【論 文】 UDC :691 :699
.
82 日 本建 築学会構 造系 論 文 報 告 集 第 373 号・
昭 和 62年 3 月ジ
ョイ
ン
ト
ム
ー
ブ
メ
ン
ト
に よ り
生 ず
る
シ
ー
リ
ン
グ
材
の
応 力
お
よ び そ
の
粘
弾性
的検 討
ムー ブ
メ ン トを生
じて い る ジョイ
ン トで の シー
リン グ材
の挙
動(
その2
)
正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員小
田 冨橋
池
中
板
田
迪
享
夫
* 二* *崇
* * *浩
* * 紳L
まえがき建築物 外 壁のジョ イン ト等で水 密 性
,
気 密 性を確保す る た め に使 用 され る シー
リング材は, 気 象 変 化あ るいは 地 震等の外 力に よ り生 ずるムー
ブメン トのた め,
た えず 動的 変形 作 用を受け る。 そ れ ゆえ動い て い る状態で の ジョ イン ト内シー
リング材の力学挙動 を 的確に把 握 する こ と は,
シー
ル ドジョ イン ト設計の基 本と な る。従 来の シ
ー
リ ング材に生ずる応 力の研 究は,
比較 的研 究例は多い が, すべ て単 純な引張 現 象 あるいは圧 縮 現象 だ け を中心に な され て い るIFII )。
し か し現 実の シー
ル ド ジョイン トでは拡 大・
縮 小が繰り返 され て お り,
引 張・
圧 縮 応 力が連続して生じ る。 こ の観 点か らの, すなわ ち 動 的 状態下での応 力研究は国内外を と わずほとん どな さ れ て いない。 特に気 象 変 化に よりジョ イン トムー
ブ メ ン ト,
シー
リング材温 度 が刻々 と変 化す る 屋外での挙 動ま で言 及し た研 究は 筆者 等の知る範 囲では皆 無である。
ところで
,
現在使用 され て いる シー
リン グ材の ほとん ど は粘 弾 性材 料で あ り,
ジョイン トの動き に対 応して生 ずる応 力は単 純で はなく挙 動 予 測を 困難に している。 そ の た め本 研究で は, まず動い てい る ジョイン ト内の シー
リング材の粘弾性 挙 動 を調べ た 。 現実の シー
リング材で は圧 縮 変 形と引張変 形が繰 返さ れ るの がほ とん どで あ り,
こ の両 領域に わ た る繰 返し変形 時 に生 ずる応 力を明 らか にす る 必要が あ るか らで あ る。 シー
リン グ材が粘 弾 性 物 質であ るこ とを考 慮す ると,
基本 的に は次の 2点を 検 討し な けれ ばな ら な いと 考え られ る。
ひ とつ は変形速 度の影 響であり,
他の ひとつ は温 度の影 響で あ る。 その た め サイン カー
ブに従っ て拡 大・
縮 小を繰返 す ジョ イン トムー
ブメ ン トを 作 用 させ る実 験を行い,
周期と環 境 温 度 を 変え た場合の粘 弾 性 挙 動につ い て検討し た。
さ ら に * 東京 工 業 大 学工業 材 料 研 究 所 教授・
工 博 # 東京工業 大 学 工 業 材料 研 究 所 助 教 授・
工博 # 1 建 設省建 築 研 究 所 研 究 員・
工 博 # # 東 京工業大 学 工業 材 料研究 所 助 手・
工修 (昭和61年10月2日原稿 受理 } 現実の挙動 をふ まえ低 温 時に は ジョ イン トが拡 大し, 高 温時に は縮 小する温 度とムー
ブメン トを 同 期させ た実 験 を行い, シー
リン グ材がムー
ブメ ン トを 受 け てい る時 同 時に 温度が連 続して変 化 することの影響を調べ た。
ま た前 報12} に おい て力 学 挙 動を表す数式モ デルを提 案 し た が
,
こ れを 用い て動い て い るジョ イン ト内の シー
リ ング材に生 ずる応 力 を計 算に よ り求め ることが で き るな らば,
現 実の複 雑な挙 動を示す と思わ れ る シー
リング材 の力学 挙動予 測が可 能と なり,
シー
ル ドジョイン ト設計 に重要な知見と検 討 手 段 を与え得る。 その た め文 献 13)で 提案した アス フ ァ ル ト防 水 層の粘 弾性解析法 を圧 縮・
引 張 両 領 域まで拡大適 用し, 本 実 験で の シー
リン グ材 応 力 を計 算し た。最 後に以上の知見 をふまえ
,
現 実の シー
ル ド ジョ イン トを模した屋 外 暴露試 験体に おける ムー
ブメ ン ト と応 力 の測 定を,
春夏 秋冬の4
シー
ズン につ い て実 施して挙動 を調べ ると と もに,
計 算に よる挙 動 推 定を行っ た。
2.
