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中越金型産業とIT : 「ティアI」化のための課題

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(1)

中 越 金 型 産 業 と I

T

- 「ティア

Ⅰ」

化 のための課題

-姥

(新潟経営大学教授)

は じめに

本研究は、新潟経営大学の地域活性化研究所が取 り組んできた地域企業情報ネットワークシステムに 関す る第2次研究である。前回の研究すなわち第1次研究では、中小企業およびそれを主体 とす る産業 集積地域においては、取引関係水平化のためには情報ネットワークの双方向性が不可欠であるという意 味で一云い換えれば片方向性の下では逆に大企業やグローバル企業による中小企業や集積地域企業の一 方的な再編成に繋が りかねないと.いう意味で-双方向型情報ネットワークシステムが必要だ という認識 に基づいてその理論モデルを考察 した。今回の研究では、そ うした認識を踏襲 しつつ、さらにその双方 向性論は中小企業 とりわけ産業集積地域において重要な役割を担 っている製造業におけるパーツ ・サプ ライヤーの取引関係水平化を可能にす る経営戦略論すなわち 「新経営戟略論」一情報ネッ トワークシス テムを通 じてその高度化 と統合化が加速 されつつある 「イ ンテグ レーテ ッ ド・バ リュー ・チ ェー ン (ⅠntegratedValueChain)」の下では取引関係は殆ど全ての ビジネス ・プロセスに関わ るとい う企業 構造上の変化を念頭に置いた経営戦略論 -として も展開されるべきだという認識 (注1)に基づいて、典型 的なパーツ ・サプライヤーの集積地域である中越地域の金型産業 におけるIT化問題を事例研究 として 取 り上げた。従 って本稿の目的は、中越金型産業における取引関係水平化のための経営戦略にとって IT化がどのような意味を持 っているのかということを明 らかにす ること、 さ らにそれを通 じて中小企 業やパーツ ・サプライヤーの 「新経営戟略論」に対 して一つのモデルを提示す ること、にある。そのた めには、中越金型産業の経営戦略上の課題は何か、またそ うした課題達成 のためにITを如何に活用す べきか、 ということを研究 しなければな らない。そこで第 Ⅰ部では、研究全体を鳥取するとともにとく にITが有する経営戦略上の意義を明 らかにす ることに主眼を置いた。但 しその内容 について は、最終 的にその責任は執筆者に帰するものである。 本稿の内容を読者の皆さんにご理解頂 くためには、本稿の論旨を予め述べておいた方がよいと考える。 1.まず、中越金型産業にとってITがどのような意味を持 っているのかということを明 らかに してお かなければな らない。ITは恐 らく今後の中越金型産業にとって極めて重要な意味を持つ もの と想定 さ れる。何故な らば、 日本の地域産業 とりわけ多 くの中小製造業がそ うであるように、中越金型産業 もま た停滞ない し後退傾向を辿 っていることは否めないが、その場合ITが、 そ うした傾向を さ らに押 し進 め中越金型産業の再編成を促進する可能性を学んでいる-ということを必ず しも否定はできないか らで ある。国際分業を通 じての低価格化傾向とも相まってユーザーのCAD/CAMシステム高度化 は短納期 化を通 じて金型産業の収益構造を大 きく圧迫 してお り、その結果金型産業は再編成を余儀な くされてい るが、中越金型産業 もまたその例外ではないと観 られる。そこでわれわれはまず、ITは、 (イ) 中越金 型産業の停滞 ・後退を加速させるのか、(ロ)それともその再生のカギを握 っているのか、(ハ)はまた その双方の可能性を併せ持つのか-という諸点をまず解明 しておかなければな らない、 と考えた。

2.

とは云 うものの、IT論の意義をより積極的な立場で兄い出したいという意図が本稿には伏在 して -

(2)

1-いるということもまた偽 らざるところだ。上記の問題意識をさらに敷延す るな らば、政策論的立場に立 つ限 り、上記三つの可能性について考察する場合、中越金型産業活性化のためにITを如何に活用す る のかという視点が重要だか らである。何故な らば、Ⅰでの積極的活用 は中越金型産業再生のためにそれ 自体必要なだけではな くそれを通 じてのみ上述 した問題すなわち/ ITによる中越金型産業再編成問題に 対 して効果的な手だてを提供 し得 る、 と考え られるか らだ。 3.そこで、ITの積極的活用とは一体何かということが次に問題 となる。その場合、ITが金型産業を 「ティア

」 (注 2)化する潜在的可能性を提供 しているということに注 目すべきである。すなわち、「ティ ア

Ⅰ」

化とはパーツ ・サプライヤーにとっては、アセ ンブラーとの取引関係を水平化させるということ を意味するが、そうした課題を達成す る上で、ITは有用なのである。 そ こで 「ティア

Ⅰ」

化 とい う経 営戦略上の課題達成のためにITを 「ツール」 として如何に有効 に準 用 し得 るかが重要だ とい うことに なる。前述 したCAD/CAMシステム高度化を通 じて進展 しつつある設計データのソリッド・データ化 が、(イ)一方でのデータ送信のデジタル ・ネットワーク化 とも相まって、金型技術が有す る二重の性 格-すなわち基盤技術でありしかも先端技術で もあるという性格-のうちの後者の性格つまり先端技術 という性格にさらにデザイン機能を付与することによって、アセンブラーの開発 ・設計プロセスへの金 型産業の参入を可能にしており、(ロ)さらにまたそのことを通 じて、 これまで 「ティア

Ⅱ」

以下の地 位に甘ん じていた金型産業に 「ティア

Ⅰ」

化す る機会を提供 している-ということを見逃 してはな らな い。そこで、ITを積極的に活用するということは、 とりもなおさず ソ リッ ド・システムを有効に活用 するということに他な らないということになる。か くして、中越金型産業にとって、 ソリッド化は 「テ ィア

Ⅰ」

化という新経営戦略にとって不可欠な課題となるのである。(なお、ITと経営戦略 との関係を 考える場合、IT化プロセスとの関連性 もまた見落とせない。電子メールを通 じてのCADデータの伝送 か らWebサイ トを通 じての ソ リッ ド・データの伝送へ とIT化 プロセスが進展 し高度化す るにつれて 「ツ-ル」としてのITが持つ経営戦略上の意味もまた深化するのである [第 Ⅱ部第4章 「金型製造業に おけるIT活用の現状と経営管理上の課題」 (山北晴雄)参照]) 4.尤 もソリッド・システムが抱える問題点 も看過できない。積極論を採る場合にも金型産業のソリッ ド化には多 くの問題点が内包されている。中で も最 も大きな問題点は費用問題と人間労働との関係であ る。まず多額の費用負担をどうするのか。中小零細色の強い金型産業わけても零細性が色濃い中越金型 産業にとって、 こうした負担がそ う容易ではないということは想像に難 くない。それにもまして重要な のは、 ソリッド・システムと人間労働-すなわちこれまで金型製作を担 ってきた金型工の熟練労働-と の関係をどのように考えるべきかという点である。労働力の高齢化に悩む金型産業にとっては、慢性的 な人手不足と相まって この問題は二重の意味で深刻な問題を投げかけている。 ソリッド・㌢ステムを活 用 して 「ティア

Ⅰ」

化を計ることが中越金型産業にとって も重要な課題であることは否定できないにし て も、 こうした諸問題を解決する方途を探ることもまた軽視されてほな らないのである。 ∫5.ところで 「ティア

Ⅰ」

化は、金型企業にとっては新 ビジネス ・モデルの採用を意味する。その際、 「金型EC (ElectronicCommerce;電子商取引

)

