• 検索結果がありません。

ているのかな,どんな 時 間 割 をつくるのかな と 興 味 を 持 って 聞 くであろう つまり,コミュ ニケーション 活 動 を 通 して, 自 分 のことを 伝 え, 友 達 の 知 らない 情 報 を 得 られるような 必 然 性 のある 活 動 を 設 定 することが 大 切 である 3

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ているのかな,どんな 時 間 割 をつくるのかな と 興 味 を 持 って 聞 くであろう つまり,コミュ ニケーション 活 動 を 通 して, 自 分 のことを 伝 え, 友 達 の 知 らない 情 報 を 得 られるような 必 然 性 のある 活 動 を 設 定 することが 大 切 である 3"

Copied!
14
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

-小外1-

外国語活動

Ⅰ 外国語活動における「主体的に学習に取り組む態度」の育成

外国語活動の目標は,コミュニケーション能力の素地(「言語や文化についての体験的な理 解」,「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」,「外国語の音声や基本的な表現へ の慣れ親しみ」)を,コミュニケーションの体験を通して養うことである。 児童が「主体的に学習に取り組んでいる姿」 を「自ら慣れ親しんだ語や表現を使って,自 分の考えや思いを相手に伝え合おうとする姿」 と捉える。 外国語活動教材「Hi, friends !」では,どの 単元にも図のような四種類の活動が設定され ている。

「Let’s Listen」,「Let’s Play」,「Let’s Sing/Chant」等の活動を繰り返して行い,単元終末の 「Activity」につなげ,外国語(英語)を用いてコミュニケーションを図る楽しさを体験する単 元構成となっている。新しい語彙や表現に興味を持ち,自信を持って積極的にコミュニケーシ ョンを図ろうとする態度を育成していくためには,このような流れを意識した単元の計画づく りが必要である。そして単元の計画づくりの中に「主体的に学習に取り組む態度」の育成とし て以下の3点の視点を挙げる。 1 児童が興味・関心を持つ題材の設定 児童が自分の考えや思いを伝えたい, あるいは友達の考えや思いを知りたいと思うためには, 児童が興味・関心を抱く題材を扱う必要がある。学習指導要領には「指導内容や活動について は, 児童の興味・関心に合ったものとし, 国語科,音楽科,図画工作科などの他教科等で児童 が学習したことを活用するなどの工夫により, 指導の効果を高めるようにすること」と示され ている通り, 他教科等で児童が学習した内容や, 経験した活動を外国語活動の授業に取り入 れることも, 児童の知的好奇心をくすぐることにつながる。それは児童の学習の様子を知って いる学級担任が指導するからこそ可能となることでもある。 2 児童がやってみたいと思う活動の設定 児童が意欲的に取り組む活動として, ゲームが考えられる。しかし,単に楽しいからとゲー ムを繰り返しているのでは,高学年の児童はやがて飽きてしまうであろう。児童の発達段階に 応じた興味や自己関連性のある言語活動を設定する必要がある。例えば「Hi, friends!1 Lesson8 I study Japanese.」の単元終末では友達とのやりとりを通して自分の夢の時間割を作り, それ を発表する活動が設定されている。そこで, 自分の将来の夢を実現するためにどのような学習 をすればよいかを考えて時間割を作ろうと投げかける。それぞれなりたい職業に応じた時間割 が作られ,発表する児童は意欲的に伝えるであろうし,聞き手となる児童は「どんな夢を持っ

Let’s Listen」 Let’s Play」

Let’s

Sing/Chant」

(2)