試 料お よ び試験体試 料は前報亅z) と同
一・
の 2成 分 形ポ リ サル ファイ ド系 シー
リン グ材と,
2成 分 形シ リコー
ン系シー
リン グ材で ある。 試 験体は被 着体とし て アク リル樹 脂 焼付け ボ ック ス状アル ミニ ウム形 材 (40×25×300mm )を使用 し,
図一
1に示す よ うに 2本を幅15mm
で平行に固 定 し,
バ ッ ク ァ ップ材 〔発泡 ホ リ エチレ ン)E
t
−
mo = = … = =n
鄭
堕位: 図一
1 試 験 体 「949
「 $ 」一 34 一
発 泡ポ リエ チレ ン バ ッ ク アッ プ 材に より深 さ10mm に 調 節し た目地 内に シ
ー
リン グ材 を 充て ん し たもの で あ る。 シー
リング材 中 央 部 分は変 位 測 定 用 差 動 トラン ス コ ア軸 装 着の ため,
10mm 程 度 除 去し てある。
な お試 験 写真一1
荷重,
ムー
ブメント測 定 部 可一
ドセ ル 試 験 体 差 動 トラ ン ス ←一
→ r・
移 動部,
駆動 部 齪 部i
:
,
1
,
… …匚
壷
}
一 ..
… プログ ラ厶 変 位 調 節 器記録 計
i
,
.
_ .
_ ,
_
.
_
.
一 図一
2 測 定 装 置の構 成 o分 馳 周欝
珊
翻
酬
測
翼 縞 4、
蹲.
訓一
い
舶 ー 肥 田 田 諒 博 尉 略挫
縁 堅 4、
鯉 10 4 」喚
=闇
卿
柵
田 嘱 =閏
鍾 囚四
謔、
亠 ハ 帆 ト ー 4 竃 \ 章駈
侃 R 韓 熱 丹 ⊃ D 認 ド.
亠 ^ 覧 ト ー {鬘
嚇
只 民 奪 姑 入 ⊃ 1 ( 体は試 験 前6
か月 以 上20
±2
℃ の恒温 室内で養生し た。3.
ムー
ブメン トを受 けるシー
リング材に生 ず る応 力3,1
測 定装置 試 験 装 置は材 料 繰 返し疲 労 試 験 機に,
すで に筆 者 等が 試 作し た シー
リング ジョ イン ト荷 重・
変 位 測 定 装置1ηを 取り付け た もの であ る。 シー
リング材に生 ずる荷 重は,
試 験体 両 端に配 し た 2 個の ビー
ム形ロー
ドセルで検 出 し, ジョイン トムー
ブメ ン トは被着体 間の変位と して差 動 トラ ン ス により検 出す る。
荷 重・
変位測定点が 固定さ れてい る疲 労 試 験機の移動部は,
動き がプロ グラ ム式 調 節器で制御さ れ て お り,
任意波 形の ムー
ブメ ン トを生じ さ せ ること が可能で あ る。 測定 装置の構 成を図一2
に,
また荷 重・
変 位 測 定部を写真一
1に示す。 3,
2 実験項目お よ び実験 概 要 (1
) 周期を変え た実験 材 料 が 粘弾 性 物質で あ る とい うこ とは,
ジョイン ト ムー
ブメ ン トに対応して生 ずる応 力が変 形 速 度の影 響 を 受け る こ と を意 味す る。一
定の波 形に よる繰 返 し変 形 を 受け る場合は周期に依 存する ことに な る。
し た がって ま ず 周 期を変えて実 験 を行っ た。 実 際の建 物でのジョ イン トムー
ブメン トは通 常 1日1サ イク ルが最 長であること を考 慮 し,
24 時間を最 大の周 期とし,
以下 8,
3,
1時間, 最短を30分の 5段 階と し た。 な お 環 境 温 度 を20
±2
℃ と し た。
ムー
ブメ ン トにつ い て は,
そ のパ ター
ン を実際の建 物 で振幅が大き く な る晴 天日の動 き を模 式 化しサインカー
ブと し た。振 幅は拡 大側,
縮 小 側 と もに 目地 幅の ±10
%,
す な わ ち ±L5mm