の果たす役割が重要である。「ティア

Ⅰ」

化 は、 ア セ ンブラーの開発 ・設計プロセスへの参入 とともに、取引関係の変化をも意味 しているか らだ。すなわ ち、ユーザーと金型製作者 との取引関係において後者が相対的に独 自性を強める結果、両者の関係がこ れまでの垂直的 ・一方的なものか ら水平的 ・双方向的なものへと変化することになるが、それに伴い、 金型製作者の ビジネス ・プロセスもまた 「販売プロセス」を導入せざるを得な くなる。そのことは、金 型製作者に対 して、 これまでのような特定の ビジネス ・プロセスすなわち 「金型製作」にのみ特化 した

(3)

「金型製作者」というビジネス ・【モデルではな く、開発か ら販売に至るまでの全プロセスに跨るビジネ ス ・プロセスすなわち 「金型製造」に従事するという意味で 「金型製造者

一尤 もこの場合、開発 ′・企 画 ・琴計 ・試作という製品設計業務サポー トに関わるビジネス ・プロセスに重心を移動するという意味 ではむ しろ 「設計者

と呼んだ方がよいかもしれないが-という新たなビジネス ・モデルの採用を迫る ということを意味する。その際見落としてほならないのは、「ティアⅠ」化がソリッド・システム●の導 入と表裏の関係にある以上、「販売プロセ●ス」一尤 も、「ビ妻ネス ・モデルが 「設計者」と云 うことにな れば 千販売プロセス」はサービスのそれということになるが-の導入 もまたIT化 と不可分の関係にあ る、ということである。 この 「販売プロセス」のIT化こそが 「金型EC」に他な らない。そ して 「金型 製造」という新たなビジネス ・モデルの下では、ECはソリッド・システムとも融合す るという意味で 自ずか ら 「統合企業情報ネットワークシステム」としてのEC(注3)という性格を帯びることになる。金 型ECの本質は正にこの点にある。「中越金型EC」もまたこうした本質を免れることはできない。 6.だが 「中越金型EC」論の展開に当たっては、ECおよびその技術的基盤をなすITをそ もそ もどの ように理解すべきかということを明らかにしておかなければならない。 まずITをどう理解すべ きか 。 確かにITはグローバ リゼーション、市場化と並んで現代社会の基調をなす "メガ トレン ド"の一つ と して捉えることができるが、その際忘れてはならないのは、三者が相互依存の関係にあり従って相互作 用さらには相乗作用を発揮 し合う関係にあるということである。すなわちIT化は、グローバ リゼーショ ンと市場化の促進要因であると同時に両者の結果でもあるという因果関係を有 しているのだ。そのこと は、少なくとも現時点では、IT化を決 して独立変数として捉えた り況や自己目的化 した りす ることに は慎重であるべきであって、あくまでも他の戦略変数との関連において捉えてお くべきでありその意味 で相対化 してお くべきだ、ということを示唆 している(注4)。従ってITに依拠するEC論 もそ うした文脈 で理解されるべきであろう。 こうした観点に立ってECを類型化するならば、それは上記の因果関係を 念頭に置いたものでなければならないということになる。そこで、ここではグローバ リゼーションへの 対応を目的変数として一従ってそれ自体相対的なものであるが一類型化を試みてみよう。その結果は下 図の通 りである。まずネットワークはその目的に応 じて二種類のネットワークすなわち 「コラボレーショ ン・ネットワーク ・システム」と 「ユーザー ・オ リエンテッド・ネットワーク ・システム」に区分され よう。次に目的が達成される 「場」としてのネットワークは二つの性格を有するネットワーク市場すな わち非オープン型市場とオープン型市場とに区分されよう.最後に上記二つの変数つまり目的 ・手段変 数の関数としての二つのタイプのネットワークすなわちBtoB取引とBtoC取引が登場することになる。 以上のEC類型化論に基づ くECフレームワークにおける金型ECの特性を検証 してみると、それは、 現時点では、ネットワークの種類としては 「コラボレーション・ネットワーク ・システム」に属 し、市 場の性格に関 しては

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b

EDI(注

9

参照)であり、取引のタイプについてはBtoBである-というこ とになる。(なおその場合、金型ECは将来的には、

We

b

EDIか ら

MP

(注

1

0

参照)へ移行す る可能性 を秘めているということを見落としてはならない。何故ならば、ECとは本来 「業種EC」と 「課題EC」 なかんず く 「ビジネス ・サービス」に係わるECとのクロスオーバーによって成 り立 っているか らであ る [第

4

章 (

ll)参照].次いで、金型ECについても 「ユーザー ・オリエンテッド・ネットワーク ・ システム」の比重が次第に増 し、 しかも予想 されるBtoCの急速な発展を背景に した

MP

間の相互浸 透 【注6]による影響が金型ECにも否応な く広がる、という可能性にも注意を払ってお く必要があろう。) 従って 「中越金型EC」もまた金型ECが有する以上の特性を踏襲 しているということを念頭に置いてお く必要があろう。

(4)

-3-EC (電子商取引)の類型化 と金型ECの特性 目的別ネットワーク■(ネットワニク コラボ レーシヨシ 」 土⊥ザ」 .オ-I)p土ミシテ..yL-ド. の種類) ネッ■トワークシステム ネ ッ トサ ーグシステム B tB?.-..市由非 オ「プン型 -(W亘 .EDⅠ) 非標準化素材 -(金型EC)-.特注部品・(将来)-I■■■■; \_ノ

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0

・MP- ∴汎用製品 ( 将来的には特注-7. 「中越金型EC」に関連 していま一つ は、中越金型産業が現在抱 え る本質的な問題 は何か とい う ことを予め想定 しておかなければな らないとい う点である。本稿で はそれは生産ネ ットウ-クのグロー バル化であると考える。従 って、それに対 して如何に対応す るのか とい う観点か ら 「中越金型EC」論 を捉えて置 く必要があるとい うことになる。 ところで、中越金型集積 として生産ネ ッ十ワ⊥クのグロー バル化に対応す るためにはヾ「重層的生産ネ ッ トワーク」の形成以外にないと考え られ るが、 それを可 能にす るためには技術 ・生産連関の高度化 ・グローバル化が不可欠である。■その場合、高度化 ・グロ' -パル化の媒介機能を発拝す る役割を担 っているのが 「中越金型EC」である。その際、 中越金型集積が 北東アジアにおける有力な金属加工基地であるとい うことが重要である。中越金型集積 は、単なる金型 集積 としてではな く、環 日本海地域 さらには北東アジアにおける有力な金属加工基地で もあるという地 政学的有利性に結びっけて捉え られ る必要があるとい うことだ。 しか も中国が世界の生産基地 として巨 大な姿をわれわれの眼前に現 し始めてお り、その経済力を有効に活用 し得 るか否かは1■恐 らく他の産業 と同様に中越金型産業の今後の命運を も左右 しかねないほどの重大な問題になるものと想定される。、そ の意味でITと北東アジア地域 との関係については、中越ECとして も無関心ではい られないのであるが、 その際われわれは、中国の台頭に対 してただ単 に 「脅威」 として受 け身に身構え るので はな く、・ECを 通 じて北東アジア経済圏形成にも繋が り得 る大 きな ビジネス ・チ ャンスの到来 (第Ⅲ部第

2

章 「北東ア ジアにおけるITへの対応について

[浜田 充]参照) としてむ しろ前向きに捉えることが肝要であろ う。何故な らば、中越金型産業 としては中越集積 としてのマ⊥ケテ ィング機能強化が焦眉の課題-それ は中越集積全体にづいて も当てはまるこptだが -であるが (第 Ⅱ部第3章 「人材養成 一地域産業活性化 の視点か ら-」[加藤 孝]参照)、ECを通 じての北東アジア ビジネス ・チ ャンス拡大 はこ うした課題 の解決にも大 きく貢献す る可能性を秘めているか らである。′従 って中越金型集精が 自ちの地政学的条件 を活か し得 るか否かは実 は同集積にとって も今や死活的な問題であるといって も決 して過言ではないの

(5)

である。 中越金型集積 における技術 ・生産連関の高度化 ・グローバル化 もそ うした観点か ら取 り組 まれ る必要があろ う。その意味で、「ボーダ レス ・コラボ レーシ ョン」(注7)は中越金型集積の今後の発展のカ ギを握 っていると云え るのであ り、従 って 「中越金型

EC」

も 「ボー ダレス ・コ ラボ レー シ ョン ・ネ ッ トワーク ・システム」 とい う性格を色濃 く帯びることにな るのであ る0

8.

