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平成 30 年 3 月 2 日海上保安庁 平成 29 年の海洋汚染の現状について ~ 傾向と対策 ~ 平成 29 年に海上保安庁が確認した海洋汚染の件数は 425 件 ( 前年比 12 件減 ) であり うち油による汚染が約 7 割 船舶からの油排出は 船種別では漁船からの排出が最多 取扱不注意によ

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(1)

286件 67% 125件 29% 8件2% 6件2% 平 成 30 年 3 月 2 日 海 上 保 安 庁

平成 29 年の海洋汚染の現状について

~傾向と対策~

【 平 成 29 年 の 海 洋 汚 染 の 特 徴 】

○全体の傾向について

汚染確認件数は 425 件

(前年比 12 件減少、過去 10 年の平均 433 件)

汚染物質別

油 286 件(67%、前年 293 件)

廃棄物 125 件(29%、前年 111 件)

有害液体物質 8 件( 2%、前年

21 件)

その他 6 件( 2%、前年

12 件)

○ 平成 29 年に海上保安庁が確認した海洋汚染の件数は 425 件

(前年比 12 件減)であり、うち油による汚染が約 7 割。

○ 船舶からの油排出は、船種別では漁船からの排出が最多。

○ 取扱不注意による油排出の原因者年齢構成は、51 歳以上が

約 7 割であり船員の高齢化と比較しても高い傾向。

○ 取扱不注意の内容は、タンカー及び貨物船に多いのが「バ

ルブ開閉不確認」、漁船及びプレジャーボートに多いのが「タ

ンク不計測」

、旅客船に多いのが「作業の失念」。

○ 取扱不注意による油排出 50 件のうち、48 件が万が一の排

出を防止する措置(オーバーフロータンク設置、スカッパー閉

鎖等)を不実施、また実施していた 2 件も措置が不十分。

○ 不法投棄は、前年に比べて大幅に増加し、うち漁業関係者

による不法投棄が大幅に増加。

○ 以上の傾向を踏まえ、海洋環境保全講習会、訪船指導、訪問

指導等の対象者に応じた啓発活動を実施してまいります。

併せて、万が一の油排出を防止する措置の実施も指導して

まいります。

汚染確認件数(汚染物質別) 合計 425 件

(2)

○船舶からの油排出による汚染の傾向について

1 船種別での傾向

船舶からの油の排出は 137 件(前年比 33 件の減少)

船種別では、漁船からの排出が最多

漁船

50 隻(37%)

プレジャーボート 28 隻(20%)

貨物船 17 隻(12%)

タンカー 15 隻(11%)

作業船 12 隻( 9%)

2 排出原因の中で人為的要因である取扱不注意の傾向

船舶からの油の汚染で排出原因別では、取扱不注意が 50 件と最多

(1) 船種別

船種別では、漁船からの排出が最多

漁船 12 隻(24%)

タンカー 9 隻(18%)

貨物船 9 隻(18%)

作業船 6 隻(12%)

プレジャーボート 6 隻(12%)

(2) 取扱不注意の排出原因者の年齢

51 歳 以 上 が 全 体 の 68%

船員の高齢化と比較しても、これらの者による油の排出が多数

※ 一般内航船舶に乗り組む船員のうち 51 歳以上の者は、41%

50隻 37% 28隻 20% 17隻 12% 15隻 11% 12隻 9% 8隻 6% 7隻 5% 漁船 プレジャーボート 貨物船 タンカー 作業船 公用船 旅客船 合計 137 隻 船舶からの排出による汚染(船種別) 12隻 24% 9隻 18% 9隻 18% 6隻 12% 6隻 12% 4隻 8% 4隻 8% 漁船 タンカー 貨物船 作業船 プレジャーボート 旅客船 公用船 合計 50 隻 取扱不注意による油排出(船種別) 178人3% 958人 17% 952人 17% 1,234人 22% 1,452人 26% 816人 14% 56人1% 0人0% 5人 10% 6人 12% 5人 10% 15人 30% 14人 28% 5人 10% 20歳以下 21歳以上30歳以下 31歳以上40歳以下 41歳以上50歳以下 51歳以上60歳以下 61歳以上70歳以下 71歳以上 取扱不注意による油排出(年齢別) 合計 50 人 (参考資料)一般内航船舶に乗り組む船員の年齢階層 合計 5,646 人 出典:「船員労働統計調査」 (国土交通省) 平成 29 年 6 月調査 合計 137 隻

(3)

(3) 取扱不注意の内容

バルブ開閉不確認 13 件(26%)

タンク不計測 8 件(16%)

作業の失念 6 件(12%)

ポンプ操作不適切 4 件( 8%)

(4) 排出を防止する措置の実施状況

不実施が 48 件(96%)、実施不十分が 2 件(4%)

○廃棄物による汚染について

汚染確認件数は 125 件(前年比 14 件増加)

1 125 件の全てが不法投棄

2 漁業関係者によるものは大幅増加

28 年 46 件から 29 年 82 件と約 1.8 倍

3 事業者及び一般市民によるものは減少

事 業 者:28 年

7 件から 29 年

2 件

一般市民:28 年 55 件から 29 年 41 件

4 廃棄物の主たる内容

漁業関係者:漁業活動に伴う「残さ」

一 般 市 民:家庭ごみ

○海上保安庁の取り組みについて

平成 29 年の海洋汚染の現状を踏まえ、次の活動を推進します。

1 油及び有害液体物質による汚染(主として海事・漁業関係者等)

海洋環境保全講習会、訪船指導等の実施

・ 取扱不注意の内容である「バルブ開閉不確認」

「タンク不計測」

「作業の失念」等の初歩的なミスの防止に対する指導

・ 万が一の排出に備えるための排出を防止する措置の実施の指導

(オーバーフロータンクの設置、スカッパーの閉鎖等)

2 廃棄物による汚染(主として漁業関係者、若年層を含む一般市民等)

海洋環境保全教室、訪問指導、漂着ごみ分類調査等の実施

・ 不法投棄防止のための呼びかけ

・ 廃棄物が漁業及び海洋環境に与える影響についての啓発

※ 具体的な内容については、「海洋汚染の現状(平成 29 年1月~12 月)」をご参照下さい。 内容 船種 貨物船 5 1 0 0 3 9 タンカー 5 1 1 1 1 9 漁船 0 3 1 1 7 12 プレジャーボート 0 2 0 0 4 6 旅客船 1 0 3 0 0 4 その他 2 1 1 2 4 10 計 13 8 6 4 19 50 その他 合計 (単位:隻) バルブ開閉 不確認 タンク 不計測 作業の 失念 ポンプ操作 不適切 7 2 46 82 58 41 1 0 0 50 100 150 28年 29年 事業者 漁業関係者 一般市民(その他) その他 廃棄物による汚染(排出原因者別) 貨物船に対する訪船指導 漁船に対する訪船指導 125 111 取扱不注意の内容(船種別)

(4)

海洋汚染の現状

∼取組みとともに∼

(平成 29 年 1 月∼12 月)

(5)