-小外2- ているのかな,どんな時間割をつくるのかな」と興味を持って聞くであろう。つまり,コミュ ニケーション活動を通して,自分のことを伝え,友達の知らない情報を得られるような必然性 のある活動を設定することが大切である。 3 同じ語や表現を繰り返し使う場面設定 児童が自ら慣れ親しんだ語や表現を使ってみようとするためには,児童がそれらに十分に慣 れ親しんでいる必要がある。やみくもにたくさんの語や表現を扱うのではなく,汎用性のある 表現を,場面を変え何度も出合わせ,様々な場面で使う体験をさせることが大切である。その ためには同じ語や表現を,場面を替えて繰り返し使うような年間計画の作成が大切である。そ の際「聞く」-「まねて言う」-「繰り返し言う」-「自分の思いを話す」段階へと徐々にス テップアップしていくことが求められる。

Ⅱ 外国語活動における「学び合い」の授業

外国語活動では「学び合い」を児童のコミュニケーション活動を通して, 言語への気付きや コミュニケーションの仕方を学ぶことと捉える。これらは自然発生的になりえるものではなく, 教師の意図的な働きかけがあってのことである。そのためには教師の外国語活動の授業中の計 画的なインプットや授業後に行う「振り返り表」の活用が有効であると考える。 1 友達とのやりとりから英語の規則に気付く 外国語活動において, 児童たちはどのように英語の表現に出会うのであろうか?「今日は○ ○という表現を学習します。それは英語でこんなふうに言います。」と英語の気付きがうなが されないような状況での導入はあまり好ましくない。児童にとって馴染みのある「場面」の中 で, 教師と ALT のやりとりや教師とのやりとりの中から, 「何を言っているのか?」「どん なふうに言ったらよいのか?」と想像力を働かせながら, 学ぶことが望ましい。児童が臆せず 発言できる雰囲気の中で, 「何を言っているのか?」「どんなふうにいったらいいのか?」を 互いに伝え合う中で学んでいくと考える。 2 友達とのやりとりから自分の思いがより伝わるコミュニケーションの仕方を学ぶ 授業の中で行われるコミュニケーション活動を通して,児童は友達から新しい情報を得ると ともに, 友達が英語を話している様子から, 「友達の自分と違う発表の仕方」について着目を させることも大切にしたい。それは,「よりよいコミュニケーションの姿」を友達とのやりとり を通して学ばせたいからである。そのためには, 教師の活動後のフィードバックにおいて「友 達の発表で, いいなと思ったことはありますか?」等の問いかけや振り返り表において「今日 の学習中に気付いた, 友達のナイスなことをコメントしよう」といったことを意図的に仕組む ことによって, 児童は自然とコミュニケーション活動を通して, 互いに学び合うことができ ると考える。

(3)

-小外 3-

Ⅲ 実践事例

事例1 見通しと振り返りを通して

児童が主体的・協働的にコミュニケーションを図る指導事例

単元名 Lesson3 How many?

第5学年 Hi, friends ! 1 1 単元の目標 ○積極的に数を数えたり,尋ねたりしようとする。 ○1~20の数の言い方や数の尋ね方に慣れ親しむ。 ○言語には,それぞれの特色があることを知る。 2 単元の評価規準 ○積極的に数を数えたり,尋ねたりしようとする。 ○1~20の数の言い方や数の尋ね方に慣れ親しむ。 ○言語には,それぞれの特色があることを知る。 3 単元について 本単元は,これからの活動の中で繰り返し使われる数(1~20)を取り上げている。そのため,ただ 単に数を数えたり,繰り返させたりするのではなく,児童が日常生活の中で体験したことのある身近 なゲーム(じゃんけん,トランプ,クイズなど)を英語で行うことを通して,少しずつ数の言い方や 尋ね方に慣れ親しませていきたい。 また,デジタル教材にある様々な国のじゃんけんや数の言い方,指を折っての数の数え方を視聴す ることにより,様々な国の言語や文化に触れさせることができる。その中で,韓国語や中国語で「3」 を表す言葉の音声が日本語と似ていることや,日本語では,ものの数を表すときに様々な助数詞がつ くこと,同じ数字でも異なる言い方(4ならば「よん」,「し」など)があることなど,言葉の面白 さにも気付かせたい。 本単元の終末では,「自分たちで問題を作成したHow many?クイズ大会」を行う。クイズを自作す ることで,友達の作成したクイズの答えを数えたり,尋ねたりしようとする積極性を高めていきたい。 そのため,一人一人が戸惑うことなくクイズを作成できるよう,毎時間,さまざまな形式の数を答え させるクイズ(漢字の画数を数えさせるクイズ,読み聞かせた絵本の中に登場したもの数えさせるク イズなど)を出題していく。