ところで 「中越金型

EC」

の具体的展開に当た って は、 さ らに 「中越金型

EC」

と 「コーデ ィネー ト企業」 との結合 ・融合を重視 しなければな らない。上記の技術 ・生産連関の高度化 ・グ ローバル化 に 関 しては、その担い手 としての 「コーデ ィネー ト企業」の存在を無視 して はな らないか らであ る。 さ ら にそ うした高度化 ・グローバル化 に対 して 「コーデ ィネー ト企業」が発拝す るコーデ ィネー ト機能が不 可欠である (注8)。そ こで、「中越金型

EC」

の展開において も、「コーデ ィネー ト企業」 との関連性 を重 視 しなければな らない とい うことになる。その際、二つの回路を通 じて両者の結合 ・融合が計 られよう。 一つ は、上述 した 「ボーダ レス ・コラボ レーシ ョン」を通 じての結合 ・融合である。 その場 合、

We

b

EDI

」(注9)の重要性 に注 目しなければな らない。 いま一つ は、「マーケ ッ ト・プ レース」(注10)を通 じて の 結合 ・融合である.その場合には、

.

We

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」(臥)が果たす役割が重要 とな る. 9.中越

EC

を考え るに当た って はその多様性 にも注 目してお く必要が あ ろ う。 何故 な らば、 この地 域で は

We

bEDI

すなわち非オープ ン市場 とマーケ ッ ト・プ レースつ ま りオープ ン市場 とが混在 して い る

EC

であ るとい うことが重要な意味を持つか らである。すなわち こうした混在状態 を中小 企業 の独 自 性を発揮 し得 る

EC

展開のチ ャンスとして捉え ることが重要 なのであ る。その意味で この地域で は、 「コ ラボ レーシ ョン ・ネ ッ トワーク」 とい う性格を色濃 く帯 びた 「プライベー ト

Bt

oB」

(第 Ⅲ第

1

章 「中 小企業 における電子商取引の課題 一新潟県央地域産業 における企業 間取引の ビジネス ・モデル試案

-」

[星野一男]参照)が持つハ ブ機能 にとくに注 目してお く必要があろ う。

1

0

.「

We

bEDI

」 について は、「中越金型

EC」

が有す る地域特性 との関わ り合 い において と くに注 意を払 ってお く必要がある。上述 したよ うに中越金型集積 において は、地域特性上 「ボーダ レス ・コラ ボ レーシ ョン」が戦略的重要性を持 っている. ところで 「ボー ダ レス ・コラボ レー シ ョン」 はIT化 に よって加速 され るとい う側面を持 っていることを見落 としてはな らない (注12)。その意味で 「ボーダレス ・ コラボ レーシ ョン」 に対 して

We

bEDI

」が果たす役割が重要なのである。 しか も高速 ・大容量 の伝 送手段であ る 「ブロー ドバ ン ド (広域帯)」の普及 とともに-すなわちいわゆ る 「ブロー ドバ ン ド時代」 への移行 とともに-、「ボーダレス ・コラボ レーシ ョン」 は一層加速 され る可能性 を強 めて い るが、 そ うした観点か らも 「ボーダ レス ・コラボ レーシ ョン」 と深 く結 びついている

We

bEDI

にわれわれ は改めて注 目してお くべ きなのである。 ll.このよ うにIT化 は中越金型集積が有す る地域的有利性を飛躍的に高め る可能性を秘めているのだ が -その可能性 は燕 ・三条地域の金型集積が長岡地域の機械集積 と融合す ることによって さ らに高め ら れよ う-、同時に忘れて はな らないのは、中越金型集積がそ うした可能性を十分 に生か しきれない場合 には、逆に台頭す る中国の経済力によって同集積が現在抱えている困難性が一挙 に増幅 され る可能性が 強いとい うことだ (注13)。 その意味で中国の台頭 はいわば 「両刀の刃」なのであ るが、 「ボー ダ レス ・コ ラボ レーシ ョン」 によってそれを中越金型集積の活性化 によ り確実 に結びつ けるため には\ 「中越金型

EC」

はさ らに広域的でよ り高度な 「中越機械金属

EC」

の一環 と.して再定義 され ることもまた考慮 され て然 るべ きであろう。 ところで、政府が 「IT国家戦略」論を掲 げて以来、JT戦 略論 がか しま し く議論 されているが、以上の文脈か らも明 らかなように、「ボーダ レス ・.コラボ レー シ ョン」 は、 地域戦 略論 として もまた国家戦略論 と して も、

I

T

戦略」のカギを握 っていると云えよ う。

(6)

-5-12.中越金型集積論に関連 して、ITとチタン ・マグネシウム開発 (注14)との関連性も指摘しておきたい。 金属加工基地という地域特性を発拝 して中越集積は現在チタン、マグネシウムなど難加工軽量金属材料 の開発に意欲的に取 りくんでいるが、それは金型産業のIT化にとって どのような意味を持つのか、 と いうこともまた問うてみる必要があるか らだ。いわゆる 「軽量革命」の背景をなす

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論とやはり製造業IT化のカギを握る

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論は製品に対するライフサイクル的アプローチという点でアーキテクチャー (設計思想) 杏 共有 しているが、そのことは、中越集積が金型産業IT化とチタン ・マグネシウム開発の融合による相 乗効果の恩恵を得るというまたとないチャンスに恵まれているということを示唆 していよう。かくして、 中越金型産業におけるIT化を通 じての新経営戦略形成論は、中越金型集積にとっては勿論の こと、 中 越産業集積自体にとっても戟略性を帯びた課題なのである(注1

5

)

0

13.最後に、「中越金型EC」を展開していく上で産学官協力の役割にも触れておきたい。上述の文脈 か らも理解されるように、中越金型産業活性化のためにITを積極的に活用するという立場か ら、「ティ アⅠ」化に向けてソリッド・システムを導入 し金型ECの展開を計るというのが 「産」の課題であるが、 では 「官」や 「学」は、それに対 してどのような協力が求められており、またそこで如何なる役割を演 じるべきなのか。端的に言えば、「官

の課題はインフラ整備であり、「学」のそれは人材養成である。 前者のインフラ整備について留意すべきは次の二点である。一つは地域間格差を背景とするいわゆる "デジタル ・ディバイ ド"への対応であり、いま一つはソリッド・データ伝送に不可欠な高速 ・大容量 通信ネットワークすなわち 「ブロー ドバ ンド・ネットワーク」の整備支援である。 この二つの問題を解 決するために、中越地域独自の 「IT戦略」が必要とされているが、 それは、上述 した北東アジアにお ける 「ボーダレス ・コラボレーション」と 「地域プロ- ドバ ンド」構想とを統合的に推進するというも のでなければならないであろう。 この点に関する行政の役割が問われている。 後者の人材養成に関 しては、(イ)中越集積企業の実際の業務に密着 した 「実践的企業IT教育