目 次 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 Ⅰ 海洋汚染の発生確認状況 1 海洋汚染発生確認件数の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 海域別汚染確認件数・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3 油による汚染・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 4 有害液体物質による汚染・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 5 廃棄物による汚染・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 6 外国船舶による汚染・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 Ⅱ 海洋環境保全のための海上保安庁の取組状況 ・・・・・・・・・・・・・・15 Ⅲ まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 ★資料編 資料 1 物質別汚染確認件数(過去 10 年分) ・・・・・・・・・・・・・・・19 資料 2 海域別汚染確認件数(過去 5 年分)・・・・・・・・・・・・・・・・20 資料 3 排出源別汚染確認件数(過去 5 年分)・・・・・・・・・・・・・・・21 資料 4 原因別汚染(排出源不明のものを除く)確認件数(過去 5 年分)・・・22 資料 5-1 船舶からの油排出による汚染(排出原因作業及び船種別)・・・・・23 資料 5-2 船舶からの油排出による汚染(排出原因作業及び年齢階層別)・・・23 資料 5-3 船舶からの油排出による汚染(取扱不注意の内容及び船種別)・・・24 資料 5-4 船舶からの油排出による汚染(取扱不注意の内容及び年齢階層別)・24 資料 6 外国船舶による海洋汚染等の状況(過去 5 年分)・・・・・・・・・・25 表紙写真:第 18 回「未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクール」 特別賞(国土交通大臣賞)受賞作品 小学生高学年の部 沖縄県宮古島市立東小学校 5 年生 西里 愛未(にしざと あゆみ)さん

(6)

1

はじめに

四 面を 海 に囲 ま れた 我 が国 は 、「 海 」か ら 多く の 恩恵 を 受け 、 「海 」 とと も に 豊 か に 発展 を 遂 げてき ま し た。 海 上 保安庁 は 、 昭 和 23 年 の 創 設 以 来、 こ の 豊か な 海 を後 世 まで 引 き継 ぐ とと も に、 国 民の 皆 さま が 安全 ・ 安心 に 暮ら す こと が で き る よう 、 「正 義仁愛 」 の精 神 のも と、領 海 警備 、 海洋 の秩序 維 持、 海 難の 救助 、 海 上 防災 、 海洋 環境の 保 全、 海 洋調 査、海 上 交通 の 安全 確保等 に 従事 し てい ます 。 海 上保 安 庁で は 、私 た ちの 共 通の 財 産で あ る海 を 美し く 保つ た め、 「 未来 に 残 そ う 青い 海 」を ス ロー ガ ンに 、 巡視 船 艇・ 航 空機 等 によ る 監視 及 び緊 急 通報 用 電 話 番 号 「 118 番 」 への 通 報 を基 に した 調査 、 取 締り 等 から 、海 洋 汚 染の 発 生状 況 等の把握に努めています。 海 洋汚 染 は、 大 半が 取 扱不 注 意、 故 意等 に よる 人 為的 な 要因 に より 発 生し て い る こ とか ら 、海 洋 汚染 を 防止 し 、海 洋 環境 を 保全 す るた め に国 民 の皆 様 の意 識 を 高 め てい た だく た め、 ボ ラン テ ィア 及 び地 方 公共 団 体と も 連携 し 、全 国 各地 で 海 洋環境に関する指導・啓発活動を実施しています。 本 書は 、 これ ら の活 動 につ い て取 り まと め たも の で、 皆 様の 海 洋環 境 保全 に 対 する理解が深まれば幸いです。

(7)

Ⅰ 海洋汚染の発生確認状況

1 海 洋汚染 発生確認 件数の推 移( 資料 1 参照 ) 海 上保安 庁が 平成 29 年に 我が 国周辺 海域 におい て確 認し た海 洋汚染 の 件 数(以下「汚染確認件数」という。)は、425 件でした。 平成 29 年の汚染確認件数は、前年の平成 28 年(以下「前年」という。) の 437 件に比べ 12 件の減少となりました(過去 10 年の平均件数 433 件)。 汚染 確認件 数の汚 染物質 別(油 、廃棄 物、有 害液体 物質及 びその 他の別) では、油による汚染確認件数が最も多く 286 件(67%)で、前年の 293 件に 比べ 7 件減少となりました(過去 10 年の平均件数 286 件)。 次に多い廃棄物による汚染確認件数は 125 件(29%)で、前年の 111 件に 比べ 14 件の増加となりました(過去 10 年の平均件数 122 件)。 有害液体物質による汚染確認件数は 8 件(2%)で、前年 21 件に比べ 13 件 の減少となりました(過去 10 年の平均件数 7 件)。 2 海 域別汚 染確認件 数( 資 料 2 参照 ) 海 域別で は、 瀬戸 内海 が 90 件 ( 21% )と 最も多 く、 次い で北 海道沿 岸 の 61 件(14%)、日本海沿岸の 53 件(12%)の順となっています。 汚染物質別では、油による汚染は合計 286 件でしたが、瀬戸内海が 69 件 ( 24%) と最も多く、次いで 九州沿岸の 35 件(12%)、北海道沿 岸 33 件 (11%)となっています。 廃棄物による汚染確認件数は、合計で 125 件でしたが、本州東岸が 28 件 ( 22%)と 最も多く、次いで北 海道沿岸の 27 件(22%)の順となって いま す。 有害液体物質による汚染確認件数は、合計で 8 件でしたが、瀬戸内海が 5 件と最も多く発生しています。 海洋汚染発生確認件数の推移 (件) 373 369 300 256 244 257 235 247 293 286 126 104 126 91 116 187 128 112 111 125 5 3 6 3 11 3 3 9 21 8 20 24 33 25 11 8 14 24 12 6 524 500 465 375 382 455 380 392 437 425 0 100 200 300 400 500 600 20年 21年 22年 23年 24年 25年 26年 27年 28年 29年 油 廃棄物 有害液体物質 その他

(8)

3 海域別汚染確認件数 (件) 海域区分図 ※瀬戸内海は、大阪湾を除く。 ※ 本州東岸 本州南岸 南西海域 九州沿岸 伊勢湾 瀬戸内海 大阪湾 日本海沿岸 :湾の境界線を示す 東京湾 北海道沿岸 33 24 31 11 11 69 22 35 30 20 27 28 24 1 14 6 4 21 0 1 1 5 1 1 1 2 1 1 61 52 33 35 13 90 29 39 53 20 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 油 廃棄物 有害液体物質 その他

(9)

3 油 による 汚染( 資 料 3、 4、 5 参照 ) 油による汚染は、合計で 286 件(前年 293 件)が確認されています。 排出源別では、船舶からの排出が 137 件( 48%、前年 170 件)と最も多く、 次いで陸上からが 22 件( 8%、前年 30 件)、その他が 15 件(5%、前年 9 件)、排出源不明が 112 件(39%、前年 84 件)の順となっています。 排出原因が判明しているものは、174 件(61%、前年 209 件)であり、取 扱不注意が 59 件(34%、前年 94 件)と最も多く、次いで海難が 40 件( 23%、 前年 38 件)、破損が 36 件(21%、前年 29 件)、故意が 23 件(13%、前年 20 件)、その他が 16 件(9%、21 件)の順となっています。 排 出 原 因 の 中 で 、 人 為 的 な 要 因 で あ る 取 扱 不 注 意 及 び 故 意 は 、 合 計 で 82 件 (47% )と 半数を占 め、特 に取 扱不注意 による 排出 は、原因 者のさ まざま な 不注意 、不 作為等の 初歩的 なミ スによる もので あり 、その排 出は防 げたも のでした。 (1) 船舶か らの排出 による汚 染 ア 汚 染確認 件数 船舶からの排出による汚染は、合計 137 件(前年 170 件)が確認され ています。 船舶の船種別では、漁船が 50 隻(37%、前年 64 隻)と最も多く、次 い で プ レ ジ ャ ー ボ ート が 28 隻 ( 20% 、 前 年 36 隻 ) 、 貨 物船 が 17 隻 (12%、前年 21 隻)、タンカーが 15 隻(11%、前年 16 隻)、作業船 が 12 隻(9%、前年 25 隻)、公用船 8 隻(6%、前年 4 隻)、旅客船 7 隻(5%、前年 4 隻)の順となっています。 排出原因別では、取扱不注意が 50 件( 37%、前年 85 件)と最も多 く、次いで海難が 40 件(29%、前年 38 件)、破損が 25 件(18%、前 年 16 件)、故意が 21 件(15%、前年 20 件)の順となっています。 59件 34% 40件 23% 36件 21% 23件 13% 16件 9% 取扱不注意 海難 破損 故意 その他 137件 48% 22件 8% 15件 5% 112件 39% 船舶 陸上 その他 排出源不明 排出源判明分 174 件 61% 合計 286 件 合計 174 件 油による汚染(排出源別) 排出源判明分の排出原因別