4 指導と評価の計画(全4時間) ◇は,「Hi, friends!」の紙面にはないもの,教材・教具の工夫をしたもの 時 間 主な学習活動 評価規準・評価方法 主体的・協働的な 学習活動の留意点 1 英語での物の数え方の特色を知 り,1~10の数の言い方に慣 れ親しむ。 ◇ 「How many? クイズ①」 【P1】「じゃんけんゲーム」 【L1】「どの国の言い方か,□ に番号を書こう」 ◇ 「How many? クイズ②」 ・本時は,原則として評価結 果を記録しないが,目標に 向けての指導は行う。 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」とともに単元の終末に 行う『How many? クイズ』 を行い,見通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 2 1~20の数え方や,数を尋ね る表現に慣れ親しむ。 ・1~20 の数を聞いたり, 言ったりしている。 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね

(4)

-小外 4- 【P1】「じゃんけんゲーム」 ◇ 「カード集めゲーム」 ◇ 「How many? クイズ③」 【慣】〈行動観察・振り返り カード〉 らい」とともにゲームや読み 聞かせを行い,クイズ作りの 見通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 3 1~20の数え方や,数を尋ね る表現に慣れ親しむ。

【C】“How many balls?”

【P2】「いくつあるか,数えよう」 ◇ 「トランプゲーム」 ◇ 「How many?セッサン」 【A1】「How many? クイズ」を 作ろう。 ・1~20 の数や数を尋ねる 表現を聞いたり,言ったり している。 【慣】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」とともにチャンツやゲ ームを行い,クイズ作りの見 通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 4 積極的に数を数えたり,尋ねた りしようとする。

【C】“How many balls?” 【A2】りんごがいくつあるか,た ずねよう。 ◇ 「How many? クイズ大会」 ・自ら相手を見付けて数を尋 ねたり,答えたりしてい る。 【コ】〈行動観察・振り返り カード〉 ・進んで数を数えたり,尋ね たりしている。 【コ】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」を提示し,クイズ大会 の見通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。

※【P1】:Let’s Play 1 【P2】:Let’s Play 2 【C】:Let’s Chant 【L1】:Let’s listen 1 【A1】:Activity 1 【A2】:Activity 2

5 学習指導の様子 (1)児童が興味・関心を持つ題材

単元のゴールを見せることで「何を学ぶのか」を理解する。

本単元と本時のめあてを示す。 How many frogs?

Nine frogs. 先 生 み た い な ク イ ズ を 作 り たいな。 な る ほ ど ! 今 度 の 外 国 語 活 動 は,数を数えるクイズを作るん だ! 楽しそう!! この単元では,みんなにクイズを 作ってクイズ大会を行うよ。その ために,今日は数の言い方や尋ね 方の言い方を知ろうね。 単元の始めに,この単元の最後に なって欲しい姿を見せることで 「やってみたい」,「こうなりた い」といった児童たちの関心を引 き出す。教師はその姿になるべ く,単元を逆向きに設計をする。 (参照4 指導と評価の計画) 毎時間授業の始めに,児童にめあてを提 示することで,この時間に何ができるよ うになればよいかを知ることができ,見 通しを持たせることができる。

(5)

-小外 5- (2)同じ語や表現を繰り返し使う場面 慣れ親しんだ語や表現を使うため,様々な場面で使う体験をさせる。 カード集めゲーム・・・一人4枚のカードから始め,じゃんけんの勝敗に応じてカードをや りとりしていく。ゲーム後,手持ちの枚数が変わるので,最後にカ ードの枚数を数える。

How many cards?

