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生徒の主体的な学びづくりのための組織的な教育活動の改善 -教職員の協働を通して-

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Academic year: 2021

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生徒の主体的な学びづくりのための組織的な教育活動の改善

一教職員の協働を通してー

高度学校教育実践専攻 学校・学級経営コース 藤 田 雅 也 1 実践課題設定の理由 (1)学校アセスメントによる実習校の現状把握 本実践研究を行うにあたり,教職員並びに生 徒アンケート,聞き取り調査,等から実習校の 現状が見出された。【H24.8~121 (幻実習課題の設定 1)生徒の実態として,よさと課題を上げる ①よさ・・・学習に素直に取組む。生活面では 従順である。 ②課題・・・学習に対して受け身で,自己評価 が低い。生活面では,周囲に流される。 2)教職員の実態として,よさと課題を上げる ①よさ・・・校務分掌を誠実に取り組む。学年 団・教科内の結束が強い。 ②課題・・・目標共有の揚がなく改善意識が低 い。教師が多忙で,統制的指導に陥りやすい。 以上を基に,次の実習課題を設定した。 生徒の主体的な学びづくりのための組織的な教 育活動の改善一教職員の協働を通してー 圃圃圃圃『曹関雪理曹雪?圃圃圃圃 圃圃圃 E組 且 長 畠 出 孟 孟 -図

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1 実 習 責 任 教 員 佐 古 秀 実 習 指 導 教 員 久 我 直 人 2 実習の計画 (1)教育改善の基本設計 実習校における教育改善の基本設計を先行研 究に則り,以下の図に構成した。 図2 教育改善の基本設計 3 実習による教育改善の実践 (1) Research期の実践【 -H25.2月初旬】 1)ねらい・・・客観的なデータを基に,生徒の実 態を教職員間で再確認し,生徒の課題を分析・ 共有し,さらに教師側の課題を明確化した。 2)生徒の実態の確認と共有 (H25.2/7) 学校アセスメントを基に

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型研修を行い, 生徒の実態を全教職員で確認し,学校課題を共 有した。 3)生徒の課題の分析と共有に向けた取組 ①生徒の実態に関する認識を共有し,課題解決 に向けて協力し合う取組組織を形成した。 ②生徒の実態(よさ,課題)を全教職員で認識 し,共有した。

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③生徒の実態(よさ,課題)の認識を深め,中 心的な問題を探った。 ④生徒の中心的な問題から基本課題を探り,教 職員側の具体的な取組課題を明確化した。

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月】 1)ねらい・・・教育改善に取り組む全体像の作 成,取組の方針の共有を行う。 2)取組 a学校基本デザインの作成方法 学校改善にむけて,以下の4点の取組を研究 組織で協議し,新年度,全職員で取り組めるよ う,学校基本デザインを作成した。 ①生徒にとって安心・安全な場を保証 ②自分のよさを認めてくれている=承認情報 ③自分のよさに気づく(承認情報の内面化) ④生徒主体の活動の活性化 b学校基本デザインの作成

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月】 1)ねらい・・・学校課題の改善に向け,生徒の 肯定的な人間関係づくりを協働的に実践する。 1)安心・安全な集団づくりの取組(※4月重点) ①始業/入学式における統一ルールの宣言 ②統 宣言に沿った生活/レールの改定と指導 ③要支援生徒の把握と共通指導の開始 ④統一ルーノレの体育祭への位置付け

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⑤なかまのよさの振り返り,体育祭プレゼンテ ーションの実施 (6/12) 11 2)承認情報共有と内面化の取組 a承認の考え方 承認情報は,客観的で妥当性のある生徒の成 長の事実を評価することを教職員で確認した。 b承認情報のツールと使用方法 ①グッドカード(主に教職員が通年発行)生徒の よさの事実を見取り発行。整理ツールに蓄積 させるカード。(※生徒の自己認識の深化) ②気づきカード(行事等の振り返り時,生徒同士 で発行)なかまのよさを交換するカード。 C 内面化のツールと使用方法 気づきカードは,内面化シートへ蓄積した。 内面化の手順① ④は図4の通りである。 ①行事を通して,自分を見つめる。 <z:気づきカードを生徒相互で交換する。 ③なかまからの承認から自分を見つめる。 ④教師は,① ③の情報から研修し,生徒の承 認情報を整理して評価した。 .~,九三市 ~?1白ß~長長重づd)~:L" ;:

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e実践の概要 安心安全を保障された上で行われる承認、活動 は,生徒相互の信頼関係や明確な評価を返す教 職員との信頼関係を構築した。さらに上記全て の承認情報を蓄積した図5

