関連データ集
(重要課題、ICT、科学技術と社会)
資料6 科学技術・学術審議会 総合政策特別委員会 (第5回) H26.10.30目
次
1 . 国 内 外 の 重 要 課 題 へ の 対 応 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
1
2 . 急 速 に 進 化 を 続 け る サ イ バ ー 社 会 へ の 対 応 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 1
( 1 ) 社 会 の 動 向 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
2 2
( 2 ) 研 究 開 発 の 推 進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
3 6
( 3 ) 研 究 情 報 基 盤 の 整 備 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
5 9
( 4 ) 人 材 養 成 ・ 教 育 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 8 3
3 . 科 学 技 術 に 対 す る 社 会 か ら の 信 頼 獲 得 、 政 策 の
.
実 現 性 確 保 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
9 3
( 1 ) 科 学 技 術 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 の 推 進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
9 4
( 2 ) 国 民 の 科 学 技 術 へ の 参 加 促 進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 0 1
( 3 ) 政 策 の 企 画 立 案 及 び 推 進 機 能 の 強 化 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 0 4
( 4 ) 科 学 技 術 イ ノ ベ ー シ ョ ン 政 策 に お け る P D C A サ イ ク ル の 確 立 ・ 1 1 5
1.国内外の重要課題への対応
図1-1/主要国のエネルギー自給率、世界の地域別エネルギー需要の見通し
○我が国のエネルギー自給率は6%と低く、OECD34ヶ国中33位。
○今後の世界のエネルギー需要の見通しについて、2035年には2010年と比較して、約35%増加する見込み。
出典:IEA, World Energy Outlook 2012 を基に、文部科学省作成
OECD諸国の一次エネルギー自給率比較
(2012年:
推計値
)
地域別エネルギー需要の見通し
※ IEAは原子力を一次エネルギー自給率に含めている。
※ 表中の「-」:僅少
※ IEA , Energy Balance of OECD Countries 2013 を基に作成
出典:経済産業省「通商白書2014」
図1-2/地球温暖化の将来予測
○20世紀半ば以降、地上気温の上昇が続いており、今後も地球温暖化が進行することが予測されている。
世界規模及び大陸規模の気温変化
出典:IPCC「気候変動2013」第1回作業部会報告書
※ CMIP5 の複数のモデルによりシミュレーションされた時系列(1950 年から2100 年)。 1986~2005 年平均に対する世界平均地上気温の変化をRCP2.6(青)とRCP8.5 (赤)のシナリオについて示した。黒(と灰色の陰影)は、復元された過去の強制力 を用いてモデルにより再現した過去の推移である。全てのRCP シナリオに対し、 2081~2100 年の平均値と不確実性の幅を彩色した縦帯で示している。数値は、 複数モデルの平均を算出するために使用したCMIP5 のモデルの数を示している。 ※ 地上気温については1880~1919 年平均、海洋貯熱量については1960~1980 年 平均、海氷については1979~1999 年平均を基準とした偏差を示している。時系列 は全て10 年平均で、10 年間の中心年の位置に表示している。気温の図では、調 査がなされた領域の空間被覆率が50%以下である場合には、観測値は破線で示さ れる。海洋貯熱量と海氷の図では、データ被覆率が良好で品質がより高い年代は 実線で、データ被覆率がかろうじて妥当な水準でそのため不確実性が大きい年代 は破線で示される。3
