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ネットワーク管理における分散処理

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Academic year: 2021

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全文

(1)

「 マ ル チ メ デ ィ ア 通 信 と 分 散 処 理 ワ ー ク シ ョ ッ プ

J

平成

5

1

1月

ネットワーク管理における分散処理

北 橋 雅 子 安 野 口 正 一 “

事情報処理振興事業協会(IPA) 富士ゼロックス情報システム(株)より出向中 "日本大学工学部 マJレチプロトコJレ、マルチベンダーの大規模なネットワークを管理するシステムはどん なものであるべきか。もちろん、大規模なネットワークは複数の管理システムによって管理 きれなければならない。それらの管理システムは、どのような関係にあり、どうやって情報 交換するべきであろうか。本論文では、まず、このような管理システムの基本コンセプトに ついて述べる。次に、各管理システムが扱うデータについて述べるが、オブジェクト指向に よって問題分析を行った結果、管理システムはオプジェクトデータベースを持つこととなっ たo更に、管理システムどうしの情報交換をどのように行うかについて説明し、最後に、 我々の基本コンセプトに従って実装された管理システムIPANeMaを紹介するo

1

.

はじめに

コンピューターネットワーク上にはさま ざまの管理情報が分散して存在している。そ の 管 理 情 報 の 種 類 と し て は 、 大 き く 分 け て2 通りある。ひとつはネットワークを構成する 各機器上の情報、すなわち、各機器よの通信 プログラムの各層ごとの管理情報であるo も う ひ と つ は 、 管 理 者 の 頭 の 中 に あ る ネ ッ ト ワークの構成情報、すなわち、どこにどのマ シ ン が あ っ て 、 ど の よ う に つ な が っ て い る か、その物理的な地図情報である。 管 理 者 は ま ず 、 こ の ネ ッ ト ワ ー ク の 地 図 情報を正確に把握していなければならない。 管理者がどうやってその情報を得るかという と 、 そ れ は 、 前 任 者 か ら 引 き 継 ぐ 、 あ る い は、現場を歩き回って確認する、といったよ うな手段であるo ネットワークをモニターす ることによってある程度の情報を得ることは で き る が 、 た と え ば 、 あ る マ シ ン が3階の窓 際 に あ る 、 と い っ た よ う な 情 報 は 得 ら れ な い。つまり、管理者の管理すべき対象が、実 際にどの場所に位置しているか、という情報 は 、 管 理 者 の 頭 の 中 、 も し く は 彼 が 書 い た ノートの上、もしくは、彼が作成したデータ ベース上に存在するoそのデータベースは、 各機器上の管理情報とは関係なく、全〈別の ものとして存在しているo実際の管理業務に おいて、これらは、管理者の頭の中で関連づ けられて利用される。 ところで ある程度以上のネットワーク の 規 模 に な る と 、 複 数 の 管 理 者 が 必 要 と な る。管理者どうしは互いに連絡し合って、常 に共通の管理情報を保持するようにしなけれ ばならないo あるいは、各管理者は、あくま でも、自分の領域を責任を持って管理すれば よく、必要な情報を上位の管理者に渡して、 上位の管理者がそれなりのレベルで、各領域 を管理する、という具合に、横の管理者どう しではなく、上下の管理者が連絡し合う、と いう場合もあるo 以上の「管理者

J

を、「管理システム

J

に置き換えて考えてみると、ネットワーク管 理システムはどうあるべきか、その基本的な コンセプトが見えてくる。

A distributing operation on network management by Masako Kitahashi*, Shouichi Noguchi** *Information・technologyPromotion Agency

JAPAN

(2)

2

.