How many? Two!

How many? Seven!

ハジメテノゲームデス。 Very fun! ALTの先生 とセッサンが できるなんて 嬉しいな How many? セッサン・・・二人一組になり,親指を外に出して軽く握りお互いに寄せ合う。 日本語でセッサンという代わりに,How many? と言って指を上 げるタイミングを合わせる。親指が上がる合計本数を予測して, One, two, three, four のいずれかの数を言う。そのときにお互いに 親指を上げる。自分の言った数と親指の上がった本数が同じなら 片方の手を引っ込める。先に両手とも引っ込められた方の勝ち。 慣れてきたら,対戦人数を増やしていく。 よ~し,人数 増やしてやっ てみよう! 人 数 が 増 え る と,言える数字 も増えるね。 Rock, paper, scissors.

One, two, three! よしっ!勝ったぞ!! じゃんけんで勝 てば,カードが 増えるんだね。 It's thirteen. やったー! チャンピオンだ!! おめでとう! すごいね。 Good job!

(6)

-小外 6- (3)学び合い 児童の興味や関心を高めるための手立て(身近なゲーム,絵本等の活用) 身近なゲーム1(じゃんけん) じゃんけんって, 英 語 で も で き る んだ。今度友達と や っ て み よ う か な?

Rock, paper, scissors. One, two, three!

やったー!先生に勝った!! じゃんけんの英語での言 い方もだんだん上手にな ってきた気がするな。 身近なゲーム2(トランプ) え~と,7と6と 4 で 17 だ ね 。 seven と six と four だから seventeen だね。 外国語活動の 時間に,算数 も一緒に勉強 しているね。

絵本(Brown Bear,Brown bear,What do you see?)

Blue Horse,Blue Horse,What do you see?

I see a green frog, looking at me. 初めて英語で絵本の 読み聞かせを聞くけ ど,楽しいな。 なるほど,ALT の 先 生 が い う 動 物 が 次 に 出 て く るんだ! 日頃やっているじゃんけんも,英 語で行うことによって,体験的に 岩は rock,紙は paper,はさみは scissors であることを学習する。 また,毎時間行うゲームをじゃん けんで始めることによって,繰り 返し使う場面を設定することが できる。 トランプを使って足し算を 行う。他教科で学習したこと を活動に設定することで,主 体的な学びを促すことにつ ながる。他にも漢字の画数を How many? を 使 って聞 きあ う活動も考えられる。児童の 興味・関心に基づいて教科横 断的な活動を仕組むことが できる。

(7)

-小外 7- 「How many? クイズ大会」・・・自分たちで作成したクイズを出し合い,尋ねたり答えたりする。 友達とのやりとりから自分の思いがより伝わるコミュニケーションの仕方を学ぶ。 O.K. O.K. Good Luck! みんないろいろな絵 を描いていて面白い な。何個か数えるとき も,英語で言えるから 勉強になっていいな。 私が作った問題が分 かるかな?

How many oranges?

ここって,

「How many balls?」 で O.K? ○○さんは,答 え だ け で な く 数 え る 時 も 英 語 だ か ら 立 派 だな。 あれ?あんな所に細 かく描いてある。ひ っかかっちゃった。 でも楽しいなぁ。 It's five! O.K. That's right. わぁ,たくさんの 絵 が 描 い て あ る ! ど の 絵 が ク イ ズ に な る の か な?