(第 Ⅱ部第3章 「人材養成一地域産業活性化の視点か ら

-

」[加藤 孝]参照)の必要性、(ロ)中越金型集 積企業の大部分を構成する中小企業や非自立的零細事業所を含めた人材養成システムすなわち 「現代版 マイスター制度」(同上参照)の必要性、(ハ)地域産業 ・企業活性化、国際的視野を持つ人材の確保、 IT化の推進という地域産業界のニーズを総合的に捉えた場合に求められる 「融合教育」、「継続教育」 さらには 「ボーダレス教育」の必要性-の三点を指摘 しておきたい。 まず 「実践的企業IT教育」 につ いて。 社内教育 システムを備えている大企業や比較的それに恵まれている中堅企業の場合には社内 oJTによって自社の業務に必要な実践的IT教育が可能であるが、そ うしたシステムが不十分であるか ないしは全 く整ってはいない中小企業および非自立的零細事業所の場合には外部の教育 システムに依拠 する以外に実践的IT教育を行 う機会を持ち合わせていない。ところが一般的なIT教育の機会は別に し て中越集積においてはそうした実践的IT教育を行 うシステムが整備されているとは云い難い。その結 果中小企業や非自立的零細事業所は、人材養成 ・確保の面でも大企業 ・中堅企業に対するハンディキャッ プを拡大させ、そのことがIT化を巡る両者のギャップをますます拡大 させ るとい う悪循環に陥 ってい るようだ。従って、こうしたハ ンディキャップを克服するためには、集積地域 としての 「実践的企業I

T

教育

システムの整備が求められており、またそのための産学官協力が必要とされよう (同上参照)0 次に 「現代版マイスター制度」について。それは、経営教育、 ビジネス教育、技術教育さらには技能教 育を総合的かつ実践的に行 う必要があり、またそうしたシステムや制度の創設が求められており、従っ てそのための産学官協力が必要であるということである (同上参照)。最後に 「融合教育」 ・ 「継続教

(7)

育」 ・ 「ボーダレス教育」についてはどうか。′金型

EC

を展開す るためには多 くの

EC

関連人材を必要 と するが、その場合の人材養成は、少な くともエ ンジニア リング、←マ⊥ケティングそ して情報処理 という 三つの専門分野における融合教育によってのみ可能 となるであろう。 しか もこうした融合教育 は、高等 教育は無論のこと中等教育 さらには社会教育などそれぞれのライフステージに跨る継続性を持 った教育 すなわち 「継続教育

によって支え られなければな らない. ところで、「ボ-ダレス ・コラボ レーシ ョ ン」を展開するためには、 グローバル ・コーディネーターが必要であるが-しかもこの場合知的コーディ ネー ト機能をも備えている必要があるが-、そ うした人材を確保す るためにはそれに相応 しい人材養成 システムが求め られる.そうしたシステムの一つ として 「ボーダレス教育」が挙げ られ る. 「ボーダ レ ス教育」は、それ自体が 「ボーダレス ・コラボ レーション」の一環をなしているので、グローバル ・コー ディネーター養成に最 も相応 しいシステムであると考え られるか らである. しか も中越金型集積にとっ て北東アジアを中心 とする 「ボーダレス ・コ ラボレーション」が極めて重要であるとい うことを考慮す れば、「ボーダレス教育」の戦略的重要性は明 らかである.従 って 「ボーダレス教育」 はまた 「融合教 育」や 「継続教育

を も包含 した統合的な性格を帯びざるをえないのである。そうした意味で戟略的 ・ 統合的な 「ボーダレス教育」に対 して産学官協力が果たす役割 もまた重要である.か くして人材養成に 関 しては、「実践的企業

I

T

教育」、「現代版マイスター制度」そ して 「ボーダレス教育」 とい う三つの教 育 システムの整備が中越金型集積 として-さらには中越集積全体 として もー求め られてお り、かつそれ に対する産学官協力が必要 とされているのである。従 って、高等教育機関を中心 とする今後の専門教育 のあ り方 もまた「エクステンション教育論や高大連携論さらには 「地域 ビジネス ・スクール構想」を含 めて-、 こうした産学官協力に応えていくものであることが求め られていると云えよう。 ところで本稿では、以上の結論を導 くために、(イ)「ティア

Ⅰ」

化は如何なる意味で中越金型産業の 新経営戦略たりうるのか、(ロ)その場合ソリッド・システムはどのような役割を果たすのか、(ハ)さ らにソリッド・システムを有効に活用するための条件は何か、(ニ)最後に 「ティア

化をマーケティ ングの面か ら捉えた場合、「中越金型

EC」

を如何に展開するのか-という諸点を解明する必要があった。 そこで第 Ⅰ部では以下の論点を取 り上げることにした。すなわち、(イ)中越金型産業 とその背後 に 横たわる日本の金型産業の問題点および

I

T

化の意味、(ロ)

I

T

化なかんづ くネ ット調達の進展 による製 造業の変容、(ハ)中越金型産業 「ティア

Ⅰ」

化 とソリッド・システムの意義及び課題、 (ニ)金型

EC

論と 「中越金型

EC」

の意義、および 「中越金型

EC」

展開のための課題 -などである。従 って以下の

1

-4章 は、以上の論点に基づいて構成されている。 (注1) 尤 もこうした認識は既に前回の研究において も伏在 していた。(詳 しくは、拙稿 「ネットワー ク ・マネジメント論 と新潟県集積企業の課題- 『重層的情報ネットワークシステム』の提唱-」 [新潟経営大学 ・地域活性化研究所 『地域企業情報ネッ トワークシステムの研究

(

1

9

9

9

1

1

月刊)]p.

1-4

2

参照。)従 って、今回の研究ではそれをより明確にしようという訳だ。 (注2) 「ティアⅠ」とは、本来 自動車産業 における第1次部品メーカーの ことであ るが 一従 って 「ティア

I

I

とは二次部品メーカーだということになるが-、 ここで はそれをよ り広い意味 に解釈 して他の業種を も含めて第

1

次部品メ-カー一般のことを指す ことにす る. (注

3) EC

の定義については、郵政省によれば、

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l)を利用 したコンピュータネ ットワーク上での商取引」であるとされ る

(8)

-7-(郵政省編 『通信 白書』 [平成11年版]p

.

13よ り)。簡単 に云えば、 "イ ンタ-ネ tjトを使 っ た企業間取引および企業 ・個人間取 引"っ ま りいわゆ るネ ッ ト・ビジネスの ことである。問 題 はその本質を どのよ うに理解す るか とい うことであるが、本稿で は、 ビジネス ・プロセス ・融合論の立場か ら、それ は、「統合企業情報 ネ tytトワー クシステム」 の ことだ と捉 えて お く ことにす る.詳 しくは、拙稿 「ネ ッ トワ グ ・マネジメ ン ト論 と新潟県集積 企業 の課題 -『重層的情報 ネ ッ トワークシステム』の提唱-」(同上)p.9およびp.13を参照 された い。 な お、 (財) 日本情報処理開発協会 によれば、 日本のEC市場規模 は2000年 には22.8兆 円 (うち BtoB市場 ;.22兆 円 [EC化率 :3.8%]、′BtoC市場 -;0.8兆 円)で あ るが、2005年 に は急増 し123.3兆 円 (うちBtoB市場 ;110兆円 [EC化率 :17.5%JMP化率 :39

.