管理システムの基本コンセプト

① 管 理 シ ス テ ム は 、 一 人 の 管 理 者 が 責 任 を 持 つ べ き ネ ッ ト ワ ー ク の 物 理 的 な 管 理 領 域ごとに存在しなければならない。 ② 管 理 シ ス テ ム は 、 管 理 者 の 頭 の 中 の ネ ッ トワークの物理的地図情報をデータベー ス と し て 保 持 す る 機 構 を 持 た な け れ ば な らない。 ③ 管 理 シ ス テ ム は 、 各 機 器 か ら 管 理 情 報 を 得る機構を持たなければならない。 ④ 管 理 シ ス テ ム は 、 各 機 器 か ら 得 た 管 理 情 報 を 、 管 理 者 が 顕 の 中 で 地 図 情 報 と 関 連 づ け て 処 理 す る の と 同 じ や り 方 で 、 地 図 デ ー タ ペ ー ス と 各 管 理 情 報 を 関 連 づ け て 保 持 し 、 必 要 に 応 じ て 何 ら か の 処 理 を し なればならない。 ⑤ 管 理 シ ス テ ム は 、 互 い に 何 ら か の 方 法 で 情報交換できなければならない。 このような管理システムを使って、ある 大規模なネットワークを管理する場合の例を 図

2

.

1

に示す。 いくつかの

LAN

をつなぐ、

I

n

t

e

r

n

e

t

A

I

n

t

e

r

n

e

t

B

が あ る と き 、 そ れ ぞ れ 、

NMSys-temA

NMSystemB

と い う 管 理 シ ス テ ム が あるo各

LAN

よではいくつかの管理領域

(

M

-Domain)

が切られていて、それごとに、

NM-System 1

1

NMSystem12

と い っ た よ う な 管 理 シ ス テ ム が あ る 。 図

2

.

1

では、

NMSystem

1

1

と、

NMSystem1

2

は 対 等 の 関 係 ( 横 の 関 係)である o こ れ に 対 し て 、

NMSystemA

と、

NMSystem1

1

、あるいは、

NMSystemB

と、

NMSystem12

は、上下関係(縦の関係) であるo 全ての

NMSystem

は、互いに情報交換で きる。縦の関係であろうと、横の関係であろ うと、同じように情報交換できる。そのやり 方については後に述べるo それぞれの管理システムは、上位であろ うと下位であろうと同じ構造のデータベース を持つ。

3

.

管理システムのデータベース

(3)

管 理 シ ス テ ム の デ ー タ ベ ー ス は 、 地 図 情 報 と 、 各 機 器 上 の 管 理 情 報 を 関 連 づ け て 表 現 したものでなければならない。どのような情 報 が あ る の か 、 そ れ ら は ど の よ う に 関 連 し て いるか、又、各情報はどのようにしてシステ ム に 取 り 込 ま れ 、 ど の よ う に 処 理 さ れ る の か 、 こ れ ら の 問 題 を 、 我 々 は オ ブ ジ ェ ク ト 指 向問題分析手法(1)に従って分析したo その結 果 、 管 理 シ ス テ ム は 、 オ ブ ジ ェ ク ト デ ー タ ベースを持つこととなった。

3

.

1

地図情報 ネットワークの地図を構成する要素は、 機器とメディアである。そこで、

Equipment

P

h

y

s

i

c

a

l

M

e

d

i

a

と い う オ ブ ジ ェ ク ト ク ラ ス を 設定する。それぞれ、

p

l

a

c

e

と い う 属 性 を 持 たせて、これによって、各

aEquipment

aP

h

-y

s

i

c

a

l

M

e

d

i

a

の 物 理 的 位 置 を 表 す 。 と こ ろ で 、 地 図 情 報 の デ ー タ ベ ー ス は 管 理 者 が 自 分 の 頭 の 中 の 情 報 を 自 分 で コ ン ピ ュ ー タ ー に 入 力して作成するわけだが、つまり、それは、

aEquipment

aP

h

y

s

i

c

a

l

M

e

d

i

a

というようなオ ブジェクトインスタンスをクリエイトする作 業であるo シ ス テ ム は 、 管 理 者 が 入 力 し や す い イ ン タフェースを提供し、なるべく、入力の負担 を軽くするように、ネットワークから得られ る 情 報 を 生 か し て 、 デ ー タ ベ ー ス 構 築 の サ ポートをしなければならない。 あ る 範 囲 の