と し た。 ちな み に い くつ かの 実測 周 期3時間 周 期8時間1
邇
躙 慰
鯉 5一
黷 石 2成 分 形 ポ リサ ル フ了イ ド、
、
S
シ卿
1 ン 応 力 肥 出一
匣齢
一
測 定値一
一
一
・
”
・
r
計算 値 腰 田一
2成 分形 シリコー
ン系 シ冖
1丿ン 応 力 周 期24 時 聞ll
:
llll
:
:
IEiilB
h 図
一
3 周 期を変え た実験 結 果およ び計 算 結果一
35
一
例14)
−
1fi)お よ びモ デル 試 験 体を用い た 測定17〕で は ±5−
±10
%程 度の もの の頻 度が多かっ た た め,
多 少 大き目 の 士10%と し た。
なお繰 返 し回数は,
予備試 験の 結 果3〜
5サイク ル以 後は同 じよ うなパ ター
ン の応力変化を 繰り返すこと が判明し た ため5サ イクルまで と し た。 実 験は試験 体を測 定 装置に取 付け後 所 定の環 境 温 度 下に数 時 間 放 置し, ジョ イン ト拡 大 方 向か ら開始 し た。
な お本 研究で は シー
リン グ材に生 ずる応 力だけ を測 定 する必 要 が あ る た め,
バ ッ ク アップ材は試 験 体 取 付け時に除 去し て いる。 (2
) 温度の水準を変えた実 験 シー
リング材に 用い ら れ る多く の高 分 子 材料は温度の 影 響 も受 ける。 その た めこ こ で は温 度の水 準を変えて実 験を行っ た。 温度は,
わ が国で実 際の シー
リング材に想 定さ れ る温 度を考慮 し一
20℃ か ら80°
C
ま で 20℃ ご と の 6水 準と し た。 ムー
ブメン トにつ い て は周 期8時 間の サ イン カー
ブと し た。(3 )ム
ー
ブメ ン トに同 期さ せ 運 続的に温度を変 化さ せ た実 験 現 実の シー
リング材は,
ジ ョイン トが縮 小 する 日中は 温度が上 昇し, 拡 大す る夜 間は低 下す る。
す な わ ちムー
ブメ ン トを受 けな が ら温 度が連 続的に変化する。
こ の様 な状 態 下で の応 力変動を調べ る た めに一
10°
C 〜
40℃,
5°
C 〜
55℃, 20°
C −
70“
C の振 幅を もつ サイン カー
ブに 従っ て温 度 を 変 化 させ る,
実際の条件に近 ずけた実験を 行っ た。
温 度は それ ぞ れ冬 期,
春秋期,
夏期を想 定し た もので ある。
周期は シー
リング材 中心 温 度の追 隨 性を考 慮し8
時 間と した。
実 験は 日の 出か ら を想 定し材料温度 上昇側か ら開始し た。
ムー
ブメ ン トは シー
リン グ材温度 と位相を同期さ せ た サインカー
プと し, 縮 小 方 向か ら開 始し た。
な お振 幅は前 述の実 験 と同 様±10%である。3.3
実験結果 お よび 考 察 (1
)周期の影響 実験結果を図一3
に示す。
図中,
最上 段は作用させ た ジ ョ イン トムー
ブメン トを,
中段 お よ び 下段はポリ サル フ ァ イド系,
お よびシ リコー
ン系シー
リング材の応 力 を 示す。 実験開始 時にはムー
ブメ ン トと応 力の位 相 時 間 差 が まっ た く な かっ たのが, 応力変化 がムー
ブメン トより 先 行す る よ う に な る。
そ して繰り返 しの継 続と ともに一
定と な り,
3−
5サイクル後か ら ほ ぼ同じパ ター
ンを繰 り 返 す よ う に な る。
た だ し位 相 時間差は周期と密 接に関 係し,
長 周 期の も の ほど長く な る。
これ は周 期 が 長く な豊
亀
R 麌 纏一
PKa
Q一
萄 、 旦吶
R 憧 鯉 因 K一
1.
