• 検索結果がありません。

在宅生活ハンドブックNo.11 在宅での排便管理

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "在宅生活ハンドブックNo.11 在宅での排便管理"

Copied!
22
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「 在 宅 生 活 ハ ン ド ブ ッ ク № 1 1 」

在宅での排便管理

別 府 重 度 障 害 者 セ ン タ ー ( 看 護 ・ 介 護 部 門 2014 )

(2)

も く じ は じ め に ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 Ⅰ 排 便 コ ン ト ロ ー ル の 基 礎 知 識 1 . 排 便 の メ カ ニ ズ ム ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 2 . 頸 髄 損 傷 者 の 排 便 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 3 . 排 便 コ ン ト ロ ー ル の 必 要 性 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 ( 1 ) 排 便 と コ ン ト ロ ー ル ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 ( 2 ) 排 便 コ ン ト ロ ー ル の た め の 薬 剤 の 種 類 と 効 果 ・ ・ 3 ( 3 ) 排 便 の た め の 心 が け ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 Ⅱ 介 助 で 行 う 排 便 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 1 . ベ ッ ド の 排 便 介 助 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ( 1 ) 準 備 す る も の ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 5 ( 2 ) 介 助 の 手 順 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 6 2 . ト イ レ チ ェ ア の 排 便 介 助 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 7 3 . 高 床 式 ト イ レ の 排 便 介 助 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 8 4 . 洋 式 ト イ レ の 排 便 介 助 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 9 5 . 摘 便 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 1 ( 1 ) 準 備 す る も の ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 1 ( 2 ) 介 助 の 手 順 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 1 6 . 便 失 禁 時 の 対 応 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 3 Ⅲ 便 秘 時 の 対 処 法 ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 3 1 . 予 防 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 3 2 . 受 診 が 必 要 と 思 わ れ る 状 態 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 5 Ⅳ 下 痢 時 の 対 処 法 ・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 5 1 . 予 防 方 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 6 2 . 受 診 が 必 要 と 思 わ れ る 状 態 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 6 Ⅴ 自 律 神 経 過 反 射 の 対 処 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 6 Ⅵ 痔 の 対 処 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 7 1 . 痔 の 種 類 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 7 ( 1 ) 内 痔 核 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 7 ( 2 ) 外 痔 核 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8 ( 3 ) 切 れ 痔 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8 ( 4 ) 肛 門 周 囲 膿 瘍 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8 2 . 対 処 法 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 8

(3)

- 1 - は じ め に セ ン タ ー 利 用 時 に は 排 便 コ ン ト ロ ー ル が 順 調 だ っ た 方 で も 、 自 宅 に 戻 っ て か ら 食 事 時 間 や 内 容 が 変 わ っ た り 、 仕 事 を 持 つ こ と な ど で 生 活 環 境 が 変 わ る と 、 身 体 に 変 調 を き た し 、 便 秘 や 下 痢 、 便 失 禁 を し て し ま う 可 能 性 が あ り ま す 。 そ こ で 、 排 便 コ ン ト ロ ー ル の 基 礎 知 識 及 び 自 宅 に お い て 介 助 で 行 う 排 便 方 法 と 便 秘 や 下 痢 時 の 対 処 法 な ど の 基 本 的 な こ と を 紹 介 し ま す 。 な お 、 障 害 の 程 度 等 により 対 処 法 を 工 夫 す るこ と も 必 要 と なり ま すの で 困 ったこ と など あり まし た ら、 専 門 の 方 や 当 センタ ーにお 問 い 合 わ せ く ださ い 。 Ⅰ 排 便 コ ント ロ ー ル の 基 礎 知 識 1. 排 便 の メ カ ニ ズム 口 か ら 入 っ た 食 べ 物 は 口 の 中 で 噛 み 砕 か れ 、 食 道 か ら 胃 に 入 り 、 そ の 後 、 小 腸 を 通 過 す る こ と で 血 液 中 に 栄 養 分 が 吸 収 さ れ ま す 。 栄 養 吸 収 後 の 残 渣 物ざ ん さ ぶ つ( 食 べ 物 の カ ス ) は 、 そ の 後 大 腸 を 通 り ま す が 、 こ の 時 に 水 分 が 体 に 吸 収 さ れ ま す 。 便 が 大 腸 を 速 く 通 過 し て し ま っ た 場 合 は 水 分 を 多 く 含 ん だ 「 下 痢 」 状 態 に な り 、 大 腸 に 長 く 便 が 停 滞 し て し ま う 場 合 は 、 水 分 が 吸 収 さ れ 続 け て 硬 く な り 「 便 秘 」 に な り ま す 。 通 常 は 、 便 が 直 腸 に 達 し た と き 直ち ょ く腸 壁ち ょ う へ きが 伸 展 さ れ て 便 意 を 感 じ 、 内 外な い が い肛 門こ う も ん括 約 筋か つ や く き んが 開 い て 排 便 し ま す ( 下 図 参 照 ) 。 一 般 的 な 大 腸 の 図 と 食 事 か ら 排 便 ま で の 時 間 [ 大 腸 の 拡 大 図 ] 泥 状 便 でいじょうべん 約 8 時 間 後 約 1 2 時 間 後 食 道 肝 臓 胃 約 1 8 時 間 後 水 様 便 約 6 時 間 後 大 腸 小 腸 直 腸 内 外 肛 門 括 約 筋 直 腸 壁 直 腸 食 事 し て 2 4 ~ 7 2 時 間 後 に 排 便

(4)