(10)

5 イ 汚染の 特徴 船舶からの排出による汚染のうち、取扱不注意の 50 件及び故意 21 件は、 合 計 で 71 件 ( 52%) とな ってお り、 人為 的要 因によ る汚 染が 半数 を占 め ています。 (ア) 取 扱不注意に よる油排 出の 排 出源と なっ た船種 取 扱 不 注 意 に よ り 油 を 排 出 し た 船 舶 の 船 種 は 、 漁 船 が 12 隻 ( 24% ) と最も多く、次いでタンカーが 9 隻 (18%)、貨物船が 9 隻( 18%)、 作業船が 6 隻(12%)、プレジャー ボートが 6 隻(12%)、旅客船が 4 隻(8%)、公用船が 4 隻(8%)の 順となっています。 (イ) 取 扱不注意に よる油排 出原因 者 の年齢 取 扱 不 注 意 に よ り 油 を 排 出 し た原因者の年齢は、51 歳以上 60 歳以下が 15 人(30%)と最も多 く、次いで 61 歳以上 70 歳以下が 14 人(28%)、71 歳以上が 5 人 ( 10 % ) の 順 と な っ て お り 、 51 歳 以 上 で 全 体 の 68% を 占 め て い る こ と か ら 、 船 員 の 高 齢 化 に 比 し て も こ れ ら の 者 に よ る 油 の 排 出が多いことが伺えます。 50件 37% 40件 29% 25件 18% 21件 15% 1件1% 取扱不注意 海難 破損 故意 その他 船舶からの排出による汚染(排出原因別) 50隻 37% 28隻 20% 17隻 12% 15隻 11% 12隻 9% 8隻 6% 7隻 5% 漁船 プレジャーボート 貨物船 タンカー 作業船 公用船 旅客船 合計 137 件 船舶からの排出による汚染(船種別) 合計 137 隻 12隻 24% 9隻 18% 9隻 18% 6隻 12% 6隻 12% 4隻 8% 4隻 8% 漁船 タンカー 貨物船 作業船 プレジャーボート 旅客船 公用船 取扱不注意による油排出(船種別) 合計 50 隻 0人0% 5人 10% 6人 12% 5人 10% 15人 30% 14人 28% 5人 10% 20歳以下 21歳以上30歳以下 31歳以上40歳以下 41歳以上50歳以下 51歳以上60歳以下 61歳以上70歳以下 71歳以上 取扱不注意による油排出(年齢別) 合計 50 人

(11)

(ウ) 取扱不注 意に よる油排 出の原 因と なった作 業 取 扱 不 注 意 に よ る 油 排 出 の 原 因 と な っ た 作 業 は 、 給 油 作 業 が 26 件 ( 52%)と 最も多く、 次いで移 送作業が 14 件( 28%)であ り、両作業 の 合計で 40 件(80% )となっ ています。 また、給 油作業及び 移送作業 時 に排出さ れた油の使 用用途は 、燃料油が 36 件( 90%)と最 も多く、 次いで潤滑油が 3 件(7%)、船舶廃油が 1 件(3%)の順となっていま す。 よって、 取扱不注意 で排出さ れた油は、 燃料油の 給油作業又 は移送 作業時に排出されたものがほとんどとなっています。 ※ 「 移 送 作 業 」 と は 、 船 舶 内 で 燃 料 油 等 を タ ン ク か ら タ ン ク へ ポ ン プ 等 を 使 用 し て 移 動さ せる作 業の ことで す。 例 と し て 、 船 底 に あ る 大 型 の 燃 料 タ ン ク か ら 機 関 室 に あ る 小 型 の 燃 料 タ ン ク に 燃 料 油を 移動さ せ、 機関室 内の 主機関 、発 電機、 ボイ ラー等 の運 転に使 用し ます。 (エ) 取 扱不注意の 内容 取扱 不 注意の 内 容は 、バ ル ブ開閉 不 確認 が 13 件 (26% )と 最も 多 く 、 次いでタンク不計測が 8 件(16%)、作業の失念が 6 件(12%)、ポン プ操作不適切が 4 件(8%)の順となっています。 取扱不注意の主な内容は、次の とおりとなっています。 a バルブ開閉 不確認 バ ル ブ 開 閉 不 確 認 の 作 業 内 容 は、13 件のうち給油作業が 9 件 と 最 も 多 く 、 次 い で移 送 作 業 が 3 件、その他(試運転)が 1 件 の順で発生しています。 船 種 別 で は 、 貨 物 船 及 び タ ン カ ー が そ れ ぞ れ 5 隻 と 最 も 多 く 、 こ れ ら の 船 舶 は構 造 上 バ ル 36件 90% 3件 7% 1件3% 燃料油 潤滑油 船舶廃油 26件 52% 14件 28% 8件 16% 2件 4% 給油作業 移送作業 その他の作業 その他 合計 50 件 取扱不注意による油排出(作業別) 給油作業及び移送作業時の油排出 (油の使用用途別) 合計 40 件 給油作業及び 移送作業時の油排出 40 件 80% 13件 26% 8件 16% 6件 12% 4件 8% 2件4% 1件2% 16件 32% バルブ開閉不確認 タンク不計測 作業の失念 ポンプ操作不適切 連絡不十分(船内) 計測の誤り 取扱不注意(内容別) 合計 50 件

(12)

7 ブが多数あることも原因と思われます。 バルブ開閉不確認は、13 件の全てが、本来、閉鎖されていなければ ならな いバルブが閉鎖され ておらず発生してい ることから、作業開始 前に油 が通る配管のバルブ の閉鎖状態を確認す ることで防ぐことがで きたものでした。

∼海洋汚染事例(船舶からの油排出による汚染)∼

タンカーが燃料油(重油)の給油作業中に燃料油を海上に排出(バルブ開閉不確認) 岸壁に着岸していたタンカーは、バンカー船から燃料油である重油を給油 作業中に重油を海上に排出してしまいました。 排出に至る経緯は、重油をバンカー船からタンカーの燃料タンクに給油し ていたところ、同タンクが満タンとなり、同タンクエアー抜き管(空気抜き 管)から重油が噴出、タンカー甲板上のスカッパー(排水孔)から海上に流 出したものです。 原 因 は 、 排 出 原 因 者 で あ る タ ン カ ー 機 関 長 が 開 放 す べ き バ ル ブ を 間 違 え 、 別 の バ ル ブ を 開 放 し た た め 、 給 油 す べ き 燃 料 タ ン ク で は な く 、 別 の 燃 料 タ ン クに重油が流入したことでした。 こ れ ら は 、 給 油 す べ き 燃 料 タ ン ク の 油 量 計 測 を 給 油 作 業 途 中 に 実 施 し 、 油 量 が 増 え て い る か 確 認 し て い れ ば 、 バ ル ブ の 開 放 間 違 い を 発 見 し 、 排 出 を 防 ぐことができたものでした。 また、油の排出を防止する措置は、 実施されていませんでした。 ※ バ ンカー 船: 船舶へ 燃料 油(重 油、 軽油等 )、 潤滑油 等を 配達又 は給 油する 船舶 ( タン カー等 )を いいま す。 (海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反で検挙) b タンク不計 測 タンク不計測の作業内容は、8 件のうち給油作業が 7 件と最も多く、 次いで移送作業が1件の順となっています。 船種別では、漁船が 3 隻と最も多く、次いでプレジャーボートの 2 隻の順となっています。 タ ンク不計 測は、 8 件の全 てが 給油又 は移 送したタ ンクの 計測 を行 う こと なく 、タン クの 残量 を見 込みで 把握 、給 油又 は移送 量も 見込 み で 実施 した ことに よる もの で、 作業開 始前 にタ ンク 残量を 把握 して い れば防ぐことができたものでした。