世界平均地上気温変化
図1-3/我が国の貿易収支の推移
出典:財務省貿易統計
○我が国の貿易収支は1981年以降黒字が続いていたが、2011年に貿易赤字になってからは、赤字幅が増大。
4
人 口 ( 単 位 百 万 人)
5
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-4/現在及び2050年の世界の高齢者人口
○2050年には、世界の高齢者人口(60歳以上)は2倍以上の20億人以上になる見込みであり、特にアジアの高齢者人
口は2014年の約3倍の12億人以上に達する見込み。
図1-5/我が国の高齢化の推移と将来推計
○我が国の人口は2010年から長期の人口減少過程に入っており、2050年には1億人を割り込むことが予想されている。
○高齢化率は上昇することが見込まれており、2060年には約40%に達すると予想されている。
※ 2010年までは国勢調査、2013年は人口推計12月1日確定値、2015年以降は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将
来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果
※ http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc141210.html
licensed under CC-BY 2.1 JP http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/
6
図1-6/主要先端製品・部材の売上高と世界シェア(2012年)
出典:内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部「平成23年度県民経済計算について」(平成26年6月)
図1-7/我が国の地域別生産活動(県内総生産)の変化
○我が国の生産活動は東京に一極集中しており、その傾向は10年前から大きな変化はない。
図1-8/東日本大震災からの復旧・復興状況
○被災者支援
・ 震災直後に約47 万人に上った避難者は、平成26年3月13日時点で約26万人。そのうち、応急仮設住宅への入居者は約10万人(平成26年3月時
点)
○地域づくり
・公共インフラについて、被災3県内の主要な直轄国道の復旧率は99% (平成26年3月末時点) 、鉄道の復旧率は90%(平成26年4月26日時点)
・災害廃棄物の処理について、岩手県及び宮城県においては、平成26年3月末までに処理が完了。一方、福島県においては、「汚染廃棄物対策地
域」を除いて、災害廃棄物の74%(平成26年3月末時点)の処理が完了
・住宅再建・高台移転について、防災集団移転促進事業では、90%の地区で着工され、15%が完了している。復興住宅は、必要戸数2.2万戸のうち、
2,241戸の整備が完了
○産業・雇用
・鉱工業について、震災前の水準におおむね復旧しているものの、業種によっては復旧に時間を要している。
・被災3県の雇用状勢について、平成23年4月に有効求人倍率が0.45まで低下したが、平成26年3月時点では1.24となっている。
○原子力災害からの復興
・「原子力災害からの福島復興の加速に向けて」を平成25年12月に閣議決定した。
・避難状況について、福島県全体の避難者数は約13.5万人(平成26年3月10日時点)。そのうち、避難指示区域からの避難者数は約8.1万人、既に指
示が解除された区域(旧緊急時避難準備区域)からの避難者数は約2.1万人。なお、避難指示区域については、平成25年8月までにすべての市町村
で区域見直しを終えており、平成26年4月には田村市において東電福島第一原子力発電所の事故後初となる避難指示の解除が実施されている。
・福島復興・再生に係る制度的な取組について、子供に特に配慮した生活支援等を実施している。
・原子力損害賠償について、原子力損害賠償紛争審査会において、賠償に関する紛争について和解の仲介を行っている。
・放射線による健康への影響等に係る対策について、福島県民の中長期的な健康管理を可能とするため、福島県が実施する「県民健康管理調査」
に対する支援を行っている。
・除染について、政府、地方公共団体等が協力して実施している。国が除染を行う除染特別地域については、4市町で計画に基づく除染が終了(平
成26年3月末時点)
・東電福島第一原子力発電所の安全性の確保について、「東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマッ
プ」(平成25年6月改定)に基づき、廃炉に向けた取組を実施している。