4%

(MP市場 規 模 :44兆 円-なおMPについて は注10参照のこ と-)」、BtoC市場;13.3兆 円) に達す るも の と予測 されてい る ([財] 日本情報処理開発協会偏 『情報化 白書2001』p.101-103よ り)0 さ らにForestResearch社 によれ8£ 世界のEC市場規模 もまた、2000年の

6

,570億 ドルか ら 2004年 には

6

兆7,898億 ドルへ と急増す るもの と予測 されてい る (付 図表

Ⅰ・

⊥0-1 -本 報告書第Ⅳ部掲載 [以下 同 じ] 一参照)0 (注

4)

この文脈には情報化論の中で も最 も厄介な論点の-づが伏在 しているとい うことに も留意 して おいて頂 きたい。それは、いわゆる 「ネ ッ トワーク効果」すなわちN2effect(exponential effect:′指数関数効果 一例えばマイクロプロセ ッサ「の性能 は18ケ月で2倍 にな るとい うい わゆ る 「ムーアの法則」な ど-)の有無が未だに経済学的に解明されてはいないという点だ。 それ につ いて は、YasuhikoノEbina "TheVirtualManufacturing anda▲`degsin of NorthEastAsian lnformationNetwork -Theway how wecan overcomethe

`DigitalDivide'inNorthEastAsin SEMs(Small&Medium-sizedEnterprises) andgetth占 `DigitalOpportunity'forthem-'' (新潟経営大学紀要第7号 [2001年3

月刊])Chapter.4- [Note32]p.38-39を参照 されたい。

-(注 5) この場合代表的なケースとして は、繊維産業 につ いて は、ユニ クロ、 フ ァイブフォックス、 ワール ドな どが試みている 「SCMマーケテ ィング」 方式 が挙 げ られ る (YasuhikoEbina

"ThemaketingstrategyofJapanesetejttileindustryahd'anew businessmodeト Focu占singoLn-、thekn itiridustryinNiigataPrefecture-''[新潟経営大学紀要第8号 (2002年3月 刊行予定)]参照)。 また情報機器 について は、 デル コンビュ⊥ 夕二の 「デル ダイ レク トモデル」 (石井泰幸 「電子商取引における現状 と展開-グローバル化の経営戦略

-」

(新潟経営大学紀要第6号 [2000年3月刊])p.70-72参照) や富士通 の ノー ト型パ ソコ ン 「ルー タス」SCM (日本経済新聞2001年2月8日参照)が挙 げ られよ う。 さ らに自動車製 品 につ いて も、 トヨタの 「カスタムカー-」開発、マ ツダの 「注文生産 システム」 さ らにホ ンダ の 「市場連動型生産 システム」な どが注 目されよ う (第4章 [注1

]

、参照)0 (注6) Bt'oBにおいて はすで にMP間連携すなわち 「MtoM (MarkettoMarket)」が始 ま って い るが、.こうしたMP間の相互浸透 は、 連携 がGNX (GlobalNetwork■exchange)な ど に代表 され る世界的な小売業者のネ ッ トワー クによって主導 されていることか らも明 らかな よ うに、`BtbCの飛躍的発展を背景 に した ものであ ると考え られ る (日本経済新聞2001年1 月15日参照)。

(9)

レス化を活用す ることによって企業が グローバルな戦略展開を行 うことを云 う。なお 「ボー ダレス ・コラボ レーション」 に関 しては、第4章 (注21・22)を も参照の こと。 (注8) 「コーデ ィネー ト企業」 とは、産業集積において、一方で は市場確保 ・創出機能を発揮 し、 他方では生産ネ ッ トワークをマネージす る、 とい う役割を担 っている企業の ことを云 う (拙 稿 「ネ ットワーク ・マネジメ ン ト論 と新潟県集積企業の課題 - 『重層的情報 ネ ッ トワークシ ステム』の提唱

-

」 [新潟経営大学 ・地域活性化研究所 『地域企業情報 ネ ッ トワー クシスチ ムの研究』 (1999年11月刊)]p.22-28参照)。従来 こう した役割 は主 と して 「仲介業者 (Mediator)」つま り流通業者によって担われて きたのであるが (同上参 照)、ECの発展 と ともに、それは新たに 「情報仲介業者 (Info-mediator)」すなわち後述す るMPPによ って 担われようとしている。なおIT化の進展の下で は、「コーデ ィネー ト企業」 は二つ の面で今 後一層その重要性を増す ことになろう。一つには、地域 における重要性を強めることになる. 何故 な らば、 今後 社 会 領 域 に お け るIT化 が 進 展 す る につ れ て 、 そ の 基 盤 と して の 「ElectronicCommunity」の重要性が増す ことになるもの と想定 され るが (増 田祐司 『21 世紀のITアジェンダー社会経済改革論 -』 [(社)生活経済政策研究所、2001年

4

月刊] 参 照)、「コーデ ィネー ト企業

とECとの結合 ・融合を通 じての地域産業 ・企業 の活性化 はそ の基盤を形成す る役割を担 っているか らだ。二つには、にもかかわ らずグローバル ・コーディ ネーターとしての役割 もまた増す ことになる。「重層的生産 ネ ッ トワー ク」 の形成 とともに コ-デ ィ才 一 ト機能その もの もまた、一方で ローカル ・コーデ ィネーターと しての重要性が 増すだけではな く、他方で はグローバル ・コーデ ィネーターとしての役割 も増すか らである。 その意味で、「コーデ ィネー ト企業」におけるコーデ ィネー ト機能 も次第 に重層性 を帯 び る ことが求め られ るであろう (拙稿 「同上」p.22-28参照)0

(注9) 「WebEDI」 とは、受発注機能を伴 ったEDI(ElectronicData lnterchange)の ことで ある.なお、EDIとは、一般には電子データ交換 と呼ばれてお り、業務処理形式を書類か ら 電子データ交換に置 き換え ることを指 している。それは、 ビジネス ・プロセスの融合化を促 し企業間ネ ッ トワーク ・プロセスの統合化に貢献す ることによって、「統合企業情報 ネ ッ ト ワークシステム」 としてのEC形成のための技術的基盤をな している (詳 しくは、拙稿 「ネッ トワーク ・マネジメ ン ト論 と新潟県集積企業の課題- 『重層的情報 ネ ッ トワークシステム』 の提唱

-

」 [同上]p.9を参照の こと)0 (注10) 「マーケ ッ ト・プ レース (MarketPlace;MP)」とは、イ ンターネ ッ トの "非物質性' '-距離 ・時間 ・形式か らの 自由一によって可能 にな る 「バ ーチ ャル ・マーケ ッ ト (Virtual Marke;仮想市場)」の ことを指 している。そ してMPはMPP (MarketPlaceProvidor; 市 場 提供 業 者 ) に よ って 創 出 され る。 詳 し くは、Yasuhiko Ebina "TheVirtual ManufacturlngandadegslnOfNorthEastAsianInformationNetwork- The

wayhow wecanovercomethe `DigitalDivide'inNorthEastAsinSEMs (Smal l& Medium-sizedEnterprises)andgetthe `DigitalOpportunity'forthem-"

(新潟経営大学紀要第7号 [2001年 3月刊])Chapter.4- [2]-① (p.23-29)、 Chapter.4- [2]-② (p.30-31)およびChapter.4 (Note32) (p.38-39)を参照 さ れたい。

(荏ll) 「Web Master」とは、MPPの一 種 で あ り、 「ウェ ッブ ・マ ー ケ テ ィ ン グ (Web

(10)

-9-Marketing)

機能 と 「パ ッケジャー (Packeger;製造技術の調整 ・統合者)十機能の双方 に関わる。従 って、他方ではそれは、本来 「コーディネー ト企業」が発揮すべき市場確保 ・ 創出機能をMPを通 じて発揮す るという役割をも担うていることになる。 (注

1

2

) I

T

化の下では物的制約すなわち空間的 ・時間的制約が克服 され るので 「ボーダ レス ・コラ ボレーション」 は加速されることになる。その結果それは 「バーチャル ・コラボレーション」 に転化 しさらに 「バーチ ャル ・マニュファクチュア リング」 に結びっ く。

I

T

論 との関連で 云えば、 この 「ボーダレス ・コーポ レーション」か ら 「バーチャル ・コーポレーション」へ の転化こそが問題の核心をな しているのである (詳 しくは、拙稿 「北東アジア 『バーチャル ・ カー』構想一情報ネットワークシステム下の北東アジア企業連携-

[(財)環 日本海経済 研究所

ERI

NA≫

『情報ネットワークによる北東アジアの企業連携』

(

ERI

NA、2

0

0

1

3

月刊)]

p.