- 2 - 2. 頸 髄 損 傷 者 の 排 便 頸 髄 損 傷 者 は 、 直 腸ち ょ く ち ょ う機 能き の う障 害し ょ う が い( 直 腸 は 、便 を 溜 め る働 きを も 持 つ 腸 の 一 部 で 、 脊 椎 を 通 る 神 経 の 影 響 を 受 け て い るので 、脊 髄 が損 傷 さ れると 、 こ れらの 臓 器 が 直 接 傷 つけ られ てい ない にもか かわ らずそ の 機 能 に 支 障 が 出 てし まい ま す) に より 腸 の 動 き が 弱 く 、 さ らに自 身 で 腹 圧 が か け られ な い こ と が便 秘 の 原 因 と なり 、排 便 コ ント ロ ール の妨 げ と なり ま す。ま た、 麻 痺 レベ ルに よ って 腸 の 動 き が 違 い ま す。 頸 髄 損 傷 者 の場 合 は、排 便 反 射 が 残 っ てい る ため 、 下 剤 ( 排 便 を 促 す薬 ) や坐 薬 (肛 門 か ら 挿 入 し て 腸 内 でガスを 発 生 さ せ て 排 便 を 誘 発 す るも の )の 使 用 、あ るい は 、 摘 便て き べ ん( 肛 門 か ら直 腸 に 指 を 入 れ て便 を 掻 き出 す方 法 )によ る排 便 を 行 い ま す。 3. 排 便 コ ント ロ ール の 必 要 性 ( 1) 排 便 と コ ント ロール 毎 日 排 便 す る こ と が 望 ま し い の で す が 、 頸 髄 損 傷 者 の 場 合 、 排 便 に 時 間 が か か る こ と に よ る 疲 労 や 低 血 圧 を 生 じ る こ と が 比 較 的 多 い こ と 等 を 考 慮 す る と 、 3 日 に 1 回 も し く は 週 に 2 回 程 度 の 排 便 が 望 ま し く 、 食 後 の 胃い 大 腸だ い ち ょ う反 射は ん し ゃ( 食 事 を と る と 横 行お う こ う結 腸け っ ち ょ うか ら Sえす状じょう結 腸け っ ち ょ うに か け て お き る 強 い 蠕 動ぜ ん ど う) が 起 き ると きに排 便 を 行 う の が 効 果 的 と い わ れてい ます。 定 期 的 な 排 便 が な く 、 便 秘 を 長 期 間 放 置 し て し ま う と イ レ ウ ス ( 腸ち ょ う 閉 塞へ い そ くと い っ て 、 腸 の 中 で 食 べ 物 や 消 化 液 な ど 内 容 物 の 流 れ が 止 ま っ て し ま う 状 態 ) を 起 こ し て し ま う 場 合 が あ り ま す 。 イ レ ウ ス は 、 感 覚 の あ る 方 は 腹 痛 が あ り ま す が 、 頸 髄 損 傷 な ど に よ る 神 経 麻 痺 の あ る 方 は 痛 み な ど の 自 覚 症 状 が 出 に く く 、 発 見 さ れ た と き は 腸 の 壊 死え し ( 組 織 や 細 胞 の 一 部 が 死 ん で い る こ と ) を 起 こ し て し ま う 可 能 性 が あ り ま す の で 排 便 コ ント ロ ールは 大 変 重 要 で す。 また、お 尻 に 傷 や 毛も う嚢 炎の う え ん( 毛 穴 が 細 菌 感 染 に よっ て起 きる 炎 症)が あ る 場 合 、便 失 禁 な ど で 汚 れ る と 、蒸 れ て か ぶ れ を 起 こ し 、褥じょく瘡そ う( 床 ず れ ) に 至 る こ と も あ り ま す 。 生 活 す る 上 で 、い つ便 失 禁 す るかわ か ら ない 状 態 では仕 事 も 外 出 も 心 配 に なるこ と でし ょ う 。排 便 を 定 期 的 に 行 い 生 活 リ ズム を 作 るこ と で、 便 失 禁 、 そし て、 褥 瘡 や イ レウ スを 防 ぐ こ と にも繋 がり ます 。

(5)

- 3 - ( 2) 排 便 コ ント ロ ール の ため の 薬 剤 の 種 類 と 効 果 朝 に排 便 す る方 は 、 前 日 の 夕 方 か ら 夜 ( 夜 型 排 便 の 人 は当 日 の 朝 ) に 下 剤 を 服 用 し て 便 の 硬 さ を 調 節 し ま す。 薬 の 種 類 や 量 は主 治 医 と 相 談 し なが ら 自 身 に合 った 方 法 を 選 び、 医 師 の 指 示 に 従 い 、 服 用 時 間 を 守 り ま し ょ う 。 当 セ ンタ ーで 主 に 使 用 さ れ てい る 薬 剤 商 品 名 ( 一 般 名 ) 内 服 量 効 果 出 現 時 間 の 目 安 特 徴 マグラ ック ス マグミ ット ( 酸 化 マグネシ ウム ) 25 0・ 3 3 0・ 50 0 m g を 1~ 3 回 / 日 服 用 8~1 0 時 間 腸 内 に 体 の 水 分 を 引 き 寄 せ 、 便 を 軟 ら かく し ます 。 プル セ ニド フォ ル セニ ド ア ローゼ ン ( センノ シ ド ) 1 ~ 3 錠 /日 0.5 ~ 1g / 回 (1 ~2回 / 日 ) 8~1 0 時 間 腸 を 刺 激 し て腸 の 運 動 を 促 し ます 。効 果 が強 い 反 面 、 習 慣 性 があり 、 長 く飲 み 続 け ると 効 果 が弱 ま るこ と があり ます 。 ラ キソベ ロン ( ビ ス コ ス ル フ ァ ート ナト リ ウム ) 液 体 10~ 1 5 滴 /日 錠 剤 2 ~ 3 錠 / 日 7~1 2 時 間 大 腸 を 刺 激 し て 腸 の 運 動 を 活 発 にし て 排 便 を 促 し ます 。便 秘 傾 向 の 方 に 向 きま す。 レシ カル ボ ン坐 薬 ( 炭 酸 水 素 ナ ト リ ウ ム と リ ン 酸 化 化 合 物 ) 1~3 個 / 回 肛 門 か ら 挿 入 後 1 5~ 20 分 腸 内 で ガスを 発 生 さ せて腸 の 動 きを 刺 激 し ます。 グリ セリ ン 浣 腸 30 ml ・ 60 m l ・ 12 0m l ( 1 本 /回 ) 液 注 入 後 5 ~ 10 分 腸 の 蠕 動 を 活 発 に さ せ る と と も に 、 硬 い 便 を や わ ら か く 滑 り や す くし て排 出 し ます 。

(6)

- 4 - ( 3 ) 排 便 の た め の 心 が け ① 食 事 に つ い て 、 か た よ っ た 食 事 、 肉 類 の よ う に ほ と ん ど 吸 収 さ れ る 食 事 ば か り と り 続 け て い る と 便 秘 に な り や す く な り ま す 。 薬 に ば か り 頼 ら ず に 、 ま ず は 、 食 事 か ら 見 直 し を し て み ま し ょ う 。( 詳 細 は 「 Ⅲ 便 秘 時 の 対 処 法 」 と 「 Ⅳ 下 痢 時 の 対 処 法 」 を 参 照 ) ② 適 度 な 運 動 を し ま し ょ う 。 体 を 動 か す と 、 新 陳 代 謝 も よ く な り 、 消 化 吸 収 も ア ッ プ し ま す 。 体 の 中 の 動 き も よ く な り 、 腸 の 運 動 も 助 け て く れ ま す 。 ③ ア ル コ ー ル の 摂 取 は 糖 や 脂 肪 、 ミ ネ ラ ル ( ナ ト リ ウ ム ) な ど の 栄 養 の 分 解 や 吸 収 の 低 下 を 起 こ す た め 、 下 痢 を 起 こ し や す く な り ま す 。 飲 み 過 ぎ な い よ う に 楽 し く お 酒 を 飲 み ま し ょ う 。 Ⅱ 介 助 で 行 う 排 便 方 法 ( 介 助 者 の 方 へ ) 頸 髄 損 傷 の 方 の 排 便 方 法 は 、 そ の 方 の 障 害 の 程 度 や 介 護 環 境 に よ っ て 異 な り ま す 。 全 面 介 助 、 一 部 介 助 を 含 め 、 排 便 介 助 は 、 ① ベ ッ ド 上 ② ト イ レ チ ェ ア ③ 高 床 式 ト イ レ ④ 洋 式 ト イ レ で 行 い ま す 。 こ れ か ら 長 く 介 助 を 行 な っ て い く 上 で は 、 腰 痛 予 防 等 、 介 助 者 の 健 康 管 理 も 大 切 で す し 、 介 護 を 受 け ら れ る 方 も 排 便 が 長 時 間 に 及 ぶ 事 か ら 、 障 害 の 程 度 に あ っ た 安 全 ・ 安 楽 な 方 法 で 行 う 事 が 大 切 で す 。 排 便 に 要 す る 時 間 は 、 人 に よ り 異 な り 3 0 分 で 終 わ る 人 や 3 時 間 か か る 人 も い ま す 。 排 便 が 長 時 間 か か る 場 合 は 、 体 の 同 じ 部 位 へ の 圧 迫 が か か り 、 褥 瘡 の 原 因 と な る こ と も あ り ま す 。 そ の た め ト イ レ で は 除 圧 マ ッ ト を 使 用 す る と 良 い で し ょ う 。 ま た 気 候 に 合 わ せ て 温 度 調 節 を す る と と も に 、 換 気 を す る な ど 環 境 を 整 え る こ と も 大 切 で す 。 さ ら に 排 便 終 了 後 に は 必 ず 臀 部 の チ ェ ッ ク を 行 い 、 褥 瘡 予 防 に 努 め ま し ょ う 。 な お 、 介 助 を 必 要 と し な い 方 は 、 別 冊 の 「 自 身 で 行 う 排 便 動 作 」 を 参 照 し て 下 さ い 。