aEquipments

a

P

h

y

s

i

c

a

l

M

e

d

i

a

は、

a

P

h

y

s

i

c

a

l

N

e

t

w

o

r

k

~こ登録される o

P

h

y

-s

i

c

a

l

N

e

t

w

o

r

k

は、管理するのに都合のいいよ うに、管理すべきネットワークを適当に切り 分けた単位で、いくつかのaP

h

y

s

i

c

a

l

Ne

t

w

o

r

k

が、

aMDomain(

管理領域)を構成する。

3

.

2

各機器上の管理情報 管 理 者 が 地 図 上 の あ る 機 器 を 、 物 理 的 な 対 象 と し て 認 識 す る こ と が で き る の に 対 し て 、 各 機 器 上 の 通 信 プ ロ グ ラ ム は 、 通 信 相 手、又は、自分自身を、論理アドレスによっ てしか認識できない。従って、通信プログラ ムの各層ごとの管理情報が、どの機器上のも のかは、論理アドレスによって区別されなけ ればならない。管理者は、論理アドレスごと の 管 理 情 報 と 、 地 図 上 の 物 理 的 な 機 器 の イ メージとを重ね合わせて、管理業務を行う。 各 機 器 上 の 通 信 プ ロ グ ラ ム を

Ne

tA

r

c

h

-E

n

t

i

t

y

というオブジェクトクラスで表すo

N-e

A

r

c

h

E

n

t

i

t

y

Equipment

のサブクラス

Ho

F

i

g

.

3

.

1

O

b

j

e

c

t

M

o

d

e

l

P

h

y

s

i

c

a

l

Network

Equipment

p

l

a

c

e

v

e

n

d

o

r

c

o

n

t

a

c

t

p

r

o

v

i

d

e

r

p

h

y

s

i

c

a

l

5

t

a

t

e

P

a

c

k

e

t

M

o

n

i

t

o

r

(4)

s

t

の構成要素である。

Ne

A

r

c

h

E

n

t

i

t

y

は各層 ごとのエンティテイ

(CommEn

t

i

t

y

)

によって 構成される。

CommEntity

は 、 た と え ば 、

TCPIIP

ならば、

I

P

E

n

t

i

t

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TCPEntity

に 分 類 され、

I

P

E

n

t

i

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は属性として

I

P

A

d

d

r

e

s

s

を持 つ。

Hos

もは

P

h

y

s

i

c

a

l

P

o

r

t

を構成要素として持 ち、

a

P

h

y

s

i

c

a

l

P

o

r

t

にはただ一本のaP

h

y

s

i

c

a

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-Media

がつながっているoaP

h

y

s

i

c

a

l

P

o

r

t

は物 理アドレスを属性として持つ。

aHos

も は 、 管 理 者 が 地 図 情 報 デ ー タ ベ ー スを作成する時に、管理者によってクリエイ トされるo 管理者は、

p

l

a

c

e

等 の 情 報 を 設 定 し、その

aHos

もがサポートするネットワーク プロトコルと論理アドレスを指定するoする と 、 シ ス テ ム に よ っ て a N

e

tA

r

c

h

E

n

t

i

t

y

とそ の他の関連する全てのオブジェクトインスタ ンスが芋蔓式にクリエイトされていく。この 時、システムは

a

H

o

s

t

が 表 す 実 際 の 対 象 と 通 信 し な け れ ば な ら な い 。 更 に 、 以 後 、 一 定 時 間ごと、あるいは、管理者の指示するタイミ ングで、随時通信して情報を更新しなければ ならない。 図

3

.

1

3

.