図一
4 各シー
リング材の最大引張 応 力,
最大圧縮 応 力と周 期の 関 係1
難
一
2成 分 形ポリサル フ7イド系シー
Uング材 ジ日イント厶冖
ブメント罐
一
2成分 形シ リ コー
ン系シー
リング材 ジョ
イン ト厶一
ブ メント 里阻
● 団 康一
阻
● 出 罫.
R 嗅墨
.
飛 日、
シー
リング 阿 胚 力 シー
リング 材 応 力 試 験 温一
20°
專P 蕎 試験:一
20°
.
,
一
腮 陛 0°
C”一
’
一
計 算直 墮陣
鍾 出 0°
C『
一
一
一
1 計 算 値誇
s
諠 20°
20°
〔 扇 漏 ● 因 ヨ雲痿
。 墨墮 膏炉
均理 臨一
静
瞠 因 蚕R.
塊 80°
C 図一
う 温度の水 準を変え た実 験 結果 お よ び計 算 結果一 36 一
るにつれて材 料の粘 性 的性 質が顕著に現れ る ため である
。
次に最大応力に及ぼ す周期の影響につ い て考 察 す る。 図一4
に最 大 引張応力,
最大圧縮応力と周 期の関係 を 示 す。
いずれ も 周期が 長 く な る に従っ て最大応 力は低下す る。 こ の現象も材料の粘 弾性 的性質に起因 し て お り,
これ ら は シー
リン グ材 力 学 挙 動 理 解の た めに は粘 弾 性 面か らの検 討の必要 性を示すもの である。
(2
)温度の影 響 実験結果 を 図一
5に示す。
シ リコー
ン系とポリ サルフ ァ イド系シー
リン グ材とで は温度の影響が 顕著に異な る。
前者で は ほ と んど影 響が見ら れ な い の に対 し,
後 者で は 温度が高く な るに従っ て ムー
ブメ ン トと応 力の位 相 時 間 差が大き く な り,
さ らに応 力 値が低 下 する。
こ の場 合 も最 大 引 張 応 力と最 大圧縮 応 力に着 目し,
温 度との関 係を調べ 図一
6に示 す。 ポ リサル ファ イ ド系シー
リング材 で は温 度上昇に ともない応 力は激 減し,
80℃ 時 最 大応 力 は一
20℃ 時応 力の 1/10以 下と なる。 す な わ ち材 質に よっ て は温 度の 影 響を受け ること を 示して お り (文献18
に よれば,
シリコー
ン系シー
リング材 以 外の シー
リング材で は, 温 度により力 学 的 特 性が大 き く変 化して い る), 挙 動 検 討に は 温 度の影 響 を 考 慮 する必 要がある。
(3 ) ムー
ブメン トに同 期して温 度が連続 的に 変化す ることの影 響 実 験 結 果 を 図一
7に示す。
シ リコー
ン系シー
リ ング材とポリ サル フ ァイ ド系シー
リン グ材とで力 学 挙 動に差がある。
前 者は前 項で み た よ う に感温 ジョイ ント厶一
ブメン ト1
鐵
一
… 温 度 変 動一
10 ℃一
一
40 ℃ 劉D罎
明甫
冠 m Xe−
1亀
塔題 wo }、 iF靴
船 温度 変 動 5℃〜
56℃ P.
暉 0 ρ.
黷 示 曙 因 竈 》.
R 忸 誤一
陣
鯉 出 鷹 \ 量 冨 旨 P 膩 温度変 動 20 ℃〜
了o℃ 扣 10 旧 O 密一
闇
麹 出妻
.
R 旨 鵠「
叩
鯉 出 署 崟.
R 虐 性が非 常に小さい た め温 度が変 化す ることの影 響を受け に くい。
後者は高温で軟く,低温で硬く なる材料で あ り, 圧 縮 応 力よ り引 張 応 力が多少大き く なっ てい る。
これ は 図一
7 ムー
ブメ ン トに同期して連 続 的に温 度を変 化さ せ た実 験 結果 お よ び計 算 結果 Po5
何
鬘
9 「 殺 燈 順 蔭 K 畷 O.