(7)

- 5 - 1 . ベ ッ ド 上 の 排 便 介 助 方 法 ベ ッ ド 上 で の 排 便 介 助 は 、 移 乗 動 作 が 困 難 な 方 な ど 介 護 度 の 高 い 方 に 適 し て い ま す 。 ( 1 ) 準 備 す る も の ① 紙 オ ム ツ 、 ② ラ バ ー シ ー ト ( 撥は っ水 性す い せ いの あ る も の 。 ビ ニ ー ル の シ ー ト で も 良 い 。 サ イ ズ は ③ の 新 聞 紙 を 広 げ た 程 度 )、 ③ 新 聞 紙 、 ④ ち り 紙 、 ⑤ 洗 浄 ボ ト ル 、 ⑥ ウ ェ ッ ト テ ィ ッ シ ュ ( 写 真 下 ) を 用 意 し て く だ さ い 。 写 真 の 様 に ① ~ ④ の 順 に セ ッ テ ィ ン グ し ま す 。 こ の よ う に セ ッ ト し て お く と 、 被 介 助 者 の 体 位 変 換 な ど を 少 な く し 、 負 担 を 軽 減 で き ま す 。 ま た 浣 腸 を す る 場 合 は 浣 腸 液 で シ ー ツ 類 が 汚 れ な い よ う に ③ と ④ の 間 に も 紙 お む つ を 置 く と よ い で し ょ う 。 ① と ② は 浣 腸 液 や 便 が 流 れ 出 る の を 防 止 す る 為 に 使 用 し 、 ③ は 便 が 付 着 し て も そ の ま ま 捨 て る こ と が 出 来 る た め に 使 用 し ま す 。 新 聞 紙 に 排 泄 さ れ た 便 は ト イ レ に 流 し ま し ょ う 。 自 治 体 に よ っ て は そ の ま ま ゴ ミ に 出 す 事 も 出 来 ま す 。 そ の 場 合 は ビ ニ ー ル 袋 に 包 み 捨 て て 下 さ い 。 ④ は 1 0 枚 程 度 重 ね る と 水 分 を 吸 収 し 、 便 と と も に ト イ レ に 捨 て る 事 が 出 来 ま す の で 便 利 で す 。 ト イ レ ッ ト ペ ー パ ー で も 良 い の で す が 、 排 便 介 助 を 行 い な が ら 、 ト イ レ ッ ト ペ ー パ ー を 巻 き 取 る の は 扱 い に く い の で 、 予 め 使 い や す い よ う に カ ッ ト し て お く と 便 利 で す 。 新 聞 紙 を 使 用 し な い 場 合 は 、 ② . ① .④ の 順 に セ ッ ト し ま す が 、 こ の 場 合 は 排 泄 が あ る ご と に 紙 お む つ を 交 換 す る た め コ ス

⑤ ⑥

(8)

- 6 - ト が 掛 か り ま す。⑤ と ⑥ は 排 便 終 了 後 に お 尻 の 洗 浄 に使 い ま す。 ( 2 ) 介 助 の 手 順 ① 腸 の 流 れ を 考 え 、 左 向 き に 体 位 変 換 ( 身 体 の 向 き を 変 え る ) し て 、 図 の よ う に 背 部 と 膝 の 間 に 枕 を 差 し 込 み 安 全 な 姿 勢 が 保 た れ る よ う に し ま す 。 排 便 中 に 体 が 仰 向 け に 倒 れ た 状 態 に な る と 、 肛 門 が し ま っ た 状 態 に な る の で 、 通 常 の 体 位 変 換 時 ( ベ ッ ド に 対 し て 3 0 度 程 度 ) よ り も 体 を 起 こ し た 状 態 に し ま す 。 ま た 尿 漏 れ 防 止 の た め 、 陰 部 に 紙 オ ム ツ を 敷 き 、 尿 器 や 尿 取 り パ ッ ド な ど を あ て ま す 。 カ テ ー テ ル を 留 置 さ れ て い る 方 の 場 合 は 、 管 が 折 れ 曲 が っ た り し な い よ う に 気 を つ け ま し ょ う 。 ② ( 1 )で 準 備 し た も の を 腰 の 下 に し っ か り と 差 し 込 み 、ち り 紙 が 肛 門 の 下 の 位 置 に な る よ う に し て か ら 坐 薬 を 挿 入 し ま す 。 浣 腸 を 使 用 す る 場 合 は 、 浣 腸 液 が 流 れ 出 る の で 紙 オ ム ツ を 新 聞 の 上 に も う 1 枚 敷 き 込 み ま し ょ う 。 ま た 腰 の 下 に 敷 き 込 ん だ も の は 、 褥 瘡 予 防 の た め シ ワ に な ら な い よ う に し ま し ょ う 。 排 便 準 備 が 整 う と 便 が 飛 び 散 ら な い よ う に 臀 部 の 上 に 新 聞 紙 を 掛 け 、 布 団 な ど に 便 が 付 か な い よ う に さ ら に バ ス タ オ ル を か け て 布 団 や 毛 布 を 掛 け ま し ょ う 。 ③ 坐 薬 挿 入 後 1 5 ~ 2 0 分 後 に 便 が 出 て い る か を 確 認 し て 、 排 泄 が あ れ ば そ の 都 度 ち り 紙 等 で 拭 き 取 り 、皮 膚 に 便 が つ い た ま ま に な ら な い よ う に し ま す 。 ④ 排 便 を 促 す た め に 、腹 部 マ ッ サ ー ジ( 時 計 回 り )や 手 圧( 手 の 平 で お 腹 を 押 す )を 行 い 、場 合 に よ っ て は さ ら に 坐 薬 を 挿 入 ( 3 個 ま で な ら 可 )し ま す 。残 便 感 が あ る と き は 摘 便 を し ま す 。 な お 、 摘 便 方 法 は 「 5 排 便 方 法 」 を 参 照 し て 下 さ い 。 ⑤ 排 泄 終 了 後 は 、適 温 の お 湯 を 入 れ た 容 器 や 洗 浄 ボ ト ル を 使 用 し て お 尻 や そ の 周 囲 を 洗 浄 し 清 拭 を 行 い ま す 。 枕

(9)