出典:文部科学省「平成26年版科学技術白書」
9
①
海外からの来訪者等に多様なサービスを提供するための
意思・情報伝達サポートの実現
②
世界各国から多くの人が流入することで懸念される感染症流行を迅
速に探知するための感染症サーベイランスの強化
③
メダル獲得が期待される競技を対象とした競技用具等の研究開発の
技術成果を含む諸施策の活用により、高齢者・障がい者に対応したコ
ミュニケーションや機能支援機器等の確立、生体情報の活用などによ
る最先端ヘルスケアシステムの実用化
④
東京の成長と高齢化社会を見据えた公共道路交通システム、
交通弱者の歩行・移動支援システムの実用化
⑤
発電や自動車に水素またはエネルギーキャリアを用いた
水素社会実現への貢献
⑥
ゲリラ豪雨・竜巻等の突発的自然災害の予測技術向上と
確実な情報伝達による安全・安心の確保
⑦
犯罪・テロ対策等に資するための多地点に設置された
カメラ・センサデータ等の取得・分析技術の確立による
安全な大会開催の実現
⑧ 超臨場感技術の研究開発による新たな映像体験の実現
⑨
夏場における花きの安定生産供給技術及び日持ち性延長技術の開
発・普及
■想定されるプロジェクト一覧
【第1回2020年オリンピック・パラリンピック東京大会
に向けた科学技術の取組に関するタスクフォース】
(8/5開催)
(舛添東京都知事)
(山本大臣)※当時
■構成員
伊藤 智也 【元パラリンピック(陸上)代表選手)】 齋藤 ウィリアム 浩幸 【内閣府参与 /株式会社インテカー 代表】 竹内 薫 【サイエンス作家】 為末 大 【元オリンピック(陸上)代表選手】 野口 雄史 【株式会社テレビ東京 報道局報道 番組センターチーフ・プロデューサー】 パトリック ハーラン 【タレント】 ■オブザーバー 東京都オリンピック・パラリンピック準備局長、東京オリンピック・パ ラリンピック競技大会組織委員会副事務総長他10
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-9/2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けた
科学技術イノベーションに関する想定プロジェクトについて
11
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-10/平成27年度科学技術重要施策アクションプラン
Ⅰ.クリーンで経済的な エネルギーシステムの 実現 ○ 「エネルギー基本計 画」の⽅向性に沿っ た取組の推進 ○ ⽣産・消費・流通各 段階での技術間連 携 Ⅱ.国際社会の先駆けと なる健康⻑寿社会の 実現 ○ 「健康・医療戦略推進 本部」との協働 ○ 基礎研究と臨床現場 の間の循環の構築 Ⅲ.世界に先駆けた次世代 インフラの構築 ○ 融合問題を⼀体として 解決する「スマートシ ティ」の実現 ○ ソフトも含めたパッケー ジ展開 Ⅳ.地域資源を活⽤した 新産業の育成 ○ これまで成⻑分野とみ なされていなかった分 野(農業)を成⻑エ ンジンとして育成 Ⅴ.東⽇本⼤震災から の早期の復興再⽣ ○ 早急な成果を要す る復興に向け、実現 の早いものに施策を 集中して推進政
策
課
題
SIP施策等を中心とした
課題解決の先導
(府省連携施策)
アクションプラン対象施策
(政策課題関連)
※ 課題解決を先導:取組の成果の課題全体への波及効果が高い、
または他の関連施策の取組の加速化への促進効果が高いこと
(注) 健康医療分野に関しては、健康・医療戦略推進本部の下で推進する。アクションプラン対象施策
(分野横断技術)
アクションプラン対象施策
(政策課題関連)
科学技術イノベーション総合戦略2014
分野横断技術による産業競争⼒の強化
情報セキュリティ・ビックデータ解析・ロボット・制御システム技術等のICT デバイス・センサや新たな機能を有する先進材料を開発するためのナノテクノロジー 地球観測技術や資源循環等の環境技術 新たな先導役を 誘導 SIP SIPを補完し相乗 効果をもたらす 産業競争⼒の 強化の源泉を 組み込む12
図1-11/将来重要となる科学技術課題(分野別割合)
○専門家アンケートの結果によれば、2050年までを視野に入れた将来の科学技術課題のうち、ICT分野と宇宙・海
洋・地球・科学基盤の重要度が高いとされている。
出典:科学技術・学術政策研究所「第10回科学技術予測調査結果速報」(平成26年10月)