(13)

∼海洋汚染事例(船舶からの油排出による汚染)∼

漁 船が燃料 油(重 油) の移送作 業中に 燃料 油を海上 に排出 (タ ンク不計 測) 岸壁に着岸していた漁船は、自船の燃料油である重油を移送作業中に海上 に排出してしまいました。 排出 に至る 経緯は 、排出 原因者 である 同船機 関長が 移送用 ポンプ を使用し て 船底燃 料タ ンクから 船首燃 料タ ンクへ重 油を移 送開 始し、移 送予定 時間を 1 時間と 見込 んでいま したが 、実 際は十数 分後に 移送 先の船首 燃料タ ンクが 満 タンと なり 、同タン クのエ アー 抜き管( 空気抜 き管 )から重 油が噴 出、甲 板上のスカッパー(排水孔)から海上に重油が流出したものです。 原因は、同船機関長が移送先の船首燃料タンクの油量計測をすることな く、見込みで燃料油の移送作業を開始したことによるものでした。 船首燃料タンクの油量計測を実施していれば、移送時間を正確に把握する ことができ、排出を防ぐことができたものでした。 また、油の排出を防止する措置は、実施されていませんでした。 (海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反で検挙) c 作業の失念 作業の失念は、6 件の全てが移送作業で発生しています。 船種別では、旅客船が 3 隻と最も多く、タンカー、漁船及び作業船 がそれぞれ 1 隻でした。 作業 の失念 の内容 は、移 送作業 を行う ために ポンプ を起動 した場合 に は、 他の 作業を 行う こと なく 、移送 先の タン ク計 測を行 うな どし て 油 量を 把握 して適 切な 時期 にポ ンプを 停止 する 必要 があり まし たが 、 こ れを 行う ことな く、 他の 作業 を実施 又は 移送 作業 中であ るこ とを 失 念したことによるものでした。 他の 作業の 内容と しては 、甲板 上での 係船作 業、荷 役作業 の確認、 出 港に 伴う 機器の 点検 、別 の油 の移送 作業 の同 時実 施等と さま ざま で す が、 移送 作業中 は、 他の 作業 を行う こと なく 同作 業に専 念す るこ と が排出を防止するために必要です。

(14)

9

∼海洋汚染事例(船舶からの油排出による汚染)∼

旅 客船が燃 料油( 重油 )の移送 作業中 に燃 料油を海 上に排 出( 作業の失 念) 桟橋に 着桟し てい た旅客 船は、 自船の 燃料油 である 重油を 移送作 業中に海 上に排出してしまいました。 排出 に至る 経緯は 、排出 原因者 である 同船機 関長が 移送用 ポンプ を使用し て 船首燃 料タ ンクから 船尾燃 料タ ンクへ重 油を移 送作 業中、移 送作業 と並行 し て甲板 上で 係留索の 整理作 業等 を実施し ていた ため 、移送用 ポンプ の停止 を 失念し 、移 送先の船 尾燃料 タン クが満タ ンとな り、 同タンク のエア ー抜き 管 (空気 抜き 管)から 重油が 噴出 、甲板上 のスカ ッパ ー(排水 孔)か ら海上 に重油が流出したものです。 原因は、同船機関長が適切な時期に移送用ポンプを停止するため、他の作 業を実施することなく移送作業に専念する必要があったのに、甲板での作業 を実施していたため、移送作業中であ ることを失念し、併せて移送先である 船尾燃料タンクの油量計測を実施し、 排出を防止する必要があったのに、こ れを実施していなかったことによるも のでした。 ま た 、 油 の 排 出 を 防 止 す る 措 置 は 、 実施されていませんでした。 (海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反で検挙) d ポンプ操作 不適切 ポンプ操作不適切の作業内容は、4 件のうち移送作業が 3 件と最も 多く、次いで給油作業が1件の順となっています。 船種別では、作業船が 2 隻で最も多く、タンカー及び漁船がそれぞ れ 1 隻でした。 移送作業の 3 件は、ポンプを本来「自動」で運転するところ、「手 動 」で 運転し たことに よる もので 、ポンプ を 「自動 」で運 転して いれ ば、 タ ンク 内の 油量が 一定 量と なる とポン プが 自動 停止 する構 造と なっ て い ま し た が 、 ポ ン プ の 「 自 動 停 止 」 装 置 が 誤 作 動 す る な ど の 理 由 で 「 手動 」で 運転し 、適 切な 時期 にポン プを 停止 させ なかっ たこ とに よ り 、予 定量 より多 量の 油が 移送 された こと によ りエ アー抜 き管 (空 気 抜 き管 )か ら油が 漏出 し、 甲板 上のス カッ パー (排 水孔) から 海上 に 排出されたものでした。 ポン プを「 自動」 で運転 してい なくて も、タ ンクの 油量計 測を実施 し てい れば 、適切 な時 期に ポン プを停 止す るこ とで 排出を 防ぐ こと が できたものでした。

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(オ) 排出を防 止す る措置の 実施状 況 取扱不注意 50 件のうち 48 件は、以下に示す排出を防止する措置を講 じておらず、講じていた 2 件も措置が不十分でした。 a オー バーフ ロー タンク (燃料油 排出 防止タ ンク)設 置及 びスカ ッパ ー (排水孔 )閉鎖 排出 を防止 する措 置とし ては、 事前に エアー 抜き管 (空気 抜き管) に オー バー フロー タン ク( 燃料 油排出 防止 タン ク) を設置 する もの が あ り、 万が 一、エ アー 抜き 管か ら油が 漏出 して も、 オーバ ーフ ロー タ ンク内で貯油することができます。 また 、オー バーフ ロータ ンクか ら漏出 した油 は、最 終的に は甲板上 の スカ ッパ ーから 海上 に至 って いるこ とか ら、 スカ ッパー を閉 鎖す る ことも有効です。 b バルブ開閉 表示札設 置 「 バ ル ブ 開 閉 表 示 札 」 を 設 置 し て い た の は 、 バ ル ブ 開 閉 不 確 認 の 13 件 の 内 、 1 件 の み で し た。 「バルブ開閉表示札」は、バ ルブの状態を「開」、「閉」等 の表示する札ですが、バルブの 開閉状態を一目で把握できるも ので、通常の開閉状態と相違し ている場合、作業に応じて開閉 すべきバルブを確認するのに有 効です。 エアー抜き管にオーバーフロータンクを設置した状況 バルブに開閉表示札を設置している船舶 (写真では、「閉」と表示されている。) エアー抜き管 (空気抜き管) 燃料給油口