- 7 - ⑥ 仰 向 け へ 介 助 し ま す 。血 圧 の 変 動 が あ る 場 合 も あ り ま す の で 、 1 0 分 ~ 1 5 分 程 度 時 間 を お き 、 体 調 が 落 ち 着 く ま で 様 子 を み ま し ょ う 。 こ の 時 、 残 り の 便 な ど が 出 る 場 合 が あ り ま す の で 、 セ ッ ト し た 一 番 下 の 紙 お む つ に 臀 部 の 位 置 を 合 わ せ ま し ょ う 。 落 ち 着 い た ら 、 下 着 ・ ズ ボ ン を 着 衣 し ま す 。 2 . ト イ レ チ ェ ア で の 排 便 介 助 方 法 ト イ レ チ ェ ア ( 車 い す 型 の ト イ レ は 、座 面 の 下 に バ ケ ツ( 便 等 を 溜 め る ) を 置 い て 使 用 す る も の と 、 そ の ま ま 洋 式 ト イ レ に 差 し 込 め る タ イ プ ( 写 真 参 照 ) が あ り ま す 。 自 宅 の ト イ レ の 形 状 や ス ペ ー ス 、 改 造 等 の 対 応 が 可 能 か な ど の 状 況 に 合 わ せ て 、 タ イ プ を 選 択 し て く だ さ い 。 起 立 性 低 血 圧 ( 寝 た 状 態 や 座 位 か ら 急 に 立 ち 上 が っ た 時 に 血 圧 が 下 が り 、 ふ ら つ き や め ま い 、疲 労 感 、 動 悸ど う き、 視 野 の か す み 、 眼 前 暗 黒 感 、時 に は 失 神 な ど を 伴 う 状 態 )の 有 無 や 座 位 の バ ラ ン ス の 状 態( 背 も た れ 等 の 身 体 を 支 え る も の が 無 い と 座 位 姿 勢 が 保 て な い 方 も い る )に よ り 、両 足 を 車 い す の フ ッ ト サ ポ ー ト( 足 の せ )に 下 ろ し て 行 う 場 合( 図 1 )と ト イ レ チ ェ ア の 座 面 の 高 さ に 合 わ せ た 台 な ど に 足 を 置 い て 行 う 場 合( 図 2 )が あ り ま す 。座 位 で の 排 便 が 望 ま し い た め 、長 時 間 の 座 位 保 持 が 可 能 な 方 で あ れ ば ト イ レ チ ェ ア を 使 用 す る と よ い で し ょ う 。座 っ た 状 態 な ら 自 分 で も お な か を 叩 い た り マ ッ サ ー ジ し や す く な り ま す 。ま た 、入 浴 時 に シ ャ ワ ー チ ェ ア と し て 使 用 す る こ と も で き 、 家 庭 で 使 用 す る 場 合 は 便 利 で す 。 起 立 性 低 血 圧 の 無 い 場 合 起 立 性 低 血 圧 の あ る 場 合 ( 図 1 ) ( ① ( 図 2 )

(10)

- 8 - 介 助 の 手 順 は 以 下 の と お り で す 。 ① ズ ボ ン 、 下 着 を 脱 が せ る 介 助 は 、 ベ ッ ド 上 な ど の 安 定 し た 場 所 で 行 い ま す 。 ② ベ ッ ド か ら ト イ レ チ ェ ア に 移 乗 介 助 し ま す 。( 別 分 冊 「 移 乗 動 作・移 乗 介 助 の 方 法 」参 照 )こ の と き に 収 尿 器 を 引 っ 張 っ た り 、 尿 取 り パ ッ ド が 外 れ な い よ う に 注 意 し ま し ょ う 。 ③ 座 位 の 場 所 が 適 切 か ど う か 確 認 を し ま す 。 お 尻 が 前 に 出 す ぎ て い た り 、奥 に 入 り す ぎ た り し て い な い か 、ご 本 人 に 確 認 を し て く だ さ い 。座 位 が 安 定 し な い 方 は 胸 ベ ル ト で 固 定 し た り 、手 を 置 け る テ ー ブ ル を 差 し 込 み 、安 定 さ せ る と 良 い で し ょ う 。テ ー ブ ル が 無 い 場 合 は 膝 の 上 に 体 幹 枕 や 大 き い ク ッ シ ョ ン を 置 き ま し ょ う 。そ の 後 、坐 薬 を 挿 入 し ま す 。気 温 等 に よ っ て は ひ ざ 掛 け 等 で 保 温 し ま し ょ う 。 ④ 介 助 者 は 、排 便 を 確 認 し 、更 に 排 便 を 促 す 為 に 腹 部 マ ッ サ ー ジ や 手 圧 を 行 い 、 ご 本 人 に 残 便 感 が あ る 場 合 は 摘 便 を し ま す 。 ⑤ 終 了 後 、 洗 浄 、 清 拭 を し ま す 。 ⑥ ベ ッ ド へ 移 乗 介 助 し 、側 臥そ く が位い( 横 向 き )ま た は 仰 外ぎ ょ う が位い( 仰 向 け ) の 姿 勢 で 1 0 ~ 1 5 分 程 度 安 静 に さ せ 、低 血 圧 な ど の 体 調 不 良 が な い か 確 認 し ま す 。 ⑦ 落 ち 着 い た ら パ ン ツ 、 ズ ボ ン を 着 衣 し ま す 。 一 部 介 助 が 必 要 な 方 の 場 合 は 、ト ラ ン ス フ ァ ー ボ ー ド の セ ッ テ ィ ン グ 、 坐 薬 挿 入 、 更 衣 、 収 尿 器 の 装 着 、清 拭 な ど 、 ご 本 人 の 依 頼 に 応 じ て 必 要 な 介 助 を 行 い ま す 。 3 . 高 床 式 ト イ レ で の 排 便 方 法 高 床 式 ト イ レ は 、写 真 の よ う に ト イ レ の 周 囲 に 床 を 設 置 す る こ と で 、座 薬 挿 入 、ズ ボ ン や 下 着 の 着 脱 、清 拭 等 の た め の ス ペ ー ス を 確 保 し た ト イ レ の こ と で す 。床 面 を 車 い す と 同 等 の 高 さ に 合 わ せ る こ と で 、介 助 で も 自 力 で も 、移 乗 し 易 く な り ま す 。長 座 位 姿 勢 で の 排 便 を 行 い ま す 。移 乗 が 自 力 で 可 能 な 方 や 、一 部 介 助 で 行 え る 方 に 使 用 し ま す 。 頸 髄 損 傷 者 の 方 に と っ て は 、高 床 式 の 環 境 を 作 る こ と で 、自 力 で の 排 便 動 作 の 可 能 性 を 高 め る 、も し く は 介 助 量 を 軽 減 す る こ と に 繋

(11)

- 9 - が り ま す 。し か し 、改 造 の た め の 費 用 が か か る こ と 、ア パ ー ト 等 家 屋 の ス ペ ー ス が 狭 小 で 、ト イ レ の た め に そ れ だ け の ス ペ ー ス を 確 保 す る こ と が 困 難 な 場 合 も あ り ま す 。 坐 薬 の 挿 入 や 清 拭 ・ 摘 便 を す る と き の 体 勢 介 助 の 手 順 は 次 の と お り で す 。 ① 移 動 高 床 式 ト イ レ へ の 移 動 は 、 ベ ッ ド へ の 乗 降 と 同 じ よ う に 両 足 を 伸 ば し た 状 態 で 床 部 に 乗 せ て か ら 、前 方 に 移 動 介 助 し ま す 。本 人 が 前 方 に 移 動 す る 力 を 利 用 し て 後 ろ か ら お 尻 を 軽 く 持 ち 上 げ な が ら 床 部 に 移 動 し ま す 。 高 床 式 ト イ レ か ら 車 い す に 乗 る 時 は 逆 に 後 方 へ ( 体 を 後 ろ 向 き 、 車 椅 子 側 を 背 に し て ) 移 動 介 助 し ま す 。 ② ズ ボ ン の 着 脱ちゃくだつ体 勢 ( 着 た り 脱 い だ り す る 時 の 体 勢 ) ア 、 広 い 所 で 、 前 に 倒 れ た 状 態 ( 前 屈 ) に し て か ら 左 右 ど ち ら か 倒 れ や す い ほ う へ 横 向 き に 体 を 倒 し て も ら い ま す 。 イ 、 ズ ボ ン の 片 方 を 半 分 着 ( 脱 ) し て か ら 、 最 初 の 向 き と 反 対 側 に 体 を 倒 し て も ら い 、ズ ボ ン の も う 片 方 を 着( 脱 )し ま す 。 4 . 洋 式 ト イ レ で の 排 便 方 法 洋 式 ト イ レ は 、 一 般 家 庭 で 使 用 さ れ て い る も の を そ の ま ま 使 用 し ま す が 、 家 庭 で 使 用 す る 場 合 は 、 障 害 や 介 助 す る こ と な ど を 考