2 成分 形シリコー
ン系 温 度 伽 0 20 40 60 eo℃鬘
9ざ
℃5羇
蟇
一
tρ 図一6
各 シー
リング材の最 大 引 張 応 力,
最 大 圧 縮 応 力 と温 度の 関 係 圧縮応 力が生 ずる ジョイン ト縮 小 時に は高 温に, 引 張 応 力が生 ずる拡 大時に は低温になる か らで ある。
ま た当然 の こと な が ら変動す る 温度領域の差も顕 著で あ り, 低 温 領 域 変動時 (− 10
℃− 40°C
)の応 力 が最も 高く なっ て い る。 3,
4 シー
リング材に生 ずる応 力の計算 前 報121で 引 張 応 力 緩 和 試 験 を もとに数 式モ デル を得 て, こ れを用い て各々独 立した引 張 試 験, 圧 縮 試 験 時の 力 学 挙 動 を表す ことが 可 能である こと を示し たが, こ こ で はさらに文 献13 )に示 す応 力 計 算 法 を圧 縮 領 域まで拡 大 適 用し, 連 続して引 張・
圧 縮 を繰 返す本 実 験で のシー
リ ング材の応 力 計 算 を行 う。
(1) 計 算 方 法 計 算方 法の概 略は次の と おり で あ る。
本 実験で のジョ イン トムー
ブメ ン トは サインカー
ブと してい る た め連 続 的に ひずみ速度が変化す る が,
微小時間区 間 内で は定 ひずみ速 度 負 荷 状 態が成 立する。
定ひずみ速度負 荷に お ける経 過 時 間t後の応 力 σ{t)はボル ツマ ンの重ね合一 37 一
ε(tn) u)e (tm+ヱ)
・
ε(tm 冫絃
韻
丁(trn) T(しm +ヱ) T(tn) σ( ) b σ(し 癖 1) へR
σ(它 屑) 麌’
丶
、
、
、
表一
1 各シー
リング材の材 料 物 性値2 成 分形 ポUサル フ7 イド系シ
ー
リング材 K{T]=
exp (−
2.
22XlO−
2 T + 2.
OS },
a=
−
1.
77XIO2辮 シ リコ
ー
ン系シー
リンウ唏オ KtT }=
exp 〔−
5.
68×10−
6 T+
2.
10),
ai
−
5.
32×10 T;温度,
℃ ムt 「 △σ(し凋) ムσ(⇒
tn) ta tm tm+1 tn 時 間,t
図一8
ひずみ および温 度の直線 近 似と応 力変化 わせの原 理が成 立 する との仮定を お く。
こ の場 合の ひず み, 温 度,
応 力は図一8
と な る。
時 刻 騒〜
彦彿 .1で の ひずみ増加 分A
σ(tm)は時 刻 偏 に 至る間に応 力 緩 和 しA
σ(tm
→ 齢 と な り次 式で表され る。
… 属 一
∬
+
LE .・・n−
・・ ∂蓼
)d
・一
架
≡
1
禦
广
晰 ・・d
・……・
…一 ……・
…・
…・
・
……
(1
) た だし, E。(t):シー
リング材の緩 和 弾 性 率 ξ:積 分パ ラ メー
タ シー
リン グ材の緩 和 弾 性率 E。 は前 鞭2冫で示し た よ う に指 数 関 数 則 を用い て記 述し得たの でEr =
=K
(T
)t
−
a………・
・
……・
…………・
…・
…・
(2
) ただ し,
a, K(T): シー
リング材の材料物性 値。
この う ち後 者は温 度 T の関 数と なる。 し たがっ て 輪 琳 ε偏夛
ε(tm
)∬
+【
・臨一
・)−
ade−
d
賓
1
≡
fll
:
tm・・)・
K
(T
) (tn−
tm>1−
c「
一
(tn−
tm+1) 1−
a1一
α・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3)時刻
t”
に お け る応 力 σ〔tO
は t。〜
tnまで に生じ た応 力が緩 和した ものの 総和で あ り,
次 式に よ り求められ る。 ・・曙
・… 。 一 翻一蠶
ε(聟
i
≡
;
iet
彿)・
κ… (tn− tm
>1−
c「一
(tn一
偏+
1)1一
α’
1_
α’
… 甲
…
(4
) さら に温 度が同時に変化す る場 合,
tm,
tm.1時の 温 度 をTm,
Tm
. 、と し,
その 区 間 平 均 温 度で記述す る と・ω
一
κ(
T罵
十Tm+
、2
)
・
一 ・
………
(・) これ を (4 )式に代入 して・・
崛
ε(篶
i
≡
;
iF
tm・・)・
・(
Tm十Tm
.12
)
(tn− t
”) 1−
a−
(tn−
tm+1) 1−
a°
1_
。… ’
… ”
(6) と な る。
計 算は精 度を検 討し,
1周 期を 30分 割 し て行っ た。
ま た試 料はポ リサル ファイ ド系シー
