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琉球パイナップル畑土壌の研究 VIII 沖縄本島畑土壌の交換酸性と加水酸性-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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第17巻第1号(19‘5) 25 琉球パイ ナップル畑土壌の研究

Ⅷ 沖縄本島畑土壌の交換酸性と加水酸性

玉 置 贋 彦,梅 田

裕 前報(12)紅つづき本報では沖縄本島,国頭,中頭の両地方虹分布するパイン畑より得た土壌を供試し交換酸性と加 水酸性を測定した結果について報告する… なお本報で供試した試料は現地調査に際し採取したもののはか琉球農業試 験場名護支場により採取されたものも含まれている=・ここに試料を供与された島村盛水支場長をほじめこれに関係さ れた方々へ深謝する次第であるり Ⅰ試料の採取と調製 試料は19‘.5年2月現地調査を施行した際採取した試料No.501一512の12点と名護支場より供与された試料No.51.5− 550の18点計50点を用いた.これらの試料は前報(1・2)で記述した常1層あるいはこれに相当する土層の土壌のみで第2 第1表 試 料 採 取 地 名 試料No.】 地 名 試料Noり l 地 大宜味村(新開畑) 同(試験地畑) 同(未更新畑) 同(産業開発青年隊畑) 今帰仁村呉我山(試験地畑) 本部町伊豆味(試験地畑) 宜野座村松田 名護明許田山 屋部村嵐山 国頭村大川山 羽地村セス山 今帰仁村(田地農場) 宜野座村高野原 同村宜野座 石川市山城 本部町伊豆味亀石原 本部町(農会畑) 本部町成志堂 本部町(優良畑) 石川市登敷原 具志川村石増原 同村福地原 501 502−505 504 505 50る−5ロ8 509−510 511−512 515 514 515 51占 517−518 519 52D 521−522 525−524 525 52占 527 528 529 550 層ほ含まれていない‖ 試料採取地名を欝1表にしめす‖ なおこれらの土壌ほ.前報(1)同様その風乾細土を供試した。 Ⅱ 実験方法と実験結果 実験方法は前報(1)と同様の方法で交換酸度(5yl)と 加水酸度(5.5yl)を測定した.得られた結果を第2表 にしめす. Ⅲ 考 察 第2表より交換酸度は最多1占0.5(試料No..511),最 少51.5(試料No.510)の範囲にあり,試料No.51ロ,529 の2点を除く他の試料はいずれも40以上の値をしめし ている.またその値が100以上の試料が占点も認められ 調査の対象とした試料は交換酸度が極めて著しいものが 大部分である..加水酸度は最多188.9(試料No.511), 最少55い9(試料No‖529)の範囲にあり,占0以下の値を しめすもの牲全試料50点中4点に過ぎない.. 第2表 沖縄本島パイン畑土壊の潜酸性 試料Noい【交換酸度l加水酸度 51(;!42‖5