(12)

- 10 - 慮 し て 手 す り や 介 助 ス ペ ー ス 等 を 設 け る 事 が 大 切 で す 。 こ こ で は 介 助 ス ペ ー ス が 取 れ て い る 場 合 の 介 助 方 法 を 紹 介 し ま す が 、 介 助 ス ペ ー ス が な い 場 合 は 専 門 化 や 当 セ ン タ ー に ご 相 談 下 さ い 。 介 助 の 手 順 は 以 下 の 通 り で す 。 ① 介 助 者 は 移 乗 し よ う と す る 側 ( ト イ レ 側 ) の 脇 の 下 に 自 分 の 頭 を 入 れ て 、 手 を 腰 ( ズ ボ ン を つ か む ) に 、 反 対 側 の 脇 の 下 か ら 手 を 入 れ 腰 に 手 を 添 え ま す ( 図 3 )。 ② 介 助 者 は 自 分 の 膝 で 、 移 動 し よ う と す る 側 の 膝 を 挟 み 込 み 、 被 介 助 者 の 膝 を 押 さ え る よ う に し ま す ( 図 4 )。 被 介 助 者 の 膝 が 曲 が っ て 倒 れ こ む の を 防 ぎ ま す 。 ③ 自 分 に 引 き 寄 せ る よ う に 被 介 助 者 の 体 を 起 こ し 、 ト イ レ に 移 乗 さ せ ま す 。 ④ 被 介 助 者 に プ ッ シ ュ ア ッ プ を し て も ら う か 、 手 す り を 使 い 臀 部 を 左 右 に 少 し ず つ 上 げ て も ら い ズ ボ ン を 下 げ ま す 。 ⑤ 坐 薬 の 挿 入 や 摘 便 、 清 拭 等 必 要 な 介 助 を 行 い ま す 。 ⑥ 排 便 中 は 、転 倒 防 止 の た め 本 人 の 前 に 車 い す を 置 き 、車 い す で 体 を 支 え て も ら い ま す 。置 き 方 、人 に よ っ て 異 な り ま す の で ご 本 人 に 確 認 し ま し ょ う 。 ⑦ 排 便 が 終 了 し た ら 、 脱 衣 と 同 様 の 方 法 で ズ ボ ン と パ ン ツ を 着 衣 し ま す 。 車 い す に 乗 車 し た あ と は 収 尿 器 や 尿 取 り パ ッ ド の 位 置 が ず れ て い な い か 、ズ ボ ン 、パ ン ツ の 皺 が な い か 確 認 し ま し ょ う 。 ( 図 3 ) ( 図 4 )

(13)

- 11 - 5 . 摘 便 方 法 摘 便 を 行 う 場 合 は 、以 下 の 物 を 用 意 す る と 効 率 的 に 行 え ま す 。方 法 は 、 ベ ッ ド 上 で も ト イ レ で も 基 本 的 に 同 じ で す 。 ( 1 ) 準 備 す る も の ① ゴ ム 手 袋 3 枚 ( 利 き 手 に 2 枚 被 せ る 。 反 対 の 手 に 1 枚 ) ② 潤 滑 油 ( 当 セ ン タ ー で は グ リ セ リ ン を 使 用 。 ベ ビ ー オ イ ル や ワ セ リ ン で も 可 ) ③ ち り 紙 ( ト イ レ ッ ト ペ ー パ ー で も 構 い ま せ ん が 片 手 で ち ぎ れ な い の で 、 あ ら か じ め 拭 き 取 る サ イ ズ に ち ぎ っ て お き ま し ょ う ) ④ ベ ッ ド 上 で 摘 便 す る 場 合 は 新 聞 紙 ⑤ 洗 浄 ボ ト ル ⑥ ウ ェ ッ ト テ ィ ッ シ ュ ( 洗 浄 後 に 拭 き 取 る た め ) ( 2 ) 介 助 の 手 順 介 助 の 手 順 は 以 下 の と お り で す 。 ① 被 介 助 者 は 、 お 腹 を 「 の 」 の 字 に マ ッ サ ー ジ し た り 、 お 腹 に 力 を 加 え る こ と が で き る 方 は 、腹 圧 を か け ま す 。介 助 者 は 、手 の 平 で 被 介 助 者 の 右 の 骨 盤 の 上 辺 り と 左 脇 腹 の 辺 り の お 腹 を 圧 迫 し ま す 。 ② 介 助 者 は 、利 き 手 に ゴ ム 手 袋 を 2 枚 は め 、ゴ ム 手 袋 を は め た ① ② ③ ④ ⑤ ⑥

(14)

- 12 - 手 の 人 差 し 指 に 潤 滑 油 を つ け ま す 。 ③ 介 助 者 は 、優 し く ゆ っ く り と 肛 門 に 人 差 し 指 を 入 れ て 、ク ル ク ル と 指 で 便 を か き だ し ま す 。便 が 大 き い 場 合 は 、少 し ず つ か き 出 し ま す 。爪 が 伸 び て い る と 肛 門 や 直 腸 を 傷 つ け る の で 短 く 切 っ て お き ま し ょ う 。 ④ 肛 門 か ら 出 血 が あ っ た 場 合 は 、便 が 取 り 除 け れ ば 早 め に 摘 便 を 止 め ま し ょ う 。被 介 助 者 が 確 認 で き る 場 合 は 、臀 部 や 肛 門 な ど の 傷 の 有 無 を 鏡 や 携 帯 カ メ ラ な ど で 確 認 し ま し ょ う 。ご 本 人 で は で き な い 場 合 は 、介 助 者 に 診 て も ら い ま し ょ う 。出 血 部 分 が あ れ ば ち り 紙 や ウ ェ ッ ト テ ィ ッ シ ュ で 押 さ え て 止 血 し 、ワ セ リ ン な ど を 塗 り ま す 。 ⑤ 頭 痛 や 、汗 、顔 色 が 悪 く な る な ど の 状 態 の 有 無 を 本 人 と 確 認 し な が ら 摘 便 を 行 い 、過 反 射 が 起 き た 場 合 は 摘 便 を 中 断 し ま し ょ う 。(「 Ⅴ 自 律 神 経 過 反 射 時 の 対 処 法 」 を 参 照 ) ⑥ 介 助 者 は 、便 の 残 り が な く な っ て 、指 を 肛 門 に 入 れ た 時 に 直 腸 の 粘 膜 が 閉 ま っ て い る と 感 じ た ら 便 の 着 い た 利 き 手 の ゴ ム 手 袋 を 1 枚 と り 、ウ ォ シ ュ レ ッ ト や 洗 浄 ボ ト ル な ど で お 尻 を 洗 っ た 後 に ウ ェ ッ ト テ ィ ッ シ ュ で 拭 き 取 り 終 わ り に し ま す 。ご 本 人 に ま だ 残 便 感 な ど の 不 安 が 残 る 場 合 は 、 5 分 ほ ど 置 き 、 不 安 を 解 消 し て 終 了 し ま し ょ う 。 摘 便 の 実 際 肛 門 直 腸 ① 肛 門 か ら 直 腸 内 に 指 を い れ て 直 腸 の 壁 か ら 便 を 剥 が す よ う に 回 す 。 ② 便 の 塊 を 少 し ず つ 削 り と る よ う に か き 出 す 。 ③ さ ら に か き 出 し て い く 。