リング材,
シリコー
ン系シー
リング材とも前 報1z)と同一
の もの を使 用してお り, 表一
1に示す材 料 物 性 値を用い た。
(2 ) 計算結果およ び検 討 周 期 を変え た場 合の応 力 計 算 結 果 を図一
3,
温 度の水 準を変え た場 合を図一
5, さ らに ムー
ブメン トに同期さ せ て連続 的に温度を変化さ せ た場 合を図一7
中に各々破 線で示す。
周期を変え た場合, いずれ のシー
リン グ材で も周 期が 長く な る に従っ て応 力 が低下す る傾 向, 並 びにジョ イン トムー
ブメン トと応 力 曲 線の位 相のずれが 計 算でも得ら れ た。こ れ らの結果は実験結果を か な り よ く表し て お り, そ の適合性も良好で あ る。
温度の水準を変え た場合も測 定結 果と同様の傾向 が 得 り れ, シリコー
ン系シー
リング材の温 度のい か ん に か か わ らずほ と ん ど変化 し ない状況,
ポリ サル ファ イ ド系 シー
リング材の温度上昇に伴う応 力低下現象が計算でも 確かめ られ た。 ムー
ブメ ン トに同 期さ せて連 続的に 温度を変化さ せ た 場合も,
シ リコー
ン系シー
リン グ材の温 度のいかんに か か わ らずほ と ん ど変わ ら ない状況, ポリ サル ファイド系 シー
リング材の ジ ョ イン ト拡 大 時 引 張 応 力 が ジョイン ト 縮小 時 圧 縮 応 力よ り多 少 大 きく な る現 象,
および変 動 温 度 域が高 温に な る に従い応 力振 幅の低 下す る傾 向が計 算 でも認 めら れ た。 計 算 結 果と実 験結果を比較す る と, お おむね一
致して いる が,
ポ リ サル フ ァ イド系シー
リン グ 材の高 温 領 域の挙動 に少し 差 が 見 ら れ る。
温 度 水 準 を変 え た実験で も 同様で あ り, こ れ に は用い た数 式モ デルが 簡 単で ある ことに重 点を置い て作 成 し た もの であ る た め,
高温 時の材料粘 性化の表現 が 必ずし も十分でない こ とに起因 する と考え ら れ る。
一 38
一
4.
シー
リング材に生ずる 応 力の屋 外で の観 測 4.
1 測定装置お よび 測 定 方 法 測 定には既 報1n で述べ た,
黒 色ゴム シー
トで被 覆 し た メタク リレー
ト樹 脂パ ネルと軽 量 型 鋼との熱 膨 張 差を利 用し てムー
ブメ ン トを生じ さ せ る機構をもっ モデル試 験 装 置を使用 し た。
これ は 気 象 環 境の変化に応 答 し, 現実 の カー
テンウォー
ル等の ジョ イン ト と 同程度の ムー
ブメ ン トを 生じ さ せ るこ と が 可 能なもの で ある。
この装 置に は変 位・
荷 重 測 定 装 置が取り付け られ て おり, ジョイン トムー
ブメン トお よびシー
リング材に生 ずる荷 重 を測 定 す ること がで き る。
観測 地 は横浜市緑 区 東 京工業大 学工業 材料研究所 7階 建て建 物 屋 上であり,
周 囲からの 日射の影 響の ない位 置 と し た。 観 測 期 間は1982年〜
1983年の 4季 節 中 各 1週 間程度ずつ で ある。
測 定 方 位は南 面 垂 直,
水 平 上 向き で ある (我 国は,
夏に太 陽 高 度 が高 く従って水 平 上 向き面 の ムー
ブ メン トが大き く な る。 その た めこ の面 も参 考 と し て夏の み測 定し た)。
シー
リング材に生 ずる応 力 観 測で は荷 重, 変 位のゼロ 位置 設定の仕 方が問題と な る (試 験 体 を取り付 ける時 が 例え ば温 度が低 く測 定 装 置の パ ネルが収 縮 し て い る夜 間 であ る と,
その後の応 力は圧 縮 力が主 体 とな り, 逆に温 度の高い正 午 前 後である と引 張 力が主 体 とな る)。
その た め本 測 定で は春, 秋, 冬は 20℃, 夏は 25℃ 環境下 垂 直 南 面 ヒ さぬeZlu2 }1
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に示 す よ うに観 測開始に先立 ち. 装 置 全 体 を 断 熱 材で覆い,
温 度 調 節 器で内 部を所定温 度に6
時 間 以 上一
定に保 持 した 後, 試 験 体 を取 り付け た。 な お観測項目は, ジョイン ト ムー
ブメン ト と そ れ に よっ て生 ずる荷 重, 並びに試 料 温 度で あ る。 4.
