総務省四国行政評価支局(局長 秦 博之)に、「マル優郵便貯金申込書に記載した氏名の字が、戸籍上の字と違っている として、マル優郵便貯金の非課税扱いを取り消されたことに納得できない。」とする高齢者の苦情が3件寄せられた。 当局では、これら個別事案の解決と、四国管内での広域的な改善を図るため、民間有識者で構成する「四国地域行政苦情 救済推進会議」の意見を踏まえ、平成18年1月13日、日本郵政公社四国支社に対し、次の点について、あっせんを行い ました。 ① これらの苦情について、事実関係を再調査して税務当局と改めて協議し、非課税扱いが認められなかった場合でも、預 入申込時において取扱郵便局の過失が判明した場合は、日本郵政公社の責任において利子税額相当分を負担するなど適切 な預金者保護措置を講ずること。 ② 類似の事案の解決を図るための周知方策を講ずること。 ③ 払戻し時の本人確認を徹底するなどの再発防止策を講ずること。 〔連絡先〕 首席行政相談官 児玉 憲三 電話:087(831)9204 総務省四国行政評価支局 平成18年1月13日 1
当局に対し、本年6月以降、「マル優郵便貯金申込書に記載された氏名の字が、戸籍上の氏名の字と違っているため、定額郵便貯金 利子の非課税扱いはできないとして、4年~5年前に満期解約した定額貯金等の利子のうち利子税額相当分(約31万円~約51万 円)の返還を郵便局から請求された。貯金の預入時にも、払戻し時にも郵便局から何ら指摘がなかったのに納得できない。」とする旨 の苦情が3件寄せられた。
苦情要旨
〔参考〕 1 マル優郵便貯金制度の概要 年齢 65 歳以上の高齢者等が次の要件を満たしたときは、350 万円まではその利子に所得税を課さないこととされている。 ① 非課税郵便貯金申込書(ⅰ 非課税の規定の適用を受けようとする旨、ⅱ 氏名、生年月日及び住所、ⅲ 高齢者等に該当する旨等を記載)を郵 便局に提出すること。 ② 住民票の写し等の公的書類(確認書類)を提示し、氏名・住所等を告知し、その告知事項につき郵便局から貯金通帳等に確認した旨の証印を受 けること。郵便局は、氏名等が確認書類と申込書とで異なるときは、申込書を受理してはならない。 ※ 平成 14 年度の税制改正により、年齢 65 歳以上の高齢者等のマル優郵便貯金制度は平成 17 年 12 月 31 日をもって廃止され、現在は障害者等に 対するマル優郵便貯金制度に改組されている。 2 苦情の背景事情 ① 日本郵政公社四国支社によると、平成 14 年度に徳島貯金事務センターが徳島税務署の税務調査を受け、平成 12 年及び 13 年に払戻しされた郵 便貯金について、同センター保管の郵便貯金証書等の書類と、住民基本台帳とを突合した結果、氏名・生年月日・住所が一致しない事例につい て非課税扱いとすることには問題があるとの指摘を受けた。同センターは、個別事例について関係郵便局に照会し、非課税扱いが適当と考えら れるものと、課税扱いが適当と考えられるものとに区分して、税務当局に説明を行った。 ② この結果、課税扱いと判断されたものについて、源泉徴収義務者として預金者に代わって利子税額を納付した上で、当該預金者に税額相当分の 返還を請求している。その過程で苦情申出のあった事案については、免責事由に該当する物的証拠がないかを再調査している。 2・ 顧客である預金者の立場に立って、事実関係を再調査し、税務当局と改めて協議すべきであり、また、郵便局における預入 時の確認ミスが原因であれば、郵政公社側が利子税額相当分を負担するよう検討すべきである。 ・ 他の類似事例の救済をも図るため、預金者に今回の苦情内容等を周知する方策を講じ、少なくとも預金者から申出のあった 事案については再調査すべきである。 ・ 管内の郵便局に対し、払戻し時における氏名等の確認の徹底などについて指導すべきである。