2

に 、 管 理 シ ス テ ム が 持 つ オ ブ ジェクトデータベースのオブジェクトモデル を示す。図中において、オブジェクトはそれ ぞ れ ひ と つ の 箱 に よ っ て 示 さ れ る 。 箱 は

3

段 に分かれており、 1段 目 が オ ブ ジ ェ ク ト ク ラ ス名、 2段目が属性、 3段目はそのオブジェク トの機能を示すo細 い 線 の 矢 印 は 、 部 分 全 体 関係を示す。矢印の指している方が全体、そ の反対側が部分、つまり、図

3

.

1

で言うと、オ ブ ジ ェ ク ト

Equipment

は 、 オ ブ ジ ェ ク ト

P

h

y

s

i

c

a

l

N

e

t

w

o

r

k

の 構 成 要 素 で あ る こ と を 意 味 し て い る 。 太 い 線 の 矢 印 は 継 承 関 係 を 示 す。矢印の指している方がスーパークラスで あるo また、点線の矢印はその他の関係を示 す 。 数 字 は 、 矢 印 の 先 が1個 に 対 し て 、 矢 印 の元が何個存在し得るか、を示している。 n は、 1個 以 上 の 復 数 で あ る こ と を 意 味 し て い る。 シ ェ ー ド の か か っ て い る オ ブ ジ ェ ク ト が、管理者がクリエイトするオブジェクトで ある。

Equipment

S

e

r

v

i

c

e

は、インスタンス を持たない抽象クラス、その他のオブジェク トは、管理者がシェードのかかっているオブ ジェクトをクリエイトした時に、システムが クリエイトする。 こ れ 以 外 に も 管 理 シ ス テ ム の デ ー タ ベ ー スに登録されるオブジェクトが存在するが、

F

i

g

.

3

.

2

O

b

j

e

c

t

M

o

d

e

l

Ne

tA

r

c

h

E

n

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m

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p

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v

i

d

e

r

p

h

y

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i

c

a

l

S

t

a

t

e

n

. ・

.

.

.

.

.

.

.

.

..

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

4

.

• • • •

• • • •

archName

hostName

domainName

. .

、..

(5)

ここでは、全てのオブジェクトモデルについ ての説明は省略する。図

3

.

3

に 、 全 て の オ ブ ジェクトの継承関係を示す。この管理システ ムが管理するのは、マルチプロトコル、マル チ ベ ン ダ ー の ネ ッ ト ワ ー ク で あ る 。 図

3

.

3

で は 、 対 象 プ ロ ト コ ル と し て 、

T

C

P

I

I

P

(

2

)

X

N

S

(

3

)

OS

1(4)、 メ デ ィ ア と し て は 、

E

t

h

e

r

n

e

t

<

5

>

FDDI(6)が 対 象 と な っ て い る ロ 対 -象範囲を広げると、ここに対応するオブジェ ク ト が 付 け 加 え ら れ る こ と に な る 。 詳 し く は、

IPA

の 「 複 合 ネ ッ ト ワ ー ク シ ス テ ム 管 理 に 関 す る 調 査 研 究 」 プ ロ ジ ェ ク ト の 報 告 書(7) を参照されたい。

4

.

管理通信

管 理 シ ス テ ム は 、 各 機 器 か ら 管 理 情 報 を 得 る 機 構 を 持 た な け れ ば な ら な いo このよう な管理のための通信プロトコルとして、

TC-P

I

I

P

上の

SNMP<

町、

OSI

上 の

C

M

I

P

(

9

)

等 が あ るD これらのプロトコルを使って管理通信を 行 う た め の オ ブ ジ ェ ク ト モ デ ル を 図

4

.

1

に示 す。

SNMPManager

OSIManager

と い う オ ブ ジ ェ ク ト ク ラ ス を 定 義 し 、 そ れ ぞ れ 、

SNMPagent

OSIagent

と 通 信 す る 機 能 を 持 たせるo

Host

R

o

u

t

e

r

といったオブジェクト は、

SNMPManager

OSIManager

を使って 通 信 す る 。 こ れ ら の 管 理 通 信 の た め の オ ブ ジェクトは、同じ名前のメソッドによって、 同等の機能を提供する(ポリモーフイズム)。 これによって、

Host

R

o

u

t

e

r

と い っ た オ ブ ジェクトは、どのような管理通信プロトコJレ を 使 う の か を 関 知 す る 必 要 が な く な るo 図

4

.