2 観 測結果お よび考 察 観測結果の う ち, 応 力変動の著しか っ た 晴 天日を 中心 に各 季節連続し た 3 日ずつ を選び,
図一
9にポ リサル フ ァイド系シー
リン グ材につ いて, 図一
10に シ リコー
ン系シー
リング材につ い て示す。
(1 ) シー
リング材応 力の一
日の挙 動 日の出と ともにモ デル試験装置の パ ネル は日射を受け て伸 長し,
試 験 体の ジョ イン ト幅を縮 小さ せ る。
その た め数 時 間 後,
シー
リング材応 力は引張 力か ら圧 縮 力に転 ずる (も ち ろんこれに は取り付け時温度が関係する)。
正 午 前 後に圧 縮 力の極 値を示し, 午後か ら夕方に か け て ジョ イン トの 拡 大 方向へ の 動き と と もに圧縮力は低 下 し, その後 引張 力に転 ずる。 夜間は気 温変化が少ないた めムー
ブメ ン トは小さ く,
応力は翌朝ま で そ れ程 変化し な い。
また図に は示して いないが曇 天,
雨 天日 は装置パ ネル の伸 縮が少く応 力 変 化の振 幅は少ない。 (2) 各 季 節の シー
リング材 応 力 ジョイン トムー
ブメ ン トの振 幅が大き く な るの は垂直 2成分形ポリサルフ7 イ ド系)一
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観 測 開 始 前の荷 重・
変 位 ゼロ設 定 のための測 定 装 置 覆い 望丁
望 団 玉.
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9 屋 外 でのボ リサル ファ イ ド系 シー
リング 材の挙動,
観 測 結 果と計 算 結 果一
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10 屋外での シ リコー
ン系シー
リン グ 材の挙 動,
観 測 結 果 と 計算 結 果 南 面は冬 期,
水 平 上 向き面は夏 期であ る。 し た がっ て感 温 性の小さい シリコー
ン系シー
リング材で は,
ムー
ブメ ン トに応じた応 力が生じ, 垂 直南 面で冬 期, 水 平 面で夏 期にそ れ ぞれ 大 きな応 力 が 観 測 されて い る。 感 温 性に冨 むポ リサル フ ァイ ド系シー
リング材では冬 期に垂 直 南 面 で大き な応 力変動が 見 られ る もの の, 夏 期 水 平 上 向き面 で はムー
ブメ ン トが 大きい に もか かわらず 応 力は そ れ程 上 昇し ない。
これは前 節ムー
ブメ ン トに同 期さ せ連 続 的 に温度 を変 化さ せ た実 験と同様,
高 温に よ り材 料が軟 化 す る た め である。
4.
3 応 力の計 算および考 察 屋 外で は ジョ イン トお よ び シー
リング 材 温 度 が 気 象の 変 化 等によ り た えず変動し ている。
しか しご く短 時 間で は 温度,
ジョイン ト変 動 速 度は一
定 と考え ることがで き,
前節の計 算 方 法を適 用し うる。
図一
9,
図一
10に観 測に 対 応さ せ て の ポリサル ファ イ ド系シー
リン グ材,
シ リ コー
ン系シー
リング材の応 力計 算 結 果を 破線で示 す。
な お計 算の た めの分割 時 間 間 隔は,
精 度およ び計 算 時 間を 勘 案 検 討し 3分とし た。 観 測 結 果と計 算 結 果を比較する と, ピー
ク時で は計 算 値が多少低目 となっ てい る。
屋外の測定 で は温 度 以 外にもシー
リング材 応 力に は 多くの要 因が作 用 すること,
ま た計 算の た めの数 式モデル の材 料 常 数を計 算 時の 簡 便さ を重 視して少な く押え た た め挙 動 表現 能 力が限定さ れて い ること が 理由と して推 定さ れ る。 し か し 全体と しては計 算 値が比 較 的 良 く測 定 値 を 追 跡 してお り,
計 算に よ り屋 外にお け る シー
リング 材の力 学 挙 動 推 定が可 能で ある こと を示 し てい る。
5.