2050年までを視野に入れ、将来の科学技術課題として8分野計932課題を設定、専門家4300名にアンケートを実施。特性に関する回答を数値化してスコアを算 出。スコア上位1/3に当たる310課題を抽出、分野内で上位1/3課題が占める割合を表示。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% ICT・アナリティクス 健康・医療・生命科学 農林水産・食品・バイオテクノロジー 宇宙・海洋・地球・科学基盤 環境・資源・エネルギー マテリアル・デバイス・プロセス 社会基盤 サービス化社会 重要度上位1/3課題の分野別割合 重要度:科学技術と社会の両面からみた総合的な重要度 選択肢は、非常に高い/高い/低い/非常に低い、から一つ選択 ※非常に高い:4点、高い:3点、低い:2点、非常に低い:1点としてスコアを算出し、ランキングを作成今後 50 年間の政策課題(OECD経済局政策ノート2014年7月)
主要な結論
成長は鈍化し、経済活動が移行する。技能が極めて重要な役割を持つようになり、賃金格差が 拡大する。 ● 高齢化及び新興国の緩やかな失速により、世界の成長率は 2010~2020 年の 3.6%から 2050~ 2060 年には 2.4%へと鈍化し、イノベーションや技能投資に益々牽引されるようになる。 ● 世界経済のバランスは現在の非 OECD 圏へと移行し続けることとなり、それらの国々の経 済構造と輸出は益々OECD 圏に類似してくる。 ● 技術進歩が高技能労働者に対する世界の需要を高めるため、2060 年までに OECD 圏の平均 的な市場所得格差(税・移転前)は、 現在 OECD 圏内で格差が最大である国々の水準に達 する。 ● 二酸化炭素排出量の増加を抑制しない限り、気候変動は世界の GDP を平均で 1.5%、南・東 南アジアのGDPを平均で 6%押し下げる。 格差の拡大に対処しつつ成長を持続させることが、主要な政策課題となる ● イノベーション、生産性、雇用を持続するには、労働・製品市場を活性化させる一層の改革 と知的財産権政策の再構が必要となる。 しかし、これらの政策は所得格差にさらなる圧力を かける可能性がある。 ● 技能に対する需要の高まりに対応するためには、効率的な再分配措置と教育政策を実施する ことが極めて重要となる。 財政に対する圧力が高まる中でこれら政策の財源を確保するに は、以下が必要となる。 -可動性が高まっている労働税や法人税などの課税ベースから、消費税、住宅税、天然資源 利用税(例えば抽出税)などの可動性の 低い課税ベースへと転換する -機会均等において大きな社会的便益を享受できる、高等教育前の教育や生涯教育に公的資 金を重点配分する -高等教育の授業料依存度を高める 世界が多極化する中、国際協力の強化が必要となる ● 貿易協力の促進は、成長と技術革新に拍車をかける。国際統合の深化とサプライチェーンの 拡大により、国境障壁の撤廃や貿易円滑化 のプラス効果が増幅される。2060 年までに世界 の GDPと福祉に最大の利益をもたらすのは、世界レベルの貿易協定である。 ● 経済的相互依存の高まりから、基礎研究、知的財産権法、競争政策、気候といったグローバ ル公共財の提供面における国際協力が 必要となる。効果的な協力がされれば、研究へのインセンティブを強化するとともに、独占禁止対策の実効性を高めることができる。 CO2 排出量 を抑制するための協調行動は、成長と福祉へのダメージを抑制することができる。 ● 国境を越えて移動するベース(例えば法人所得)への課税に関する国際協力は、税収を回復 させるとともに、効率性を損なうことを 回避する一助となり得る。13
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-12/今後50年間の政策課題(OECD予測)
注目施策④ 研究開発法人の「橋渡し」機能の強化 米国では技術シーズの事業化には民間ベンチャーが大きな役割を果たしてい るが、近年はそれらに加えて、NSFのINSPIREやI‐Corps、NIHのNCATSなど、基礎 研究の成果を将来の実用化につなげていくための公的研究開発法人の機能 が強化されている。
国家戦略における科学技術の位置づけ:
・グローバル競争の激化、新興国の台頭、マクロ経済政策の手詰まり感等への危機感から科学技術イノベーションが成長政策の中心に 注目施策② “統合化システム”研究の試み NSFが支援して大学に設置しているERC(工学研究センター)は、社会ニーズを 工学的に解決するために、システム全体の構成や仕様を定義した上で、基礎 研究と技術、要素技術とシステムなどシステム構築上必要な要素を統合化す ることを意識した研究開発を実施。学際研究や異分野融合の進展、大学院生 の教育にも大きな効果があるとして注目。科学技術イノベーション政策の特徴:
・持続的な経済成長と雇用確保の基盤としてイノベーションと研究開発投資を重視 ・緊縮財政下でも、NIH、NSF、DOE科学局等の基礎研究支援に投資を継続 ・ブレイン・イニシアティブや先進製造技術開発などの重要課題で、産学連携と官民連携を強化 ・ナノテク、情報技術、気候変動など、多省庁にまたがる案件については大統領イニシアティブでとりまとめ。固有の研究開発戦略を作成・実施 ・ハイレベル外国人の流入継続とSTEM教育強化による国内人材育成重点分野:
予算上は、国防、保健、エネルギー、宇宙分野に重点配分。2016年度の予算 編成方針では、①先進製造②クリーンエネルギー③地球観測 ④気候変動⑤情報技術とスパコン⑥ライフ・バイオ・神経科学 ⑦安全保障⑧エビデンスベースの政策形成を重点化科学技術基本政策:
①
米国競争力法(The America COMPETES Act)
(2007年~) 競争力イニシアティブの内容を強化して立法化。人材育成、研究開発強化、社 会インフラ整備の三本柱によるイノベーション誘発を企図。エネルギー高等研 究計画局(ARPA‐E)設立等を規定。②
米国イノベーション戦略(2009年発表、2011年改訂)
持続的成長と質の高い雇用の創出を目標として、オバマ政権の個別政策を、 ①イノベーションの基盤への投資②競争環境の整備③国家的優先課題への 取組に分類。総研究開発投資の対GDP比3%達成やクリーン・エネルギー研究 開発の重点投資等の政策目標を設定。R&D予算:
総研究開発投資4535億ドル(GDP比2.79%)。政府予算1335億ドル 注目施策③ 先進製造関連技術の研究開発 オバマ政権は、活力ある製造業は雇用創出と経済成長に不可欠であるとして 先進製造分野の研究開発を重視。産学官が連携する取り組みである大統領イ ニシアティブ「先進製造パートナーシップ(AMP)」を立ち上げ、産学のコンソー シアムにより先進製造技術の研究開発拠点(製造イノベーション研究所)を全 米45箇所に設置する計画を進行中。3Dプリンタやデジタル設計技術など、4箇 所のコア拠点が創設されている。 注目施策① 革新的研究開発支援の広がり DARPAをモデルとしたハイリスク・ハイリターン研究支援方式が、安全保障やエ ネルギー分野にも広がりを見せており、教育や医療分野でも導入が検討され ている。14
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-13/米国の科学技術イノベーション政策①
※
科学技術振興機構
研究開発戦略センター
オバマ政権における優先項⽬の変遷
15
出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-14/米国の科学技術イノベーション政策②
出典:内閣府作成(平成26年9月)
科学技術基本方針: Horizon 2020(2014年~2020年)
2014年1月より、FP7の後継プログラムであるHorizon 2020が開始された。全体の予算はFP7(532億ユーロ)に比べ大幅な増額(770億ユーロ)。他のプログラ ムが予算を減らす中、例外的な扱いを受けている。ただし、Horizon 2020にはFP7時には含まれていなかった競争・イノベーションフレームワークプログラム (CIP)や欧州イノベーション・技術機構(EIT)も統合されているため、従来の研究開発費という面では、同等かやや減少したといわれる。このプログラム構成に も見られる通り、イノベーションを強く意識した方針が打ち出されている。 Center for Research and Development Strategy ‐ JST 独立行政法人科学技術振興機構
研究開発戦略センター 背景:成長戦略「欧州2020(2010年)」 スマートな成長、持続可能な成長、包括的な成長という3つの成長の実現 を目指した成長戦略。スマートな成長を支える戦略のうちの一つに「イノ ベーションユニオン」があり、Horizon 2020は主にその戦略を実行するため のプログラムとしての位置づけである。研究開発の成果をイノベーション・ 経済成長・雇用につなげる、という目的が、この戦略により与えられてい る。 柱②:産業リーダーシップ 産業技術研究の推進:ICT、ナノテク、材料、バイオテクノロジー、先進製造、宇宙を中心 とした産業競争力の確保 ジョイント・テクノロジー・イニシアチブ(JTI):革新的な医薬(IMI2)、燃料電池(FCH2)、 CO2削減(CS2)、バイオベースの再生可能資源を用いた産業構築(BBI)、電子機器受託 製造システム(ECSEL)という5つのプロジェクトを推進 中小企業支援:SBIRモデルに基づいたファンディング、リスクファイナンスの提供 柱①: 卓越した科学 欧州研究会議(ERC):特に優れた研究者を支援し、ハイリスク基礎研究を推進。