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11 (2) 陸上か らの排出に よる汚染 ア 汚染 確認件 数 陸上からの排出による汚染は、合計 22 件(前年 30 件)が確認されています。 排出原因は、破損が 12 件(55%) と最も多く、次いで取扱不注意が 8 件 ( 36% ) 、 故 意 が 2 件 ( 9% ) の 順 と なっています。 イ 汚染 の特徴 陸 上か らの 排出 に よる 汚染 のう ち、 海 域近 くの 工場 等か ら 直接 海上 に 排 出 さ れ たも の は 12 件 ( 55% ) で した が、 海 域 から 離 れた 工場 、 旅 館、 ホ テ ル 等か ら漏 れ 出た油 が 、側 溝、 河 川を経 由 して 海上 に 排出さ れ たも の に ついても、半数近くの 10 件(45%)を占めています。

∼海洋汚染事例(陸上からの油排出による汚染)∼

工 場で解体 作業中 のボ イラー内 残油( 重油 )が河川 を経由 して 海上に排 出 工場において、ボイラーの解体作業を実施している途中、ボイラー内の残 油を確認せず釣上げたところ、ボイラー内に残っていた重油が漏れ出して、 工場内の側溝に流入し、付近の河川を経由して海上に排出されました。 同工場は、内陸部にあり河口から約 2.5 キロメートル離れていました。 4 有 害液体 物質によ る汚染( 資料 3、4 参 照 ) (1) 汚染 確認件数 有害液体物質による汚染は、合計で 8 件(前年 21 件)が確認されてい ますが、前年に比べ大幅に減少しました。 排 出源 別では、 船舶か らの 排出及び 陸上か らの 排出は、 4 件ずつ 同数と なっています。 (2) 汚染の 特徴 ア 船 舶から の排 出による 汚染 船舶からの排 出は、 4 件 の全てが ケミカ ルタンカ ーか らの排 出であり、 排出原因は、取扱不注意が 2 件、破損が 1 件及び故意が 1 件となってい ます。 取扱 不注意に よる排 出は 、2 件と も外国 船籍 ケミカル タンカ ーか らの 揚げ荷役中(フェノール及びパームオレイン)に発生しています。 この 2 件の排出は、「バルブ開閉不確認」が直接の原因となっており、 排出原因者が注意していれば排出は防ぐことができたものでした。 イ 陸上か らの排 出による 汚染 陸上からの排出原因は、取扱不注意が 1 件、破損が 2 件及びその他が 1 件となっています。 取扱不 注意に よる排 出は、 紡績工 場の原 料タン ク洗浄 に使用 したメチ ルエ チルケトンが 、同タ ンク投入口か ら噴出 し、工場内側 溝、排 水溝を 8件 36% 12件 55% 2件 9% 取扱不注意 破損 故意 陸上からの油排出による汚染(排出原因別) 合計 22 件

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経由して海上に排出されたものとなっています。 原因は 、同タ ンク投 入口を 閉鎖す るため の金属 性の蓋 の締付 け不良に よるものでした。

∼海洋汚染事例(有害液体物質による汚染)∼

外 国籍ケミ カルタ ンカ ーが有害 液体物 質( フェノー ル)を 海上 に排出 外国 籍ケミ カルタ ンカー は、岸 壁に着 岸して 有害液 体物質 である フェノー ルを陸揚げ荷役中に海上に排出してしまいました。 排出 に至る 経緯は 、同船 船体左 舷中央 部には 集合配 管が設 置され ており、 こ の集合 配管 には、荷 揚げ用 配管 と荷受け 用配管 が存 在し、両 配管は バルブ で 繋がっ てい ましたが 、荷受 け用 配管のバ ルブが 少し 開いてい たため 、揚げ 荷 役中 のフェ ノールが 同バ ルブ及 び荷受け 用配 管を経 由して、 下図 のNo.3左 舷 タンク に流 入したこ とから 同タ ンクが満 タンと なり 、同タン クのベ ント管 か ら 噴 出 、 甲 板 上 の ス カ ッ パ ー ( 排 水 孔 ) か ら フ ェ ノ ー ル 約 480リ ッ ト ル が 海上に流出しました。 主た る原因 は、排 出原因 者であ る同船 一等航 海士が 荷揚げ 用配管 及び荷受 け用配管を繋ぐバルブの開閉状態を確認しなかったことによるものでした。 また 、各タ ンクに は、高 液面警 報装置 (タン ク内の 液面が 一定の 高さ以上 に なると 警報 を発する 装置) が設 置されて いまし たが 、このス イッチ が「 断」 と なって いた ことも原 因であ り、 この警報 が正常 に作 動してい れば、 タンク が 満タン にな る前に荷 役を止 める ことで排 出は防 ぐこ とができ たもの でし た。 (海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律違反で検挙) ※ ベ ン ト 管 : タ ン ク 内 の 過 圧 及 び 負 圧 を 防 止 す る た め の 通 気 管 フェノールで剥離した塗料

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13 5 廃 棄物に よる汚染 ( 資料 3 参照 ) (1) 汚染 確認件数 廃棄物による汚染は、合計で 125 件(前年 111 件)が確認されています。 排出源は、陸上からが 113 件(90%、前年 93 件)と前年に比べて多くな っており、次いで船舶からが 12 件(10%、前年 17 件)となっています。 (2) 汚染 の特徴 廃棄物による汚染は、全て不法投棄でした。 陸上からの排出は、漁業関係者によるものが 73 件( 65%、前年 34 件)と 前年に比べ大幅に増加しましたが、事業者によるものは 0 件(前年 4 件)、 一般市民によるものは 40 件(35%、前年 55 件)と減少しました。 排出 原因者 別の廃 棄物の 主な内 容は、 漁業関 係者に よるも のは、 漁業活動 で 発生 した 「残さ 」が 45 件 ( 62% )、一 般市 民に よるも のは 「家 庭ご み」 が 37 件(93%)となっています。 船舶からの排出は、漁業関係者によるものが 9 件と最も多く、次に事業者 が 2 件、一般市民が 1 件の順となっており、漁業関係者によるもののうち 7 件を漁業活動で発生した「残さ」が占めていました。 12件 10% 113件 90% 船舶 陸上 合計 125 件 廃棄物による汚染(排出原因者別) 廃棄物による汚染(排出源別) (件) 125 111 陸上からの廃棄物による汚染(排出原因者別) 113 船舶からの廃棄物による汚染(排出原因者別) (件) 7 2 46 82 57 41 1 0 0 50 100 150 28年 29年 事業者 漁業関係者 一般市民(その他) その他 4 0 34 73 55 40 0 50 100 150 28年 29年 一般市民(その他) 漁業関係者 事業者 3 2 12 9 2 1 0 5 10 15 20 28年 29年 一般市民(その他) 漁業関係者 事業者 93 (件) 12 17

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∼海洋汚染事例(廃棄物による汚染)∼

1 漁 業関係 者による 漁業活動 で発生 した 「残さ」 の不法 投棄 男性 は、 漁獲物の 加工 過程で 発生 した 「残 さ」( 合計 32.9 キ ログラ ム) を 漁港内 に不 法投棄し また。 理由 は、所属 する漁 業協 同組合で 決めら れた手 順で処理する手間を惜しんだものでした。 2 一 般市民 による家 庭ごみの 不法投 棄 男性は、自宅で発生したごみを自治体指定ごみ袋 8 袋(合計約 80.7 キロ グ ラム) に詰 め込み、 海岸に 不法 投棄しま した。 理由 は、ごみ 袋を指 定日に 出すことが面倒になったことでした。 (両事例ともに廃棄物の処理及び清掃に関する法律違反で検挙) 6 外 国船舶 による汚 染( 資 料 6 参照 ) 汚染確認件数 425 件のうち、外国船舶による汚染は 10 件(前年 12 件)で、 油による汚染が 8 件(前年 10 件)と最も多く、海域別に見ると我が国領海 内が 6 件、領海外が 2 件でした。 有害液体物質による汚染は 2 件でした。 原因別では、取扱不注意が 3 件(前年 4 件)、海難が 3 件(前年 3 件)で した。 3件 30% 1件 10% 3件 30% 2件 20% 1件 10% 取扱不注意 故意 海難 破損 その他 合計 10 件 外国船舶による汚染確認件数(原因別) 外国船舶による汚染確認件数 (件) 21 14 14 12 10 0 5 10 15 20 25 25年 26年 27年 28年 29年

