酸化水素水を加えて分解 二硫化炭素 次亜塩素酸ナトリウム水溶液と苛性ソーダの混合溶液を撹拌しな がら、二硫化炭素と滴下し酸化分解させる シアン化ナトリウム 水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性(pH11以上)にし、酸化 シアン化カリウム 剤(次亜塩素酸ナトリウム、さらし粉)を加え、シアン成分を酸 化分解する。硫酸を加えて中和する。 ジボラン 次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの混合溶液に徐々に吹 き込んでガスを吸収させ、酸化分解する。 燐化アルミニウムと 多量の次亜塩素酸ナトリウムとの混合溶液を撹拌しながら少量ず その分解促進剤 つ酸化分解する。 過剰の次亜塩素酸ナトリウムをチオ硫酸ナトリウム等で分解した 後、希硫酸を加えて中和する。 3.酸化隔離法 物 質 名 処 理 方 法 四アルキル鉛 次亜塩素酸ナトリウムと加えて分解し、消石灰又はソーダ灰を加 えて沈殿ろ過し、セメント固化する。判定基準以下は埋立不可 4.沈殿還元法 物 質 名 処 理 方 法 重クロム酸ナトリウム 希硫酸を加えてクロム酸を遊離させ、還元剤(硫酸第一鉄)で還元 重クロム酸カリウム し、消石灰、ソーダ灰で処理し沈殿ろ過する。 クロム酸ナトリウム クロム酸鉛

(9)

5.アルカリ法 物 質 名 処 理 方 法 塩素 多量のアルカリ水溶液(石灰乳、水酸化ナトリウム液)に吹き込 む 五塩化燐 水酸化ナトリウム水溶液に撹拌しながら加え、希硫酸で中和する。 三塩化燐 塩化チオニル 多量のアルカリ水溶液(水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、 炭酸ナトリウム等の水溶液)に撹拌しながら少量ずつ加えて徐々 に加水分解させた後、希硫酸を加えて中和する。 6.中和法 物 質 名 処 理 方 法 硫酸 徐々に石灰乳などの撹拌溶液に加え中和させた後、多量の水で希 塩化水素 釈 硝酸 徐々にソーダ灰又は消石灰の撹拌溶液に加えて中和させた後、多 量の水で希釈。消石灰の場合は上澄液のみを流す ブロム水素 水酸化ナトリウム、消石灰の水溶液で中和し、多量の水で希釈 ヨード水素酸 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、多量の水で希釈 アンモニア 希硫酸、希塩酸で中和し多量の水で希釈 過酸化ナトリウム 水酸化カリウム 水酸化ナトリウム 7.希釈法 物 質 名 処 理 方 法 過酸化水素 水を加えて希釈

(10)

8.沈殿法 物 質 名 処 理 方 法 硝酸銀 水に溶かし、食塩水を加えて塩化銀を沈殿、ろ過する。 弗化水素 消石灰水溶液により沈殿させ、ろ過して埋立処分 弗化水素酸 一水素二弗化アンモ 消石灰水溶液を加えて中和し、沈殿ろ過して埋立処分 ニウム 塩化バリウム 硫酸ナトリウムの水溶液で処理し、沈殿ろ過して埋立処分 五塩化アンチモン 硫化ナトリウム水溶液で沈殿させ、ろ過して埋立処分 三塩化アンチモン 9.沈殿隔離法 物 質 名 処 理 方 法 塩化第一水銀 水に溶かし、硫化ナトリウムの水溶液を加え、硫化水銀の沈殿を 塩化第二水銀 生成させた後。セメントを加えて固化、判定基準以下で埋立可 酸化水銀 塩化カドミウム 水に溶かし、消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加え、セメントを加 酢酸鉛 えて固化する。判定基準以下埋立可 六弗化セレン 多量の水酸化ナトリウム水溶液に吹き込んで吸収させた後、希硫 酸を加えて中和、硫化ナトリウム水溶液を加えて沈殿ろ過し、セ メント加えて固化、埋立処分 10.分解沈殿法 物 質 名 処 理 方 法 硅弗化水素酸 消石灰水溶液に撹拌しながら加えて中和し、沈殿ろ過して埋立処 分 硅弗化ナトリウム 消石灰等の水溶液を加えて処理し、希硫酸で中和沈殿ろ過して埋 立

(11)

11.固化隔離法 物 質 名 処 理 方 法 酸化鉛 セメントで固化し判定基準以下の場合埋立処分可 硫化カドミウム 砒素 12.分解法 物 質 名 処 理 方 法 亜硝酸ナトリウム ①水溶液として、撹拌下のスルファミン溶液に加えて分解させた 後中和し、多量の水で希釈して処理 ②20%以下の水溶液とし、約85℃で加温し撹拌しながら、塩化 アンモニウムを少量ずつ加えて分解させた後、冷却し、さらに残 存する①の方法で処理する。 クロルピクリン 界面活性剤を加えた亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶 液中で分解し多量の水で希釈 13.還元焙焼法 物 質 名 処 理 方 法 硝酸銀 還元焙焼法により、金属銀として回収する 硫酸銀

参照

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