1

では、

a

H

o

s

t

i

n

i

t

i

a

l

i

z

e

と い う メ ッ セ ー ジを、

aCommEntity

が、

g

e

t

C

o

n

n

e

c

t

i

o

n

とい うメッセージを発行することによって、すで に 、 関 連 付 け ら れ て い る

aSNMPManager

、 あるいは、

anOSIManager

g

e

tNe

t

A

r

c

h

E

n

-t

i

旬、

g

e

t

C

o

n

n

e

c

t

i

o

n

メッセージが呼ばれて、 通信が起こる。

SNMPManager

OSIManager

は、

Host

R

o

u

t

e

r

がクリエイトされたときに、システ ムによってクリエイトされ、

aHost

a

R

o

u

t

e

r

と 関 連 付 け ら れ て 、 管 理 シ ス テ ム の デ ー タ ベースに登録される。

(6)

Fig.4.1 Communication Object Model SNMPManager agentAddr getNetArch Entity getConnection CMIPManager agentAddr getNetArchEntity getConnecti on

- ・

4

.

..

.

.

Use ..

:

Use

.

.

.

..

.

.

.

.

.

.

.

I CommEntity getConnection 管 理 シ ス テ ム は 、 必 要 に 応 じ て デ ー タ ペースからオブジェクトをロードしてきて、 各 オ ブ ジ ェ ク ト の 機 能 を 使 い 、 管 理 業 務 を サ ポ ー ト す る 。 図

4

.

2

に 、 管 理 シ ス テ ム と 、 ネットワークの実際の機器との関係を示す。 図

4

.

2

に お い て 、 通 信 オ ブ ジ ェ ク ト は 、 SNMPManagerや08IManagerを意味する。 管理オブジェクトはHost

Ro

uterといったオ ブジェクトを意味する。 8NMPや、 081管 理 に お い て 、 管 理 オ ブ ジ ェ ク ト と い う 言 葉 を 使 う場合があるが、それは、あくまでもリソー ス上の管理情報のことであって、本管理シス

HO

坑 initialize テムにおける管理オブジェクトとはまったく 別の概念である。 本 管 理 シ ス テ ム に お け る 管 理 寸 プ ジ ェ ク トは、管理情報を収集処理するプログラムの 単 位 と で も い う べ き も の で あ るo 通 信 オ ブ ジ ェ ク ト は 、 リ ソ ー ス 上 の 管 理 情 報 構 造 を 知っていて、管理オブジェクトが必要とする 情報構造とのマッピングを行った上で通信す る。

5

.

管理システムどうしの情報交換

管理システム&リソース リソース リソース リソース

(7)