(15)

- 13 - 摘 便 の し 過 ぎ は 肛 門 の 腫 れ や 痔 出 血 の 原 因 と な る の で 、1 回 の 排 便 で な る べ く 2 回 ま で の 摘 便 と し ま し ょ う 。便 が 出 な い か ら と 言 っ て 何 度 も 摘 便 し て も 、直 腸 に 降 り て き て い な い 便 を 出 す こ と は で き ま せ ん 。 時 に は 、 あ き ら め も 肝 心 で す 。 6 . 便 失 禁 時 の 対 処 方 法 外 出 時 な ど は 、 急 な 便 失 禁 に 備 え て 、 以 下 の も の を ひ と ま と め に し て 用 意 し て お く と 役 に 立 ち ま す 。 車 の 中 や 職 場 に も 、 日 頃 か ら 1 セ ッ ト 用 意 し て 置 い て お く と い い で し ょ う 。 紙 オ ム ツ 着 替 え ト イ レ ッ ト ペ ー パ ー ウ ェ ッ ト テ ィ ッ シ ュ ( ノ ン ア ル コ ー ル タ イ プ ) 新 聞 紙 ゴ ム 手 袋 ゴ ミ 袋 ま た は ス ー パ ー の 袋 坐 薬 必 要 な ら 消 臭 剤 車 い す 上 で 失 禁 し て し ま っ た 場 合 や 、外 出 先 で 失 禁 し た 場 合 も 基 本 的 に 同 じ で す 。ま ず は 、高 床 式 の 洗 い 場 な ど 、介 助 が 可 能 な 浴 場 が あ れ ば 、そ こ で 脱 衣 、洗 浄 が し や す い で す が 、そ う で な い 場 合 は ベ ッ ド や ト イ レ に 移 動 し 処 理 し ま す 。 ま ず 新 聞 紙 や 紙 オ ム ツ を 敷 い て お き 、ち り 紙 で 拭 き 取 り な が ら ズ ボ ン や 下 着 を 下 ろ し ま す 。ズ ボ ン や パ ン ツ は 、汚 れ た 部 分 を 丸 め な が ら 下 ろ し て い く と 足 を 汚 さ ず 脱 ぐ こ と が で き ま す 。ご 本 人 に 残 便 感 な ど が あ る 場 合 は 、摘 便 を 行 う な ど し て 様 子 を み ま し ょ う 。介 助 者 は ゴ ム 手 袋 を 装 着 し 、お 湯 や 温 水 洗 浄 便 座 で 臀 部・陰 部 を 洗 い 流 し ま し ょ う 。 Ⅲ 便 秘 時 の 対 処 法 健 常 成 人 は 通 常 1 日 1 回 の 排 便 が あ り ま す 。便 秘 症 と は 、排 便 が 数 日 に 1 回 程 度 に 減 少 し 、排 便 間 隔 が 不 規 則 で 便 の 水 分 含 有 量 が 低 下 し て い る 状 態( 硬 便 )を 指 し ま す が 、明 確 な 定 義 が あ る わ け で は あ り ま せ ん 。頸 髄 損 傷 者 で は 、先 に 述 べ た よ う に 3日 に1回 もし く は 週 に 2 回 程 度 の 排 便 を す る こ と が 望 ま し い の で す が 、 1 0 日 以 上 出 な い 場 合 や お 腹 が 張 っ た り 食 欲 が な く な る な ど の 自 覚 症 状 が 出 た 場 合 は 、か か り つ け 医 か 消 化 器 科 を 受 診 し ま し ょ う 。 1 . 予 防 方 法 ① 1 日 3 回 バ ラ ン ス 良 い 食 事 を 摂 り ま し ょ う 。便 秘 の 時 は 、2

(16)

- 14 - ~ 3 日 前 の 食 事 を 振 り 返 っ て み ま し ょ う 。 食 べ る 量 が 少 な け れ ば 出 る 物 も 少 な い と 考 え た 方 が い い で し ょ う 。 朝 に 排 便 す る 人 は 、冷 た い 飲 み 物 や 朝 食 を と っ て 腸 の 活 性 を 促 し ま し ょ う 。夜 に 排 便 す る 人 は 、運 動 を し た り 、夕 食 を と っ て 腸 の 活 性 を 促 し ま し ょ う 。 ② 食 物 繊 維 を し っ か り 摂 り ま し ょ う 。 食 物 繊 維 は 、 体 の 中 で 消 化 吸 収 さ れ ず 便 の 量 を 増 や し て く れ ま す 。1 日 2 0 g 程 度 必 要 と い わ れ て い ま す 。納 豆 な ど の 豆 類 、イ モ 類 、海 藻 類 な ど に 多 く 含 ま れ て い ま す 。 ☆ 食 物 繊 維 の 多 い 食 品 ( 1 回 使 用 量 目 安 で食 物 繊 維 の多 い 食 品 で す) 納 豆 1パックは 50g ゆ で大 豆 100gに 17gの食 物 繊 維 3.35gの食 物 繊 維 6パ ッ ク分 が 20g さ つまい も 50gで食 物 繊 維 は 1.2g 1 本 が 200~300gなので 4.8~7.2g 3 本 から 4 本 分 が 20g かぼ ち ゃ 50gで食 物 繊 維 は 1.8g バナナ 1 本 100g 1.1gの食 物 繊 維 か ぼ ちゃ 1 個 で 20g 20 本 分 が 20g に ん じ ん( 1 本 約 150g )な ら 6 本 レ タ ス( 1 個 約 400g )な ら 4 個 み か ん ( 1 ヶ 10 0g ) な ら 10 個 。 こ れ だ け の 食 品 と な る と 、摂 取 す る の は 大 変 で す 。で す か ら 、3 回 の 食 事 で バ ラ ン ス よ く い ろ ん な 種 類 の 食 品 か ら 摂 る よ う に し ま し ょ う 。

(17)