結 語 ジョ イン トムー
ブメ ン トに よ リ シー
リ ング材に生 ずる力 学 挙 動 を検 討し,
以 下 の結 論 を得た。
(1 ) シー
リング材にサ インカー
プで モデル化し たジョイン トムー
ブメ ン トを 作 用さ せ る と応 力とひず みに位 相 差が生 じる。
また周 期が長く な る に従っ て応 力 が低 下す る。
これら は材料の粘弾性 的 性 質に起 因するもの であり, 指 数 関数 則に 基づ く簡便なモ デル によ る粘弾性を考慮 し た計算で も同様の結 果が得ら れ た。
し た がっ て シー
リング材の力 学 挙 動は, 粘 弾性的性質をふ ま え て検 討する必要が あ る と考え ら れる。
(2) 温 度の影 響 も材 料によっ て は顕 著で あり, 本 実験で はボリサル ファ イ ド 系シー
リング材が高 温にな るに従い発 生 応 力が低 下 し た。
こ の場 合 も温 度を考慮し た計算を行い同様の結果を 得た。
し たがっ て現 実の変 動する温 度 環 境を考 慮す る と 温 度 を含 めた評 価 も不 可 欠である。 さらに ムー
ブメ ン ト に同期 し温 度 を連 続 的に変 化さ せ た実 験を行い,
こ の こ とを確 認した。
(3 >以上の 知 見をもと に屋外で の シー
ル ドジョ イン トの挙 動観測 を行い,一
日の挙動,
季節の差異等を 明ら かに し た。
さ らに観 測期閲中の シー
リング材に生 ずる応 力を計算し,
簡便な数 式モデルで あるが その力学挙 動 を 相 当程 度表現 す ること がで き た。
し た が っ て こ こ で得た一
連の成 果は シー
ル ドジ ョ イン トの挙 動 理 解,
さ ら には挙 動の シミュ レー
ショ ン に よ り 適 切な シー
ル ドジョ イン ト設計の一
助と して有用であ る と考え る。 謝 辞 本研究 を実 施す る に当た り,
元 東 京 工 業 大 学 研 究 生 鈴 木 秀 樹 氏 (現 在 昭石化工(株 )), 小 田慎一
氏 (現在日 東 電 工 (株 ))お よ び林 文 秀 君 (東 京工業 大 学 大 学 院 生 ) の協 力を得まし た。 こ こ に謝 意を表 し ま す。
一
40 一
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1976一 41 一
SYNOPSIS
UDC:691:699.82
STRESSES
OF
SEALANTS
INDUCED
BY
JOINT
MOVEMENT,
MEASURMENT
AND
VISCO-ELASTIC
ANALYSIS
Behavior
of sealantsin
movingjoints
(Part
2)
'
by
Dr.MICHIO KOIICE,Pref.ef Toky.oInstituteofnology, Dr.KYOJI TANAKA, Associate Prof. of Tokyo
Institute
of Technology, Dr.TAKASHI TOMIITA, searcher of BuildingReseachInstitute,Ministry ofstruction and HIROSHI HASHMA, Reseach Associateof
Tokyo Instituteof Technology,Members of A.I.
J.
This
paperdescribes
the visco-elasticbehavior
ofpolysulfide and silicone sealants obtainedby
cyclic tests and outdoor exposure tests,The
twofactors
that affect tothebehavior
of them, period and temperature, werefirst
studiedby
the cyclic tests with thejoint
movementsfollowing
sine curves which cause 10%-extension
andcon-traction of theinitial
joint
width.More
detailed
behavior
against temperature, that is, change of temperature, werefurthermore
studiedby
the cyclic testsin
which thejoint
width simultaneeusly varys with temperature.The
behavior
of sealants inoutdoors werefinally
studied.Joint
movements ofjoint
moving apparatuses and stresses'
of the sealants induced bythem were measured when clear days in
・four
seasons inYokohama,Japan.
The
method of calculation of theinduced
stress of a sealant was alsodiscussed.
The
stresses of the sealantsduring
the testswere calculatedbased
on the mathematical models obtainedin
the previouspaper.The
validityof