管理 シス テ ム は ネ ッ トワー ク上 に分 散 す る管理情 報 と管理 者 の頭 の 中 の地 図 情 報 を収 集 し統 合 して、管 理 業 務 をサ ボ - トす る もの であ るO あ る規模 以 上 の ネ ッ トワ ー ク を管理 す るた め に は複 数 の管 理 シス テ ムが必 要 で あ る。 この時 、 そ れ らの 管理 シス テ ム ど う しの 関係 は どの よ うな もの で あ ろ うか。 ひ と りの 管理者 が管 理 す る管 理 領 域 ご とに、 ひ とつ の 管 理 シ ス テ ム が あ る 時 、 そ れ らの 関 係 は 図 5.1の ように なる。 横 に並 ん で い る の は 、対 等 の 関係 。 縦 に つ なが って い るの は 、上 下 の 関係 で あ る。横 の関係 は、 管理 領域 の レベ ル が 同 じで あ る こ とを意味 してい る。 上 位 の管 理 シ ス テ ム は、 図2.1の例 で示 した よ うに、複 数 の 管 理 領 域 の ネ ッ トワー ク をつ な ぐ、 もうひ とつ の ネ ッ トワー ク、 す な わ ち、 上位 の ネ ッ トワー ク を 管理す る もの で あ る。 単 に、複 数 の管 理 シス テムか ら情 報 を集 め て処 理 す る シス テ ムで は ない。 これ らの管 理 シ ス テ ム は、 そ れ ぞ れ 、 自 分 の領域 の デ ー タベ ー ス を持 って い る。 そ の デー タベ ー ス は、 領 域 名 で、X.500デ ィ レ ク トリ(10)に登 鎖 さ れ る 。 他 の 領 域 の デ ー タ ベ ースが必 要 な らば、X.500デ ィ レク トリか ら リ トリー プす る こ とが で きる。 つ ま り、 管 理 シス テ ム ど う Lは直接 通信 は行 わ ない が、 X.500デ ィ レ ク トリ を介 して 情 報 交 換 を行 う。 全 ての管理 シス テ ムは、 自分 と対 等 の 管 理領域 の デ ー タベ ー ス は もち ろん、 上位 、 下 位 の管理 領域 の デ ー タベ ー ス もX.500デ ィ レ ク トリか ら リ トリー プす る こ とが で きる。 こ の意味 にお い て 、全 て の管 理 シス テ ム は対 等 で あ り、上下 関係 は存 在 しない。 他 の領 域 の デ ー タベ ー ス を リ トリー プ し て くる と、 そ の領 域 の地 図情報 が得 られ る。 つ ま り、位 狸情 報 を持 った オ ブジ ェ ク ト群 が 得 られ る。 そ の オ ブ ジ ェ ク ト群 は、 そ れ ぞ れ に実際 の対 象 を反 映 した管理 情 報 を保 持 して いる。 しか し、動 的 な情 報 につ い て は、 そ れ ぞれ の オ ブ ジ ェ ク トが持 って い る通信機 能 を 使 っ て、 実 際 の対 象 か ら直 接 得 る こ と に な る。 上位 の ネ ッ トワー ク管 理 者 は、 下位 に ど ん な ネ ッ トワー クがつ なが ってい る か把 捉 す る必要 が あ る。 しか し、 下位 の ネ ッ トワー ク の情 報 が全 て必 要 な わけ で は ない。必 要 に応 じて、下位 の管 理 領 域 の デ ー タベ ー ス に 7 タ セス し、場 合 に よ って は、登銀 され てい る オ ブジ ェ ク トの通イ吾機 能 に よって、 直 接 下位 の ネ ッ トワー クに ア クセ ス して情 報 を得 る。 この時 、 下 位 の ネ ッ トワ - ク の リソー ス 上 のエ ー ジ ェ ン トが 、 ア クセ ス コ ン トロール をす る こ とが で きれ ば、 上位 ネ ッ トワー クマ ネ ー ジ ャか らの リ クエ ス ト しか 受 け付 け な い、等 を指 定 す る こ とが で きる。 上位 管理 シス テ ム と、 下位 管 理 シス テ ム との間 に、 シス テ ム と して の通 い は ない。 た だ、 そ れ を使 う管理 者 の密談 が適 うだ け であ る。

6.

1PANeMa 以上 の よ うな コ ンセ プ トに従 って 、我 々 は、実 際 に管 理 シス テ ム を実装 した。 これ を

IPANeMa(IPANetworkManager)と呼 ぶ。

IPAと い うLAN が あ っ て 、 こ れ が 、

WIDEとい うイ ンター ネ ッ トにつ なが って い る とす る。IPAとい う管理 領 域 で、IPANeMa

を使 って表示 した、aPhysica1Networkの関係 図 と、IPAの上 位 ネ ッ トワー ク で あ るWIDE

とい う管 理 領 域 で、IPANeMaを使 っ て表 示 した、aPhysica1Networkの 関係 図 を、 図6.1

に示 す。PhysicalNetworkは、3.1の項 で説 明 した よ うに、 管理 す べ きネ ッ トワー ク を適 当

(8)

に 切 り 分 け た 単 位 で 、 い く つ か の

a

P

h

y

s

i

c

a

l

-Network

が、

aMDomain(

管理領域)を構成す るo 図

6

.