- 15 - ③ 腸 内 に は 、た く さ ん の 腸 内 細 菌 が い ま す 。そ の う ち 、ビ フ ィ ズ ス 菌 な ど の 乳 酸 菌 は 善 玉 菌 と い わ れ 、人 間 の 腸 に 存 在 す る 細 菌 の う ち 、消 化・吸 収 を 促 進 し 免 疫 力 を 高 め る と い っ た 有 益 な 働 き を し ま す 。善 玉 菌 を 増 や す た め に ヨ ー グ ル ト や 乳 酸 菌 飲 料 を 摂 る よ う に 心 が け ま し ょ う 。ま た 動 物 性 た ん ぱ く 質 な ど を 好 み 体 に 悪 影 響 を 及 ぼ す 悪 玉 菌 と い わ れ て い る 大 腸 菌 や ブ ド ウ 球 菌 は 、肉 類 や 卵 な ど を 食 べ る と 増 殖 し ま す の で 控 え ま し ょ う 。 ④ 水 分 を 多 め に 摂 り ま し ょ う 。但 し 、自 己 導 尿 の 人 は 、水 分 を 摂 り 過 ぎ る と 尿 量 が 必 要 以 上 に 多 く な っ て し ま い ま す の で 、排 尿 バ ラ ン ス を 考 え て 1 日 1 .5 ~ 2 ℓ の 水 分 量 を 目 安 に 摂 り ま し ょ う 。 膀 胱 瘻 や 経 尿 道 留 置 カ テ ー テ ル 管 理 の 方 は 、 2 ℓ以 上 を 摂 り ま し ょ う 。 ⑤ 適 度 に 運 動 し ま し ょ う 。体 を 動 か す と 新 陳 代 謝 も よ く な り 、腸 の 運 動 を 助 け 、 消 化 吸 収 も ア ッ プ し ま す 。 ⑥ 上 記 ① ~ ⑤ で も 改 善 さ れ な か っ た 場 合 は 、休 日 の 前 日 に 下 剤 を い つ も よ り 少 し 増 や し て 再 度 、排 便 を 試 み て は い か が で し ょ う か 。 2 . 受 診 が 必 要 と 思 わ れ る 状 態 ① お 腹 の 痛 み や 発 熱 が あ る 時 ② 排 便 し た 後 も 治 ら な い 自 律じ り つ神し ん経 過け い か反 射は ん し ゃが あ る 場 合 (「 Ⅴ 自 律 神 経 過 反 射 時 の 対 処 法 」 を 参 照 ) ③ ガ ス で お 腹 が 張 っ て い る 時 ( イ レ ウ ス の 疑 い が あ り ま す 。) ④ 吐 き 気 が あ る 時 ⑤ 便 の 色 が 濃 す ぎ る と か 黒 っ ぽ い 時 ( 消 化 性 潰 瘍 な ど の サ イ ン で す 。) ⑥ 色 が 薄 す ぎ る 時 ( 胆 の う に 問 題 が あ る 場 合 が あ り ま す 。) こ れ ら の 症 状 が あ る 場 合 は 、 た だ ち に 消 化 器 科 を 受 診 し ま し ょ う 。 Ⅳ 下 痢 時 の 対 処 法 下 痢 と は 、便 の 水 分 量 が 多 く 泥 の よ う な 状 態 か ら 水 の 様 に な っ た 状 態 を い い ま す 。排 便 や 便 失 禁 の 回 数 も 増 え て き ま す 。下 痢 は い ろ い ろ な 原 因 で 起 こ り ま す の で 気 を つ け ま し ょ う 。

(18)

- 16 - 1 . 予 防 方 法 ① 暴 飲 暴 食 を 避 け ま し ょ う 。 ② 日 頃 か ら 栄 養 バ ラ ン ス の 良 い 食 事 を 摂 り 、 体 力 と 抵 抗 力 を つ け て お き ま し ょ う 。 ③ 体 調 が 悪 い 時 や 疲 れ て い る 時 は 、 腸 壁 を 刺 激 す る の で 脂 っ ぽ い 料 理( カ ッ プ ラ ー メ ン や フ ラ イ ド ポ テ ト 、ハ ン バ ー ガ ー な ど ) や ア ル コ ー ル の 摂 取 は 避 け ま し ょ う 。 ④ 嗜 好 品 や 刺 激 物 を 摂 り す ぎ な い よ う に し ま し ょ う 。 ⑤ 睡 眠 を 十 分 に と り 、 規 則 正 し い 生 活 を 送 り ま し ょ う 。 ⑥ 活 動 時 間 と 休 息 時 間 を き ち ん と 分 け て 生 活 に メ リ ハ リ を つ け ま し ょ う 。 ⑦ ス ト レ ス を 受 け て い る こ と を 認 識 し て い る 場 合 は 、 自 分 に 合 っ た ス ト レ ス 解 消 法 を 見 つ け て 精 神 的 に ゆ と り の あ る 生 活 を 心 が け ま し ょ う 。 2 . 受 診 が 必 要 と 思 わ れ る 状 態 ① 排 便 後 も お 腹 の 痛 み が 続 く 時 ② 下 痢 と と も に 発 熱 し た 時 ③ 長 い 間 、 下 痢 が 続 い て い る 時 ④ 下 痢 に 血 が 混 じ っ て い る 時 ⑤ 海 外 旅 行 中 か 帰 国 後 に 下 痢 が 起 こ っ た 時 下 痢 の 時 は 水 分 を 控 え が ち に な る の で 脱 水 症 状 も お こ し や す く な り ま す 。消 化 器 科 を 受 診 し て し か る べ き 処 置 を 受 け ま し ょ う 。 Ⅴ 自 律じ り つ神し ん経 過け い か反 射は ん し ゃ時じ の 対 処 法 第 5 ~ 6 胸 髄 損 傷 以 上 の 脊 髄 損 傷 の 方 に 特 徴 的 な 症 状 の 1 つ に 自 律 神 経 過 反 射 が あ り ま す 。血 圧 が 上 昇 し 、頭 痛・発 汗は っ か ん・鳥 肌・ 胸 苦 し さ な ど の 症 状 と し て 現 れ ま す 。便 の 貯 留 が 原 因 の 場 合 は 、 便 を 取 り 除 く こ と で 症 状 は 治 ま り ま す が 、 摘 便 の 刺 激 や 硬 便 を 排 出 す る こ と な ど で も 起 こ り ま す 。他 に も 、尿 の ト ラ ブ ル( カ テ ー テ ル や 管 の 詰 り・尿 の 溜 め す ぎ )や 褥 瘡 、極 端 な 気 温 の 変 化 な ど で も 起 こ り ま す 。 血 圧 の 上 昇 に よ り 脳 血 管 に ダ メ ー ジ を 及 ぼ す 危 険 が あ り ま す の で 、 次 の こ と に 留 意 し ま し ょ う 。

(19)