(8)

-小外 8-

(3)振り返りカード

ナイスコメントカード

5 年 Lesson 3 How many? 名前

それぞれの時間の 1,2 については自分でがんばれたかどうかを記入しよう! 6 実践を振り返って 単元の始めに,本単元の終了時にクイズ大会を行うことを示し,毎時間様々なクイズを提示しなが ら単元を進めて行ったことで,クイズ大会において児童が様々なバリエーションのクイズを作成する ことができた。目標に向けて,単元設計を行うことで,児童だけでなく,教師も見通しを持って授業 を進めることができる。同じ語や繰り返し使う場面の中で,児童が身近に感じるじゃんけん,トラン プ,セッサンゲームを用いることで児童が大変意欲的に活動に取り組み,児童の主体的な学びを促す ことができると感じた。また,今回初の試みとしてALTと事前打ち合わせをし,役割分担をして絵 本の読み聞かせを行った。そうすることで児童の言語や文化に対する気付きが促された。 振り返り表(ナイスコメントカード)からも,児童の協働的な学びからコミュニケーションの望まし い取り方についての気付きを見取ることができた。 「めあて」や「学び合い」について振り返り,「何を学んだのか」を実感できる。 各授業のめあてを項目とし,授業 の後でふり返りを行う。目標に向 けて単元設計をしっかり行うこ とで,児童,教師共に見通しふり 返りを行うことができる。 活動を通して感じ たことや思ったこ とを書き留めるこ とで,言語や文化 に関する気づきを 見取ることができ る。 友だちとのコミ ュニケーション 活動を通して,言 語への気づき,望 ましいコミュニ ケーションの取 り方を知ること ができる。

(9)

-小外 9-

Ⅲ 実践事例

事例2 見通しと振り返りを通して

児童が主体的・協働的にコミュニケーションを図る指導事例

単元名 Lesson6 What time do you get up?

第6学年 Hi, friends ! 2 1 単元の目標 ○積極的に自分の一日を紹介したり,友達の一日を聞き取ったりしようとする。 ○生活を表す表現や,一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しむ。 ○世界には時差があることに気付き,世界の様子に興味を持つ。 2 単元の評価規準 ○積極的に自分の一日を紹介したり,友達の一日を聞き取ったりしようとしている。 ○生活を表す表現や,一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しむ。 ○世界には時差があることに気付き,世界の様子に興味を持つ。 3 単元について 本単元では,生活を送る上で大切な時刻について学ぶ。「起きる」「朝食を食べる」「学校へ行 く」といった生活を表す表現や,一日の生活についての時刻を尋ねる表現について,様々な活動を 通して慣れ親しませたい。 また,世界の時差について知る場面があるため,Let’s Listen 3 の活動に加えて,世界中のラ イブ映像を配信しているアプリを活用し,現時刻の世界中の様子について知る。そのことで,時差 について実感することができ,世界では様々な人がそれぞれの地域で様々な生活をしており,わた したちもその一員であることを考えさせたい。 本単元での終末では「探偵ゲーム」を児童主体で行う。インフォメーションギャップの活動を通 して,「友達に自分のことを知ってもらいたい」「友達のことを知りたい」という意欲的な姿勢が 生まれることを期待している。また,終末の活動に向けて,様々な活動を取り入れることにより, 生活を表す表現や時刻を尋ねる表現を繰り返させることで慣れ親しませたい。そして,これらの活 動を通して,言葉でコミュニケーションを図ることの楽しさを味わわせたい。

4 指導と評価の計画(全5時間) ◇は,「Hi, friends!」の紙面にはないもの,教材・教具の工夫をしたもの 時 間 主な学習活動 評価規準・評価方法 主体的・協働的な 学習活動の留意点 1 英語での時刻の言い方を聞き取 り,世界には時差があることに 気付こう。 【P1】ナンバーゲーム 【L3】世界の時刻を四角に書こ う。世界の都市と絵を線で結 ぼう。 ※ライブ映像で確認する。 【C】What time do you get up?

・時刻の言い方について聞き 取ろうとしている。 【コ】〈行動観察・振り返り カード〉 ・世界には時差があることに 気付いている。 【気】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」とともに単元の終末に 行う『探偵ゲーム』を見せ, 見通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 2 ゲームをしながら,生活を表す 表現をたくさん言おう。 【P1】ナンバーゲーム ・生活を表す表現を聞いたり 言ったりしている。 【慣】〈行動観察・振り返り ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」とともに生活を表す絵

(10)

-小外 10- 【L1】時計に針や数字を書こう。 【P2】おはじきゲーム 【L2】( )に時刻を書いて,さ くらとあなたの一日を比べ よう。 ◇キーワードゲーム カード〉 カードを提示し,見通しを持 たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 3 生活についての時刻を尋ねる表 現や,生活を表す表現に慣れ親 しもう。 ◇キーワードゲーム ◇サイモンセッズ ◇リレーゲーム 【A1】先生の一日を予想して,イ ンタビューしよう。

【C】What time do you get up?