2

8

-60参照)0 (

苧1

3

)

この点に関 して

、I

T

化、 グローバ リゼーション、市場経済化 (競争力強化) の三者が相互 連関 ・相乗作用の関係にあるということをいま一皮想起 して頂 きたい。つ ま り

で化への対 応に成功すれば、三者の相互連関性 ・相乗作用性 という好循環を享受 し得ることになるが、 それに失敗すれば、一転 してその悪循環に苦 しめ られるという結果に陥りかねないのである。 (注

1

4

)

マグネシウム開発に関 しては、拙稿 「マグネシウム開発の事業化に関す る研究

(新潟経営 大学 ・地域活性化研究所 『地域活性化 ジャーナル

』[

4

号]

p.

1-2

1

)

および、伊平一也 「新潟県県央集積地域の企業経営におけるマグネシウム開発-ヒヤ リング調査 による現状 と -課題

-

」(同

p二

2

2

-3

2

)

を参照のこと. (注15) 金型産業

I

T

化 とチタン ・マグネシウム開発の 「融合」 問題の背景 には、先端産業 と基盤産 業 との 「結合」 というより本質的な問題が伏在 してお り、その意味で両者の融合は中越産業 集積にとって も重要な課題であり、 しか もそれは日本の産業集積地域の活性化のあ り方にも 深 く関わっていると考え られるべきである。(詳 しくは拙稿 「北東アジア経済圏における内 ・発的発展を考える一新潟県金型産業の

I

T

化を事例 として

-

」 [島根県立大学 ・北東アジア地 域研究セ ンター

NEAR

国際シンポジウム

2

0

0

1

報告書

(

2

0

0

2

3

月刊行 《予定

)]を 参照のこと。)従 って融合 ・結合問題は産業集積地域にとって今後の重要な研究課題で もあ ると云えよう。

(11)

1

金型産業の問題点 と課題

1.

金型産業 の現状 と問題点

まず 日本の金型産業が抱える問題点を明 らかにしておこう。

(

1

)

金型産業の特異性 金型産業は、製造業の根幹をな しなが らも、なおかつ 日本の地域産業に固有な特質を色濃 く帯びてい るという点にその特異性 (注1)を求めることがで きよう。地域産業 とりわけ地域の製造業に固有な特質 と は規模の面での中小零細性 と担い手である熟練労働者の高齢化を意味するが、金型産業の特異性を理解 するためにはまず この二点について明 らかにしておかなければな らない。 まず企業規模における中小零細性 とは何か。金型 とは、大量生産を必要 とす る製品 ・ユニ ット・部品 を生産するための道具のことであるが、皮肉な ことに自らは必ず しも量産型産業 とは云えないのである。 後述す るように金型産業のユーザーは多業種に跨 りしか も求め られる製品の耐久性 ・納期 ・価格など取 引条件が多岐に亘 る。そうしたことか ら、 これ ら様々な取引条件を全て充たす ことができない金型メー カーは特定の製品や分野に特化 しているケースが多い。従 ってその生産においては、そもそもスケール ・ メ リットを追求する必要性は他の製造業に比べて相対的に小さいと云 って もよいだろう。そ うした事情 か ら、金型産業は他の業種に比べて圧倒的に中小規模の企業が多い。例えば

1

9

9

3

年の場合、従業者

1

0

人 未満の企業が占める割合は、製造業全体では

1

7

.1%であったのに対 して金型産業の場合には

3

5

.4%に も 達 している (付図表

Ⅰ-1r

l参照)(注 2). こうした零細性は金型生産額における機械統計 (従業員

2

0

名以上の企業を対象 とした統計) と工業統計 (基本的には全国の事業所を対象に した統計) との帝離に よって も裏付けられる。たとえば

1

9

9

8

年現在の生産額は前者では

4

,

8

8

1

億円であるのに対 して後者の場 合には

1

8

,

9

5

4

億円に達 している訳だか ら

、2

0

名以下の企業が全生産額の

7

9

.

5

%

を 占めているとい う ことになる。 次に従業員 とりわけ熟練労働者の高齢化についてはどうか。 これまた後述するように金型製作は高度 な熟練労働に支え られているが、そうした熟練労働者が高齢化 していることを見落とせない。 これまた 後に触れるが、 日本の金型産業の発展過程は日本経済の成長過程 とほぼ軌を一に してきた。従 って金型 産業が隆盛を極めたのは日本経済の高成長期であった。そ してこの時期の金型産業を支えたのは高度な 熟練技能 「技術を備えた金型工であった。だが こう した第-世代金型工が時の経過 とともに高齢化する のは当然である。 しか も

、8

0

年代後半か らの経済成長鈍化さらに

9

0

年代におけるバブル経済崩壊などを 背景に して金型産業 自体が低迷 し、その結果先行 き不安か ら若年労働者の金型産業離れが起 こり、さら にそこに追い打ちをかけるようにいわゆる

3K

職場か らの若年労働者離れ も加わったために、若年労働 者 とりわけ第-世代金型工の後継者たる優秀な金型工の確保が著 しく困難化 した.その結果金型産業の 担い手の高齢化が一層進展 したのである (付図表

Ⅰ-1-2

参照)。つまり金型産業 における高齢化問 題は労働力確保困難化の反映で もあるということが重要なのである。 ・このように金型産業は基幹産業でありなが らもく これまで中小 ・零細企業の 「職人芸」によって支え られ発展 してきたという点にその特異性が見出されるのである。

(

2

)

動揺する金型産業の基盤 次に金型産業の現況およびそこでの問題点は何かということに移ろう.そのた桝 こはユーザー動向、 - l l

(12)

-立地条件、業況そ して国際分業などを検討 しておかな くてほな らないら (D ユーザー動向 金型のユーザーは多種多様である。何故な らば、そ もそ も量産が必要な製品 ・ユニ ッ ト・部品が多岐 に及んでお り、その上金型産業 自体技術連関性が広 くかつ生産工程が複雑な組み合わせか ら成 り立 って いるか らだ. とくにその場合金型に特有な技術 ・生産体系が重要である.すなわち、一つには、それが 基盤技術であ り、その結果技術連関が広範な業種に及んでお りとりわけ機械金属工業においては殆 どの 業種に関わ ってお り (付図表Ⅰ-1-3参照)、いま一つには、成形方法、加工材料および用途開発の 間に幾通 りもの組み合わせが成立 してお り従 ってそ うした複雑な組み合わせの結果生産 される製品 も勢 い多業種に自 らざるを得ないのである (付図表I-1-4参照)。 しか も金型 は\ 個 々の顧客の個 々の 注文に対応す ることが求め られるのだか ら、その製作過程ではスケール ・メ リッ トよりもむ しろ高度な 技術水準 とそれを支える高度な熟練性が必要 とされてお り、その意味で量産型産業にはそもそも馴染み に くいのである。 このようにユーザーは多業種に亘 っているが、その中で敢えて主要なユーザーを ピックアップすれば、 一般機械、輸送用機械および電機機器の三業種である。例えば1997年現在のユーザ-別生産額割合をみ てみ ると一般機械29%、輸送用機械16.7% (うち 自動車 ・同部品15%)、電機 機 器14%とな って い る (注3)。逆に云えば、その ことはこれ ら三業種の場合 とくに金型への依存度が大 きいということになろ う (注4)0 ② 立地条件 次に金型産業の生産立地について一瞥 してお こう。一言で云えば、そ れは、上記の主要ユーザーの一 つであ りしか もその生産が地域的に集積 している自動車産業の立地状況にほぼ対応 しているとい うこと である。すなわち愛知県が圧倒的に大 きく、次いで大阪府、神奈川県、静岡県、埼玉県などがその後を 追 っている (付図表Ⅰ- 1-5参照)0_云 うまで もな く愛知県は トヨタ自動車のお膝元であ る。従 って これは前述 した金型産業 と自動車産業 との間での技術連関性の深 さを反映 した ものであると考えてよい であろう。 だが ここで注 目しておかなければな らないのは、 自動車産業立地 に必ず しも近接 しているとは云い難 い北信越地方すなわち長野県、富山県、新潟県などにもかな り多 くの金型産業が分布 しているとい うこ とである (付図表