従来に 比べ予算が77%増額。 未来技術(FETs): 新しくかつ有望な分野での連携研究を支援 マリーキュリーアクション:様々な段階にある研究者のキャリア支援 欧州研究インフラ:欧州内外からアクセス可能な先端施設の整備 Horizon 2020の特徴 3つの柱と、その他の取り組みとから成る。科学的なエクセレンスの追求、産 業技術開発の支援、社会的な課題解決に資する研究開発、が3つの柱であ る。イノベーションを指向するプログラムに力点が置かれつつも、ハイリスク・ ハイリウォードな基礎研究に対する投資も拡充されている。また、ナショナル コンタクトポイントの設置などを通じ、プログラムへの参加促進を図っている。 その他の取り組み: 欧州イノベーション・技術機構(EIT) KICs(欧州に広がるイシュー別産学連携組織)を束ねる仕組 み。気候変動、ICT、持続可能なエネルギー等の経済・社会的 課題に基づいたバーチャルな連携コミュニティーを形成し、課 題解決に資する研究・人材育成を推進。 共同研究センター(JRC) 欧州委員会の政策決定に資する研究を行うシンクタンク(総局 の1つという位置づけ)。エネルギー、環境、セキュリティ等、分 野に基づいた7つの研究所が欧州の各地に設置されており、社 会的課題の抽出など、EUの科学技術・イノベーション政策に資 する研究を行う。 社会とともにある・社会のための科学 科学と社会との効果的な協力関係を構築するとともに、優秀な 人材を科学の分野にリクルートし、さらに科学的なエクセレンス と社会的な責任とをリンクさせることを目的とした活動を行う。 柱③:社会的課題への取り組み 7つの社会的課題への取り組み:1.保健、人口構造の変化および福祉、2.食糧安全保 障、持続可能な農業およびバイオエコノミー等、3.安全かつクリーンで、 効率的なエネルギー、4.スマート、環境配慮型かつ統合された輸送、 5.気候変動への対処、資源効率および原材料、6.包括的、イノベーティブかつ柔軟な社 会の構築、7.安全な社会の構築※
科学技術振興機構
研究開発戦略センター
16
図1-15/EUの科学技術イノベーション政策
出典:内閣府作成(平成26年9月)
科学技術基本方針: ハイテク戦略(2006年8月)
ドイツがグローバルな課題の解決に大きな役割を果たすたすことを目標に、アイディアの創発に加え、アイディアを市場で成功する製品にするためにイノベー ション環境を整備するための戦略。ドイツ初の省庁横断型共通目標。2010年に更新され、現在はハイテク戦略2020となっている。先端テクノロジー分野で起 業力を高める必要性が強調され、大学や研究機関における起業教育にも言及されている。中小企業のイノベーション支援、規格化/標準化、高度な専門的人 材育成の重要性も指摘。イノベーションを通じて将来の雇用の確保と生活の質の改善を目指している。 背景・経緯 ‐ リスボン戦略 2000年 リスボンで開催された欧州首脳会議で採択された 戦略で、雇用と社会の連帯を確保しつつEUを世界で最も競 争力のある知識基盤型の経済にする目標に合意。研究開 発を促進させ、2010年までにEU全体の総研究開発投資を GDP3%に引き上げる目標が設定され、2012年に達成。 政策、研究開発分野の提言:研究連盟 Forschungsunion – Wirtschaft und Wissenschaft
2006年に設置された諮問機関で、方針作成への助言や、政策の評価に大きく 関与。企業、大学、研究機関など計28名から構成され、会長は前フラウンホー ファー応用研究促進協会会長のBullinger教授と、科学のための基金拠出者 連盟会長のOetker博士が務めた。 戦略的テーマの提言: 専門家委員会 Commission of Experts 科学的な政策提言を連邦政府に対して行う機関で2006年に設立された。 2008年から毎年教育、研究、イノベーションについて報告書を発行。科学 的、経済的な分析、研究開発重点課題の設定、助成に関する方針、共同 研究の推進に関する提言を行っている。 注目施策(産学連携クラスター): 先端クラスター競争プログラム ハイテク戦略下の旗艦プログラム。国際競争力を もつ地域クラスター創設を目標にドイツ全土から 分野の指定なく15のクラスターを選定。 助成額 は連邦政府から4,000万ユーロ/年、民間企業から 同額以上のマッチングファンドとなっている。助成 期間は2年目に中間評価を経て、プロジェクトあた り5年である。主管官庁はBMBF。 