・一日の生活についての時刻 を尋ねる表現を聞いたり, 言ったりしている。 【慣】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」とともにターゲットセ ンテンス“What time do you get up?”を提示し,見通し を持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 4 生活を表す表現を言ったり聞い たりしながら,友達の生活時間 を知ろう。

【C】What time do you get up? ◇リレーゲーム ◇インタビューゲーム ◇探偵ゲーム ・積極的に自分の一日を紹介 したり,友達の一日を聞き 取ったり しよう として い る。 【コ】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」を提示し,見通しを持 たせる。 ・チャンツや『リレーゲーム』 を行うことで,その後の活動 においてどのような表 現を 使うのかという見通し を持 たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。 5 生活を表す表現を言ったり聞い たりしながら,自分たちで探偵 ゲームをしよう。 ◇リレーゲーム ◇探偵ゲーム ・友達と協力して聞いたり, 言ったり する活 動に取 り 組んでいる。 【コ】〈行動観察・振り返り カード〉 ・主体的に学習に取り組む態度 を育成するため,本時の「ね らい」を提示し,見通しを持 たせる。 ・前時に行った「探偵ゲーム」 を想起することで,本時の活 動の見通しを持たせる。 ・「めあて」や「学び合い」に ついて振り返り,カードに記 入させる。

※【P1】:Let’s Play 1 【L3】:Let’s Listen 3 【C】:Let’s Chant 【L1】:Let’s Listen 1 【P2】:Let’s Play 2 【L2】:Let’s Listen 2 【A1】:Activity 1

(11)

-小外 11- 5 学習指導の様子 (1)児童が興味・関心をもつ題材

「何を学ぶのか」を理解する

単元のゴールを見せる

I get up at seven.

What time do you get up?

今日のめあては「生活を表す表現 を言ったり聞いたりしながら,友 達の生活時間を知ろう!」です。 先 生 み た い に 話 せ る よ う に なりたいな。 探偵ゲームって 面白そうだな。 今日は友達の生活 時間について知る ことができるな。 これは,アメリカ のニューヨークの 今の様子です。

児童の興味や関心を高めるための手立て

本時のめあてを示す

ICT を活用する

よ~し,たくさん 言ったり聞いたり するぞ! ニューヨークは 今,夜なんだ。 世界の今の状況が 見られるなんて おもしろいな~! 単元の最後に行う探偵 ゲームのデモンストレ ーションを行い,児童 に単元終了時の姿をイ メージさせる。これに よって,児童を動機付 けする。 世界のライブ映像を見る ことよって,世界には時差 があることを児童は体感 的に知る。

(12)

-小外 12- (2)同じ語や表現を繰り返し使う場面

I go to bed at ten.

Finish!

What time do you go home?

I go home at five.

Study at home.

Study at home.

Take a bath.

とったー!

慣れ親しんだ語や表現を使うため,様々な場面で使う体験をさせる

リレーゲーム・・・列ごとに先頭の人が2番目の人に質問する。2番目の人は答えた

あと,3番目の人に同じ質問をする。これを列の最後まで繰り返す。

キーワードゲーム・・・指導者のあとに英語を繰り返し,キーワードの時のみ,

二人の真ん中にある消しゴムをとる。

What time do you go to bed?