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夢ファイルjを, 学期末懇談会で保護者とも共有した。 (4)中間評価 生徒 (5/30)・教職員アンケート (6/12)の結果 を基に, Do前期の実践を振り返ると共に, Do 後期の実践の重点を共有することができた。 (5) Do後期の実践【H25.9月-12月】 1)ねらい・・・前期実践を深化・充実させ,主 に「主体的な学びの育成Jの協働実践を行う。 a安心・安全な集団作りの継続 ①新学期始まりにおける統一ルールの再確認 ②要支援生徒の把握と共通指導の継続 ③統一ルールの文化祭への位置付け (9/30) ④なかまのよさの振り返り,文化祭プレゼンテ ーションの実施 (10/21) ⑤人権旬間での統ルールの確認(l 2/2~13) b承認情報の共有と内面化の継続 ①承認カードの継続と整理と蓄積(通年実施) ②内面化シートの作成※内訳各学年行事1回, 全校清掃強調週間 2回(10/18)校内行事 2回 ③夢ファイル懇談会で保護者と共有 一学期 (7/17,18) 二学期(l 2/18~20) 2)主体的な学びを実現する授業改善 学校生活の大半を占める授業における絶対指 導事項について協議し,生徒が主体的に学ぶ実 習校型授業スタイルの基盤となる環境作りを進 めた。これを全教科で実践することで,全生徒 が,安心して学ぶことができ,教職員の協働性 も高まると考えた。 a実習校型授業スタイルの構成 学び合いの先行事例を基に実習校が取り入れ III るべき内容を実態に合わせて検討して作成した。 ①授業規律の徹底(授業での安心安全の保障) ②授業の構造化(特別支援教育視点) ③学び合いの導入(生徒主体の課題と学び合い) 自輝

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6紛 搾 b主な特徴 実習校の授業改善の特徴は,授業者主体から 学習者主体への学習課題の転換を行い,その課 題について生徒同士が学び合う時間を設定した ことである。 C 学び合いについて 「学び合し、Jと単なるグ、ループ学習や話合い 活動との違いを共有するためのルーノレが必要で あった。ノレールは,以下のように作成された。 。 苧 ぴ 古 い の 守 ナ ー ・ .I&.--.I&.-

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全教室掲示(学び合いの共有ルール) ※学び合いのルールの共有ポイント -分からなくなったら自分から教えてときくo -きかれたら相手が納得するまで教える。 3)授業研究方法の開発のポイント 生徒の学びの事実に焦点化した見取りを行う 授業改善のために,次の2つのツールを使った。 a授業デザイン

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授業デザインは,学習指導案のように全ての 指導内容を網羅するものではない授業研究資料 である。これまでの各教科の学びでなく,主体 的学びを実現するねらいに即して,全ての学年, 教科で作成した。参観者は,あらかじめこれを 見ることで下記の授業ポイントを把握した。 ①学習課題・・・全員の達成をめざす課題 *ジャンプ(発展)課題は必要に応じて実施 ②学習形態・・・課題に応じた学習形態 (個別・ベア・4人・全体) ③授業の振り返り・・・自己評価シート ④見取り観察シートへのリクエスト・・・参観 者への通知,要支援生徒や班などを明記する。 b生徒の学びの見取り観察シート 参観者が,生徒の「表情やつぶやき,反応, 活動など」について,具体的な文章で記録する ツールである。授業討議会では,生徒がどのよ うに学び,成長しているのかを共有した。 以上のように,授業研究方法は確定した。 4)授業研究の実際(進め方) 実習校の教職員は,授業研究を1回以上行う。 研究授業の際には,下記① ③の流れで,授業 後に討議会を実施した。 a:授業者は,自身の授業の省察と生徒の自己評 価(振り返り)から学びの様子を見取る。 ②参観者は,授業デザインと生徒の見取り観察 シートもとに,ターゲットとなる生徒や班等 の学びを観察記入する。 ③授業討議では,①②の資料から,授業者の課 題に対する生徒の学びの実態について話合い, 教師相互の省察力を高める研究を行う。 (6) Search期の実践 生徒・教職員アンケート (11/22)を実施した。 4 実習の成果 (1)教職員の変容(前年度アンケート比較) lV ①学校課題解決に向け協力し合う組織の風土が っくり出されてきた。(個業性

17%

減) ②教職員がお互いの知恵を出し合い,工夫した 教育活動を行う意識が生み出されてきた。(教 師の能力への信頼 15%増) ③生徒の実態を基に,全教職員で工夫して実践 ができはじめた。(協働性 25%増) ④生徒の変容について,実感を持って共有し, お互いに喜び合うことのできる教職員集団が 形成されたと同時に,さらに協働的な見取り の研修の必要性を感じた。(教師同士の信頼に ついて全 6項目の肯定的意見 88%以上)

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生徒の変容(前年度アンケート比較) ①集団づくりが進み,承認活動による効力感を 高めた生徒が増加。(安心安全集団 10%増) ②自己認識の機会が増え,自分を肯定的に捉え る生徒が増加(自己受容感 10%増),自分の 内面について深く考える生徒が見られるよう になった。(自己評価

10%

減) ③授業改善が進み,進んで学ぶ生徒が増加した と推測される。(授業中の主体の場 31%増) ④生徒が互いに関心を持ち合う人間関係が形成 されはじめ,主体的に学ぶ生徒が現れはじめ た。(教職員インタビューより) 5 教職大学院での学びと今後の課題 2年間の主な学びは,①中学生の主体性の育 成とその理論についての理解,すなわち肯定的 な人間関係作りを基盤とする承認活動,自己認 識を深化させる教職員の明確な評価(関与)つい て理解を深めること,②生徒の課題解決のため の教育改善を協働的に実践することの可能性と 困難さを学ぶことができた。今後は,教職大学 院における学びを踏まえて,実習で取組が不十 分だった生徒の成長・変容を教師同士が話合い, 考える学校にすることが大切であると考える。

参照

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