ハイテク戦略の重点分野 気候/エネルギー 健康/栄養 輸送/交通 セキュリティ 通信/コミュニケーション 研究開発推進体制 主に研究政策を担う連邦教育研究省(BMBF)と産業政策を 担う連邦技術エネルギー省(BMWi)。連邦政府と州政府の 役割については共和国基本法(第91条b:教育計画と研究 促進)で法的に明記されている。これを踏まえ連邦と政府の 協議の場として合同科学協議会(GWK)が設置されている。 注目施策(研究機関強化) : 研究・イノベーション協定 大学に研究資金を配分するドイツ研究振興協会(DFG)、 国の研究センターに相当するヘルムホルツ協会ドイツ研 究センター、基礎研究機関である、マックスプランク学術振 興協会、応用技術の研究機関を運営するフラウンホー ファー応用研究推進協会、トランスレーショナル研究のライ プニッツ学術連合への機関助成を2005‐2010年までは年 3%、以降2015年まで毎年5%増やす政策。共同研究、人材 交流、技術移転を通じて大学、産業界との連携を要請。 注目施策(大学強化): エクセレンス・イニシアティブ ドイツの全大学を対象に、最高水準の研 究の促進と大学及び研究機関の質の向 上を目指した政策。複数のプログラムの うち、若手研究者の質の保証と優れた研 究環境における卓越した博士課程生の 訓練機関としての機能を果たすべく、大 学院を重点的に支援。理工系人材の育 成に重点を置いた戦略。
17
図1-16/ドイツの科学技術イノベーション政策
※
科学技術振興機構
研究開発戦略センター
関連政策②:システム改革 『科学技術体制改革の深化とナショナルイノベーションシステム構築に関 する意見』(2012年、科学技術省) ・目的:科学技術を活用した経済社会の発展 ・目標: ①企業をR&Dの中心に据える ②イノベーション能力向上のため、国立研究機構と大学の科学 研究体制を改革 ③ナショナルイノベーションシステムの改善 ④資源の有効利用と政府部門間の連携を強化するため、科学 研究費、評価システム、インセンティブ制度を改革 ⑤R&D研究者数を1万人の労働者あたり43人とする(2008年 24.8人) 関連政策①:人材育成 『国家中長期科学技術人材育成計画(2010−2020)』 (2011年、科学技術省、教育省、人的資源•社会保証省等) ・目的:「人材強国」戦略のもと、イノベーション駆動型国家実現に資 する人材育成の支援する。 ・目標 研究者数 研究者一人当たり研究費 2008年 105万人 44万元 2015年 150万人 71万元 2020年 200万人 100万元 中長期計画の方針を踏まえ、「科学技術第12次五ヵ年計画(2011~2015年)」(2011年、科学技術省)を推進 ・目的:イノベーション駆動型の国家への転換。 ・重大科学研究計画(6分野): タンパク質、量子、ナノ、発育生殖、気候変動、幹細胞研究 ・重点戦略ハイテク領域研究(10分野):情報、生物医薬、新材料、先進製造、新エネルギー、資源環境、海洋、現代農業、 現代交通、地球観測・ナビゲーション ・戦略的新興産業(7分野):省エネ・環境保護、次世代情報技術、バイオ、先端設備製造、新エネルギー、新素材、新エネ自動車 推進戦略 ①持続可能な発展と循環型社会への転換 ②自主技術・知的財産の獲得 ③社会のための科学技術の発展 ④軍民両用技術の開発 2020年に向けた数字目標 ①研究開発投資の対GDP比を2.5%以上とする(2010年 1.75%) ②自国の特許登録数、学術論文被引用数を世界のトップ5にする
科学技術基本方針:国家中長期科学技術発展計画綱要2006~2020年 (2006年、国務院)
「自主イノベーション能力の向上」「コア技術・先端技術の適用による課題解決と飛躍的な発展」「主要な基礎技術・先端技術のブレークスルーによ る持続可能な成長」「先端技術による新型産業の創出」を重視。 背景・経緯 ・1988年に鄧小平が「科学技術は第一の生産力(科学技術が経済成 長・社会発展において最も重要な要素)」と位置づけ、これに基づ き、「科教興国(科学技術と教育によって国を起こす)」戦略、「人材 強国」戦略が相次いで打ち出された。 ・21世紀に入り、経済成長だけでなく、科学的発展観に基づき資源集 約型、労働集約型の産業からの脱却、持続可能な発展に資する社 会の構築などの重要性を認識。現行策
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出典:内閣府作成(平成26年9月)
図1-17/中国の科学技術イノベーション政策
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提案 選定・支援 文部科学省・経済産業省・農林水産省・総務省 イノベーション推進協議会