キ ー ワ ー ド は “ Take a bath”だな。 早く伝えることよりも,正確に 伝えることを意識するように 指導を行う。全体で繰り返して フレーズを練習する活動に比 べると,一人一人がしっかりと 発音し伝えようとしていた。ま た,列の中でローテーションす るなどし,順番を変えるとバリ エーションがうまれ,飽きずに 活動をすることができる。 ALTに 続いて大 きな声で 繰り返し た後2回 拍手をす る。お手つきをした ら負けとなる。手を たたくこ とでリズ ムがうまれ,活動し やすくなる。児童は 大きな声 で何度も 英語を繰 り返すよ うになった。

(13)

-小外 13- (3)学び合い

What time do you take a bath?

I take a bath at nine.

Good!

I eat dinner at eight.

What time do you eat dinner?

友達とのやりとりから自分の思いがより伝わるコミュニケーションの仕方を学ぶ

探偵ゲーム・・・友達の一日の生活について質問し,情報を集める。

その後「この人は誰だ?」クイズを行う。

グ ル ー プ の 仲 間 と 協力して,たくさん 情報を集めよう。 ○○さん じゃないかな? この人は 誰なんだろう? ○○さん,8時に夕ご飯を 食べたって言ってたよ。 でも,問題の人は,お風呂に1 0時に入るって言ってるよ。 △△さん だと思うな! ①友だちに1日の生活時間をインタビューして情報を収集する。 ②ALTまたは授業者が児童の誰かになり きって情報を英語で伝える。児童は集めた情 報を参考にそれは誰なのかをグループで考 える。 ③グループごとホワイトボー ドに答えを記入して答える。グ ループ対抗でゲームを行うこ とで,児童たちは意欲付けされ た。

(14)

-小外 14- (4)振り返りカード 6.実践を振り返って 第1時に見通しを持たせるために単元の終末で行う「探偵ゲーム」を導入で示した時には,児童 たちは「難しい」「できない」と口にしていた。しかし,毎時間めあてを提示し様々なゲームや活 動等を通して,生活を表す表現や,一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しんだことに よって,第5時には自分たちで英語を使ってゲームを進める姿を見ることができた。時差について 学ぶ際に,世界のライブ映像を配信しているアプリを活用したことにより児童の興味・関心を引き つけることができ,主体的な学習を促すことができた。特に「探偵ゲーム」においてはゲームを行 うために積極的にインタビューを行い,情報を基に考えるなど協働的な学習に結び付けることがで きた。また,協働的な学習を通して,言語への気付きが促されると感じた。 課題としては在籍児童数が多いこともあり,ゲームやアクティビティをする際に予想以上に時間 がかかってしまった。ゲームやアクティビティに適した人数,もしくは人数に応じた内容などを考 えなければならないと感じた。また,担任とALTで児童一人一人の指導や観察による見取りを行 うことにも難しさを感じた。しかし,毎時間記入する振り返り表を使って,各児童の学びの様子は 把握することができ,振り返り表の有効性を感じることができた。

「めあて」や「学び合い」について振り返り,「何を学んだか」を実感できる

日本語と英語にも 似ている点がある んだな。 英語で時刻を 言うときのポ イントに気づ いたぞ!

参照

関連したドキュメント

ヒュームがこのような表現をとるのは当然の ことながら、「人間は理性によって感情を支配

このような情念の側面を取り扱わないことには それなりの理由がある。しかし、リードもまた

自閉症の人達は、「~かもしれ ない 」という予測を立てて行動 することが難しく、これから起 こる事も予測出来ず 不安で混乱

7.自助グループ

   遠くに住んでいる、家に入られることに抵抗感があるなどの 療養中の子どもへの直接支援の難しさを、 IT という手段を使えば

としても極少数である︒そしてこのような区分は困難で相対的かつ不明確な区分となりがちである︒したがってその

自然言語というのは、生得 な文法 があるということです。 生まれつき に、人 に わっている 力を って乳幼児が獲得できる言語だという え です。 語の それ自 も、 から

学側からより、たくさんの情報 提供してほしいなあと感じて います。講議 まま に関して、うるさ すぎる学生、講議 まま