- 17 - ① 身 体 を 寝 か せ た 状 態 は さ ら に 血 圧 を 上 昇 さ せ ま す の で 、 座 位 姿 勢 を と り ま し ょ う 。で き れ ば 、足 は 下 げ た 状 態 の 方 が い い で し ょ う 。 ② 身 体 を し め つ け る も の( ズ ボ ン の ゴ ム ・ 靴 ・ 収 尿 器 の ベ ル ト な ど ) を ゆ る め ま し ょ う 。 ③ 摘 便 中 な ら 摘 便 を 一 旦 中 止 し ま す 。頭 痛 が 落 ち 着 い て か ら 、摘 便 を 再 開 し ま す 。 ④ 血 圧 計 が あ れ ば 血 圧 を 測 定 し ま し ょ う 。日 頃 と 同 じ 値 な ら 深 呼 吸 し て 症 状 が お ち つ く ま で 様 子 を み ま す 。 ⑤ 便 が 取 り 除 か れ て も 頭 痛 や 血 圧 上 昇 が 治 ま ら な い 場 合 は 、 他 の 原 因 を 疑 い 、尿 の ト ラ ブ ル の 場 合 は 、自 己 導 尿 の 人 は 導 尿 を し て み ま す 。経 尿 道 留 置 カ テ ー テ ル や 膀 胱 瘻 の 人 は 、管 の 曲 が り や 詰 ま り 、尿 混 濁 な ど の 原 因 を 取 り 除 き ま す 。皮 膚 の 赤 み が あ れ ば 褥 瘡 の 初 期 段 階 で す の で 除 圧 し ま す 。 ⑥ 考 え ら れ る 原 因 を 取 り 除 い て も 頭 痛 が 治 ま ら ず 、 血 圧 が 安 定 し な け れ ば 、 す ぐ に 救 急 車 を 呼 び ま す 。 Ⅵ 痔 の 対 処 法 痔 と は 、肛 門 や 肛 門 周 囲 に 起 こ る 病 気 の こ と で す 。痔 に は 、い ぼ 痔 ( 内 痔 核な い じ か く・ 外が い痔 核じ か く) 切 れ 痔 ・ 痔 瘻じ ろ うの 3 つ の 種 類 が あ り ま す 。 頸 髄 損 傷 者 は 、排 便 に 時 間 が か か る こ と が 多 く 、摘 便 な ど で 肛 門 を 刺 激 す る 場 合 も あ る た め 、 痔 に な る 方 が 比 較 的 多 く い ま す 。 1 . 痔 の 種 類 ( 1 ) 内 痔 核 痔 の 中 で 1 番 多 く 見 ら れ ま す 。 便 秘 や ト イ レ 時 間 が 長 く 、 強 く い き ん だ り 、 長 時 間 同 じ 姿 勢 を と る こ と で 起 こ り や す く な り ま す 。 排 便 時 に 出 血 し た り 、 肛 門 か ら 脱 出 し て 気 が つ く こ と が 多 い で す 。 脱 出 し て も 排 便 が 終 れ ば 元 に 戻 る 状 態 か ら 始 ま り 、 進 行 す る と 常 に 痔 核 が 脱 出 し て 指 で 押 さ え な け れ ば 戻 ら な く な り ま す 。

(20)

- 18 - ( 2 ) 外 痔 核 肛 門 の 外 側 に 血 豆 が で き た 状 態 で す 。 便 秘 や 下 痢 、ア ル コ ー ル や 辛 い 物 の 摂 り 過 ぎ 、座 り っ ぱ な し の こ と が 多 い 、 冷 え な ど が 原 因 で 起 こ り ま す 。腫 れ て 痛 み の あ る 人 は 痛 み ま す が 、出 血 は 少 な い で す 。 ( 3 ) 切 れ 痔 肛 門 の 皮 膚 が 裂 け た 状 態 で す 。 便 秘 な ど に よ っ て 硬 い 便 を 無 理 に 出 そ う と し た り 、 摘 便 の 刺 激 で 切 れ る こ と が 多 い で す 。 進 行 す る と 裂 け 目 が 深 く な っ て 炎 症 が 起 き て 潰 瘍 や ポ リ ー プ と な る こ と も あ り ま す 。 ( 4 ) 肛 門 周 囲 膿 瘍 痔 が 進 行 す る と 炎 症 が 起 こ り 、 化 膿 し て 膿 が た ま り ま す 。こ れ は 、肛 門こ う も ん周 囲し ゅ う い膿 瘍の う よ うで す 。痔 瘻じ ろ う と は 、こ の 膿 瘍 が 繰 り 返 さ れ た 結 果 、細 菌 の 入 り 口 と 膿 が 皮 膚 を 破 っ て 流 れ 出 る 部 分 ま で が ト ン ネ ル の よ う に 開 通 し て し ま っ た 状 態 の こ と で す 。 下 痢 や ス ト レ ス に よ る 免 疫 力 の 低 下 な ど が 原 因 と な り 、熱 が 出 る こ と も あ り ま す 。 手 術 が 必 要 と な り ま す 。 2 . 対 処 法 一 般 的 な 痔 へ の 対 処 法 と し て 、ひ ど く 出 血 し て も 自 然 に 止 ま る 場 合 が ほ と ん ど で す が 、止 ま り に く い 場 合 は 、テ ィ ッ シ ュ な ど で 肛 門 を 1 0 分 位 押 さ え て く だ さ い 。 入 浴 や 座 浴 で お 尻 を 清 潔 に し て 温 め る と 良 い で し ょ う 。市 販 薬 や 病 院 処 方 で プ ロ ク ト セ デ ィ ル 軟 膏 や ポ ス テ リ ザ ン 軟 膏 を 使 用 し ま す 。 症 状 に 不 安 が あ っ た り 、膿 が 出 る 場 合 や 発 熱 が あ る 場 合 は 、肛 門 科 を 受 診 し ま し ょ う 。 急 に 便 秘 に な っ た 、下 痢 と 便 秘 が 繰 り 返 さ れ る な ど の 症 状 が あ っ た り 、肛 門 か ら 出 血 が あ り 、痔 か と 思 っ て 受 診 し た ら 大 腸 が ん

(21)

- 19 - や 大 腸 ポ リ ー プ 、 潰 瘍 性 大 腸 炎 だ っ た と い う ケ ー ス も あ り ま す 。 早 め に 消 化 器 科 を 受 診 し ま し ょ う 。 引 用 参 考 文 献 1 頸 髄 損 傷 の た め の 自 己 管 理 支 援 ハ ン ド ブ ッ ク 国 立 別 府 重 度 障 害 者 セ ン タ ー 頸 髄 損 傷 者 自 己 管 理 支 援 委 員 会 編 中 央 法 規 出 版 2 0 08 2 西 村 か お る 著 2 0 06. 12 月 刊 ナ ー シ ン グ よ く わ か る 排 泄 障 害 に 強 く な る ! G A KK E N 3 大 正 製 薬 痔 の 種 類 と そ の 対 処 法 2 0 1 4. 6 4 赤 居 正 美 編 20 1 3 . 6 脊 髄 損 傷 の 排 便 マ ニ ュ ア ル 国 立 障 害 者 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン セ ン タ ー 5 坂 元 医 院 鷺 坂 奈 緒 子 便 秘 を 防 ぐ 食 事 6 大 塚 製 薬 食 品 に 含 ま れ る 食 物 繊 維 量 一 覧

(22)

国 立 障 害 者 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン セ ン タ ー 自 立 支 援 局

別 府 重 度 障 害 者 セ ン タ ー

( 支 援 マ ニ ュ ア ル 作 成 委 員 会 編 ) 〒 8 7 4 - 0 9 0 4 大 分 県 別 府 市 南 荘 園 町 2 組 電 話 : 0 9 7 7 - 2 1 - 0 1 8 1 H P : h t t p : / / w w w . r e h a b . g o . j p / b e p p u / 初 版 平 成 2 6 年 1 1 月 発 行 改 訂

参照

関連したドキュメント

三宅島では 1995 年から 2000 年まで、東京都三宅村の施設で当会が業務を受託している

参考資料12 グループ・インタビュー調査 管理者向け依頼文書 P30 参考資料13 グループ・インタビュー調査 協力者向け依頼文書 P32

在宅の病児や 自宅など病院・療育施設以 通年 病児や障 在宅の病児や 障害児に遊び 外で療養している病児や障 (月2回程度) 害児の自

①氏名 ②在留資格 ③在留期間 ④生年月日 ⑤性別 ⑥国籍・地域

在宅医療の充実②(24年診療報酬改定)

排除 (vy¯avr.tti) と排除されたもの (vy¯avr.tta) を分離して,排除 (vy¯avr.tti)

Indices of Industrial Production,Producer's Shipments,Producer's Inventories and Inventory Ratio.. 6月 7月 前月比 寄与度 6月

例えば「駿河台ビル」では、2002 年(平成 14 年)の農薬取締法の改正を契機に植栽の管 理方針を見直して、総合的病害虫管理(Integrated Pest