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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香川大学農学部学術報告 24 試料No.501は国頭地方の古生層粘板岩に由来する赤色土壌の新開畑より得たもので交換酸度ほ50台をしめしてい る.試料No.502,505も同一磯城の畑であるが開畑された時期は試料No,.5Dlを得た畑より早い.これら両試料を得 た畑ほともに肥料試験を施行中でありNoり502畑は標準肥料区,No小505畑は創巴料区である.南武料問で潜酸性の差 がやや著しいのは開墾後の土壌の風化作用が施肥の有無に関連しNo‖505畑のカがNoい5D2畑より脱塩基作用の進行程 度がより速かであることによるものであろうか..試料No.504は上述の試料No,.50ト505を得た畑と地つづきの畑であ るがより以前に開畑された畑で交換酸度ほ極めて著しいがパインの生育は良好である.試料Noい505は沖縄産業開発 膏年隊によって/管理されている畑でその土壌は試料No.5ロ1−504と同種の赤色土である∩ その潜酸性の偲は試料No・ 501に.近似している..試料No…50る−ち08は琉球農業試験場呉我山試験地のパイン畑より得たもので安山岩土壌である. 試料No.5Dるは標準肥料区,試料No.507は加運多用区,試料Noい508ほ無加里区の土壌であるが試料No..507,508に 比較して試料Noい50占の交換酸度が極めで著しいことはこれらの蝿は動力開墾により造成された畑である関係上成 因を異にする母料に.より土壌の差異を生じたことによるものではなかろうか..試料No..5D9一−510は琉球農業試験場伊 豆味試験地のさつまいも畑を転換したパイン炬より得たもので古生紀石灰岩を基盤とする安山岩土壌であるい 試料 No.509ほ慮りん酸区,試料No.510は無加里区の土壌であるが前者の潜酸性ほ後者のそれに比較して著しいことは従 前の施肥の差異濫もとづくものであろう.19る2−19る5年冬季の寒波によるパインの被害は試料No一・509畑が試料No“ 51D畑より,より軽微であったこととこの交換酸度,加水酸度の相違が関係を有するか否かは今後の調査にまたねば ならぬ.試料No..511−512は中頭地方の国頭礁層土壌によるパイン畑より得たもので試料No・511は琉球農業試験場の 新開試験地土壌,また試料No.512は試料No、.511より,より以前に開畑された民有畑である‖試料No・511ほ供試全試 料中交換酸度,加水酸度ともに最も多いり元来国頭礁層土ほ中性塩液湛より交換浸出されるAlを多く含む傾向があ り,したがって施肥によるりん酸が吸収固定される可能性が強い.このことはこの地帯においていわゆる「パインの 芯どまり.」といわれている生育異常をきたす現象に密接な関係をもつもののように考えられる小 これに関しては今後 の調査が必要である.試料No.515−550は上述したように琉球農業試験場名護支場より供与されたもので現地調査を 欠いている.したがってその詳細を論述し得ないが交換酸度の極めて著しい試料Noい517,試料No…518ほ上述の試料 No.50d同様今帰仁村の土壌であり,おそらく同種の安山岩系赤色土であるように判定される..また試料No・525,試 料No..524は本部町伊豆味の土塊でこれは上述した試料No..509,試料No・510と同一地域に屈している.しかし交換酸 度,加水酸度が試料No.509,試料No.510紅比較して極めて著しい.このことは土壌の相違によるものや否やは今後 の調査にまたねばならぬ.また試料No..527は開畑以釆10年間パインの生産は低下することのないそして現作も展好 な収監をあげている優良畑といわれて:いるが,そ・の交換酸度は40台で著しい部類に属してこいる.しかし供試金銭料中 ではより少ない数値をもっている.前報(1、2叱おいてパイン作良好な畑の交換酸度は20・−40あるいは40以上の値をし めす試料が多く認められたことよりこの畑もまたこれに属するパイン畑である‖ Ⅴ 摘 要 琉球沖縄本島国頭,中頭地却こおけるパイン畑土嬢50点の交換酸度(5yl),加水酸度(51.5yl)を測定しつぎの結 果を得た. (1)交換酸度は最多1鳳5,最少51い5の範囲にわたり大部分の試料は40以上の値をもっている.. (2)加水酸度は最多188‖9,最少55.9の範囲にわたり大部分の試料はる0以上の値をもっている. 引 用 文 献 (1)玉置鷹彦,梅田 裕:本誌1る,150(19‘5).. く2)−一一1 一肝【 :同上17,17(19占5)り

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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25 第17巻第1号(19る5)

Studies on Ryuky11pineapple王ield soil Ⅶ Soilacidities of Okinawaisland fields

Takahiko TAMAKIand Yutaka UMEDA

Sllmm&ry Pursuing thefo工merStudies,in thispapeII,SOilpotentialacidities(exchangeandhydrolytical acidity)of pineapple fieldin Kunigami and Nakagami districts,OKinawaisland,Ryukyu,WeZe

determined and thefo1lowing results were obtained.

(1)Exchangeaciditiesrangefrom51.5to160..5in top soiland most of soilsa皿ples have above4D

acidity

(2)Hydrolyticalacidities range from55.9to188.9in top soiland most of soilsamples haveabove60

a¢idity.

(Received May15,19占5)

参照

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