1

で 、 大 き な 楕 円 は 、 a P

h

y

s

i

c

a

l

N

e

t

-work

、 小 さ な 楕 円 は 他 の

aMDomain

を 意 味 する。これらの関係を詳しく見るためには、 各 ア イ コ ン 上 の

c

o

n

n

e

c

tO

t

h

e

r

PN

というメ ニ ュ ー を セ レ ク ト す る 。 大 き な 楕 円 上 で 、

PNTopology

というメニューをセレクトする と、そのaP

h

y

s

i

c

a

l

Ne

t

w

o

r

k

の 物 理 的 な 位 置 関係が、図

6

.

2

のように表示される。

IPANeMa

は、パブリックドメインのソフ トとして配布する予定である。

7

.

おわりに

IPANeMa

は、我々の基本コンセプトを満 たす管理システムとして、まだまだ、多〈の 課題を残している。今のところ、実装されて いるのは、

TCP

/I

P

を 対 象 と す る オ ブ ジ ェ ク ト群と、

SNMPManager

、 そ し て 、 ネ ッ ト ワ ー ク モ ニ タ リ ン グ の た め の 機 構 で あ る 。 X.500デ ィ レ ク ト リ へ の ア ク セ ス 機 構 は ま だ 実 装 さ れ て い な い 。 今 は 、 各 領 域 の デ ー タ ペースをバイナリファイルでやり取りするこ とができるようになっている。

IPANeMa

は、基本コンセプトの正しさを を検証するためのものであり、また、基本コ ンセプトをチューニングするためのものでも あるo)~プリックドメインのソフトとしてi'iG 布することによって、広〈意見を聞き、実用

F

i

g

.

6

.

1

E

x

a

m

p

l

e

Window o

f

IPANeMa

ヤ oIace 脳必!f. ヤ 円I'f$j( ρ'laCl! d込 ~,. JOltl contact l白宣坦並ι

C

P倫yslcalNetlOr恥To岡 logy contacl d佐邑白血

くコ

マ 回nnectother附 equipmenl pOrl M附QulerドJ<KK) 附OrlCereClColleclion0 M附Qule市 内 川OrderedCollecUon0 MKRロulel(77??) M問 。ωetσOku) d附 印 刷 r o o :

竺~

~

旦-l

旦 出

主 出

(9)

Fig.6,2 ExampleWindowofJPANeMa MIrSJcalN

c

t■orks 的で汎 用 的 な ネ ッ トワー ク管 理 シ ス テ ム の基 本 コ ンセ プ トを確 立 してい く。

8.

謝辞

本 研 究 を 進 め る に 当 た っ て 、 日 本 ア イ・ビー.エ ム(株)小 林 首 和 氏 、 日本 怒 気 (棉 ) 勅 使 河原 可海 氏 、富 士 通 (樵 )高橋 修 氏 、 (秩 ) SRA佐 原 伸 氏 、 富士 ゼ ロ ッ クス情 報 シ ス テ ム(樵 )龍 田 直紀 氏 、藤 野 具 姓 氏 、 羽一生 田 栄 一 氏 、 また、INTAPNM WG、 お よびWII)E Projectの方 々、そ して、情報 処 理振 興 畢 業 協 会 根 上 昭男 理 琴 は じめ、 そ の他 の 関 係 者 の 皆様 に感 謝 の意 を表 します 。

9,

参考文献

(1)I.ラ ンボー

/

M.

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ⅠnformationTechnology一〇penSystems lnterconnection-TheDirectory

参照

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