Ⅰ-1-5

参照)。それは、 自動車産業 と金型産業の関係が単 に技術連関性だけで は な く技術水準にも左右 され るとい うことを物語 っている。ケこの点 は今後の金型産業のあ り方を考える上 で も重要な示唆を与えていると云 ってよい。 ③ 業 況 1 では金型産業の業況 はどうか。ある産業の業況を把握す るには少な くとも生産額 ・出荷額、収益力 さ らには事業所数 ・従業者数の推移をみてお く必要がある。そこで金型産業における生産 ・出荷額の推移、 収益力の変化および事業所数 ・従業者数の推移についてそれぞれ鳥取 してみよう。 A.生産 ・出荷額 まず生産額の推移についてみてみると、その歩みは日本経済のそれとはぼ軌を一に している。すなわ ち金型産業 は、1960年代か ら始まり70年代を経て80年代前半 まで続いた 日本経済の高度成長時代に大幅 に拡大 してお り、その後80年代後半か ら始 まった 日本経済の成長屈折 さらには90年代以降のバ ブル崩壊 とともに低迷 し今 日に至 っているのである (1-1図 [1]参照).尤 も94年を底 に してそ由後 回復 に 転 じてはいる。だが往事に比較 してその足取 りの弱々 しさは否めない。その結果生産額の年平均増加率

(13)

は長期的に低下傾向を辿 っている。すなわち、70年代 (但 し1973-80年) には17

.

4

%

(工業統計 に依 る [以下同 じ])、80年代 (81-90年)10.6%、90年代 (91-98年)1.3%と90年代に至 って大 幅 に低下 して いるのである (注5)0 さらに、 こうした傾向は出荷額か らも窺える。90年 までは好調 に伸びて きた出荷額 は90年 に入 るとと もに減少 ・停滞傾向に転 じているのである (1-1図 [2

]

参照)0 で は金型産業 は何故低迷 しているのか.そ こには二つの要因が存在 していると考え られ る.-つ は帯 要要因であ り、 いま一つ は構造要因である。 まず需要が停滞 していることは疑 う余地がない。 この点 は 金型産業の有力なユーザーである自動車産業や電機産業における出荷額がバ ブル崩壊 と共 に減少 に転 じ た ことを受 けて金型産業の出荷額 も急減 しているとい う事実 によ って明確 に裏付 け られ る (1-1図 [2

]

参照)。その ことか らも、 日本経済の停滞が 自動車産業や電機産業か らの受注減を通 じて金型産業 にも波及す るとい うプロセスが存在 していることは明 らかだ。 B.収 益 率 しか しなが ら停滞要因はこうした景気循環を主因 とす る需要減のみであるとす る訳 にはいかない。そ の ことは収益 動 向 に端 的 に示 され て い る。 す な わ ち、 金 型 産 業 に お け る売 上 高 経 常 利 益 率 の 1980年以降の推移をみると、80年の8.8%を ピークに低落を続け93年 には遂 にマイナ スを記録 してい る (1-1図 [3

]

参照)。無論そ こには循環的な要因 も作用 している。例えば93年を底にその後回復 し95 年 には2.6%にまで回復 している。 しか しなが ら長期的にみた場合の利益率低下傾 向 は否 めな い。 その ことか らも景気循環要因を超えた何 らかの構造要因がそこには伏在 しているということが窺えるのである。 で はその構造要因 とは何か。それは基本的には国際競争力低下 を主 因 とす る低価格化 と、

I

T

化の進 展による短納期化である。前者の低価格化問題 (注6)は国際分業の動向に密接 に関わ っているので後に回 す ことに し、まず後者すなわち短納期化問題か らみてお こう。短納期化を もた らした最大の原因は自動 車産業および電機産業を中心 とした

I

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gy)

化 に求 め られ よ う。 自動車 メー カーや情報機器メーカーにおけるCAD/CAMの導入 と開発期間短縮の因果関係をみれば この点 は明 白 である (付図表Ⅰ-1-6参照)(注7)0

1- 1

図 金型産業の経営基盤

(1)金型生産額の推移 (億円) 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000

0

196062646668707274767880828486889092949698(年) (出所)西野浩介 『日本の金型産業をよむ』 (工業調査会、1998年5月15日刊)p.99および㈲素形材 セ ンター 『素形材』(2000年4月号)p.89よ り作成。 - 1 3

(14)

-(2)業種別出荷額の推移 (指数 :1970年-100) 1,300 1,100 900 700 500 300 100 1970 72 74 76 78 80 82 84 86 88 90 92 94(年) 資料 :通商産業省 「工業統計表 (産業編)

(出所)西野浩介 『日本の金型産業をよむ』 (工業調査会、1998年5月15日刊)p.92よ り。 (3)金型製造業者の売上高経常利益率の推移 (%) 資料 :中小企業庁 「中小企業の経営指標」 (出所)西野浩介 『日本の金型産業をよむ』 (工業調査会、1998年5月15日刊)p.100より。 C.事業所数 ・従業者数 ところで収益率の低下傾向は金型産業の基盤を大 きく揺 るが しつつある。その ことは事業所数や従業 員数の動向に端的に表われている。すなわち1994年以降事業所数、従業者数 とも中小零細規模を中心に 大幅に減少 している (付図表Ⅰ- 1-7参照)。その結果、 ピーク時には 1万3,000社 (注8)を数えた金型 製造業者 も現在で は半数の約6,500杜 (注 9)にまで減少 しているとされる。 そ して こうした金型製造業者の減少 は世界の中で圧倒的な生産 シェアを占めていた日本の金型産業の 優位性を大 きく揺 るがすに至 っているのである。そ こで前者の問題つま り国際活動低下 と低価格化要因 を次に観てみよう。 ④ 国際分業 日本の金型産業における基盤動揺は国際分業の面か らも増幅されている。 日本の金型産業の国際競争 力は国内における金型産業の発展を背景に次第に強化 されて きた。例えば、 ピークの1995年には日本の 金型生産が世界に占めるシェアは20.0% (注10)にまで上昇 した (因みに80年 には11.2%、90年 は17.7%で

(15)

あった[注10])。その結果世界 にお ける輸 出 シェア も

9

5

年 には

3

8

.

8%

(注11)と大幅 に上昇 したのみな らず (因みに

8

0

9

.

8

%、9

0

2

5

.

5

%

であ った [注11])、世界最大の輸出国 にまで の し上が った (因み に第

2

位 の ドイツは

1

6

.

5

%

であった)。 日本が 「金型大国」を誇 ったのは正 にこの頃で あ った。 その結果対 ア ジ ア向けを中心 に して金型産業の輸出比率 も

9

4

年 には

3

2

.1%と遂に

3

0

%

台を上回るに至 ったのである (注12)0 つまり金型産業 は輸出産業化 し、工作機械 と共 に 「輸出大国」 日本を支えたとい う訳だ。 ところがその 後、国内における困難性増大 と軌を一に して国際競争力 も低下 し始め、「金型大国

の地位 は急速 に傾 いてい った。例えば

9

6

年には早 くも生産 シェアは

1

5

.