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Ⅱ 海洋環境保全のための海上保安庁の取組状況

∼指導・啓発活動の着実な実施∼

海洋 汚染は 、大半 が人為 的要因 により 発生し ている 現状で あり、 これを防 止 する ため には 、国民 一人 一人 の海 上環境 関係 法令 の遵 守及び 海洋 環境 保 全 思想の普及が必要不可欠です。 この ため、 海上保 安庁で は、海 事・漁 業関係 者を対 象とし た海洋 環境保全 講 習会等 によ る指導、 若年齢 層を 含む一般 市民を 対象 とした海 洋環境 保全教 室 等の啓 発活 動を海上 保安協 力員 等のボラ ンティ アと 協働し実 施して いま す。 日 本財団 等が 推進 する 「海と 日本 プロ ジェ クト」 には 、平 成 28 年 から 参 加しており、全国の海岸等で、約 28,000 名の参加により約 11,000 袋のごみ を収集・分類を行いました。 平成 29 年における主な活動の実施状況は、次のとおりです。 ○海洋環境保全講習会 142 回(4,352 名) ○訪船指導 5,128 隻 ○訪問指導 1,087 ヶ所 ○海洋環境保全教室 282 回(16,314 名) 1 海 洋環境 保全講習 会の実施 海 洋 環 境 保 全 講 習 会 は 、 海 事 ・ 漁 業 関 係 者 、 港 湾 事 業 者 及 び マ リ ン レ ジ ャ ー 活 動 の 関 係 者 を 対 象 に 、 海 上 環 境 関 係 法 令 の 遵 守 、 当 庁 の 取 組 み 状 況 、 海 洋 汚 染 の 現 状 等 を 受 講 者 に 提 供 す る こ と で 、 海 洋 環 境 保 全 思 想 の 普 及 を 行 い 、 人 為 的 要 因 に よ り 発 生 す る 海 洋 汚 染 の 根 絶 を 図 る た め の 講 習 会 を 行っています。 2 訪 船指導 及び訪問 指導の実 施 訪船指導及び訪問指導は、油による汚染の大半が、取扱う上での初歩的なミス などの取 扱 不 注 意 及 び 故 意 で あ る こ と か ら 、 漁 船 、 作 業 船 等 の 船 舶 及 び 海 事 関係企業を 個別に訪問して、油 類の排出防止のため の技術的な指導、廃 油、 廃棄物等の適正処理等について指導を行っています。 港湾関係者等を対象とした海洋環境保全講習会 貨物船に対する訪船指導 鮮魚店に対する訪問指導

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3 海 洋環境 保全教室 の実施 海 洋環 境保 全教室 は、 生活 する 上で発 生し たご みが 海洋環 境に 及ぼ す影 響 について、一般市民を対象に説明を実施しています。 ま た、 年齢 構成に 応じ 、環 境紙 芝居の 上演 、漂 着ご み分類 調査 、簡 易水 質 検 査 等を 織り 交ぜ るな ど 創意 工夫 をし 、分 か りや すく 身近 に感 じ ても らえ る 内容となるよう努めています。 【紙芝居の上演】 紙芝居は、今では珍しく懐かしいも のですが、海上保安官の読み聞かせも 人気があり、若年齢層に対する海洋環 境保全啓発活動には、欠かせないアイ テムとなっています。 4 「 海と日 本プロジ ェクト」 との連 携活 動 「海 と日本 プロジ ェクト 」との 連携活 動では 、海浜 清掃活 動、漂 着ごみ分 類 調査等 を実 施し、多 くの方 に身 近なごみ が海洋 汚染 に結びつ く現状 を体感 し てもら うな ど、海洋 環境保 全の 意識高揚 につな げる ための活 動を展 開しま した。 保育園での海洋環境保全教室 小学校での簡易水質分析具を使用した水質検査 海浜清掃活動 漂着ごみ分類調査 保育園で紙芝居を上演する女性海上保安官

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∼未来に残そう青い海・海上保安庁図画コンクールの開催∼

海 上 保 安 庁 で は 、 海 洋 環 境 保 全 啓 発 活 動 の 一 環 と し て 、 「 未 来 に 残 そ う 青 い 海 ・ 海 上 保 安庁図画コンクール」を開催しています。 今年で 18 回目を迎えた本コンクールでは、 全国の小中学生から 30,839 点の作品応募があ り 、 応 募 作 品 の 中 か ら 特 別 賞 ( 国 土 交 通 大 臣 賞 ) 、 海 上 保 安 庁 長 官 賞 及 び 海 上 保 安 協 会 会 長賞を決定しました。 受 賞 作 品 を は じ め 、 全 国 か ら 集 ま っ た 作 品 は 、 各 地 で の さ ま ざ ま な イ ベ ン ト 及 び 広 報 に 活用されており、海洋環境保全思想の普及に貢献しています。 特別賞(国土交通大臣賞) 図画展示による海洋環境保全思想の普及 石井国土交通大臣による表彰 小学生高学年の部 沖縄県宮古島市立東小学校5年生 西里 愛未(にしざと あゆみ)さん 長官賞 小学生低学年の部 鹿児島県鹿児島市立武小学校2年生 有馬 一織(ありま いおり)さん 小学生低高年の部 広島県広島市立宇品小学校6年生 村上 莉央(むらかみ りお)さん 中学生の部 徳島県松茂町立松茂中学校1年生 川野 空(かわの そら)さん