9

%

へ と大幅に低下 し輸出シェア も

l

P

.

1

%

(但 し

9

8

年)へ と急落 し世界一の座を ドイツ (同国の輸 出シェアは

1

7

.

9

%

であ った)にあ っけな く明け渡すだ け ではな く遥かその後塵を拝す るまでに至 って しまったのである (注11)。そ うした中で 日本 の金型産業 の輸出入ギ ャップは遂 に

9

8

年以降縮小傾向に転 じている

(1-2

図 [

1

]参照)(注13)。 こうした 日本 の 地位後退にまるで産を接す るかの如 く台頭 して きたのが韓国、台湾などのアジア諸国である。例えば

9

6

年で観 ると、韓国は生産 シェア

3

.

1

%

、輸出シェア

5

.

8

%

、台湾 もまた

9

.

2%

.、

8

.4% とそれぞれ急速 にそ の地位を上昇 させているのである (注11)0 とくに注 目すべ きは対韓貿易である。それは例えば

、9

6

年 には輸出

2

5

6

億円に対 して輸入

7

5

億 円 と日 本の圧倒的な出超を記録 していたのであるが、

9

8

年には前者

1

3

0

億円に対 して後者

1

8

3

億円と逆に日本の 大幅な入超 に転 じてお り(江14)、 しか もその後 も日本の入超幅は一貫 して拡大 し続けているのである (

1-2

[2

]参照)0 か くして金型産業においては日本の優位性喪失 とアジアにおける生産基地化が表裏の関係で進展 して お り、その結果 日本の金型産業 は今や ア ジアか らの低価格製品の進 出に脅か され始 めて い るので あ る (注15)。従 って 日本の金型産業における国際競争力低下が前述 した低価格化傾向において重要 な要因を な していると考え られるのである。

1-2図

日本 の金型貿易

(1) 日本の金型の輸出入の推移 (億円) (大蔵省の 日本貿易月表か ら作成)

4

,

0

0

0

3

,

5

0

0

3

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0

0

0

2

,

5

0

0

2

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0

0

0

1

,

5

0

0

1

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0

0

0

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0

0

o

l

9

8

88

99

09

19

29

39

49

5

9

69

79

89

9

(年) (出所)大内幸男 「岐路に立たされる金型産業」 (朝 日新聞

2

0

0

0

6

2

4

日) - 1 5-(2)韓国との金型貿易 (億円)

3

0

0

2

5

0

2

0

0

1

5

0

1

0

0

5

0

0

1

9

8

5 9

0 9

5 9

6 9

7 9

8 9

9 2

0

0

0

(年) (出所)福井泰子 「変わ る日本の金型産業」 (アジア経済研究所 『ワール ド・トレン ド』 (第

6

9

2

0

0

0・6) p.

2

2

より)

(16)

(

3

)

中越金型産業の位置づけ ではこうした 日本の金型産業の現状 と問題点の下で中越金型産業 はどのような位置を占めているのだ ろうか。 まず新潟県全体の金型産業 (金型および同部品)出荷額 は

1

9

9

9

年現在で

4

9

0

億円であ るが、 それ は同 県工業出荷額の

1

.

0

5

%

を占めているにす ぎない。従 って同県全体 として金型産業が大 きな比重を 占めて いる訳では必ず しもない。む しろ同県の金型産業が圧倒的に中越地域 とりわけ燕 ・三条地域に集中 して いるとい う点に注 目すべ きである。 燕 ・三条地域 の金型 ・同部品出荷額 は約

2

4

0

億 円に上 ってお り(注

1

6

)

、 同地域 の工業 出荷額 の

6%

塗 (注17)と相対的に大 きな比重を占めている。 しか しなが ら燕 ・三条地域の金型産業の特質 としてやはり中小零細性を指摘 しておかなければな らな い。例えば、燕市の金型産業の企業規模別 (従業者規模別)構成比

(

1

9

9

9

年)をみてみると(注18)、事業 所数ベースで は

1-3

人が

4

3

.

0

%

4-9

4

0

.

5

%、1

0

-1

9

1

5

.

2

%

2

0

人以上

1

.

3

%

であ り、 また従業 者数ベースでは

1-3

1

4

.

3

%

4-9

3

8

.

2

%、1

0

-1

9

3

5

.

6

%

2

0

人以上

1

1

.

9

%

であ り、 さ らに製 造品出荷額ベースでは

1-3

9

.

2

%

4-9

3

9

.

0

%、1

0

-1

9

4

3

.

6

%、2

0

人以上

8

.

2

%

とな ってお り、 零細企業が圧倒的に大 きな比重を占めている。 / また燕 ・三条地域の金型産業が停滞ない し後退傾向にあることも否めない。例えば、両市の金型産業 における

1

9

9

1

年か ら

9

9

年にかけての推移を観てみると、事業所では

2

6

2

事業所か ら

2

2

3

事業所へ と

1

4

.

9

%

減少 してお り、従業者数で は

1

,

9

8

7

人か ら

1

,

8

4

6

人へ と

7

.

1

%

減少 してお り、出荷額で も

2

4

2

億円か ら

2

3

8

億 円- と

1

.

8

%

減少 している (由9)。 また

9

6

年か ら

9

9

年にかけての推移を観てみて も、停滞 ・後退傾 向は依 然 として続いてお り、事業所数で

5

.

5

%

減、従業者数

2

.

7

%

減、出荷額

8

.

5

%

滅 とな っている (同上)0 従 って中越金型産業 は、地域において大 きな比重を占めその役割 も極めて大 きいとはいえ、中小零細 性 とい う特質を 日本の金型産業 と共有 しているのみな らずむ しろその典型をな してさえいると云わなけ ればな らない。そ してその業況が停滞 ・後退傾向を辿 っていることもまた否定で きないのである。 しか も、同地域の金型産業 は北信越地域に立地 しているとい う点で立地上 も決 して恵まれた条件を有 してい る訳ではないとい うことも考慮 してお く必要があろう。

2.金型産業 の課題

以上の問題点か らも明 らかなように日本の金型産業の課題 は以下の二点に整理 されよう。まず、低価 格化問題への対応が急がれ るが、そのためには国際競争力の強化が急務である。 しか も国際分業の進展 が上述 した 日本の金型産業の特質すなわち中小零細性 と高齢化 とい う問題に結びっ くな らば、悪循環に 陥 り、事態 はさらに深刻化す る可能性す らあるということも指摘 しておかなければな らないであろう。 両者の結合が 日本の金型産業停滞の構造的要因をさらに増幅させ る危険性を学んでいるとすれば、国際 競争力低下問題に対 して如何に対応す るかは焦眉の課題であると云 うべ きであろう (注20)0 次に

I

T

への対応が重要である'.中長期的に観 るな らば、 日本の金型産業の収益構造圧迫 は、上記 の 国際分業進展を背景 とす る低価格化傾向と並んで

I

T

化に伴 う短納期化 ・高品質化 に も困 ってい るとい うことは既にみた通 りであるが、 ここで注 目しておかなければな らないめは両者すなわち低価格化 と短 納期化 ・高品質化が相乗作用を引き起 こす可能性である。何故 な らばミ 一層の低価格化 のための

I

T

化 が今後 アジアの金型産業で も急速に浸透 してい く可能性があることを否定で きないもの と観 られるか ら である (注

2

0

参照)。 こうした観点に立てば

、I

T

化に伴い低価格化 と短納期化 ・高品質化 は今後相乗作

参照

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