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Ⅲ まとめ

海 上保安 庁で は、 平 成 29 年 の 海洋環 境保 全推進 活動 の重 点項 目を「 初 歩 的 なミス によ る油類排 出及び 一般 市民の不 法投棄 によ る海洋汚 染の防 止」と し 、海事 ・漁 業関係者 に対し ては 船舶から の油類 の排 出防止の ための 指導、 一 般市民 に対 しては不 法投棄 され た家庭ご み等が 海洋 環境に与 える影 響につ いての説明等による啓発活動を実施してきました。 啓発 活動の 内容は 、海事 ・漁業 関係者 に対し ては、 油類の 排出防 止のため 海 洋環境 保全 講習会に おいて 作業 時の注意 、確認 事項 等を指導 し、更 に直 接、 漁船、貨物船等を訪船することによる指導も行いました。 一般 市民に 対して は、廃 棄物の 不法投 棄を防 止する ため海 洋環境 教室の開 催 、訪問 指導 も行い、 若年齢 層に 対しては 、環境 紙芝 居、簡易 水質検 査等に よ る海洋 環境 保全教室 等の開 催、 日本財団 等が推 進す る「海と 日本プ ロジェ ク ト」と 連携 した漂着 ごみ分 類調 査等によ り、身 近な ごみが海 洋汚染 に結び つく現状を体感してもらうなどの活動を展開してきました。 今 般、平 成 29 年 の海 洋汚染 の現 状を 取り まとめ たと ころ 、汚 染確認 件 数 は前年と比べると減少しました。 汚染確認件数全体の約 7 割を占める油による汚染は、前年と比べて減少し た もの の過 去 10 年の 平均 件数 と同数 で、 その 約半 数が船 舶か らの 排出 であ り、その中で漁船が最も多くを占めていました。 船舶 からの 油の排 出のう ち、排 出原因 者の注 意によ り排出 を防ぐ ことがで きた「取扱不注意」によるものが約 4 割を占めていますが、原因者の年齢構 成では、51 歳以上が約 7 割を占めており船員の高齢化と比較しても高い傾向 が 判明し 、船 種別では 、タン カー 及び貨物 船では 「バ ルブ開閉 不確認 」が、 漁 船及び プレ ジャーボ ートで は「 タンク不 計測」 が、 旅客船で は「作 業の失 念」によるものが多いことが判明しました。 なお、取扱不注意による油排出 50 件のうち、48 件がオーバーフロータン ク の設置 、ス カッパー の閉鎖 等の 油の排出 を防止 する 措置を講 じてお らず、 また、講じていた 2 件も措置が不十分でした。 有害 液体物 質によ る汚染 は、前 年と比 べて大 幅に減 少し、 「取扱 不注意」 によるものは、「バルブ閉鎖不確認」が直接の原因となっていました。 廃棄 物によ る汚染 は、前 年と比 べて増 加し、 全てが 不法投 棄によ るもので し た。う ち漁 業関係者 による もの が大幅に 増加、 事業 者及び一 般市民 による も のは減 少し ており、 排出原 因者 別の廃棄 物の主 な内 容は、漁 業関係 者は漁 業活動で発生する「残さ」、一般市民は「家庭ごみ」となっています。 以上 の傾向 を踏ま え、油 及び有 害液体 物質に よる汚 染に対 しては 、海事・ 漁 業関係 者ご との海洋 環境保 全講 習会、訪 船指導 等を 実施し、 併せて 、万が 一の油排出を防止する措置の実施も指導してまいります。 廃棄 物によ る汚染 に対し ては、 海洋環 境保全 教室、 訪問指 導、漂 着ごみ分 類 調査等 を通 じ、主に 漁業関 係者 、若年層 を含む 一般 市民等に 対し、 不法投 棄 防止の 呼び かけを行 うとと もに 、廃棄物 が漁業 に与 える影響 及び海 洋環境 に 与える 影響 について の啓発 活動 を実施し 、人為 的要 因による 海洋汚 染の根 絶及び海洋環境保全の意識高揚に繋げるための活動を展開してまいります。

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(単位:件) 油 廃棄物 有害液体 物質 その他 合計 前年比 件数 373 126 5 20 割合 71.2% 24.0% 1.0% 3.8% 件数 369 104 3 24 割合 73.8% 20.8% 0.6% 4.8% 件数 300 126 6 33 割合 64.5% 27.1% 1.3% 7.1% 件数 256 91 3 25 割合 68.3% 24.3% 0.8% 6.7% 件数 244 116 11 11 割合 63.9% 30.4% 2.9% 2.9% 件数 257 187 3 8 割合 56.5% 41.1% 0.7% 1.8% 件数 235 128 3 14 割合 61.8% 33.7% 0.8% 3.7% 件数 247 112 9 24 割合 63.0% 28.6% 2.3% 6.1% 件数 293 111 21 12 割合 67.0% 25.4% 4.8% 2.7% 件数 286 125 8 6 割合 67.3% 29.4% 1.9% 1.4% 27年 28年 29年 21年 22年 23年 24年 25年 26年

資料1 物質別汚染確認件数(過去10年分)

455 81% 524 465 84% 95% 123% 93% 20年 425 97% 437 111% 382 103% 500 392 380 119% 375 102% 19

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資料2 海域別汚染確認件数(過去5年分)   

    (単位:件)  年   海 域 種  類 北 海 道 沿 岸 本 州 東 岸 東 京   湾 伊 勢 湾 大 阪   湾 瀬 戸 内 海 ︵ 大 阪 湾 を 除 く 本 州 南 岸 九 州 沿 岸 日 本 海 沿 岸 南 西 海 域 合       計 11 30 31 23 16 46 25 30 27 18 257 有 害 液 体 物 質 0 0 1 0 1 0 0 0 1 0 3 廃 棄 物 35 58 1 39 3 6 1 3 41 0 187 そ の 他 1 3 1 1 0 0 1 1 0 0 8 小 計 36 61 3 40 4 6 2 4 42 0 198 47 91 34 63 20 52 27 34 69 18 455 18 24 13 25 18 46 19 35 30 7 235 有 害 液 体 物 質 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 3 廃 棄 物 29 11 1 28 0 9 8 10 30 2 128 そ の 他 1 2 1 2 0 2 0 2 4 0 14 小 計 30 13 2 30 0 12 9 12 35 2 145 48 37 15 55 18 58 28 47 65 9 380 11 17 21 10 19 56 38 26 40 9 247 有 害 液 体 物 質 0 0 0 1 1 3 2 1 0 1 9 廃 棄 物 35 27 1 18 1 13 3 1 13 0 112 そ の 他 0 1 3 2 0 3 0 7 8 0 24 小 計 35 28 4 21 2 19 5 9 21 1 145 46 45 25 31 21 75 43 35 61 10 392 26 47 25 11 19 57 32 43 22 11 293 有 害 液 体 物 質 0 1 3 0 0 2 14 0 1 0 21 廃 棄 物 32 22 0 21 0 12 4 3 17 0 111 そ の 他 1 2 0 1 0 3 3 1 1 0 12 小 計 33 25 3 22 0 17 21 4 19 0 144 59 72 28 33 19 74 53 47 41 11 437 33 24 31 11 11 69 22 35 30 20 286 有 害 液 体 物 質 0 0 1 0 1 5 0 0 1 0 8 廃 棄 物 27 28 0 24 1 14 6 4 21 0 125 そ の 他 1 0 1 0 0 2 1 0 1 0 6 小 計 28 28 2 24 2 21 7 4 23 0 139 61 52 33 35 13 90 29 39 53 20 425 (注) 油以外の欄の「その他」とは、工場排水等である。 25 26 27 28 29 油 以 外 計 計 計 計 計 油 油 油 油 油 油 以 外 油 以 外 油 以 外 油 以 外

(26)

(単位:件)  年 種  類 貨 物 船 タ ン カ 漁 船 そ の 他 小 計 事 業 者 漁 業 関 係 者 そ の 他 一 般 市 民 小 計 23 14 43 75 155 16 2 2 20 11 186 71 257 有害液体物質 0 0 0 0 0 3 0 0 3 0 3 0 3 廃 棄 物 4 0 30 2 36 17 58 76 151 0 187 0 187 そ の 他 2 0 0 2 4 4 0 0 4 0 8 0 8 小 計 6 0 30 4 40 24 58 76 158 0 198 0 198 29 14 73 79 195 40 60 78 178 11 384 71 455 19 14 52 61 146 25 0 1 26 2 174 61 235 有害液体物質 0 2 0 0 2 1 0 0 1 0 3 0 3 廃 棄 物 1 0 15 2 18 17 13 79 109 1 128 0 128 そ の 他 1 0 0 4 5 6 0 3 9 0 14 0 14 小 計 2 2 15 6 25 24 13 82 119 1 145 0 145 21 16 67 67 171 49 13 83 145 3 319 61 380 16 9 62 68 155 15 1 3 19 9 183 64 247 有害液体物質 0 7 0 0 7 2 0 0 2 0 9 0 9 廃 棄 物 1 0 2 4 7 5 47 53 105 0 112 0 112 そ の 他 1 0 0 8 9 7 0 7 14 0 23 1 24 小 計 2 7 2 12 23 14 47 60 121 0 144 1 145 18 16 64 80 178 29 48 63 140 9 327 65 392 21 16 64 69 170 12 1 17 30 9 209 84 293 有害液体物質 0 17 0 0 17 4 0 0 4 0 21 0 21 廃 棄 物 3 0 12 2 17 4 34 55 93 1 111 0 111 そ の 他 0 0 1 1 2 6 2 1 9 0 11 1 12 小 計 3 17 13 3 36 14 36 56 106 1 143 1 144 24 33 77 72 206 26 37 73 136 10 352 85 437 17 15 50 55 137 16 1 5 22 15 174 112 286 有害液体物質 0 4 0 0 4 0 4 0 4 0 8 0 8 廃 棄 物 1 1 9 1 12 0 73 40 113 0 125 0 125 そ の 他 2 0 1 0 3 3 0 0 3 0 6 0 6 小 計 3 5 10 1 19 3 77 40 120 0 139 0 139 20 20 60 56 156 19 78 45 142 15 313 112 425 (注) 「油以外」の欄の「その他」とは、工場排水等である。 27 28 船       舶 資料3 排出源別汚染確認件数(過去5年分) 陸       上 油 油 油       排出源 計 計 油 油 25 油 以 外 油 以 外 油 以 外 油 以 外 26 29 そ の 他 計 不 明 合 計 判 明 油 以 外 計 計 計 21

(27)

 (単位:件)  年   原 因 種  類 故     意 取 扱 不 注 意 破     損 海     難 そ   の   他 原 因 不 明 合     計 29 78 24 34 19 2 186 有 害 液 体 物 質 0 1 2 0 0 0 3 廃 棄 物 187 0 0 0 0 0 187 そ の 他 6 1 1 0 0 0 8 小 計 193 2 3 0 0 0 198 222 80 27 34 19 2 384 17 80 32 35 5 5 174 有 害 液 体 物 質 2 0 1 0 0 0 3 廃 棄 物 128 0 0 0 0 0 128 そ の 他 12 1 1 0 0 0 14 小 計 142 1 2 0 0 0 145 159 81 34 35 5 5 319 29 74 24 40 8 8 183 有 害 液 体 物 質 4 3 2 0 0 0 9 廃 棄 物 112 0 0 0 0 0 112 そ の 他 19 3 0 0 1 1 24 小 計 135 6 2 0 1 1 145 164 80 26 40 9 9 328 20 94 29 38 21 7 209 有 害 液 体 物 質 15 2 3 0 1 0 21 廃 棄 物 110 0 0 0 0 1 111 そ の 他 7 1 1 0 1 1 11 小 計 132 3 4 0 2 2 143 152 97 33 38 23 9 352 23 59 36 40 16 0 174 有 害 液 体 物 質 1 3 3 0 1 0 8 廃 棄 物 125 0 0 0 0 0 125 そ の 他 3 1 0 0 2 0 6 小 計 129 4 3 0 3 0 139 152 63 39 40 19 0 313 (注)1. この表は、排出源が判明したもののみを対象としている。    2. 油以外の欄の「その他」とは、工場排水等である。 油 以 外 油 以 外 計 計 油 計 25 26 27 28 計 29 油 以 外 油 以 外 油 以 外 計

資料4 原因別汚染(排出源不明のものを除く)確認件数

    (過去5年分)

油 油 油 油

(28)

4 2 2 1 9 7 2 0 0 9 7 3 2 0 12 旅客船 0 3 1 0 4 公用船 2 1 1 0 4 作業船 4 2 0 0 6 プレジャーボート 2 1 2 1 6 0 0 0 0 0 26 14 8 2 50 0 0 0 0 0 3 1 1 0 5 5 0 1 0 6 2 2 0 1 5 7 5 3 0 15 7 5 1 1 14 2 1 2 0 5 26 14 8 2 50 71歳以上 計 20歳以下 21歳以上30歳以下 31歳以上40歳以下 41歳以上50歳以下 51歳以上60歳以下 61歳以上70歳以下

資料5-2 船舶からの油排出による汚染

     (排出原因作業及び年齢階層別)

排出原因作業 給油作業 移送作業 その他の作業 その他 合  計 年齢階層 (単位:人)

資料5-1 船舶からの油排出による汚染

     (排出原因作業及び船種別)

漁船 貨物船 タンカー 排出原因作業 合  計 (単位:隻) 計 船種 給油作業 移送作業 その他の 作業 その他 その他 そ の 他

参考資料 一般内航船舶に乗り組む船員の年齢階層

※出典:「船員労働統計調査」(国土交通省総合政策局情報政策課交通経済統計調査室)平成29年6月調査 合計(人) 全体に占める割合 (%) 年齢階層 20歳以下 178 3% 21歳以上30歳以下 958 17% 31歳以上40歳以下 952 17% 41歳以上50歳以下 1,234 22% 51歳以上60歳以下 1,452 26% 計 5,646 100% 61歳以上70歳以下 816 14% 71歳以上 56 1% 23

(29)

5 1 0 0 0 1 2 9 5 1 1 1 0 0 1 9 0 3 1 1 1 0 6 12 旅客船 1 0 3 0 0 0 0 4 公用船 1 0 0 0 1 0 2 4 作業船 1 1 1 2 0 0 1 6 プレジャーボート 0 2 0 0 0 0 4 6 0 0 0 0 0 0 0 0 13 8 6 4 2 1 16 50 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 1 0 0 0 1 5 1 1 0 0 2 1 1 6 1 1 0 2 0 0 1 5 6 1 2 1 0 0 5 15 1 5 3 0 0 0 5 14 1 0 0 1 0 0 3 5 13 8 6 4 2 1 16 50 (単位:隻) (単位:人) 合計 貨物船 タンカー 漁船 そ の 他 ポンプ操作 不適切 連絡不十分 (船内) 船種 計測の 誤り その他 ポンプ操作 不適切 連絡不十分 (船内)

資料5-3 船舶からの油排出による汚染

     (取扱不注意の内容及び船種別)

取扱不注意の内容  バルブ開閉 不確認 タンク 不計測 作業の 失念

資料5-4 船舶からの油排出による汚染

     (取扱不注意の内容及び年齢階層別)

その他 計 計測の 誤り その他 合計 年齢階層 20歳以下 21歳以上30歳以下 取扱不注意の内容  バルブ開閉 不確認 タンク 不計測 作業の 失念

参考資料 一般内航船舶に乗り組む船員の年齢階層

※出典:「船員労働統計調査」(国土交通省総合政策局情報政策課交通経済統計調査室)平成29年6月調査 61歳以上70歳以下 71歳以上 31歳以上40歳以下 計 41歳以上50歳以下 51歳以上60歳以下 年齢階層 20歳以下 21歳以上30歳以下 178 958 31歳以上40歳以下 41歳以上50歳以下 51歳以上60歳以下 61歳以上70歳以下 71歳以上 計 26% 14% 952 1,234 1,452 816 1% 100% 56 5,646 合計(人) 全体に占める割合 (%) 3% 17% 17% 22%

(30)

資料6 外国船舶による海洋汚染等の状況(過去5年分)

単位(件) 25年 26年 27年 28年 29年 日 本 の 領 海 内 17 12 10 10 6 日 本 の 領 海 外 2 1 1 0 2 小     計 19 13 11 10 8 2 1 3 2 2 21 14 14 12 10 (11%) (8%) (8%) (6%) (7%) 海 洋 汚 染 の 発 生 確 認 件 数 油による汚染 油 以 外 の も の に よ る 汚 染 合     計 ( 船 舶 起 因 の 汚 染 に 占 め る 外 国 船 舶 の 割 合 ) 25

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